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{
"400000111_0": "異変",
"400000111_1": "(……やっぱり、気になります)",
"400000111_2": "(時間もあるし、少し読み返してみましょう)",
"400000111_3": "(櫻井了子さんが残したものにボクがこれまで加筆してきた、\\n ギャラルホルンに関するレポートを――",
"400000111_4": "(まず、ギャラルホルンとは何か――)",
"400000111_5": "「ギャラルホルンとは――、\\n 並行した世界と世界を繋ぐ完全聖遺物である」",
"400000111_6": "「並行世界の危機を察知し、アラートによってそれを知らせ、\\n その世界との道を繋ぐ機能を有する」",
"400000111_7": "(……。ですが、そもそもギャラルホルンは、\\n 一体何を目的として造られたのか……",
"400000111_8": "(自分たちの世界だけではどうにもできない危機を\\n 解決するためでしょうか",
"400000111_9": "(でも、並行世界を繋ぐなんて簡単に言っても、\\n その実在をどうやって事前に検証したのでしょう",
"400000111_10": "(ギャラルホルンが造られた時代では、\\n 並行世界の観測ができていた",
"400000111_11": "(いえ。もしかすると、当時、並行世界をも巻き込んだ、\\n なんらかの事象があったのでは……",
"400000111_12": "(これまでに繋がってきた各並行世界を詳しく調査すれば、\\n 何か共通点がみつかるかもしれません",
"400000111_13": "(ボクも現地へ行けたなら、調べることができるのに……)",
"400000111_14": "「ギャラルホルンによって開かれたゲートと道は固定化され、\\n 危機を解決した後も、各世界との接点となり続ける」",
"400000111_15": "「だがその道は聖遺物を介さなくては通ることはできず、現状に\\n おいて聖遺物を纏う装者のみ、行き来することが可能である」",
"400000111_16": "(そう……。この点も、腑に落ちません)",
"400000111_17": "(どうして並行世界の道を通るのに、聖遺物を必要とするのか……)",
"400000111_18": "(並行世界の間に存在する時空連続面の断層や\\n 位相差などの障壁から身を護るため",
"400000111_19": "(それとも、他の理由から道を通れる者を\\n 限定する必要があったのでしょうか",
"400000111_20": "(異常を治めるための能力を持った者を選別するためではないか\\n ――と、櫻井了子さんの残したレポートでは推察されていますが……",
"400000111_21": "(逆に、通過の必要条件とすることで、特定の世界に\\n 恣意的に聖遺物を集めることが目的だったという可能性も……",
"400000111_22": "(わかりません……)",
"400000111_23": "「これらの並行世界では、カルマノイズと呼称される、\\n 主に黒色の外観をした、特殊なイズが確認されている」",
"400000111_24": "「通常のノイズと比較にならない戦闘力を有するだけでなく、\\n 生半可な損傷は瞬時に修復する超回復能力をも有している」",
"400000111_25": "「更には周辺の生物に負の感情を促進する瘴気を巻き散らす、\\n 非常に特殊な性質を持った変異体である」",
"400000111_26": "「この瘴気に常人が触れた場合、負の感情が昂進され、他者への\\n 攻撃性が高まる他、最悪、自我崩壊へと至る危険性もある」",
"400000111_27": "「装者であればこの精神汚染に耐えられるが、破壊衝動を制御し\\n 力を発揮するイグナイトモジュールとの相性は最悪である」",
"400000111_28": "(そう、カルマノイズの撃退が容易でない理由が、これです)",
"400000111_29": "(破壊衝動は装者の理性を蝕み、最悪、前に並行世界で出会った\\n 響さんのように、暴走状態を引き起こす危険性すらあります",
"400000111_30": "(それ故に、カルマノイズはイグナイト以外の、しかも\\n 通常のギアより強力な力によって撃退しなければならなかった",
"400000111_31": "それこそS2CAやエクスドライブなどの特殊な手段",
"400000111_32": "(もしくは、複数人の装者同士による密な連携――)",
"400000111_33": "「これらのカルマノイズの起源については、目下不明である」",
"400000111_34": "(ある並行世界においては、ソロモンの杖による制御コマンドを\\n 受け付けなかったという報告もありました",
"400000111_35": "(これは通常のノイズの変異というより、アルカ・ノイズの\\n ような、別の生成過程をもつ個体群である可能性が高いのでしょうか",
"400000111_36": "(この点は留意しておいたほうがいいかもしれません)",
"400000111_37": "(それにしても、\\n ギャラルホルンとカルマイズの関係性も不可解です……",
"400000111_38": "「このカルマノイズの出現と、ギャラルホルンのアラートの\\n 間には、強い相関が認められている」",
"400000111_39": "「多くのケースでは、アラートと共に繋がった並行世界で\\n カルマイズの発生が認められている」",
"400000111_40": "「また、出現したカルマノイズを撃破することで、\\n ギャラルホルンのアラートの沈黙が確認されている」",
"400000111_41": "(どうしてギャラルホルンはカルマノイズの存在に\\n 反応するんでしょうか……",
"400000111_42": "(カルマノイズの発生をギャラルホルンが検知することで、\\n アラートが発せられている……",
"400000111_43": "(でも、こちらの世界の装者が辿り着いてから、\\n その存在が確認されたケースもあります",
"400000111_44": "(ギャラルホルンがカルマノイズの発生を事前に予見していて、\\n 次元を超える上に時間も超越する存在だとしたら……",
"400000111_45": "(……流石にそれは飛躍しすぎでしょうか。並行世界間の\\n 相対時間に大きなズレは確認されていないようですし",
"400000111_46": "(該当ケースでは既にカルマノイズは発生していたものの、\\n たまたま観測されていないだけだったのでしょうか",
"400000111_47": "(それとも、カルマノイズとは別の何かに\\n ギャラルホルンが反応している……",
"400000111_48": "(……やっぱりわかりません)",
"400000111_49": "(でも、表層的な事象を繋いだだけで、何か重要な\\n ことを見落としているような、そんな予感がします……",
"400000111_50": "(神話世界で終末の始まりを告げる角笛とされる、\\n ギャラルホルン――",
"400000111_51": "(それが告げる『終末』とはカルマノイズのことなのでしょうか。\\n それとも――",
"400000111_52": "「ギャラルホルンがアラートをッ!?」",
"400000111_53": "「今度は一体、どこで……?」",
"400000111_54": "「えッ!? これは――ッ!!」",
"400000111_55": "「お待たせしましたッ!」",
"400000111_56": "「うむ、全員集まったようだな」",
"400000111_57": "「何が起こったのですか?」",
"400000111_58": "「ギャラルホルンのアラートが再び発せられたんです」",
"400000111_59": "「ギャラルホルンが……?」",
"400000111_60": "「今回はどんな世界に繋がったんだ?」",
"400000111_61": "「今、座標を特定しているところなのですが……」",
"400000111_62": "「今回は誰が行くことになるの?」",
"400000111_63": "「並行世界の座標が特定し次第、それを決めたい。\\n もう少し待ってくれ」",
"400000111_64": "「わかりましたッ!」",
"400000111_65": "(ギャラルホルンの座標が……?\\n これは、一体……",
"400000111_66": "「えッ!?」",
"400000111_67": "「今度はどうしたッ!」",
"400000111_68": "「はい、今度はノイズの反応が、我々の世界で――」",
"400000111_69": "「待ってッ!\\n この反応は、イズでもアルカ・イズでもない――」",
"400000111_70": "「まさか、これって、カルマノイズッ!?」",
"400000111_71": "「なんだとッ!?」",
"400000111_72": "「わたしたちの世界にカルマノイズが?」",
"400000111_73": "「みたいだな。\\n だが、あたしらが揃っている時でまだ良かった」",
"400000111_74": "「違いない」",
"400000111_75": "「師匠、すぐ出撃しますッ!」",
"400000111_76": "「ああ。頼んだ。\\n 並行世界のことは、こっちの問題が解決してからとする」",
"400000111_77": "「了解デスッ!」"
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"400000111_23": "「これらの並行世界では、カルマノイズと呼称される、\\n 主に黒色の外観をした、特殊なイズが確認されている」",
"400000111_24": "「通常のノイズと比較にならない戦闘力を有するだけでなく、\\n 生半可な損傷は瞬時に修復する超回復能力をも有している」",
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"400000111_26": "「この瘴気に常人が触れた場合、負の感情が昂進され、他者への\\n 攻撃性が高まる他、最悪、自我崩壊へと至る危険性もある」",
"400000111_27": "「装者であればこの精神汚染に耐えられるが、破壊衝動を制御し\\n 力を発揮するイグナイトモジュールとの相性は最悪である」",
"400000111_28": "(そう、カルマノイズの撃退が容易でない理由が、これです)",
"400000111_29": "(破壊衝動は装者の理性を蝕み、最悪、前に並行世界で出会った\\n 響さんのように、暴走状態を引き起こす危険性すらあります",
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"400000111_33": "「これらのカルマノイズの起源については、目下不明である」",
"400000111_34": "(ある並行世界においては、ソロモンの杖による制御コマンドを\\n 受け付けなかったという報告もありました",
"400000111_35": "(これは通常のノイズの変異というより、アルカ・ノイズの\\n ような、別の生成過程をもつ個体群である可能性が高いのでしょうか",
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"400000111_38": "「このカルマノイズの出現と、ギャラルホルンのアラートの\\n 間には、強い相関が認められている」",
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"400000111_51": "(それが告げる『終末』とはカルマノイズのことなのでしょうか。\\n それとも――",
"400000111_52": "「ギャラルホルンがアラートをッ!?」",
"400000111_53": "「今度は一体、どこで……?」",
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"400000111_55": "「お待たせしましたッ!」",
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"400000111_57": "「何が起こったのですか?」",
"400000111_58": "「ギャラルホルンのアラートが再び発せられたんです」",
"400000111_59": "「ギャラルホルンが……?」",
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"400000111_62": "「今回は誰が行くことになるの?」",
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"400000111_68": "「はい、今度はノイズの反応が、我々の世界で――」",
"400000111_69": "「待ってッ!\\n この反応は、イズでもアルカ・イズでもない――」",
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"400000111_71": "「なんだとッ!?」",
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"400000111_73": "「みたいだな。\\n だが、あたしらが揃っている時でまだ良かった」",
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@ -1,15 +1,15 @@
{
"400000121_0": "「はああ――ッ!!」",
"400000121_1": "「この再生能力、確かにカルマノイズデスね」",
"400000121_2": "「でも、前にわたしたちの世界に現れた時とは、\\n 少し様子が違うような……」",
"400000121_3": "「そうね……。以前は、最初は影の様な姿で現れていたわ」",
"400000121_4": "「ああ。あの時は、結果として並行世界での事態の悪化に伴って\\n 徐々に実体化する形だったな……」",
"400000121_5": "「でも、今回は最初から実体化しているってか?」",
"400000121_6": "「ええ。まるでこの世界に最初から存在しているかのように、ね。\\n ……とにかく、今はアレを片付けることに集中しましょう」",
"400000121_7": "「はいッ!」",
"400000121_8": "「錬金術師たちとの戦いを乗り越えた、今のわたしたちなら――、\\n カルマイズの体程度、連携でも充分戦えるはずよ」",
"400000121_9": "「ああ、そうだな」",
"400000121_10": "「一気に行くデスッ!」",
"400000121_11": "「うん、一緒に」",
"400000121_12": "「ああッ! 全力でぶちかますぞッ!」"
{
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@ -1,31 +1,31 @@
{
"400000122_0": "「いい調子ね、ダメージが敵の再生能力を上回っているわッ!」",
"400000122_1": "「よし、更なる連携と火力集中で一気に屠るぞッ!」",
"400000122_2": "「了解ですッ!」",
"400000122_3": "「行くデスよ――ッ!」",
"400000122_4": "「はああああ――ッ!」",
"400000122_5": "「追撃よ――ッ!」",
"400000122_6": "「せい――ッ!!」",
"400000122_7": "「くたばれええええ――ッ!!」",
"400000122_8": "「はああああああ――ッ!!」",
"400000122_9": "「やったデスッ!」",
"400000122_10": "「S2CAやエクスドライブ無しでもカルマイズに勝てた」",
"400000122_11": "「ああ。これもギアの出力が上がったおかげってやつか?」",
"400000122_12": "「それだけじゃない。\\n わたしたちの連携の精度も確実に向上しているわ」",
"400000122_13": "「所々は危うい面もあったがな。\\n ひとまずは及第点と言えるだろう」",
"400000122_14": "「えへへ。\\n アタシたち、どんどん強くなってるデースッ」",
"400000122_15": "「そうだね」",
"400000122_16": "「カルマノイズ自体にも個体差があるから、油断は禁物よ。\\n より強力なカルマイズが出現することも考えられるわ」",
"400000122_17": "「それに、並行世界では、\\n 今回のように全員で戦うというわけにもいかないのだから」",
"400000122_18": "「……そうデスね」",
"400000122_19": "「だが、正攻法による攻略の糸口も見えてきた。\\n これは大きな収穫だろう」",
"400000122_20": "「ああ。S2CAやエクスドライブは、\\n 発動条件が厳しいからな……」",
"400000122_21": "「あ、師匠から連絡みたいです」",
"400000122_22": "「お前たち、よくカルマノイズを撃退してくれた」",
"400000122_23": "「へへん。それほどでもないデースッ!」",
"400000122_24": "「ああ……。ともかく、至急、S.O.N.G.ヘ帰還してくれ」",
"400000122_25": "「はい。了解です」",
"400000122_26": "「なんか、師匠の口調、少し変じゃなかったですか?」",
"400000122_27": "「ああ。どことなく歯切れが悪かったな」",
"400000122_28": "「とりあえず、早く帰るとしましょう」"
{
"400000122_0": "「いい調子ね、ダメージが敵の再生能力を上回っているわッ!」",
"400000122_1": "「よし、更なる連携と火力集中で一気に屠るぞッ!」",
"400000122_2": "「了解ですッ!」",
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"400000122_17": "「それに、並行世界では、\\n 今回のように全員で戦うというわけにもいかないのだから」",
"400000122_18": "「……そうデスね」",
"400000122_19": "「だが、正攻法による攻略の糸口も見えてきた。\\n これは大きな収穫だろう」",
"400000122_20": "「ああ。S2CAやエクスドライブは、\\n 発動条件が厳しいからな……」",
"400000122_21": "「あ、師匠から連絡みたいです」",
"400000122_22": "「お前たち、よくカルマノイズを撃退してくれた」",
"400000122_23": "「へへん。それほどでもないデースッ!」",
"400000122_24": "「ああ……。ともかく、至急、S.O.N.G.ヘ帰還してくれ」",
"400000122_25": "「はい。了解です」",
"400000122_26": "「なんか、師匠の口調、少し変じゃなかったですか?」",
"400000122_27": "「ああ。どことなく歯切れが悪かったな」",
"400000122_28": "「とりあえず、早く帰るとしましょう」"
}

