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{
"323000111_0": "ガールズバンド",
"323000111_1": "「みんな早く早く、翼さんの番組が始まっちゃってるよッ!」",
"323000111_2": "「わかってるから、そんなに急がないの」",
"323000111_3": "「大体、先輩がテレビに出るなんて珍しくもないのに、\\n わざわざ毎回、チェックしなくてもいいんじゃないか」",
"323000111_4": "「そんなこと言いながら、クリス先輩だってチラチラ時計を\\n 見てたの知ってるデスよ」",
"323000111_5": "「なッ!? そ、それはちげーよッ!\\n あたしはただ――」",
"323000111_6": "「あッ、映ってる」",
"323000111_7": "「今回は特別ゲストとして\\n 風鳴翼さんにお越しいただきましたッ」",
"323000111_8": "「よろしくお願いします」",
"323000111_9": "「この番組では今話題の学生バンドを\\n 紹介していきますッ」",
"323000111_10": "「同じく学生の頃から大きな舞台で活躍をされていた\\n 風鳴さんからご意見をいただければなと」",
"323000111_11": "「いえ、わたしも人に指導できるほどの立場ではないので、\\n 素直に楽しませてもらおうと思います」",
"323000111_12": "「楽しませてもらうって、それはそれで緊張させそうだな」",
"323000111_13": "「早速、最初のグループから演奏してもらいましょうかッ!」",
"323000111_14": "「あれ? もう出番終わり?」",
"323000111_15": "「翼さんは審査員みたいな立ち位置だから、\\n 演奏が終わるたびに出ると思うよ」",
"323000111_16": "「学生ってことは今演奏してる人たちって\\n アタシたちと同じくらいの年ってことデスか」",
"323000111_17": "「そうだと思う」",
"323000111_18": "「みんな笑顔で演奏してて、なんだか楽しそうだよね。\\n それに面白そうッ」",
"323000111_19": "「面白そうって、簡単に言ってるけど、\\n 勉強しながらバンド練習って大変だと思うぞ」",
"323000111_20": "「そ、そうだよね」",
"323000111_21": "「でも、学生バンドってカッコよくないデスかッ!\\n アタシもやってみたいデスよ」",
"323000111_22": "「切ちゃん、楽器演奏できるの?」",
"323000111_23": "「うッ、それは……」",
"323000111_24": "「大丈夫だよ、わたしたちはリディアンの生徒なんだから\\n 練習すれば、きっとできるよッ」",
"323000111_25": "「おおッ!\\n 確かにそう言われるとできそうな気がしてきたデスッ」",
"323000111_26": "「その根拠のない自信はどこからくるんだよ」",
"323000111_27": "「うーん、わたしがやるとしたらギターとか?」",
"323000111_28": "「響なら似合いそう」",
"323000111_29": "「まったく、珍しく休憩時間を気にしていたと思ったら、\\n こういうことか」",
"323000111_30": "「あッ、師匠も翼さんの番組を見に来たんですか?\\n こっち空いてますよ」",
"323000111_31": "「俺は休憩が終わりだと言いに来たんだ」",
"323000111_32": "「ええッ、もうそんな時間デスかッ!?\\n ほとんど見れてないデース……」",
"323000111_33": "「まあ、仲間の活躍を見たい気持ちはわかる。\\n ――が、訓練も重要だ」",
"323000111_34": "「ああ、わかってる。\\n ほら、行くぞ」",
"323000111_35": "「うー……、もうちょっと見てたかったなー」",
"323000111_36": "「録画してあるから、またあとで\\n みんなで一緒に見よう」",
"323000111_37": "「うんッ!\\n じゃあ、残りの訓練、頑張ろうッ」"
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{
"323000112_0": "「おおおおおッ!」",
"323000112_1": "「ほら、どうした。踏み込みが甘いぞッ!」",
"323000112_2": "「はい、師匠ッ!」",
"323000112_3": "「くッ! いつになく張り切ってるな、おっさん」",
"323000112_4": "「司令、ギャラルホルンがアラートを発しましたッ!\\n 急いで発令所へ来ていただけますか」",
"323000112_5": "「なんだとッ!?」",
"323000112_6": "「訓練は一時中断だ。こちらですぐに状況を確認する。\\n お前たちはギャラルホルン前で待機だ」",
"323000112_7": "「了解」",
"323000112_8": "「了解デスッ!」",
"323000112_9": "「今回は、どんな世界に……」",
"323000112_10": "「まッ、別にどんな世界でも構わねーよ。\\n あたしらはあたしらのやることをやるだけだからな」",
"323000112_11": "「……さて、状況は知っての通りだ。\\n これからお前たち人には並行世界へ向かってもらう」",
"323000112_12": "「え? 5人、ですか?」",
"323000112_13": "「今回、翼とマリアくんにはこちらの世界で待機してもらう。\\n 本人たちにも伝達済みだ」",
"323000112_14": "「こっちの世界の装者をゼロにするわけにはいかないからな」",
"323000112_15": "「それじゃあ、早速行ってくるデスッ!」",
"323000112_16": "「ちょっと待ってください。\\n 実は今回の件で気になる点があるんです」",
"323000112_17": "「気になる点?」",
"323000112_18": "「調べたところ、ギャラルホルンの反応がわずかですが、\\n いつもと違っているんです」",
"323000112_19": "「渡った世界で何が起こるかわかりません。\\n ですから、いつも以上に警戒してください」",
"323000112_20": "「なんだか、改めてそう聞くと少し怖いかな……」",
"323000112_21": "「行く前からそんなんでどうすんだよ。\\n あたしらもいるんだ、いざってときはなんとでもなる」",
"323000112_22": "「そうだよ、未来。わたしもいるから安心してッ!」",
"323000112_23": "「うん、2人ともありがとう」"
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"323000121_0": "「無事に着いたみたいだね。ここは……ええっと、どこだろ?」",
"323000121_1": "「それよりも響、周りに注意してッ!\\n エルフナインちゃんに言われたこと忘れちゃったの」",
"323000121_2": "「……とは言うけど、別に何も無さそうだけどな」",
"323000121_3": "「いたって平和そうですね」",
"323000121_4": "「緊急事態でも、ノイズがいるわけでもなさそうデスよ」",
"323000121_5": "「確かに……。\\n でもなんだろう、ちょっと違和感があるような……」",
"323000121_6": "「あッ、未来も?\\n わたしもなんだか変な感じがするんだよね」",
"323000121_7": "「お前らもそうか?」",
"323000121_8": "「うーん、なんと言えばいいのかわからないデスけど、\\n アタシも同じデス」",
"323000121_9": "「なんだろう、これ」",
"323000121_10": "「揃って違和感があるってことは、やっぱなんかあるんだろ。\\n とりあえず、街のほうへ行ってみるか」",
"323000121_11": "「……とまあ、来てみたわけだが。\\n どうやら、あたしらが知ってる街とは違うみたいだな」",
"323000121_12": "「見たことない建物が多いデスね」",
"323000121_13": "「街も平和そのもの。ギャラルホルンが反応するような異変は\\n 今のところ起こってなさそうだけど」",
"323000121_14": "「これから起こるってことなのか――」",
"323000121_15": "「あッ! ねえ、ここッ!」",
"323000121_16": "「なんだよ、飯なら調査が終わったあとで……ん?\\n ここはライブハウスか」",
"323000121_17": "「ええっと、『CiRCLE』\\n やっぱり聞いたことない……」",
"323000121_18": "「ぐっと引っ張られるような感じがしない?\\n こう……熱いパワーが溢れてるような……」",
"323000121_19": "「またわけのわからんことを――」",
"323000121_20": "「――って、確かに、なんだこの感じは?」",
"323000121_21": "「うん、何か力を感じます」",
"323000121_22": "「この建物からデスッ!」",
"323000121_23": "「嫌な感じは全然しないよね。\\n むしろ心地いいような……」",
"323000121_24": "「もしかして、フォニックゲイン?」",
"323000121_25": "「アタシもそんな感じがするデス」",
"323000121_26": "「何か今回の手がかりになるかもしれないし、入ってみるか。\\n 一応、警戒は怠るんじゃないぞ」",
"323000121_27": "「どんなライブをやってるのか楽しみだねッ!」",
"323000121_28": "「ノリノリでテンション上がるような曲がいいデスッ!」",
"323000121_29": "「……遊びに来ているわけじゃないからな」",
"323000121_30": "「うわー、ライブハウスって初めて入ったけど、\\n 中はこんなふうになってるんだね」",
"323000121_31": "「ちょうど次の演奏が始まるみたいデスよ」",
"323000121_32": "「みんなー! \\n 改めて、わたしたちのライブに来てくれてありがとうございます」",
"323000121_33": "「今日は、5つのバンドの合同ライブ――」",
"323000121_34": "「わたしたち、Poppin'PartyにAfterglow、\\n PastelPalettes――」",
"323000121_35": "「それから、Roseliaに、ハロー、ハッピーワールド」",
"323000121_36": "「最後まで、めいっぱい楽しんでいってください!」",
"323000121_37": "「それじゃ、わたしたちPoppin'Partyの曲目\\n いくよー」",
"323000121_38": "「おおおッ!」",
"323000121_39": "「ノリノリだな……。\\n 仕方ない、あたしらが周りを見とくか」",
"323000121_40": "「うん、そうだね」",
"323000121_41": "「調、あれってテレビでやってた\\n 学生バンドってやつじゃないデスかッ」",
"323000121_42": "「うん、そうかも。\\n こんなに近くで見れるなんて思ってなかった」",
"323000121_43": "「翼さんたちのライブとはまた違ったすごさがあるよッ!\\n 近くだから音が身体に響いてくるッ」",
"323000121_44": "「……」",
"323000121_45": "「不思議……、この歌、\\n 惹きつけられるような、そんな魅力がある」",
"323000121_46": "「そうだな、入り口で感じた熱気みたいなのは、\\n こいつらの演奏の力なのかもしれないな」",
"323000121_47": "「ここは安全そうだし、わたしたちも楽しもうよ」",
"323000121_48": "「いや、安全なら別の場所に――。\\n って、まあいいか、少しくらい」",
"323000121_49": "「5グループ分の演奏、あっという間だったね」",
"323000121_50": "「どのバンドの演奏も素敵で聴き入っちゃった」",
"323000121_51": "「最初の人たち……Poppin'Partyってバンドッ\\n なんだかワクワクするような歌だったよね」",
"323000121_52": "「こう、心が躍るような、\\n それでいてぐっと力が湧いてくる感じッ」",
"323000121_53": "「Afterglowってバンドもよかったな。\\n ああいうロック調の歌はあたし好みだ」",
"323000121_54": "「確かにああいう歌はクリスが好きそう」",
"323000121_55": "「わたしはRoseliaかな。曲調もよかったけど、\\n 歌詞がずっと耳に残ってる……」",
"323000121_56": "「ボーカルの人の歌、すごい上手でしたね」",
"323000121_57": "「うんうん」",
"323000121_58": "「はいはいッ!\\n アタシはハロー、ハッピーワールドが良かったデースッ」",
"323000121_59": "「明るい歌でなんだか笑顔になっちゃう感じがしたデスよッ!」",
"323000121_60": "「あのバンドはそれ以上にキグルミがメンバーにいることのほうが \\n あたしは気になったけどな」",
"323000121_61": "「あの子可愛かったデスよね。\\n 調はどのバンドがよかったデスか」",
"323000121_62": "「わたしは……PastelPalettesかな。\\n 衣装も、歌もアイドルみたいで可愛かった」",
"323000121_63": "「わかるデスッ!\\n なんだか調に似合いそうなグループだと思ったデスよ」",
"323000121_64": "「どの歌もそうだったけど、\\n 聴いてるとなんだか元気が出てくるよねッ」",
"323000121_65": "「アタシもそう感じたデスッ!\\n ライブハウスってそういう気分になるものなんデスか」",
"323000121_66": "「それはわからないけど……」",
"323000121_67": "「あー、いたいた。有咲こっちだよ!\\n こんにちは、ライブハウスに来るの初めての人だよね」",
"323000121_68": "「いちいちでけー声で……こほん……。\\n 急に話しかけたら相手も困るでしょう」",
"323000121_69": "「あッ! さっき演奏してた……」",
"323000121_70": "「なんだか見慣れない人たちがいるなーって、\\n 気になっちゃってー」",
"323000121_71": "「どこの学校の人ですかー? バンドとか興味あるのー?」",
"323000121_72": "「あたしらか? ええっとだな、それは……」",
"323000121_73": "「モカ、ちょっとぐいぐい行きすぎ……」",
"323000121_74": "「えー、もとは蘭が『あの子たち』気になるーって\\n 言ったんじゃん」",
"323000121_75": "「べ、別に言ってないし」",
"323000121_76": "「<size=25>ここがどこかわからないし、わたしたちが通っている\\n 学院もあるかわからないから、言わないほうがいいよね</size>」",
"323000121_77": "「<size=25>だな、面倒事はまっぴらごめんだ</size>」",
"323000121_78": "「先程の質問に答えてもらいたいのだけど」",
"323000121_79": "「ご、ごめんなさいッ!」",
"323000121_80": "「友希那、ファンの子にそんな言い方しなくてもいいじゃん。\\n ごめんねー」",
"323000121_81": "「そうそうッ! 演奏すごかったデスよッ!\\n 元気が出て笑顔になっちゃう楽しいライブだったデスッ」",
"323000121_82": "「まあ、嬉しいわ! ミッシェルも今の聞いていたかしら?」",
"323000121_83": "「聞いてる聞いてる、嬉しいことだねー」",
"323000121_84": "「こうやって盛り上がってくれるファンがいると\\n わたしも頑張りがいがあるよ」",
"323000121_85": "「近くで見るとやっぱりその衣装、\\n すごく可愛い……」",
"323000121_86": "「フフ、ありがとう。\\n わたしたちアイドルバンドだから、衣装にも力を入れてるのよ」",
"323000121_87": "「そろそろ時間じゃないかしら、後半が始まるわよ」",
"323000121_88": "「えー、もう休憩おしまいなのー!?\\n もっと話したかったのに」",
"323000121_89": "「わたしもッ! みんな学生バンドだよね?\\n 興味があるからまた話を聞かせてほしいッ」",
"323000121_90": "「じゃあ、このライブが終わったら話そう!」",
"323000121_91": "「ふー、なんとかなったけど。\\n お前な、うまく誤魔化せたのに何話す約束してんだ」",
"323000121_92": "「やっぱりみんな学生なんだよね。\\n わたしもこういうバンド組んでみたいなッ」",
"323000121_93": "「人の話を聞けッ!」",
"323000121_94": "「あたしたちの目的を忘れたんじゃないだろうな?」",
"323000121_95": "「わ、忘れてなんかいないよ……」",
"323000121_96": "「あッ、ほらほら、\\n 次の演奏が始まるみたいだよ、今度はどんな歌かな」",
"323000121_97": "「楽しみデースッ!」",
"323000121_98": "「わくわく」",
"323000121_99": "「……ったく、しょうがないな」",
"323000121_100": "「後半は順番を変えて、わたしたちから。\\n 今度の曲は――」",
"323000121_101": "「……何、これ?」",
"323000121_102": "「え、ええっと、これって、CiRCLEの演出\\n キグルミか何か知らないけど、関係者以外は降りてくれる」",
"323000121_103": "「あれはカルマノイズッ!?」",
"323000121_104": "「何これ……、なんだか気分が……」",
"323000121_105": "「ちょっと、この黒い煙、やばいんじゃない!?」",
"323000121_106": "「きゃー!」",
"323000121_107": "「お前ら、すぐにここから離れろッ!\\n そいつはキグルミじゃない、逃げないとやられちまうぞッ」",
"323000121_108": "「な、なんなのよ、あのバケモノは!?」",
"323000121_109": "(……え? バケモノ?)",
"323000121_110": "「この煙はなんなのよ!」",
"323000121_111": "「さっきその煙を吸った人が倒れていたわ!」",
"323000121_112": "「まずい、一般人がカルマノイズの瘴気に触れたら――」",
"323000121_113": "「相手がカルマノイズならわたしたちのギアで――」",
"323000121_114": "「バカッ! シンフォギアは秘匿が鉄則。\\n こんな人目のあるところで纏うやつがいるかッ」",
"323000121_115": "「じゃあ、どうすればッ!?」",
"323000121_116": "「幸い、あのカルマノイズは今、ステージから動いていない」",
"323000121_117": "「うん、わたしたちでお客さんの避難を」",
"323000121_118": "「はい、それが今のわたしたちにできることです」",
"323000121_119": "「CiRCLEのスタッフさん、どこにいるデスかッ」",
"323000121_120": "「わ、私です!」",
"323000121_121": "「このライブハウスの出入り口ってどことどこにありますか?」",
"323000121_122": "「え、ええっと、表の入り口と非常口のふたつあるけど……」",
"323000121_123": "「よし、二手に分かれて、避難させるぞ」",
"323000121_124": "「オッケー、任せといてッ!」",
"323000121_125": "「みなさん、落ち着いてほしいデスッ!\\n 出口はこっちと、向こうにあるデスッ」",
"323000121_126": "「わたしたちが誘導しますから、前の人に続いてくださいッ!」",
"323000121_127": "「な、なにこれ? 身体が思うように……。\\n それになんだかイライラしてくる」",
"323000121_128": "「おい、座り込んでる場合じゃないぞ。\\n 早く逃げないとここは危ないんだ」",
"323000121_129": "「待ってください、他にも同じような人が……。\\n 多分、カルマイズが出す瘴気に触れたから……」",
"323000121_130": "「仕方ない、あたしたちで運び出すぞ。\\n ――しかし、人手が足りないな」",
"323000121_131": "「あたしたちも手を貸すよ。\\n この建物には詳しいから」",
"323000121_132": "「あ、ああ、助かるッ!」",
"323000121_133": "「人のライブを邪魔して……。\\n 一体、アレはなんなの…」",
"323000121_134": "(また……、どうしてノイズって呼ばないの?)"
{
"323000121_0": "「無事に着いたみたいだね。ここは……ええっと、どこだろ?」",
"323000121_1": "「それよりも響、周りに注意してッ!\\n エルフナインちゃんに言われたこと忘れちゃったの」",
"323000121_2": "「……とは言うけど、別に何も無さそうだけどな」",
"323000121_3": "「いたって平和そうですね」",
"323000121_4": "「緊急事態でも、ノイズがいるわけでもなさそうデスよ」",
"323000121_5": "「確かに……。\\n でもなんだろう、ちょっと違和感があるような……」",
"323000121_6": "「あッ、未来も?\\n わたしもなんだか変な感じがするんだよね」",
"323000121_7": "「お前らもそうか?」",
"323000121_8": "「うーん、なんと言えばいいのかわからないデスけど、\\n アタシも同じデス」",
"323000121_9": "「なんだろう、これ」",
"323000121_10": "「揃って違和感があるってことは、やっぱなんかあるんだろ。\\n とりあえず、街のほうへ行ってみるか」",
"323000121_11": "「……とまあ、来てみたわけだが。\\n どうやら、あたしらが知ってる街とは違うみたいだな」",
"323000121_12": "「見たことない建物が多いデスね」",
"323000121_13": "「街も平和そのもの。ギャラルホルンが反応するような異変は\\n 今のところ起こってなさそうだけど」",
"323000121_14": "「これから起こるってことなのか――」",
"323000121_15": "「あッ! ねえ、ここッ!」",
"323000121_16": "「なんだよ、飯なら調査が終わったあとで……ん?\\n ここはライブハウスか」",
"323000121_17": "「ええっと、『CiRCLE』\\n やっぱり聞いたことない……」",
"323000121_18": "「ぐっと引っ張られるような感じがしない?\\n こう……熱いパワーが溢れてるような……」",
"323000121_19": "「またわけのわからんことを――」",
"323000121_20": "「――って、確かに、なんだこの感じは?」",
"323000121_21": "「うん、何か力を感じます」",
"323000121_22": "「この建物からデスッ!」",
"323000121_23": "「嫌な感じは全然しないよね。\\n むしろ心地いいような……」",
"323000121_24": "「もしかして、フォニックゲイン?」",
"323000121_25": "「アタシもそんな感じがするデス」",
"323000121_26": "「何か今回の手がかりになるかもしれないし、入ってみるか。\\n 一応、警戒は怠るんじゃないぞ」",
"323000121_27": "「どんなライブをやってるのか楽しみだねッ!」",
"323000121_28": "「ノリノリでテンション上がるような曲がいいデスッ!」",
"323000121_29": "「……遊びに来ているわけじゃないからな」",
"323000121_30": "「うわー、ライブハウスって初めて入ったけど、\\n 中はこんなふうになってるんだね」",
"323000121_31": "「ちょうど次の演奏が始まるみたいデスよ」",
"323000121_32": "「みんなー! \\n 改めて、わたしたちのライブに来てくれてありがとうございます」",
"323000121_33": "「今日は、5つのバンドの合同ライブ――」",
"323000121_34": "「わたしたち、Poppin'PartyにAfterglow、\\n PastelPalettes――」",
"323000121_35": "「それから、Roseliaに、ハロー、ハッピーワールド」",
"323000121_36": "「最後まで、めいっぱい楽しんでいってください!」",
"323000121_37": "「それじゃ、わたしたちPoppin'Partyの曲目\\n いくよー」",
"323000121_38": "「おおおッ!」",
"323000121_39": "「ノリノリだな……。\\n 仕方ない、あたしらが周りを見とくか」",
"323000121_40": "「うん、そうだね」",
"323000121_41": "「調、あれってテレビでやってた\\n 学生バンドってやつじゃないデスかッ」",
"323000121_42": "「うん、そうかも。\\n こんなに近くで見れるなんて思ってなかった」",
"323000121_43": "「翼さんたちのライブとはまた違ったすごさがあるよッ!\\n 近くだから音が身体に響いてくるッ」",
"323000121_44": "「……」",
"323000121_45": "「不思議……、この歌、\\n 惹きつけられるような、そんな魅力がある」",
"323000121_46": "「そうだな、入り口で感じた熱気みたいなのは、\\n こいつらの演奏の力なのかもしれないな」",
"323000121_47": "「ここは安全そうだし、わたしたちも楽しもうよ」",
"323000121_48": "「いや、安全なら別の場所に――。\\n って、まあいいか、少しくらい」",
"323000121_49": "「5グループ分の演奏、あっという間だったね」",
"323000121_50": "「どのバンドの演奏も素敵で聴き入っちゃった」",
"323000121_51": "「最初の人たち……Poppin'Partyってバンドッ\\n なんだかワクワクするような歌だったよね」",
"323000121_52": "「こう、心が躍るような、\\n それでいてぐっと力が湧いてくる感じッ」",
"323000121_53": "「Afterglowってバンドもよかったな。\\n ああいうロック調の歌はあたし好みだ」",
"323000121_54": "「確かにああいう歌はクリスが好きそう」",
"323000121_55": "「わたしはRoseliaかな。曲調もよかったけど、\\n 歌詞がずっと耳に残ってる……」",
"323000121_56": "「ボーカルの人の歌、すごい上手でしたね」",
"323000121_57": "「うんうん」",
"323000121_58": "「はいはいッ!\\n アタシはハロー、ハッピーワールドが良かったデースッ」",
"323000121_59": "「明るい歌でなんだか笑顔になっちゃう感じがしたデスよッ!」",
"323000121_60": "「あのバンドはそれ以上にキグルミがメンバーにいることのほうが \\n あたしは気になったけどな」",
"323000121_61": "「あの子可愛かったデスよね。\\n 調はどのバンドがよかったデスか」",
"323000121_62": "「わたしは……PastelPalettesかな。\\n 衣装も、歌もアイドルみたいで可愛かった」",
"323000121_63": "「わかるデスッ!\\n なんだか調に似合いそうなグループだと思ったデスよ」",
"323000121_64": "「どの歌もそうだったけど、\\n 聴いてるとなんだか元気が出てくるよねッ」",
"323000121_65": "「アタシもそう感じたデスッ!\\n ライブハウスってそういう気分になるものなんデスか」",
"323000121_66": "「それはわからないけど……」",
"323000121_67": "「あー、いたいた。有咲こっちだよ!\\n こんにちは、ライブハウスに来るの初めての人だよね」",
"323000121_68": "「いちいちでけー声で……こほん……。\\n 急に話しかけたら相手も困るでしょう」",
"323000121_69": "「あッ! さっき演奏してた……」",
"323000121_70": "「なんだか見慣れない人たちがいるなーって、\\n 気になっちゃってー」",
"323000121_71": "「どこの学校の人ですかー? バンドとか興味あるのー?」",
"323000121_72": "「あたしらか? ええっとだな、それは……」",
"323000121_73": "「モカ、ちょっとぐいぐい行きすぎ……」",
"323000121_74": "「えー、もとは蘭が『あの子たち』気になるーって\\n 言ったんじゃん」",
"323000121_75": "「べ、別に言ってないし」",
"323000121_76": "「<size=25>ここがどこかわからないし、わたしたちが通っている\\n 学院もあるかわからないから、言わないほうがいいよね</size>」",
"323000121_77": "「<size=25>だな、面倒事はまっぴらごめんだ</size>」",
"323000121_78": "「先程の質問に答えてもらいたいのだけど」",
"323000121_79": "「ご、ごめんなさいッ!」",
"323000121_80": "「友希那、ファンの子にそんな言い方しなくてもいいじゃん。\\n ごめんねー」",
"323000121_81": "「そうそうッ! 演奏すごかったデスよッ!\\n 元気が出て笑顔になっちゃう楽しいライブだったデスッ」",
"323000121_82": "「まあ、嬉しいわ! ミッシェルも今の聞いていたかしら?」",
"323000121_83": "「聞いてる聞いてる、嬉しいことだねー」",
"323000121_84": "「こうやって盛り上がってくれるファンがいると\\n わたしも頑張りがいがあるよ」",
"323000121_85": "「近くで見るとやっぱりその衣装、\\n すごく可愛い……」",
"323000121_86": "「フフ、ありがとう。\\n わたしたちアイドルバンドだから、衣装にも力を入れてるのよ」",
"323000121_87": "「そろそろ時間じゃないかしら、後半が始まるわよ」",
"323000121_88": "「えー、もう休憩おしまいなのー!?\\n もっと話したかったのに」",
"323000121_89": "「わたしもッ! みんな学生バンドだよね?\\n 興味があるからまた話を聞かせてほしいッ」",
"323000121_90": "「じゃあ、このライブが終わったら話そう!」",
"323000121_91": "「ふー、なんとかなったけど。\\n お前な、うまく誤魔化せたのに何話す約束してんだ」",
"323000121_92": "「やっぱりみんな学生なんだよね。\\n わたしもこういうバンド組んでみたいなッ」",
"323000121_93": "「人の話を聞けッ!」",
"323000121_94": "「あたしたちの目的を忘れたんじゃないだろうな?」",
"323000121_95": "「わ、忘れてなんかいないよ……」",
"323000121_96": "「あッ、ほらほら、\\n 次の演奏が始まるみたいだよ、今度はどんな歌かな」",
"323000121_97": "「楽しみデースッ!」",
"323000121_98": "「わくわく」",
"323000121_99": "「……ったく、しょうがないな」",
"323000121_100": "「後半は順番を変えて、わたしたちから。\\n 今度の曲は――」",
"323000121_101": "「……何、これ?」",
"323000121_102": "「え、ええっと、これって、CiRCLEの演出\\n キグルミか何か知らないけど、関係者以外は降りてくれる」",
"323000121_103": "「あれはカルマノイズッ!?」",
"323000121_104": "「何これ……、なんだか気分が……」",
"323000121_105": "「ちょっと、この黒い煙、やばいんじゃない!?」",
"323000121_106": "「きゃー!」",
"323000121_107": "「お前ら、すぐにここから離れろッ!\\n そいつはキグルミじゃない、逃げないとやられちまうぞッ」",
"323000121_108": "「な、なんなのよ、あのバケモノは!?」",
"323000121_109": "(……え? バケモノ?)",
"323000121_110": "「この煙はなんなのよ!」",
"323000121_111": "「さっきその煙を吸った人が倒れていたわ!」",
"323000121_112": "「まずい、一般人がカルマノイズの瘴気に触れたら――」",
"323000121_113": "「相手がカルマノイズならわたしたちのギアで――」",
"323000121_114": "「バカッ! シンフォギアは秘匿が鉄則。\\n こんな人目のあるところで纏うやつがいるかッ」",
"323000121_115": "「じゃあ、どうすればッ!?」",
"323000121_116": "「幸い、あのカルマノイズは今、ステージから動いていない」",
"323000121_117": "「うん、わたしたちでお客さんの避難を」",
"323000121_118": "「はい、それが今のわたしたちにできることです」",
"323000121_119": "「CiRCLEのスタッフさん、どこにいるデスかッ」",
"323000121_120": "「わ、私です!」",
"323000121_121": "「このライブハウスの出入り口ってどことどこにありますか?」",
"323000121_122": "「え、ええっと、表の入り口と非常口のふたつあるけど……」",
"323000121_123": "「よし、二手に分かれて、避難させるぞ」",
"323000121_124": "「オッケー、任せといてッ!」",
"323000121_125": "「みなさん、落ち着いてほしいデスッ!\\n 出口はこっちと、向こうにあるデスッ」",
"323000121_126": "「わたしたちが誘導しますから、前の人に続いてくださいッ!」",
"323000121_127": "「な、なにこれ? 身体が思うように……。\\n それになんだかイライラしてくる」",
"323000121_128": "「おい、座り込んでる場合じゃないぞ。\\n 早く逃げないとここは危ないんだ」",
"323000121_129": "「待ってください、他にも同じような人が……。\\n 多分、カルマイズが出す瘴気に触れたから……」",
"323000121_130": "「仕方ない、あたしたちで運び出すぞ。\\n ――しかし、人手が足りないな」",
"323000121_131": "「あたしたちも手を貸すよ。\\n この建物には詳しいから」",
"323000121_132": "「あ、ああ、助かるッ!」",
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"323000131_0": "「この人で最後ですッ!\\n 動けそうなら、ゆっくりこの建物から離れてください」",
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"323000131_4": "「いた、ステージの上ッ!」",
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"323000131_20": "「ここから先は危険ですので立ち入らないでください。\\n ほら、離れて」",
"323000131_21": "「二課の人でも、S.O.N.G.の人でもない。普通の警察みたい」",
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"323000131_35": "「<size=25>お前はバカか。下手なこと言ってまたツッコまれたら\\n どうすんだよッ</size>」",
"323000131_36": "「<size=25>あッ、そうだった……</size>」",
"323000131_37": "「え、ええっとですね。わたしたちも咄嗟のことで\\n 無我夢中でよく覚えてないんです。ね」",
"323000131_38": "「え? あ、ああ、そうデスッ!\\n 勝手に身体が動いちゃったー、って感じデスよッ」",
"323000131_39": "「だけど、あなたたちのおかげなのは確かだから。\\n お礼を言わせて」",
"323000131_40": "「それはお互い様だよ」",
"323000131_41": "「みんなが手を貸してくれたおかげで\\n たくさんの人を助けられたんだからねッ」",
"323000131_42": "「わたし、急なことでかたまっちゃって……\\n みんながいてくれてよかったあ……」",
"323000131_43": "「……ところで、\\n これからこのライブハウスはどうなるんですか」",
"323000131_44": "「今、警察の人に話を聞いたんだけど、\\n 原因がはっきりしないからしばらくは立入禁止になるみたい」",
"323000131_45": "「それじゃあ……もうCiRCLEでライブはできないってこと」",
"323000131_46": "「いや、二度とできなくなるわけじゃないから。\\n それにこんな状態じゃライブなんてできないし」",
"323000131_47": "「どこか別の場所を見つけなきゃだねー」",
"323000131_48": "「……おそらくあれが今回の異常ってわけだな」",
"323000131_49": "「うん、早く解決して、またライブをしてもらいたいよね」",
"323000131_50": "「頑張るデスよーッ!」",
"323000131_51": "「まずはあのカルマノイズを探そう」",
"323000131_52": "「捜査は足からって言うしな。\\n とりあえず、この辺を一通り回ってみるとするか」"
}