View file

@ -1,39 +1,39 @@
{
"400000131_0": "「お前たち。ご苦労だった」",
"400000131_1": "「未だに戦闘配備を解いていないというのは……、\\n まだ何か問題が」",
"400000131_2": "「実はギャラルホルンのアラートが鳴り止まなくてな」",
"400000131_3": "「さっきのカルマノイズが倒しきれていなかったんデスか?」",
"400000131_4": "「いや、先程お前たちが交戦したカルマノイズは、\\n 確かにこちらでも撃破を確認している」",
"400000131_5": "「では、他にもアラートの原因が存在すると?」",
"400000131_6": "「ああ、どうもあの1体だけではなかったようだ」",
"400000131_7": "「まさか、もう1体ッ!?」",
"400000131_8": "「そんなの、どこにいるってんだ?」",
"400000131_9": "「そのことに関連してなのですが。\\n 今回のアラートの発生時に普段と異なる点が見受けられました」",
"400000131_10": "「普段と異なる点?」",
"400000131_11": "「どういうこと?」",
"400000131_12": "「みなさんも知っての通り、ギャラルホルンのアラートは、\\n 複数の並行世界に繋がるゲートと連動しています」",
"400000131_13": "「そのこともあり、アラートの発生時には必ずどこの世界かを\\n 示す、空間座標の情報が同時に現れるんです」",
"400000131_14": "「そういえば出撃前にも座標を確認してるって言ってたな」",
"400000131_15": "「はい。その座標を照合して、それが過去に訪れた世界なのか、\\n 新たな場所なのかなどを判断できていたのですが――」",
"400000131_16": "「今回はそれが異なっていたと?」",
"400000131_17": "「はい。今回発生したアラートでは空間座標が目まぐるしく\\n 変わり、明らかに異常な状態だったんです」",
"400000131_18": "「空間座標か目まぐるしく変わる?」",
"400000131_19": "「それってつまり、どういうことなんデスか?」",
"400000131_20": "「壊れちゃったとか?」",
"400000131_21": "「ボクもその可能性を考えましたが、\\n どうも違うようです」",
"400000131_22": "「先程、ちょうどみなさんがカルマノイズを倒した辺りで、\\n 改めて空間座標が表示されたのですが……」",
"400000131_23": "「どこの並行世界だったの?」",
"400000131_24": "「それが……どうやら、発生源はひとつではないようなんです」",
"400000131_25": "「ええッ!?」",
"400000131_26": "「……この反応はッ!?」",
"400000131_27": "「どうしたんですか、マム?」",
"400000131_28": "「……カルマノイズが出現したようです」",
"400000131_29": "「カルマノイズって……、あの時の黒いノイズ……?」",
"400000131_30": "「ええ。あのノイズの強力な変異体です。\\n まさか、この世界に再び現れるとは……」",
"400000131_31": "「大丈夫です、わたしがなんとかします」",
"400000131_32": "「いけません。通常のノイズとは比較にならない攻撃力と、\\n なにより強力な再生能力……。とてもあなた人では」",
"400000131_33": "「わたしも昔のままのわたしじゃありません。\\n 出撃しますッ」",
"400000131_34": "「セレナ、待ちなさいッ!」",
"400000131_35": "「しようがない子……」",
"400000131_36": "「無理するのではありませんよ、セレナ……」"
{
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"400000131_9": "「そのことに関連してなのですが。\\n 今回のアラートの発生時に普段と異なる点が見受けられました」",
"400000131_10": "「普段と異なる点?」",
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"400000131_17": "「はい。今回発生したアラートでは空間座標が目まぐるしく\\n 変わり、明らかに異常な状態だったんです」",
"400000131_18": "「空間座標か目まぐるしく変わる?」",
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@ -1,35 +1,35 @@
{
"400000141_0": "「はああ――ッ!」",
"400000141_1": "「くそッ。やはりこの程度では削りきれんかッ!」",
"400000141_2": "「シンフォギアシステムと異なり、\\n 式回天特機装束では位相差障壁の調律は不可能」",
"400000141_3": "「つまり、力押しにならざるを得ない――」",
"400000141_4": "「悔しいが、その火力が、圧倒的に足りないということかッ!」",
"400000141_5": "「ええ、そういうことよ」",
"400000141_6": "「その上、RN式回天特機装束は効果時間は限られている。\\n 注意が必要だわ」",
"400000141_7": "「言われなくとも承知しているッ!」",
"400000141_8": "「ハーハッハッ!」",
"400000141_9": "「この万能の天才にして無敵の英雄が助力しているのです。\\n 心配など一切無用ッ」",
"400000141_10": "「……大口に見合った働きを期待するわ。\\n ただ、アレの瘴気には気を付けなさいね」",
"400000141_11": "「言われるまでもありません。この天才である僕が、\\n 二度も同じミスをするなどありえませんからね」",
"400000141_12": "「ヒット&アウェイは、戦術の基本。\\n 瘴気に触れないように戦えばいいだけのことです」",
"400000141_13": "「それより、あなたこそ弱点のひとつでも\\n 見つけたらどうなんです」",
"400000141_14": "「この天才とネフェリムの力をもってしても、\\n カルマイズの再生能力は少しばかり厄介なんですから」",
"400000141_15": "「住民の避難状況はどうなっているッ!?」",
"400000141_16": "「周辺住民の避難完了まであと5分はかかりますッ!」",
"400000141_17": "「それまでなんとか時間を稼いでくださいッ!」",
"400000141_18": "「やれやれ。なんで僕の栄えある英雄部隊が\\n そんな小間使いをしなければならないのやら……」",
"400000141_19": "「上司としては、彼らにもっと華々しい活躍を\\n させてあげたいものですがね」",
"400000141_20": "「地味な雑事で結構ですよッ!」",
"400000141_21": "「我々にカルマノイズの相手なんてできませんからねッ!」",
"400000141_22": "「やれやれ、欲の無いことだ」",
"400000141_23": "「しかしまあ仕方ありません。\\n いくら我が英雄部隊とはいえ、英雄そのものではない」",
"400000141_24": "「歴史の舞台へと上がれるのは、僅かに選ばれた者のみ」",
"400000141_25": "「そう――。例えば、この僕のようにねッ!」",
"400000141_26": "「無駄口叩いている暇があったら、\\n カルマイズを叩いてくれッ」",
"400000141_27": "「僕にあれこれ指図をしないでいただきたいッ!\\n 英雄とは自らの意志のみに従うものなのですよッ」",
"400000141_28": "(相変わらず扱いにくい人物だ。\\n それでもあの腕の力は本物……",
"400000141_29": "(だが、我々2人分の攻撃をもってしても、\\n カルマイズの再生速度を上回ることはできんか……",
"400000141_30": "(こんな時に装者たちがいてくれたら……)",
"400000141_31": "(いや。いい歳をした大人が泣き言とは、情けない)",
"400000141_32": "「大人としてやれるだけのことをやるまでだッ!」"
{
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@ -1,64 +1,64 @@
{
"400000142_0": "「それってつまり、複数の並行世界で\\n 同時に大変なことが起きているってこと」",
"400000142_1": "「はい。しかも、アラートは時間と共に\\n どんどん強くなっていってます」",
"400000142_2": "「アラートを放置すればこちらの世界にも影響が及びかねん」",
"400000142_3": "「そこで検討した結果、お前たちには手分けをして、\\n それぞれの世界へ救援に向かってもらいたい」",
"400000142_4": "「はい」",
"400000142_5": "「それで、向かう先と配分は?」",
"400000142_6": "「現在、異常事態の発生が確認できているのは、セレナさんの\\n 世界と、フィーネさんやウェル博士のいる世界のふたつです」",
"400000142_7": "「そこで、セレナくんの世界にはマリアくん、\\n 調くん、切歌くんに行ってもらいたい」",
"400000142_8": "「ええ、わかったわ」",
"400000142_9": "「セレナを助けに行くデスッ!」",
"400000142_10": "「うん、早く行こう」",
"400000142_11": "「そして、もう片方の世界には、\\n 翼とクリスくんに向かってもらいたい」",
"400000142_12": "「……ああ、わかった」",
"400000142_13": "「了解しました。\\n 向こうの司令の指示の下、対処にあたります」",
"400000142_14": "「頼んだぞ」",
"400000142_15": "「ただ、状況的にどんな危険があるかもわからない」",
"400000142_16": "「無理はせず、必要なら一時撤退も視野に入れ、\\n 慎重に事を進めてくれ」",
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"400000142_27": "「はい。翼さんもクリスちゃんも気をつけて」",
"400000142_28": "「わかっている。行くぞ、雪音」",
"400000142_29": "「そんじゃ、ちょっくら行ってくる」",
"400000142_30": "「わたしたちも出発しましょう」",
"400000142_31": "「うん」",
"400000142_32": "「急ぐデスよッ!」",
"400000142_33": "「みんな……。気をつけて」",
"400000142_34": "「失礼します」",
"400000142_35": "「あれ、未来? どうしてここに?」",
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"400000142_38": "「万が一の為だ」",
"400000142_39": "「深刻な事態が発生した場合、響くん1人では\\n 手に余るかもしれん。装者は多いに越したことはあるまい」",
"400000142_40": "「はい、お話は伺っています。\\n わたしで力になれるなら協力させてください」",
"400000142_41": "「すまんな」",
"400000142_42": "(……未来まで戦いに)",
"400000142_43": "「ふう……。今日はこのくらいにしとくか」",
"400000142_44": "「お疲れさま。\\n ブリーシンガメンとの適合率も安定してるようね」",
"400000142_45": "「ああ、おかげさんで、なんとか扱えてるよ」",
"400000142_46": "「それは良かったわ」",
"400000142_47": "「さて、と。\\n あたしはボチボチ帰るけど、了子さんは」",
"400000142_48": "「まだ仕事がね。ちょっと調べたいこともあるし」",
"400000142_49": "「そか。それじゃお先」",
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"400000142_51": "「ふう……。やれやれ」",
"400000142_52": "「奏ちゃんのシミュレーションデータの解析も終わったし、\\n こっちのデータの整理も進めておこうかしらね――」",
"400000142_53": "「カルマノイズの分析レポート」",
"400000142_54": "「カルマノイズとはノイズの変異種、もしくは\\n なんらかの条件で発生する、強力な呪いを帯びたイズである」",
"400000142_55": "「その出現は神出鬼没。但し、人の多い場所や、\\n フォニックゲインの高い地域に現れやすい傾向あり」",
"400000142_56": "「個別個体に思考能力などは無く、通常のノイズ同様、\\n 人間を殺すために自律反射的に作動している模様」",
"400000142_57": "「この世界に確認されていた個体を倒したものの、\\n 後に新たな個体も出現」",
"400000142_58": "「後者はアダムスフィアと呼ばれる高エネルギー結晶を取り込んで\\n より強力な個体へと進化した」",
"400000142_59": "「また当該事例では、瘴気により汚染された錬金術師と融合する\\n 現象まで見受けられ、更なる研究と対策の必要があるだろう」",
"400000142_60": "「奏ちゃんもいて、今は何かあったら翼ちゃんたちも\\n 来てくれるからなんとかなってるけど――」",
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"400000142_30": "「わたしたちも出発しましょう」",
"400000142_31": "「うん」",
"400000142_32": "「急ぐデスよッ!」",
"400000142_33": "「みんな……。気をつけて」",
"400000142_34": "「失礼します」",
"400000142_35": "「あれ、未来? どうしてここに?」",
"400000142_36": "「ああ、俺が呼んだんだ」",
"400000142_37": "「師匠が?」",
"400000142_38": "「万が一の為だ」",
"400000142_39": "「深刻な事態が発生した場合、響くん1人では\\n 手に余るかもしれん。装者は多いに越したことはあるまい」",
"400000142_40": "「はい、お話は伺っています。\\n わたしで力になれるなら協力させてください」",
"400000142_41": "「すまんな」",
"400000142_42": "(……未来まで戦いに)",
"400000142_43": "「ふう……。今日はこのくらいにしとくか」",
"400000142_44": "「お疲れさま。\\n ブリーシンガメンとの適合率も安定してるようね」",
"400000142_45": "「ああ、おかげさんで、なんとか扱えてるよ」",
"400000142_46": "「それは良かったわ」",
"400000142_47": "「さて、と。\\n あたしはボチボチ帰るけど、了子さんは」",
"400000142_48": "「まだ仕事がね。ちょっと調べたいこともあるし」",
"400000142_49": "「そか。それじゃお先」",
"400000142_50": "「ええ、お疲れさま」",
"400000142_51": "「ふう……。やれやれ」",
"400000142_52": "「奏ちゃんのシミュレーションデータの解析も終わったし、\\n こっちのデータの整理も進めておこうかしらね――」",
"400000142_53": "「カルマノイズの分析レポート」",
"400000142_54": "「カルマノイズとはノイズの変異種、もしくは\\n なんらかの条件で発生する、強力な呪いを帯びたイズである」",
"400000142_55": "「その出現は神出鬼没。但し、人の多い場所や、\\n フォニックゲインの高い地域に現れやすい傾向あり」",
"400000142_56": "「個別個体に思考能力などは無く、通常のノイズ同様、\\n 人間を殺すために自律反射的に作動している模様」",
"400000142_57": "「この世界に確認されていた個体を倒したものの、\\n 後に新たな個体も出現」",
"400000142_58": "「後者はアダムスフィアと呼ばれる高エネルギー結晶を取り込んで\\n より強力な個体へと進化した」",
"400000142_59": "「また当該事例では、瘴気により汚染された錬金術師と融合する\\n 現象まで見受けられ、更なる研究と対策の必要があるだろう」",
"400000142_60": "「奏ちゃんもいて、今は何かあったら翼ちゃんたちも\\n 来てくれるからなんとかなってるけど――」",
"400000142_61": "「もしも並行世界を複数巻き込んだ、同時事態の発生――。\\n なんてことが起きたりしたら、大変よね……」"
}