View file

@ -1,50 +1,50 @@
{
"323000211_0": "CiRCLEの異常",
"323000211_1": "「はー……。\\n やる気全開だったのに、どうして留守番なのー……」",
"323000211_2": "「留守番じゃなくて見張り番でしょ。\\n 交代交代にCiRCLEを見張ろうって決めたじゃない」",
"323000211_3": "「わたしもクリスちゃんたちと周辺探索したかったな。\\n こっちにしかない食べ物屋さんとかたくさんあったのに」",
"323000211_4": "「……それ、趣旨変わっちゃってる。\\n 見張りも大切なんだから気を抜いちゃダメだからね」",
"323000211_5": "「勿論わかってるよー……」",
"323000211_6": "「あれ?\\n ねえ、CiRCLEに誰か近づいて行ってない」",
"323000211_7": "「警察の人かな? 全員、引き上げて行ったはずなんだけど」",
"323000211_8": "「……違うッ あれ、CiRCLEで働いてた人だよッ\\n このまま入っちゃ危ないし、止めに行こう」",
"323000211_9": "「気になって見に来てるだけじゃないかな」",
"323000211_10": "「それに今出て行って、どうしてここに?\\n とか聞かれたら、なんて答えるつもりなの」",
"323000211_11": "「た、確かに何も考えてなかった……」",
"323000211_12": "「入りそうになったら止めに行こう。\\n 理由は……それまでにわたしが考えとくから」",
"323000211_13": "「うん……って、言ってるそばから\\n また人が増えたみたいだよ」",
"323000211_14": "「……ねえ、響。あれ、本当に人なの?\\n ここからだとうまく見えないけど、違う気が――」",
"323000211_15": "「きゃー!」",
"323000211_16": "「これって悲鳴ッ!?」",
"323000211_17": "「だ、誰? いや、何、これ!?」",
"323000211_18": "「こっちに来ないで! い、いや、誰か、助け……」",
"323000211_19": "「間に合えええッ!」",
"323000211_20": "「きゃあ!? あ、あなたは……!?」",
"323000211_21": "「よーし、ギリギリセーフッ!」",
"323000211_22": "「響、こっちにッ!」",
"323000211_23": "「うんッ! 走れそうですか?」",
"323000211_24": "「ご、ごめんなさい、腰が抜けて……」",
"323000211_25": "「じゃあ、わたしが担いで逃げますッ!\\n しっかり掴まっててくださいね」",
"323000211_26": "「は、はい!」",
"323000211_27": "「響は近くで見たんだよね、あのバケモノはなんだろう?」",
"323000211_28": "「カルマノイズ……ううん、そうじゃない。\\n 似てるけど、いつものとは何か違ってた気がする」",
"323000211_29": "「あ、あなたたちはあのバケモノのことを知ってるの?」",
"323000211_30": "「ごめんなさい、わたしたちにもわからないんです」",
"323000211_31": "「<size=25>ここの人たちはノイズも知らないみたいだから、\\n 言わないほうがいいよね</size>」",
"323000211_32": "「<size=25>絶対に言うなってクリスちゃんに釘刺されたし、\\n 気をつけないと</size>」",
"323000211_33": "「でも、さっき――ああ!? 前、前を見て!」",
"323000211_34": "「え? うわあああッ!? バケモノがいっぱいいるッ!?」",
"323000211_35": "「響、こっちもダメ。囲まれちゃったみたい」",
"323000211_36": "「私のことはいいから、あなたたちだけでも――」",
"323000211_37": "「そんなことは絶対にしませんッ!」",
"323000211_38": "「約束を破っちゃうことになるけど、いいよね、未来?」",
"323000211_39": "「緊急事態だもん。響じゃなくてもきっとそうする」",
"323000211_40": "「え、ええっと、何を話して……」",
"323000211_41": "「すみません。動けそうなら少し離れていてください。\\n あれはわたしたちがなんとかしますッ」",
"323000211_42": "「なんとかって、あなたたちだけで――」",
"323000211_43": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」",
"323000211_44": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
"323000211_45": "「えええ!? へ、変身した!」",
"323000211_46": "「未来は後ろをお願い。前は、わたしが行くッ!」",
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"323000211_41": "「すみません。動けそうなら少し離れていてください。\\n あれはわたしたちがなんとかしますッ」",
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@ -1,56 +1,56 @@
{
"323000212_0": "「おりゃあああッ!」",
"323000212_1": "「こっちの攻撃があんまり効いてないッ!」",
"323000212_2": "「ぐッ!? おまけに相手の一撃が重いッ!」",
"323000212_3": "「響ッ! はあああッ!」",
"323000212_4": "「ありがとう、未来ッ!\\n これで最後だあああああッ」",
"323000212_5": "「なんか攻撃したときの感触がいつもと違うような……」",
"323000212_6": "「ノイズじゃないみたいだし、今のはなんだろう」",
"323000212_7": "「あの、ありがとうございます。\\n おかげで助かりました、けど――って、あっー」",
"323000212_8": "「あなたたちはさっき避難誘導を手伝ってくれた人たち!」",
"323000212_9": "「えッ!? そこですか?」",
"323000212_10": "「実は暗くて顔がよく見えなくて。\\n それより、今の黒っぽいものはなんだったの」",
"323000212_11": "「それにその格好、あなたたちは何者!?」",
"323000212_12": "「あれ、もしかして私、夢でも見てる?」",
"323000212_13": "「多分、夢じゃないです……」",
"323000212_14": "「え、ええっと、話せば長くなるんですけど……」",
"323000212_15": "「私たちもよろしいでしょうか?」",
"323000212_16": "「えッ!? い、今、どこから出てきたのッ!」",
"323000212_17": "「偶然ですが、\\n おふたりが変身して戦っているところを見させていただきました」",
"323000212_18": "「できれば、\\n その長い話というのを私たちにも聞かせてもらえますか」",
"323000212_19": "「未来、どうしよう……」",
"323000212_20": "「見られちゃったし、説明したほうがよさそうだね。\\n その前にクリスたちとも合流しよう」",
"323000212_21": "「……んで、この人たちを連れてきたってわけか」",
"323000212_22": "「ごめん……」",
"323000212_23": "「ごめんなさい……」",
"323000212_24": "「何謝ってんだ。\\n その状況ならあたしも同じことをしてた」",
"323000212_25": "「アタシたちもそうデースッ!\\n 困ってる人がいたら助けるのが装者の務めデスよ」",
"323000212_26": "「ソ、ソウシャ?」",
"323000212_27": "「どこから説明すればいいのかな」",
"323000212_28": "「まあ、こうなったら洗いざらい話すしかないだろ。\\n 実際に見てるなら、説明する手間も省けそうだしな」",
"323000212_29": "「並行世界に、シンフォギア S.O.N.G.? ノイズ?\\n うー、私には何がなんだか……」",
"323000212_30": "「そのイズというものは本日、CiRCLEに現れたものや\\n 先ほど戦っていたバケモですか」",
"323000212_31": "「CiRCLEに出てきたのはカルマイズです。\\n さっきのバケモは違うみたいだけど」",
"323000212_32": "「こちらの世界にノイズはいないんですか?」",
"323000212_33": "「雑音のノイズはあるけど、バケモノのノイズは聞いたことないなあ」",
"323000212_34": "「エルフナインちゃんが言ってた通りだね。\\n この世界はいつもと違うみたい」",
"323000212_35": "「話が飛躍しすぎていて、\\n とても信じられるものではありませんね」",
"323000212_36": "「えーッ!? 近くで見てたのにそれデスかッ!」",
"323000212_37": "「まあ、気持ちはわかる。\\n あたしが逆の立場なら信じないだろうしな」",
"323000212_38": "「そうデスよね……」",
"323000212_39": "「……私はみんなが言ってること信じるよ」",
"323000212_40": "「え? 本当ですか?」",
"323000212_41": "「うん、もちろん。\\n 私は一度だけじゃなく、二度も命を救われたもの」",
"323000212_42": "「それにCiRCLEの事件で私が動けなかったとき、\\n 真っ先に混乱しているお客さんを避難させてくれた」",
"323000212_43": "「そんな優しいあなたたちのことを私は信じたい」",
"323000212_44": "「よかった……信じてくれる人がいて……」",
"323000212_45": "「先ほどのお話を全て信じることはできませんが、\\n あなた方が嘘を言っているようにも思えません」",
"323000212_46": "「ですから、もっと多くの情報を集めた上で、\\n 信じるかどうかを決めたいと思います」",
"323000212_47": "「ああ、それで構わない」",
"323000212_48": "「では、私たちはこれで」",
"323000212_49": "「もう遅いし、私も帰ろうかな」",
"323000212_50": "「あ、わたしたちが家まで送ります。\\n またあのバケモが出てくると大変ですから」",
"323000212_51": "「ありがとう。それじゃ、その前にひとつだけ。\\n みんなの名前、教えてもらっていい」",
"323000212_52": "「私の名前は月島まりな。これからよろしくね。\\n この世界でわからないことがあったら、なんでも聞いて」",
"323000212_53": "「ありがとうございますッ! わたしの名前は……」"
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"323000212_38": "「そうデスよね……」",
"323000212_39": "「……私はみんなが言ってること信じるよ」",
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"323000212_42": "「それにCiRCLEの事件で私が動けなかったとき、\\n 真っ先に混乱しているお客さんを避難させてくれた」",
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"323000212_44": "「よかった……信じてくれる人がいて……」",
"323000212_45": "「先ほどのお話を全て信じることはできませんが、\\n あなた方が嘘を言っているようにも思えません」",
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@ -1,37 +1,37 @@
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"323000221_0": "「さっきの黒っぽいのを探そうって戻ってきたけど、\\n やっぱり眠いよー……」",
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"323000221_16": "「このままだと気になって気になって眠れない。\\n だから、迎えに来てあげたんだ」",
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"323000221_18": "「あのー……1ついいですか?\\n こんな時間にあなたの方こそ何を……」",
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"323000221_20": "(バケモノを探してるんだよ、なんて言えないよね。\\n ここは適当に……",
"323000221_21": "「わ、わたしもこの中で落とし物しちゃって。\\n それを取りに来てたんだ」",
"323000221_22": "「わたしたちと一緒だね!\\n よし、人で忘れ物を取りに行こう」",
"323000221_23": "「入っちゃダメだってッ!」",
"323000221_24": "「あ、あのね、なんだか、ほら。危ない感じがするから、\\n わたしも諦めて帰ろうとしてたところなんだ」",
"323000221_25": "(とにかく、ここを離れてもらわないと。\\n でも、動きそうにないな……",
"323000221_26": "「うわあッ!? び、ビックリした。\\n どうしたの」",
"323000221_27": "「響、こっちにあのバケモノが出たの。\\n 場所を教えるからすぐに集まってッ」",
"323000221_28": "「わかった、すぐに行くから待っててッ!」",
"323000221_29": "「と、とにかく、ここは危ないから早く帰ってね。\\n わたしも用事ができたから、バイバイッ」",
"323000221_30": "「バイバーイ!」",
"323000221_31": "「……よし、行こう!」",
"323000221_32": "「よしって、お前……あれだけ行くなって言われたのに、\\n 結局行くのかよ」",
"323000221_33": "「ぱっと行って、ぱっと戻ってくれば平気だよ!\\n ほら、有咲も早く早く」",
"323000221_34": "「つーか、わたしが先頭かよ!\\n 背中押すんじゃねー おい、聞いてんのか」"
{
"323000221_0": "「さっきの黒っぽいのを探そうって戻ってきたけど、\\n やっぱり眠いよー……」",
"323000221_1": "「話相手がいるならまだしも……。\\n 今何時だろう――って、もう時過ぎてるッ」",
"323000221_2": "「おい香澄! 何勝手に入ろうとしてんだ!」",
"323000221_3": "「だって、この中にあるんだから、迎えに行かなきゃ!」",
"323000221_4": "「人の話し声? こっちの方からだったよね」",
"323000221_5": "「気持ちはわかるけど、立入禁止なんだから、\\n 今日はもう諦めろっての」",
"323000221_6": "「じゃあ、有咲はここで待ってて。わたし行ってくる!」",
"323000221_7": "「待ったーッ! そこは危ないから入っちゃダメッ!」",
"323000221_8": "「うわ!? びっくりさせんじゃ……させないでください」",
"323000221_9": "「ほら、立入禁止って貼ってあるし、入らないほうがいいよ」",
"323000221_10": "「ん? あなたは……ライブを見に来てくれてた人?」",
"323000221_11": "「また会ったね」",
"323000221_12": "「でも、この中にわたしのギターがひとりぼっちで\\n わたしのことを待ってるの」",
"323000221_13": "「ギターがひとりぼっちって、どういうこと?」",
"323000221_14": "「昼間の事故で逃げるとき、人が多かったでしょう。\\n なので、楽器は持たずに避難しましたから」",
"323000221_15": "「わたしも最初は仕方がないって思ってたんだけど、\\n やっぱり練習はあのギターじゃないとダメなの」",
"323000221_16": "「このままだと気になって気になって眠れない。\\n だから、迎えに来てあげたんだ」",
"323000221_17": "(そっか、この子たちにとって楽器って大切なものなんだよね。\\n でも、だからって中に入れるわけには……",
"323000221_18": "「あのー……1ついいですか?\\n こんな時間にあなたの方こそ何を……」",
"323000221_19": "「ええッ、わたしッ!?」",
"323000221_20": "(バケモノを探してるんだよ、なんて言えないよね。\\n ここは適当に……",
"323000221_21": "「わ、わたしもこの中で落とし物しちゃって。\\n それを取りに来てたんだ」",
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"323000221_23": "「入っちゃダメだってッ!」",
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"323000221_25": "(とにかく、ここを離れてもらわないと。\\n でも、動きそうにないな……",
"323000221_26": "「うわあッ!? び、ビックリした。\\n どうしたの」",
"323000221_27": "「響、こっちにあのバケモノが出たの。\\n 場所を教えるからすぐに集まってッ」",
"323000221_28": "「わかった、すぐに行くから待っててッ!」",
"323000221_29": "「と、とにかく、ここは危ないから早く帰ってね。\\n わたしも用事ができたから、バイバイッ」",
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"323000221_33": "「ぱっと行って、ぱっと戻ってくれば平気だよ!\\n ほら、有咲も早く早く」",
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@ -1,24 +1,24 @@
{
"323000222_0": "「夜中のライブハウスって肝試しみたいでワクワクするね!」",
"323000222_1": "「はいはい、わかったわかった。\\n 黒い霧みてーなのも残ってるし、一応触れないように……」",
"323000222_2": "「あったよ! ごめんね、ひとりぼっちにしちゃって!」",
"323000222_3": "「わたしのほうも見つけた。\\n 支度するから、ちょっと待ってろ。ていうか、離れるなよ」",
"323000222_4": "「怖がらなくても大丈夫だよ。\\n わたしがちゃーんと傍にいてあげるからね」",
"323000222_5": "「はあ!? 別にそんなんじゃねーよ」",
"323000222_6": "「しっかし、こう改めて見ると大分散らかってんな。\\n まぁ、あの状況じゃ仕方ねーけど」",
"323000222_7": "「……こんな状態だともうここでライブできねーかもな」",
"323000222_8": "「そんなことないよ、またすぐ唄えるようになるって!」",
"323000222_9": "「その根拠のない自信はどこからくんだよ」",
"323000222_10": "「大丈夫だよ、大丈夫……。\\n 絶対にまた、みんな揃ってここでライブをやるんだから」",
"323000222_11": "「香澄……」",
"323000222_12": "「つーか、何演奏しようとしてんだ?」",
"323000222_13": "「こんなときは『きらきら星』だよね!」",
"323000222_14": "「どういう流れでそうなるんだよ」",
"323000222_15": "「あの騒ぎでギターが壊れてたら大変じゃん?\\n だから、念のため演奏して確認してみるの」",
"323000222_16": "「この状況でか!?」",
"323000222_17": "「~~♪ ~~♪」",
"323000222_18": "「本当に唄い始めやがった……。\\n ぱっと戻るってのはどうなったんだよ、まったく」",
"323000222_19": "「……ん? なんか、物音がしたような気がしたけど。\\n こんだけ散らかってんだ、気のせいか」",
"323000222_20": "「おい、いつまで唄ってんだよ。\\n こっちも支度できた、さっさと帰るぞ」",
"323000222_21": "「はーい!」"
{
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"323000222_4": "「怖がらなくても大丈夫だよ。\\n わたしがちゃーんと傍にいてあげるからね」",
"323000222_5": "「はあ!? 別にそんなんじゃねーよ」",
"323000222_6": "「しっかし、こう改めて見ると大分散らかってんな。\\n まぁ、あの状況じゃ仕方ねーけど」",
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"323000222_9": "「その根拠のない自信はどこからくんだよ」",
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"323000222_11": "「香澄……」",
"323000222_12": "「つーか、何演奏しようとしてんだ?」",
"323000222_13": "「こんなときは『きらきら星』だよね!」",
"323000222_14": "「どういう流れでそうなるんだよ」",
"323000222_15": "「あの騒ぎでギターが壊れてたら大変じゃん?\\n だから、念のため演奏して確認してみるの」",
"323000222_16": "「この状況でか!?」",
"323000222_17": "「~~♪ ~~♪」",
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}

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@ -1,67 +1,67 @@
{
"323000231_0": "「はあ――ッ!」",
"323000231_1": "「お前らが言ってた通りだ。\\n あんまりダメージが入ってる気がしないな」",
"323000231_2": "「動きもノイズと違うから戦いづらいデスッ!」",
"323000231_3": "「おい、そっちに回り込めッ!\\n 一匹もここから逃がすなッ」",
"323000231_4": "「くッ! 数が多くないのがまだ救い」",
"323000231_5": "「あれ? 何か歌が聴こえるような……」",
"323000231_6": "「この歌……きらきら星?」",
"323000231_7": "「おい、誰だよ。こんな夜中に唄ってるやつは」",
"323000231_8": "「この声って、まさかあの子たち帰ってなかったのッ!?\\n ごめん、わたし確かめに行ってくるッ」",
"323000231_9": "「響、ちょっと待って。\\n なんだか、敵の様子がおかしいよ」",
"323000231_10": "「苦しんでるみたい、どうなってるの?」",
"323000231_11": "「どうもこう、\\n これがチャンスだってんなら、一気に叩くぞッ」",
"323000231_12": "「全弾、持っていきやがれッ!」",
"323000231_13": "「これできれいサッパリだ。\\n 他に残ってるやつ、いないよな」",
"323000231_14": "「先輩がぜーんぶやっつけたデスよ」",
"323000231_15": "「さっきの敵の様子がおかしくなったの、何が原因だろう」",
"323000231_16": "「あの歌が聴こえ始めたときだよね。\\n それと関係があるのかな」",
"323000231_17": "「あーッ! そうだったッ!\\n 早くあの子たちのところへ行かないとッ」",
"323000231_18": "「おい、待て。どこ行くんだよッ!」",
"323000231_19": "「これでギターの練習ができるね。\\n あとはCiRCLEが元通りになるのを待つだけ」",
"323000231_20": "「ライブがやりてーなら、どっか他のライブハウスで\\n やらせてもらえばいいじゃねーか」",
"323000231_21": "「見つけたッ!」",
"323000231_22": "「あっ、\\n やっぱり忘れ物を取りに戻ってきたの」",
"323000231_23": "「大丈夫? 何もなかった?」",
"323000231_24": "「どうかしたんですか?\\n わたしたちは何もなかったですけど……」",
"323000231_25": "「そ、そっか、それならよかった……」",
"323000231_26": "「……」",
"323000231_27": "「ねー、もう時間も遅いし、一緒に帰ろうよッ!」",
"323000231_28": "「わわ、そうだった!?\\n 急いで帰らなきゃ、有咲もほら」",
"323000231_29": "「じゃ、じゃあ途中まで一緒に帰ります?」",
"323000231_30": "「うんッ!」",
"323000231_31": "「……あっちはあいつに任せて大丈夫そうだな。\\n あたしらは引き続き、CiRCLEの見張りだ」",
"323000231_32": "「了解デスッ!」",
"323000231_33": "「あれから何時間くらい経ったんだろうな。\\n 流石に眠くなってきた」",
"323000231_34": "「仮眠を取りながら交代交代って言いたいけど、\\n 街の公園で野宿はちょっとね……」",
"323000231_35": "「いくらなんでも風邪引くだろうしな」",
"323000231_36": "「すー、すー……」",
"323000231_37": "「むにゃむにゃ……」",
"323000231_38": "「くかー……」",
"323000231_39": "「おい、こんなところで寝るなッ!\\n お前ら、起きろッ」",
"323000231_40": "「はッ!? ね、寝てない、寝てないよッ!」",
"323000231_41": "「嘘つくな、思いっきり寝てただろッ!」",
"323000231_42": "「この状況はなんとかしないとダメだな。\\n ただ、寝泊まりするにも金がかかる……」",
"323000231_43": "「まりなさんの家にこの人数でお邪魔するのも\\n ちょっと気が引けるもんね」",
"323000231_44": "「こっちに何人か残して、一旦元の世界に戻るか。\\n それで準備をしてまた――」",
"323000231_45": "「お困りのようですね」",
"323000231_46": "「うわッ! どっから出てきたんだッ!?」",
"323000231_47": "「まずはみなさんにお礼を」",
"323000231_48": "「お嬢様のご友人を護ってくださり、\\n 本当にありがとうございました」",
"323000231_49": "「ええっと、その友人って響が送っていった?」",
"323000231_50": "「はい、そうでございます」",
"323000231_51": "「実は私ども、あなた方と別れたあと、\\n ずっとその様子を見させていただいていました」",
"323000231_52": "「つまり、ずっと監視してたってわけか。\\n どんだけ信用ないんだよ」",
"323000231_53": "「手助けしようとも考えたのですが、\\n 逆に足を引っ張りかねませんから」",
"323000231_54": "「今、私たちにできるのは、\\n この付近に人が立ち入らないよう誘導するくらいです」",
"323000231_55": "「そういえば、響が2人を送っていった後は、\\n 誰も人が来なかったね」",
"323000231_56": "(少しは信用してくれてんのか……)",
"323000231_57": "「遅くなりましたが、\\n 私たちはあなた方が話してくれたことを信じます」",
"323000231_58": "「ですから、\\n 何か必要なものがあれば、仰ってください」",
"323000231_59": "「そいつはありがたい、遠慮なく頼らせてもらう」",
"323000231_60": "「これからよろしくお願いします」",
"323000231_61": "「手始めにと言ってはなんですが、宿泊施設を用意しましたので\\n すぐご案内致します」",
"323000231_62": "「そちらの方々もお運びしないといけないでしょうから」",
"323000231_63": "「すぴー……」",
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"323000231_7": "「おい、誰だよ。こんな夜中に唄ってるやつは」",
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"323000231_18": "「おい、待て。どこ行くんだよッ!」",
"323000231_19": "「これでギターの練習ができるね。\\n あとはCiRCLEが元通りになるのを待つだけ」",
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"323000231_24": "「どうかしたんですか?\\n わたしたちは何もなかったですけど……」",
"323000231_25": "「そ、そっか、それならよかった……」",
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"323000231_34": "「仮眠を取りながら交代交代って言いたいけど、\\n 街の公園で野宿はちょっとね……」",
"323000231_35": "「いくらなんでも風邪引くだろうしな」",
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"323000231_37": "「むにゃむにゃ……」",
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"323000231_43": "「まりなさんの家にこの人数でお邪魔するのも\\n ちょっと気が引けるもんね」",
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"323000231_48": "「お嬢様のご友人を護ってくださり、\\n 本当にありがとうございました」",
"323000231_49": "「ええっと、その友人って響が送っていった?」",
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@ -1,75 +1,75 @@
{
"323000241_0": "「さて、一晩バッチリ寝て、気分爽快デスッ!」",
"323000241_1": "「こんな快適な寝床を用意してくれて、本当に助かったな」",
"323000241_2": "「……ところで、何をこれから話すんデスか?」",
"323000241_3": "「私もわからないの。\\n 話したいことがあるから来てほしいって呼ばれただけだから」",
"323000241_4": "「こっちの世界のことと、CiRCLEのことに詳しい人が\\n 必要だったんです」",
"323000241_5": "「あたしらじゃ気づかないことも、\\n あんたなら、気づいてくれるかもってな」",
"323000241_6": "「そういうことなら、喜んで」",
"323000241_7": "「まず、昨日戦ったバケモノについて、だよね」",
"323000241_8": "「うん」",
"323000241_9": "「あれは一体なんなの?\\n 急に背後から近づいてきてストーカーみたいな……」",
"323000241_10": "「わたしたちも初めて見るんです」",
"323000241_11": "「もしかしてこの世界特有の敵とか?」",
"323000241_12": "「カルマノイズが出現して発生した敵だから、\\n 何か関連してるんじゃ……」",
"323000241_13": "「あとはなんらかの哲学兵装って、可能性もあるな」",
"323000241_14": "「今は、まだまだ謎だらけのストーカーデスねッ!」",
"323000241_15": "「それじゃ、正体は後で考えるとして、\\n 今はあのストーカーをなんとかする方法を考えないとね」",
"323000241_16": "「ねえ、ストーカーって名前は確定なのかな……」",
"323000241_17": "「別に名前なんてなんでもいいだろう」",
"323000241_18": "「そういえば、あの時、\\n 急にストーカーが苦しみだしたけど、あれって一体」",
"323000241_19": "「確か、あの歌が聴こえてきたときだったよな?」",
"323000241_20": "「あの歌?」",
"323000241_21": "「そうそう。あの時、CiRCLEに来てた女の子がきらきら星を\\n 唄い始めたらそうなって」",
"323000241_22": "「きらきら星……ああ、多分、香澄ちゃんだね。\\n 前に思い出の歌だって話を聞かせてもらったことがあるよ」",
"323000241_23": "「でも、歌ならみんなも器用に戦いながら唄ってるよね。\\n それならずっとそうなんじゃないの」",
"323000241_24": "「わたしたちの歌ではダメみたいです」",
"323000241_25": "「こっちにはこっちの、特別な力があるんデスかね……」",
"323000241_26": "「あの人たちのライブで感じた力。\\n あれがもしかして、関係あるんじゃ……」",
"323000241_27": "「確かに不思議な力を感じたな……」",
"323000241_28": "「――ってことは、\\n 昨日のバンドグループ全員に同じ力があるってことか」",
"323000241_29": "「うーん、そういうことになるのかな……」",
"323000241_30": "「これは調べてみないとわからないな、手分けするか。\\n 力の正体がわかれば、戦いに有利になるかもしれないし」",
"323000241_31": "「おおッ、尾行調査ってやつデスねッ!」",
"323000241_32": "「やり方がわかれば、あの子たちを巻き込まずに、\\n わたしたちだけでやれるよッ」",
"323000241_33": "「ということは、関係するのは、\\n 昨日のライブに来てたつのバンドかな」",
"323000241_34": "「それなら、よく知ってる子たちだから協力できるよ」",
"323000241_35": "「私どもからも情報を提供致します。緊急事態ですので、\\n 必要でしたら、個人のデータまで取り寄せますが」",
"323000241_36": "「ええっと、そこまでは流石に大丈夫です……」",
"323000241_37": "「……今更だけど、どこからともなく現れる上に、\\n いつも黒スーツを着ているこの人たちは何者なんだ」",
"323000241_38": "「見た目は黒ずくめだけど、この人たちはいい人だから」",
"323000241_39": "「CiRCLEに来てるバンドの子がいるんだけど、\\n その子のことを影から護ってるのよ」",
"323000241_40": "「なるほど、お金持ちのボディーガードさんたちなんですねッ!」",
"323000241_41": "「また身も蓋もないことを」",
"323000241_42": "「と、とりあえず、怪しい組織の人とかじゃなさそうだし、\\n いいんじゃないかな」",
"323000241_43": "「じゃあ、誰がどこのバンドのことを調べるかだけど。\\n それぞれ、気になるバンドを選ぶ形でいいかな」",
"323000241_44": "「まあ、いいんじゃないか」",
"323000241_45": "「それじゃ、わたしは、Poppin'Partyがいいなッ」",
"323000241_46": "「アタシは、ハロー、ハッピーワールド!がいいデスッ!」",
"323000241_47": "「どうします?」",
"323000241_48": "「先に選んでいいよ。好きなところ、決まってるみたいだし」",
"323000241_49": "「それなら、PastelPalettesを調べたいです」",
"323000241_50": "「最初にライブの後に話したら、みんな気になるバンドが\\n バラバラだったもんね」",
"323000241_51": "「わたしはRoseliaでいいかな」",
"323000241_52": "「ああ、それじゃ、あたしはAfterglowだな」",
"323000241_53": "「早速、行動に移すか」",
"323000241_54": "「うん、善は急げッ!だね」",
"323000241_55": "「では、CiRCLEは私たちの方で見張りを立てましょう。\\n みなさんはそちらに集中してください」",
"323000241_56": "「何から何まで助かります」",
"323000241_57": "「いえ、助けられているのはこちらですから」",
"323000241_58": "「それじゃ、みんなの居場所は私が教えるね」",
"323000241_59": "「よろしくお願いします」",
"323000241_60": "「あとお前ら、わかってるとは思うけど、\\n ギアを纏うときは充分気を付けろよ」",
"323000241_61": "「うん、人に見られて、変な噂になっちゃったら大変だもんね」",
"323000241_62": "「でも、カッコいいヒーローが\\n 怪物と戦ってるって噂が流れるかもしれないデスッ」",
"323000241_63": "「おお、ヒーローかーッ!」",
"323000241_64": "「並行世界とは言えS.O.N.G.の装者ですから、\\n 目立つ行動は避けたほうがいいと思います」",
"323000241_65": "「だ、だよね」",
"323000241_66": "「響ったら……」",
"323000241_67": "「フフ、あなたたち本当に仲がいいんだね。\\n なんだかバンドの子たちを見てるみたい」",
"323000241_68": "「本当ですかッ!?\\n ねえ、わたしたちもバンド組んじゃう」",
"323000241_69": "「事件が解決してからにしろッ!」",
"323000241_70": "「はーい」",
"323000241_71": "「よし、それじゃあ、行動開始だ」",
"323000241_72": "「<size=40>おーッ!</size>」"
{
"323000241_0": "「さて、一晩バッチリ寝て、気分爽快デスッ!」",
"323000241_1": "「こんな快適な寝床を用意してくれて、本当に助かったな」",
"323000241_2": "「……ところで、何をこれから話すんデスか?」",
"323000241_3": "「私もわからないの。\\n 話したいことがあるから来てほしいって呼ばれただけだから」",
"323000241_4": "「こっちの世界のことと、CiRCLEのことに詳しい人が\\n 必要だったんです」",
"323000241_5": "「あたしらじゃ気づかないことも、\\n あんたなら、気づいてくれるかもってな」",
"323000241_6": "「そういうことなら、喜んで」",
"323000241_7": "「まず、昨日戦ったバケモノについて、だよね」",
"323000241_8": "「うん」",
"323000241_9": "「あれは一体なんなの?\\n 急に背後から近づいてきてストーカーみたいな……」",
"323000241_10": "「わたしたちも初めて見るんです」",
"323000241_11": "「もしかしてこの世界特有の敵とか?」",
"323000241_12": "「カルマノイズが出現して発生した敵だから、\\n 何か関連してるんじゃ……」",
"323000241_13": "「あとはなんらかの哲学兵装って、可能性もあるな」",
"323000241_14": "「今は、まだまだ謎だらけのストーカーデスねッ!」",
"323000241_15": "「それじゃ、正体は後で考えるとして、\\n 今はあのストーカーをなんとかする方法を考えないとね」",
"323000241_16": "「ねえ、ストーカーって名前は確定なのかな……」",
"323000241_17": "「別に名前なんてなんでもいいだろう」",
"323000241_18": "「そういえば、あの時、\\n 急にストーカーが苦しみだしたけど、あれって一体」",
"323000241_19": "「確か、あの歌が聴こえてきたときだったよな?」",
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"323000241_22": "「きらきら星……ああ、多分、香澄ちゃんだね。\\n 前に思い出の歌だって話を聞かせてもらったことがあるよ」",
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"323000241_24": "「わたしたちの歌ではダメみたいです」",
"323000241_25": "「こっちにはこっちの、特別な力があるんデスかね……」",
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"323000241_27": "「確かに不思議な力を感じたな……」",
"323000241_28": "「――ってことは、\\n 昨日のバンドグループ全員に同じ力があるってことか」",
"323000241_29": "「うーん、そういうことになるのかな……」",
"323000241_30": "「これは調べてみないとわからないな、手分けするか。\\n 力の正体がわかれば、戦いに有利になるかもしれないし」",
"323000241_31": "「おおッ、尾行調査ってやつデスねッ!」",
"323000241_32": "「やり方がわかれば、あの子たちを巻き込まずに、\\n わたしたちだけでやれるよッ」",
"323000241_33": "「ということは、関係するのは、\\n 昨日のライブに来てたつのバンドかな」",
"323000241_34": "「それなら、よく知ってる子たちだから協力できるよ」",
"323000241_35": "「私どもからも情報を提供致します。緊急事態ですので、\\n 必要でしたら、個人のデータまで取り寄せますが」",
"323000241_36": "「ええっと、そこまでは流石に大丈夫です……」",
"323000241_37": "「……今更だけど、どこからともなく現れる上に、\\n いつも黒スーツを着ているこの人たちは何者なんだ」",
"323000241_38": "「見た目は黒ずくめだけど、この人たちはいい人だから」",
"323000241_39": "「CiRCLEに来てるバンドの子がいるんだけど、\\n その子のことを影から護ってるのよ」",
"323000241_40": "「なるほど、お金持ちのボディーガードさんたちなんですねッ!」",
"323000241_41": "「また身も蓋もないことを」",
"323000241_42": "「と、とりあえず、怪しい組織の人とかじゃなさそうだし、\\n いいんじゃないかな」",
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"323000241_53": "「早速、行動に移すか」",
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"323000241_57": "「いえ、助けられているのはこちらですから」",
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"323000241_59": "「よろしくお願いします」",
"323000241_60": "「あとお前ら、わかってるとは思うけど、\\n ギアを纏うときは充分気を付けろよ」",
"323000241_61": "「うん、人に見られて、変な噂になっちゃったら大変だもんね」",
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"323000241_64": "「並行世界とは言えS.O.N.G.の装者ですから、\\n 目立つ行動は避けたほうがいいと思います」",
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{
"323000311_0": "立花響 Poppin'Party",
"323000311_1": "「はー、わたし、何をやってるんだろう……」",
"323000311_2": "「なんであの時、案内を断ったかなー」",
"323000311_3": "「ええっと、この『流星堂』ってところに行けば、\\n Poppin'Partyの人に会えるんですね」",
"323000311_4": "「うん。メンバーはよくそこで練習してるんだって」",
"323000311_5": "「道が入り組んでますから、私たちがそこまで\\n お送りしましょう」",
"323000311_6": "「子供じゃないんですから、場所がわかれば、\\n わたし人でもへいき、へっちゃらですッ」",
"323000311_7": "「全然、へいき、へっちゃらじゃないよ。\\n 完全に道に迷っちゃった……」",
"323000311_8": "「はー、こうなったら最終手段ッ!\\n 誰かに連絡して迎えに来てもらおう」",
"323000311_9": "「ちょっとカッコ悪いけど……」",
"323000311_10": "「……ん? なんだろう、星のシールかな。\\n 今にも剥がれちゃいそうだけど」",
"323000311_11": "「あッ、あっちにも貼ってある。向こうにも。\\n どこまで続いてるんだろ」",
"323000311_12": "「星のシールはここで途切れてる。\\n ……ええっと、ここは蔵なのかな、お店なのかな」",
"323000311_13": "「シールを追いかけてたら余計に迷っちゃった……。\\n この家の人に道を聞いてみよう」",
"323000311_14": "「すみませーん、誰かいませんかー?」",
"323000311_15": "「両手を上げろ!」",
"323000311_16": "「うわッ!? ビックリしたッ!」",
"323000311_17": "「逃走経路を確保しておかないなんて、\\n とんだ素人だな 初犯」",
"323000311_18": "「い、いや、人がいるか確かめようと――」",
"323000311_19": "「両手! 名前!」",
"323000311_20": "「は、はいッ! え、ええっと――」",
"323000311_21": "「わたしは立花響、\\n 趣味は人助けで好きなものはご飯ご飯ッ」",
"323000311_22": "「それ本名? ……つーか、ご飯ってなんだよ?\\n 適当なこと言って時間稼ごうってんなら」",
"323000311_23": "「止めるよ」",
"323000311_24": "「……お泊り?」",
"323000311_25": "「お前もつうじねーのか!\\n 捕まえるって言ってんの」",
"323000311_26": "「捕まえるッ!? わ、わたしは泥棒じゃないからッ!」",
"323000311_27": "「じゃあ、ゆっくりこっちを向け。\\n 何も盗ってないか確かめてやるから」",
"323000311_28": "「は、はい……」",
"323000311_29": "「あれ? 昨日ライブに来てた人……?」",
"323000311_30": "「あッ 昨日、ライブしてたPoppin'Partyの人ッ」",
"323000311_31": "「あれー? 何やってるの、有咲?\\n 早く練習始め――あー」",
"323000311_32": "「昨日の子!\\n こんなところでまた会えるなんて思わなかったなー」",
"323000311_33": "「わたしも、こんなところで会えるなんて思わなかったよ。\\n どうしてここにいるの」",
"323000311_34": "「いや、それはこっちが聞きたいことなんだけど……」",
"323000311_35": "「えーと、どうして、わたしの家の蔵に?」",
"323000311_36": "「し、知らなかった、ここってあなたの家の蔵だったんだね」",
"323000311_37": "「わたしは流星堂ってところを探してたら、\\n 道に迷って、ここにたどり着いたんだけど……」",
"323000311_38": "「流星堂はここだよ?」",
"323000311_39": "「ええッ、そうなのッ!?\\n 迷ってるうちに着いちゃってたんだ」",
"323000311_40": "「なんだ、お客さんだったんですね。\\n それならそうと、初めに言ってくれれば……」",
"323000311_41": "「つーか、ここは裏口で、店の表は向こうですよ」",
"323000311_42": "「そうだったんだ……、ごめんなさい」",
"323000311_43": "「別にいいですけど、\\n それで、なにかお探しですか」",
"323000311_44": "「え?」",
"323000311_45": "(そ、そっか、お店だもん。\\n 用があるって言ったら買い物って思われて当然だよね",
"323000311_46": "「え、ええっと……ぎ、ギターを買いに来たのッ!」",
"323000311_47": "「……はい?」",
"323000311_48": "「それなら楽器屋に行けばいいじゃないですか?」",
"323000311_49": "「た、確かにその通りなんだけど」",
"323000311_50": "「なんなら、わたしがいい楽器屋を紹介して――」",
"323000311_51": "「ねえねえ、あなたもバンドやってるの?\\n ギターがほしいってことはそうなんだよね」",
"323000311_52": "「バンドはやってないし、ギターも弾けないんだけど、\\n CiRCLEでライブを見て自分でもやりたくなったんだッ」",
"323000311_53": "「それならなおさら、ちゃんとしたお店に行って――」",
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"323000311_58": "「も、っていうことは……」",
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"323000311_60": "「わたしと一緒! これって奇跡だよ!」",
"323000311_61": "「きっとわたしたちを、星が結んでくれたんだね!」",
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"323000311_64": "「余計なことは言わなくていいから!\\n とにかく、ギターがほしいんなら楽器屋に行ってください」",
"323000311_65": "「ねー、ギターって高いんだよ。知ってる?\\n わたしも知らなくて、すっごく困ったんだよ」",
"323000311_66": "「お前はそれ以前の問題だったろーが」",
"323000311_67": "「だからね、わたしのギターを貸してあげるから、\\n それで一緒に練習してみようよ」",
"323000311_68": "「え、いいの? ありがとうッ!」",
"323000311_69": "「有咲もいいよね?」",
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"323000311_72": "「勝手に決めた上に、1人で行きやがった」",
"323000311_73": "「え、ええっと、入ってもいいのかな?」",
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"323000311_76": "「ありがとう」",
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"323000311_79": "「立花響かー。響って名前、バンドするにはぴったりの名前だね」",
"323000311_80": "「そうかなー、えへへ」",
"323000311_81": "「ねーねー、響ちゃんって呼んでもいい?」",
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"323000311_83": "「ありがとう!」",
"323000311_84": "「わたしは、香澄、戸山香澄。\\n Poppin'Partyでギターボーカルをしてるんだ。よろしくね」",
"323000311_85": "「うんッ! よろしくッ!」",
"323000311_86": "「あと、えーと……」",
"323000311_87": "「わたしは市ヶ谷有咲。\\n Poppin'Partyではキーボードを担当してます」",
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"323000311_111": "「音が出てる。それもちゃんと……」",
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{
"323000311_0": "立花響 Poppin'Party",
"323000311_1": "「はー、わたし、何をやってるんだろう……」",
"323000311_2": "「なんであの時、案内を断ったかなー」",
"323000311_3": "「ええっと、この『流星堂』ってところに行けば、\\n Poppin'Partyの人に会えるんですね」",
"323000311_4": "「うん。メンバーはよくそこで練習してるんだって」",
"323000311_5": "「道が入り組んでますから、私たちがそこまで\\n お送りしましょう」",
"323000311_6": "「子供じゃないんですから、場所がわかれば、\\n わたし人でもへいき、へっちゃらですッ」",
"323000311_7": "「全然、へいき、へっちゃらじゃないよ。\\n 完全に道に迷っちゃった……」",
"323000311_8": "「はー、こうなったら最終手段ッ!\\n 誰かに連絡して迎えに来てもらおう」",
"323000311_9": "「ちょっとカッコ悪いけど……」",
"323000311_10": "「……ん? なんだろう、星のシールかな。\\n 今にも剥がれちゃいそうだけど」",
"323000311_11": "「あッ、あっちにも貼ってある。向こうにも。\\n どこまで続いてるんだろ」",
"323000311_12": "「星のシールはここで途切れてる。\\n ……ええっと、ここは蔵なのかな、お店なのかな」",
"323000311_13": "「シールを追いかけてたら余計に迷っちゃった……。\\n この家の人に道を聞いてみよう」",
"323000311_14": "「すみませーん、誰かいませんかー?」",
"323000311_15": "「両手を上げろ!」",
"323000311_16": "「うわッ!? ビックリしたッ!」",
"323000311_17": "「逃走経路を確保しておかないなんて、\\n とんだ素人だな 初犯」",
"323000311_18": "「い、いや、人がいるか確かめようと――」",
"323000311_19": "「両手! 名前!」",
"323000311_20": "「は、はいッ! え、ええっと――」",
"323000311_21": "「わたしは立花響、\\n 趣味は人助けで好きなものはご飯ご飯ッ」",
"323000311_22": "「それ本名? ……つーか、ご飯ってなんだよ?\\n 適当なこと言って時間稼ごうってんなら」",
"323000311_23": "「止めるよ」",
"323000311_24": "「……お泊り?」",
"323000311_25": "「お前もつうじねーのか!\\n 捕まえるって言ってんの」",
"323000311_26": "「捕まえるッ!? わ、わたしは泥棒じゃないからッ!」",
"323000311_27": "「じゃあ、ゆっくりこっちを向け。\\n 何も盗ってないか確かめてやるから」",
"323000311_28": "「は、はい……」",
"323000311_29": "「あれ? 昨日ライブに来てた人……?」",
"323000311_30": "「あッ 昨日、ライブしてたPoppin'Partyの人ッ」",
"323000311_31": "「あれー? 何やってるの、有咲?\\n 早く練習始め――あー」",
"323000311_32": "「昨日の子!\\n こんなところでまた会えるなんて思わなかったなー」",
"323000311_33": "「わたしも、こんなところで会えるなんて思わなかったよ。\\n どうしてここにいるの」",
"323000311_34": "「いや、それはこっちが聞きたいことなんだけど……」",
"323000311_35": "「えーと、どうして、わたしの家の蔵に?」",
"323000311_36": "「し、知らなかった、ここってあなたの家の蔵だったんだね」",
"323000311_37": "「わたしは流星堂ってところを探してたら、\\n 道に迷って、ここにたどり着いたんだけど……」",
"323000311_38": "「流星堂はここだよ?」",
"323000311_39": "「ええッ、そうなのッ!?\\n 迷ってるうちに着いちゃってたんだ」",
"323000311_40": "「なんだ、お客さんだったんですね。\\n それならそうと、初めに言ってくれれば……」",
"323000311_41": "「つーか、ここは裏口で、店の表は向こうですよ」",
"323000311_42": "「そうだったんだ……、ごめんなさい」",
"323000311_43": "「別にいいですけど、\\n それで、なにかお探しですか」",
"323000311_44": "「え?」",
"323000311_45": "(そ、そっか、お店だもん。\\n 用があるって言ったら買い物って思われて当然だよね",
"323000311_46": "「え、ええっと……ぎ、ギターを買いに来たのッ!」",
"323000311_47": "「……はい?」",
"323000311_48": "「それなら楽器屋に行けばいいじゃないですか?」",
"323000311_49": "「た、確かにその通りなんだけど」",
"323000311_50": "「なんなら、わたしがいい楽器屋を紹介して――」",
"323000311_51": "「ねえねえ、あなたもバンドやってるの?\\n ギターがほしいってことはそうなんだよね」",
"323000311_52": "「バンドはやってないし、ギターも弾けないんだけど、\\n CiRCLEでライブを見て自分でもやりたくなったんだッ」",
"323000311_53": "「それならなおさら、ちゃんとしたお店に行って――」",
"323000311_54": "「わたしたちのライブに来てくれた人が\\n 道に迷って、偶然、ここに来るなんてすごいよ」",
"323000311_55": "「いや、すごいかもしれねーけど、今は――」",
"323000311_56": "「実は道に迷ったっていうよりは、\\n この星のシールをたどってきたらここに着いちゃって」",
"323000311_57": "「えー! 本当に!?\\n あなたもそのシールを見つけたんだね」",
"323000311_58": "「も、っていうことは……」",
"323000311_59": "「わたしが有咲に出会ったのもね、あなたと同じように\\n そのシールを見つけて、ここに来たからなんだよ」",
"323000311_60": "「わたしと一緒! これって奇跡だよ!」",
"323000311_61": "「きっとわたしたちを、星が結んでくれたんだね!」",
"323000311_62": "「星が結んでくれた……うん!\\n きっとそうだよ。ううん、絶対にそう」",
"323000311_63": "「実はね、そのシールには秘密があるんだよ。\\n それは有咲が――」",
"323000311_64": "「余計なことは言わなくていいから!\\n とにかく、ギターがほしいんなら楽器屋に行ってください」",
"323000311_65": "「ねー、ギターって高いんだよ。知ってる?\\n わたしも知らなくて、すっごく困ったんだよ」",
"323000311_66": "「お前はそれ以前の問題だったろーが」",
"323000311_67": "「だからね、わたしのギターを貸してあげるから、\\n それで一緒に練習してみようよ」",
"323000311_68": "「え、いいの? ありがとうッ!」",
"323000311_69": "「有咲もいいよね?」",
"323000311_70": "「はー、練習するのは構わねーけど、どこでやるんだ?\\n CiRCLEは今、使えねーぞ」",
"323000311_71": "「ちょうど蔵の地下でギターの練習してたんだ。\\n こっちだよ、こっち」",
"323000311_72": "「勝手に決めた上に、1人で行きやがった」",
"323000311_73": "「え、ええっと、入ってもいいのかな?」",
"323000311_74": "「あれは言い始めたら聞かないからな……」",
"323000311_75": "「どうぞ、案内しますよ」",
"323000311_76": "「ありがとう」",
"323000311_77": "(……あれ? そう言えばこの子、\\n 前に会った時とはしゃべり方が違うような……",
"323000311_78": "「まあ、いっか」",
"323000311_79": "「立花響かー。響って名前、バンドするにはぴったりの名前だね」",
"323000311_80": "「そうかなー、えへへ」",
"323000311_81": "「ねーねー、響ちゃんって呼んでもいい?」",
"323000311_82": "「もっちろんッ! 好きに呼んで」",
"323000311_83": "「ありがとう!」",
"323000311_84": "「わたしは、香澄、戸山香澄。\\n Poppin'Partyでギターボーカルをしてるんだ。よろしくね」",
"323000311_85": "「うんッ! よろしくッ!」",
"323000311_86": "「あと、えーと……」",
"323000311_87": "「わたしは市ヶ谷有咲。\\n Poppin'Partyではキーボードを担当してます」",
"323000311_88": "「ちなみに、香澄とは同じ学校なんだけど、\\n あなたは どこの学校の生徒」",
"323000311_89": "「えッ!? わ、わたしは、ええっと……」",
"323000311_90": "「……?」",
"323000311_91": "「はい、これ。わたしのギター。\\n ランダムスターって言うんだよ」",
"323000311_92": "「あ、そう、これこれッ! ライブで見たときから\\n 思ってたんだけど、星型でカッコいいギターだよね」",
"323000311_93": "「そうなの! このギターはね、元々は有咲が持ってたの。\\n 本当はこれって――」",
"323000311_94": "「はあー……、練習はいいのか?\\n 話で日が終わるぞ」",
"323000311_95": "「そうだった! じゃあ、話はあとで。\\n まずはこのベルトを肩にかけてもらって……」",
"323000311_96": "「なるほど……」",
"323000311_97": "「譜面の読み方や、コードとかってわかります?」",
"323000311_98": "「全然わかんないッ!」",
"323000311_99": "「まあ、そうですよね。予想はしてました」",
"323000311_100": "「それじゃ、わたしも手伝いますよ」",
"323000311_101": "「ありがとうッ!」",
"323000311_102": "「ギターのコードはお前に任せた」",
"323000311_103": "「うん、任せといて!」",
"323000311_104": "「ギターを弾くのってね、最初は大変だけど、\\n 覚えると簡単なんだよ」",
"323000311_105": "「ここをキュッとして、ググッとしたら、\\n 弦をギュイって感じで、バーンてやればオッケー」",
"323000311_106": "「はー、やっぱりこれが出ちまったか。\\n ええっと、今のは――」",
"323000311_107": "「おおッ、言われた通りにしたら音が出たよッ!」",
"323000311_108": "「そう、それがDコード!」",
"323000311_109": "「そんなバカな、あれを理解したのか……」",
"323000311_110": "「音を変えるときは指はキュッとやって、\\n ドドドって変えて、ぐわーんってなるんだよ」",
"323000311_111": "「音が出てる。それもちゃんと……」",
"323000311_112": "「これなら、すぐに覚えられそうな気がしてきた。\\n 教えるの上手だね」",
"323000311_113": "「えへへ、そうかなー」",
"323000311_114": "「まさか、同類か……」"
}

View file

@ -1,30 +1,30 @@
{
"323000321_0": "「練習に集中してたらすっかり日が暮れちゃったね。\\n 丁寧に教えてくれて、ありがとう」",
"323000321_1": "「ううん、ギターの面白さを知ってもらえるのって\\n わたしも嬉しいから」",
"323000321_2": "「遅くに道案内をするわたしの身にもなれよな」",
"323000321_3": "「ご、ごめん。迷ったままたどり着いたから\\n 帰り道がわからなくって……」",
"323000321_4": "「あーいや、別に。\\n 香澄に任せるのも不安なんで」",
"323000321_5": "「ねー、明日も蔵で練習しない? まだまだ教えたいことも、\\n 話したいこともたっくさんあるんだよね」",
"323000321_6": "「うん、わたしもッ!」",
"323000321_7": "「家主に確認もせず、勝手に決めてんじゃねー」",
"323000321_8": "「使っちゃダメなの?」",
"323000321_9": "「べ、別にダメとは言ってねーけど。\\n ちゃんと許可を取れって言ってんだよ」",
"323000321_10": "「ダメじゃないってことはオッケーなんだね!」",
"323000321_11": "「もうそれでいい……」",
"323000321_12": "「そうだ、聞きたかったことがあったんだ。\\n 響ちゃんはギターだけで、唄わないの」",
"323000321_13": "「うーん、唄うのは好きだけど、\\n ふたつを同時にってわたしには無理じゃないかなー」",
"323000321_14": "「練習すれば、絶対、できるようになるよ。ねー、有咲?」",
"323000321_15": "「……」",
"323000321_16": "「どうかしたの?」",
"323000321_17": "「ああ、気のせいだと思うんだけど、\\n 誰かにつけられているような気がして……」",
"323000321_18": "「……誰もいないよ? きっと気のせいだよ」",
"323000321_19": "「まあ、そうだな」",
"323000321_20": "(気のせいなら、それでいいんだけど、\\n 昨日のこともあるから、不安だな……",
"323000321_21": "「……」",
"323000321_22": "「あーっと、こっちの道じゃなかったッ!\\n わたしの帰り道あっちだから、またねッ」",
"323000321_23": "「あっ、ちょっと!?」",
"323000321_24": "「またねー!」",
"323000321_25": "「……この角を曲がったところッ!」",
"323000321_26": "「いたッ! でも、ここで戦ったら2人が\\n こっちに来るかもしれない……だったらッ」",
"323000321_27": "「ほらほら、こっちだよッ!\\n わたしについてきてッ」"
{
"323000321_0": "「練習に集中してたらすっかり日が暮れちゃったね。\\n 丁寧に教えてくれて、ありがとう」",
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"323000321_5": "「ねー、明日も蔵で練習しない? まだまだ教えたいことも、\\n 話したいこともたっくさんあるんだよね」",
"323000321_6": "「うん、わたしもッ!」",
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"323000321_16": "「どうかしたの?」",
"323000321_17": "「ああ、気のせいだと思うんだけど、\\n 誰かにつけられているような気がして……」",
"323000321_18": "「……誰もいないよ? きっと気のせいだよ」",
"323000321_19": "「まあ、そうだな」",
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"323000321_22": "「あーっと、こっちの道じゃなかったッ!\\n わたしの帰り道あっちだから、またねッ」",
"323000321_23": "「あっ、ちょっと!?」",
"323000321_24": "「またねー!」",
"323000321_25": "「……この角を曲がったところッ!」",
"323000321_26": "「いたッ! でも、ここで戦ったら2人が\\n こっちに来るかもしれない……だったらッ」",
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}

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@ -1,16 +1,16 @@
{
"323000322_0": "「まったく、\\n 何が道に迷ったからお願い迎えに来て、だ」",
"323000322_1": "「ハハハ、参っちゃうよね。\\n ストーカーと戦ってたら、場所がわからなくなっちゃうんだもん」",
"323000322_2": "「笑い事じゃねー。いい年して、迷子って……。\\n 迎えに行くほうのことも考えろッ」",
"323000322_3": "「まあまあ、慣れない街だから仕方ないよ」",
"323000322_4": "「街に慣れてないのは、あたしらも一緒だ」",
"323000322_5": "「でも、あの2人が襲われなくて本当によかったよ」",
"323000322_6": "「はあー……、まあ、それはよくやった」",
"323000322_7": "「それにしても、背後からゆっくり近づいてくるなんて、\\n 本物のストーカーデスねッ」",
"323000322_8": "「こんだけ頻繁に出てくるとなると、\\n 明日からはさらに警戒をしたほうがいいかもな」",
"323000322_9": "「でも、こっちの世界だと本当に戦いづらいデスね」",
"323000322_10": "「S.O.N.G.みたいな組織が無いんだから仕方ないよ」",
"323000322_11": "「警察に相談するわけにもいかないしね」",
"323000322_12": "「……明日も長い1日になりそうだからな、\\n そろそろ寝るか」",
"323000322_13": "「うん、そうしよう」"
{
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@ -1,82 +1,82 @@
{
"323000331_0": "「おはよー! ほら、早く地下に行こう!」",
"323000331_1": "「おはようッ!行こう行こうッ!」",
"323000331_2": "「今日はちゃんと迷わずこれたみたいですね」",
"323000331_3": "「昨日は、途中で別れましたけど、大丈夫でした?」",
"323000331_4": "「も、もちろん、大丈夫だったよ」",
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"323000331_6": "「うん、頑張ろー!」",
"323000331_7": "「……」",
"323000331_8": "「きーらーきーらーひーかーるー……。\\n よ……よーぞーら――」",
"323000331_9": "「……うーッ、指つりそうッ!」",
"323000331_10": "「おしい、もうちょっとだったのに!」",
"323000331_11": "「なんでその選曲なんだ……」",
"323000331_12": "「やっぱり覚えるの難しいなー。\\n 楽譜とか、いろいろ書いてて、ゴチャゴチャしてるし」",
"323000331_13": "「わかる! 楽譜って覚えるの難しいよねー。\\n わたしもそれ大変だったから」",
"323000331_14": "「あの無茶苦茶なコードはすぐに覚えられるのに、\\n なんでこっちが覚えられないのか……」",
"323000331_15": "「感性かな?」",
"323000331_16": "「うんうん、きっとそうだよ」",
"323000331_17": "「また適当なことを……、\\n ところで香澄、自分たちの練習はしなくていいのか」",
"323000331_18": "「そっか、それもやらなくちゃいけないよね」",
"323000331_19": "「だったら、わたしは一旦休憩して、\\n 人の練習を見せてもらってもいいかな」",
"323000331_20": "「もちろん。お客さんがいたほうが気分も上がって、\\n 楽しく練習できるよ ね、有咲」",
"323000331_21": "「まあ……、少しくらいならいいか」",
"323000331_22": "「じゃあ、始めるよ! 1曲まるっと聴いていって!」",
"323000331_23": "「はいはい。了解」",
"323000331_24": "(この歌、ライブのときにはやってなかったやつだ)",
"323000331_25": "(ギターとキーボード。\\n それでもいい歌だってよくわかる",
"323000331_26": "CiRCLEで聴いたときのような力は感じないけど、\\n 不思議と聴き入ってしまう……",
"323000331_27": "(わたしも練習すれば、こんなふうに演奏できるのかな)",
"323000331_28": "「……はい、終わり!\\n 人だけだったけど、わたしたちの演奏どうだった」",
"323000331_29": "「やっぱりPoppin'Partyの歌はすごいよ。\\n 他の歌も聴いてみたくなったッ」",
"323000331_30": "「ありがとう。やっぱり褒められると嬉しいな!」",
"323000331_31": "(でも、せっかく歌を聴かせてもらえたのに、\\n まだ、力の秘密はわからないなー",
"323000331_32": "(……そういえば、一昨日も楽器を取るために\\n CiRCLEまで来てたし、何か特別なものだったりして",
"323000331_33": "「ねー、そのギターって特別なものなの?\\n 大切にしてたよね」",
"323000331_34": "「大切じゃないよ、すっごくすーっごく大切なギターだよ!」",
"323000331_35": "「わたしをキラキラのライブやバンドと会わせてくれた、\\n 最高の、わたしだけの星のギター」",
"323000331_36": "「いつも肌身離さず持ってるもんな。\\n 学校にまで持ってきやがったし」",
"323000331_37": "「そんなに大切なものだったんだ。\\n 練習に使っちゃってよかったのかな」",
"323000331_38": "「いいに決まってるよ。\\n わたしたちは、星が結んでくれた友達だもん」",
"323000331_39": "「ありがとう、今まで以上に大切に使うからね」",
"323000331_40": "「そうしてくれたら、わたしも嬉しいな」",
"323000331_41": "「ふー、練習してたらノド乾いちゃった。\\n 人の分も持ってくるからちょっと待ってて」",
"323000331_42": "「……さてと、\\n やっと人きりになれましたね」",
"323000331_43": "「え?」",
"323000331_44": "「あなたとは一度、ゆっくり話がしたかったんです」",
"323000331_45": "「わたしと?」",
"323000331_46": "「単刀直入に聞きますけど、何が目的なんです?\\n 余計なことは言うわりに、学校は明かせないとか」",
"323000331_47": "「え、ええっと、それは……」",
"323000331_48": "「この流星堂を探してた理由はなんですか?」",
"323000331_49": "「まさか、香澄のランダムスターが目的なんじゃ……」",
"323000331_50": "(ど、どうしよう、黙ってたら怪しまれちゃうし、\\n かと言って本当のことは言えない",
"323000331_51": "「……もし、その目的のせいで、香澄を悲しませるようなことを\\n するっていうのなら、もうここへは来ないでください」",
"323000331_52": "「あッ……」",
"323000331_53": "(はっきりと伝わってくる、有咲ちゃんは\\n 本当に香澄ちゃんのことを心配しているんだ……",
"323000331_54": "(きっと嘘をついても、見抜かれちゃう。\\n それに……わたしも嘘で答えたくない",
"323000331_55": "「どうなんですか?」",
"323000331_56": "「ごめん、目的は教えられないの。\\n だけど、これだけは、はっきり言える……」",
"323000331_57": "「有咲ちゃんや香澄ちゃん、他のPoppin'Partyのメンバーは\\n 傷つけないッ 傷つけさせやしないからッ」",
"323000331_58": "「……そう、ですか。\\n 何か事情があるみたいですね」",
"323000331_59": "「…………」",
"323000331_60": "「わかりました。もういいです。\\n これ以上、踏み込んだ質問はしません」",
"323000331_61": "「ただ、最後にひとつだけ、\\n これは隠さず本当のことを教えてください」",
"323000331_62": "「本当にギターを覚えるつもりはあるんですか?」",
"323000331_63": "「もしも、この場にいるため、\\n 適当に習ってるつもりなら、早々に――」",
"323000331_64": "「そんなことないッ!」",
"323000331_65": "「最初は確かになりゆきでそうなっちゃったけど、\\n 今はギターが面白くて、本当に覚えたくなったんだよッ」",
"323000331_66": "「人が言い終わる前に……」",
"323000331_67": "「でも、なるほど。\\n あなたのその言葉は信じます」",
"323000331_68": "「本当ッ!?」",
"323000331_69": "「でも、完全に信用したわけじゃないですから。\\n しばらくは様子を見させてもらいます」",
"323000331_70": "「だから、ここへはいつでも来ていいですよ。\\n 香澄もあなたのことを気に入ってるみたいですし」",
"323000331_71": "「あ、ありがとう……」",
"323000331_72": "「まー、ぶっちゃけ、あいつと似てるところもあるから、\\n 下手な嘘とかつけなさそうですし、そこんところは安心です」",
"323000331_73": "「褒められてるのかな」",
"323000331_74": "「おまたせー! たくさん買ってきたから\\n 好きなの選んでいいよ」",
"323000331_75": "「遅いと思ったら、お前は何本買ってきてんだ。\\n どーすんだよ、これ」",
"323000331_76": "「たくさん練習したら、たくさんノド乾くし、\\n それにおいしそうなジュースがいっぱいあったんだよね」",
"323000331_77": "「結局、香澄が飲みたいもん買ってきただけじゃねーか」",
"323000331_78": "「ほら、休憩は終わりだ。\\n さっさと練習の続きやるぞ、ギターを持て」",
"323000331_79": "「えー、わたしまだ戻ってきたばかりなのにー!」"
{
"323000331_0": "「おはよー! ほら、早く地下に行こう!」",
"323000331_1": "「おはようッ!行こう行こうッ!」",
"323000331_2": "「今日はちゃんと迷わずこれたみたいですね」",
"323000331_3": "「昨日は、途中で別れましたけど、大丈夫でした?」",
"323000331_4": "「も、もちろん、大丈夫だったよ」",
"323000331_5": "「そんなことより、今日も練習頑張ろうッ!」",
"323000331_6": "「うん、頑張ろー!」",
"323000331_7": "「……」",
"323000331_8": "「きーらーきーらーひーかーるー……。\\n よ……よーぞーら――」",
"323000331_9": "「……うーッ、指つりそうッ!」",
"323000331_10": "「おしい、もうちょっとだったのに!」",
"323000331_11": "「なんでその選曲なんだ……」",
"323000331_12": "「やっぱり覚えるの難しいなー。\\n 楽譜とか、いろいろ書いてて、ゴチャゴチャしてるし」",
"323000331_13": "「わかる! 楽譜って覚えるの難しいよねー。\\n わたしもそれ大変だったから」",
"323000331_14": "「あの無茶苦茶なコードはすぐに覚えられるのに、\\n なんでこっちが覚えられないのか……」",
"323000331_15": "「感性かな?」",
"323000331_16": "「うんうん、きっとそうだよ」",
"323000331_17": "「また適当なことを……、\\n ところで香澄、自分たちの練習はしなくていいのか」",
"323000331_18": "「そっか、それもやらなくちゃいけないよね」",
"323000331_19": "「だったら、わたしは一旦休憩して、\\n 人の練習を見せてもらってもいいかな」",
"323000331_20": "「もちろん。お客さんがいたほうが気分も上がって、\\n 楽しく練習できるよ ね、有咲」",
"323000331_21": "「まあ……、少しくらいならいいか」",
"323000331_22": "「じゃあ、始めるよ! 1曲まるっと聴いていって!」",
"323000331_23": "「はいはい。了解」",
"323000331_24": "(この歌、ライブのときにはやってなかったやつだ)",
"323000331_25": "(ギターとキーボード。\\n それでもいい歌だってよくわかる",
"323000331_26": "CiRCLEで聴いたときのような力は感じないけど、\\n 不思議と聴き入ってしまう……",
"323000331_27": "(わたしも練習すれば、こんなふうに演奏できるのかな)",
"323000331_28": "「……はい、終わり!\\n 人だけだったけど、わたしたちの演奏どうだった」",
"323000331_29": "「やっぱりPoppin'Partyの歌はすごいよ。\\n 他の歌も聴いてみたくなったッ」",
"323000331_30": "「ありがとう。やっぱり褒められると嬉しいな!」",
"323000331_31": "(でも、せっかく歌を聴かせてもらえたのに、\\n まだ、力の秘密はわからないなー",
"323000331_32": "(……そういえば、一昨日も楽器を取るために\\n CiRCLEまで来てたし、何か特別なものだったりして",
"323000331_33": "「ねー、そのギターって特別なものなの?\\n 大切にしてたよね」",
"323000331_34": "「大切じゃないよ、すっごくすーっごく大切なギターだよ!」",
"323000331_35": "「わたしをキラキラのライブやバンドと会わせてくれた、\\n 最高の、わたしだけの星のギター」",
"323000331_36": "「いつも肌身離さず持ってるもんな。\\n 学校にまで持ってきやがったし」",
"323000331_37": "「そんなに大切なものだったんだ。\\n 練習に使っちゃってよかったのかな」",
"323000331_38": "「いいに決まってるよ。\\n わたしたちは、星が結んでくれた友達だもん」",
"323000331_39": "「ありがとう、今まで以上に大切に使うからね」",
"323000331_40": "「そうしてくれたら、わたしも嬉しいな」",
"323000331_41": "「ふー、練習してたらノド乾いちゃった。\\n 人の分も持ってくるからちょっと待ってて」",
"323000331_42": "「……さてと、\\n やっと人きりになれましたね」",
"323000331_43": "「え?」",
"323000331_44": "「あなたとは一度、ゆっくり話がしたかったんです」",
"323000331_45": "「わたしと?」",
"323000331_46": "「単刀直入に聞きますけど、何が目的なんです?\\n 余計なことは言うわりに、学校は明かせないとか」",
"323000331_47": "「え、ええっと、それは……」",
"323000331_48": "「この流星堂を探してた理由はなんですか?」",
"323000331_49": "「まさか、香澄のランダムスターが目的なんじゃ……」",
"323000331_50": "(ど、どうしよう、黙ってたら怪しまれちゃうし、\\n かと言って本当のことは言えない",
"323000331_51": "「……もし、その目的のせいで、香澄を悲しませるようなことを\\n するっていうのなら、もうここへは来ないでください」",
"323000331_52": "「あッ……」",
"323000331_53": "(はっきりと伝わってくる、有咲ちゃんは\\n 本当に香澄ちゃんのことを心配しているんだ……",
"323000331_54": "(きっと嘘をついても、見抜かれちゃう。\\n それに……わたしも嘘で答えたくない",
"323000331_55": "「どうなんですか?」",
"323000331_56": "「ごめん、目的は教えられないの。\\n だけど、これだけは、はっきり言える……」",
"323000331_57": "「有咲ちゃんや香澄ちゃん、他のPoppin'Partyのメンバーは\\n 傷つけないッ 傷つけさせやしないからッ」",
"323000331_58": "「……そう、ですか。\\n 何か事情があるみたいですね」",
"323000331_59": "「…………」",
"323000331_60": "「わかりました。もういいです。\\n これ以上、踏み込んだ質問はしません」",
"323000331_61": "「ただ、最後にひとつだけ、\\n これは隠さず本当のことを教えてください」",
"323000331_62": "「本当にギターを覚えるつもりはあるんですか?」",
"323000331_63": "「もしも、この場にいるため、\\n 適当に習ってるつもりなら、早々に――」",
"323000331_64": "「そんなことないッ!」",
"323000331_65": "「最初は確かになりゆきでそうなっちゃったけど、\\n 今はギターが面白くて、本当に覚えたくなったんだよッ」",
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"323000331_67": "「でも、なるほど。\\n あなたのその言葉は信じます」",
"323000331_68": "「本当ッ!?」",
"323000331_69": "「でも、完全に信用したわけじゃないですから。\\n しばらくは様子を見させてもらいます」",
"323000331_70": "「だから、ここへはいつでも来ていいですよ。\\n 香澄もあなたのことを気に入ってるみたいですし」",
"323000331_71": "「あ、ありがとう……」",
"323000331_72": "「まー、ぶっちゃけ、あいつと似てるところもあるから、\\n 下手な嘘とかつけなさそうですし、そこんところは安心です」",
"323000331_73": "「褒められてるのかな」",
"323000331_74": "「おまたせー! たくさん買ってきたから\\n 好きなの選んでいいよ」",
"323000331_75": "「遅いと思ったら、お前は何本買ってきてんだ。\\n どーすんだよ、これ」",
"323000331_76": "「たくさん練習したら、たくさんノド乾くし、\\n それにおいしそうなジュースがいっぱいあったんだよね」",
"323000331_77": "「結局、香澄が飲みたいもん買ってきただけじゃねーか」",
"323000331_78": "「ほら、休憩は終わりだ。\\n さっさと練習の続きやるぞ、ギターを持て」",
"323000331_79": "「えー、わたしまだ戻ってきたばかりなのにー!」"
}

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@ -1,22 +1,22 @@
{
"323000341_0": "(この歌はライブのときにやってたやつだ。\\n これもいいよね、歌詞も覚えちゃったなー",
"323000341_1": "(ええっと、確か、次は……)",
"323000341_2": "「~~♪ ~~♪」",
"323000341_3": "「あ、あれ? 演奏止まったけど、邪魔しちゃった?\\n ごめんね、ついつい口ずさんじゃって」",
"323000341_4": "「ううん、きれいな歌声だなって思ってたら、\\n 手が止まっちゃった」",
"323000341_5": "「きれいだなんて、そんなふうに言われたことないから\\n 嬉しいなーッ」",
"323000341_6": "「いっそのこと、このままPoppin'Partyのボーカルは\\n 立花さんにやってもらったらどーだ」",
"323000341_7": "「そんなー!? わたしだって頑張ってるのにー!」",
"323000341_8": "「フフ、ずーっと思ってたんだけど、\\n 人って本当に仲いいよね」",
"323000341_9": "「うん、有咲とは大の仲良しだよ!\\n いつも一緒にいるもんね」",
"323000341_10": "「た、確かにそうかもしれねーけど……」",
"323000341_11": "「わたしもね、いつも傍にいてくれる、\\n とっても大事な親友が――」",
"323000341_12": "「うわーッ!? ちょ、ちょっとごめんッ!」",
"323000341_13": "「響、Roseliaのリサって子がいなくなって、今探してるのッ」",
"323000341_14": "「でも、人手が足りなくて……。\\n もしかしたら、ストーカーに襲われたかもって、わたし……」",
"323000341_15": "「落ち着いて、未来。わたしがすぐに行くからッ!」",
"323000341_16": "「ごめん、用事ができて、行かなきゃいけないの。\\n また明日ねッ」",
"323000341_17": "「今、いつもと雰囲気が違ってたな」",
"323000341_18": "「うん、ちょっとだけ怖かった……」",
"323000341_19": "「気にしねーように、踏み込むのはやめるつもりだったけど、\\n あいつ、本当は何者なんだ」"
{
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"323000341_11": "「わたしもね、いつも傍にいてくれる、\\n とっても大事な親友が――」",
"323000341_12": "「うわーッ!? ちょ、ちょっとごめんッ!」",
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@ -1,18 +1,18 @@
{
"323000342_0": "「よかったね、リサって子が無事で」",
"323000342_1": "「響が手伝ってくれたおかげだよ。\\n 本当にありがとう」",
"323000342_2": "「お礼はいいから。\\n 未来が助けてほしいときは飛んで駆けつけるからねッ」",
"323000342_3": "「うんッ!」",
"323000342_4": "「あッ、そうだッ! 明日、謝らないと。\\n ほとんど何も言わずに飛び出してきちゃったから」",
"323000342_5": "「Poppin'Partyの人だよね。\\n 今会いに行ってるのってどんな人たちなの」",
"323000342_6": "「香澄ちゃんは明るくて、一緒にいると元気がもらえる。\\n でも、ちょっと無茶しちゃうところがあるかも」",
"323000342_7": "「有咲ちゃんのほうはすっごく友達思いで、\\n 喋り方はちょっと乱暴だけど、それ以上に優しい人」",
"323000342_8": "「2人は大の仲良しで、いつも一緒にいるんだって。\\n わたしと未来みたいだよね」",
"323000342_9": "(話を聞いてると、わたしと響というよりも、\\n 響とクリスに似てるかも",
"323000342_10": "(フフ、だから仲良くやれてるのかな)",
"323000342_11": "「っと、わたしのほうはそんな感じかな。\\n 次は未来の話を聞かせてよ」",
"323000342_12": "「わたしのほうは……」",
"323000342_13": "「ねー、あそこにあるのって楽器屋だよね。\\n ちょっとだけ入ってみようよ」",
"323000342_14": "「寄ってもいいけど、あんまり遅くなってもダメだから、\\n 本当に少しだけだよ」",
"323000342_15": "「わかってるって。\\n またクリスちゃんに怒られたくないもんね」"
{
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}