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@ -1,52 +1,52 @@
{
"400000211_0": "セレナの戦い",
"400000211_1": "「はああ――ッ!!」",
"400000211_2": "「やっぱり、傷がすぐに治っちゃう……」",
"400000211_3": "「これじゃ、いくら攻撃しても意味がない」",
"400000211_4": "(何か、弱点になるようなものでもあれば……)",
"400000211_5": "(しかし、そんなもの、\\n 一朝一夕で見つかるようなものでは、とても……",
"400000211_6": "(くッ……。なんと無力なのですか、私は……)",
"400000211_7": "(このままではマリアだけでなく、セレナまで――)",
"400000211_8": "「きゃあ――ッ!」",
"400000211_9": "「セレナッ!」",
"400000211_10": "「撤退しなさい、セレナッ!\\n やはりあなたには荷が重すぎますッ」",
"400000211_11": "「でもマム、わたしが逃げたら、みんなを護れない……」",
"400000211_12": "「そんなの……。わたしは、絶対に嫌ッ!」",
"400000211_13": "「セレナッ!!」",
"400000211_14": "「はあああ――ッ!!」",
"400000211_15": "(たとえ一撃は小さくとも、一点に集中すれば――)",
"400000211_16": "(ダメ、やっぱり塞がってしまうッ!?)",
"400000211_17": "(なッ! 広域攻撃ッ!?)",
"400000211_18": "(さ、避けられない――)",
"400000211_19": "(ごめんなさい、姉さん……)",
"400000211_20": "「ふう……。間一髪、ね」",
"400000211_21": "「そ、その声は――」",
"400000211_22": "「大丈夫、セレナッ?」",
"400000211_23": "「ね……姉さんッ!?」",
"400000211_24": "「アタシたちもいるデスよッ!」",
"400000211_25": "「お待たせ、セレナ」",
"400000211_26": "「暁さん、月読さんッ!」",
"400000211_27": "「みなさん……。来てくれたんですね」",
"400000211_28": "「もう、涙を拭きなさいな」",
"400000211_29": "「ご、ごめん、姉さん……」",
"400000211_30": "「アイツはひとまずアタシたちが引きつけるデス」",
"400000211_31": "「2人はその間に体勢の立て直しを」",
"400000211_32": "「ええ、お願いね」",
"400000211_33": "「セレナをいじめた子には――」",
"400000211_34": "「お仕置きの時間デスよッ!」",
"400000211_35": "「すごい、おふたりとも。\\n カルマイズ相手に、あんなに……」",
"400000211_36": "「体勢を整え次第、わたしたちも行きましょう。\\n まだやれるわね」",
"400000211_37": "「うん、姉さんと一緒なら」",
"400000211_38": "「よく来てくれましたね、マリア」",
"400000211_39": "「マム」",
"400000211_40": "「状況は見ての通りです。\\n 相手はカルマイズ。半端な攻撃は通じません」",
"400000211_41": "「わかっているわ。\\n でも、今のわたしたちならやれる」",
"400000211_42": "「わかりました。\\n ならば、お願いします」",
"400000211_43": "「任されたデースッ!」",
"400000211_44": "「2人とも、準備はいい?」",
"400000211_45": "「大丈夫。待たせたわね」",
"400000211_46": "「なら、2人1組で連携攻撃をッ!」",
"400000211_47": "「セレナはわたしにタイミングをあわせて」",
"400000211_48": "「わ、わかった」",
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"400000212_2": "「マリアとセレナ、なかなか息ぴったんこデスね。\\n さすが姉妹デスッ」",
"400000212_3": "「切ちゃん、わたしたちも」",
"400000212_4": "「負けてられないデスッ!」",
"400000212_5": "「やあああ――ッ!!」",
"400000212_6": "「マストダ―――イッ!!」",
"400000212_7": "「確実に再生能力を上回っている。\\n このまま畳み掛けるわよッ」",
"400000212_8": "「う、うん、姉さんッ!」",
"400000212_9": "「二度と再生できないくらいに――」",
"400000212_10": "「ギッタギタに切り刻んでやるデスッ!!」",
"400000212_11": "「はあああ――ッ!!」",
"400000212_12": "「はあああ――ッ!!」",
"400000212_13": "「やったの……?」",
"400000212_14": "「ええ、みんな頑張ったわね」",
"400000212_15": "「そうだね」",
"400000212_16": "「アタシたちにかかれば、こんなもんデースッ!」",
"400000212_17": "「セレナッ!?」",
"400000212_18": "「ありがとう、姉さん……」",
"400000212_19": "「気が抜けたのね、セレナ。\\n でも、無事で本当に良かったわ」",
"400000212_20": "「うん……。全部、姉さんたちのおかげだよ」",
"400000212_21": "「それにしても、カルマノイズを\\n 普通の攻撃で倒しきるなんて……」",
"400000212_22": "「へへーん。\\n ギアのパワーアップと厳しい特訓のおかげデースッ」",
"400000212_23": "「特訓、大変だった……」",
"400000212_24": "「そう……、なんだ……」",
"400000212_25": "「セレナもよく頑張ったわ」",
"400000212_26": "「う、うん……」",
"400000212_27": "(でも……。わたしは姉さんについていくのがやっとだった)",
"400000212_28": "(みんなは、どんどん強くなってるのに、わたしは……)",
"400000212_29": "「ご苦労様でした。\\n 変わりないようですね」",
"400000212_30": "「マムこそ、元気そうで良かったわ」",
"400000212_31": "「それで、こちらに来たのは、\\n 例のギャラルホルンのアラート絡みですか」",
"400000212_32": "「ええ。しかも複数の世界に同時発生したから、\\n この世界にはわたしたちだけで来たの」",
"400000212_33": "「複数の世界で同時に……、ですか」",
"400000212_34": "「マム。この世界では、あの後、他にカルマノイズは?」",
"400000212_35": "「いえ、例の事件以降は、一切出現していませんでした。\\n 今日までは、ですが」",
"400000212_36": "「では、さっきの個体が現れたのは?」",
"400000212_37": "「ええ、つい先程です。\\n それもなんの前触れもなく、不意に……」",
"400000212_38": "「そうだったの……」",
"400000212_39": "「以前あなたたちに撃破してもらった個体は、この世界で\\n 過去に観測された個体と同一個体だと思われます」",
"400000212_40": "「ですが今回の個体は形状も性質も異なりました。\\n おそらくは、全く別の新たな個体なのでしょう」",
"400000212_41": "「そのようね……」",
"400000212_42": "「今回はマリアたちが来てくれたおかげで、\\n 発生後、即座に倒すことができたのは僥倖でした」",
"400000212_43": "「間に合って本当に良かったデス」",
"400000212_44": "「もう少し遅かったら危なかった」",
"400000212_45": "「…………」",
"400000212_46": "「ええ、そうですね」",
"400000212_47": "「ところで、マリア。\\n カルマイズの発生条件などは判明したのですか」",
"400000212_48": "「それは……。わたしたちもまだ、突き止められていないの」",
"400000212_49": "「そうですか……」",
"400000212_50": "「ならば、更に新たな個体が出現する可能性もある、\\n ということですね」",
"400000212_51": "「ええ……。その可能性は否定できないわ」",
"400000212_52": "(カルマノイズがまた発生する可能性が……?)",
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"400000221_17": "「今のあなたと彼女たちとを比べてどうするというのです?」",
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"400000221_19": "「それに、詳しいことは聞かないとわかりませんが、例の事件から、\\n 彼女たちはよほどの激しい戦いをくぐり抜けてきたのでしょう」",
"400000221_20": "「あちらはあちらで、それだけ厳しい世界ということです。\\n それをくぐり抜けたからこそ、今の彼女たちの強さがある」",
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"400000221_26": "(だけど、事態はきっと、\\n わたしの準備ができるのなんて待ってはくれない……",
"400000221_27": "(だから、少しでも早く姉さんたちみたいに\\n 戦える力を身につけないと……",
"400000221_28": "「もう帰ってしまうの?」",
"400000221_29": "「ええ。本当はゆっくりしていきたいところだけどね」",
"400000221_30": "「今は複数の並行世界で同時に異変が起きているから」",
"400000221_31": "「こっちの報告と、他の世界の状況確認のために、\\n いったん帰らないといけないんデスよ」",
"400000221_32": "「そうなんですか……」",
"400000221_33": "「そんな顔しないで、セレナ。\\n わたしも帰りにくくなってしまうわ」",
"400000221_34": "「ごめんなさい、姉さん……」",
"400000221_35": "「もう少しだけ残ってもらうわけにはいかないの?」",
"400000221_36": "「どうかしたの?\\n 何か話があるなら言ってごらんなさい」",
"400000221_37": "「……。\\n 実は、姉さんたちに特訓をつけてもらいたくて……」",
"400000221_38": "「特訓?」",
"400000221_39": "「はい……。わたし、もっと強くなりたいんです」",
"400000221_40": "「急にどうしたの?」",
"400000221_41": "「今回も、姉さんたちが来てくれてなかったら、\\n どうにもならなかった」",
"400000221_42": "「でも……。それじゃ、いつまでたっても一人前にはなれない」",
"400000221_43": "「わたし、姉さんたちに頼るんじゃなくて、\\n わたし自身の力で、みんなを護れるようになりたいの」",
"400000221_44": "「セレナ……」",
"400000221_45": "「気持ちは良くわかるデス」",
"400000221_46": "「うん。わたしたちも、力の足りないもどかしさを\\n ずっと味わってたから……」",
"400000221_47": "「こんなアタシたちで良ければ、\\n いくらでも協力するデスよッ」",
"400000221_48": "「本当ですか?」",
"400000221_49": "「もちろん」",
"400000221_50": "「当然、マリアも参加するデスよね?」",
"400000221_51": "「で、でも……。セレナと戦うだなんて……わたしは……」",
"400000221_52": "「私からもお願いできますか、マリア」",
"400000221_53": "「マム?」",
"400000221_54": "「ここにいるセレナは今まで、あなた無しでも戦ってきました。\\n そして、これからも人で戦い続けなければならないのです」",
"400000221_55": "「あなたも本当に彼女のためを想うなら――、\\n セレナを人の装者として認めるなら――」 ",
"400000221_56": "「手加減抜きで相手をしてあげてくれませんか?」",
"400000221_57": "「……わかったわ、マム」",
"400000221_58": "「姉さんッ!」",
"400000221_59": "「セレナ、やるからには、手加減はなしよ?」",
"400000221_60": "「うんッ! ありがとうッ!」"
{
"400000221_0": "「マム?」",
"400000221_1": "「セレナ、来ましたか」",
"400000221_2": "「マリアたちはどうしていますか?」",
"400000221_3": "「案内したお部屋で休んでもらってます」",
"400000221_4": "「結構です」",
"400000221_5": "「それで、話って……?」",
"400000221_6": "「今日の出撃についてです。\\n 何が言いたいかは、わかりますね」",
"400000221_7": "「はい……。命令を無視して出撃したこと……」",
"400000221_8": "「そうです。\\n それがどれだけ危険かは、今回身に染みたでしょう」",
"400000221_9": "「実際、マリアたちが来なければ、\\n 取り返しのつかない事態になるところでした」",
"400000221_10": "「もう、あんな無理をしてはなりませんよ?」",
"400000221_11": "「はい。でも……」",
"400000221_12": "「何か不満ですか?」",
"400000221_13": "「不満とか、そういうのじゃなくて。\\n でも、でも……」",
"400000221_14": "「セレナ?」",
"400000221_15": "「わたしじゃ、護れないのかな……?」",
"400000221_16": "「わたしだけの力じゃ、マムや、この世界のみんなを、\\n 護ることはできないのかな」",
"400000221_17": "「今のあなたと彼女たちとを比べてどうするというのです?」",
"400000221_18": "「マリアたちのギアは以前より出力が上がっているようです」",
"400000221_19": "「それに、詳しいことは聞かないとわかりませんが、例の事件から、\\n 彼女たちはよほどの激しい戦いをくぐり抜けてきたのでしょう」",
"400000221_20": "「あちらはあちらで、それだけ厳しい世界ということです。\\n それをくぐり抜けたからこそ、今の彼女たちの強さがある」",
"400000221_21": "「あなたも幾つかの戦いを切り抜けたとはいえ、それでも\\n マリアたちほどに戦いの経験があるわけではありません」",
"400000221_22": "「あなたは、今のあなたができることをやれば良いのです」",
"400000221_23": "「焦らず、少しずつ力をつけていきなさい」",
"400000221_24": "「はい……」",
"400000221_25": "(焦ってはいけない……それはわかってる)",
"400000221_26": "(だけど、事態はきっと、\\n わたしの準備ができるのなんて待ってはくれない……",
"400000221_27": "(だから、少しでも早く姉さんたちみたいに\\n 戦える力を身につけないと……",
"400000221_28": "「もう帰ってしまうの?」",
"400000221_29": "「ええ。本当はゆっくりしていきたいところだけどね」",
"400000221_30": "「今は複数の並行世界で同時に異変が起きているから」",
"400000221_31": "「こっちの報告と、他の世界の状況確認のために、\\n いったん帰らないといけないんデスよ」",
"400000221_32": "「そうなんですか……」",
"400000221_33": "「そんな顔しないで、セレナ。\\n わたしも帰りにくくなってしまうわ」",
"400000221_34": "「ごめんなさい、姉さん……」",
"400000221_35": "「もう少しだけ残ってもらうわけにはいかないの?」",
"400000221_36": "「どうかしたの?\\n 何か話があるなら言ってごらんなさい」",
"400000221_37": "「……。\\n 実は、姉さんたちに特訓をつけてもらいたくて……」",
"400000221_38": "「特訓?」",
"400000221_39": "「はい……。わたし、もっと強くなりたいんです」",
"400000221_40": "「急にどうしたの?」",
"400000221_41": "「今回も、姉さんたちが来てくれてなかったら、\\n どうにもならなかった」",
"400000221_42": "「でも……。それじゃ、いつまでたっても一人前にはなれない」",
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"400000221_44": "「セレナ……」",
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"400000221_47": "「こんなアタシたちで良ければ、\\n いくらでも協力するデスよッ」",
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@ -1,63 +1,63 @@
{
"400000311_0": "大人たちとの共闘",
"400000311_1": "「ふん――ッ!!」",
"400000311_2": "「はぁ、はぁ、はぁ……」",
"400000311_3": "(たった5分を、こんなに長いと思ったのは初めてだ……)",
"400000311_4": "「民間人の避難状況はどうなってるッ!?」",
"400000311_5": "「ダ、ダメですッ!」",
"400000311_6": "「カルマノイズの瘴気を浴びた民間人が暴れていて、\\n 避難には、まだ時間が必要です」",
"400000311_7": "「くッ! 我々が駆け付ける前に、瘴気を浴びた者たちか……」",
"400000311_8": "(一般人は瘴気を浴びたらひとたまりもないからな……)",
"400000311_9": "「戦線と避難路が近いのも問題だな……。\\n こうなれば、この場から奴をどかすしかない」",
"400000311_10": "「ウェル博士、手を貸してくれッ!」",
"400000311_11": "「簡単に言ってくれますが、\\n こちらも奴には容易に近づけないことをお忘れなく」",
"400000311_12": "「全身をカバーできる聖遺物とは違い、僕は腕以外は\\n 生身ですからね。さすがにアレに触れたらタダじゃすまない」",
"400000311_13": "「そうだったな、お前は瘴気への耐性が……」",
"400000311_14": "「そうッ! 瘴気で正気を失うだなんてッ!\\n 高貴なる英雄の僕にはとても耐えられませんッ」",
"400000311_15": "「<size=25>最初から正気なんてあったっけ?</size>」",
"400000311_16": "「<size=25>どっちかというと瘴気で正気に戻してもらった方が\\n 良い気が……</size>」",
"400000311_17": "「君たち、何か言ったかねッ!?」",
"400000311_18": "「い、いえッ!」",
"400000311_19": "「何も言っておりませんッ!」",
"400000311_20": "「ともかく、英雄にはすべからく弱点のひとつもあるものです。\\n アキレスの足首や、シグルドの背中の一葉と同じようにね」",
"400000311_21": "(瘴気に取り込まれて敵に回られても面倒だ。\\n やむを得んか……",
"400000311_22": "「まあ、そうは言ってもこの僕の力が必要という状況は\\n わかりました。できる限りのことはしましょう」",
"400000311_23": "「ああ、頼んだぞッ!」",
"400000311_24": "「ひゃは――――ッ!」",
"400000311_25": "「ちょちょちょッ!? 何倍にして撃ち返す気ですかッ!?\\n この僕より目立つんじゃないッ」",
"400000311_26": "(む。奴の意識がウェル博士に集中した)",
"400000311_27": "(でかいのを叩き込むなら、今だッ!!)",
"400000311_28": "「はああ――ッ!!」",
"400000311_29": "「どうだッ!?」",
"400000311_30": "「くそ、これでも倒しきれないのかッ!?」",
"400000311_31": "「単発の威力は大きいものの、\\n 再生不能に陥らせるには不十分、というところかしら」",
"400000311_32": "「損傷していない周囲の組織が、\\n 損傷部位の再生を即座に補っているようね」",
"400000311_33": "「威力だけでなく同時に攻撃面積も広げろと?」",
"400000311_34": "「どうも決め手に欠けるようね。\\n 私も出ましょうか」",
"400000311_35": "「いや、結構。\\n こういうのは男の役目だ」",
"400000311_36": "「相変わらず言うことがむさ苦しいわね」",
"400000311_37": "「来なくて結構ッ!\\n あなたが来たら僕の活躍が薄くなるじゃないですかッ」",
"400000311_38": "「<size=25>そういうのはもう少し活躍してから言わないとなあ?</size>」",
"400000311_39": "「<size=25>いや、まったく</size>」",
"400000311_40": "「やせ我慢も良いけど、支えきれなくても知らないわよ?\\n そろそろRN式回天特機装束の効果時間も迫っているはずだし」",
"400000311_41": "「おおおおおッ!」",
"400000311_42": "(くッ――確かに、な。\\n RN式回天特機装束の威力も、だいぶ弱まってきている……",
"400000311_43": "(民間人の避難を完了させるまで保たせられるか……?)",
"400000311_44": "「いや、なんとしても保たせてみせるッ!」",
"400000311_45": "「手を貸してやろうか? おっさんッ!」",
"400000311_46": "「その声は――ッ!?」",
"400000311_47": "「救援に参上しましたッ!」",
"400000311_48": "「ずいぶんと苦労してるみたいだな」",
"400000311_49": "「君たちはッ!?」",
"400000311_50": "「窮地に助けが入るとは、これも全て僕の人徳の賜物ですねッ!」",
"400000311_51": "「はあ?\\n いや、まあ良いけどよ……」",
"400000311_52": "「2人とも、救援に感謝する」",
"400000311_53": "「いえ、当然のことです。\\n それでは、現刻より司令の指揮下に入ります」",
"400000311_54": "「では、民間人を避難させるためにカルマノイズを誘因、\\n 可能であれば撃滅したい。手伝ってくれるか」",
"400000311_55": "「承知しました」",
"400000311_56": "「なら牽制はあたしに任せろッ!」",
"400000311_57": "「任せましたッ!\\n さあ、思う存分、やっておしまいなさいッ」",
"400000311_58": "「なんでお前があたしに命令してるんだッ!?\\n ああああッ くそッ、とにかくやってやるッ」",
"400000311_59": "「<ruby=むこ>無辜</ruby>の民を護るために剣を揮うは防人の本懐――」",
"400000311_60": "「いざ推して参る――ッ!!」"
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"400000311_19": "「何も言っておりませんッ!」",
"400000311_20": "「ともかく、英雄にはすべからく弱点のひとつもあるものです。\\n アキレスの足首や、シグルドの背中の一葉と同じようにね」",
"400000311_21": "(瘴気に取り込まれて敵に回られても面倒だ。\\n やむを得んか……",
"400000311_22": "「まあ、そうは言ってもこの僕の力が必要という状況は\\n わかりました。できる限りのことはしましょう」",
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"400000311_26": "(む。奴の意識がウェル博士に集中した)",
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"400000311_30": "「くそ、これでも倒しきれないのかッ!?」",
"400000311_31": "「単発の威力は大きいものの、\\n 再生不能に陥らせるには不十分、というところかしら」",
"400000311_32": "「損傷していない周囲の組織が、\\n 損傷部位の再生を即座に補っているようね」",
"400000311_33": "「威力だけでなく同時に攻撃面積も広げろと?」",
"400000311_34": "「どうも決め手に欠けるようね。\\n 私も出ましょうか」",
"400000311_35": "「いや、結構。\\n こういうのは男の役目だ」",
"400000311_36": "「相変わらず言うことがむさ苦しいわね」",
"400000311_37": "「来なくて結構ッ!\\n あなたが来たら僕の活躍が薄くなるじゃないですかッ」",
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"400000311_52": "「2人とも、救援に感謝する」",
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"400000311_55": "「承知しました」",
"400000311_56": "「なら牽制はあたしに任せろッ!」",
"400000311_57": "「任せましたッ!\\n さあ、思う存分、やっておしまいなさいッ」",
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@ -1,43 +1,43 @@
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"400000312_0": "「吹き飛べーッ!!」",
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"400000312_4": "「よし、効いてるッ!」",
"400000312_5": "「一気に畳み込めッ!!」",
"400000312_6": "「ああッ!!」",
"400000312_7": "「はあああ――ッ!」",
"400000312_8": "「ッ!? こ、これはッ!」",
"400000312_9": "「タイムオーバーよッ!\\n 退きなさいッ」",
"400000312_10": "「ちぃ、あと一歩のところで――」",
"400000312_11": "「良いから下がれ、おっさんッ!」",
"400000312_12": "「生身に等しい状態でカルマノイズに相対するのは無謀ですッ!」",
"400000312_13": "「すまんッ!」",
"400000312_14": "「ハハハ、早々に脱落とはね。\\n やはり最後は英雄の僕が出ないと――」",
"400000312_15": "「ぎゃあッ!?」",
"400000312_16": "「ああ、博士がッ!?」",
"400000312_17": "「しっかりしてください、博士ッ!」",
"400000312_18": "「せめて次の給料日まで生き延びてもらわないとッ!」",
"400000312_19": "「何やってんだッ!」",
"400000312_20": "「やむを得ん。\\n わたしたちだけで仕留めるぞッ」",
"400000312_21": "「ああッ!」",
"400000312_22": "「いえ、どうやらこっちも時間切れのようね」",
"400000312_23": "「なんだと?」",
"400000312_24": "「なに、カルマノイズが――」",
"400000312_25": "「チッ。逃げられたか……」",
"400000312_26": "「この場で片付けられれば……ッ!」",
"400000312_27": "「ああ……、しかし相手はカルマノイズだ。\\n わたしたちだけで抑えられただけでも良しとしよう」",
"400000312_28": "「すまない、俺が戦えなくなったばかりに」",
"400000312_29": "「いえ、我々こそもう少し早く駆けつけていれば、\\n 連携でトドメを刺せたはずなのですが」",
"400000312_30": "「そんなところで反省会していないで、\\n ひとまず戻ってきたらどうなのかしら」",
"400000312_31": "「そうだったな。\\n 人とも、二課の本部まで来てもらえるか」",
"400000312_32": "「はい。近況の交換などのためにも是非」",
"400000312_33": "「無論だ」",
"400000312_34": "「ところで、あいつはどうすんだ?」",
"400000312_35": "「ああ、博士のことでしたらお構いなく」",
"400000312_36": "「目が覚めたら適当に連れていきますんで」",
"400000312_37": "「そうか。ならばよろしく頼む」",
"400000312_38": "「お任せを。まあ、目が覚めなくても\\n 適当な頃合い見て引きずっていきますし」",
"400000312_39": "「むしろその方が楽しそうだな」",
"400000312_40": "「慕われてんだかぞんざいに扱われてるんだか、\\n よくわからねえな……」"
{
"400000312_0": "「吹き飛べーッ!!」",
"400000312_1": "「そらそらそらッ!!」",
"400000312_2": "「ふん――ッ!!」",
"400000312_3": "「はああああ――ッ!!」",
"400000312_4": "「よし、効いてるッ!」",
"400000312_5": "「一気に畳み込めッ!!」",
"400000312_6": "「ああッ!!」",
"400000312_7": "「はあああ――ッ!」",
"400000312_8": "「ッ!? こ、これはッ!」",
"400000312_9": "「タイムオーバーよッ!\\n 退きなさいッ」",
"400000312_10": "「ちぃ、あと一歩のところで――」",
"400000312_11": "「良いから下がれ、おっさんッ!」",
"400000312_12": "「生身に等しい状態でカルマノイズに相対するのは無謀ですッ!」",
"400000312_13": "「すまんッ!」",
"400000312_14": "「ハハハ、早々に脱落とはね。\\n やはり最後は英雄の僕が出ないと――」",
"400000312_15": "「ぎゃあッ!?」",
"400000312_16": "「ああ、博士がッ!?」",
"400000312_17": "「しっかりしてください、博士ッ!」",
"400000312_18": "「せめて次の給料日まで生き延びてもらわないとッ!」",
"400000312_19": "「何やってんだッ!」",
"400000312_20": "「やむを得ん。\\n わたしたちだけで仕留めるぞッ」",
"400000312_21": "「ああッ!」",
"400000312_22": "「いえ、どうやらこっちも時間切れのようね」",
"400000312_23": "「なんだと?」",
"400000312_24": "「なに、カルマノイズが――」",
"400000312_25": "「チッ。逃げられたか……」",
"400000312_26": "「この場で片付けられれば……ッ!」",
"400000312_27": "「ああ……、しかし相手はカルマノイズだ。\\n わたしたちだけで抑えられただけでも良しとしよう」",
"400000312_28": "「すまない、俺が戦えなくなったばかりに」",
"400000312_29": "「いえ、我々こそもう少し早く駆けつけていれば、\\n 連携でトドメを刺せたはずなのですが」",
"400000312_30": "「そんなところで反省会していないで、\\n ひとまず戻ってきたらどうなのかしら」",
"400000312_31": "「そうだったな。\\n 人とも、二課の本部まで来てもらえるか」",
"400000312_32": "「はい。近況の交換などのためにも是非」",
"400000312_33": "「無論だ」",
"400000312_34": "「ところで、あいつはどうすんだ?」",
"400000312_35": "「ああ、博士のことでしたらお構いなく」",
"400000312_36": "「目が覚めたら適当に連れていきますんで」",
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"400000312_39": "「むしろその方が楽しそうだな」",
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}