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@ -1,107 +1,107 @@
{
"323000351_0": "「楽器屋さん、どうだった?」",
"323000351_1": "「うん、ギターってすごいねッ!\\n 可愛いのからカッコいいのまで沢山種類があって――」",
"323000351_2": "「だけど……、はあー……」",
"323000351_3": "「うん、響のため息の理由、なんとなくわかるよ」",
"323000351_4": "「ギターは高いって聞いてたけど、あの値段は流石に……」",
"323000351_5": "「いや、ご飯をちょっと減らせばなんとかなるかな……」",
"323000351_6": "「やっぱり響も楽器が欲しくなっちゃったんだね」",
"323000351_7": "「もってことは未来もほしい楽器があるんだ」",
"323000351_8": "「キーボードなんだけどね。\\n 触ってたらほしくなっちゃって」",
"323000351_9": "「この世界の問題が解決して、元の世界に戻ったら、\\n ちょっと考えてみようかな」",
"323000351_10": "「わたしもッ! お小遣い貯めて2人で買おうよッ!」",
"323000351_11": "「響はいつもそう言って貯められてないでしょ」",
"323000351_12": "「こ、今度は大丈夫だよッ!」",
"323000351_13": "「だといいけど。ほら、そろそろ帰ろう。\\n 一応、クリスには少し遅くなるって連絡入れておくね」",
"323000351_14": "「ありがとう。\\n あー、お腹が空いたよー。帰ったら何食べようかな」",
"323000351_15": "「……これはどういう状況なんだ」",
"323000351_16": "「ほはよー!」",
"323000351_17": "「ほはよーッ!」",
"323000351_18": "「おはよー、じゃない!\\n なんで人揃ってわたしの家で飯食ってんだ」",
"323000351_19": "「立花さんまで!」",
"323000351_20": "「ほら、いつでも来ていいって言ってくれたから」",
"323000351_21": "「確かに言いましたけど、ふつー、こんな朝早くに来ます?」",
"323000351_22": "「わたしもそう思って入ろうか迷ってたんだけど、\\n そしたら香澄ちゃんが一緒に行こうって」",
"323000351_23": "「それでおばあちゃんがよかったらご飯でもって言ってくれたから\\n ごちそうになってたの」",
"323000351_24": "「香澄ちゃんもご飯が大好きだって言うし――」",
"323000351_25": "「だから、ご飯好き同盟、朝の会を開いてたってわけ」",
"323000351_26": "「勝手にうちでそんな変な会開いてんじゃねー!」",
"323000351_27": "「でも、おばあちゃんのご飯、すっごくおいしいよッ!\\n もう杯もおかわりしちゃったッ」",
"323000351_28": "「ね、言った通りおいしいでしょ!」",
"323000351_29": "「ったく、香澄は、ちょっとは遠慮しろよな。\\n ……今に始まった話じゃねーからいいけど」",
"323000351_30": "「そうだ、有咲ちゃんにも謝らないと。\\n 昨日は急に飛び出しちゃってごめんね」",
"323000351_31": "「別に謝らなくてもいいですよ。\\n どうしても行かなきゃいけない用事だったんですよね」",
"323000351_32": "「うん……」",
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"323000351_41": "「えッ、なんでッ!?」",
"323000351_42": "「わたしたち2人の演奏なら聴かれても別に構わないです」",
"323000351_43": "「だけど、メンバーが揃っての演奏はちゃんとした舞台で\\n 聴いてもらいたいんです」",
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"323000351_45": "「お前に言われるとあれだが、つまりは……そういうことです」",
"323000351_46": "「それなら、残念だけど仕方ないよね……」",
"323000351_47": "「その代わりってわけじゃないですけど、これ。\\n 楽器をレンタルしてるスタジオの名前と地図がのってるんで」",
"323000351_48": "「わたしのために調べてくれたんだ、ありがとーッ!」",
"323000351_49": "「いえ、別に……。途中まで案内します」",
"323000351_50": "「じゃあ、ご飯食べたらみんなで出発だね。\\n わたしおかわりー」",
"323000351_51": "「だから、お前は遠慮しろっての!」",
"323000351_52": "「じゃあ、わたしたちはここなんで。\\n 立花さんの行くスタジオはこの先です」",
"323000351_53": "「う、うん……」",
"323000351_54": "「明日は一緒に練習しようね。\\n わたしたちも練習頑張るから、響ちゃんも頑張って」",
"323000351_55": "「ありがとう、また明日」",
"323000351_56": "「どうしよー、せっかくのチャンスなのに。\\n でも、有咲ちゃんにああ言われちゃったしなー……」",
"323000351_57": "「……よし、決めた。\\n ほんのちょっとだけ見たら帰ろうッ」",
"323000351_58": "「ええっと、どこで練習してるのかな。\\n たくさん部屋があるから、わからないよー」",
"323000351_59": "「立花さん……?」",
"323000351_60": "「ひいッ!? あ、あの、これは……」",
"323000351_61": "「こんなところで何してるんですか?」",
"323000351_62": "「い、いやー、お手洗いを借りようと思ったら\\n 道に迷っちゃって、アハハハ……」",
"323000351_63": "「……はー、しょうがないか。\\n ちょっと待っててください」",
"323000351_64": "「何も説明せずに行っちゃった……」",
"323000351_65": "(こんなにすぐ見つかる予定じゃなかったのにな。\\n 悪いことはできないってことかも",
"323000351_66": "「こっちの部屋です」",
"323000351_67": "「う、うん」",
"323000351_68": "「いらっしゃい!」",
"323000351_69": "「この人が2人の言ってた見学者?」",
"323000351_70": "「有咲、さっそく仲良くなったんだって?」",
"323000351_71": "「聞いた話だと、どことなく香澄に似てるから、かな?」",
"323000351_72": "「そんなんじゃねーし!」",
"323000351_73": "「アハハ……、\\n あ、あのー見学者ってなんのこと」",
"323000351_74": "「今回は特別です。\\n 気がすんだら、ちゃんと自分の練習に行ってくださいね」",
"323000351_75": "「本当にッ!? やったーッ!\\n ありがとうッ」",
"323000351_76": "「べ、別にわたしは、変にうろちょろされるより、\\n こうしたほうがいいと思っただけです」",
"323000351_77": "「あまり騒がないようにしてください。\\n 特に、機材とかには触らないように」",
"323000351_78": "「はーいッ!」",
"323000351_79": "「じゃあ、始めよっか。みんなー、今日はわたしたちの――」",
"323000351_80": "「こら待て。何を本気でやろうとしてんだよ。\\n そういうのはいいから」",
"323000351_81": "「えー、そうなの?\\n お客さんがいるんだからやらなきゃと思ったのに」",
"323000351_82": "「イエーイッ!」",
"323000351_83": "「だから、静かにしててくださいって!\\n つーか、そのサイリウムは一体どこから」",
"323000351_84": "「そうだ、1曲だけならメドレーにしちゃおうよ。\\n そしたら、いっぱい聴いていけるよね」",
"323000351_85": "「……ったく、じゃあ、メドレーにするけど、\\n 途中でとちるなよ」",
"323000351_86": "「オッケー、いくよ!」",
"323000351_87": "(そう、これだよッ! この演奏ッ!)",
"323000351_88": "(2人の練習を見てたときに、同じ歌を聴いたけど、\\n まるで別の歌……",
"323000351_89": "これが、Poppin'Partyなんだッ",
"323000351_90": "「すごかったッ! ほんっとーにすごかったッ!\\n もうすごいしか言えないよッ」",
"323000351_91": "「それはもう聞きました。\\n まあ、褒めてくれるのは嬉しいですけど」",
"323000351_92": "「それに香澄も。\\n メドレーの一曲とかいいながら、何曲演奏してんだよ」",
"323000351_93": "「いやー、とっても喜んでもらえたから、\\n ついつい、次の歌もってなっちゃってさ」",
"323000351_94": "「まったく……、まあ、他のメンバーも止めなかったし、\\n いい練習になったけどな」",
"323000351_95": "「2人とも、歌を聴かせてくれてありがとう。\\n とっても楽しかったよッ」",
"323000351_96": "「響ちゃんなら、いつ来てもオッケーだよ!」",
"323000351_97": "「まあ、少しくらいなら」",
"323000351_98": "「……嬉しいし、本当はもっと聴きたいけど。\\n もう練習を覗くのはやめとく」",
"323000351_99": "「今度はちゃんとライブを聴きに行くから。\\n それまでお楽しみは取っておくよ」",
"323000351_100": "「じゃあ、約束!」",
"323000351_101": "「CiRCLEが直って、ライブができるようになったら、\\n 絶対招待するよ」",
"323000351_102": "「うん、ありがとうッ! 絶対に行くからねッ!」",
"323000351_103": "(歌の秘密はわからなかったけど、\\n やらなきゃいけないんだ",
"323000351_104": "(この約束は絶対に守る。\\n そのためにも、カルマイズを絶対に倒すんだッ"
{
"323000351_0": "「楽器屋さん、どうだった?」",
"323000351_1": "「うん、ギターってすごいねッ!\\n 可愛いのからカッコいいのまで沢山種類があって――」",
"323000351_2": "「だけど……、はあー……」",
"323000351_3": "「うん、響のため息の理由、なんとなくわかるよ」",
"323000351_4": "「ギターは高いって聞いてたけど、あの値段は流石に……」",
"323000351_5": "「いや、ご飯をちょっと減らせばなんとかなるかな……」",
"323000351_6": "「やっぱり響も楽器が欲しくなっちゃったんだね」",
"323000351_7": "「もってことは未来もほしい楽器があるんだ」",
"323000351_8": "「キーボードなんだけどね。\\n 触ってたらほしくなっちゃって」",
"323000351_9": "「この世界の問題が解決して、元の世界に戻ったら、\\n ちょっと考えてみようかな」",
"323000351_10": "「わたしもッ! お小遣い貯めて2人で買おうよッ!」",
"323000351_11": "「響はいつもそう言って貯められてないでしょ」",
"323000351_12": "「こ、今度は大丈夫だよッ!」",
"323000351_13": "「だといいけど。ほら、そろそろ帰ろう。\\n 一応、クリスには少し遅くなるって連絡入れておくね」",
"323000351_14": "「ありがとう。\\n あー、お腹が空いたよー。帰ったら何食べようかな」",
"323000351_15": "「……これはどういう状況なんだ」",
"323000351_16": "「ほはよー!」",
"323000351_17": "「ほはよーッ!」",
"323000351_18": "「おはよー、じゃない!\\n なんで人揃ってわたしの家で飯食ってんだ」",
"323000351_19": "「立花さんまで!」",
"323000351_20": "「ほら、いつでも来ていいって言ってくれたから」",
"323000351_21": "「確かに言いましたけど、ふつー、こんな朝早くに来ます?」",
"323000351_22": "「わたしもそう思って入ろうか迷ってたんだけど、\\n そしたら香澄ちゃんが一緒に行こうって」",
"323000351_23": "「それでおばあちゃんがよかったらご飯でもって言ってくれたから\\n ごちそうになってたの」",
"323000351_24": "「香澄ちゃんもご飯が大好きだって言うし――」",
"323000351_25": "「だから、ご飯好き同盟、朝の会を開いてたってわけ」",
"323000351_26": "「勝手にうちでそんな変な会開いてんじゃねー!」",
"323000351_27": "「でも、おばあちゃんのご飯、すっごくおいしいよッ!\\n もう杯もおかわりしちゃったッ」",
"323000351_28": "「ね、言った通りおいしいでしょ!」",
"323000351_29": "「ったく、香澄は、ちょっとは遠慮しろよな。\\n ……今に始まった話じゃねーからいいけど」",
"323000351_30": "「そうだ、有咲ちゃんにも謝らないと。\\n 昨日は急に飛び出しちゃってごめんね」",
"323000351_31": "「別に謝らなくてもいいですよ。\\n どうしても行かなきゃいけない用事だったんですよね」",
"323000351_32": "「うん……」",
"323000351_33": "「ほら、有咲も一緒に食べようよ。\\n 今日はスタジオでみんなと練習だからしっかり食べなきゃ」",
"323000351_34": "「はいはい」",
"323000351_35": "「ちょっと待ってッ!?\\n スタジオで練習って、CiRCLE使えるようになったの」",
"323000351_36": "「いえ、代わりのスタジオを見つけたんです。\\n で、今日はそこで練習を、と」",
"323000351_37": "「じゃあ、今日のギター練習は無理かな……」",
"323000351_38": "「そんなことないよ、響ちゃんも来ればいいんだから。\\n わたしたちの練習見ていってよ」",
"323000351_39": "(練習が見れるってことは、メンバーが揃った状態で\\n 演奏を聴けるチャンスかもッ",
"323000351_40": "「いや、それはダメだろ」",
"323000351_41": "「えッ、なんでッ!?」",
"323000351_42": "「わたしたち2人の演奏なら聴かれても別に構わないです」",
"323000351_43": "「だけど、メンバーが揃っての演奏はちゃんとした舞台で\\n 聴いてもらいたいんです」",
"323000351_44": "「そっか、有咲は響ちゃんにわたしたちのライブに\\n 来てほしいってことだね」",
"323000351_45": "「お前に言われるとあれだが、つまりは……そういうことです」",
"323000351_46": "「それなら、残念だけど仕方ないよね……」",
"323000351_47": "「その代わりってわけじゃないですけど、これ。\\n 楽器をレンタルしてるスタジオの名前と地図がのってるんで」",
"323000351_48": "「わたしのために調べてくれたんだ、ありがとーッ!」",
"323000351_49": "「いえ、別に……。途中まで案内します」",
"323000351_50": "「じゃあ、ご飯食べたらみんなで出発だね。\\n わたしおかわりー」",
"323000351_51": "「だから、お前は遠慮しろっての!」",
"323000351_52": "「じゃあ、わたしたちはここなんで。\\n 立花さんの行くスタジオはこの先です」",
"323000351_53": "「う、うん……」",
"323000351_54": "「明日は一緒に練習しようね。\\n わたしたちも練習頑張るから、響ちゃんも頑張って」",
"323000351_55": "「ありがとう、また明日」",
"323000351_56": "「どうしよー、せっかくのチャンスなのに。\\n でも、有咲ちゃんにああ言われちゃったしなー……」",
"323000351_57": "「……よし、決めた。\\n ほんのちょっとだけ見たら帰ろうッ」",
"323000351_58": "「ええっと、どこで練習してるのかな。\\n たくさん部屋があるから、わからないよー」",
"323000351_59": "「立花さん……?」",
"323000351_60": "「ひいッ!? あ、あの、これは……」",
"323000351_61": "「こんなところで何してるんですか?」",
"323000351_62": "「い、いやー、お手洗いを借りようと思ったら\\n 道に迷っちゃって、アハハハ……」",
"323000351_63": "「……はー、しょうがないか。\\n ちょっと待っててください」",
"323000351_64": "「何も説明せずに行っちゃった……」",
"323000351_65": "(こんなにすぐ見つかる予定じゃなかったのにな。\\n 悪いことはできないってことかも",
"323000351_66": "「こっちの部屋です」",
"323000351_67": "「う、うん」",
"323000351_68": "「いらっしゃい!」",
"323000351_69": "「この人が2人の言ってた見学者?」",
"323000351_70": "「有咲、さっそく仲良くなったんだって?」",
"323000351_71": "「聞いた話だと、どことなく香澄に似てるから、かな?」",
"323000351_72": "「そんなんじゃねーし!」",
"323000351_73": "「アハハ……、\\n あ、あのー見学者ってなんのこと」",
"323000351_74": "「今回は特別です。\\n 気がすんだら、ちゃんと自分の練習に行ってくださいね」",
"323000351_75": "「本当にッ!? やったーッ!\\n ありがとうッ」",
"323000351_76": "「べ、別にわたしは、変にうろちょろされるより、\\n こうしたほうがいいと思っただけです」",
"323000351_77": "「あまり騒がないようにしてください。\\n 特に、機材とかには触らないように」",
"323000351_78": "「はーいッ!」",
"323000351_79": "「じゃあ、始めよっか。みんなー、今日はわたしたちの――」",
"323000351_80": "「こら待て。何を本気でやろうとしてんだよ。\\n そういうのはいいから」",
"323000351_81": "「えー、そうなの?\\n お客さんがいるんだからやらなきゃと思ったのに」",
"323000351_82": "「イエーイッ!」",
"323000351_83": "「だから、静かにしててくださいって!\\n つーか、そのサイリウムは一体どこから」",
"323000351_84": "「そうだ、1曲だけならメドレーにしちゃおうよ。\\n そしたら、いっぱい聴いていけるよね」",
"323000351_85": "「……ったく、じゃあ、メドレーにするけど、\\n 途中でとちるなよ」",
"323000351_86": "「オッケー、いくよ!」",
"323000351_87": "(そう、これだよッ! この演奏ッ!)",
"323000351_88": "(2人の練習を見てたときに、同じ歌を聴いたけど、\\n まるで別の歌……",
"323000351_89": "これが、Poppin'Partyなんだッ",
"323000351_90": "「すごかったッ! ほんっとーにすごかったッ!\\n もうすごいしか言えないよッ」",
"323000351_91": "「それはもう聞きました。\\n まあ、褒めてくれるのは嬉しいですけど」",
"323000351_92": "「それに香澄も。\\n メドレーの一曲とかいいながら、何曲演奏してんだよ」",
"323000351_93": "「いやー、とっても喜んでもらえたから、\\n ついつい、次の歌もってなっちゃってさ」",
"323000351_94": "「まったく……、まあ、他のメンバーも止めなかったし、\\n いい練習になったけどな」",
"323000351_95": "「2人とも、歌を聴かせてくれてありがとう。\\n とっても楽しかったよッ」",
"323000351_96": "「響ちゃんなら、いつ来てもオッケーだよ!」",
"323000351_97": "「まあ、少しくらいなら」",
"323000351_98": "「……嬉しいし、本当はもっと聴きたいけど。\\n もう練習を覗くのはやめとく」",
"323000351_99": "「今度はちゃんとライブを聴きに行くから。\\n それまでお楽しみは取っておくよ」",
"323000351_100": "「じゃあ、約束!」",
"323000351_101": "「CiRCLEが直って、ライブができるようになったら、\\n 絶対招待するよ」",
"323000351_102": "「うん、ありがとうッ! 絶対に行くからねッ!」",
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@ -1,115 +1,115 @@
{
"323000411_0": "小日向未来 Roselia",
"323000411_1": "「まりなさんの話だと、Roseliaの人たちは\\n このスタジオでよく練習してるらしいんだけど……」",
"323000411_2": "「……」",
"323000411_3": "(いたッ! でも、スタジオに入っちゃう。\\n その前になんとかッ",
"323000411_4": "「あ、あの、Roseliaの湊友希那さんですよね」",
"323000411_5": "「あなたは誰? どこかで会ったかしら?」",
"323000411_6": "「わたし、前にRoseliaのライブに行ったことがあって、\\n その歌詞に感銘を受けて、ファンになったんですッ」",
"323000411_7": "「感銘……?」",
"323000411_8": "(しまった、緊張して面接みたいな言い方しちゃった。\\n 変に思われたかな",
"323000411_9": "「あなたにもあの歌詞の良さがわかるの?」",
"323000411_10": "「え、ええっと、音楽院に通っていて、\\n 以前からバンドにとても興味があったんです」",
"323000411_11": "「あの、できたら、みなさんの練習を見させていただけないかと、\\n 厚かましいお願いとは思うんですけど――」",
"323000411_12": "「悪いけど、そういうことは受け付けてないの。\\n 忙しいからもう行くわね」",
"323000411_13": "(せっかく会えたのに、このまま引き下がれないッ!\\n 歌の秘密を調べないと",
"323000411_14": "「ほんの少し、本当に少しだけでいいんです。\\n お願いしますッ」",
"323000411_15": "「いくら頼まれても、見せるわけには――」",
"323000411_16": "「どうしたの、何かもめごと?」",
"323000411_17": "あッ、この人。Roseliaのベースをやってた人だ",
"323000411_18": "「この子がわたしたちの練習を見せてほしいって言うの。\\n 断ってるんだけど、聞いてくれなくて」",
"323000411_19": "「あれ? 確かライブに来てくれてた子だよね?」",
"323000411_20": "「はいッ Roseliaのライブを見て感動して、それで……」",
"323000411_21": "「うんうん、ということは、Roseliaのファンってことだよね。\\n だったら少しくらいいいじゃん」",
"323000411_22": "「本当ですか? ありがとうございますッ!」",
"323000411_23": "「リサ、何を言ってるの?\\n わたしたちは次のライブのために――」",
"323000411_24": "「はーい、こっちだよ。\\n スタジオは部屋が多いから間違えないようにね」",
"323000411_25": "「あ! ちょっとリサ!」",
"323000411_26": "「到着。まだ準備中だから、演奏はもう少しあとでね」",
"323000411_27": "「ここが練習スタジオなんですか、初めて入りました」",
"323000411_28": "「あ、あの……そちらの方は……?」",
"323000411_29": "「アタシたちのファンの子で、練習を見たいんだって。\\n 別にいいよね」",
"323000411_30": "「あ! 見たことある!\\n 確か、ライブに来てくれてた人、だよね」",
"323000411_31": "「練習の邪魔にならないのであれば、構いませんけど、\\n よく湊さんが許しましたね」",
"323000411_32": "「……アハハ、まあ、その話は置いといて。\\n 名前は……そういえば、まだ聞いてなかったね」",
"323000411_33": "「小日向未来です、今日はよろしくお願いします」",
"323000411_34": "「うん、よろしくね。\\n 同年代っぽいし、未来って呼んでもいいかな」",
"323000411_35": "「はい、もちろんです」",
"323000411_36": "「それじゃー、こっちの紹介だけど――」",
"323000411_37": "「ギターの氷川紗夜に、向こうがドラムの宇田川あこ。\\n それから、あっちにいるのがキーボードの白金燐子だよ」",
"323000411_38": "「そしてアタシがベースの今井リサ。\\n 改めてよろしく☆」",
"323000411_39": "「リサ、話を勝手に進めないで――」",
"323000411_40": "「そして、こっちは我らがRoseliaのメインボーカルを務める、\\n 湊友希那」",
"323000411_41": "「……リサ、本当にどういうつもりなの?\\n 話してちょうだい」",
"323000411_42": "「さすがに強引だったかな、ごめんごめん! でもさ、\\n せっかくファンが会いに来たのに無下にできないよ」",
"323000411_43": "「それに、練習でも見てる人がいるって意識するだけで\\n 緊張感があっていーんじゃない」",
"323000411_44": "「……」",
"323000411_45": "「あ、あの、やっぱり、わたし……」",
"323000411_46": "「確かにリサの言うことも理解できる。\\n 今回だけ特別よ、ただし、少し見ていったら帰ってもらうわ」",
"323000411_47": "「ありがとうございますッ!」",
"323000411_48": "「リサさんも、ありがとうございますッ!」",
"323000411_49": "「どういたしまして。\\n それじゃ、早速練習始めよっか」",
"323000411_50": "「……最初は1曲通しでやりましょう。\\n ズレたところは止めず、あとで見直すわよ」",
"323000411_51": "「オッケー」",
"323000411_52": "「それじゃ……始めるわよ!」",
"323000411_53": "(こんなすごい演奏を間近で聴けるなんてッ!)",
"323000411_54": "(音も、歌も、心に響いてくる……)",
"323000411_55": "(すごく力強い、\\n これがRoseliaの歌なんだよね……",
"323000411_56": "「今日もたくさん練習して疲れたー。\\n 友希那、このあと甘い物食べに行かない」",
"323000411_57": "「今日は遠慮するわ。帰って練習もしたいし」",
"323000411_58": "「ご、ごめんなさい。少しだけって言われたのに、\\n こんなに遅くまでお邪魔しちゃって」",
"323000411_59": "「友希那もみんなも、帰れって言わなかったじゃん?\\n あれって、いてもいいってことなんだよ」",
"323000411_60": "「……」",
"323000411_61": "「それよりもどうだった、アタシたちの演奏!」",
"323000411_62": "「はい、改めてRoseliaの歌はすごいんだなと思いました。\\n 強い意志を感じる素敵な歌でした」",
"323000411_63": "「そんなに褒められると照れちゃうなー。\\n 練習だけど観客がいたから、ちょっと緊張しちゃっててさ」",
"323000411_64": "(確かにちょっと音程の違いがあったのが気になったけど、\\n あれって緊張してたからなんだ",
"323000411_65": "「あなたは本当に演奏を聴いていたの?\\n あれをすごいとは、わたしにはとても思えない」",
"323000411_66": "「……え?」",
"323000411_67": "「見直すべきところがあるから、集まって練習してるの。\\n あれで満足しているようなメンバーはRoseliaにはいらない」",
"323000411_68": "「す、すみません、素人がえらそうに……」",
"323000411_69": "「友希那〜、そんな言い方しちゃダメだって」",
"323000411_70": "「リサ、あなたも自分の演奏にもっと注意を払って。\\n 最後の曲、途中で音ズレていたわよ」",
"323000411_71": "「アハハ…… やっぱ。気づいちゃうよね。\\n 友希那の言う通り、もっと注意しないと、だね」",
"323000411_72": "「そうか、あの3小節目はやっぱりそうだったんだ……」",
"323000411_73": "「……今なにを?」",
"323000411_74": "(ま、まずい、つい声に出しちゃった)",
"323000411_75": "「ご、ごめんなさい。なんでもありません」",
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"323000411_77": "「……」",
"323000411_78": "(む、無言の圧が……。\\n 言わなきゃダメな空気だよね、これ",
"323000411_79": "「え、ええっと、実は……」",
"323000411_80": "「……と、こんなところでしょうか。\\n 今日、聴いていて気になったのはこれくらいです」",
"323000411_81": "「遠慮なくとは言ったけど、まさかここまで容赦なく\\n 全部言ってくるとはなかなかの逸材」",
"323000411_82": "「す、すみません……」",
"323000411_83": "「やっぱりみんな、意外と緊張しちゃってたのかな」",
"323000411_84": "「……この指摘はどれも的確よ。\\n わたしも同じ場所が気にかかっていたから」",
"323000411_85": "「でも本当に、友希那が気になってたところに気づくなんて、\\n 未来も耳がいいんだね」",
"323000411_86": "「確か最初に会ったとき、音楽院に通っていると\\n 言っていたわね。楽器は」",
"323000411_87": "「はい、学院ではピアノを」",
"323000411_88": "「へー、ピアノやってるんだ。興味あるなー。\\n 今度、弾いて聴かせてよ」",
"323000411_89": "「い、いや、まだ人に聴いてもらえるほどの腕じゃなくて……」",
"323000411_90": "「今日のスタジオにピアノがあればよかったのだけど」",
"323000411_91": "「置いてるスタジオもあると思うし、探しとくよ。\\n 次はそこで練習するから」",
"323000411_92": "「リサ、見学はもう許可しないわよ」",
"323000411_93": "「謙遜してるだけで、なかなかの腕前かもよ?」",
"323000411_94": "「それにアタシたちと違う音楽をしている彼女なら、\\n また違った意見をもらえるかもしれないよ」",
"323000411_95": "「それは……、\\n そうね、かもしれないわね」",
"323000411_96": "「ピアノをやってる人は絶対音感を持ってることがあるって\\n 聞いたことあるけど、未来もそうなの」",
"323000411_97": "「絶対音感があるかどうかはわかりませんけど、\\n ほんの少しなら違いはわかります」",
"323000411_98": "「確かにあなたの指摘は的確だったけれど、\\n それが絶対音感のおかげかどうかはわからない」",
"323000411_99": "「実力がわからない人が何を言ったとしても\\n 相手には伝わらない……わかるわね」",
"323000411_100": "「そう、ですよね……」",
"323000411_101": "(出すぎた真似しちゃったのかな……)",
"323000411_102": "「よかったじゃん! 友希那からお許しが出たよ」",
"323000411_103": "「え? それはどういうことですか?」",
"323000411_104": "「つまり、実力がわからないから、見たいってこと。\\n これは何がなんでもピアを用意しないとね」",
"323000411_105": "「そういうことだったんですか」",
"323000411_106": "「スタジオ探しておくから、見つかったら連絡するね。\\n 連絡先教えてくれる」",
"323000411_107": "「れ、連絡先!? え、ええっと、実はそういうの\\n 持ってないんです。機械はものすごく苦手で」",
"323000411_108": "(流石に、こっちの世界の人と連絡をとり合うのはまずいよね……)",
"323000411_109": "「ウソ! 今どき珍しいね」",
"323000411_110": "「じゃあ、待ち合わせは明日、同じ時間で。\\n 場所は、今日行ったスタジオの前でいい」",
"323000411_111": "「はい、よろしくお願いしますッ!」",
"323000411_112": "(明日も会える約束ができた。\\n 一歩前進、ってことでいいのかな"
{
"323000411_0": "小日向未来 Roselia",
"323000411_1": "「まりなさんの話だと、Roseliaの人たちは\\n このスタジオでよく練習してるらしいんだけど……」",
"323000411_2": "「……」",
"323000411_3": "(いたッ! でも、スタジオに入っちゃう。\\n その前になんとかッ",
"323000411_4": "「あ、あの、Roseliaの湊友希那さんですよね」",
"323000411_5": "「あなたは誰? どこかで会ったかしら?」",
"323000411_6": "「わたし、前にRoseliaのライブに行ったことがあって、\\n その歌詞に感銘を受けて、ファンになったんですッ」",
"323000411_7": "「感銘……?」",
"323000411_8": "(しまった、緊張して面接みたいな言い方しちゃった。\\n 変に思われたかな",
"323000411_9": "「あなたにもあの歌詞の良さがわかるの?」",
"323000411_10": "「え、ええっと、音楽院に通っていて、\\n 以前からバンドにとても興味があったんです」",
"323000411_11": "「あの、できたら、みなさんの練習を見させていただけないかと、\\n 厚かましいお願いとは思うんですけど――」",
"323000411_12": "「悪いけど、そういうことは受け付けてないの。\\n 忙しいからもう行くわね」",
"323000411_13": "(せっかく会えたのに、このまま引き下がれないッ!\\n 歌の秘密を調べないと",
"323000411_14": "「ほんの少し、本当に少しだけでいいんです。\\n お願いしますッ」",
"323000411_15": "「いくら頼まれても、見せるわけには――」",
"323000411_16": "「どうしたの、何かもめごと?」",
"323000411_17": "あッ、この人。Roseliaのベースをやってた人だ",
"323000411_18": "「この子がわたしたちの練習を見せてほしいって言うの。\\n 断ってるんだけど、聞いてくれなくて」",
"323000411_19": "「あれ? 確かライブに来てくれてた子だよね?」",
"323000411_20": "「はいッ Roseliaのライブを見て感動して、それで……」",
"323000411_21": "「うんうん、ということは、Roseliaのファンってことだよね。\\n だったら少しくらいいいじゃん」",
"323000411_22": "「本当ですか? ありがとうございますッ!」",
"323000411_23": "「リサ、何を言ってるの?\\n わたしたちは次のライブのために――」",
"323000411_24": "「はーい、こっちだよ。\\n スタジオは部屋が多いから間違えないようにね」",
"323000411_25": "「あ! ちょっとリサ!」",
"323000411_26": "「到着。まだ準備中だから、演奏はもう少しあとでね」",
"323000411_27": "「ここが練習スタジオなんですか、初めて入りました」",
"323000411_28": "「あ、あの……そちらの方は……?」",
"323000411_29": "「アタシたちのファンの子で、練習を見たいんだって。\\n 別にいいよね」",
"323000411_30": "「あ! 見たことある!\\n 確か、ライブに来てくれてた人、だよね」",
"323000411_31": "「練習の邪魔にならないのであれば、構いませんけど、\\n よく湊さんが許しましたね」",
"323000411_32": "「……アハハ、まあ、その話は置いといて。\\n 名前は……そういえば、まだ聞いてなかったね」",
"323000411_33": "「小日向未来です、今日はよろしくお願いします」",
"323000411_34": "「うん、よろしくね。\\n 同年代っぽいし、未来って呼んでもいいかな」",
"323000411_35": "「はい、もちろんです」",
"323000411_36": "「それじゃー、こっちの紹介だけど――」",
"323000411_37": "「ギターの氷川紗夜に、向こうがドラムの宇田川あこ。\\n それから、あっちにいるのがキーボードの白金燐子だよ」",
"323000411_38": "「そしてアタシがベースの今井リサ。\\n 改めてよろしく☆」",
"323000411_39": "「リサ、話を勝手に進めないで――」",
"323000411_40": "「そして、こっちは我らがRoseliaのメインボーカルを務める、\\n 湊友希那」",
"323000411_41": "「……リサ、本当にどういうつもりなの?\\n 話してちょうだい」",
"323000411_42": "「さすがに強引だったかな、ごめんごめん! でもさ、\\n せっかくファンが会いに来たのに無下にできないよ」",
"323000411_43": "「それに、練習でも見てる人がいるって意識するだけで\\n 緊張感があっていーんじゃない」",
"323000411_44": "「……」",
"323000411_45": "「あ、あの、やっぱり、わたし……」",
"323000411_46": "「確かにリサの言うことも理解できる。\\n 今回だけ特別よ、ただし、少し見ていったら帰ってもらうわ」",
"323000411_47": "「ありがとうございますッ!」",
"323000411_48": "「リサさんも、ありがとうございますッ!」",
"323000411_49": "「どういたしまして。\\n それじゃ、早速練習始めよっか」",
"323000411_50": "「……最初は1曲通しでやりましょう。\\n ズレたところは止めず、あとで見直すわよ」",
"323000411_51": "「オッケー」",
"323000411_52": "「それじゃ……始めるわよ!」",
"323000411_53": "(こんなすごい演奏を間近で聴けるなんてッ!)",
"323000411_54": "(音も、歌も、心に響いてくる……)",
"323000411_55": "(すごく力強い、\\n これがRoseliaの歌なんだよね……",
"323000411_56": "「今日もたくさん練習して疲れたー。\\n 友希那、このあと甘い物食べに行かない」",
"323000411_57": "「今日は遠慮するわ。帰って練習もしたいし」",
"323000411_58": "「ご、ごめんなさい。少しだけって言われたのに、\\n こんなに遅くまでお邪魔しちゃって」",
"323000411_59": "「友希那もみんなも、帰れって言わなかったじゃん?\\n あれって、いてもいいってことなんだよ」",
"323000411_60": "「……」",
"323000411_61": "「それよりもどうだった、アタシたちの演奏!」",
"323000411_62": "「はい、改めてRoseliaの歌はすごいんだなと思いました。\\n 強い意志を感じる素敵な歌でした」",
"323000411_63": "「そんなに褒められると照れちゃうなー。\\n 練習だけど観客がいたから、ちょっと緊張しちゃっててさ」",
"323000411_64": "(確かにちょっと音程の違いがあったのが気になったけど、\\n あれって緊張してたからなんだ",
"323000411_65": "「あなたは本当に演奏を聴いていたの?\\n あれをすごいとは、わたしにはとても思えない」",
"323000411_66": "「……え?」",
"323000411_67": "「見直すべきところがあるから、集まって練習してるの。\\n あれで満足しているようなメンバーはRoseliaにはいらない」",
"323000411_68": "「す、すみません、素人がえらそうに……」",
"323000411_69": "「友希那〜、そんな言い方しちゃダメだって」",
"323000411_70": "「リサ、あなたも自分の演奏にもっと注意を払って。\\n 最後の曲、途中で音ズレていたわよ」",
"323000411_71": "「アハハ…… やっぱ。気づいちゃうよね。\\n 友希那の言う通り、もっと注意しないと、だね」",
"323000411_72": "「そうか、あの3小節目はやっぱりそうだったんだ……」",
"323000411_73": "「……今なにを?」",
"323000411_74": "(ま、まずい、つい声に出しちゃった)",
"323000411_75": "「ご、ごめんなさい。なんでもありません」",
"323000411_76": "「遠慮しないで、言ってくれていいんだよ」",
"323000411_77": "「……」",
"323000411_78": "(む、無言の圧が……。\\n 言わなきゃダメな空気だよね、これ",
"323000411_79": "「え、ええっと、実は……」",
"323000411_80": "「……と、こんなところでしょうか。\\n 今日、聴いていて気になったのはこれくらいです」",
"323000411_81": "「遠慮なくとは言ったけど、まさかここまで容赦なく\\n 全部言ってくるとはなかなかの逸材」",
"323000411_82": "「す、すみません……」",
"323000411_83": "「やっぱりみんな、意外と緊張しちゃってたのかな」",
"323000411_84": "「……この指摘はどれも的確よ。\\n わたしも同じ場所が気にかかっていたから」",
"323000411_85": "「でも本当に、友希那が気になってたところに気づくなんて、\\n 未来も耳がいいんだね」",
"323000411_86": "「確か最初に会ったとき、音楽院に通っていると\\n 言っていたわね。楽器は」",
"323000411_87": "「はい、学院ではピアノを」",
"323000411_88": "「へー、ピアノやってるんだ。興味あるなー。\\n 今度、弾いて聴かせてよ」",
"323000411_89": "「い、いや、まだ人に聴いてもらえるほどの腕じゃなくて……」",
"323000411_90": "「今日のスタジオにピアノがあればよかったのだけど」",
"323000411_91": "「置いてるスタジオもあると思うし、探しとくよ。\\n 次はそこで練習するから」",
"323000411_92": "「リサ、見学はもう許可しないわよ」",
"323000411_93": "「謙遜してるだけで、なかなかの腕前かもよ?」",
"323000411_94": "「それにアタシたちと違う音楽をしている彼女なら、\\n また違った意見をもらえるかもしれないよ」",
"323000411_95": "「それは……、\\n そうね、かもしれないわね」",
"323000411_96": "「ピアノをやってる人は絶対音感を持ってることがあるって\\n 聞いたことあるけど、未来もそうなの」",
"323000411_97": "「絶対音感があるかどうかはわかりませんけど、\\n ほんの少しなら違いはわかります」",
"323000411_98": "「確かにあなたの指摘は的確だったけれど、\\n それが絶対音感のおかげかどうかはわからない」",
"323000411_99": "「実力がわからない人が何を言ったとしても\\n 相手には伝わらない……わかるわね」",
"323000411_100": "「そう、ですよね……」",
"323000411_101": "(出すぎた真似しちゃったのかな……)",
"323000411_102": "「よかったじゃん! 友希那からお許しが出たよ」",
"323000411_103": "「え? それはどういうことですか?」",
"323000411_104": "「つまり、実力がわからないから、見たいってこと。\\n これは何がなんでもピアを用意しないとね」",
"323000411_105": "「そういうことだったんですか」",
"323000411_106": "「スタジオ探しておくから、見つかったら連絡するね。\\n 連絡先教えてくれる」",
"323000411_107": "「れ、連絡先!? え、ええっと、実はそういうの\\n 持ってないんです。機械はものすごく苦手で」",
"323000411_108": "(流石に、こっちの世界の人と連絡をとり合うのはまずいよね……)",
"323000411_109": "「ウソ! 今どき珍しいね」",
"323000411_110": "「じゃあ、待ち合わせは明日、同じ時間で。\\n 場所は、今日行ったスタジオの前でいい」",
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{
"323000421_0": "「待ち合わせより早く着いちゃったな。\\n リサさんたちはまだ来てないみたい」",
"323000421_1": "「昨日のお礼にキッチンを借りてクッキーを焼いてきたけど、\\n 喜んでもらえるといいな」",
"323000421_2": "「おはよー、早いね」",
"323000421_3": "「……」",
"323000421_4": "「おはようございます。\\n ……あの、他のメンバーの方は」",
"323000421_5": "「いないよ、今日はもともと2人で練習の予定だったから」",
"323000421_6": "「そうだったんですか。だとしたら、\\n わたし、人の時間をお邪魔しちゃったんじゃ……」",
"323000421_7": "「2人の時間だってさ、友希那」",
"323000421_8": "「い、いいから、移動するわよ」",
"323000421_9": "「アハハ、恥ずかしがっちゃって」",
"323000421_10": "「まあ、気にしなくていいよ。\\n 約束したのも、決めたのも、アタシたちなんだから」",
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"323000421_15": "「うんうん、楽譜はこっちで用意したから。\\n はい、これどうぞ」",
"323000421_16": "「ええっと、……これって、\\n Roseliaの曲、ですか」",
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"323000421_19": "「……」",
"323000421_20": "「知らない曲よりも、知ってる曲のほうが\\n いいかなー、って思ったんだよね」",
"323000421_21": "「準備や練習の時間も取っていいから、\\n いけそうなら言ってね」",
"323000421_22": "「……わかりました」",
"323000421_23": "(ダメ、緊張する……。\\n Roseliaのメンバーの前でRoseliaの曲を演奏するなんて",
"323000421_24": "(うまくできるかわからないけど、\\n チャンスをくれたんだし、頑張らなきゃッ",
"323000421_25": "「ふー……弾き切れた……」",
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"323000421_42": "「第一、わたしが一緒だと\\n 人の練習の邪魔になってしまうんじゃ……」",
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"323000421_49": "「別に構わないわ。わたし達の曲を\\n 一朝一夕で完璧にこなされても困るもの」",
"323000421_50": "「……ってことらしいから、安心して。\\n それより、ちょっとお腹空いてきちゃったかも」",
"323000421_51": "「あッ、それだったら、クッキーがありますよ」",
"323000421_52": "「昨日、練習で疲れたとき、甘い物食べたいって\\n 言ってたから、焼いてきたんです」",
"323000421_53": "「いいね~。スタジオの中は飲食できないから外で食べよっか。\\n 友希那も一緒に」",
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"323000421_56": "「このクッキー超おいしいね。\\n 未来はピアだけじゃなくて料理も上手なんだ」",
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"323000421_59": "「ええっと、どうでしょう?\\n 友希那さんには少し甘すぎましたか」",
"323000421_60": "「おいしいわ。ありがとう」",
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"323000421_63": "「そんな、参考だなんて……、\\n でも、わたしもリサさんのクッキー食べてみたいです」",
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"323000421_16": "「ええっと、……これって、\\n Roseliaの曲、ですか」",
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"323000421_27": "「それと……ごめん!」",
"323000421_28": "「えッ、どうして謝るんですか?」",
"323000421_29": "「実はちょっと意地悪しちゃったからさ」",
"323000421_30": "「その曲を選んだのって友希那なんだよ。\\n よく聴いている曲だからこそ相手の実力がわかる、ってね」",
"323000421_31": "「知りませんでした……。\\n あの、それでわたしの演奏はどうでしたか」",
"323000421_32": "「よかったとは言えないわね。何箇所もミスをしていたし、\\n たまにテンポがズレていたわ」",
"323000421_33": "「……ですよね。自分でも、わかってます。\\n とても褒められるような結果じゃなかったと」",
"323000421_34": "「一緒に演奏できるレベルではないけれど、\\n でも……」",
"323000421_35": "「初めてにしては上出来だと思うわ」",
"323000421_36": "「おお、やったね!」",
"323000421_37": "「あ、ありがとうございます」",
"323000421_38": "「はー、よかった……。\\n ほっとしたら、力が抜けちゃいました」",
"323000421_39": "「ダメだよ、しっかりしてもらわないと。\\n これからアタシたちの練習に付き合ってもらうんだから」",
"323000421_40": "「はい、わかりま――ええッ!?」",
"323000421_41": "「ま、待ってください、いつそんな話になったんですか?」",
"323000421_42": "「第一、わたしが一緒だと\\n 人の練習の邪魔になってしまうんじゃ……」",
"323000421_43": "「できないから練習するんだし、それに、\\n 邪魔かどうかなんて、やってみないとわかんないじゃん」",
"323000421_44": "「練習の邪魔になるようだったら、見学に回ってもらうわ。\\n でも、あなたがいた方が音に深みが出ることは確かよ」",
"323000421_45": "「わかりました、よろしくお願いしますッ!」",
"323000421_46": "「じゃあ、早速始めよう!\\n ……と、その前にアタシたちも準備しないとね」",
"323000421_47": "「ひとまず休憩ー。未来がなんだか疲れてるっぽいし」",
"323000421_48": "「わたし、ついていくのに必死でしたから。\\n 足引っ張ってしまって、ごめんなさい……」",
"323000421_49": "「別に構わないわ。わたし達の曲を\\n 一朝一夕で完璧にこなされても困るもの」",
"323000421_50": "「……ってことらしいから、安心して。\\n それより、ちょっとお腹空いてきちゃったかも」",
"323000421_51": "「あッ、それだったら、クッキーがありますよ」",
"323000421_52": "「昨日、練習で疲れたとき、甘い物食べたいって\\n 言ってたから、焼いてきたんです」",
"323000421_53": "「いいね~。スタジオの中は飲食できないから外で食べよっか。\\n 友希那も一緒に」",
"323000421_54": "「……ええ、わかったわ」",
"323000421_55": "「はい、どうぞ。紅茶も用意してありますからね」",
"323000421_56": "「このクッキー超おいしいね。\\n 未来はピアだけじゃなくて料理も上手なんだ」",
"323000421_57": "「最近、習い始めたばかりなんですけど、\\n おいしく作れてよかったです」",
"323000421_58": "「……」",
"323000421_59": "「ええっと、どうでしょう?\\n 友希那さんには少し甘すぎましたか」",
"323000421_60": "「おいしいわ。ありがとう」",
"323000421_61": "「よかった……」",
"323000421_62": "「実はアタシもクッキーよく作るんだ!\\n この味、参考になるかも☆」",
"323000421_63": "「そんな、参考だなんて……、\\n でも、わたしもリサさんのクッキー食べてみたいです」",
"323000421_64": "「じゃあ、明日作ってこようかな。\\n 未来と出会った記念のとっておき」",
"323000421_65": "「フフ、楽しみにしてますね」",
"323000421_66": "「よし、これ食べたら残りの時間、練習頑張ろう!」",
"323000421_67": "「はいッ!」"
}

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@ -1,83 +1,83 @@
{
"323000431_0": "「あの部分はどうしても指が追いつかなくて、\\n テンポがズレちゃったんです……」",
"323000431_1": "「ああ、そこね。前に燐子も言ってたよ。\\n 一番苦労した部分だって」",
"323000431_2": "「今日明日は都合がつかなかったけど、\\n 合いそうなら声をかけておくわ」",
"323000431_3": "「ちょっと待ってね。前に予定を聞いたから、\\n 手帳に書いて――」",
"323000431_4": "「あー!」",
"323000431_5": "「手帳、スタジオに忘れてきちゃった!\\n 取ってくるから、先に帰ってて」",
"323000431_6": "「リサ、1人で夜道は危ないわよ。\\n わたしも一緒に行くわ」",
"323000431_7": "「わたしもッ!」",
"323000431_8": "「すぐそこだから平気だよ。\\n うーん、でも待っててくれると嬉しいな」",
"323000431_9": "「……わかったわ。気をつけて」",
"323000431_10": "「うん、すぐに戻ってくるからね!」",
"323000431_11": "「……」",
"323000431_12": "「……」",
"323000431_13": "(ど、どうしよう、何か喋ったほうがいいのかな。\\n 仲良くなれるチャンスだし、ここは……",
"323000431_14": "「リサさんと仲がいいみたいですけど、\\n 人は知り合って長いんですか」",
"323000431_15": "「リサとは幼馴染よ。\\n だから、付き合いはかなり長いわ」",
"323000431_16": "「いつもわたしの傍にいてくれて、\\n どんなときでも、わたしを支えてくれた」",
"323000431_17": "「……いえこの話はやめましょう」",
"323000431_18": "「……」",
"323000431_19": "「何? 人の顔をジロジロ見て。\\n 言いたいことがあるなら言ってちょうだい」",
"323000431_20": "「ご、ごめんなさい。なんだかリサさんのことを\\n 話してるとき、優しい顔をしてるなって……」",
"323000431_21": "「そ、そんな顔してないわ。見間違いよ。\\n あなたこそ、そういう人はいないの」",
"323000431_22": "「わたしにも大切な幼馴染がいるんです。\\n 今、一緒に暮らしてるんですけど」",
"323000431_23": "「その子は、明るくて一緒にいるだけで\\n 元気をもらえるんです」",
"323000431_24": "「でも、他人を放っておけないところがあって、\\n 無茶しちゃうから、目が離せないんですよ」",
"323000431_25": "「あなたも、ずいぶんと楽しそうに話すのね」",
"323000431_26": "「その子のことならいくらでも話せますよ」",
"323000431_27": "「わたしのことを陽だまりって言ってくれる、\\n わたしにとって太陽のような幼馴染ですから」",
"323000431_28": "「太陽と陽だまり……いい表現ね。\\n 本当に大切な関係なのね」",
"323000431_29": "「はい。一緒に寝たり、お風呂に入ったり。\\n 気づいたら、わたしの隣にいてくれて――」",
"323000431_30": "「寝る? お風呂? \\n そんなこともするの」",
"323000431_31": "「え? 幼馴染で、女の子同士だから、\\n それくらい普通だと思いますけど」",
"323000431_32": "「……そう、なるほど。\\n あなたにとっては、それが普通なのね」",
"323000431_33": "(最初は少し冷たいイメージがあったけど、\\n こうして話してみると友達思いの優しい人ってわかる",
"323000431_34": "「そういえばリサさん、遅くないですか?」",
"323000431_35": "「そうね……言われてみれば、そろそろ戻ってきても\\n おかしくないのだけど」",
"323000431_36": "「一応、連絡してみるわ」",
"323000431_37": "「……ダメね、出ないわ。気づいていないのかしら」",
"323000431_38": "「スタジオに見に行ってみましょう。\\n まだ手帳を探してるのかもしれないですし」",
"323000431_39": "「ええ……」",
"323000431_40": "「……今、スタッフの人に話を聞いてきたわ。\\n ちょっと前に来て、そのまま帰ったらしいの」",
"323000431_41": "「だとしたら、入れ違いになったんでしょうか」",
"323000431_42": "「電話も、まだ繋がらない」",
"323000431_43": "「……まさか、リサに何かあった?\\n なら、早く探しに行かないと」",
"323000431_44": "「心配なのはわかりますけど、落ち着いてください。\\n 人で無闇に走り回っても見つかりません」",
"323000431_45": "「でも、これは明らかにおかしい状況だわ。\\n もし連絡も取れないような状況になってたとしたら……」",
"323000431_46": "「だからこそ、1人じゃなくて2人で探しましょう。\\n 人手は多いほうがいいですよ」",
"323000431_47": "「それと、連絡は続けてください。\\n 本当に気づいてないだけかもしれませんから」",
"323000431_48": "「え、ええ、わかったわ」",
"323000431_49": "「わたしはこっちを探します。\\n 友希那さんは、向こうをお願いします」",
"323000431_50": "「それと、あの……」",
"323000431_51": "「何……?」",
"323000431_52": "(……できれば、この可能性だけはないほうがいいんだけど)",
"323000431_53": "「もし、彼女の近くに何かがいたら、全力で逃げてください」",
"323000431_54": "「逃げるような何かって……まさか、CiRCLEに出てきた\\n アレのことを言っているの」",
"323000431_55": "「……それはわかりません。\\n 今はとにかく、リサさんを見つけることを考えましょう」",
"323000431_56": "「あなたは何か……。\\n ううん、今はそれよりもリサを探さないと」",
"323000431_57": "「見つかっても見つからなくても10分後、\\n ここに集合しましょう」",
"323000431_58": "「見つからなかったときは警察に」",
"323000431_59": "「ええ、わかったわ」",
"323000431_60": "「……2人じゃ人手が足りない。\\n 響にも手伝ってもらおうッ」",
"323000431_61": "「はあ、はあ! な、なんなの、あれ!?」",
"323000431_62": "「早く、早く誰かに連絡!」",
"323000431_63": "「……あれ、無い!?」",
"323000431_64": "「ウソ! マジ!?\\n どこかで落としたの」",
"323000431_65": "「人が多い場所へ行こうにもここがどこだかわからないし!\\n もー、適当に逃げるんじゃなかった」",
"323000431_66": "「もうダメ、追いつかれる!\\n あの角を曲がったら、どこかに隠れて――」",
"323000431_67": "「って、行き止まり!?」",
"323000431_68": "「もう、逃げられない……。\\n 誰か……誰か助けて……友希那……」",
"323000431_69": "「きゃあああ!? な、何、今の!」",
"323000431_70": "「無事でよかったッ!\\n まさか、本当に襲われてたなんて……ッ」",
"323000431_71": "「誰!? 暗くてよく見えない!\\n また変なバケモが増えちゃったの」",
"323000431_72": "「そうか、街灯が少ないから見えてないんだ」",
"323000431_73": "「もう大丈夫ですから、怖がらないでください。\\n このバケモはわたしがなんとかしますからッ」",
"323000431_74": "「え? あなたは一体……」",
"323000431_75": "(ここで戦うとリサさんを巻き込んじゃう。\\n なるべく、離れるように戦わなきゃッ",
"323000431_76": "「さあ、こっちに来なさいッ!」",
"323000431_77": "「音が遠ざかっていく……。\\n あの声、なんとかするって言ってた……」",
"323000431_78": "「じゃあ、アタシ、助かったの……」",
"323000431_79": "「よかっ……た……安心……したら……。\\n 頭が……ぼうっと……して……」",
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"323000431_28": "「太陽と陽だまり……いい表現ね。\\n 本当に大切な関係なのね」",
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@ -1,40 +1,40 @@
{
"323000432_0": "「あともう少しッ! これで終わりッ!」",
"323000432_1": "「浅いッ! あともう少しなのにッ!」",
"323000432_2": "「だったら、2人でぶっ飛ばせばいいんだよッ!」",
"323000432_3": "「来てくれたんだね、響ッ!」",
"323000432_4": "「あれで最後なんだよね。行くよ、未来ッ!」",
"323000432_5": "「てえええッ!」",
"323000432_6": "「はあああッ!」",
"323000432_7": "「ふー、これで終わりだね」",
"323000432_8": "「響が来てくれたおかげだよ、ありがとう」",
"323000432_9": "「どういたしまして。それよりリサって子は見つかったの?」",
"323000432_10": "「うん、見つけたよ。\\n ストーカーを倒したら様子を見に戻ろうと思ってたところ」",
"323000432_11": "「じゃあ、わたしも一緒についていく。\\n またストーカーが出てきたら厄介だもんね」",
"323000432_12": "「うわッ、パトカーとか救急車が来てるよッ!」",
"323000432_13": "「あそこにいるの、友希那さんだ。\\n 話を聞いてくるから、待ってて」",
"323000432_14": "「よかった、あなたは無事だったのね」",
"323000432_15": "「はい。リサさんは?」",
"323000432_16": "「わたしがここに来たときには、そこに倒れてて、\\n 怪我とかはしていないようだけど」",
"323000432_17": "「念のため、警察と救急車に連絡したの」",
"323000432_18": "「救急隊員の話だと、何かのショックで、\\n 気絶したんじゃないかって……」",
"323000432_19": "(ストーカーに襲われそうになってたから、\\n 多分、心労で……",
"323000432_20": "「ちょうど今から病院へ搬送されるから、\\n わたしは他のメンバーとついていくけど、あなたはどうする」",
"323000432_21": "「大勢でおしかけても迷惑になりますから。\\n わたしは、明日の朝、お見舞いに行きます」",
"323000432_22": "「わかったわ、リサにそう伝える。\\n 病院はここだから、メモを渡しておくわ」",
"323000432_23": "「はい、ありがとうございます。また明日」",
"323000432_24": "「よかったね、リサって子が無事で」",
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"323000432_26": "「お礼はいいから。\\n 未来が助けてほしいときは飛んで駆けつけるからねッ」",
"323000432_27": "「うんッ!」",
"323000432_28": "「っと、わたしのほうはそんな感じかな。\\n 次は未来の話を聞かせてよ」",
"323000432_29": "「わたしのほうは……。\\n 最初はちょっと大変だったかな」",
"323000432_30": "「リサさんって人は明るくて、周りをよく見ていて\\n メンバーのフォローや気遣いができる人だよ」",
"323000432_31": "「友希那さんは音楽にまっすぐ取り組んでいて、\\n ちょっと近づきがたいところがあったんだよね」",
"323000432_32": "「でも、話をしてみると共通点が見つかったんだ」",
"323000432_33": "「どんなところ?」",
"323000432_34": "「大切でかけがえのない幼馴染がいるってところだよ」",
"323000432_35": "「エヘヘ、急にそんなこと言われたら恥ずかしいよー」",
"323000432_36": "「ああ、でも話を聞いてると翼さんと奏さんの関係にも似てるかも」",
"323000432_37": "「フフ、確かにそうかも。\\n ちょっと口調は違ってるけどね」"
{
"323000432_0": "「あともう少しッ! これで終わりッ!」",
"323000432_1": "「浅いッ! あともう少しなのにッ!」",
"323000432_2": "「だったら、2人でぶっ飛ばせばいいんだよッ!」",
"323000432_3": "「来てくれたんだね、響ッ!」",
"323000432_4": "「あれで最後なんだよね。行くよ、未来ッ!」",
"323000432_5": "「てえええッ!」",
"323000432_6": "「はあああッ!」",
"323000432_7": "「ふー、これで終わりだね」",
"323000432_8": "「響が来てくれたおかげだよ、ありがとう」",
"323000432_9": "「どういたしまして。それよりリサって子は見つかったの?」",
"323000432_10": "「うん、見つけたよ。\\n ストーカーを倒したら様子を見に戻ろうと思ってたところ」",
"323000432_11": "「じゃあ、わたしも一緒についていく。\\n またストーカーが出てきたら厄介だもんね」",
"323000432_12": "「うわッ、パトカーとか救急車が来てるよッ!」",
"323000432_13": "「あそこにいるの、友希那さんだ。\\n 話を聞いてくるから、待ってて」",
"323000432_14": "「よかった、あなたは無事だったのね」",
"323000432_15": "「はい。リサさんは?」",
"323000432_16": "「わたしがここに来たときには、そこに倒れてて、\\n 怪我とかはしていないようだけど」",
"323000432_17": "「念のため、警察と救急車に連絡したの」",
"323000432_18": "「救急隊員の話だと、何かのショックで、\\n 気絶したんじゃないかって……」",
"323000432_19": "(ストーカーに襲われそうになってたから、\\n 多分、心労で……",
"323000432_20": "「ちょうど今から病院へ搬送されるから、\\n わたしは他のメンバーとついていくけど、あなたはどうする」",
"323000432_21": "「大勢でおしかけても迷惑になりますから。\\n わたしは、明日の朝、お見舞いに行きます」",
"323000432_22": "「わかったわ、リサにそう伝える。\\n 病院はここだから、メモを渡しておくわ」",
"323000432_23": "「はい、ありがとうございます。また明日」",
"323000432_24": "「よかったね、リサって子が無事で」",
"323000432_25": "「響が手伝ってくれたおかげだよ。\\n 本当にありがとう」",
"323000432_26": "「お礼はいいから。\\n 未来が助けてほしいときは飛んで駆けつけるからねッ」",
"323000432_27": "「うんッ!」",
"323000432_28": "「っと、わたしのほうはそんな感じかな。\\n 次は未来の話を聞かせてよ」",
"323000432_29": "「わたしのほうは……。\\n 最初はちょっと大変だったかな」",
"323000432_30": "「リサさんって人は明るくて、周りをよく見ていて\\n メンバーのフォローや気遣いができる人だよ」",
"323000432_31": "「友希那さんは音楽にまっすぐ取り組んでいて、\\n ちょっと近づきがたいところがあったんだよね」",
"323000432_32": "「でも、話をしてみると共通点が見つかったんだ」",
"323000432_33": "「どんなところ?」",
"323000432_34": "「大切でかけがえのない幼馴染がいるってところだよ」",
"323000432_35": "「エヘヘ、急にそんなこと言われたら恥ずかしいよー」",
"323000432_36": "「ああ、でも話を聞いてると翼さんと奏さんの関係にも似てるかも」",
"323000432_37": "「フフ、確かにそうかも。\\n ちょっと口調は違ってるけどね」"
}

View file

@ -1,45 +1,45 @@
{
"323000441_0": "「確か、メモだと病院はこの辺だったはず……」",
"323000441_1": "「あ、未来じゃん!」",
"323000441_2": "「あれ? 友希那さんにリサさん。\\n これから病院へ行こうと思ってたんですよ」",
"323000441_3": "「ごめんね、心配かけて。\\n 検査、何も問題なかったから、さっき退院したところだよ」",
"323000441_4": "「そうだったんですね。よかったー」",
"323000441_5": "「うーん……」",
"323000441_6": "「あの、どうかしたんですか?\\n やっぱりまだ体調が――」",
"323000441_7": "「ううん、そうじゃなくて……。\\n 未来の声を聞いてたら何か思い出しそうになって」",
"323000441_8": "(まさか、戦ったのがわたしだってバレたッ!?)",
"323000441_9": "「リサは昨日のことをほとんど覚えてないみたい」",
"323000441_10": "「何かに追われて、何かに助けられたって、\\n ずっと何か何かって、曖昧なの」",
"323000441_11": "(わたしがその何かだってバレたわけじゃないんだ。\\n よかった……",
"323000441_12": "「ホント、なんだったんだろう……」",
"323000441_13": "「無理に思い出さないほうがいいですよ。\\n あと、しばらく夜の外出は控えたほうがいいかもしれませんね」",
"323000441_14": "「うん、そうする。今日の練習もほどほどにして\\n 早めに引き上げることにするよ」",
"323000441_15": "「練習は流石にやめたほうがいいんじゃないですか?」",
"323000441_16": "「ライブも近いし、それはちょっとね。\\n ちゃんと練習しないと、鈍っちゃうし」",
"323000441_17": "「わたしも止めるつもりはないわ。\\n 止めても無駄だろうしね」",
"323000441_18": "「あなたは、今日はどうする?」",
"323000441_19": "「もしよければまたご一緒したいです」",
"323000441_20": "「それじゃ、行きましょう」",
"323000441_21": "「未来が練習を手伝ってくれるおかげで\\n こっちも大助かりだよ」",
"323000441_22": "「リサさんも体調よさそうで安心しました。\\n これなら練習を続けても大丈夫そうですね」",
"323000441_23": "「おかげさまで」",
"323000441_24": "「でも、未来ってすごいよね。\\n もうRoseliaの曲、ほぼ完璧に弾けるようになってるよ」",
"323000441_25": "「多分、それはこの曲が好きだからです」",
"323000441_26": "「ほら、よく言うじゃないですか。\\n 好きなことほどすぐに覚えるって」",
"323000441_27": "「確かにそうかもしれないわね。\\n この短期間でそれだけうまくなるんだから」",
"323000441_28": "「嘘!? 友希那が人を褒めた!」",
"323000441_29": "「悪い?」",
"323000441_30": "「ううん、いいことだと思うよ」",
"323000441_31": "「そうだ、今度のライブにちょっとだけ、ゲストで出てもらえば?\\n バンドやりたいって言ってたよね」",
"323000441_32": "「流石にそれはやめておきます。\\n わたしがステージに立つなんて想像できないですから」",
"323000441_33": "「ええ、Roseliaのメンバーを変えるつもりはないわ」",
"323000441_34": "「ステージに立って、お客さんの前で演奏するのは\\n Roseliaの人でないとダメなのよ」",
"323000441_35": "「はい、わたしもそうだと思います」",
"323000441_36": "「……でも、一度くらいなら一緒にライブすることも、\\n 考えなくもないわ」",
"323000441_37": "「え Roseliaのみなさんとわたしが一緒に」",
"323000441_38": "「1曲だけよ」",
"323000441_39": "「……はいッ! やってみたいですッ!」",
"323000441_40": "「じゃあ、頑張って練習しないとね。\\n ライブってなったら友希那は容赦しないから」",
"323000441_41": "「当然よ。生半可な演奏は許さないわ」",
"323000441_42": "できるといいな、Roseliaのみんなとライブ……。\\n そのためにも今は頑張らないとッ"
{
"323000441_0": "「確か、メモだと病院はこの辺だったはず……」",
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"323000441_4": "「そうだったんですね。よかったー」",
"323000441_5": "「うーん……」",
"323000441_6": "「あの、どうかしたんですか?\\n やっぱりまだ体調が――」",
"323000441_7": "「ううん、そうじゃなくて……。\\n 未来の声を聞いてたら何か思い出しそうになって」",
"323000441_8": "(まさか、戦ったのがわたしだってバレたッ!?)",
"323000441_9": "「リサは昨日のことをほとんど覚えてないみたい」",
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"323000441_15": "「練習は流石にやめたほうがいいんじゃないですか?」",
"323000441_16": "「ライブも近いし、それはちょっとね。\\n ちゃんと練習しないと、鈍っちゃうし」",
"323000441_17": "「わたしも止めるつもりはないわ。\\n 止めても無駄だろうしね」",
"323000441_18": "「あなたは、今日はどうする?」",
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"323000441_23": "「おかげさまで」",
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"323000441_25": "「多分、それはこの曲が好きだからです」",
"323000441_26": "「ほら、よく言うじゃないですか。\\n 好きなことほどすぐに覚えるって」",
"323000441_27": "「確かにそうかもしれないわね。\\n この短期間でそれだけうまくなるんだから」",
"323000441_28": "「嘘!? 友希那が人を褒めた!」",
"323000441_29": "「悪い?」",
"323000441_30": "「ううん、いいことだと思うよ」",
"323000441_31": "「そうだ、今度のライブにちょっとだけ、ゲストで出てもらえば?\\n バンドやりたいって言ってたよね」",
"323000441_32": "「流石にそれはやめておきます。\\n わたしがステージに立つなんて想像できないですから」",
"323000441_33": "「ええ、Roseliaのメンバーを変えるつもりはないわ」",
"323000441_34": "「ステージに立って、お客さんの前で演奏するのは\\n Roseliaの人でないとダメなのよ」",
"323000441_35": "「はい、わたしもそうだと思います」",
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"323000441_37": "「え Roseliaのみなさんとわたしが一緒に」",
"323000441_38": "「1曲だけよ」",
"323000441_39": "「……はいッ! やってみたいですッ!」",
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@ -1,104 +1,104 @@
{
"323000511_0": "雪音クリス Afterglow",
"323000511_1": "「なになに……Afterglowは中学からの幼馴染で\\n 構成されたバンドグループ、か」",
"323000511_2": "「この商店街の喫茶店によく集まってるらしいけど\\n どう話しかければいいんだ」",
"323000511_3": "「急に歌聴かせろって言うわけにもいかないし、\\n なんかきっかけ作らないとな」",
"323000511_4": "「……ん? なんだ、パンのいい匂いがするな。\\n 商店街だからパン屋が近くにあるのか」",
"323000511_5": "「そういや、朝飯は軽くで終わらせたから、\\n ちょっと物足りなかったんだよな」",
"323000511_6": "(やまぶきベーカリー、か。\\n ここで適当に買って食うのもいいか",
"323000511_7": "(結構、客が入ってるみたいだな。\\n それだけうまいってことなんだろうけど",
"323000511_8": "「どのパンもうまそうだなー」",
"323000511_9": "「うん、ここのパンはどれもおいしいよー」",
"323000511_10": "「へー、やっぱそうなのか……」",
"323000511_11": "「……って、誰だッ!?」",
"323000511_12": "「どうもー、昨日ぶり。\\n こんなところで会えるなんて奇遇だねー」",
"323000511_13": "「なッ あんたはAfterglowのッ」",
"323000511_14": "「うん、そうだよー。\\n Afterglowでギター担当の青葉モカちゃんだよー」",
"323000511_15": "「今、なんで自己紹介したの?」",
"323000511_16": "「こっちはギターボーカルの美竹蘭ちゃんだよ。\\n あなたのお名前はー」",
"323000511_17": "「え、ああ、あたしは雪音クリス。\\n いや待てよ、なんで自己紹介させられた」",
"323000511_18": "「見たことない5人組だったから、\\n ライブの時から気になってたんだよね」",
"323000511_19": "「こっちが自己紹介したら、そっちもしてくれると思ってー」",
"323000511_20": "「だからって、あたしの名前まで言わなくても」",
"323000511_21": "「それはそれとして。\\n クリスさんはどのパンが好きなのかなー」",
"323000511_22": "「は? あたしはあんぱんが好きだ。\\n てか、この質問の意図がわからない……」",
"323000511_23": "「あんぱんか。あんぱんいいよねー。\\n つぶあんもこしあんも、どっちもいい感じ」",
"323000511_24": "「……笑わないのか?」",
"323000511_25": "「別に笑うところなかったと思うけど」",
"323000511_26": "「そ、そうか。\\n なんか、あんぱんには思い出があってさ」",
"323000511_27": "「牛乳と一緒に食べるのが好きなんだよなー」",
"323000511_28": "「おおー、あんぱんに牛乳、\\n シンプルだけどパン好きなら必ず通る道」",
"323000511_29": "「それを、なお今も貫き通しているなんて、\\n おたく、なかなかやりますなー」",
"323000511_30": "「モカ、やめなって」",
"323000511_31": "「いや、もう少しだけパントークを。\\n それにほら、パンが好きな人に悪い人はいないって言うし」",
"323000511_32": "(話か……これはいいきっかけになるんじゃないか)",
"323000511_33": "「なあ、2人とも腹減ってないか?」",
"323000511_34": "「そう言われれば、お腹空いてるかも。\\n でも、急にどうしたのー」",
"323000511_35": "「だったら、おごってやるから、\\n ここのパン、一緒に食べないか」",
"323000511_36": "「いや、出会ったばかりの人にそんなこと――」",
"323000511_37": "「では、お言葉に甘えて」",
"323000511_38": "「モカ!」",
"323000511_39": "「蘭も言ってたじゃん『彼女は悪い人じゃない』って。\\n だから、大丈夫だよー」",
"323000511_40": "「……」",
"323000511_41": "「んー、やっぱいいもんだな、\\n 焼き立てのパンの匂いってのは腹が減ってくる」",
"323000511_42": "「これと、あれと、あとこれもー。\\n おっと、定番アイテムも忘れず入れとかなきゃねー」",
"323000511_43": "「おい、冗談だろ。\\n あいつ、ちょっと取り過ぎじゃないかッ」",
"323000511_44": "「モカはあれくらいペロッと食べるから」",
"323000511_45": "「マジかよ……」",
"323000511_46": "「ふー、ごちそうさま。\\n あんなにうまいあんぱんを食べたのは初めてだ」",
"323000511_47": "「だよねー、あたしもずっと通ってるんだよ」",
"323000511_48": "「でも、どうしてパンをごちそうしてくれたの?」",
"323000511_49": "「実は、あんたたちと話がしたかったからなんだ」",
"323000511_50": "「ライブのときは、ゆっくり話できなかったし、\\n 改めて話がしたくてさ」",
"323000511_51": "「話……?」",
"323000511_52": "「そっか、そっかー。\\n Afterglowのファンになっちゃったんだね」",
"323000511_53": "「まあ、それもあるな」",
"323000511_54": "「……それじゃ聞くけど、あたしたちのバンドどうだった?」",
"323000511_55": "「お世辞抜きに最高だったよ」",
"323000511_56": "「なんだか、不思議と力が湧いて、\\n ああいうのを、心に響くって言うのかもな」",
"323000511_57": "「心に響いたっていうのはいいねー」",
"323000511_58": "「うん、そう感じてくれる人がいるって\\n 直接聞けると、やっぱり嬉しいよ」",
"323000511_59": "「知り合いの大きなライブとか、仰々しいオーケストラには\\n 何度か行ったことはあるんだけど」",
"323000511_60": "「ライブハウスってのには初めて行ったんだ」",
"323000511_61": "「ほー、初めてがあのライブだったんだねー」",
"323000511_62": "「オーケストラって、そっちのほうが珍しいと思うけど」",
"323000511_63": "「あたしの両親が音楽家だったから、\\n それについていくことが多かったんだよ」",
"323000511_64": "「サラブレッドってやつだねー」",
"323000511_65": "「……もしワガママを言わせてもらえるなら、\\n バンドの練習風景とか見させてもらいたいんだけど……」",
"323000511_66": "「いいよー?\\n ちょうどこれから練習しに行くから」",
"323000511_67": "「いいのか?」",
"323000511_68": "「一応みんなに言っておいたほうがよくない?」",
"323000511_69": "「そこはバッチリ。\\n もうメール投げといたから、返事待ちだよー」",
"323000511_70": "「なら、いいけど……」",
"323000511_71": "「スタジオつくまでには全員から返事くると思うから、\\n もう移動しようかー」",
"323000511_72": "「ああ、わかった」",
"323000511_73": "「……」",
"323000511_74": "「というわけでー、今日の見学者。\\n あんぱん大好き雪音クリスさんでーす」",
"323000511_75": "「なんだ、その紹介は。\\n ええっと、雪音クリスだ、今日はよろしく」",
"323000511_76": "「よろしくね」",
"323000511_77": "「なんだかお客さんがいるのってちょっと緊張するなー」",
"323000511_78": "「うん、いつも以上に頑張らないとだね」",
"323000511_79": "「それじゃ、終わるまでは適当に見てていいよー」",
"323000511_80": "「ああ、そうさせてもらう」",
"323000511_81": "「……」",
"323000511_82": "「……なあ、どうかしたか?」",
"323000511_83": "「別になんでもないよ」",
"323000511_84": "「そうは見えないけどな。\\n やっぱ迷惑だったか」",
"323000511_85": "「いきなり部外者に来られても困るよな」",
"323000511_86": "「い、いや、だから別に……」",
"323000511_87": "「蘭は照れてるんだよねー。\\n 練習なんて他の人に見せたことないから」",
"323000511_88": "「ち、違うし!」",
"323000511_89": "「そうなのか?」",
"323000511_90": "「しょうがないでしょ!」",
"323000511_91": "「ステージに立ったら、気にならなくなるんだけど、\\n 練習を、それもこんな間近で見られるのは……」",
"323000511_92": "「ほ、本当にそうだったのか。あー、そうか……。\\n それはそれで気づかなくて悪かったな」",
"323000511_93": "「蘭はピュアだから、\\n 素直に恥ずかしいって言えないんだよー」",
"323000511_94": "「うるさいな……」",
"323000511_95": "「集中できないなら、なおさら邪魔だろ。\\n 残念だけど、やっぱ帰ったほうがいいな」",
"323000511_96": "「いてもいい。\\n 多分、練習を始めたら平気になるから」",
"323000511_97": "「本人がいいって言ってるからいいんじゃない。\\n それじゃ、練習始めよー」",
"323000511_98": "「……よし、始めよう!」",
"323000511_99": "(これはライブでやってた歌だな)",
"323000511_100": "(やっぱいい感じだ。\\n 先輩の歌とはまた違った良さがある",
"323000511_101": "(おっと、聴き惚れてる場合じゃないな、\\n 力の秘密を探さないと"
{
"323000511_0": "雪音クリス Afterglow",
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"323000511_24": "「……笑わないのか?」",
"323000511_25": "「別に笑うところなかったと思うけど」",
"323000511_26": "「そ、そうか。\\n なんか、あんぱんには思い出があってさ」",
"323000511_27": "「牛乳と一緒に食べるのが好きなんだよなー」",
"323000511_28": "「おおー、あんぱんに牛乳、\\n シンプルだけどパン好きなら必ず通る道」",
"323000511_29": "「それを、なお今も貫き通しているなんて、\\n おたく、なかなかやりますなー」",
"323000511_30": "「モカ、やめなって」",
"323000511_31": "「いや、もう少しだけパントークを。\\n それにほら、パンが好きな人に悪い人はいないって言うし」",
"323000511_32": "(話か……これはいいきっかけになるんじゃないか)",
"323000511_33": "「なあ、2人とも腹減ってないか?」",
"323000511_34": "「そう言われれば、お腹空いてるかも。\\n でも、急にどうしたのー」",
"323000511_35": "「だったら、おごってやるから、\\n ここのパン、一緒に食べないか」",
"323000511_36": "「いや、出会ったばかりの人にそんなこと――」",
"323000511_37": "「では、お言葉に甘えて」",
"323000511_38": "「モカ!」",
"323000511_39": "「蘭も言ってたじゃん『彼女は悪い人じゃない』って。\\n だから、大丈夫だよー」",
"323000511_40": "「……」",
"323000511_41": "「んー、やっぱいいもんだな、\\n 焼き立てのパンの匂いってのは腹が減ってくる」",
"323000511_42": "「これと、あれと、あとこれもー。\\n おっと、定番アイテムも忘れず入れとかなきゃねー」",
"323000511_43": "「おい、冗談だろ。\\n あいつ、ちょっと取り過ぎじゃないかッ」",
"323000511_44": "「モカはあれくらいペロッと食べるから」",
"323000511_45": "「マジかよ……」",
"323000511_46": "「ふー、ごちそうさま。\\n あんなにうまいあんぱんを食べたのは初めてだ」",
"323000511_47": "「だよねー、あたしもずっと通ってるんだよ」",
"323000511_48": "「でも、どうしてパンをごちそうしてくれたの?」",
"323000511_49": "「実は、あんたたちと話がしたかったからなんだ」",
"323000511_50": "「ライブのときは、ゆっくり話できなかったし、\\n 改めて話がしたくてさ」",
"323000511_51": "「話……?」",
"323000511_52": "「そっか、そっかー。\\n Afterglowのファンになっちゃったんだね」",
"323000511_53": "「まあ、それもあるな」",
"323000511_54": "「……それじゃ聞くけど、あたしたちのバンドどうだった?」",
"323000511_55": "「お世辞抜きに最高だったよ」",
"323000511_56": "「なんだか、不思議と力が湧いて、\\n ああいうのを、心に響くって言うのかもな」",
"323000511_57": "「心に響いたっていうのはいいねー」",
"323000511_58": "「うん、そう感じてくれる人がいるって\\n 直接聞けると、やっぱり嬉しいよ」",
"323000511_59": "「知り合いの大きなライブとか、仰々しいオーケストラには\\n 何度か行ったことはあるんだけど」",
"323000511_60": "「ライブハウスってのには初めて行ったんだ」",
"323000511_61": "「ほー、初めてがあのライブだったんだねー」",
"323000511_62": "「オーケストラって、そっちのほうが珍しいと思うけど」",
"323000511_63": "「あたしの両親が音楽家だったから、\\n それについていくことが多かったんだよ」",
"323000511_64": "「サラブレッドってやつだねー」",
"323000511_65": "「……もしワガママを言わせてもらえるなら、\\n バンドの練習風景とか見させてもらいたいんだけど……」",
"323000511_66": "「いいよー?\\n ちょうどこれから練習しに行くから」",
"323000511_67": "「いいのか?」",
"323000511_68": "「一応みんなに言っておいたほうがよくない?」",
"323000511_69": "「そこはバッチリ。\\n もうメール投げといたから、返事待ちだよー」",
"323000511_70": "「なら、いいけど……」",
"323000511_71": "「スタジオつくまでには全員から返事くると思うから、\\n もう移動しようかー」",
"323000511_72": "「ああ、わかった」",
"323000511_73": "「……」",
"323000511_74": "「というわけでー、今日の見学者。\\n あんぱん大好き雪音クリスさんでーす」",
"323000511_75": "「なんだ、その紹介は。\\n ええっと、雪音クリスだ、今日はよろしく」",
"323000511_76": "「よろしくね」",
"323000511_77": "「なんだかお客さんがいるのってちょっと緊張するなー」",
"323000511_78": "「うん、いつも以上に頑張らないとだね」",
"323000511_79": "「それじゃ、終わるまでは適当に見てていいよー」",
"323000511_80": "「ああ、そうさせてもらう」",
"323000511_81": "「……」",
"323000511_82": "「……なあ、どうかしたか?」",
"323000511_83": "「別になんでもないよ」",
"323000511_84": "「そうは見えないけどな。\\n やっぱ迷惑だったか」",
"323000511_85": "「いきなり部外者に来られても困るよな」",
"323000511_86": "「い、いや、だから別に……」",
"323000511_87": "「蘭は照れてるんだよねー。\\n 練習なんて他の人に見せたことないから」",
"323000511_88": "「ち、違うし!」",
"323000511_89": "「そうなのか?」",
"323000511_90": "「しょうがないでしょ!」",
"323000511_91": "「ステージに立ったら、気にならなくなるんだけど、\\n 練習を、それもこんな間近で見られるのは……」",
"323000511_92": "「ほ、本当にそうだったのか。あー、そうか……。\\n それはそれで気づかなくて悪かったな」",
"323000511_93": "「蘭はピュアだから、\\n 素直に恥ずかしいって言えないんだよー」",
"323000511_94": "「うるさいな……」",
"323000511_95": "「集中できないなら、なおさら邪魔だろ。\\n 残念だけど、やっぱ帰ったほうがいいな」",
"323000511_96": "「いてもいい。\\n 多分、練習を始めたら平気になるから」",
"323000511_97": "「本人がいいって言ってるからいいんじゃない。\\n それじゃ、練習始めよー」",
"323000511_98": "「……よし、始めよう!」",
"323000511_99": "(これはライブでやってた歌だな)",
"323000511_100": "(やっぱいい感じだ。\\n 先輩の歌とはまた違った良さがある",
"323000511_101": "(おっと、聴き惚れてる場合じゃないな、\\n 力の秘密を探さないと"
}