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@ -1,79 +1,79 @@
{
"400000321_0": "「そうか、複数の世界でギャラルホルンのアラートが……」",
"400000321_1": "「はい。わたしたちの知る限り、この世界も含めて少なくとも\\n つの世界で異変が発生しています」",
"400000321_2": "「あたしたちの世界、それにこの世界、あともうひとつだな」",
"400000321_3": "「ふうん……。そのもうひとつの世界とは、\\n どういう世界なのか、聞いても良いかしら」",
"400000321_4": "「二課の代わりにF.I.S.が台頭し、唯一の装者を有している\\n 世界です。そちらにはマリアたちが行っています」",
"400000321_5": "「F.I.S.ね……米国の犬が生意気なこと。\\n 並行の可能性とはいえ、低い確率が選択されたものだわ」",
"400000321_6": "「ふむ、様々な世界があるのだな……」",
"400000321_7": "「それより、この世界での異変は、\\n 先程のカルマイズの発生の他にありましたか」",
"400000321_8": "「いや、知る限りでは、今回のカルマノイズの出現が初めてだ」",
"400000321_9": "「カルマノイズの反応も、先程の1体のみのようね」",
"400000321_10": "「なら、アイツさえ倒せば」",
"400000321_11": "「ああ、事態は収拾されるはずだ」",
"400000321_12": "「すまない、また君たちの力を頼りにさせてもらう」",
"400000321_13": "「へー、頼りにねー……」",
"400000321_14": "「な、なんだよ、怖い顔して?」",
"400000321_15": "「どうしたんだ?」",
"400000321_16": "「どうしてその子たちの力は借りるのに、\\n 私の力は信じてくれないのかしら」",
"400000321_17": "「君の力を信じていないわけじゃない。\\n いや、むしろ誰よりも君のことは信じているとも」",
"400000321_18": "「だが――」",
"400000321_19": "「だが――。なんなのかしら?」",
"400000321_20": "「い、いやなんでもない……。とにかく君のことは信じている」",
"400000321_21": "「<size=25>同じことを2回言った?</size>」",
"400000321_22": "「<size=25>完全に尻に敷かれてんな……</size>」",
"400000321_23": "「――ここで真打の僕登場ッ!」",
"400000321_24": "「<size=25>あ、また面倒なのが……</size>」",
"400000321_25": "「<size=25>だが、今この時だけは百万の援軍を得た気持ちだ</size>」",
"400000321_26": "「<size=25>違いない</size>」",
"400000321_27": "「ゴホンッ!\\n とにかく、今後のカルマイズへの対策だが――」",
"400000321_28": "「今回の後半戦、2人が合流してからの流れは\\n 悪くなかったように思う」",
"400000321_29": "「確かにな」",
"400000321_30": "「クリスくんとウェル博士が後衛を担当、中距離から砲撃を\\n 行い、敵の行動範囲を限定すると共に、意識を誘因――」",
"400000321_31": "「次に前衛の俺たちが敵に肉薄し、\\n 衝撃力を持って深傷を与える」",
"400000321_32": "「はい」",
"400000321_33": "「カルマノイズが弱まったところで後衛も効力射、損傷拡大を\\n 続け、前衛と共に一気にトドメを刺す――。といったところか」",
"400000321_34": "「大筋、それで行けると思います」",
"400000321_35": "「RN式回天特機装束の時間制限の件も、\\n 戦闘開始から我々と連携していれば問題ないかと」",
"400000321_36": "「結局、私は蚊帳の外なのね……」",
"400000321_37": "「あ、いや。\\n 君にはその戦術眼をもって全体の戦術補佐を任せたい」",
"400000321_38": "「はいはい、そういうことにしておくわ」",
"400000321_39": "「まあ良いけど、こいつと一緒ってのがなあ……」",
"400000321_40": "「文字通り百人力――。いや、千人力といったところでしょうッ!\\n 大船に乗ったつもりでいてくださいッ」",
"400000321_41": "「泥船の間違いじゃないのか……」",
"400000321_42": "「だが有効な戦術であることは確かだ」",
"400000321_43": "「この際、細かいわだかまりは捨てて協力してもらいたい」",
"400000321_44": "「わかってるよ」",
"400000321_45": "「さて。今日はもう遅いからそろそろ休みなさい」",
"400000321_46": "「そうだな。君たちにも休憩用の部屋を用意してある。\\n そちらを使ってくれ」",
"400000321_47": "「ご配慮ありがとうございます」",
"400000321_48": "「んじゃ、引き上げるとするか」",
"400000321_49": "「それにしても、なんでフィーネを戦わせたくないんだろうな」",
"400000321_50": "「前回の事変にて、フィーネの暴走の件もある。\\n カルマイズとの接触を懸念するのは無理もないだろう」",
"400000321_51": "「なら、はっきりそう言えば良いのによ」",
"400000321_52": "「それはそれで、\\n 彼女のプライドを傷つけると考えているのだろうな」",
"400000321_53": "「そんなもんか……」",
"400000321_54": "「ん? 噂をすれば、だ」",
"400000321_55": "「はい、こちら風鳴翼です」",
"400000321_56": "「2人とも揃っているわね?」",
"400000321_57": "「無論です。それで、どうしました?」",
"400000321_58": "「早速カルマノイズが出現したわ。\\n 弦十郎くんとウェル博士も現地に向かっているところよ」",
"400000321_59": "「ヘリを手配したから\\n 現地で彼らと合流してもらえるかしら」",
"400000321_60": "「承知しました。\\n 合流後は夕べの作戦通りに――、ですね」",
"400000321_61": "「ええ。……あの人のこと、お願いね」",
"400000321_62": "「微力を尽くします」",
"400000321_63": "「来たようだな」",
"400000321_64": "「遅い、遅いですよ、2人ともッ!\\n この英雄を待たせるとは何様のつもりですかッ」",
"400000321_65": "「遅れての登場は英雄の特権ッ! 引き立て役の君たちは、\\n 僕より先に着いて僕を待ちわびて苦戦していてくださいッ」",
"400000321_66": "「<size=25>それなら勝手に遅れてくれば良いのではないだろうか……</size>」",
"400000321_67": "「<size=25>……いっそ来ないでくれても良いけどな。あたし的には</size>」",
"400000321_68": "「それで、カルマノイズは?」",
"400000321_69": "「あそこだ」",
"400000321_70": "「よっしゃ。今度こそ逃さずにここで仕留めるぞ」",
"400000321_71": "「フフ……。さあ、出陣と行きますか。\\n 僕という英雄とその部下の活躍を天下に轟かせるためにッ」",
"400000321_72": "「<size=25>……部下ってもしかしてあたしらのことじゃないだろうな</size>」",
"400000321_73": "「<size=25>気にしていたらキリがないぞ</size>」",
"400000321_74": "「では、予定通り、作戦を開始するッ!」",
"400000321_75": "「そんじゃあ、おっ始めるとするか――ッ!!」",
"400000321_76": "「一番槍は僕が務めましょうッ!」"
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"400000321_7": "「それより、この世界での異変は、\\n 先程のカルマイズの発生の他にありましたか」",
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"400000321_18": "「だが――」",
"400000321_19": "「だが――。なんなのかしら?」",
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"400000321_38": "「はいはい、そういうことにしておくわ」",
"400000321_39": "「まあ良いけど、こいつと一緒ってのがなあ……」",
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"400000321_50": "「前回の事変にて、フィーネの暴走の件もある。\\n カルマイズとの接触を懸念するのは無理もないだろう」",
"400000321_51": "「なら、はっきりそう言えば良いのによ」",
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"400000321_53": "「そんなもんか……」",
"400000321_54": "「ん? 噂をすれば、だ」",
"400000321_55": "「はい、こちら風鳴翼です」",
"400000321_56": "「2人とも揃っているわね?」",
"400000321_57": "「無論です。それで、どうしました?」",
"400000321_58": "「早速カルマノイズが出現したわ。\\n 弦十郎くんとウェル博士も現地に向かっているところよ」",
"400000321_59": "「ヘリを手配したから\\n 現地で彼らと合流してもらえるかしら」",
"400000321_60": "「承知しました。\\n 合流後は夕べの作戦通りに――、ですね」",
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@ -1,45 +1,45 @@
{
"400000322_0": "「はあああ――ッ!!」",
"400000322_1": "「ふん――ッ!!」",
"400000322_2": "「カルマノイズの中心部に深い損傷を与えたわッ!\\n 今よッ」",
"400000322_3": "「ああ――。ありったけをぶち込んでやる――ッ!!」",
"400000322_4": "「フハハハッ!\\n この好機をものにしてこその英雄――ッ」",
"400000322_5": "「はあああ――ッ!!」",
"400000322_6": "「トドメだ――ッ!!」",
"400000322_7": "「やったかッ!?」",
"400000322_8": "「……のようだな」",
"400000322_9": "「ふう。やれやれ……手間かけさせやがって」",
"400000322_10": "「2人のおかげで無事カルマノイズを撃退できた。\\n 心から礼を言う」",
"400000322_11": "「いえ、当然のことをしたまでです」",
"400000322_12": "「こっちだって、おっさんたちがいなかったらヤバかったしな」",
"400000322_13": "「しかし昨日は戦い振りを見ている余裕もなかったが、\\n 人とも以前よりも力が洗練されているようだな」",
"400000322_14": "「女子ながら、3日会わざれば刮目して見よ――。\\n と云ったところか」",
"400000322_15": "「いえ、そんなことは。\\n まだ修行半ばの身に過ぎません」",
"400000322_16": "「そういえば、ギアも前と形態が変わっているかしら?\\n 計測値を見たところ、出力も上がっているようだけど」",
"400000322_17": "「まあ、色々あったからな」",
"400000322_18": "「なるほど、君たちも成長しているということですね。\\n それはとても結構なことです……」",
"400000322_19": "「その力、僕の英雄部隊で役立ててみる気はありませんかッ! \\n 今、入隊したら特別に僕の生写真セットを――」",
"400000322_20": "「ふざけんな、却下だ」",
"400000322_21": "「遠慮させてもらおう」",
"400000322_22": "「フ……。まだその時ではない、ということですか。\\n なら、もう少し待ちましょう。……時が満ちるまで」",
"400000322_23": "(いくら待っても、一生その時は来ないけどな……)",
"400000322_24": "「とにかくカルマノイズの反応は完全に消失したわ。\\n 本当にありがとう」",
"400000322_25": "「それでは本部に引き上げるとするか」",
"400000322_26": "「ささやかながら祝勝の宴でもするか」",
"400000322_27": "「ありがたいお話ですが、\\n わたしたちはこれで引き上げさせてもらいます」",
"400000322_28": "「ああ、他の世界でも問題が起きている状況だからな」",
"400000322_29": "「そうか、そうだったな」",
"400000322_30": "「宴は、また今度よろしく頼む」",
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"400000322_32": "「ふう……。なんとか事態は収束したわね」",
"400000322_33": "「今回も、装者2人が来てくれなければ危なかったわ……」",
"400000322_34": "「それにしても……」",
"400000322_35": "「並行世界の異変、事態の同時発生……。ギャラルホルン……」",
"400000322_36": "「可能性の世界で起きる事件、ね……」",
"400000322_37": "「まったく、どうしてこの私が当事者でなく傍観者の役割を\\n 押し付けられているのかしら 不愉快極まりないわね」",
"400000322_38": "「…………」",
"400000322_39": "「……いえ、違うかもしれないわね」",
"400000322_40": "「可能性の世界、それはどこまでの可能性を内包するものなのか」",
"400000322_41": "「もし、有史以来の人の可能性を内包するとしたら、先史文明期の\\n 帰結そのものにまで変化が及んでいるのかもしれない」",
"400000322_42": "「ならば、私は傍観者ではなく――」"
{
"400000322_0": "「はあああ――ッ!!」",
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"400000322_2": "「カルマノイズの中心部に深い損傷を与えたわッ!\\n 今よッ」",
"400000322_3": "「ああ――。ありったけをぶち込んでやる――ッ!!」",
"400000322_4": "「フハハハッ!\\n この好機をものにしてこその英雄――ッ」",
"400000322_5": "「はあああ――ッ!!」",
"400000322_6": "「トドメだ――ッ!!」",
"400000322_7": "「やったかッ!?」",
"400000322_8": "「……のようだな」",
"400000322_9": "「ふう。やれやれ……手間かけさせやがって」",
"400000322_10": "「2人のおかげで無事カルマノイズを撃退できた。\\n 心から礼を言う」",
"400000322_11": "「いえ、当然のことをしたまでです」",
"400000322_12": "「こっちだって、おっさんたちがいなかったらヤバかったしな」",
"400000322_13": "「しかし昨日は戦い振りを見ている余裕もなかったが、\\n 人とも以前よりも力が洗練されているようだな」",
"400000322_14": "「女子ながら、3日会わざれば刮目して見よ――。\\n と云ったところか」",
"400000322_15": "「いえ、そんなことは。\\n まだ修行半ばの身に過ぎません」",
"400000322_16": "「そういえば、ギアも前と形態が変わっているかしら?\\n 計測値を見たところ、出力も上がっているようだけど」",
"400000322_17": "「まあ、色々あったからな」",
"400000322_18": "「なるほど、君たちも成長しているということですね。\\n それはとても結構なことです……」",
"400000322_19": "「その力、僕の英雄部隊で役立ててみる気はありませんかッ! \\n 今、入隊したら特別に僕の生写真セットを――」",
"400000322_20": "「ふざけんな、却下だ」",
"400000322_21": "「遠慮させてもらおう」",
"400000322_22": "「フ……。まだその時ではない、ということですか。\\n なら、もう少し待ちましょう。……時が満ちるまで」",
"400000322_23": "(いくら待っても、一生その時は来ないけどな……)",
"400000322_24": "「とにかくカルマノイズの反応は完全に消失したわ。\\n 本当にありがとう」",
"400000322_25": "「それでは本部に引き上げるとするか」",
"400000322_26": "「ささやかながら祝勝の宴でもするか」",
"400000322_27": "「ありがたいお話ですが、\\n わたしたちはこれで引き上げさせてもらいます」",
"400000322_28": "「ああ、他の世界でも問題が起きている状況だからな」",
"400000322_29": "「そうか、そうだったな」",
"400000322_30": "「宴は、また今度よろしく頼む」",
"400000322_31": "「ああ、ともかく、本当に助かった」",
"400000322_32": "「ふう……。なんとか事態は収束したわね」",
"400000322_33": "「今回も、装者2人が来てくれなければ危なかったわ……」",
"400000322_34": "「それにしても……」",
"400000322_35": "「並行世界の異変、事態の同時発生……。ギャラルホルン……」",
"400000322_36": "「可能性の世界で起きる事件、ね……」",
"400000322_37": "「まったく、どうしてこの私が当事者でなく傍観者の役割を\\n 押し付けられているのかしら 不愉快極まりないわね」",
"400000322_38": "「…………」",
"400000322_39": "「……いえ、違うかもしれないわね」",
"400000322_40": "「可能性の世界、それはどこまでの可能性を内包するものなのか」",
"400000322_41": "「もし、有史以来の人の可能性を内包するとしたら、先史文明期の\\n 帰結そのものにまで変化が及んでいるのかもしれない」",
"400000322_42": "「ならば、私は傍観者ではなく――」"
}