View file

@ -1,67 +1,67 @@
{
"323000521_0": "「すっかり長居しちまったな。\\n 練習の邪魔じゃなかったか」",
"323000521_1": "「大丈夫。見学者がいる練習は新鮮だったし、\\n こういうのもたまにはいいと思う」",
"323000521_2": "「おー、蘭が珍しく素直だ。\\n 恥ずかしいってことは言えなかったのに」",
"323000521_3": "「うるさい。言わなくていいことばかり言わない」",
"323000521_4": "「フフ、また照れちゃってー、\\n ちょこっと顔が赤くなってるよー」",
"323000521_5": "「この暗さでわかるわけないでしょ」",
"323000521_6": "(幼馴染とは聞いてたけど、こいつらも仲いいな。\\n あのバカや後輩たちを見てるみたいだ",
"323000521_7": "「なッ!?\\n お、おい、今そこになんかいなかったかッ」",
"323000521_8": "「な、何かって何!?」",
"323000521_9": "「別に何も見てないけど、どうしたのー?」",
"323000521_10": "「ああ、いや……あたしの気のせいか……」",
"323000521_11": "「まったく、驚かせないでよ……」",
"323000521_12": "「ううん、気のせいじゃないかもしれない。\\n 何かが後ろから来てるのかも……」",
"323000521_13": "「モカ! 適当なこと言わないでよ。\\n 気のせい、気のせいに決まってる」",
"323000521_14": "「な、なんだよ、怖いのか。だ、だらしねーな」",
"323000521_15": "「あ、あなたのほうこそ。声が震えてるじゃない」",
"323000521_16": "「おや、これはこれは……」",
"323000521_17": "「ねー、2人とも、これは学校の友達から聞いた\\n 都市伝説なんだけど……」",
"323000521_18": "「待て、何を始めるつもりだッ!」",
"323000521_19": "「帰宅途中、1人の女の子がつけられてるような気配がして、\\n 後ろを振り返るんだけど、誰もいないんだ」",
"323000521_20": "「それが何度か続いてー、そしてある日ついに、\\n 自分の後をつける黒い影のようなモを見つけるの」",
"323000521_21": "「黒い影……? それ、何なの!?」",
"323000521_22": "「その影は日が経つごとに距離を縮めてくるの。\\n 逃げても逃げても、引き離せない……」",
"323000521_23": "「数日後、その影は突然、消えてしまう」",
"323000521_24": "「ホッとした女の子が足元を見てみると、\\n 実はその影が自分の影と重なっていて――」",
"323000521_25": "「そのまま、その影に飲まれてしまったのでした」",
"323000521_26": "「そ、そんな……」",
"323000521_27": "「嘘だよな、おい。あたしが見た影ってまさか……」",
"323000521_28": "「夜も遅いし、早く帰ろう。ほら、急いで!」",
"323000521_29": "「お、おう、そうだな。さっさと帰ろう、それがいいッ!」",
"323000521_30": "(思ったとおり同じタイプだ。\\n これはおもしろくなってきましたな〜",
"323000521_31": "「おッ、また会ったな」",
"323000521_32": "「これはこれは、また奇遇だねー。\\n クリスさんも朝食を」",
"323000521_33": "「ここのパンはうまかったからな」",
"323000521_34": "「……にしても、朝からそのパンの山食うのか」",
"323000521_35": "「普通だよー?\\n そっちもあんぱんに牛乳で張り込み中の刑事さんみたいだねー」",
"323000521_36": "「張り込みじゃないッ!\\n 言っただろう この組み合わせが好きなんだって」",
"323000521_37": "まあ、Afterglowの誰かに会おうとしてたから\\n 間違いじゃないんだけど",
"323000521_38": "「せっかくだから、また一緒に食べよー」",
"323000521_39": "「ああ」",
"323000521_40": "「なあ、昨日のあいつは一緒じゃないのか。\\n 幼馴染なんだろ」",
"323000521_41": "「蘭のこと? 一緒にいることは多いけど、\\n いつも一緒ってわけじゃないよー」",
"323000521_42": "「へー、そういうもんなのか」",
"323000521_43": "「そういうものだと思うけどねー」",
"323000521_44": "「あたしの知り合いは四六時中べったりな連中ばかりだから\\n 珍しくてな」",
"323000521_45": "「……そういうクリスさんも1人だよ?」",
"323000521_46": "「あたしは……1人でいることのほうが多かった。\\n 逆に誰かと一緒にいるほうが珍しいな」",
"323000521_47": "「だから、お前らがちょっと羨ましい……」",
"323000521_48": "「まー、蘭は素直じゃないからなー」",
"323000521_49": "「モカちゃんくらい相手の気持ちを読み取れないと\\n 付き合うのは大変だよー」",
"323000521_50": "「それも付き合いが長いからできる芸当かもな」",
"323000521_51": "「いやいや、それはモカちゃんのスキルだよ。\\n ……ってことにしておこう」",
"323000521_52": "「まあ、そうしとくか」",
"323000521_53": "「おっと、少しゆっくりしすぎちゃったなー。\\n そろそろ行かないとだ」",
"323000521_54": "「Afterglowの練習か」",
"323000521_55": "「残念、今日はその蘭とマンツーマンでの練習。\\n 他のメンバーは用事があるんだってー」",
"323000521_56": "「そうなのか」",
"323000521_57": "「2人しかいないから、物足りないかもだけど、\\n また見てく」",
"323000521_58": "「いいのか?」",
"323000521_59": "「モカが1人増えるって名前を出さなかったから\\n あなただと思ってた」",
"323000521_60": "「おい、ちゃんと伝えてないのかよ」",
"323000521_61": "「サプラーイズ」",
"323000521_62": "「そういうのはいらないから、連絡が必要なときは\\n ちゃんと連絡入れとけって」",
"323000521_63": "「モカはいつものことだから……。\\n とりあえず、中に入ろう。あなたもどうぞ」",
"323000521_64": "「ああ、また世話になる」"
{
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"323000521_22": "「その影は日が経つごとに距離を縮めてくるの。\\n 逃げても逃げても、引き離せない……」",
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"323000521_34": "「……にしても、朝からそのパンの山食うのか」",
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"323000521_37": "まあ、Afterglowの誰かに会おうとしてたから\\n 間違いじゃないんだけど",
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@ -1,66 +1,66 @@
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"323000531_0": "「……」",
"323000531_1": "「どうしたのー?\\n 何か演奏で気になるところでもあった」",
"323000531_2": "「いや、素人のあたしがお前たちの演奏に\\n どうこう言うつもりはない」",
"323000531_3": "「ただ、あたしもそんなふうにギターが弾けたらいいのに、\\n って思っただけだ」",
"323000531_4": "「両親が音楽家だって言ってたけど、\\n あなたは何もしてないの」",
"323000531_5": "「あたしはそういうのはからっきしだな。\\n 音楽院には通ってるけど、それも途中からだし」",
"323000531_6": "「ちょっとやってみる?\\n ここにはギタリストが人もいるんだから、教えられるよー」",
"323000531_7": "「だったら……いや、いい。\\n お前たちはお前たちの練習があるんだ、邪魔しちゃ悪い」",
"323000531_8": "「練習は見せてくれって言うのにそこは遠慮するんだ。\\n 気にしなくていいよー、ギター借りてくるー」",
"323000531_9": "「あッ、おいッ!」",
"323000531_10": "「ギターに興味を持ってくれたら悪い気はしない。\\n 付き合ってよ」",
"323000531_11": "「まあ、そういうことなら……」",
"323000531_12": "「ほい、ギター。レンタルだから大事に使ってねー」",
"323000531_13": "「あ、ああ」",
"323000531_14": "「ギター、持つのも初めて?」",
"323000531_15": "「持ったことぐらいはあるけど、\\n 遊びみたいなもんだったからな」",
"323000531_16": "「それじゃ、ここ持ってー。ベルトを通してー。\\n 指はこっちとこっちねー」",
"323000531_17": "「ちょ、ちょっと待て。ここがこうなんだよな」",
"323000531_18": "「そうそう、あとはここをピックで弾いたらオッケーだよー」",
"323000531_19": "「こんな感じかッ!?」",
"323000531_20": "「うんうん。次はこの指をズラして……」",
"323000531_21": "「お、おう、こうだな」",
"323000531_22": "「……人形遊びしてるみたい」",
"323000531_23": "「結局、あたしの練習で時間が来ちまったな。\\n よかったのか お前らは練習しなくて」",
"323000531_24": "「どうしてもやらなきゃいけない練習じゃなかったし、\\n 人でギター弾くのも面白かったよ」",
"323000531_25": "「蘭もそう思うでしょー?」",
"323000531_26": "「うん、まあ……悪くなかったかな」",
"323000531_27": "「な、なあ、お前らがよかったらなんだけど、\\n その……またギターを教えてくれないか……」",
"323000531_28": "「いつでもいいよー、教えてあげるー。\\n クリスさんは覚えるの早いから教えてて楽しいな〜」",
"323000531_29": "「ありがとう」",
"323000531_30": "「……飲み込みが早いのはあなたに音楽家の血が\\n 流れているおかげかもね」",
"323000531_31": "(そうか、パパとママのおかげか……。\\n いいもんだな、そういうの",
"323000531_32": "「ところで話は変わるけど、\\n 昨日もこの時間、この辺りを歩いてたよね」",
"323000531_33": "「また急な。それがどうかした?」",
"323000531_34": "「実はあの都市伝説には続きがあってねー」",
"323000531_35": "「おい、その話はやめろッ!」",
"323000531_36": "「そうだよ、どうして急にそんな話になるの!?」",
"323000531_37": "「やっぱり2人とも、面白いなー。\\n 反応がそっくりだから見てて楽しい」",
"323000531_38": "「お、お前な……」",
"323000531_39": "「こうやって後ろを振り返ると、\\n 影がすぐ近く――」",
"323000531_40": "「あッ……」",
"323000531_41": "「そ、そういうのいらないから。\\n どうせ、振り向いても何もいないってオチでしょ」",
"323000531_42": "「……」",
"323000531_43": "「まさか、本当に何かがいんのか……」",
"323000531_44": "「なッ!?」",
"323000531_45": "(こいつは、ストーカーッ!?)",
"323000531_46": "「何? こいつ?」",
"323000531_47": "「――危ないッ!」",
"323000531_48": "「きゃ!」",
"323000531_49": "「か、壁が壊れて……」",
"323000531_50": "「蘭! なにこれ……」",
"323000531_51": "「おい、逃げるぞッ!」",
"323000531_52": "「ご、ごめ……足が、動か……」",
"323000531_53": "「あたしも、ダメ……」",
"323000531_54": "(2人とも腰抜かしちまってるッ!\\n どうする、このままじゃ戦えねーッ",
"323000531_55": "「お前らッ!\\n 動けるようになったら、人で逃げろ、いいな」",
"323000531_56": "「え? ま、待って……」",
"323000531_57": "「おい、そこのバケモノッ!\\n お前の相手はあたしだ。こいよ、鬼ごっこだッ」",
"323000531_58": "「そんな、待って……。\\n あんなバケモからどうやって逃げればいいの……」",
"323000531_59": "「クリスさん……」",
"323000531_60": "「よしッ、ここまで離れたら大丈夫か」",
"323000531_61": "「さーて、鬼交代だッ!」",
"323000531_62": "「Killter Ichaival tron――」",
"323000531_63": "「あたしの弾丸から逃げられると思うなよッ!」"
{
"323000531_0": "「……」",
"323000531_1": "「どうしたのー?\\n 何か演奏で気になるところでもあった」",
"323000531_2": "「いや、素人のあたしがお前たちの演奏に\\n どうこう言うつもりはない」",
"323000531_3": "「ただ、あたしもそんなふうにギターが弾けたらいいのに、\\n って思っただけだ」",
"323000531_4": "「両親が音楽家だって言ってたけど、\\n あなたは何もしてないの」",
"323000531_5": "「あたしはそういうのはからっきしだな。\\n 音楽院には通ってるけど、それも途中からだし」",
"323000531_6": "「ちょっとやってみる?\\n ここにはギタリストが人もいるんだから、教えられるよー」",
"323000531_7": "「だったら……いや、いい。\\n お前たちはお前たちの練習があるんだ、邪魔しちゃ悪い」",
"323000531_8": "「練習は見せてくれって言うのにそこは遠慮するんだ。\\n 気にしなくていいよー、ギター借りてくるー」",
"323000531_9": "「あッ、おいッ!」",
"323000531_10": "「ギターに興味を持ってくれたら悪い気はしない。\\n 付き合ってよ」",
"323000531_11": "「まあ、そういうことなら……」",
"323000531_12": "「ほい、ギター。レンタルだから大事に使ってねー」",
"323000531_13": "「あ、ああ」",
"323000531_14": "「ギター、持つのも初めて?」",
"323000531_15": "「持ったことぐらいはあるけど、\\n 遊びみたいなもんだったからな」",
"323000531_16": "「それじゃ、ここ持ってー。ベルトを通してー。\\n 指はこっちとこっちねー」",
"323000531_17": "「ちょ、ちょっと待て。ここがこうなんだよな」",
"323000531_18": "「そうそう、あとはここをピックで弾いたらオッケーだよー」",
"323000531_19": "「こんな感じかッ!?」",
"323000531_20": "「うんうん。次はこの指をズラして……」",
"323000531_21": "「お、おう、こうだな」",
"323000531_22": "「……人形遊びしてるみたい」",
"323000531_23": "「結局、あたしの練習で時間が来ちまったな。\\n よかったのか お前らは練習しなくて」",
"323000531_24": "「どうしてもやらなきゃいけない練習じゃなかったし、\\n 人でギター弾くのも面白かったよ」",
"323000531_25": "「蘭もそう思うでしょー?」",
"323000531_26": "「うん、まあ……悪くなかったかな」",
"323000531_27": "「な、なあ、お前らがよかったらなんだけど、\\n その……またギターを教えてくれないか……」",
"323000531_28": "「いつでもいいよー、教えてあげるー。\\n クリスさんは覚えるの早いから教えてて楽しいな〜」",
"323000531_29": "「ありがとう」",
"323000531_30": "「……飲み込みが早いのはあなたに音楽家の血が\\n 流れているおかげかもね」",
"323000531_31": "(そうか、パパとママのおかげか……。\\n いいもんだな、そういうの",
"323000531_32": "「ところで話は変わるけど、\\n 昨日もこの時間、この辺りを歩いてたよね」",
"323000531_33": "「また急な。それがどうかした?」",
"323000531_34": "「実はあの都市伝説には続きがあってねー」",
"323000531_35": "「おい、その話はやめろッ!」",
"323000531_36": "「そうだよ、どうして急にそんな話になるの!?」",
"323000531_37": "「やっぱり2人とも、面白いなー。\\n 反応がそっくりだから見てて楽しい」",
"323000531_38": "「お、お前な……」",
"323000531_39": "「こうやって後ろを振り返ると、\\n 影がすぐ近く――」",
"323000531_40": "「あッ……」",
"323000531_41": "「そ、そういうのいらないから。\\n どうせ、振り向いても何もいないってオチでしょ」",
"323000531_42": "「……」",
"323000531_43": "「まさか、本当に何かがいんのか……」",
"323000531_44": "「なッ!?」",
"323000531_45": "(こいつは、ストーカーッ!?)",
"323000531_46": "「何? こいつ?」",
"323000531_47": "「――危ないッ!」",
"323000531_48": "「きゃ!」",
"323000531_49": "「か、壁が壊れて……」",
"323000531_50": "「蘭! なにこれ……」",
"323000531_51": "「おい、逃げるぞッ!」",
"323000531_52": "「ご、ごめ……足が、動か……」",
"323000531_53": "「あたしも、ダメ……」",
"323000531_54": "(2人とも腰抜かしちまってるッ!\\n どうする、このままじゃ戦えねーッ",
"323000531_55": "「お前らッ!\\n 動けるようになったら、人で逃げろ、いいな」",
"323000531_56": "「え? ま、待って……」",
"323000531_57": "「おい、そこのバケモノッ!\\n お前の相手はあたしだ。こいよ、鬼ごっこだッ」",
"323000531_58": "「そんな、待って……。\\n あんなバケモからどうやって逃げればいいの……」",
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@ -1,42 +1,42 @@
{
"323000532_0": "「穴だらけにしてやるッ!」",
"323000532_1": "「ったく、ホントにタフだな。\\n あんだけ撃ち込んでやっとか……」",
"323000532_2": "「周りの目もあって\\n 派手な戦いができないから余計に倒しづらいし」",
"323000532_3": "「さて、一応、あいつらのところに戻ってみるか。\\n 流石に逃げてるだろうけどな」",
"323000532_4": "「おお、よかった無事だったんだねー!」",
"323000532_5": "「まだここにいたのか。\\n 逃げろって言ったのに、何やってんだ」",
"323000532_6": "「何やってるはこっちのセリフだよ!\\n あなた、自分が何をしたのかわかってるの」",
"323000532_7": "「い、いや、あのとき動けるのはあたしだけだったし、\\n ああするのが番だと思って」",
"323000532_8": "「まあ、そんなに怒鳴るなよ。\\n あのバケモは巻いたし、もう大丈夫だ」",
"323000532_9": "「そういう問題じゃないよー!」",
"323000532_10": "「助けてくれたことには感謝するけど、\\n それであなたにもしものことがあったら、あたし……」",
"323000532_11": "「一緒に練習するって約束したでしょ。\\n それを簡単に破るような真似だけはしないで」",
"323000532_12": "「あたしたちはもう友達なんだから。\\n 危ないときは人じゃなくてみんなで切り抜けないとねー」",
"323000532_13": "「……悪かった。もう危ない真似はしない」",
"323000532_14": "「じゃあ、それも約束して。\\n そうじゃないと、安心できない」",
"323000532_15": "「……ああ、約束する」",
"323000532_16": "「破ったら針千本だよ〜」",
"323000532_17": "「わかったよ。とにかく、今日はもう帰る。\\n またあんなのが出てきたら厄介だからな」",
"323000532_18": "「あ、さっきの奴、警察に連絡したほうがいいんじゃ」",
"323000532_19": "「あー、それならあたしがアイツを巻いた後に\\n 連絡しておいたから大丈夫だ」",
"323000532_20": "「これはこれは、何から何までー」",
"323000532_21": "「でも、本当にさっきの奴なんだったの……?」",
"323000532_22": "「まいったな。\\n まさか、あんなふうに心配されると思わなかった」",
"323000532_23": "「あッ、おかえり、クリスちゃん」",
"323000532_24": "「おかえりなさい」",
"323000532_25": "(そういや、こいつらにも似たようなこと言われたな。\\n 友達、か……",
"323000532_26": "「うーん、やっぱり本物が無いと練習にならないなー」",
"323000532_27": "「さっきから指動かして何やってんだ?」",
"323000532_28": "「ギターの練習だよッ!\\n 指がまだうまく動かせなくて」",
"323000532_29": "「なんだ、お前もギター習ってんのか。\\n あたしもAfterglowのやつに教わってるんだ」",
"323000532_30": "「クリスちゃんもギターなんだねッ!」",
"323000532_31": "「Cm7―5は弾けるようになったんだけど、\\n 通しでやってると、で引っかかるんだよね」",
"323000532_32": "「……は? なんの呪文だ?」",
"323000532_33": "「Bは薬指が止まっちゃうときもあるし、\\n 細かく動かさないといけない、このコードも――」",
"323000532_34": "「……うるせー、調子に乗るなよッ!」",
"323000532_35": "「うわッ、ビックリしたッ!?」",
"323000532_36": "「そう自慢げに言ってられるのも、今のうちだけだからなッ!」",
"323000532_37": "「イライラしちゃって、どうしたんだろ。\\n お腹空いてたのかな」",
"323000532_38": "「フフ、クリスは負けず嫌いだから。\\n 人ともいいライバルができてよかったね」",
"323000532_39": "「んー?」"
{
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"323000532_3": "「さて、一応、あいつらのところに戻ってみるか。\\n 流石に逃げてるだろうけどな」",
"323000532_4": "「おお、よかった無事だったんだねー!」",
"323000532_5": "「まだここにいたのか。\\n 逃げろって言ったのに、何やってんだ」",
"323000532_6": "「何やってるはこっちのセリフだよ!\\n あなた、自分が何をしたのかわかってるの」",
"323000532_7": "「い、いや、あのとき動けるのはあたしだけだったし、\\n ああするのが番だと思って」",
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"323000532_19": "「あー、それならあたしがアイツを巻いた後に\\n 連絡しておいたから大丈夫だ」",
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@ -1,19 +1,19 @@
{
"323000541_0": "「ふわー、おはようさん」",
"323000541_1": "「もう来たんだ……ねー、そのパンは何?」",
"323000541_2": "「昨日の詫びだ。2人には心配かけちまったからな。\\n これくらいしか思いつかなかった」",
"323000541_3": "「まさか同じことを考えてるなんて思わなかった。\\n どうしよう、このパン」",
"323000541_4": "「お前もか。にしても、また山ほど買ってきたな」",
"323000541_5": "「モカの分もあるから。あなたがいなくなった後、\\n 大丈夫だからって、ずっと声をかけてくれてたから、そのお礼」",
"323000541_6": "「そうだったのか」",
"323000541_7": "「ありゃ、あたしが最後だったかー」",
"323000541_8": "「来たか、おは……、\\n おい、その手に持ってるの、まさか」",
"323000541_9": "「流石あたしが認めたパン好き、目が早いねー。\\n これはやまぶきベーカリーのパンだよー」",
"323000541_10": "「昨日助けてくれたお礼をしてなかったなーと思って」",
"323000541_11": "「でも、残念なのがあんぱんが無かったんだよねー。\\n 朝からたくさん買っていった人がいるんだってさー」",
"323000541_12": "「ハハッ、そのあんぱんならここにあるぞ。\\n まったく、人揃ってだだ被ってるじゃねーか」",
"323000541_13": "「おお、犯人発見ー!」",
"323000541_14": "「……昨日は心配かけて悪かったな。受け取ってくれ」",
"323000541_15": "「あたしのも受け取ってー。\\n 昨日は、助けてくれてありがとう」",
"323000541_16": "「……この大量のパン、どうするの?」"
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@ -1,63 +1,63 @@
{
"323000611_0": "月読調 Pastel*Palettes",
"323000611_1": "「確か、聞いた話によると」",
"323000611_2": "「そろそろレッスンが終わって、\\n この辺を通るころだと思うんだけど……」",
"323000611_3": "「でも、PastelPalettesって、アイドルバンドだから、\\n もしかして、変装とかしてる」",
"323000611_4": "「そうだとしたら、わたしには見つけようがない。\\n どうしよう……」",
"323000611_5": "「あ、そうだ!\\n 今日は久しぶりにクレープもいいよね、千聖ちゃん」",
"323000611_6": "「彩ちゃん……あんまり甘いものばかり食べてると、\\n あっという間にカロリーオーバーよ」",
"323000611_7": "「……うぐ!\\n で、でもレッスンの後だし、少しくらいは……」",
"323000611_8": "「あれって、PastelPalettesのメンバーだ。\\n 確か……丸山彩さんと白鷺千聖さん」",
"323000611_9": "「時間もまだあるし、商店街に行ってみない?」",
"323000611_10": "「ええ、そうしましょうか」",
"323000611_11": "「あ、行っちゃう!\\n とにかく追いかけないと」",
"323000611_12": "「じー……」",
"323000611_13": "「今のところ、何かが起こりそうな気配はない」",
"323000611_14": "「あれって、ケバブの屋台かな?」",
"323000611_15": "「そうね。このあたりで見るなんて珍しいけど……。\\n 彩ちゃんはクレープじゃなくてよかったの」",
"323000611_16": "「クレープはいつでも食べられるけど、\\n ケバブはレアモだよ、千聖ちゃん」",
"323000611_17": "「はあ……。\\n 彩ちゃんがいいなら、それでいいわ」",
"323000611_18": "「やったー! 千聖ちゃん、ありがとう!」",
"323000611_19": "「今日だけよ。すごくカロリーが高そうだし」",
"323000611_20": "「ケバブって、あのおっきなお肉をカットして、\\n それを挟むんだよね……切ちゃんも好きそう」",
"323000611_21": "「ううん、今はそんな場合じゃない。\\n ちゃんと人を見張ってなきゃ」",
"323000611_22": "「千聖ちゃんはヨーグルトソースにしたんだね」",
"323000611_23": "「そういう彩ちゃんはチリソースなの?」",
"323000611_24": "「ケバブはチリソースが基本中の基本って聞いたから。\\n いただきまーす」",
"323000611_25": "「はむ……か、辛い!」",
"323000611_26": "「大丈夫?\\n どのくらい辛いのか店員さんに聞かないと」",
"323000611_27": "「まさかここまで辛いとは思ってなかったよ……」",
"323000611_28": "「じゃあ、こっちのを食べてみる?」",
"323000611_29": "「え、いいの?」",
"323000611_30": "「それじゃ、あーん。もぐもぐ……まろやかで美味しい」",
"323000611_31": "「じゃあ、次は千聖ちゃんの番ね」",
"323000611_32": "「え?」",
"323000611_33": "「せっかく千聖ちゃんにもらったんだもん。\\n 辛いけど……どうぞ」",
"323000611_34": "「わ、わたしはいいわ……」",
"323000611_35": "「えー、わたしだけなんて悪いよー。\\n あ、もしかして辛いの苦手とか」",
"323000611_36": "「そういうわけじゃないけど……」",
"323000611_37": "「それじゃ、あーん」",
"323000611_38": "「……あ、あーん……」",
"323000611_39": "「楽しそう……」",
"323000611_40": "「あ、次は……」",
"323000611_41": "「……そうね、それならあっちに……」",
"323000611_42": "「いけない……見失っちゃう」",
"323000611_43": "「なんだか、誰かにつけられてるような気がしない?」",
"323000611_44": "「彩ちゃんもそう思う?\\n もしかして、ファンの人……かしら」",
"323000611_45": "「え? そうだったら困っちゃうなー。\\n わたし、今ペンとか持ってないからサイン書けないよー」",
"323000611_46": "「彩ちゃんにはもう少し危機感をもってほしいわね……」",
"323000611_47": "「えへへ……ごめんごめん」",
"323000611_48": "「でも、やっぱりちょっと様子がおかしいわね。\\n ここからだと顔もよく見えないし」",
"323000611_49": "「もしかして、見つかった……?」",
"323000611_50": "「でも、視線はこっちを向いてない。\\n まさか――」",
"323000611_51": "「ち、近づいて来てる?」",
"323000611_52": "「え? なんなのアレ?」",
"323000611_53": "「逃げてくださいッ!」",
"323000611_54": "「あれがこっちに気づいた。戦う……ううん。\\n 今は人を逃がすことの方が先決」",
"323000611_55": "「早く逃げてくださいッ! あれは危険ですッ!」",
"323000611_56": "「わ!? だ、誰!?」",
"323000611_57": "「あなた、確かCiRCLEで見たような……」",
"323000611_58": "「話はあとです」",
"323000611_59": "「走ってくださいッ!」",
"323000611_60": "「は、はい!」"
{
"323000611_0": "月読調 Pastel*Palettes",
"323000611_1": "「確か、聞いた話によると」",
"323000611_2": "「そろそろレッスンが終わって、\\n この辺を通るころだと思うんだけど……」",
"323000611_3": "「でも、PastelPalettesって、アイドルバンドだから、\\n もしかして、変装とかしてる」",
"323000611_4": "「そうだとしたら、わたしには見つけようがない。\\n どうしよう……」",
"323000611_5": "「あ、そうだ!\\n 今日は久しぶりにクレープもいいよね、千聖ちゃん」",
"323000611_6": "「彩ちゃん……あんまり甘いものばかり食べてると、\\n あっという間にカロリーオーバーよ」",
"323000611_7": "「……うぐ!\\n で、でもレッスンの後だし、少しくらいは……」",
"323000611_8": "「あれって、PastelPalettesのメンバーだ。\\n 確か……丸山彩さんと白鷺千聖さん」",
"323000611_9": "「時間もまだあるし、商店街に行ってみない?」",
"323000611_10": "「ええ、そうしましょうか」",
"323000611_11": "「あ、行っちゃう!\\n とにかく追いかけないと」",
"323000611_12": "「じー……」",
"323000611_13": "「今のところ、何かが起こりそうな気配はない」",
"323000611_14": "「あれって、ケバブの屋台かな?」",
"323000611_15": "「そうね。このあたりで見るなんて珍しいけど……。\\n 彩ちゃんはクレープじゃなくてよかったの」",
"323000611_16": "「クレープはいつでも食べられるけど、\\n ケバブはレアモだよ、千聖ちゃん」",
"323000611_17": "「はあ……。\\n 彩ちゃんがいいなら、それでいいわ」",
"323000611_18": "「やったー! 千聖ちゃん、ありがとう!」",
"323000611_19": "「今日だけよ。すごくカロリーが高そうだし」",
"323000611_20": "「ケバブって、あのおっきなお肉をカットして、\\n それを挟むんだよね……切ちゃんも好きそう」",
"323000611_21": "「ううん、今はそんな場合じゃない。\\n ちゃんと人を見張ってなきゃ」",
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"323000611_23": "「そういう彩ちゃんはチリソースなの?」",
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"323000611_25": "「はむ……か、辛い!」",
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"323000611_28": "「じゃあ、こっちのを食べてみる?」",
"323000611_29": "「え、いいの?」",
"323000611_30": "「それじゃ、あーん。もぐもぐ……まろやかで美味しい」",
"323000611_31": "「じゃあ、次は千聖ちゃんの番ね」",
"323000611_32": "「え?」",
"323000611_33": "「せっかく千聖ちゃんにもらったんだもん。\\n 辛いけど……どうぞ」",
"323000611_34": "「わ、わたしはいいわ……」",
"323000611_35": "「えー、わたしだけなんて悪いよー。\\n あ、もしかして辛いの苦手とか」",
"323000611_36": "「そういうわけじゃないけど……」",
"323000611_37": "「それじゃ、あーん」",
"323000611_38": "「……あ、あーん……」",
"323000611_39": "「楽しそう……」",
"323000611_40": "「あ、次は……」",
"323000611_41": "「……そうね、それならあっちに……」",
"323000611_42": "「いけない……見失っちゃう」",
"323000611_43": "「なんだか、誰かにつけられてるような気がしない?」",
"323000611_44": "「彩ちゃんもそう思う?\\n もしかして、ファンの人……かしら」",
"323000611_45": "「え? そうだったら困っちゃうなー。\\n わたし、今ペンとか持ってないからサイン書けないよー」",
"323000611_46": "「彩ちゃんにはもう少し危機感をもってほしいわね……」",
"323000611_47": "「えへへ……ごめんごめん」",
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"323000621_0": "「いつまで走ればいいのー!」",
"323000621_1": "(人もいないし、ここなら戦えそう……)",
"323000621_2": "「そこに隠れていてください」",
"323000621_3": "「ちょっと待って、あなたは……」",
"323000621_4": "「わたしが引きつけますから」",
"323000621_5": "「ええ!?\\n あの怪物みたいなやつを……」",
"323000621_6": "「はい。その……わたしは慣れてますから」",
"323000621_7": "「慣れてるって……これは、撮影か何か?」",
"323000621_8": "「とにかく、ここに隠れていてください」",
"323000621_9": "「……わかったわ。あなたの言うことを信じる」",
"323000621_10": "「千聖ちゃん!?」",
"323000621_11": "「とにかく、今はこの子の言うことを聞きましょう」",
"323000621_12": "「はい。ありがとうございます」",
"323000621_13": "「……来た」",
"323000621_14": "「Various shul shagana tron――」",
"323000621_15": "「ここは、絶対に通さないッ!」",
"323000621_16": "「はぁぁぁぁぁぁッ!」"
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"323000622_0": "「なんとか、騒ぎにならずに済んだ」",
"323000622_1": "「あの2人は――」",
"323000622_2": "「いない……2人はちゃんと逃げられたってことかな?\\n もしくは戦っている間にもう体が――」",
"323000622_3": "「よかったー! 無事だったー!」",
"323000622_4": "「え……?」",
"323000622_5": "「ダメよ、彩ちゃん。そんなふうに手をぶんぶんしたら。\\n 彼女、困ってるじゃない」",
"323000622_6": "「あ、そうだよね……ごめんなさい」",
"323000622_7": "「いえ、大丈夫です。そちらこそ大丈夫でしたか?」",
"323000622_8": "「ええ。あなたが引きつけててくれたおかげよ。\\n でも、あれはどうなったのかしら」",
"323000622_9": "(……戦ってるところは見られてないみたい)",
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"323000622_11": "「そうなんだ。\\n もしかして、お化け、なのかな……」",
"323000622_12": "「さあ、あんなの見たことないわね……」",
"323000622_13": "「あの、ケガとかしてませんか?」",
"323000622_14": "「ううん、全然大丈夫!\\n あなたも見たところケガしてなくて、本当によかった……」",
"323000622_15": "「ええ、改めてお礼を言わせて」",
"323000622_16": "「いえ、そんなたいしたことじゃ……」",
"323000622_17": "「何かお礼したいんだけど、\\n でも、流石に今日は帰ったほうがいいよね」",
"323000622_18": "「はい、またさっきのが現れるかもしれないので、\\n その方がいいと思います」",
"323000622_19": "「そうね。それじゃ帰りましょうか」",
"323000622_20": "「わたしも、途中までご一緒してもいいですか?」",
"323000622_21": "「もちろんだよ! あなたのお名前は?\\n まだ聞いてなかったよね」",
"323000622_22": "「調……です。月読、調」",
"323000622_23": "「すっかり遅くなっちゃったわね」",
"323000622_24": "「調ちゃんの帰り道ってこっちで大丈夫?」",
"323000622_25": "「はい、大丈夫です」",
"323000622_26": "「本当はどこかでお茶でもしながら楽しくお話ししたいんだけど、\\n さっきのこともあるから……ね」",
"323000622_27": "「はい……でも、こうして歩きながらお話しするのも好きです。\\n その、わたしはたまたま会っただけなのに」",
"323000622_28": "「いいえ、それは違うわ」",
"323000622_29": "「うん。調ちゃんがあのとき助けてくれなかったら、\\n どうなってたかわからないもんね」",
"323000622_30": "(この人たち……本当に優しい)",
"323000622_31": "「そういえば、わたしたちって自己紹介したっけ?」",
"323000622_32": "「してないわね。調ちゃんはわたしたちのこと、\\n 知ってるみたいだったから」",
"323000622_33": "「あ、それは……」",
"323000622_34": "「よし、それじゃ改めて自己紹介しないと!」",
"323000622_35": "「まんまるお山に彩りを PastelPalettes、\\n ふわふわピンク担当の丸山彩でーす」",
"323000622_36": "「……」",
"323000622_37": "「あ、あれー……」",
"323000622_38": "「……なんか丸山さんって、面白い」",
"323000622_39": "「ええー!?\\n わたし、いつもどおりのつもりだったのに」",
"323000622_40": "「わたしは白鷺千聖。PastelPalettesのベースよ。\\n 改めてよろしくね、調ちゃん。下の名前でいいわよ」",
"323000622_41": "「はい。よろしくお願いします、千聖さん」",
"323000622_42": "「反応が違いすぎる……」",
"323000622_43": "「ふふ、それはそうよ」",
"323000622_44": "「あ、わたしも彩でいいからね、調ちゃん!」",
"323000622_45": "「はい、彩さん」",
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"323000622_47": "「ネットで検索してみたけど、写真とかは無いみたい。\\n でも、いろんなところで目撃されてるんだって」",
"323000622_48": "「そうなんですか?」",
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"323000622_60": "「PastelPalettesはキラキラしてるだけじゃなくて――」",
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"323000631_21": "「もちろんよ。\\n 見てるだけじゃ、昨日のお礼にはならないしね」",
"323000631_22": "「それじゃあちょっとこっちに来て。\\n 彩ちゃん。椅子を持ってきてくれる」",
"323000631_23": "「はーい」",
"323000631_24": "「ええと……どうすれば」",
"323000631_25": "「まずは座ってもらって……そうそれでいいわ。\\n それからベースを渡すわね。ゆっくり、ゆっくりね」",
"323000631_26": "「結構重量がある……」",
"323000631_27": "「最初は支えるのが難しいの。\\n だから、太ももの上にボディの凹みを乗せてみて」",
"323000631_28": "「はい……」",
"323000631_29": "「できてるわ。次はそのまま体に引き寄せて。\\n うん、持ち方はこれで大丈夫ね」",
"323000631_30": "「ほんとだ。\\n 調ちゃん一発でちゃんと持ててる」",
"323000631_31": "「良かった……」",
"323000631_32": "「調ちゃんは楽器を大事にしてくれるタイプみたい」",
"323000631_33": "「そうですか?」",
"323000631_34": "「もしかして、何か音楽をやってたとか?」",
"323000631_35": "「その……一応、音楽系の学校に通っているんです」",
"323000631_36": "「なるほどね。だったら飲み込みも早そう。\\n ちょっと弾いてみましょうか」",
"323000631_37": "「わ、わかりました。\\n どうすれば……」",
"323000631_38": "「あんまり難しく考えないで。\\n こう人差し指と中指を使って……」",
"323000631_39": "「は……はいッ!\\n やってみます」",
"323000631_40": "「うん、思ったとおりの音が出たわね」",
"323000631_41": "「どうかな? 調ちゃん」",
"323000631_42": "「なんだか……ちょっと感動しました」",
"323000631_43": "「その調子よ」",
"323000631_44": "「ありがとうございます」",
"323000631_45": "「ふふ。なんだか千聖ちゃん、お姉ちゃんみたい」",
"323000631_46": "「そう? できれば先輩や先生でいたいけれど……」",
"323000631_47": "「あ、確かにそうかも。\\n 調ちゃんはどれ派かな」",
"323000631_48": "「そ、そう言われても……」",
"323000631_49": "「ずいぶん上手になったよね、調ちゃん。\\n これも千聖先生のおかげ」",
"323000631_50": "「そうね。調ちゃんは飲み込みが早いから、\\n 教えているわたしも楽しいわ」",
"323000631_51": "「千聖さんの教え方がうまいから……でも、\\n 少し弾けるようになったの、嬉しいです」",
"323000631_52": "「フフ。じゃあ、そろそろ休憩にしましょうか」",
"323000631_53": "「はい。でも、わたしの練習ばかりして、\\n おふたりの練習時間が……」",
"323000631_54": "「あ、完全に忘れてた!」",
"323000631_55": "「休憩が明けたら再開しましょう」",
"323000631_56": "「うん」",
"323000631_57": "「そういえば……昨日のあれ、ニュースになってたわね」",
"323000631_58": "「昨日のと言うと……あの」",
"323000631_59": "「そうそう! 人を襲う謎の怪物のニュース。\\n いろんなサイトが取り上げてたよね」",
"323000631_60": "(昨日、他のみんながストーカーと戦ったって聞いたけど、\\n もうこんなに広まってたんだ",
"323000631_61": "こっちにS.O.N.G.は無いし……こんな状況が続けば、\\n 何か大変なことが起こってもおかしくない",
"323000631_62": "「そういえば知ってる?\\n その怪物と戦うヒーローがいるっていう噂」",
"323000631_63": "「ヒーロー?\\n それって調ちゃんみたいな感じかしら」",
"323000631_64": "「そうじゃなくて、これと、これと、これ!\\n 見て見て、戦隊モ……みたいな感じの人たち」",
"323000631_65": "「……あ」",
"323000631_66": "(顔はちゃんと写ってないけど、響さんに未来さん……。\\n こっちはクリス先輩だ",
"323000631_67": "「いつもなら撮影……って思うところだけど、\\n わたしたちは実際に怪物を見ているものね」",
"323000631_68": "「もしかしたら、ヒーローも見れるかも!」",
"323000631_69": "「でも、また危ない目にあうんじゃ……」",
"323000631_70": "「そうよ、彩ちゃん。同じことがないとは限らないし、\\n わたしたちも気をつけましょう」",
"323000631_71": "「そ、そうだよね」",
"323000631_72": "(今日戻ったら、みんなに報告しておこう)"
{
"323000631_0": "「ここがスタジオ……」",
"323000631_1": "「ええ。こういうところは初めて?」",
"323000631_2": "「はい、初めてです。\\n いろんなものが置いてあるんですね」",
"323000631_3": "「確かにいろんなものがあるよね」",
"323000631_4": "「彩ちゃん、関心してないで練習をはじめるわよ」",
"323000631_5": "「そうだね、やろっか千聖ちゃん!」",
"323000631_6": "「ええ。準備は万全よ」",
"323000631_7": "「調ちゃんは、少し下がって見ててね」",
"323000631_8": "「はい、わかりました」",
"323000631_9": "(始まった……)",
"323000631_10": "(フルメンバーじゃなくて2人だけなのに――)",
"323000631_11": "(聴いているだけで、元気が湧いてくるような……。\\n 不思議な気分",
"323000631_12": "「なんだか今日、調子いいかも」",
"323000631_13": "「そうね。彩ちゃんの声もずいぶん通っているみたい」",
"323000631_14": "「実は調ちゃん効果だったり?\\n なんて……ね、しら――あれ」",
"323000631_15": "「じー……」",
"323000631_16": "「わたしのベースがどうかしたの?」",
"323000631_17": "「あ……その、千聖さんがベースを弾く姿、 \\n かっこよかったです」",
"323000631_18": "「フフ、ありがとう。\\n なんだかそう言われると照れるわね」",
"323000631_19": "「よかったら、ちょっと触ってみる?」",
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"323000631_24": "「ええと……どうすれば」",
"323000631_25": "「まずは座ってもらって……そうそれでいいわ。\\n それからベースを渡すわね。ゆっくり、ゆっくりね」",
"323000631_26": "「結構重量がある……」",
"323000631_27": "「最初は支えるのが難しいの。\\n だから、太ももの上にボディの凹みを乗せてみて」",
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@ -1,33 +1,33 @@
{
"323000641_0": "「なんだか今日の練習、すごく充実してたよね」",
"323000641_1": "「調ちゃんがいたから、気が引き締まったのかもね」",
"323000641_2": "「確かにそうだね!\\n じゃあ明日も調ちゃんに来てもらおうよ」",
"323000641_3": "「それはわたしたちが決めることじゃないわよ。\\n ね、調ちゃんはどうかしら」",
"323000641_4": "「その……行っていいなら、是非」",
"323000641_5": "「それなら決まりね」",
"323000641_6": "(あれ……今ミラーに何か映ったような)",
"323000641_7": "「……ッ!?」",
"323000641_8": "「どうかした、調ちゃん?」",
"323000641_9": "「ええと……」",
"323000641_10": "「あれって、昨日見た……怪物?」",
"323000641_11": "「ええ!」",
"323000641_12": "「ひゃっ!?」",
"323000641_13": "「気づかれた……ッ!?\\n 早く逃げてくださいッ」",
"323000641_14": "「あなたも行くの。今度は一緒に」",
"323000641_15": "「でも、わたしは……」",
"323000641_16": "「お姉ちゃんでも、先生でも、先輩でも、\\n 絶対にこうすると思うわ」",
"323000641_17": "「来てるよ、千聖ちゃん!」",
"323000641_18": "「このままじゃ逃げ切れないわね……」",
"323000641_19": "「……」",
"323000641_20": "(手を握られてたら、振り払うわけにはいかないし。\\n このままじゃギアを纏えない…",
"323000641_21": "「うう、ど、どうしよう!?」",
"323000641_22": "「一か八か……昨日みたいに隠れてみましょうか」",
"323000641_23": "(とっさに切ちゃんに連絡したけど……いざとなれば、\\n 正体がバレても戦わないと――",
"323000641_24": "(誰かが戦ってる……ッ!?)",
"323000641_25": "「もしかして、噂のヒーローかしら?」",
"323000641_26": "「え!? ちょ、ちょっと気になる……、\\n でも、怖い人だったらどうしよう……」",
"323000641_27": "「行くデスよッ!」",
"323000641_28": "(あれって……切ちゃん、だよね?)",
"323000641_29": "「本当だったのね……怪物と戦うヒーロー」",
"323000641_30": "「すごい……!」"
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"323000641_24": "(誰かが戦ってる……ッ!?)",
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@ -1,35 +1,35 @@
{
"323000642_0": "「はぁぁぁぁッ!!」",
"323000642_1": "「ふぅ、これで一件落着デス」",
"323000642_2": "「あの!\\n 助けてくれて、ありがとうございます」",
"323000642_3": "「ハッ! 人に見られてはマズいデスッ!\\n 退散するデスッ」",
"323000642_4": "「あ……」",
"323000642_5": "「ヒーローは行っちゃったみたいね」",
"323000642_6": "「ありがとう……切ちゃん」",
"323000642_7": "「ん……何か言った?」",
"323000642_8": "「あ……いえ。なんでもないです」",
"323000642_9": "「そういえばあのヒーロー、サイトにのってた写真と\\n 全然違ったような気がしない」",
"323000642_10": "「そうかしら?\\n 暗がりだからあまりよく見えなかったけれど……」",
"323000642_11": "「あの……ここにいたらまたアレが現れるかもしれません。\\n とにかく人が多いところまで離れましょう」",
"323000642_12": "「そうね。騒ぎになったら大変だわ。\\n わたしたちはアイドルバンドなんだから」",
"323000642_13": "「確かに誰かに見られても大変だよね。\\n とりあえず駅まで行こっか」",
"323000642_14": "「ただいま戻りました」",
"323000642_15": "「調ッ! 本物の調デスッ!」",
"323000642_16": "「切ちゃん……」",
"323000642_17": "「調、心配したんデスよッ!\\n ケガとかはしてないデスかッ」",
"323000642_18": "「大丈夫。切ちゃんが助けてくれたから、どこもケガしてないよ」",
"323000642_19": "「よかったデス……正体を隠さないといけなくて、\\n 無事を確認できなかったデスよ」",
"323000642_20": "「本当にありがとう、切ちゃん」",
"323000642_21": "「エヘヘ……アタシもたくさん、\\n 調に助けてもらってるデースッ」",
"323000642_22": "「そっちにもストーカーが出てきたんだな。\\n 本当、どこにでも現れやがる」",
"323000642_23": "「せめて、もうちょっと戦いやすければいいんだけど……」",
"323000642_24": "「うん。人が多いところじゃ、わたしたちも\\n シンフォギアを纏いにくいし……」",
"323000642_25": "「あ、そのことなんですけど……。\\n みんなの姿がネットで拡散されてて」",
"323000642_26": "「それって……アタシたちの正体が\\n バレてるってことデスかッ」",
"323000642_27": "「ううん、そうじゃないよ。顔は撮られてないけど、\\n 戦ってるところが話題になってるみたい」",
"323000642_28": "「……これは流石にまずいな」",
"323000642_29": "「なるべく人の多いところは避けてたつもりでも、\\n みんなが避難してるとは限らないもんね」",
"323000642_30": "「装者のことが公になったら、こっちの世界で変な\\n トラブルが起きちゃうかも」",
"323000642_31": "「ああ。今以上に気をつけて戦う……。\\n それしかないよな」",
"323000642_32": "「ことが大きくなる前に、\\n 解決策が見つかるといいんですけど……」"
{
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"323000651_9": "「わたしと彩ちゃんが心配で来てくれたんでしょ。\\n 本当に優しいのね、調ちゃん」",
"323000651_10": "「……」",
"323000651_11": "「あ、千聖ちゃーん!\\n あれ、調ちゃんも一緒」",
"323000651_12": "「ええ。練習の前にお茶でもしないかってお話してたの。\\n 彩ちゃんも調ちゃんとお茶したいわよね」",
"323000651_13": "「うん!\\n 昨日は結局ゆっくりできなかったし……」",
"323000651_14": "「あ、でもスタジオに行って、\\n ベースをまた練習するのもありじゃないかな」",
"323000651_15": "「そうね……調ちゃんはどっちがいいかしら?」",
"323000651_16": "(とりあえず、なるべく人が多い場所がいいかも。\\n それに……人とゆっくり話もしたいし",
"323000651_17": "「じゃあ、お茶がいいです」",
"323000651_18": "「それじゃあ決まりね。いいかしら、彩ちゃん?」",
"323000651_19": "「うん。今日はどこに行こっか?」",
"323000651_20": "「そうね、羽沢珈琲店に最近行ってないけど、\\n スタジオからは少し離れているし……」",
"323000651_21": "「このまま駅前でってのもありだよね。ええと……」",
"323000651_22": "(この3人でお話するのも、\\n いつの間にか慣れてきちゃったな",
"323000651_23": "「フフ……」",
"323000651_24": "「わたし、何かおかしいこと言った!?」",
"323000651_25": "「あ、違います。なんだか、とっても楽しくて」",
"323000651_26": "「それ、わたしたちも同じよ。\\n 調ちゃんと一緒にいるの、とっても楽しいわ」",
"323000651_27": "「うんうん。\\n わたしたちも、もっと調ちゃんのこと知りたいよね」",
"323000651_28": "(本当に心に元気をくれるような、\\n あたたかい人たち……",
"323000651_29": "(もしかして、この気持ちが、\\n 歌の力の秘密……なのかな"
{
"323000651_0": "「そろそろ出てくるかな」",
"323000651_1": "(やっぱり移動中も心配。\\n ちゃんと見張ってないと……",
"323000651_2": "「あら、調ちゃん?」",
"323000651_3": "「――えッ!?」",
"323000651_4": "「フフ……もしかして、わたしたちのこと\\n 驚かそうと隠れてた」",
"323000651_5": "(……千聖さんってなんだか鋭い気がする)",
"323000651_6": "「その……はい」",
"323000651_7": "「じゃあ、せっかくだからお茶でもどうかしら?」",
"323000651_8": "「はい……え?」",
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"323000651_15": "「そうね……調ちゃんはどっちがいいかしら?」",
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"323000651_19": "「うん。今日はどこに行こっか?」",
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"323000651_21": "「このまま駅前でってのもありだよね。ええと……」",
"323000651_22": "(この3人でお話するのも、\\n いつの間にか慣れてきちゃったな",
"323000651_23": "「フフ……」",
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"323000651_25": "「あ、違います。なんだか、とっても楽しくて」",
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@ -1,61 +1,61 @@
{
"323000711_0": "暁切歌 ハロー、ハッピーワールド!",
"323000711_1": "「確か、ハロー、ハッピーワールド!は\\n この辺で路上ライブをしてると聞いたデスよ……」",
"323000711_2": "「うん? あっちから何か聴こえてくるような?\\n これは……楽器の音……」",
"323000711_3": "「……あのバンドに間違いないデスッ!\\n 急いで行ってみるデスよッ」",
"323000711_4": "「みんな、ハロー、ハッピーワールド!の\\n 路上ライブに来てくれてありがとう」",
"323000711_5": "「ほんのちょっとの間だけど、\\n スマイルいーっぱいで演奏するから、聴いていってね」",
"323000711_6": "(おお、昨日のライブハウスでの演奏もよかったデスが、\\n こんな近くで……臨場感がすごいデスッ",
"323000711_7": "(元気で、楽しくて、あんな笑顔を向けられたら、\\n こっちも笑顔になるデスねッ",
"323000711_8": "「みんな、ありがとー!\\n 次のライブもよろしくねー」",
"323000711_9": "「すっごく、素敵な演奏だったデス。\\n 拍手喝采雨あられデースッ」",
"323000711_10": "「すごい拍手だわ!\\n あら あの子は確か……ねえ、あなた」",
"323000711_11": "「はい? アタシ、デスか?」",
"323000711_12": "「そう、そこのあなたよ! ちょっとまってて!」",
"323000711_13": "「わ、わかったデス」",
"323000711_14": "(有無を言わせない雰囲気を感じたデス……)",
"323000711_15": "「……あ。\\n CiRCLEでライブを見てくれてた人だよね」",
"323000711_16": "「キグルミが喋ったデスッ!?」",
"323000711_17": "「はー……なんだか既視感。\\n まさかこの子も、バカと同じタイプだったりして」",
"323000711_18": "「あの、こういうキグルミが喋るのは\\n ご法度と聞いたことがあるデス……」",
"323000711_19": "「ん? あ、そっちの意味ね。\\n 大丈夫、このキグルミは喋ってもいい設定だから」",
"323000711_20": "「そうなんデスか……。\\n あ、そういえば、最初に会った時も喋ってたデス」",
"323000711_21": "「あたしたちのライブを見にきてくれてたわよね!\\n あなたの顔、よーく覚えてるわ」",
"323000711_22": "「覚えててくれたんデスかッ!?\\n すごく素敵だったから、また聴きたかったんデスッ」",
"323000711_23": "「あなたも笑顔になれたみたいね!」",
"323000711_24": "「すごく一体感があって、\\n すごく明るくなれるようなライブだったデスよッ」",
"323000711_25": "「あたし達は世界を笑顔にするために演奏しているのよ!\\n あなたの笑顔が見られて、すっごく嬉しいわ」",
"323000711_26": "「すごく、すごくって、なんなのこの会話……。\\n どことなく、こころに近いものを感じるけど」",
"323000711_27": "(……はッ!? おしゃべりに夢中で、\\n アタシの役目を忘れていたデス……",
"323000711_28": "「ハロー、ハッピーワールド!のみなさんに\\n 聞きたいことがあるんデスッ」",
"323000711_29": "「ハロハピでいいわよ!」",
"323000711_30": "「では、お言葉に甘えさせてもらうデス。\\n ハロハピのみなさんは……」",
"323000711_31": "(って、あれ? 何を聞けばいいんデスかね?)",
"323000711_32": "(えーと……あんなに素敵な演奏だったんデスから、\\n そうデスッ それについて聞けば間違いないデスよッ",
"323000711_33": "「どうすれば、あんなに素敵で\\n すごい演奏ができるのか教えてほしいデスッ」",
"323000711_34": "「どうするか? そんなの簡単よ!」",
"323000711_35": "「あたしたちは、世界中を笑顔にするために\\n 演奏するバンドなの」",
"323000711_36": "「いや、それ答えになってないよー」",
"323000711_37": "「世界……世界中を……笑顔に……ッ!\\n すごいデスッ スケールがでっかいデスッ」",
"323000711_38": "「アタシもそんなふうにたくさんの人を笑顔にできたら、\\n それこそ、ハッピーデスよッ」",
"323000711_39": "「それで納得しちゃうんだ」",
"323000711_40": "「そう! あなたもそう思うのね!」",
"323000711_41": "「ねえ、これからあたしと唄いましょ。\\n 一緒にここにいるみんなを笑顔にするの」",
"323000711_42": "「ア、アタシがデスかッ!?」",
"323000711_43": "「え? これから? その子入れても3人しかいないし、\\n ライブ経験とかないんじゃ……」",
"323000711_44": "「世界を笑顔にするって気持ちがあれば、関係ないわ!」",
"323000711_45": "「しょうがない、こうなったこころは止められないし、\\n こっちで準備するから、こころはその子を見てあげて」",
"323000711_46": "「わかったわ!」",
"323000711_47": "「はい、歌詞はこれよ。思いっきり唄いましょ!」",
"323000711_48": "「あ、ありがとうデス」",
"323000711_49": "(すごい勢いで流されてる気がするデス……。\\n でも、なんだかワクワクしてきたデスよッ",
"323000711_50": "(見ながらでもいいって言ってくれたデスけど、\\n ここはカッコよく見ずに唄ってみせるデスッ",
"323000711_51": "「準備できたわね! とっても楽しみだわ!」",
"323000711_52": "「お客さんも集まってきたね」",
"323000711_53": "「ええっと、マイクが1本しか無いんデスけど、\\n どうやって人で唄うんデスか」",
"323000711_54": "「マイクなんて1本で充分よ?\\n こうやって真ん中に立てて、一緒に使えばいいのよ」",
"323000711_55": "(調以外とそんなに近くで唄ったことないから、\\n な、なんだか……",
"323000711_56": "「さあ、あたしの手を握って!\\n 二人で楽しく唄いましょう」",
"323000711_57": "「そうそう、路上ライブだから気軽にねー。\\n 何かトラブったらフォローするから」",
"323000711_58": "「……了解デースッ!\\n やるからには、思いっきりやるデスッ」"
{
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"323000711_1": "「確か、ハロー、ハッピーワールド!は\\n この辺で路上ライブをしてると聞いたデスよ……」",
"323000711_2": "「うん? あっちから何か聴こえてくるような?\\n これは……楽器の音……」",
"323000711_3": "「……あのバンドに間違いないデスッ!\\n 急いで行ってみるデスよッ」",
"323000711_4": "「みんな、ハロー、ハッピーワールド!の\\n 路上ライブに来てくれてありがとう」",
"323000711_5": "「ほんのちょっとの間だけど、\\n スマイルいーっぱいで演奏するから、聴いていってね」",
"323000711_6": "(おお、昨日のライブハウスでの演奏もよかったデスが、\\n こんな近くで……臨場感がすごいデスッ",
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"323000711_8": "「みんな、ありがとー!\\n 次のライブもよろしくねー」",
"323000711_9": "「すっごく、素敵な演奏だったデス。\\n 拍手喝采雨あられデースッ」",
"323000711_10": "「すごい拍手だわ!\\n あら あの子は確か……ねえ、あなた」",
"323000711_11": "「はい? アタシ、デスか?」",
"323000711_12": "「そう、そこのあなたよ! ちょっとまってて!」",
"323000711_13": "「わ、わかったデス」",
"323000711_14": "(有無を言わせない雰囲気を感じたデス……)",
"323000711_15": "「……あ。\\n CiRCLEでライブを見てくれてた人だよね」",
"323000711_16": "「キグルミが喋ったデスッ!?」",
"323000711_17": "「はー……なんだか既視感。\\n まさかこの子も、バカと同じタイプだったりして」",
"323000711_18": "「あの、こういうキグルミが喋るのは\\n ご法度と聞いたことがあるデス……」",
"323000711_19": "「ん? あ、そっちの意味ね。\\n 大丈夫、このキグルミは喋ってもいい設定だから」",
"323000711_20": "「そうなんデスか……。\\n あ、そういえば、最初に会った時も喋ってたデス」",
"323000711_21": "「あたしたちのライブを見にきてくれてたわよね!\\n あなたの顔、よーく覚えてるわ」",
"323000711_22": "「覚えててくれたんデスかッ!?\\n すごく素敵だったから、また聴きたかったんデスッ」",
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"323000711_24": "「すごく一体感があって、\\n すごく明るくなれるようなライブだったデスよッ」",
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"323000711_26": "「すごく、すごくって、なんなのこの会話……。\\n どことなく、こころに近いものを感じるけど」",
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"323000711_28": "「ハロー、ハッピーワールド!のみなさんに\\n 聞きたいことがあるんデスッ」",
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"323000711_30": "「では、お言葉に甘えさせてもらうデス。\\n ハロハピのみなさんは……」",
"323000711_31": "(って、あれ? 何を聞けばいいんデスかね?)",
"323000711_32": "(えーと……あんなに素敵な演奏だったんデスから、\\n そうデスッ それについて聞けば間違いないデスよッ",
"323000711_33": "「どうすれば、あんなに素敵で\\n すごい演奏ができるのか教えてほしいデスッ」",
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"323000711_36": "「いや、それ答えになってないよー」",
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"323000711_38": "「アタシもそんなふうにたくさんの人を笑顔にできたら、\\n それこそ、ハッピーデスよッ」",
"323000711_39": "「それで納得しちゃうんだ」",
"323000711_40": "「そう! あなたもそう思うのね!」",
"323000711_41": "「ねえ、これからあたしと唄いましょ。\\n 一緒にここにいるみんなを笑顔にするの」",
"323000711_42": "「ア、アタシがデスかッ!?」",
"323000711_43": "「え? これから? その子入れても3人しかいないし、\\n ライブ経験とかないんじゃ……」",
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@ -1,51 +1,51 @@
{
"323000721_0": "「2人とも、グラスは持ったかしら?\\n それじゃあ、かんぱーい」",
"323000721_1": "「かんぱーいデースッ!」",
"323000721_2": "「かんぱーい」",
"323000721_3": "「……ふう。ライブあとのジュースは最高ね!\\n 美咲はなんのジュースにしたのかしら」",
"323000721_4": "「ほらほら、本題からそれてるよ」",
"323000721_5": "「そうだったわ! ライブ、どうだったかしら?」",
"323000721_6": "「……ほんっとうに気持ちよかったデスッ!」",
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"323000721_11": "(なんか声は聞いたことがある気が……)",
"323000721_12": "「紹介するわね。この子は美咲。\\n ミッシェル代理で、ハロハピの人目のメンバーなの」",
"323000721_13": "「ミッシェルって、あのキグルミデスよね?」",
"323000721_14": "「……ちょっと耳貸して」",
"323000721_15": "「<size=25>ミッシェルの中身って、あたしなの</size>」",
"323000721_16": "「<size=25>ああッ! 中の人だったデスか……ッ!\\n さっきはお世話になったデースッ</size>」",
"323000721_17": "「<size=25>こちらこそ。あたしも楽しかったし</size>」",
"323000721_18": "「そういえば自己紹介がまだだったわね!」",
"323000721_19": "「あたしは弦巻こころよ! ハロハピのボーカル!\\n こころって呼んでちょうだい」",
"323000721_20": "「アタシは暁切歌デスッ!」",
"323000721_21": "「切歌ね、よろしく!」",
"323000721_22": "「あー……っと、奥沢美咲。あたしも美咲でいいよ」",
"323000721_23": "「<size=25>……あの、\\n どうしてミッシェル代理ということになってるんデスか</size>」",
"323000721_24": "「<size=25>一応説明はしたんだけどね。\\n まあ、今はこれでいいかなって思ってるよ</size>」",
"323000721_25": "「<size=25>なるほど、よくわからないけど、大変そうデス……</size>」",
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"323000721_27": "「はいはい、すみませんでした。\\n それで、話したいことって」",
"323000721_28": "「あなたと一緒に唄って本当に楽しかったの!\\n だからあなた、ハロハピに入りましょ」",
"323000721_29": "「……は?」",
"323000721_30": "「入りたいデースッ!」",
"323000721_31": "「はー!?」",
"323000721_32": "「ちょ、ちょーっと待って! 落ち着いて!\\n っていうか、あたしも落ち着け……」",
"323000721_33": "「美咲は反対なのかしら?」",
"323000721_34": "「いやいや、そういう問題じゃなくて。\\n こういうことは、簡単に決めないほうがいいよ」",
"323000721_35": "「そ、そうデスよね。\\n なんだか楽しい雰囲気にのって返事してしまったデス……」",
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"323000721_38": "「そんな急に――」",
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"323000721_46": "(もしハロハピに入ったなら、ボーカルが2人になるのか。\\n それなら、どっちかにギターを弾いてもらうとか……",
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"323000721_17": "「<size=25>こちらこそ。あたしも楽しかったし</size>」",
"323000721_18": "「そういえば自己紹介がまだだったわね!」",
"323000721_19": "「あたしは弦巻こころよ! ハロハピのボーカル!\\n こころって呼んでちょうだい」",
"323000721_20": "「アタシは暁切歌デスッ!」",
"323000721_21": "「切歌ね、よろしく!」",
"323000721_22": "「あー……っと、奥沢美咲。あたしも美咲でいいよ」",
"323000721_23": "「<size=25>……あの、\\n どうしてミッシェル代理ということになってるんデスか</size>」",
"323000721_24": "「<size=25>一応説明はしたんだけどね。\\n まあ、今はこれでいいかなって思ってるよ</size>」",
"323000721_25": "「<size=25>なるほど、よくわからないけど、大変そうデス……</size>」",
"323000721_26": "「どうして2人でコソコソ話してるの?\\n あたしも話したいことがたくさんあるの」",
"323000721_27": "「はいはい、すみませんでした。\\n それで、話したいことって」",
"323000721_28": "「あなたと一緒に唄って本当に楽しかったの!\\n だからあなた、ハロハピに入りましょ」",
"323000721_29": "「……は?」",
"323000721_30": "「入りたいデースッ!」",
"323000721_31": "「はー!?」",
"323000721_32": "「ちょ、ちょーっと待って! 落ち着いて!\\n っていうか、あたしも落ち着け……」",
"323000721_33": "「美咲は反対なのかしら?」",
"323000721_34": "「いやいや、そういう問題じゃなくて。\\n こういうことは、簡単に決めないほうがいいよ」",
"323000721_35": "「そ、そうデスよね。\\n なんだか楽しい雰囲気にのって返事してしまったデス……」",
"323000721_36": "「とりあえず、答えは保留にさせてほしいデス」",
"323000721_37": "「わかったわ。じゃあ、また明日も会いましょ!\\n そのときに返事を聞かせてちょうだい」",
"323000721_38": "「そんな急に――」",
"323000721_39": "「了解デースッ!」",
"323000721_40": "「え!? いいの?」",
"323000721_41": "「アタシも、もっとお話しがしたいデス」",
"323000721_42": "「それじゃ、決まりね」",
"323000721_43": "(わ、もうこんな時間だ。遅くなっちゃったなー。\\n 暁切歌さん、ねー……本当にウチに入るのかな",
"323000721_44": "(確かに歌も結構うまかったし、元気いっぱいだし、\\n ハロハピのメンバーともすぐ打ち解けそうな気はするけど……",
"323000721_45": "(こころが話を脱線させまくるから\\n あの子の名前以外のこと、全然聞けなかったし……",
"323000721_46": "(もしハロハピに入ったなら、ボーカルが2人になるのか。\\n それなら、どっちかにギターを弾いてもらうとか……",
"323000721_47": "(こころがギター……いや、それはないな。\\n それじゃ―――)",
"323000721_48": "「な、何? 今の? 向こうから大きい音がしたけど……」"
}

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@ -1,15 +1,15 @@
{
"323000722_0": "「……フッ! ハッ!!\\n これで、どうデスかッ」",
"323000722_1": "「ふー……周りに被害が出ないように戦うのは、\\n 気を使うから余計に疲れるデス」",
"323000722_2": "「もう残りも少ないデスし、パパッと終わらせ――」",
"323000722_3": "「うわ!? 何これ!?」",
"323000722_4": "「しまった、誰かいたんデスかッ!」",
"323000722_5": "「な、なんなの、こいつは!?」",
"323000722_6": "「マズい、声に反応しちゃってるデスッ!」",
"323000722_7": "「こ、こっちに来ないでってば!\\n 誰か……誰か助けて」",
"323000722_8": "「ハァーッ!」",
"323000722_9": "「ケガはないデスかッ!?」",
"323000722_10": "「は、はい……あれ?」",
"323000722_11": "「デスって、その喋り方……」",
"323000722_12": "(ええッ!? なんでここにいるデスかッ!?\\n いや、今は残りを片付けるのが最優先デスッ"
{
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"323000732_0": "「これで最後デスッ!」",
"323000732_1": "「よし、もういないデスね。\\n あとは戻って……」",
"323000732_2": "「……」",
"323000732_3": "「ケ、ケガはなかったデ、しょうかッ!?」",
"323000732_4": "(ううーッ! 意識すると喋りにくいデースッ!)",
"323000732_5": "(なんか、やけに距離があるような……)",
"323000732_6": "(暗くてよく顔も見えないし……)",
"323000732_7": "「えーと、ケガは……してません。\\n 助けてくれてありがとうございます」",
"323000732_8": "「あの、さっきのバケモノは?\\n あと、さっきの喋り方も聞き覚えが……」",
"323000732_9": "(ど、どうすればいいデスか……。\\n 下手に答えられないデスッ",
"323000732_10": "「夜道は危ないから、気をつけて帰るデ、ごあすッ!!\\n ではッ」",
"323000732_11": "「あ……行っちゃった」",
"323000732_12": "「ていうかごあす……って、何?」"
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"323000732_6": "(暗くてよく顔も見えないし……)",
"323000732_7": "「えーと、ケガは……してません。\\n 助けてくれてありがとうございます」",
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{
"323000741_0": "「昨日は危なかったデス……。\\n でも、かなり怪しまれてたような気もするデスよ……」",
"323000741_1": "「さて、2人と待ち合わせした場所はこのあたりデスよね」",
"323000741_2": "「おはよう」",
"323000741_3": "「お、おおお、おはようデスッ!\\n ずいぶん早いデスねッ」",
"323000741_4": "「いやー、なんか目が覚めちゃってさ」",
"323000741_5": "「そ、そうデスかッ! ね、寝不足はお肌に悪いデスよ」",
"323000741_6": "「……こころが来る前に、話しておきたいことがあったから」",
"323000741_7": "「は、話しておきたいことデスか?」",
"323000741_8": "(これは完全にバレてるやつデスッ! どうすればいいデスッ!?)",
"323000741_9": "「……ハロハピに加入しないかって話なんだけど」",
"323000741_10": "「……えッ!?」",
"323000741_11": "「昨日初めて話したばかりであたしたち、\\n お互いのこと、よく知らないでしょ」",
"323000741_12": "「だから面接……ってほどカタいものじゃないけど、\\n あなたのこと、もっと知っておきたくて」",
"323000741_13": "「な、なーんだッ! そんなことだったデスかッ!\\n お安い御用デスッ」",
"323000741_14": "「うん……ところで、昨日は助けてくれてありがとね」",
"323000741_15": "「いえいえ、どういたしましてデスッ!」",
"323000741_16": "「…………」",
"323000741_17": "「……はッ!? し、しまったデスッ!」",
"323000741_18": "「やっぱり、昨日のあの子はあなただったんだ」",
"323000741_19": "「そ、それはそのッ!?\\n まんまとハメられたデス……」",
"323000741_20": "「ええと……どういうことか、\\n 説明してもらえると助かるんだけど」",
"323000741_21": "「あ、あの、ええっと……」",
"323000741_22": "「奥沢様、お待ちくださいませ」",
"323000741_23": "「うわっ、びっくりした!?\\n あ、こころのとこの……どうも」",
"323000741_24": "「その件につきましては、\\n 私どもから説明させてください」",
"323000741_25": "「昨日のアレはお嬢様を喜ばせるため……。\\n 弦巻家が極秘に撮影しているサプライズビデオなのです」",
"323000741_26": "「……は? サプライズ、ビデオ?」",
"323000741_27": "「クオリティを求め、多少派手に立ち回っていたのですが、\\n まさか奥沢様を巻き込んでしまうとは……申し訳ありません」",
"323000741_28": "「……なるほど。そうだったんですか」",
"323000741_29": "(えッ!? 信じちゃうんデスかッ!?)",
"323000741_30": "「確かにこころの家ならやりかねないからなー」",
"323000741_31": "(一体、どういうお家なんデスか……)",
"323000741_32": "「あくまでもサプライズですので、\\n どうぞこのことはお嬢様にはご内密に……」",
"323000741_33": "「あー、はい。わかりました。\\n こころには内緒にしておきますね」",
"323000741_34": "「ご協力、感謝いたします。美咲様。\\n では、私どもはここで」",
"323000741_35": "「なるほどね……事情はだいたいわかった。\\n じゃあ、ハロハピに入るのはこころを見張るため……」",
"323000741_36": "「そ、それは違うデスッ!\\n そもそも人と会えたのはホントに偶然なんデスッ」",
"323000741_37": "「ハロハピの曲を聴いて感動したのも、\\n 人と出会って楽しかったのも嘘じゃないデスッ」",
"323000741_38": "「……まあ、偶然って結構あるよね。\\n あたしも似たようなことあったし」",
"323000741_39": "「2人とも、おはよう!\\n 切歌 入ってくれる気になったのね」",
"323000741_40": "「あのー、そのことなんデスが、\\n とりあえず、体験入会ということにしてほしいデス」",
"323000741_41": "「いいわよ。体験でも見学でも、\\n いくらでも好きなだけしていって」",
"323000741_42": "「じゃあ、そういうことで。\\n とりあえず、他のメンバーにはあたしから伝えておくから」",
"323000741_43": "「これから、よろしくお願いしますデースッ!」",
"323000741_44": "「おお、ここがハロハピが使っているスタジオデスか」",
"323000741_45": "「そうよ! いつもここでってわけじゃないけどね」",
"323000741_46": "「切歌は何か楽器はできるのかしら?」",
"323000741_47": "「はッ! 楽器という存在を、今まで忘れていたデスッ!\\n ……今から楽器を練習しても平気デスか」",
"323000741_48": "「もちろんよ!\\n やりたい楽器はあるかしら」",
"323000741_49": "「カッコいいやつがいいデスッ!」",
"323000741_50": "「カッコいい……?\\n どれもとーっても素敵でカッコいいわよ」",
"323000741_51": "「それだと余計に迷っちゃうと思うよ……」",
"323000741_52": "「そうデスねー……はッ!\\n ミッシェルが使っていた楽器がいいデスッ」",
"323000741_53": "「あれはどういう楽器なんデスか?ずっと気になってたデス」",
"323000741_54": "「じゃあ、ちょっと説明しようか」",
"323000741_55": "「やったデースッ!」",
"323000741_56": "「それじゃ、はじめるね」",
"323000741_57": "「こうやってターンテーブルを回したり、\\n こすったりして音を出すんだよー」",
"323000741_58": "「おおーッ!」",
"323000741_59": "「ミッシェルはすごいのよ!」",
"323000741_60": "「あたしの想い描くイメージを曲に起こしてくれたり、\\n ハロハピに無い楽器の音も出してくれるの」",
"323000741_61": "「ミッシェルは、ハロハピの屋台骨なんデスねー……」",
"323000741_62": "「……いよっと。\\n まー、こんな感じかな。どうだった」",
"323000741_63": "「ミッシェル、すばらしいわっ!!」",
"323000741_64": "「ミッシェル最高デースッ!」",
"323000741_65": "「本当にカッコよかったデスッ!\\n アタシもこれがやりたいデースッ」",
"323000741_66": "「やりたいなら、あたしが教えるよー。\\n 教本とか買うにもお金かかるし、実践の方がいいと思うよ」",
"323000741_67": "「とは言っても、あたしもまだまだ覚えたてだから、\\n 教えられる範囲で、だけどね」",
"323000741_68": "「決まりね! 今日からさっそく練習をはじめましょう!」",
"323000741_69": "「初日だからほどほどに、ね……」",
"323000741_70": "「こんなにたくさんディスクを使うんデスかッ!?」",
"323000741_71": "「そうよ! すごいでしょ?」",
"323000741_72": "「もう聞いてないし……」",
"323000741_73": "「ま、楽しそうだから、いっか」",
"323000741_74": "「んーっ! 楽しい時間はあっという間ね!\\n もうこんな時間なんて」",
"323000741_75": "「夢中で回しまくったデスよッ!\\n 目指せマスターデスッ」",
"323000741_76": "「こころー、もうだいぶ暗くなっちゃったし、\\n 迎えを呼んだほうがいいんじゃないー」",
"323000741_77": "「それもそうね! みんなも一緒に帰りましょう。\\n ……あら」",
"323000741_78": "「何かしら? なんだか黒いものが近づいてくるわ?」",
"323000741_79": "(あれはッ!)",
"323000741_80": "「あ、ストップこころ。あのバケモノはね、\\n ちょっと危ないやつだから、近づかない方がいいと思う」",
"323000741_81": "(この子が昨日の恰好で戦うところを撮影するんだよね。\\n 邪魔にならないように近づかないのが一番",
"323000741_82": "(早く、この場からアイツを引き離したいけど、\\n 人がいる以上ギアを纏えないデスよッ",
"323000741_83": "「お下がりください! お嬢様!\\n あのバケモは……異世界から来た人類の敵です」",
"323000741_84": "「なんですって!?」",
"323000741_85": "「は?」",
"323000741_86": "「え?」",
"323000741_87": "「ですが、ご安心ください。そちらにおられる切歌様は\\n あの敵を倒すためにやってきた正義のヒーローなのです」",
"323000741_88": "「な、なんデスとーッ!?\\n アタシはヒーローだったんデスかッ」",
"323000741_89": "「<size=25>そう言えば誤魔化せるので、話を合わせてください!</size>」",
"323000741_90": "「<size=25>そ、そういうことデスねッ!</size>」",
"323000741_91": "「お嬢様、あとは切歌様に任せれば大丈夫です。\\n 華麗に変身して、敵を討ってくれます」",
"323000741_92": "「ほんとに!?\\n 変身できるなんて、切歌はすごいのね」",
"323000741_93": "(ふーん……そういう設定なのか……)",
"323000741_94": "「こうなったら、やってやるデスッ!」",
"323000741_95": "「Zeios igalima raizen tron——」",
"323000741_96": "「すごい、すごいわ!\\n 本当に変身しちゃったわ」",
"323000741_97": "(え? 嘘、どういう仕組み?)",
"323000741_98": "「切歌! 頑張って!」",
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"323000741_0": "「昨日は危なかったデス……。\\n でも、かなり怪しまれてたような気もするデスよ……」",
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"323000741_6": "「……こころが来る前に、話しておきたいことがあったから」",
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"323000741_25": "「昨日のアレはお嬢様を喜ばせるため……。\\n 弦巻家が極秘に撮影しているサプライズビデオなのです」",
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"323000741_31": "(一体、どういうお家なんデスか……)",
"323000741_32": "「あくまでもサプライズですので、\\n どうぞこのことはお嬢様にはご内密に……」",
"323000741_33": "「あー、はい。わかりました。\\n こころには内緒にしておきますね」",
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"323000741_35": "「なるほどね……事情はだいたいわかった。\\n じゃあ、ハロハピに入るのはこころを見張るため……」",
"323000741_36": "「そ、それは違うデスッ!\\n そもそも人と会えたのはホントに偶然なんデスッ」",
"323000741_37": "「ハロハピの曲を聴いて感動したのも、\\n 人と出会って楽しかったのも嘘じゃないデスッ」",
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"323000741_42": "「じゃあ、そういうことで。\\n とりあえず、他のメンバーにはあたしから伝えておくから」",
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"323000741_52": "「そうデスねー……はッ!\\n ミッシェルが使っていた楽器がいいデスッ」",
"323000741_53": "「あれはどういう楽器なんデスか?ずっと気になってたデス」",
"323000741_54": "「じゃあ、ちょっと説明しようか」",
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"323000741_60": "「あたしの想い描くイメージを曲に起こしてくれたり、\\n ハロハピに無い楽器の音も出してくれるの」",
"323000741_61": "「ミッシェルは、ハロハピの屋台骨なんデスねー……」",
"323000741_62": "「……いよっと。\\n まー、こんな感じかな。どうだった」",
"323000741_63": "「ミッシェル、すばらしいわっ!!」",
"323000741_64": "「ミッシェル最高デースッ!」",
"323000741_65": "「本当にカッコよかったデスッ!\\n アタシもこれがやりたいデースッ」",
"323000741_66": "「やりたいなら、あたしが教えるよー。\\n 教本とか買うにもお金かかるし、実践の方がいいと思うよ」",
"323000741_67": "「とは言っても、あたしもまだまだ覚えたてだから、\\n 教えられる範囲で、だけどね」",
"323000741_68": "「決まりね! 今日からさっそく練習をはじめましょう!」",
"323000741_69": "「初日だからほどほどに、ね……」",
"323000741_70": "「こんなにたくさんディスクを使うんデスかッ!?」",
"323000741_71": "「そうよ! すごいでしょ?」",
"323000741_72": "「もう聞いてないし……」",
"323000741_73": "「ま、楽しそうだから、いっか」",
"323000741_74": "「んーっ! 楽しい時間はあっという間ね!\\n もうこんな時間なんて」",
"323000741_75": "「夢中で回しまくったデスよッ!\\n 目指せマスターデスッ」",
"323000741_76": "「こころー、もうだいぶ暗くなっちゃったし、\\n 迎えを呼んだほうがいいんじゃないー」",
"323000741_77": "「それもそうね! みんなも一緒に帰りましょう。\\n ……あら」",
"323000741_78": "「何かしら? なんだか黒いものが近づいてくるわ?」",
"323000741_79": "(あれはッ!)",
"323000741_80": "「あ、ストップこころ。あのバケモノはね、\\n ちょっと危ないやつだから、近づかない方がいいと思う」",
"323000741_81": "(この子が昨日の恰好で戦うところを撮影するんだよね。\\n 邪魔にならないように近づかないのが一番",
"323000741_82": "(早く、この場からアイツを引き離したいけど、\\n 人がいる以上ギアを纏えないデスよッ",
"323000741_83": "「お下がりください! お嬢様!\\n あのバケモは……異世界から来た人類の敵です」",
"323000741_84": "「なんですって!?」",
"323000741_85": "「は?」",
"323000741_86": "「え?」",
"323000741_87": "「ですが、ご安心ください。そちらにおられる切歌様は\\n あの敵を倒すためにやってきた正義のヒーローなのです」",
"323000741_88": "「な、なんデスとーッ!?\\n アタシはヒーローだったんデスかッ」",
"323000741_89": "「<size=25>そう言えば誤魔化せるので、話を合わせてください!</size>」",
"323000741_90": "「<size=25>そ、そういうことデスねッ!</size>」",
"323000741_91": "「お嬢様、あとは切歌様に任せれば大丈夫です。\\n 華麗に変身して、敵を討ってくれます」",
"323000741_92": "「ほんとに!?\\n 変身できるなんて、切歌はすごいのね」",
"323000741_93": "(ふーん……そういう設定なのか……)",
"323000741_94": "「こうなったら、やってやるデスッ!」",
"323000741_95": "「Zeios igalima raizen tron——」",
"323000741_96": "「すごい、すごいわ!\\n 本当に変身しちゃったわ」",
"323000741_97": "(え? 嘘、どういう仕組み?)",
"323000741_98": "「切歌! 頑張って!」",
"323000741_99": "「えーっと……アタシに任せるデースッ!」"
}