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@ -1,62 +1,62 @@
{
"400000411_0": "未来の戦い",
"400000411_1": "「はあ……」",
"400000411_2": "「どうしたの、未来。溜息なんかついて」",
"400000411_3": "「うん。みんな大丈夫かなって」",
"400000411_4": "「……。それなら、きっと心配ないよ」",
"400000411_5": "「でも結局、昨日は誰も戻らなかったし……」",
"400000411_6": "「ギャラルホルンのアラートだもん。\\n 日で解決することもなかなかないってば」",
"400000411_7": "「心配しなくても、みんなならきっと大丈夫だよ」",
"400000411_8": "「うん……。そうだね」",
"400000411_9": "(そう。みんなは――)",
"400000411_10": "「どうしたの? 響も何か心配ごと?」",
"400000411_11": "「え? わ、わたし? 何もないよ? アハハハ」",
"400000411_12": "「……嘘」",
"400000411_13": "「えっとね……」",
"400000411_14": "「わたしには言いにくいこと?」",
"400000411_15": "「……ごめんね、未来」",
"400000411_16": "「その……。やっぱり、心配なんだ、未来のこと」",
"400000411_17": "「わたしのことが?」",
"400000411_18": "「うん。この先、未来が一緒に戦うことがさ……」",
"400000411_19": "「大丈夫だよ、わたしだって戦える」",
"400000411_20": "「<ruby=シェンショウジン>神獣鏡</ruby>……」",
"400000411_21": "「でもさ、未来はあまり戦いに慣れてないし……。\\n やっぱり心配だよ」",
"400000411_22": "「心配性だなあ、響は。\\n なんでもやらなければ慣れないでしょ」",
"400000411_23": "「それは……、そうだけどさ」",
"400000411_24": "「それに、これでも結構訓練とかしてたんだよ?」",
"400000411_25": "「うん、もちろんそれは知ってるよ……」",
"400000411_26": "「だけど……」",
"400000411_27": "「響……。わたしね、嬉しいんだ」",
"400000411_28": "「え?」",
"400000411_29": "「今まで、ずっと待つばかりだったけど、\\n 今度からは響と一緒に戦えることが」",
"400000411_30": "「わたし、響にずっと護られてばっかりで、\\n いつも響だけが傷ついて――」",
"400000411_31": "「そういうの、やっぱり、少し辛かった」",
"400000411_32": "「だから……。今度は、わたしにも響を護らせて?」",
"400000411_33": "「だけど、うう……」",
"400000411_34": "(未来がわたしのことを想って言ってくれるのは嬉しい。\\n けど、素直に喜べない。うんって、うなずけない",
"400000411_35": "「みんながそれぞれ戦ってる。\\n わたしにだって、今はこのギアがある」",
"400000411_36": "「だから、これからは、わたしに響を護らせてほしいの」",
"400000411_37": "「そ、それなら、わたしが未来を護――」",
"400000411_38": "「ううん。そうじゃないの」",
"400000411_39": "「未来……?」",
"400000411_40": "「響には、みんなを護ってほしいの」",
"400000411_41": "「わたしだけじゃなくて、響が助けたいって\\n 思う人たちを助けてあげて」",
"400000411_42": "「わたしは、きっと響1人を護るだけで、精一杯」",
"400000411_43": "「だけど響なら、みんなを――、\\n 沢山の人たちを護れるはずだから」",
"400000411_44": "「未来……」",
"400000411_45": "「そんな響をね。\\n もっと近くから支えられることが、本当に嬉しいの」",
"400000411_46": "「……わかったよ」",
"400000411_47": "「一緒に戦おう」",
"400000411_48": "「うん。ありがとう、響」",
"400000411_49": "「あ。S.O.N.G.からの連絡――」",
"400000411_50": "「……はい、響です」",
"400000411_51": "「悪い知らせだ。新たなカルマノイズがこの世界に出現した」",
"400000411_52": "「やっぱり、まだ残ってたんですね」",
"400000411_53": "「考えたくはなかったが、どうやらそのようだ。\\n とにかく、すぐに現場へ向かってくれッ」",
"400000411_54": "「了解ですッ!」",
"400000411_55": "「未来、それじゃ行ってくるね――」",
"400000411_56": "「もう、違うでしょ?」",
"400000411_57": "「あ……、そうだった」",
"400000411_58": "「それじゃ――、行こう、未来ッ!」",
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@ -1,42 +1,42 @@
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"400000412_0": "「無理しないでね、未来ッ!」",
"400000412_1": "「大丈夫だよ、響と2人ならッ!」",
"400000412_2": "「わかった。なら――行くよッ!」",
"400000412_3": "「うん、援護するッ!」",
"400000412_4": "「はああああ――ッ!」",
"400000412_5": "「迎撃ッ? でも、させないッ!」",
"400000412_6": "「今だ――ッ!!」",
"400000412_7": "「おおおおお――ッ!」",
"400000412_8": "「未来ッ!」",
"400000412_9": "「うんッ!」",
"400000412_10": "「再生はさせないッ!」",
"400000412_11": "「カルマノイズの反応、急速に減退していますッ!」",
"400000412_12": "「すごい、未来さんに関しては、\\n 実戦経験がまだそれほどないはずなのに……」",
"400000412_13": "「この2人のコンビネーションは、\\n シュルシャガナとイガリマに匹敵しますッ」",
"400000412_14": "「2人の信頼の力が、これほど完璧な連携を……」",
"400000412_15": "(なんだろう、これ?\\n 未来が隣にいるだけで、力が湧いてくるッ",
"400000412_16": "(わたし、訓練の時よりもずっと動けてる。\\n 傍に、響がいるからなの",
"400000412_17": "「未来、行くよッ!」",
"400000412_18": "「うん、任せてッ!」",
"400000412_19": "「はあああああ――ッ!!」",
"400000412_20": "「カルマノイズの反応……。完全に消滅しました」",
"400000412_21": "「これが2人の力……?」",
"400000412_22": "「期待がなかったわけではないが、まさかこれほどとはな……」",
"400000412_23": "「はい、とても息の合った連携でした」",
"400000412_24": "「未来のおかげで勝てたよッ!」",
"400000412_25": "「響こそ。カッコ良かったよ」",
"400000412_26": "「えへへへ……。照れるなあ……」",
"400000412_27": "「なんか、空が……?」",
"400000412_28": "「ひ……、響、あれを見てッ!」",
"400000412_29": "「え……、あれは……、空にヒビッ!?」",
"400000412_30": "「何が起きたッ!?」",
"400000412_31": "「ギャ、ギャラルホルンが、\\n かつてない規模のアラートを発していますッ」",
"400000412_32": "「エネルギー数値――。そ、測定不能ッ!?」",
"400000412_33": "「なんだとッ!? 一体、どこの世界だ?」",
"400000412_34": "「待ってください、今、空間座標が――」",
"400000412_35": "「こ、これはッ!? まさか、ボクたちの世界ッ!?」",
"400000412_36": "「司令ッ! あれをッ!」",
"400000412_37": "「なんだあれはッ!? 空に亀裂?」",
"400000412_38": "「とてつもないエネルギー反応ですッ!」",
"400000412_39": "「何かが……、来る……」"
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"400000421_2": "「大きな、怪獣……?」",
"400000421_3": "「龍……。ううん、蛇みたいな形……」",
"400000421_4": "「ゆっくり降りてくる――?」",
"400000421_5": "「何かな。黒い煙を吹き出してるみたいだけど……」",
"400000421_6": "「あの黒い煙は……。瘴気ッ!?\\n それも、ものすごい量……ッ」",
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"400000441_6": "「あああ――ッ!!」",
"400000441_7": "「響――ッ!!」",
"400000441_8": "「ごめん、ちょっと油断しちゃった……」",
"400000441_9": "「流石にカルマノイズ2体は、ちょっと厳しいかな」",
"400000441_10": "「先にカルマノイズを1体ずつ倒した方が安全じゃないかな」",
"400000441_11": "「うん、そうだね」",
"400000441_12": "「あッ!? 見てッ!\\n あの怪物、また瘴気を――ッ」",
"400000441_13": "「そんなッ? またカルマノイズをッ!?\\n 止めないと大変なことになっちゃうよッ」",
"400000441_14": "「わたしの<ruby=シェンショウジン>神獣鏡</ruby>なら、少しくらい遠くからでもッ!」",
"400000441_15": "「未来ッ!?」",
"400000441_16": "「はあ――ッ!!」",
"400000441_17": "「やったッ!」",
"400000441_18": "「未来ッ! カルマノイズがッ!!」",
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"400000441_21": "(怪物の口に、瘴気が集まって――?)",
"400000441_22": "「うう……」",
"400000441_23": "(未来を狙ってるッ!?)",
"400000441_24": "「危ない、未来――ッ!!」",
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"400000441_27": "「ひ……響――ッ!?」",
"400000441_28": "「み……、未来……。無事だった?」",
"400000441_29": "「わ、わたしは、大丈夫。\\n だけど、響が――」",
"400000441_30": "「こんなの……。\\n へいき、へっちゃら……、だ、よ……」",
"400000441_31": "「響ぃぃぃ――ッ!!」",
"400000441_32": "「そんな……。しっかりして、響ッ!」",
"400000441_33": "(わ、わたしが護るって言ったのに……)",
"400000441_34": "(それなのに、どうしてわたしが護られてるのッ!?)",
"400000441_35": "「カルマノイズ……」",
"400000441_36": "(わたし、響を助けるって……)",
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"400000441_39": "「ちょせぇッ!」",
"400000441_40": "「無事か、2人ともッ!」",
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"400000441_44": "「……心配ない、気を失っているだけだ。\\n この場を脱して治療すれば大丈夫だろう」",
"400000441_45": "「この場を、ね……」",
"400000441_46": "「カルマノイズはともかく、アレは一体なんなの?」",
"400000441_47": "「まるで怪獣デスね」",
"400000441_48": "「すごい大きさ……、ネフィリムより大きいかも」",
"400000441_49": "「わたしと響で最初のカルマノイズを倒した後に、\\n いきなり空から現れて……」",
"400000441_50": "「吐き出した瘴気から、\\n 新しいカルマイズが生まれてきたんです……」",
"400000441_51": "「なんだとッ!? それは本当か?」",
"400000441_52": "「アレが、カルマノイズの産みの親ってこと?」",
"400000441_53": "「なら、話は簡単だ。\\n アイツを倒せば全部解決ってことだろッ」",
"400000441_54": "「待て、雪音ッ! いきなり本丸を攻めるのは無謀だッ!」",
"400000441_55": "「ええ……、将を射んと欲すればまず馬を射よ、ね」",
"400000441_56": "「わたしたちも、それで失敗を……」",
"400000441_57": "「まだるっこしいなッ!\\n その間にカルマイズが増えたらどうするんだ」",
"400000441_58": "「大丈夫デス。アタシたちが力をあわせれば\\n カルマイズの匹や匹や匹くらい」",
"400000441_59": "「切ちゃん、油断は禁物だよ」",
"400000441_60": "「チッ!\\n とにかく、まずはカルマイズの対処が先か」"
{
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"400000442_0": "「はあああ――ッ!!」",
"400000442_1": "「動きは止めたわッ! 仕上げは任せたわよッ!」",
"400000442_2": "「うんッ! あとはわたしたちで――」",
"400000442_3": "「バラバラに切り刻んでやるデスッ!!」",
"400000442_4": "「攻撃後の隙を狙えッ!」",
"400000442_5": "「う……、うんッ!」",
"400000442_6": "「ハチの巣にしてやるッ!」",
"400000442_7": "(外れたッ!?)",
"400000442_8": "「まだまだぁッ! もういっちょ――ッ!」",
"400000442_9": "「もらった――ッ!!」",
"400000442_10": "「よし、カルマノイズは片づいたぞッ!」",
"400000442_11": "「新たなカルマノイズも増やさずに済んだようね」",
"400000442_12": "「ああ……、残るは本丸のみというわけだ」",
"400000442_13": "(みんな、すごい……。あっという間にカルマノイズを2体も……)",
"400000442_14": "(それに引き換え、わたしは全然役に立ってない……)",
"400000442_15": "「戦闘中に何ボーッとしてんだッ! しっかりしろッ!」",
"400000442_16": "「あ……、ご、ごめん」",
"400000442_17": "(そうだ。クリスの言う通り、しっかりしなきゃ……)",
"400000442_18": "「気をつけてッ!」",
"400000442_19": "「こっちに向かってくるデスよッ!」",
"400000442_20": "(響を護るって――、そう決めたんだからッ!)"
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"400000511_0": "邂逅",
"400000511_1": "「気をつけてッ!」",
"400000511_2": "「こっちに向かってくるデスよッ!」",
"400000511_3": "(響を護るって――、そう決めたんだからッ!)",
"400000511_4": "「しかし、呆れたデカさだな……」",
"400000511_5": "「本当ね……、一体、どこから手をつけたものかしら」",
"400000511_6": "「蒲焼き何万人分取れるかな」",
"400000511_7": "「し、調? まさか食べるつもりデスかッ!?」",
"400000511_8": "「煮て食えるか焼いて食えるかは、\\n まず下ろしてみなければわかるまい」",
"400000511_9": "「そうね。\\n これ以上カルマイズを増やされる前に仕留めましょうッ」",
"400000511_10": "「ああ……。先手必勝だッ!」",
"400000511_11": "「それなら、あたしが串打ちしてやる――ッ!!」",
"400000511_12": "「デデデデースッ!?\\n 弾が突き抜けてるデスよッ」",
"400000511_13": "「まさか、実体が無い?」",
"400000511_14": "「いえ。今、弾丸通過時に微かに影が揺らめいたわ」",
"400000511_15": "「ならば完全に物理法則の<ruby=らちがい>埒外</ruby>にあるわけではなさそうだ」",
"400000511_16": "「この世界に最初に現れたカルマノイズみたいなものデスかね?」",
"400000511_17": "「かもね。少しでも手応えがあるのなら――」",
"400000511_18": "「ああ……。この歌を信じて斬り続けるのみッ!」",
"400000511_19": "「はああ――ッ!!」",
"400000511_20": "「アタシたちもマリアたちに続くデスッ!」",
"400000511_21": "「うん。行こう、切ちゃんッ!」",
"400000511_22": "「あたしらは遠距離から援護するぞッ!」",
"400000511_23": "「…………」",
"400000511_24": "「……おいッ、聞いてるのかッ!?」",
"400000511_25": "「う、うん、わかったッ!!」",
"400000511_26": "(た、助けなきゃ、響を。みんなを。\\n 今度こそ――ッ"
{
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"400000521_0": "「手応えは微かにあるにはあるが――」",
"400000521_1": "「外見上に変化らしい変化がほとんど見られないデスね……」",
"400000521_2": "「だな……。少し影が揺らいだり散ったりする程度か?」",
"400000521_3": "「でも、こちらの攻撃で瘴気を拡散できているおかげか、\\n 新たなカルマイズの生成だけは抑えられているみたい」",
"400000521_4": "「でも、本体に有効なダメージを与えられないと……」",
"400000521_5": "「こっちが消耗していく一方デス」",
"400000521_6": "「本部、何か打開策はありませんか?」",
"400000521_7": "「今、モニタリングデータを分析中ですッ!」",
"400000521_8": "「暫定的に位相差障壁の調律アルゴリズムを\\n 組み換えてみますッ」",
"400000521_9": "「それと、周辺住民の避難状況はどうなっているのッ!?」",
"400000521_10": "「対象範囲があまりに広域で、まだ半分も――」",
"400000521_11": "「どちらも手早く頼みますッ!\\n 今のままではいつまで抑えられるか保証できませんッ」",
"400000521_12": "(それに、こっちの問題もな――)",
"400000521_13": "「はぁ、はぁ、はぁ……」",
"400000521_14": "(先に戦ってたこいつが、ボチボチ限界だ)",
"400000521_15": "(ただでさえ慣れてないギアの制御でヘトヘトだろうに……)",
"400000521_16": "(もう、身体が……、思った様に動かない……)",
"400000521_17": "(わたしが……、響の分も戦わなきゃいけないのにッ!)",
"400000521_18": "(響を護るって約束したのに。\\n このままじゃ響は――",
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"400000521_22": "「く――ッ!?」",
"400000521_23": "「ク、クリスッ!?」",
"400000521_24": "「雪音ッ!!」",
"400000521_25": "「クリス先輩ッ!?」",
"400000521_26": "「痛ぅ……ッ。無事かッ?」",
"400000521_27": "「わ、わたしなんかよりクリスのほうがッ!」",
"400000521_28": "「気にすんな、このくらいなんでもないっての」",
"400000521_29": "「それより今は目の前の戦いに集中しろ、良いな?」",
"400000521_30": "「う、うん……」",
"400000521_31": "(わ、わたし、またみんなの足を引っ張って――)",
"400000521_32": "(くッ!? 陣形が乱れ始めたッ!)",
"400000521_33": "(こちらの攻撃の手が緩んだことで、奴の活動が活性化を?)",
"400000521_34": "(ダメ、敵の動きを抑えられなくなったッ!)",
"400000521_35": "「こっちに向かってくるデスッ!」",
"400000521_36": "「陣形を立て直せッ! 迎え撃つぞッ!!」"
}

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@ -1,29 +1,29 @@
{
"400000522_0": "「気をつけろ、でかいのが来そうな気配だッ!」",
"400000522_1": "「気をつけろって言ってもッ!」",
"400000522_2": "「避けるところなんかどこにもないデスよッ!?」",
"400000522_3": "「みんな、わたしの後ろにッ!」",
"400000522_4": "「くうう――ッ!!」",
"400000522_5": "(お願い、持ち堪えて――)",
"400000522_6": "(ダメッ! 完全には受けきれない――ッ!!)",
"400000522_7": "「うわあああ――ッ!?」",
"400000522_8": "「み、みんな、無事……?」",
"400000522_9": "「ああ、マリアの盾のおかげで、辛うじてな……」",
"400000522_10": "「生きてはいるデスよ……」",
"400000522_11": "「今のところは、だけど……」",
"400000522_12": "「チッ……。あんなの反則だろ……」",
"400000522_13": "「一体、どうすれば……」",
"400000522_14": "「対処の方法が見えない……」",
"400000522_15": "「仮に絶唱を使ったとして、アレに通じるのかどうか……」",
"400000522_16": "「同感ね……、威力の問題ではない気がするわ……」",
"400000522_17": "「でも、このままじゃ……」",
"400000522_18": "「みんなまとめてお陀仏なんて、嫌デスよ……」",
"400000522_19": "「なん、だと……ッ!?」",
"400000522_20": "「まさか……、さっきより強大なエネルギーをッ!?」",
"400000522_21": "「敵に更なるエネルギーが集束していきますッ!」",
"400000522_22": "「こ、こんな……、エネルギー量ってッ!?」",
"400000522_23": "「どうしたッ!」",
"400000522_24": "「もしこのエネルギーが放たれれば、\\n 首都近郊がまとめて焦土となりますッ」",
"400000522_25": "「なんだとッ!?」",
"400000522_26": "(住民の避難は完了していない。\\n だが、このままでは装者諸共に――"
{
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"400000531_0": "「みんな、至急撤退をッ! そこから逃げてッ!」",
"400000531_1": "「撤退って――、周辺住民の避難はできているのッ!?」",
"400000531_2": "「それは……」",
"400000531_3": "「だったら、わたしたちが逃げるわけにはいかないわッ!」",
"400000531_4": "「ここで逃げたら、首都近郊が吹っ飛ぶんデスよねッ!?」",
"400000531_5": "「だったら、あたしたちだけ逃げられるかッ!」",
"400000531_6": "「お前たち……」",
"400000531_7": "「司令……防人は剣であると同時に<ruby=むこ>無辜</ruby>の民を護る盾――、\\n 盾が護るべき者を見捨てて逃げては笑われましょう」",
"400000531_8": "「翼ッ!」",
"400000531_9": "「アイツがくるデスッ!」",
"400000531_10": "(なんとかもってよ、アガートラーム……)",
"400000531_11": "「みんな、もう一度わたしの後ろにッ!」",
"400000531_12": "「無茶ですッ!\\n 先程の攻撃とはエネルギーの総量が違いすぎますッ」",
"400000531_13": "「少しでも威力を減殺できれば、\\n 誰かは生き残れる可能性が上がるわッ」",
"400000531_14": "「ああ、たとえ一振りでも残るならば――」",
"400000531_15": "「命に代えて、アイツの喉笛、かっ切ってやるッ!!」",
"400000531_16": "「…………」",
"400000531_17": "「その前に、わたしが、試してみます」",
"400000531_18": "「試すだと? 何をだ?」",
"400000531_19": "「絶唱を。効くかどうかわからなくても――。\\n わたしが試してみますッ」",
"400000531_20": "「な……、なに馬鹿言ってんだッ!」",
"400000531_21": "「このままみんながまとめて倒れるくらいなら、\\n わたしが……」",
"400000531_22": "(みんなの足を引っ張ったわたしが犠牲になることで、\\n 万が一にもみんなが救えるなら――",
"400000531_23": "「ダメだッ!\\n そんなことしたらあのバカがなんて言うかッ」",
"400000531_24": "「でも、それじゃあ――」",
"400000531_25": "「いけないッ! もう――」",
"400000531_26": "「みんな、逃げて――ッ!」",
"400000531_27": "「まさか、そんな……」",
"400000531_28": "「きゃああ――ッ!」",
"400000531_29": "「な……なんデスか、今の光はッ!?」",
"400000531_30": "「青い、雷の様な――?」",
"400000531_31": "「それより、あたしたちは生きているのか……?」",
"400000531_32": "「ああ、どうやらな」",
"400000531_33": "「怪物の放ったエネルギーを、相殺した……?」",
"400000531_34": "「え……何が、起きたの……?」",
"400000531_35": "「なんだったんだ、今の光は……?」",
"400000531_36": "「待って、後ろに誰かいるわッ!?」",
"400000531_37": "「いやー、危ない危ない」",
"400000531_38": "「間一髪だったわね」",
"400000531_39": "「逃げ遅れた住民……? では、なさそうね」",
"400000531_40": "「何者だッ!?」",
"400000531_41": "「あなたたちは下がっていて」",
"400000531_42": "「なんだと?」",
"400000531_43": "(手を上げて、どこかに合図を送っている――?)",
"400000531_44": "(他にも仲間を伏せているのか?)",
"400000531_45": "「またさっきのゴロピカリデスよッ!?」",
"400000531_46": "「怪物に向かってッ!」",
"400000531_47": "「効いてるッ!?」",
"400000531_48": "「見て……、奴が消えていくわッ!」",
"400000531_49": "「なんだってんだ、一体……」",
"400000531_50": "「あの怪物を倒した?\\n いや、怪物自体が消えたのか……」",
"400000531_51": "「怪物の反応消滅。ギャラルホルンのアラートも停止しました。\\n でも、今のは……」",
"400000531_52": "「アレはこの世界に投影された、ただの影に過ぎない。\\n 本体は今も別の次元にいるわ」",
"400000531_53": "「影ですって……?」",
"400000531_54": "「胡散臭いやつだな。何者なんだ?」",
"400000531_55": "「詳しく話している時間は無いんだけど、敵ではないかな」",
"400000531_56": "「ねえ、\\n あなたたち『ギャラルホルン』って持ってる」",
"400000531_57": "「なッ!?」",
"400000531_58": "「うんうん、その反応で充分。\\n やっぱり持ってるみたいね」",
"400000531_59": "「ところで、後ろで倒れてる子は大丈夫?」",
"400000531_60": "「響ッ!?」",
"400000531_61": "「響ッ!」",
"400000531_62": "「良かった、無事で……」",
"400000531_63": "「それにしても、装者が7人もいるなんて驚いた」",
"400000531_64": "「……ええ、わかったわ」",
"400000531_65": "「それじゃ、アレを追わないといけないから、\\n そろそろ失礼するわね」",
"400000531_66": "「追うだと? 一体、どうやって?」",
"400000531_67": "「待てッ! 聞きたいことはまだ――」",
"400000531_68": "「ギャラルホルンがあるんだから、きっとまたすぐに会えるわよ。\\n 続きはその時にでも、ね」",
"400000531_69": "「ギャラルホルンがあるからですって?\\n ……あなたは何を知っているのッ」",
"400000531_70": "「『世界蛇』が力を付けて、並行世界は滅ぼされつつある」",
"400000531_71": "「この世界も、いずれはその餌食となる」",
"400000531_72": "「世界蛇だと……?」",
"400000531_73": "(先ほどの敵のことなのか……?)",
"400000531_74": "「世界蛇……。\\n 数多ある並行世界を渡り、星の命を吸い上げる魔獣」",
"400000531_75": "「あなたたちにも聞こえているはずよ。\\n 破滅への足音が」",
"400000531_76": "「果たして、あなたたち装者が、\\n アレを穿ち得る剣となれるかどうか……」",
"400000531_77": "「近いうちにまた会いましょう。\\n ギャラルホルンに選ばれた戦士たち」",
"400000531_78": "「消えた……?」",
"400000531_79": "「一体全体、どうなってんだ」",
"400000531_80": "「まさかのまさかデスッ!\\n ギャラルホルンを知っている人がいるなんてッ」",
"400000531_81": "「並行世界についても詳しそうだった……」",
"400000531_82": "「世界蛇……。星の命を、吸い上げる魔獣とは――?」",
"400000531_83": "「……なんとか、危機は脱しましたね」",
"400000531_84": "「確かに、街も壊滅せず、装者も無事だったけど……」",
"400000531_85": "「…………」",
"400000531_86": "「一体、さっきの女性は何者なんだ?」",
"400000531_87": "「あの女性が消えた際、\\n 同時に周辺にあった複数の生体反応も消失しました」",
"400000531_88": "「おそらく、それらも仲間かと思われます」",
"400000531_89": "「……あの敵の攻撃をあっさりと\\n 相殺する技術力を持った者たちというわけか」",
"400000531_90": "「敵とは、思いたくないが……」",
"400000531_91": "「司令、気になる点が、もうひとつ。彼女たちが消えた際、\\n ギャラルホルンの空間移動に近いエネルギーが観測されました」",
"400000531_92": "「なんだとッ!? ということは、まさか……」",
"400000531_93": "「あの人たちも、並行世界を移動することができる」",
"400000531_94": "「ギャラルホルンも介せず、一体どうやって」",
"400000531_95": "「わかりません、ですが――」",
"400000531_96": "「並行世界やギャラルホルンについて、\\n ボクたち以上に知っているようでした」",
"400000531_97": "「うーむ……」",
"400000531_98": "(それにしても、\\n 並行世界を滅ぼす世界蛇とは一体",
"400000531_99": "(もし、そんなモノが存在しているとしたら……。\\n それは、ボクたちの世界だけの問題じゃない",
"400000531_100": "(世界蛇……、並行世界の滅亡……、\\n そして、ギャラルホルン……",
"400000531_101": "(これまで、装者たちは、多くの並行世界を巡り、\\n その異変を解決してきたけど",
"400000531_102": "(本当の戦いはまだ、始まってすらいないんじゃ……)"
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"400000531_96": "「並行世界やギャラルホルンについて、\\n ボクたち以上に知っているようでした」",
"400000531_97": "「うーむ……」",
"400000531_98": "(それにしても、\\n 並行世界を滅ぼす世界蛇とは一体",
"400000531_99": "(もし、そんなモノが存在しているとしたら……。\\n それは、ボクたちの世界だけの問題じゃない",
"400000531_100": "(世界蛇……、並行世界の滅亡……、\\n そして、ギャラルホルン……",
"400000531_101": "(これまで、装者たちは、多くの並行世界を巡り、\\n その異変を解決してきたけど",
"400000531_102": "(本当の戦いはまだ、始まってすらいないんじゃ……)"
}