View file

@ -1,21 +1,21 @@
{
"323000742_0": "「ヤアッ! ハアーッ!\\n ……逃しはしないデスッ」",
"323000742_1": "「すごいわ! あんなヒーローははじめて見たわ!」",
"323000742_2": "「これで最後……デースッ!」",
"323000742_3": "「あなた、本当にすごかったわ!\\n 紛れもなく正真正銘、本物の正義のヒーローよ」",
"323000742_4": "「今の、ライブでもやってみてほしいわ!\\n 美咲も見てたでしょ」",
"323000742_5": "(すっごく喜んでるけど、\\n これで本当によかったんデスかね……",
"323000742_6": "(あの変身する技術、ミッシェルにも入れられないのかな?)",
"323000742_7": "(あれがあれば、\\n ミッシェルに着替えるのも楽になると思うんだけどなー",
"323000742_8": "「……ん?」",
"323000742_9": "「調からデスね。なになに?\\n 『たすけて』……」",
"323000742_10": "「――ッ!?」",
"323000742_11": "「そんな、調に何かあったデスかッ!?\\n 黒服さんッ 調がどこにいるかわかるデスかッ」",
"323000742_12": "「はい。我々のネットワークを使って、\\n すぐに割り出します」",
"323000742_13": "「あら? 切歌、もう行ってしまうの?」",
"323000742_14": "(アタシのこと、完全にヒーローだと思ってくれてるデス。\\n それは壊しちゃダメデスよね",
"323000742_15": "「アタシの助けを求めている人がいるデス。\\n だから、行かなければならないのデースッ」",
"323000742_16": "「あ、飛んだ……すご!」",
"323000742_17": "「まあ! あなたも飛べるのね!」",
"323000742_18": "(確かにカッコよかったけど……リアル過ぎない?\\n でもないみたいだし……本当に撮影なのかな……"
{
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"323000742_4": "「今の、ライブでもやってみてほしいわ!\\n 美咲も見てたでしょ」",
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@ -1,9 +1,9 @@
{
"323000751_0": "「切歌様! 調様はこの先のようです!」",
"323000751_1": "「助かったデスッ! あとはアタシに任せて、\\n ここからは近づかないほうがいいデスッ」",
"323000751_2": "「それでは。無事を祈っております……」",
"323000751_3": "「ありがとうデスッ!」",
"323000751_4": "「調、どこにいるデスかーッ!」",
"323000751_5": "「はッ!? 見つけたデスよッ!\\n アイツデスかッ 調を狙っているのはッ」",
"323000751_6": "「バラバラに切り刻んでやるデスッ!」"
{
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@ -1,40 +1,40 @@
{
"323000752_0": "「……ということで、2人の前では装者じゃなくて、\\n アタシはヒーローじゃないとダメなんデスッ」",
"323000752_1": "「だから、ヒーローらしいカッコいいポーズを\\n 教えてほしいデスッ」",
"323000752_2": "「なるほど、そういうことなら手伝うよ」",
"323000752_3": "「と言っても、ほとんどが師匠仕込みなんだけど。\\n まずはこうやって腰を下げて、腕を前に出す……」",
"323000752_4": "「こ、こんな、感じデスか?」",
"323000752_5": "「そうそう、いい感じッ!」",
"323000752_6": "「次に上半身を傾けて……」",
"323000752_7": "「せやッ!」",
"323000752_8": "「おおお……ッ! なんだかヒーローっぽいデスッ!」",
"323000752_9": "「今教えた動きを素早くやってみてッ!」",
"323000752_10": "「ハッ! ハアッ!」",
"323000752_11": "「……これ、カッコいいデス……」",
"323000752_12": "「うん、すごくカッコいいよッ!\\n 次はね、ここをこうして、ハイッ」",
"323000752_13": "「ただいまー……って、何やってるの?\\n 人でヒーローごっこ」",
"323000752_14": "「今日もDJの練習をさせてもらう約束デスけど……あ。\\n 人はもう来てるみたいデスね」",
"323000752_15": "「お邪魔するデースッ!」",
"323000752_16": "「切歌! あなたが戦うところを見て、\\n 面白いことをひらめいたわ」",
"323000752_17": "「ちょっ、来て早々言われたら困らせちゃうからー」",
"323000752_18": "「ミッシェルとヒーロー切歌のダブルDJって、\\n 最高にカッコいいと思わない」",
"323000752_19": "「アタシとミッシェルの2人でダブルDJデスかッ!?」",
"323000752_20": "「いやいや、DJが2人もいたら、絶対ややこしいよー……」",
"323000752_21": "「……おもしろいデスッ!\\n そんなバンド、見たことがないデスッ」",
"323000752_22": "「聞いてないし! もう乗り気になってるし!?」",
"323000752_23": "「DJ1人でもカッコいいのに、\\n 人もいたらカッコよさも倍よね」",
"323000752_24": "「なんだか……そう言われると、\\n 本当にカッコいい気がしてきたデスッ」",
"323000752_25": "「こういう何かが起こりそうでウズウズするときに、\\n ピッタリの合言葉があるの」",
"323000752_26": "「もう切歌もハロハピだもの、教えてあげるわ!\\n ちょっと耳を貸してね……」",
"323000752_27": "「ふむふむ……なるほどデス」",
"323000752_28": "「ハロハピにピッタリの、素敵な合言葉デースッ!」",
"323000752_29": "「ほらほらッ、ミッシェルも一緒よ!」",
"323000752_30": "「うー……わ、わかってるよ……」",
"323000752_31": "「みんな一緒にー!」",
"323000752_32": "「<size=40>ハッピー! ラッキー! スマイル! イエーイ!!</size>」",
"323000752_33": "「デースッ!」",
"323000752_34": "「息ピッタリね!\\n こうしてる時間ももったいないわ」",
"323000752_35": "「はいデスッ! もうジッとしてられないデスッ!\\n 早速練習するデスよッ」",
"323000752_36": "「あーあ、こうなったら手がつけられないよ……。\\n ハロハピが変な方向に行かなければいいけど……」",
"323000752_37": "「……って、もう手遅れかな」"
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@ -1,38 +1,38 @@
{
"323000811_0": "決戦、CiRCLEに潜む怪物",
"323000811_1": "「はー、今日もたくさん練習したなーッ!\\n 明日はどんなことを教えてもらえるんだろうッ」",
"323000811_2": "「まさか、忘れてないとは思うが、\\n あたしらは楽器を習うために会いに行ってるんじゃないからな」",
"323000811_3": "「心配しなくてもわかってるよ。\\n でも、結局、何もわからないままなんだよね……」",
"323000811_4": "「歌は確かに魅力的デスけど、あのときと同じような\\n 力は感じないデスよ」",
"323000811_5": "「あのときの歌だけ特別だったのかな」",
"323000811_6": "「情報を整理するためにも、\\n 一度、元の世界に戻ったほうがいいのかな」",
"323000811_7": "「それもありかもしれないな。\\n 歌を録音してエルフナインに解析してもらうか」",
"323000811_8": "「お話中のところ失礼します。みなさん、緊急事態です!」",
"323000811_9": "「またどこからともなく現れやがったな」",
"323000811_10": "「そんなことよりも!\\n CiRCLEが大変なことになってるの」",
"323000811_11": "「何があったんですか?」",
"323000811_12": "「CiRCLEからあの黒い霧が溢れ出してきたんです。\\n それに合わせて周囲に大量のストーカーが発生しました」",
"323000811_13": "「なんデスとッ!?」",
"323000811_14": "「だとしたら、ストーカーが街へ……」",
"323000811_15": "「今はなんとか私どもの方でCiRCLE周辺を閉鎖し、\\n 合わせて、近隣住民の避難誘導をしています」",
"323000811_16": "「警察でもないのに、そんなことまでできるのかッ!?」",
"323000811_17": "「ですが、騒ぎになるのは時間の問題かと」",
"323000811_18": "「充分だッ! すげー助かるッ!」",
"323000811_19": "「あとは、わたしたちでなんとかしなきゃッ!」",
"323000811_20": "「あんたたちはここでじっとしといてくれ。\\n 間違ってもCiRCLEに近づかないでくれよッ」",
"323000811_21": "「でも、あそこは私にとって……」",
"323000811_22": "「大事な場所だってことはわかります。\\n だから、わたしたちが必ずなんとかしますッ」",
"323000811_23": "「……」",
"323000811_24": "「CiRCLEへ急ごうッ」",
"323000811_25": "「うわッ、ストーカーだらけッ!?」",
"323000811_26": "「こいつは思ってた以上の数だな。\\n どこにこんだけ隠れてやがったんだ」",
"323000811_27": "「わたしたちだけでやれるのかな……」",
"323000811_28": "「この世界で戦えるのはわたしたちだけ。\\n だったら……」",
"323000811_29": "「やるしかないデスよッ!」",
"323000811_30": "「結局、打開策は無しでの戦闘か。\\n あの歌があれば、有利に戦えると思ったんだけどな」",
"323000811_31": "「あれは彼女たちの力だから、わたしたちが真似しようとしても\\n きっと、できるものじゃないんだよ」",
"323000811_32": "「わたしも、そう思います」",
"323000811_33": "「頼れるのは自分たちの力だけってことだよねッ!」",
"323000811_34": "「なーに、それならこれまでと変わらず、\\n 相手をぶっ飛ばすだけだッ」",
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"323000811_0": "決戦、CiRCLEに潜む怪物",
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@ -1,18 +1,18 @@
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"323000821_0": "「ミサイルパーティだ、食らっとけッ!」",
"323000821_1": "「くそッ、なんだよ、こいつら。\\n 倒しても倒しても湧いて出てきやがるッ」",
"323000821_2": "「もしかして、あのカルマノイズを倒さないと\\n ずっと出てくるなんてことないよね」",
"323000821_3": "「その可能性はあるかもしれません」",
"323000821_4": "「だとしたら、早く見つけないと。\\n こっちが数で押しつぶされちゃうデスよッ」",
"323000821_5": "「でも、あれから消えたままだし、\\n どこをどう探せばいいの」",
"323000821_6": "「……いや、探しに行く手間が省けたみたいだ。\\n なんか出てきやがったぞ」",
"323000821_7": "「ええっと、カルマノイズじゃないみたいだけど」",
"323000821_8": "「ねえ、アレは何ッ!?」",
"323000821_9": "「あたしに聞くなッ!」",
"323000821_10": "「あれ? でも、アイツの周りにたくさんのストーカーが\\n 取り巻いてるデスよ」",
"323000821_11": "「カルマノイズじゃないけど、\\n 指揮を取っているのはアレなのかも」",
"323000821_12": "「明らかに他の敵と違うし、アレが親玉なんじゃない?」",
"323000821_13": "「きっとそうデスよッ!」",
"323000821_14": "「よし、あたしたちが周りの邪魔なストーカーをぶっ潰すから、\\n お前が突っ込んで決めろッ」",
"323000821_15": "「任せてッ!」"
{
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@ -1,18 +1,18 @@
{
"323000822_0": "「ストーカーの数が多すぎて、攻撃が届かないッ!」",
"323000822_1": "「ちょせえッ!」",
"323000822_2": "「ぐッ!? 今度はこっちの番だ、風穴空けて――」",
"323000822_3": "「クリスちゃん、危ないッ!」",
"323000822_4": "「響ッ!?」",
"323000822_5": "「ぐッ、いたた……だ、大丈夫……」",
"323000822_6": "「よくもやりやがったなッ!」",
"323000822_7": "「おい、無茶すんなッ!」",
"323000822_8": "「アハハ、身体が動いちゃって……」",
"323000822_9": "「このままじゃ、マズいデスよ。\\n 敵が減るどころか、どんどん増えてるデスッ」",
"323000822_10": "「こっちが減らした数より、増える数のほうが多い。\\n ここは一旦、引き上げるしか……」",
"323000822_11": "「ダメッ! ここでわたしたちが逃げたら、\\n 街の人が襲われる……そんなことは絶対にさせないッ」",
"323000822_12": "「響の言うとおりだよ。どんなに不利な状況になったとしても、 \\n わたしたちは引けないッ」",
"323000822_13": "「みんなー! お手伝いに来たよー!」",
"323000822_14": "「――ッ!?」",
"323000822_15": "「あの声、まさかッ!?」"
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{
"323000911_0": "キズナで紡ぐ奇跡の歌",
"323000911_1": "「黒いおばけがいーっぱい!\\n まるで、真っ黒なじゅうたんを敷いてるみたいよ」",
"323000911_2": "「そんな楽しそうに言わないで。\\n とてもまずい状況な気がするわ……」",
"323000911_3": "「うわー、これって夢じゃないんだよね……」",
"323000911_4": "「こんなところで何やってるのッ!?」",
"323000911_5": "「全部聞きましたよ!\\n わたしたちのことを護りながら、戦ってくれてたこと」",
"323000911_6": "「どうやって……。\\n わたしたちのことは秘密にしておいたのに……」",
"323000911_7": "「どうしても調ちゃんたちのことが気になって、\\n まりなさんや黒スーツの人たちに聞いたの」",
"323000911_8": "「わたしたちのこと、ずっと護ってくれてたんだよね」",
"323000911_9": "「やっぱり隠し通すのは無理だったみたいだね……」",
"323000911_10": "「ごめんね。でも、私もじっとしてられなくて!」",
"323000911_11": "「だからって、\\n こんな危ないところに連れて来て何かあったら――」",
"323000911_12": "「自分たちが危ないことをしておいて、\\n 人にするなって言うのは、都合がよすぎるんじゃないの」",
"323000911_13": "「それでもッ! みんなを巻き込むことはできないよッ!」",
"323000911_14": "「へいき、へっちゃらッ!\\n ここはわたしたちに任せて、みんなは避難してッ」",
"323000911_15": "「ストーカーがみんなに気づいた。\\n あっちに向かってる」",
"323000911_16": "「行かせるもんかッ!\\n 絶対に……絶対にわたしたちが護るんだッ」"
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"323000921_0": "「はあ、はあ……まだ、まだ……ッ!」",
"323000921_1": "「……おい、おいッ! 大丈夫かッ!」",
"323000921_2": "「だい、じょうぶ……いけるッ!」",
"323000921_3": "「どうしよう!\\n 何か、わたしたちにもできることはないのかな」",
"323000921_4": "「あたしたちはあんなふうに戦えないし」",
"323000921_5": "「……そうだ! 前に香澄ちゃんのきらきら星が\\n 敵を弱らせたって話を聞いたよ」",
"323000921_6": "「わたしのきらきら星?\\n でも、あんな怖い敵の前で唄ったことないよ」",
"323000921_7": "「……あのときか!\\n 香澄、この前の夜、CiRCLEで唄っただろ」",
"323000921_8": "「ああ、あのとき!」",
"323000921_9": "「それにあの子たちは歌を力に変えて戦っているとも言ってた」",
"323000921_10": "「だから、もしかしたら、\\n ここで歌を唄えば、あの子たちの力になるかも」",
"323000921_11": "「だったら、わたしたちの歌で元気をあげようよ!」",
"323000921_12": "「けど、楽器もないし……」",
"323000921_13": "「うう、どうしたらいいんだろう?\\n アカペラじゃ届かないかな」",
"323000921_14": "「戦ってる最中ですし、\\n アカペラじゃ、流石に聴こえないんじゃ……」",
"323000921_15": "「結局、見ていることしかできない……歯がゆいわね」",
"323000921_16": "「お待たせ致しました、お嬢様。\\n 全てつつがなく準備が整いました」",
"323000921_17": "「あら? あなた達どうしたのかしら?」",
"323000921_18": "「準備って、一体?」",
"323000921_19": "「おお、なるほど、そういうことかー」",
"323000921_20": "「……あいつら、やっと避難し始めたのか」",
"323000921_21": "「ううん、違うみたい。\\n 逃げてるわけじゃなくて、何かをしようとしてる」",
"323000921_22": "「何か秘策でもあるデスか」",
"323000921_23": "「秘策って、一体何を……」",
"323000921_24": "「とにかく、わたしたちは敵に集中しようッ!」"
{
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@ -1,32 +1,32 @@
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"323000922_0": "「敵の数が多い……」",
"323000922_1": "「身体が、言うことを聞かない……」",
"323000922_2": "「くそッ……こんなところでくたばってたまるか……」",
"323000922_3": "「みんな、諦めないで! バンドの子たちの声を聴いて!」",
"323000922_4": "「え……ッ!?」",
"323000922_5": "「響ちゃん! わたしたちも唄うよ! あなたと一緒に!」",
"323000922_6": "「わたしたちとライブをやってみたい、\\n そう言ったのは小日向さんでしょ」",
"323000922_7": "「このままやらずに終わるなんてできない」",
"323000922_8": "「クリス! 危ないときは1人じゃなくて\\n みんなで切り抜けるんだって約束したのに、破るつもり」",
"323000922_9": "「わたしたちが傍にいるよ!\\n 負けないで がんばれ、調ちゃーん」",
"323000922_10": "「切歌はヒーローなんでしょ!\\n ヒーローは絶対絶対勝つのよ」",
"323000922_11": "「みんな……」",
"323000922_12": "「そうだな……約束は守らないとな……ッ!」",
"323000922_13": "「そう、わたしたちは倒れてなんていられない……」",
"323000922_14": "「そうデスッ! ヒーローは必ず勝つ……デスッ!」",
"323000922_15": "「うん、まだやりたいこと、やらなきゃいけないことがあるの。\\n ここで終わりになんてさせないッ」",
"323000922_16": "「さあ、みんな始めよう! 全力全開!\\n 一番星みたいな最高にキラッキラなわたしたちのライブを」",
"323000922_17": "「みんながCiRCLEを囲むように、これはまるで……」",
"323000922_18": "「綺麗なお星様……」",
"323000922_19": "「歌に込められた強い信念と意志が伝わってくる。\\n 立ち上がり、上を見て、勝ち進めってッ」",
"323000922_20": "「この歌はAfterglowの……最高の演奏じゃないかッ\\n いいぞ、あたしのハートが燃え上がるッ」",
"323000922_21": "「元気をくれる、あたたかい歌……。\\n これならどこまでもいける、このぬくもりを護ってみせるッ」",
"323000922_22": "「どんなときでも明るく笑顔にしてくれるッ!\\n やっぱり、ハロハピは最高デースッ」",
"323000922_23": "「歌を通して聴こえてくる。\\n キラキラで、ドキドキな、星の鼓動がッ」",
"323000922_24": "「なッ!? あたしらのギアが変わったッ!?」",
"323000922_25": "「身体の奥から力が湧いてくる……。\\n みんなの歌でフォニックゲインが高まってる……」",
"323000922_26": "「戦いの最中なのに、\\n なんだか楽しくて、笑顔になってしまうデスッ」",
"323000922_27": "「わたしたちを助けるために唄ってくれてる。\\n この力を無駄になんてしない」",
"323000922_28": "「みんな、行くよッ!\\n この世界を護るためにッ」",
"323000922_29": "「わたしたちみんなの歌の力でッ!!」"
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@ -1,32 +1,32 @@
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"323000932_0": "「はあああッ!」",
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"323000932_3": "「みんながくれたフォニックゲインを力に変えてッ!」",
"323000932_4": "「おおおおおッ!」",
"323000932_5": "「やった、倒せた……」",
"323000932_6": "「おい、見てみろ。CiRCLEから出てた瘴気が消えてくぞ」",
"323000932_7": "「あのバケモノが消えていく……。\\n 終わった、ということかしら……」",
"323000932_8": "「みんな、ケガとかしてない?」",
"323000932_9": "「心配してくれてありがとう。わたしたちは大丈夫だよ」",
"323000932_10": "「やったわね、切歌! 流石、ヒーローね!」",
"323000932_11": "「おつかれさま、カッコいいヒーローさん」",
"323000932_12": "「ありがとうデースッ!\\n でも、それを言うなら、みんながヒーローデスよッ」",
"323000932_13": "「みんなって、わたしたちも?」",
"323000932_14": "「はい、わたしたちが戦えたのは、\\n みなさんの歌があったからです」",
"323000932_15": "「フフ、少しでもお役に立てたなら何よりだわ」",
"323000932_16": "「ほんと、ハラハラした」",
"323000932_17": "「内緒にしてて悪かった。\\n なんていうか、巻き込みたくなかったんだ」",
"323000932_18": "「クリスさんは優しいですからねー」",
"323000932_19": "「でも、あたし達も巻き込まれちゃいましたなー。\\n つまり、モカちゃんもヒーロー」",
"323000932_20": "「はあ……こんな時までふざけないでよ」",
"323000932_21": "「はーい」",
"323000932_22": "「これでCiRCLEは元通りになるんですか」",
"323000932_23": "「うん、瘴気は完全に消えたし、もう大丈夫。\\n またみんな、CiRCLEで演奏ができるよッ」",
"323000932_24": "「そっか」",
"323000932_25": "「なんだか、すごい体験しちゃったーー!」",
"323000932_26": "「有咲、どうしよう!」",
"323000932_27": "「落ち着けって、香澄!」",
"323000932_28": "「<size=40>アハハハ</size>」",
"323000932_29": "「みんなッ!\\n 最高の歌を届けてくれてありがとうッ」"
{
"323000932_0": "「はあああッ!」",
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"323000932_3": "「みんながくれたフォニックゲインを力に変えてッ!」",
"323000932_4": "「おおおおおッ!」",
"323000932_5": "「やった、倒せた……」",
"323000932_6": "「おい、見てみろ。CiRCLEから出てた瘴気が消えてくぞ」",
"323000932_7": "「あのバケモノが消えていく……。\\n 終わった、ということかしら……」",
"323000932_8": "「みんな、ケガとかしてない?」",
"323000932_9": "「心配してくれてありがとう。わたしたちは大丈夫だよ」",
"323000932_10": "「やったわね、切歌! 流石、ヒーローね!」",
"323000932_11": "「おつかれさま、カッコいいヒーローさん」",
"323000932_12": "「ありがとうデースッ!\\n でも、それを言うなら、みんながヒーローデスよッ」",
"323000932_13": "「みんなって、わたしたちも?」",
"323000932_14": "「はい、わたしたちが戦えたのは、\\n みなさんの歌があったからです」",
"323000932_15": "「フフ、少しでもお役に立てたなら何よりだわ」",
"323000932_16": "「ほんと、ハラハラした」",
"323000932_17": "「内緒にしてて悪かった。\\n なんていうか、巻き込みたくなかったんだ」",
"323000932_18": "「クリスさんは優しいですからねー」",
"323000932_19": "「でも、あたし達も巻き込まれちゃいましたなー。\\n つまり、モカちゃんもヒーロー」",
"323000932_20": "「はあ……こんな時までふざけないでよ」",
"323000932_21": "「はーい」",
"323000932_22": "「これでCiRCLEは元通りになるんですか」",
"323000932_23": "「うん、瘴気は完全に消えたし、もう大丈夫。\\n またみんな、CiRCLEで演奏ができるよッ」",
"323000932_24": "「そっか」",
"323000932_25": "「なんだか、すごい体験しちゃったーー!」",
"323000932_26": "「有咲、どうしよう!」",
"323000932_27": "「落ち着けって、香澄!」",
"323000932_28": "「<size=40>アハハハ</size>」",
"323000932_29": "「みんなッ!\\n 最高の歌を届けてくれてありがとうッ」"
}

View file

@ -1,94 +1,94 @@
{
"323001011_0": "最高のステージ",
"323001011_1": "「みんな、今日は楽しんでいってね」",
"323001011_2": "「ご招待ありがとうございます。\\n もう、すっかり元通りになってるみたいでよかった」",
"323001011_3": "「逃げるときにバタバタしちゃったから、\\n その修理が大変だったみたいだけどね」",
"323001011_4": "「真ん前で見たいデスッ! 早く場所を取りに行くデスよッ!」",
"323001011_5": "「ライブ、楽しみ……」",
"323001011_6": "「そういや、結局あいつらの歌がどうしてあんな力を持ってたんだ?」",
"323001011_7": "「確かに普通の歌とは違ってたよね。\\n わたしたちがみんなに会いに行ったのもそれがきっかけだし」",
"323001011_8": "「……もしかして、CiRCLEが関係しているのかも」",
"323001011_9": "「どういうことですか?」",
"323001011_10": "「ここはバンドが大好きな人たちが集まって\\n 色んな想いを胸に秘めて演奏したり、聴いたりするの」",
"323001011_11": "「だからきっと、歌が力になるのなら、\\n そういった意味でここは最高の場所なのかもしれない」",
"323001011_12": "「CiRCLEはたくさんの想いが込められた場所だから、\\n それが関係してるんじゃないかって思ったんだけど」",
"323001011_13": "「想いが込められた……それってもしかして――」",
"323001011_14": "「このCiRCLEが、哲学兵装ってこと」",
"323001011_15": "「その可能性は高いかもしれません」",
"323001011_16": "「……この建物そのものがそうだっていうのか?」",
"323001011_17": "「力の増幅装置的な感じ、とか」",
"323001011_18": "「確かに、それなら、初めに聴いた歌の力の理由にもなるな」",
"323001011_19": "「人の感情に影響を与える哲学兵装、\\n それも人を幸せにするような力を持ったモ」",
"323001011_20": "「そこに性質の近いカルマノイズが現れて、\\n 同化しちゃったのかもな」",
"323001011_21": "「カルマノイズは、負の感情を与えるから、\\n 性質は近いけど真逆の力だよね」",
"323001011_22": "「バンドの人たちがストーカーに狙われたのは、\\n 多分、このCiRCLEに縁があったからだと思います」",
"323001011_23": "「ってことは、バンドメンバーの歌の力の秘密は、\\n CiRCLEだったってことか」",
"323001011_24": "「うん、CiRCLEがバンドの子たちの\\n 歌の力を増幅させてたんじゃないかな」",
"323001011_25": "「はい、わたしもそう思います」",
"323001011_26": "「難しい話は終わったデスか?\\n そろそろライブが始まっちゃうデスよッ」",
"323001011_27": "「ま、詳しいことはエルフナインたちに任せるか。\\n 今はライブを楽しもうッ」",
"323001011_28": "「うんッ!」",
"323001011_29": "「今日はCiRCLE復活記念ステージへようこそ\\n バンド合同の特別ライブだよ」",
"323001011_30": "「ステージにいる5バンドの紹介。\\n ……その前に、みんなに紹介したい人たちがいるわ」",
"323001011_31": "「わたしたちの大切なCiRCLEを取り戻してくれた。\\n 勇敢で素敵なわたしたちのお友達」",
"323001011_32": "「さあ、紹介するよ、今日のサプライズゲストを!」",
"323001011_33": "「さあ、みんな! ステージまで来てちょうだい!」",
"323001011_34": "「え、ええっと、まさかわたしたちのことじゃないよね。\\n アハハハ……」",
"323001011_35": "「……間違いなくわたしたちだと思う」",
"323001011_36": "「ほらほら、みんなステージに上がってね」",
"323001011_37": "「マジかよ……」",
"323001011_38": "「ステージ一番乗りデースッ!」",
"323001011_39": "「待って、切ちゃん。わたしも行く」",
"323001011_40": "「勝手に上がるな。引っ込みつかなくなるだろうがッ!」",
"323001011_41": "「こうなったら、\\n 覚悟を決めて、一緒に行こうッ」",
"323001011_42": "「うんッ!」",
"323001011_43": "「おい、2人で手を引っ張るんじゃねーッ!」",
"323001011_44": "「さあ、みんな揃ったね!\\n 今日はンストップで一気に唄うよー」",
"323001011_45": "「切歌、ハロー、ハッピーワールド!の掛け声。\\n ちゃんと覚えてるわよね」",
"323001011_46": "「もちろんデスッ! いっせーのせ、でいくデスよッ!\\n いっせーのせ……」",
"323001011_47": "「<size=40>ハッピー! ラッキー! スマイル! イエーイ!!</size>」",
"323001011_48": "「うー、こんな大勢の前でなんであたしは唄ってんだ」",
"323001011_49": "「クリス、照れてるの?」",
"323001011_50": "「う……、いい笑顔を見せるんじゃねー。\\n あの時のお返しってことか」",
"323001011_51": "「ステージに上がるならアイドルみたいな衣装がよかった」",
"323001011_52": "「その服も可愛くて調ちゃんに似合ってるよ!\\n ほら、アイドルはいつでも笑顔、だよ」",
"323001011_53": "「はい。笑顔笑顔……とびっきりの笑顔」",
"323001011_54": "「わたし、一緒にお客さんの前でライブしちゃってるけど、\\n これっていいのかな」",
"323001011_55": "「ここはステージの上、うつ向いてないで、胸を張りなさい。\\n さあ、唄うわよ」",
"323001011_56": "「いくよ、響ちゃん! 決めちゃってー!」",
"323001011_57": "(護るためでも、戦うためでもない。\\n 今、わたしたちは楽しむために唄ってるんだッ",
"323001011_58": "「最速で最短でまっすぐに一直線にッ!\\n 胸の響きをッ この歌をッ 伝えるためにッ」",
"323001011_59": "「<size=40>これがわたしたちのッ! シンフォギアだッ!</size>」",
"323001011_60": "「今日のライブ、とっても楽しかったよ。\\n 招待してくれてありがとうッ」",
"323001011_61": "「もう元の世界へ帰っちゃうの?\\n もっとゆっくりしていけばいいのに」",
"323001011_62": "「おいおい、ワガママ言うなよな。\\n あっちにはあっちの事情があることくらいわかってんだろ」",
"323001011_63": "「うん……」",
"323001011_64": "「次に会う時もまた一緒に練習しましょう。\\n それまで気を抜いたりしないように」",
"323001011_65": "「お別れの時に言うことかな、それ。\\n 友希那らしいって言ったら、らしいんだけど」",
"323001011_66": "「フフ、2人に教えてもらったこと、絶対忘れません」",
"323001011_67": "「またね……」",
"323001011_68": "「ああ、またな」",
"323001011_69": "「も〜。最後なのに二人とも照れちゃって〜。\\n ちゃんと言うこと言わないとー」",
"323001011_70": "「必ずまた一緒に練習する……約束しよう」",
"323001011_71": "「ああ、約束だ。破ったら千本でも二千本でも針飲んでやる」",
"323001011_72": "「うえぇっ、調ちゃーん……」",
"323001011_73": "「彩ちゃん。\\n アイドルが人前で泣くなんてみっともないわよ」",
"323001011_74": "「それでも、やっぱりお別れは悲しいよー!」",
"323001011_75": "「また会いに来ますから泣かないでください。\\n わたしの好きな、いつもの笑顔で見送ってください」",
"323001011_76": "「まんまるお山に彩りを! 同じふわふわピンク担当として、\\n 今度は一緒にやろうね、調ちゃん」",
"323001011_77": "「切歌! また世界がピンチになったときは助けに来てね!\\n いつまでも待ってるわ」",
"323001011_78": "「いや、そうそうピンチになんてなってほしくないんだけど」",
"323001011_79": "「このままでお別れもしまらないんだけどさ、\\n そのほうがハロー、ハッピーワールドらしくていいよね」",
"323001011_80": "「ちゃんとアタシもDJの練習するデスよ。\\n それで次来たときは人でダブルをやるデースッ」",
"323001011_81": "「あ、それ本当にやるつもりなんだ……」",
"323001011_82": "「なあ……」",
"323001011_83": "「ん、どうかした?」",
"323001011_84": "「ライブ前に、こいつらの歌の力は\\n CiRCLEの力だって言ったけど、あれは前言撤回だな」",
"323001011_85": "「CiRCLEとか関係なく、こいつらの歌にはすごい力がある」",
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"323001011_9": "「どういうことですか?」",
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@ -1,35 +1,35 @@
{
"323001111_0": "新バンド『シンフォギア』結成ッ!?",
"323001111_1": "「チームシンフォギアを結成しようッ!」",
"323001111_2": "「このバカはどっかで頭をぶつけたのか?」",
"323001111_3": "「違うよ、バンドだよ、バンドッ!\\n わたしたちでバンドグループを作るんだよッ」",
"323001111_4": "「バンド結成デスかッ! だったら、アタシもやりたいデスッ!」",
"323001111_5": "「わたしも興味ある」",
"323001111_6": "「やるなとは言わないけど、機材はどうすんだ。\\n あたしはともかく、お前はどうせ使いまくって金欠だろ」",
"323001111_7": "「うッ、そ、それは……」",
"323001111_8": "「そこはまあ、みんなで集めてなんとかしようよ」",
"323001111_9": "「だと思った。まあいいか」",
"323001111_10": "「じゃあ、ポジションはどうしよっか。\\n わたしはギターッ」",
"323001111_11": "「おい、待て。あたしだってギター覚えたんだ。\\n 少なくともお前よりはうまい自信あるぞ」",
"323001111_12": "「落ち着いて。リードギターとサイドギターがあるから、\\n 人いてもいいんだよ」",
"323001111_13": "「じゃあ、わたしがリードだねッ!」",
"323001111_14": "「はー? なんであたしがお前にリードされなきゃならないんだ。\\n あたしがリードだッ」",
"323001111_15": "「血で血を洗うポジション争い……これもバンドの宿命……」",
"323001111_16": "「わたしもピアノじゃなくて、キーボードを覚えないと」",
"323001111_17": "「わたしは、ベースを練習します」",
"323001111_18": "「フッ、フッ、フッ。みんな普通デスねー」",
"323001111_19": "「……自信満々な顔で気持ち悪いな。\\n お前はなんの楽器にするんだ」",
"323001111_20": "「よーく、聞くデスよッ!\\n アタシの楽器こそが最高にカッコいい――」",
"323001111_21": "「<size=40>DJデースッ!</size>」",
"323001111_22": "「…………」",
"323001111_23": "「……それ楽器なのか?」",
"323001111_24": "「切ちゃん、なんだかちょっとズレてる気がする」",
"323001111_25": "「な、なんデスとッ!」",
"323001111_26": "「将来的には翼さんやマリアさんみたいに\\n 大勢のお客さんの前で演奏できるようになりたいねッ」",
"323001111_27": "「響らしい大きな夢でいいと思うッ!」",
"323001111_28": "「いいデスねッ! 打倒、世界の歌姫デースッ!」",
"323001111_29": "「マリアに負けないくらい、大きなステージで唄ってみたい」",
"323001111_30": "「いやいや、夢がでかすぎないか」",
"323001111_31": "「よーし、そうと決まったらまずは楽器を調達しないとねッ!\\n みんなで楽器屋さんに行こうッ」",
"323001111_32": "「ったく、楽しそうにはしゃぎやがって」"
{
"323001111_0": "新バンド『シンフォギア』結成ッ!?",
"323001111_1": "「チームシンフォギアを結成しようッ!」",
"323001111_2": "「このバカはどっかで頭をぶつけたのか?」",
"323001111_3": "「違うよ、バンドだよ、バンドッ!\\n わたしたちでバンドグループを作るんだよッ」",
"323001111_4": "「バンド結成デスかッ! だったら、アタシもやりたいデスッ!」",
"323001111_5": "「わたしも興味ある」",
"323001111_6": "「やるなとは言わないけど、機材はどうすんだ。\\n あたしはともかく、お前はどうせ使いまくって金欠だろ」",
"323001111_7": "「うッ、そ、それは……」",
"323001111_8": "「そこはまあ、みんなで集めてなんとかしようよ」",
"323001111_9": "「だと思った。まあいいか」",
"323001111_10": "「じゃあ、ポジションはどうしよっか。\\n わたしはギターッ」",
"323001111_11": "「おい、待て。あたしだってギター覚えたんだ。\\n 少なくともお前よりはうまい自信あるぞ」",
"323001111_12": "「落ち着いて。リードギターとサイドギターがあるから、\\n 人いてもいいんだよ」",
"323001111_13": "「じゃあ、わたしがリードだねッ!」",
"323001111_14": "「はー? なんであたしがお前にリードされなきゃならないんだ。\\n あたしがリードだッ」",
"323001111_15": "「血で血を洗うポジション争い……これもバンドの宿命……」",
"323001111_16": "「わたしもピアノじゃなくて、キーボードを覚えないと」",
"323001111_17": "「わたしは、ベースを練習します」",
"323001111_18": "「フッ、フッ、フッ。みんな普通デスねー」",
"323001111_19": "「……自信満々な顔で気持ち悪いな。\\n お前はなんの楽器にするんだ」",
"323001111_20": "「よーく、聞くデスよッ!\\n アタシの楽器こそが最高にカッコいい――」",
"323001111_21": "「<size=40>DJデースッ!</size>」",
"323001111_22": "「…………」",
"323001111_23": "「……それ楽器なのか?」",
"323001111_24": "「切ちゃん、なんだかちょっとズレてる気がする」",
"323001111_25": "「な、なんデスとッ!」",
"323001111_26": "「将来的には翼さんやマリアさんみたいに\\n 大勢のお客さんの前で演奏できるようになりたいねッ」",
"323001111_27": "「響らしい大きな夢でいいと思うッ!」",
"323001111_28": "「いいデスねッ! 打倒、世界の歌姫デースッ!」",
"323001111_29": "「マリアに負けないくらい、大きなステージで唄ってみたい」",
"323001111_30": "「いやいや、夢がでかすぎないか」",
"323001111_31": "「よーし、そうと決まったらまずは楽器を調達しないとねッ!\\n みんなで楽器屋さんに行こうッ」",
"323001111_32": "「ったく、楽しそうにはしゃぎやがって」"
}