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@ -0,0 +1,39 @@
{
"401000111_0": "脅威、再び",
"401000111_1": "「行きますッ!」",
"401000111_2": "「浅いぞッ!」",
"401000111_3": "「まだですッ! はあ――ッ!」",
"401000111_4": "「やるな――ッ! だがッ!」",
"401000111_5": "「そうはいかないデスよッ!」",
"401000111_6": "「自分の防御がお留守になっているわよ――ッ!」",
"401000111_7": "「があ――ッ! ま、まだデス……ッ!」",
"401000111_8": "「こっちが本命ッ!」",
"401000111_9": "「く――ッ!\\n 肉を切らせて骨を断つ、か……ッ」",
"401000111_10": "「わたしだって……ッ!」",
"401000111_11": "「そう簡単にはッ!」",
"401000111_12": "「それならもう一発――」",
"401000111_13": "「おいッ!? そんな迂闊に前に出たら――ッ!」",
"401000111_14": "「え……ッ!?」",
"401000111_15": "「頂きデスッ!」",
"401000111_16": "「きゃあ――ッ!」",
"401000111_17": "「未来ッ!?」",
"401000111_18": "「だ、大丈夫デスかッ!?」",
"401000111_19": "「……まだまだッ!」",
"401000111_20": "「いや……一旦、休憩にしよう」",
"401000111_21": "「……はい」",
"401000111_22": "「世界蛇の脅威を意識するあまり、\\n 根を詰めすぎてしまったかしら」",
"401000111_23": "「未来、無茶はダメだよ」",
"401000111_24": "「だけどこのままじゃ……」",
"401000111_25": "「お前が言うな感はあるが、そのバカの言う通り、\\n 今、無理してもいいことなんてないと思うぞ」",
"401000111_26": "「ごめんね……せっかくクリスが\\n 遠距離の戦い方について指導してくれていたのに」",
"401000111_27": "「いや、あたしももっと早く言うべきだった」",
"401000111_28": "「未来、大丈夫?」",
"401000111_29": "「うん……ッ!」",
"401000111_30": "(わたしはみんなより経験がずっと少ない。\\n このままじゃ、力が足りない",
"401000111_31": "(せっかく装者になれた……だからッ!\\n 今度こそわたしも響を護れるようになりたい……",
"401000111_32": "「もう大丈夫ッ! 続きをやらせてッ!」",
"401000111_33": "「無理はしないほうがいいデスよ?」",
"401000111_34": "「大丈夫、おねがい……ッ!」",
"401000111_35": "「よし、では続けようか。\\n 小日向への指示は、引き続き雪音に頼む」",
"401000111_36": "「ああ、任せとけ」"
}

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@ -0,0 +1,26 @@
{
"401000112_0": "「ふうう……未来、訓練はどうだった?」",
"401000112_1": "「うん、少しだけ良くなってきたかも」",
"401000112_2": "「場合によっちゃ仕方ないけど、\\n 前がいるときはカバーに回ったほうがいいぞ」",
"401000112_3": "「うん」",
"401000112_4": "「…………」",
"401000112_5": "「切ちゃん、どうかしたの?」",
"401000112_6": "「あの世界蛇って、やっぱりカルマノイズの\\n 発生原因なんデスかね……」",
"401000112_7": "「その可能性は高いのかも……。\\n 実際に出現させているところを見たもんね」",
"401000112_8": "「少なくとも関連はありそうだな」",
"401000112_9": "「アレを倒せば、全部解決するのかな……?」",
"401000112_10": "「そうならいいけど。でも、こちらの攻撃がまったく通用\\n しなかった以上、対処方法を考えなければいけないわね」",
"401000112_11": "「世界蛇という言葉を残し、消えた彼女の正体も\\n わからないままだな。敵ではないようだが」",
"401000112_12": "「わたしたちを助けてくれた人でしたよね?\\n わたしも会ってみたかったなー」",
"401000112_13": "「同じ目的を持つ、仲間であってくれれば\\n いいんだけどね……」",
"401000112_14": "「とにかく次こそあの蛇をやっつけるデスッ!」",
"401000112_15": "「そうだね。\\n これ以上、被害を出さないためにも――ッ」",
"401000112_16": "「お前はまず、自分を大事にしろよ」",
"401000112_17": "「あと、軽々しく絶唱を使おうとするな。\\n お前が犠牲になることなんて誰も望んじゃいないんだから」",
"401000112_18": "「クリスちゃん……」",
"401000112_19": "「ごめんなさい。それでも、わたしは……」",
"401000112_20": "「わたしも自棄になったことがあるから言えた立場では\\n ないかもしれないが、命あっての物種だ」",
"401000112_21": "「……はい」",
"401000112_22": "(それでもわたしは、絶唱でも使わないと、\\n みんなの役に立てない――",
"401000112_23": "「訓練は中止だッ!\\n お前たち、急ぎ発令所に集まってくれッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,20 @@
{
"401000121_0": "「師匠、何があったんですかッ!?」",
"401000121_1": "「ギャラルホルンのアラートが発生した」",
"401000121_2": "「それも、かなりデカいアラートだ」",
"401000121_3": "「それじゃ、また……」",
"401000121_4": "「現状発生しているアラートは、\\n 先日の事件に近いパターンを示しています」",
"401000121_5": "「さらに、同時にこちらの世界にも\\n カルマイズの発生が確認されました」",
"401000121_6": "「く――ッ! またも現れたかッ!」",
"401000121_7": "「カルマノイズが来るなら、\\n もしかしてあの巨大な蛇も……ッ」",
"401000121_8": "「可能性は十分に考えられます」",
"401000121_9": "「お前たちはまずカルマノイズへの対応を頼むッ!」",
"401000121_10": "「了解ッ!」",
"401000121_11": "「わかりましたッ!」",
"401000121_12": "「我々はあの蛇の怪物、世界蛇が出現した際の\\n ことを考えて、住民の避難誘導を急ぐんだッ」",
"401000121_13": "「了解ですッ!\\n 自衛隊、警察と連携を取り、急ぎ避難計画を用意しますッ」",
"401000121_14": "「あのでっかいの、また現れるんデスかね……?」",
"401000121_15": "(もし来ても、今のわたしたちじゃ……)",
"401000121_16": "「未来、行こうッ!」",
"401000121_17": "「う、うんッ!」"
}

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@ -0,0 +1,60 @@
{
"401000122_0": "「はあ――ッ!」",
"401000122_1": "「もう一発ッ!」",
"401000122_2": "「再生なんてさせないわッ!」",
"401000122_3": "「逃がすかってんだッ!」",
"401000122_4": "「ボサッとしてんな、撃ちまくって足止めだッ!」",
"401000122_5": "「うんッ!」",
"401000122_6": "「今よ――ッ!」",
"401000122_7": "「切ちゃん、行こうッ!\\n トドメは人で――ッ」",
"401000122_8": "「オッケーデスッ!\\n ――やってやるデスよッ」",
"401000122_9": "「どんなもんデスッ!」",
"401000122_10": "「やったッ! うまくいったね。切ちゃん」",
"401000122_11": "「すごいよ2人ともッ!」",
"401000122_12": "「ああ、いい連携だったな」",
"401000122_13": "「……で、世界蛇のほうはどうなんだ?」",
"401000122_14": "「今のところ観測はされていません。\\n 今回は現れないのかもしれませんね」",
"401000122_15": "「だが、アラートが消えていない以上、安心はできない」",
"401000122_16": "「ともかく装者たちは一度、戻ってきてくれ」",
"401000122_17": "「了解です。\\n それでは周辺状況を確認次第、帰投します」",
"401000122_18": "「まだ予断を許さぬ状況だ。\\n 避難計画は、継続して進めておいてくれ」",
"401000122_19": "「了解」",
"401000122_20": "「アレが再び現れたとしたら……。\\n 早めに対応を考えないとマズそうね」",
"401000122_21": "「不安……ですね」",
"401000122_22": "「カルマノイズが出現しながら、素早い対処で\\n 被害も無かったのは上々だッ」",
"401000122_23": "「はいッ!」",
"401000122_24": "「わたしたちも成長を実感でき、徐々に状況が\\n 安定しているのを感じています」",
"401000122_25": "「世界蛇、という問題を除けばだけどね……」",
"401000122_26": "「アラートはどうなってるんデスか?」",
"401000122_27": "「依然として続いている……」",
"401000122_28": "「今回は今までとはまた違う世界に繋がったようです」",
"401000122_29": "「今度は一体どんな場所なんだか」",
"401000122_30": "「アラートの反応はかなりの大きさですよ。\\n 十分注意が必要です」",
"401000122_31": "「あちらの危機はそれこそ世界蛇の出現も\\n 危惧されるということだな」",
"401000122_32": "「もしかしたら、そこが世界蛇の巣みたいなところかも」",
"401000122_33": "「その可能性もあるな」",
"401000122_34": "「様々な状況を考慮すると、\\n 今回の任務はかなりの困難が予想されるだろう」",
"401000122_35": "「それに、こちらの世界にも、\\n またカルマイズが出現する可能性があります」",
"401000122_36": "「これまで以上に慎重にチームを分けたほうがいいわね」",
"401000122_37": "「はい、こちらの世界と並行世界、2つの世界で\\n 厳しい戦いが予想されます」",
"401000122_38": "「そこで、戦力や連携面など、もろもろを考慮し、\\n 響くん、翼、クリスくん」",
"401000122_39": "「以上3名に新たな並行世界へと\\n 調査に行ってもらいたいッ」",
"401000122_40": "「はいッ!」",
"401000122_41": "「ああ、任せとけ」",
"401000122_42": "「ではわたしたちは準備を整え次第――」",
"401000122_43": "「待ってください。\\n わたしも、行かせてもらえませんか」",
"401000122_44": "「悪いが、許可できない」",
"401000122_45": "「先ほども言ったが、ギャラルホルンのアラートから、\\n 今回の任務はかなりの困難が予想される」",
"401000122_46": "「今の未来くんの経験や実力では、危険すぎる。\\n わかってくれ」",
"401000122_47": "「そう、ですか……すみません」",
"401000122_48": "「なに、これからも君が力を活かせる時は来るさ。\\n 我々が世界を護り続ける限りはな」",
"401000122_49": "「そうだよ、未来。\\n 助け合ってきたから今のわたしたちがあるんだよ」",
"401000122_50": "「みんなできることが違うのはよく知ってるデス」",
"401000122_51": "「違うからこそ、支え合えます」",
"401000122_52": "「そうだね……わかった」",
"401000122_53": "「じゃあ、行ってくるよ。\\n もしこっちにカルマイズが現れたら、お願い」",
"401000122_54": "「うん」",
"401000122_55": "「安心しなさい。3人は装者としての経験も長い。\\n そう、心配する必要はないわ」",
"401000122_56": "「……はい、そうですよね」",
"401000122_57": "(経験、か……。\\n 足りないのはわかってるけど……"
}

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@ -0,0 +1,45 @@
{
"401000131_0": "「本当に危なくなったら戻ってきてね。\\n 無茶はダメだよ」",
"401000131_1": "「大丈夫、すぐに解決して戻ってくるから」",
"401000131_2": "「それに、もしピンチになったら助けを呼びに来るからさ」",
"401000131_3": "「うん」",
"401000131_4": "「大勇は勇ならずと言うからな。\\n わたしたちとて無謀な戦いをするつもりはない」",
"401000131_5": "「バカやらないようにあたしが見ておいてやるよ」",
"401000131_6": "「それじゃ、行ってくるよッ!」",
"401000131_7": "「うん、行ってらっしゃい」",
"401000131_8": "「…………響」",
"401000131_9": "「2人もいるんだから、大丈夫よ」",
"401000131_10": "「はい……。\\n でも、もし向こうで前のアレが出てきたら……」",
"401000131_11": "「……まだ世界蛇が現れると決まったわけじゃないわ。\\n 悪い方へと考えるのはよしましょう」",
"401000131_12": "「そうデス。\\n 案外、ギャラルホルンが壊れただけかもデスよ」",
"401000131_13": "「それはそれで問題だけど……」",
"401000131_14": "「もちろん、わたしだって響のことは信頼してるよ。\\n いつだってわたしを助けてくれる響だから」",
"401000131_15": "「それに翼さんもクリスもすごく強いし、\\n 大丈夫だって、信じてる」",
"401000131_16": "「そうデス、大丈夫デスよ」",
"401000131_17": "「うん」",
"401000131_18": "(信頼はしてる。してるはずだけど……)",
"401000131_19": "(世界蛇との戦いで響が倒れた姿が、\\n 頭に焼き付いて……ッ",
"401000131_20": "「それでもやっぱり心配ですか?」",
"401000131_21": "「少しだけ」",
"401000131_22": "「気持ちはわかります」",
"401000131_23": "「いずれにしても、わたしたちが今できることは\\n 仲間を信じて帰る場所を護ることよ」",
"401000131_24": "「はい、カルマノイズが現れたときは\\n わたしも全力で戦いますッ」",
"401000131_25": "(だけど……お願い、響、どうか無事で帰ってきて)",
"401000131_26": "「とうちゃ~くッ!」",
"401000131_27": "「――なんか、普通だな」",
"401000131_28": "「見たところ、わたしたちの世界に\\n 近しいようにも見えるが……油断は禁物だぞ」",
"401000131_29": "「ああ。\\n ギャラルホルンのアラートも強かったくらいだしな」",
"401000131_30": "「やっぱり、あの世界蛇っていう蛇の怪物もいるのかな……?」",
"401000131_31": "「その可能性は十分にあるな」",
"401000131_32": "「気を引き締めて行こう」",
"401000131_33": "「とりあえず異常の調査と、\\n あとは二課とかの対策組織がないかの確認だな」",
"401000131_34": "「そうだな。では、とりあえずリディアンの方に行ってみるか。\\n わたしたちの世界と近しいならば、何かわかるかもしれない」",
"401000131_35": "「賛成です」",
"401000131_36": "「ここからだとリディアンは向こうの方角に――」",
"401000131_37": "「――なッ、上だッ!!」",
"401000131_38": "「おいおい、アレはなんの冗談だよ……」",
"401000131_39": "「あ、アレって……まさかッ!」",
"401000131_40": "「……お前の予想、大当たりだったな。くそッ!」",
"401000131_41": "「アレは、あの時の怪物――ッ!」",
"401000131_42": "「やはり並行世界を移動しながら\\n 襲っているのか……世界蛇ッ」"
}

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@ -0,0 +1,25 @@
{
"401000211_0": "混沌とした世界",
"401000211_1": "「まさか本当にいるなんて……ッ!」",
"401000211_2": "「間違いなく、ギャラルホルンのアラートは\\n こいつが原因だろうな」",
"401000211_3": "「待て、誰か戦ってるぞ」",
"401000211_4": "「撃てッ、撃てーッ!」",
"401000211_5": "「住民の避難が完了するまで持ちこたえるんだッ!」",
"401000211_6": "「な、なんなんだこの化け物は――ッ!」",
"401000211_7": "「応援を頼むッ!\\n こちらの武器の効力が認められないッ」",
"401000211_8": "「……自衛隊、だけか?」",
"401000211_9": "「装者や二課のような組織の姿は見えないな……」",
"401000211_10": "「待ってる感じでもないし、\\n 本当にこの人たちしか戦える人がいないのかも」",
"401000211_11": "「残弾は考えるなッ、撃て、撃ち続けろッ!」",
"401000211_12": "「なッ、何をしてるんだ君たちッ! 避難してくれッ!」",
"401000211_13": "「早く助けようッ!」",
"401000211_14": "「ああ、とても見てられないッ!」",
"401000211_15": "「言われるまでもないッ!\\n 行くぞ、人とも」",
"401000211_16": "「出てきやがったな」",
"401000211_17": "「なんだ、さらに怪物がッ!」",
"401000211_18": "「まずはこちらを対処するぞッ!」",
"401000211_19": "「こいつらも、攻撃がまったく通じない……ッ!?」",
"401000211_20": "「さがってくださいッ!\\n ここはわたしたちが相手をします」",
"401000211_21": "「世界蛇の動きに気をはらいつつ、\\n まずは、カルマイズを倒すぞッ」",
"401000211_22": "「ああッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,19 @@
{
"401000221_0": "「これ以上、暴れさせないッ!」",
"401000221_1": "「なんなんだ、彼女たちは……ッ!」",
"401000221_2": "「この歌は……ッ!?」",
"401000221_3": "「わたしたちは、人類を護る剣ですッ!」",
"401000221_4": "「コイツらの相手はあたしらに任せなッ!」",
"401000221_5": "「怪物が怯んでるぞッ!」",
"401000221_6": "「あの力なら……倒せるかもしれない……ッ!」",
"401000221_7": "「このまま片付けるぞッ! あたしが動きを止めるッ!」",
"401000221_8": "「よしッ! 立花、行くぞッ!」",
"401000221_9": "「はいッ! おおおお――ッ!」",
"401000221_10": "「……やったな。あとは――」",
"401000221_11": "「世界蛇ですね……ッ!」",
"401000221_12": "「アレについてもわたしたちが対処します。\\n 自衛隊の方は、住民の避難誘導をお願いします」",
"401000221_13": "「あ、ああ……ッ!」",
"401000221_14": "「やってやる、リベンジマッチだッ!」",
"401000221_15": "「ここで奴を仕留めるッ!」",
"401000221_16": "「これ以上、どこの世界も襲わせないッ!」"
}

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@ -0,0 +1,55 @@
{
"401000222_0": "「はああ――ッ!」",
"401000222_1": "「やっぱり、効かない――ッ!」",
"401000222_2": "「ならば、これならどうだッ!」",
"401000222_3": "「渾身の一撃を持ってしても……通らないかッ!」",
"401000222_4": "「ありったけの弾薬ならどうだッ!」",
"401000222_5": "「くそッ、これでも効果なしかよッ!?」",
"401000222_6": "「それなら、最大火力で\\n 吹き飛ばすしかないな……ッ」",
"401000222_7": "「前はわたしが倒れちゃって使えなかったけど――」",
"401000222_8": "「S2CAならばッ」",
"401000222_9": "「やりましょうッ!」",
"401000222_10": "「ああッ!」",
"401000222_11": "「こちらの攻撃を認識しながら、\\n 避ける素振りもないか……ッ だがッ」",
"401000222_12": "「思いっきりブチかまして、思い知らせてやれッ!」",
"401000222_13": "「行きます……ッ!\\n S2CA・トライバーストッ」",
"401000222_14": "「効いてるぞッ! 苦しんでやがるッ!」",
"401000222_15": "「S2CAならダメージが通るッ」",
"401000222_16": "「これならば……」",
"401000222_17": "「いや、敵はまだ健在だぞ……ッ!」",
"401000222_18": "「アレをまともにブチ込んでも\\n 倒せないのかッ」",
"401000222_19": "「やっぱり強い……」",
"401000222_20": "「こうなったらもう1回やろう。\\n クリスちゃん、翼さんッ」",
"401000222_21": "「いかに立花とはいえ、連発は危険すぎるッ!」",
"401000222_22": "「撃って決められなかったらどうすんだッ!?」",
"401000222_23": "「だけど、このままじゃ……ッ!」",
"401000222_24": "「あれ……世界蛇の姿が……」",
"401000222_25": "「揺れて、薄らいで――」",
"401000222_26": "「……消えてしまった」",
"401000222_27": "「あの怪物が消えた……」",
"401000222_28": "「やったぞッ、街を、護れたんだッ!」",
"401000222_29": "「……」",
"401000222_30": "「まあ、こうなるよな」",
"401000222_31": "「あなたたちは一体どこから来たのですか?\\n できれば、色々とお話を聞かせていただきたいのですが」",
"401000222_32": "「……ど、どうしましょう?」",
"401000222_33": "「あんたらは、自衛隊……でいいのか?」",
"401000222_34": "「これは失礼を。私はこの部隊を任されている、\\n 石屋恭二と申します」",
"401000222_35": "「新設された政府の組織『特異災害対策課』の者です」",
"401000222_36": "「特異災害対策課……ですか」",
"401000222_37": "「<size=25>あまり迂闊なことは話せないが\\n どうする</size>」",
"401000222_38": "「<size=25>協力するなら正直に話した方がいいんでしょうか……?</size>」",
"401000222_39": "「<size=25>やりやすくはなるけど、装者もいないみたいだし、\\n ここは慎重に考えた方がいいな</size>」",
"401000222_40": "「<size=25>……そうだな。\\n 状況を見ながら対応を考えるか</size>」",
"401000222_41": "「わかりましたッ!」",
"401000222_42": "「<size=25>声がでかいってのッ! うっかり話すんじゃないぞ</size>」",
"401000222_43": "「<size=25>わかってるよッ!</size>」",
"401000222_44": "「よろしければ場所を変えたいのですが、ご同行頂けますか?\\n あなた方もその方が都合がいいと思いますし」",
"401000222_45": "「私たち特異災害対策課は、装者であるあなたたちと\\n 情報交換をさせていただきたいのです」",
"401000222_46": "「あたしらが装者って、知ってたのか?」",
"401000222_47": "「ええ、私たちも特異災害に関係する組織ですから」",
"401000222_48": "「<size=25>装者のこと知ってるし、\\n ついていってみてもいいんじゃないですか</size>」",
"401000222_49": "「<size=25>協力することで、この世界で\\n 活動しやすくなるかもしれないな</size>」",
"401000222_50": "「<size=25>そんじゃ、決まりだな</size>」",
"401000222_51": "「わかりました。その申し出をお受けします」",
"401000222_52": "「ありがとうございます」"
}

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@ -0,0 +1,68 @@
{
"401000231_0": "「……ここはなんなんだ?」",
"401000231_1": "「我々の活動拠点、特異災害対策課の本部です」",
"401000231_2": "「このような森の中にひっそりと」",
"401000231_3": "「まだ、公にできる組織でもありませんので」",
"401000231_4": "「あの怪物を撃退した方たちですかッ!?」",
"401000231_5": "「そういうことです。\\n 彼女たちに失礼のないようにしてください」",
"401000231_6": "「<size=25>師匠たちみたいな人はいないですね……</size>」",
"401000231_7": "「<size=25>ああ、大きく事情が違うようだ</size>」",
"401000231_8": "「<size=25>知ってる顔もいないみたいだな</size>」",
"401000231_9": "「さて。それでは、早速お聞きしてもよろしいですか?」",
"401000231_10": "「はい、答えられることならなんでもッ!」",
"401000231_11": "「<size=25>おい、なんでもかんでも言ったりするなよな</size>」",
"401000231_12": "「<size=25>わ、わかってるよ……</size>」",
"401000231_13": "「いろいろと興味深いところはありますが、まず。\\n 装者と思われるあなたたちはどこから来たのですか」",
"401000231_14": "「それは……」",
"401000231_15": "「日本の装者については、把握していたはずなんですが、\\n あなた方の存在は初めて知りました」",
"401000231_16": "「待ってくれ、そっちに装者はいるのか?」",
"401000231_17": "「いえ、過去にはいましたが、\\n 残念ながら今は、1人も生き残ってはいません」",
"401000231_18": "「そんな……」",
"401000231_19": "「な、なあ、その装者はなんで、その……亡くなったんだ?」",
"401000231_20": "「記録では、ノイズとの戦闘で、とあります」",
"401000231_21": "(わたしたちの知る人物なのか気にはなるが……、\\n 聞いたところで、変わる事実でもない",
"401000231_22": "「そろそろ、私の質問に答えていただいてもよろしいですか?」",
"401000231_23": "「<size=25>どこまでのことを話すべきだろうか?</size>」",
"401000231_24": "「<size=25>わたしは、協力するのが一番だと思います。\\n その方が、あの敵と戦いやすくなると思うんです</size>」",
"401000231_25": "「<size=25>話してどうこうできるものでもないし、いいんじゃないか?\\n 偽ってあとでボロが出たら協力しにくくなるしな</size>」",
"401000231_26": "「<size=25>確かに、あの世界蛇を対処するには、\\n この世界の情報は必要不可欠……</size>」",
"401000231_27": "「お答えします。わたしたちの所属はS.O.N.G.と言います」",
"401000231_28": "「S.O.N.G.……? 聞いたことのない組織ですが……」",
"401000231_29": "「わたしたちはこの世界ではなく、並行世界から来たんです」",
"401000231_30": "「並行世界……ですかッ!?」",
"401000231_31": "「……なるほど、にわかには信じがたいですが、\\n 存在しないはずの装者が複数現れたことを考えれば――」",
"401000231_32": "「納得のいく説明と言えそうですね」",
"401000231_33": "「やけに物わかりがいいな……あたしが言うのもなんだけど、\\n かなりトンデモな話だぞ、これ」",
"401000231_34": "「いえ、仮にあなたたちが、どこかの政府旗下の装者だと\\n して考えた場合ですが――」",
"401000231_35": "「これが出来るのは聖遺物研究において最先端を走る\\n 米国か、それに次ぐ研究成果を持つ欧州連合のみ」",
"401000231_36": "「しかし、米国においてはあの巨大蛇により多くの都市が壊滅し、\\n 既に政府に力はなく、崩壊に近い状態となっています」",
"401000231_37": "「ええッ!?」",
"401000231_38": "「欧州連合の方でも米国ほどではないものの、\\n あの蛇と黒いイズによる被害が少なくありません」",
"401000231_39": "「そして今、日本があの蛇の餌食になろうとしているのです」",
"401000231_40": "「この世界には既にそれほどの被害が……ッ!」",
"401000231_41": "「こんな状況で、仮に装者を有しているならば\\n 使わない理由はないでしょう」",
"401000231_42": "「しかし、どちらにおいても装者が現れたという話は\\n 入ってきておらず、あなたたちは何故かこの日本に現れた」",
"401000231_43": "「米国、欧州連合が保有しているなら、\\n とっくに自国防衛のために使用しているはずです」",
"401000231_44": "「そして我々特異災害対策課は日本政府直下で唯一のノイズ対策\\n 組織。この国において、我々の知らぬ組織などはありません」",
"401000231_45": "「以上から、あなたたち自身が超常の現象によって\\n こちらに現れた、という可能性に納得したのですよ」",
"401000231_46": "「なるほどな」",
"401000231_47": "「とにかく信じてもらえてよかったですッ!」",
"401000231_48": "「納得してもらったところで、この世界の現状について、詳しく\\n 聞かせてもらえますか 特にあの蛇――世界蛇のことを」",
"401000231_49": "「世界蛇……そう呼称しているんですね。\\n ではアレが出現した事件から……」",
"401000231_50": "「最初の出現が確認されたのは数ヶ月前、場所は米国。\\n それを期に、現出を繰り返しています」",
"401000231_51": "「今の所、我々には対抗の手段が\\n まったく無い状態です」",
"401000231_52": "「それで米国や欧州が」",
"401000231_53": "「まさに破壊の限りを尽くしている、という形容が\\n 相応しいでしょうね」",
"401000231_54": "「さらにあの黒いノイズが同時に発生することもあり、\\n 今や世界は混沌へと堕ちようとしています」",
"401000231_55": "「ひどい……」",
"401000231_56": "「沢山の命が奪われたんだろうな……」",
"401000231_57": "「対抗手段もなく、さぞ悲惨な状況だろう」",
"401000231_58": "「何もできないながら、立場上、我々がどうにか\\n せねばならないという焦燥感ばかりありました」",
"401000231_59": "「勝てない戦いに、自衛隊の方々を向かわせることは、\\n いつも苦しく……」",
"401000231_60": "「…………」",
"401000231_61": "「<size=40>こんな状況だからこそ、歌が必要なのよッ!</size>」",
"401000231_62": "「えッ!?」",
"401000231_63": "「なんだ? 誰だ?」",
"401000231_64": "「わたしはベル。\\n よろしくね、お姉ちゃんたちッ」",
"401000231_65": "「子供……?」"
}

View file

@ -0,0 +1,28 @@
{
"401000232_0": "「これなら――ッ!」",
"401000232_1": "「なかなかいい攻め手だ。だが、まだまだッ!」",
"401000232_2": "「脇が甘いぞッ!」",
"401000232_3": "「きゃあ――ッ!?」",
"401000232_4": "「う、く……まだ……ッ!」",
"401000232_5": "「いや、そろそろ休憩を入れたほうがいいだろう」",
"401000232_6": "「そう、します……」",
"401000232_7": "「どうだ。何かは掴めそうか」",
"401000232_8": "「まだ、なんとも……。\\n それより、ありがとうございました」",
"401000232_9": "「いや、俺もいい鍛錬になった」",
"401000232_10": "「にしても、どうして急に俺と手合わせを?\\n まさか未来くんから頼まれるとは、いささか驚いたぞ」",
"401000232_11": "「……みんなと比べて力不足を感じるから、\\n 少しでも早く強くなりたいって思ったんです」",
"401000232_12": "「それに、弦十郎さんは響の師匠だから、\\n わたしも響みたいに強くなりたいって……」",
"401000232_13": "「……響くんと一緒に行けなかったことを気にしているのか」",
"401000232_14": "「……はい」",
"401000232_15": "「やっぱりわたしも行ってはダメでしょうか?」",
"401000232_16": "「わるいな、それは許可できない。\\n だが、それほど心配する必要はないさ」",
"401000232_17": "「…………」",
"401000232_18": "「もしあの世界蛇が出たとしても、\\n 一度遭遇しているからこそ無茶はしないはずだ」",
"401000232_19": "「それに翼もクリスくんも一緒だからな」",
"401000232_20": "「だけど……わたしもせっかく正式な装者として\\n 認めてもらえたのに」",
"401000232_21": "「もっとみんなの力になりたい……」",
"401000232_22": "「君は、自分が思っている以上にみんなの力になっているさ。\\n だから、あせる必要はない」",
"401000232_23": "「ありがとうございます」",
"401000232_24": "「それでも気が晴れないようであれば、\\n その想い、俺にぶつけてこいッ」",
"401000232_25": "「はい、もう1本お願いしますッ!」"
}

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@ -0,0 +1,69 @@
{
"401000311_0": "小さな歌姫",
"401000311_1": "「わたしはベル。\\n よろしくね、お姉ちゃんたちッ」",
"401000311_2": "「ベル……ええと、君は一体――」",
"401000311_3": "「彼女は特異災害対策課のメンバーの1人です」",
"401000311_4": "「この組織の……?」",
"401000311_5": "「あなたたちが、成功例なのね」",
"401000311_6": "「成功例?」",
"401000311_7": "「シンフォギア装者になれたってこと」",
"401000311_8": "「わたしは、なりそこないだから」",
"401000311_9": "「なりそこない……?」",
"401000311_10": "「こう見えて、わたしも装者候補だったの」",
"401000311_11": "「訓練を積んだけど、\\n 結局、聖遺物のコンダクターとなることができなくて」",
"401000311_12": "「結果としては、装者なりそこないって感じ」",
"401000311_13": "「そんな、なりそこないだなんて」",
"401000311_14": "「ベルは日本における数少ない可能性でしたが、\\n 我々の保有する聖遺物ではどれも適合には至らず」",
"401000311_15": "「結果、ベルは装者候補のままとなっているのです」",
"401000311_16": "「惜しいところまではいってたと思うんだけどなー」",
"401000311_17": "(かつての奏を思えば、相当の苦労をしただろうことは\\n 察しが付く……。こんな少女が……",
"401000311_18": "「今もここでがんばってるんだから、\\n ベルちゃんはすごいと思うよ」",
"401000311_19": "「へへー。ありがと。確かに訓練も実験も大変だったかな」",
"401000311_20": "「我々がもっと多くの情報を持ち、\\n サポートできればよかったのですが」",
"401000311_21": "「状況が状況ですから、仕方のないことだと思います」",
"401000311_22": "「だけどねッ!」",
"401000311_23": "「装者でなくても歌は唄える。\\n 歌でみんなに希望を与えることはできるよッ」",
"401000311_24": "「歌で希望を与える……か。いいじゃないか」",
"401000311_25": "「だからここでの仕事の傍ら、\\n チャリティライブの活動をしてるの」",
"401000311_26": "「それでは、君もステージに立つということなのか?」",
"401000311_27": "「ええ、そうよ。\\n 歌でみんなに希望を与えるのッ」",
"401000311_28": "「そんなこと考えるなんて、すごいよ、ベルちゃんッ!\\n ううん、考えるだけじゃなくて、実行までしてるなんてッ」",
"401000311_29": "「ああ、すごい行動力だな」",
"401000311_30": "「えへへ、ありがとッ!」",
"401000311_31": "「同じアーティストとして、尊敬に値するな」",
"401000311_32": "「同じってことは、それじゃあ、あなたも?」",
"401000311_33": "「わたしたちの世界での翼さんは、\\n 超有名アーティストなんだよーッ」",
"401000311_34": "「そう言われると手前味噌のようで気が引けるが……」",
"401000311_35": "「いいんじゃないか、本当のことだしよ」",
"401000311_36": "「装者をしながらアーティストも? すごいッ!\\n じゃあ、わたしたちは仲間だね」",
"401000311_37": "「ああ、そのとおりだ」",
"401000311_38": "「もうすぐ大規模なチャリティライブを予定しています。\\n よかったらみなさんの席も用意しますが」",
"401000311_39": "「それはいい考えッ!\\n お姉ちゃんたち、是非、わたしの歌を聴きに来てッ」",
"401000311_40": "「ほんとにッ!?\\n 行くよッ 絶対行くッ」",
"401000311_41": "「ああ、そうさせてもらうよ」",
"401000311_42": "「そんじゃ、ライブを成功させるためにも、\\n あの世界蛇はあたしたちが絶対倒さないとなッ」",
"401000311_43": "「うん、そうだね」",
"401000311_44": "「ありがと、本物の装者のお姉ちゃんたちが\\n 手伝ってくれるなら心強いよッ」",
"401000311_45": "「ええ、ご協力本当に感謝します」",
"401000311_46": "「……ともあれ、同じ志の組織と出会え、\\n こうして寝床も用意してもらったのは僥倖だな」",
"401000311_47": "「セーフハウスになってるって話だし、\\n あたしたちの存在もうまく隠してくれんだろ」",
"401000311_48": "「現地で連携が取れるのはありがたい」",
"401000311_49": "「でも……世界蛇はどうしたらいいのかな」",
"401000311_50": "「アレはな……、\\n なんとかしなきゃなって気持ちはあるけど――」",
"401000311_51": "「うーん、S2CAは一応効いてたみたいだけど」",
"401000311_52": "「仮に連発でもできれば突破口となるかもしれないが、\\n それは流石に立花の身体が持たないからな……」",
"401000311_53": "「やっぱり、連携だけじゃ難しい、よね……」",
"401000311_54": "「カルマノイズならまだしも、\\n アレ相手にはちょっと厳しいよな……」",
"401000311_55": "「可能性があるとするなら、向こうに残った者も含めた、\\n 装者全員によるS2CAくらいと思われるが――」",
"401000311_56": "「先の戦いのあのダメージを見る限り、それで倒せるという\\n 保証はどこにもない」",
"401000311_57": "「ああ。それこそ失敗したら打つ手なしになっちまう……。\\n せめてなんか弱点でもありゃいいんだけどな」",
"401000311_58": "「それはそうだが、調べるためには\\n まだまだ時間が必要だな……」",
"401000311_59": "「ここの特異災害対策課の人が突き止めてくれるかも?」",
"401000311_60": "「あたしらよりも接触している期間が長い分、\\n 可能性はあるかもな」",
"401000311_61": "「そうだな、そのためにも可能な限り協力した方がいいだろう」",
"401000311_62": "「うん、それと、ベルちゃん。\\n ライブ絶対成功させてあげたいねッ」",
"401000311_63": "「ああ。\\n あいつの考えは共感できるし、叶えてやりたいよな」",
"401000311_64": "「装者に至れずもなお、人の心に歌で\\n 希望を与えたいという想い。是非とも応援しよう」",
"401000311_65": "「はいッ!\\n それまでに、世界蛇をやっつけないとッ」",
"401000311_66": "「ああ。そうだな」"
}

View file

@ -0,0 +1,24 @@
{
"401000321_0": "「はあ、訓練疲れた……、\\n お腹も空いたな……」",
"401000321_1": "「響も、訓練で疲れて帰ってきたとき\\n こんな気持ちでごはん食べてたのかも」",
"401000321_2": "「いつもものすごい勢いで食べてたもんね。\\n どこにこんなに入るんだろ ってぐらい」",
"401000321_3": "「あ、でも響がいっぱい食べるのは、装者になる\\n 前からか……フフ」",
"401000321_4": "(部屋、静かだな)",
"401000321_5": "(響が装者になって中々帰ってこないことなんて\\n これまでにも何度もあった",
"401000321_6": "(外国や、並行世界に行って、長い間帰ってこないことも\\n もう慣れていたはずなのに",
"401000321_7": "(どうしてこんなに胸騒ぎがするんだろう)",
"401000321_8": "「響……」",
"401000321_9": "「……大丈夫、だよね?」",
"401000321_10": "「向こうで世界蛇が出るって決まったわけじゃないし、\\n あっちにも仲間がいるかもしれない」",
"401000321_11": "「それに翼さんはいつだって頼りになるし、\\n クリスも響によく気を使ってくれている」",
"401000321_12": "「だから響は大丈夫。きっといつもみたいに\\n お腹を空かせて帰ってきてくれる」",
"401000321_13": "「でも、だったら……」",
"401000321_14": "「どうしてわたしは力になれないんだろう」",
"401000321_15": "(響はいつも、わたしのことを陽だまりだって\\n 言ってくれるけど",
"401000321_16": "(ただそこにあるだけの陽だまりのまんまじゃ、\\n いられないよ……ッ",
"401000321_17": "「わたしは、どうしたらいいのかな。\\n 響の隣にいるために、何をしたらいいのかな……」",
"401000321_18": "「わたしにできることって……」",
"401000321_19": "「1人だと、布団も少し冷たいな」",
"401000321_20": "「響……。ん、響の匂いがする……」",
"401000321_21": "「おやすみ。いつもの元気で帰ってくるの、\\n 待ってるから」"
}

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@ -0,0 +1,19 @@
{
"401000322_0": "「ふー。いい汗かいたデス」",
"401000322_1": "「…………」",
"401000322_2": "「調、どうかしたデス?」",
"401000322_3": "「うん、向こうに行った3人は大丈夫かなって」",
"401000322_4": "「あのでっかいのが出てきたら、ちょっと心配デスね」",
"401000322_5": "「流石に、無茶な戦いは挑まないと思うわ。\\n こちらに救援を呼びに来る手だってあるだろうし」",
"401000322_6": "「そうだと……思いたいです」",
"401000322_7": "「今は信じて待つしかない」",
"401000322_8": "「こちらの世界も安全とは言えないんだから、\\n 容易に装者を向かわせるわけにもいかないしね」",
"401000322_9": "「…………はい」",
"401000322_10": "(本当に、大丈夫……だよね?\\n 響……",
"401000322_11": "(この程度の言葉じゃ、心配をぬぐうことは無理か……)",
"401000322_12": "「だけど、不安な想像ばかりしても仕方がないです。\\n もしもの時のために、わたしたちは待機しましょう」",
"401000322_13": "「そうデスッ! 調はいいこと言うデスッ!\\n もう本模擬戦行くデスよッ」",
"401000322_14": "「うん、2人とも、ありがとう」",
"401000322_15": "「マリアさんも、ありがとうございます」",
"401000322_16": "「いいのよ」"
}

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@ -0,0 +1,31 @@
{
"401000331_0": "「ねえねえ、\\n あなたたちのいるS.O.N.G.ってどんな組織なの?」",
"401000331_1": "「えーと……。\\n イズとか超常的な敵と戦う組織かな」",
"401000331_2": "「おい、なんでもかんでも話していいのか?」",
"401000331_3": "「独断で情報を手渡すのは些か<ruby=はばか>憚</ruby>られることもあるが、\\n 今回は相手が相手だ。協力者には礼を尽くすべきだろう」",
"401000331_4": "「まぁ、それもそうか……」",
"401000331_5": "「そうだよ。一緒に戦う仲間なんだから、\\n いろんなことをお互い知っておかないとッ」",
"401000331_6": "「ありがとうございます。\\n こちらも可能な限り協力させていただきます」",
"401000331_7": "「うんうん、\\n みんなで仲良く協力して乗り越えましょッ」",
"401000331_8": "「ええ、その通りです」",
"401000331_9": "「フフッ、なんだかベルちゃんのほうが偉いみたい」",
"401000331_10": "「そう?」",
"401000331_11": "「調子がいいというか気楽というか。\\n そのぐらいの方が、大変な時にはいいのかもな」",
"401000331_12": "「ええ、実際、彼女の考えには、\\n 我々も何度も助けられているんですよ」",
"401000331_13": "「その子の存在が希望にもなっているということか……」",
"401000331_14": "「みんなに希望を与えるわたしが、嫌な気持ちだったら、\\n 希望なんて与えられないでしょ」",
"401000331_15": "「うん、想いって人に伝染するしねッ!\\n 楽しければ、周りも楽しくなるッ」",
"401000331_16": "「素敵な考えッ! でも、その通りよね」",
"401000331_17": "「――こんな時に来ちゃったのッ!?」",
"401000331_18": "「都市上空に巨大なエネルギー反応ッ!\\n モニターに出しますッ」",
"401000331_19": "「これは……あの蛇の怪物ですッ!\\n 徐々に地上へと降下していますッ」",
"401000331_20": "「来たか――」",
"401000331_21": "「周辺住民の避難誘導および自衛隊への出動要請をッ!」",
"401000331_22": "「出現場所は、都市中心部。\\n このままでは恐ろしい被害が出るでしょう」",
"401000331_23": "「早く住民のみんなを助けに行きましょうッ!」",
"401000331_24": "「わたしたちは、世界蛇を止めますッ!」",
"401000331_25": "「お願い、できますか」",
"401000331_26": "「もちろんですッ!\\n きっとあの蛇をやっつけて街を護りますッ」",
"401000331_27": "「今度こそあのデカい図体を蜂の巣にしてやるッ!」",
"401000331_28": "「行くぞッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,44 @@
{
"401000341_0": "「――斬るッ!」",
"401000341_1": "「こんなので足止め食ってられるかッ!」",
"401000341_2": "「怯んだッ、2人で決めろッ!」",
"401000341_3": "「おおおお――ッ!」",
"401000341_4": "「はあ――ッ!」",
"401000341_5": "「これでッ! あとは――」",
"401000341_6": "「いやまだだッ!」",
"401000341_7": "「あれはッ!?」",
"401000341_8": "「おいおい、まだ来るぞ……ッ!」",
"401000341_9": "「如何に連携で倒せるとはいえ、相手はカルマノイズ、\\n これをそう次々と繰り出されては持たないぞ」",
"401000341_10": "「わかってますッ! その次が来る前に――ッ!」",
"401000341_11": "「ううッ!」",
"401000341_12": "「突っ込み過ぎだッ!」",
"401000341_13": "「焦るのはわかるが、こちらが倒れては\\n どうにもならない」",
"401000341_14": "「だけどッ!」",
"401000341_15": "「ああ、立花が飛び込んだおかげで分断できた。\\n まずは一方を――」",
"401000341_16": "「せいッ!」",
"401000341_17": "「逃がすかッ!」",
"401000341_18": "「これでえええ――ッ!」",
"401000341_19": "「残り1匹ッ!」",
"401000341_20": "「させるかッ!」",
"401000341_21": "「わりぃッ!」",
"401000341_22": "「気にするな。だが、3人で世界蛇の生み出す\\n カルマイズを捌き切れるか……ッ」",
"401000341_23": "「待ってください、世界蛇がッ!」",
"401000341_24": "「世界蛇のエネルギー増大、全員退避ッ!」",
"401000341_25": "「あん時の攻撃が来るぞッ!」",
"401000341_26": "「退避なんてできない……ッ!\\n だって、ライブをやるんでしょッ」",
"401000341_27": "「どの道、カルマノイズに囲まれていてはな」",
"401000341_28": "「だったらッ、一か八か、\\n 人の攻撃で相殺しましょうッ」",
"401000341_29": "「むちゃくちゃだけどそれしかないなッ!\\n 行くぞッ」",
"401000341_30": "「わかったッ!」",
"401000341_31": "「よしッ!」",
"401000341_32": "「あたしが合わせる――ッ!」",
"401000341_33": "「全開の一発で――ッ!」",
"401000341_34": "「止めてみせるッ!」",
"401000341_35": "「<size=40>押し返せえええッ!</size>」",
"401000341_36": "「はぁ、はぁ……ッ! どうにか、凌いだな……ッ!\\n 全力の一撃ではなかったようだが……」",
"401000341_37": "(明らかに以前よりも威力が弱い。\\n S2CAのダメージが蓄積しているということか",
"401000341_38": "「それでも一瞬でカルマノイズが散りやがった……、\\n どんな威力だよ……ッ」",
"401000341_39": "「今ならアイツに攻撃を打ち込めるッ!」",
"401000341_40": "「敵に与えられた千載一遇の好機、\\n 活かす他あるまいッ」",
"401000341_41": "「ああ、このまま畳み掛けるぞッ!」"
}

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@ -0,0 +1,41 @@
{
"401000342_0": "「く……ッ! また来るぞッ!」",
"401000342_1": "「この消耗じゃもう相殺はムリだッ!」",
"401000342_2": "「だったらッ!」",
"401000342_3": "「攻撃をこっちに引き付けて――」",
"401000342_4": "「無茶だッ!\\n それでお前はどうやって避けるんだよッ」",
"401000342_5": "「死ぬ気か立花ッ!」",
"401000342_6": "「<size=40>クリスちゃん、わたしに思い切り撃ちまくって\\n ブッ飛ばしてッ</size>」",
"401000342_7": "「そんな避け方が……ああもうッ!」",
"401000342_8": "「あぐッ、うう――ッ!」",
"401000342_9": "「か、躱した……のかッ!?」",
"401000342_10": "「はぁ……はぁ、はぁ……ッ、\\n  どうにかなった、でしょ……」",
"401000342_11": "「確かに街は助かったけど……ッ!」",
"401000342_12": "「いやッ、立花後ろだッ!」",
"401000342_13": "「なにが……?」",
"401000342_14": "「大口開けて――飲み込まれちまうぞッ!」",
"401000342_15": "「え――ッ!?」",
"401000342_16": "「――はッ!」",
"401000342_17": "「……夢か……。怖い夢だったな……。\\n 響が、あの世界蛇に飲み込まれて」",
"401000342_18": "「すごい汗……でも、今のは夢。\\n ただの夢」",
"401000342_19": "「だから大丈夫…………」",
"401000342_20": "(大丈夫……のはずだけど)",
"401000342_21": "(まだ響たちは戻ってこない……)",
"401000342_22": "「危ない、未来――ッ!!」",
"401000342_23": "「えッ!?」",
"401000342_24": "「あああああ――ッ!」",
"401000342_25": "「ひ……響――ッ!?」",
"401000342_26": "「み……、未来……。無事だった?」",
"401000342_27": "「わ、わたしは、大丈夫。\\n だけど、響が――」",
"401000342_28": "「こんなの……。\\n へいき、へっちゃら……だ、よ……」",
"401000342_29": "(前の戦いで、わたしを庇って倒れた響の姿が、\\n 瞼に焼き付いて離れない……ッ",
"401000342_30": "「もしもまた、響が世界蛇の攻撃を受けていたらと\\n 思うと――ッ」",
"401000342_31": "(わたしはどうしたらいいんだろう。\\n 何ができるんだろう",
"401000342_32": "(弦十郎さんに訓練をつけてもらうつもりだったけど、\\n それじゃ遅すぎる",
"401000342_33": "(響たちは今、あっちで恐ろしい敵と戦って、\\n 傷ついて苦しんでるかもしれないのに",
"401000342_34": "(正式装者に認められたのに、わたしは安全な部屋で\\n ベッドで眠るだけ",
"401000342_35": "(これじゃ何も変わらない。ノイズから走って逃げる\\n わたしを、響が初めて救ってくれたあの時から",
"401000342_36": "(わたしは何も変わってない。\\n 何も、変われてないじゃない……ッ",
"401000342_37": "「……眠れない。\\n 怖いよ、心配だよ……ッ」",
"401000342_38": "「響……ッ、どうか、無事でいて……」"
}

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@ -0,0 +1,32 @@
{
"401000351_0": "「大口開けて――飲み込まれちまうぞッ!」",
"401000351_1": "「え――ッ!?」",
"401000351_2": "「そ、そんな……ッ!」",
"401000351_3": "「――あ、あれはッ!\\n 巨大化した剣で蛇の口を留めたのかッ」",
"401000351_4": "「翼さんッ!」",
"401000351_5": "「天羽々斬が噛み折られれば\\n もろともに終わりだったが、試した価値はあったな」",
"401000351_6": "「脱出するぞッ!」",
"401000351_7": "「は、はいッ!」",
"401000351_8": "「させるかッ!」",
"401000351_9": "「今のうちだッ!」",
"401000351_10": "「掴まれッ! は――ッ!」",
"401000351_11": "「ふう……間一髪だったな」",
"401000351_12": "「ヒヤヒヤさせやがって」",
"401000351_13": "「危なかったーッ!\\n 翼さんとクリスちゃんのおかげだよッ」",
"401000351_14": "「あまり無茶を重ねてくれるな。\\n だが、よく街を護った」",
"401000351_15": "「いえ、\\n この世界を護ることもわたしたちの役目ですからッ」",
"401000351_16": "「あ、そういえば、さっき口の奥になんか\\n 変なのが見えたような……」",
"401000351_17": "「変なのってなんだ?」",
"401000351_18": "「なんかこう、ぐわっと……」",
"401000351_19": "「話し込んでる暇はないぞ。\\n 未だ蛇はこちらを狙っているッ」",
"401000351_20": "「またカルマノイズかよ……って」",
"401000351_21": "「世界蛇が、消える……?」",
"401000351_22": "「置き土産は残ったが……撤退したのか?」",
"401000351_23": "「わかりませんが、ともかく世界蛇のエネルギー反応は\\n 消失しています」",
"401000351_24": "「アイツ、この前のヤバい攻撃は撃ってこなかった。\\n S2CAのダメージが残ってたのか」",
"401000351_25": "「恐らく、そうだと思う」",
"401000351_26": "「今、蛇が消えていくのはどうしようもないけど、\\n だったら……次はッ」",
"401000351_27": "「ああ、残りのカルマノイズを倒し、\\n 次に備えるだけだ」",
"401000351_28": "「消耗した身体にカルマノイズ、軽くはねーけど\\n やれるッ」",
"401000351_29": "「まずはこいつを――やっつけるッ!」"
}

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@ -0,0 +1,25 @@
{
"401000352_0": "「…………」",
"401000352_1": "「おや、小日向未来さんですね。\\n こんな時刻にどうしたんですか」",
"401000352_2": "「あの、ちょっと忘れ物をしたみたいで……」",
"401000352_3": "「そうでしたか。連絡をくれれば、\\n 捜してお届けしますが……」",
"401000352_4": "「いえ、これくらいは自分で。\\n 遅くまでおつかれさまです」",
"401000352_5": "「これが我々の仕事ですから」",
"401000352_6": "「何かあれば、いつでも声をかけてください」",
"401000352_7": "「ありがとうございます」",
"401000352_8": "「…………」",
"401000352_9": "「……じっとしてなんて、いられない」",
"401000352_10": "(今のわたしに何ができるのかはわからない。\\n だけど、響の傍にいることくらいなら",
"401000352_11": "「未来さん?\\n こんなところで何を」",
"401000352_12": "「――ッ!」",
"401000352_13": "「……まさか響さんのあとを追おうと\\n 考えているんですか」",
"401000352_14": "「…………」",
"401000352_15": "「弦十郎さんも仰ってましたが、現在の未来さんの\\n 戦闘経験ではあちらに行くのは危険です」",
"401000352_16": "「増して、今回のギャラルホルンのアラートの規模を\\n 考えれば、どれだけ未知の危険があるか……」",
"401000352_17": "「そんなに危ないなら、なおさらッ!」",
"401000352_18": "「もうすぐみなさん戻ってくると思いますから、\\n 今はそれを待って――」",
"401000352_19": "「わたしはもう、待つだけじゃいられないのッ!\\n 響の傍にいるために――」",
"401000352_20": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
"401000352_21": "「未来さん――ッ!」",
"401000352_22": "「響、今行くから」"
}

View file

@ -0,0 +1,60 @@
{
"401000411_0": "ベルの能力",
"401000411_1": "(響……待ってて。\\n 翼さんもクリスも、どうか無事でいて……",
"401000411_2": "(身勝手なのはわかってる。\\n 考えなしなのだってわかってる",
"401000411_3": "(それでも想いを抑え込んで、\\n じっとしてなんていられない",
"401000411_4": "(戦いで何度もボロボロになりながら、\\n それでも手を伸ばし続けた響を――",
"401000411_5": "(助けられなかった人を想って、\\n 笑顔の裏でずっと悲しんでいた響を――",
"401000411_6": "(ずっと傍で見ていたわたしだからこそ、\\n 何もしないで後悔はしたくないッ",
"401000411_7": "「もうすぐ出口だと思うけど……」",
"401000411_8": "「――えッ!?」",
"401000411_9": "「どうしてこの空間に敵がッ!?\\n あれは……イズじゃないッ」",
"401000411_10": "「アルカ・ノイズでもない、見たことのない敵……。\\n これもギャラルホルンの影響なの……ッ」",
"401000411_11": "「うぐ――ッ!」",
"401000411_12": "「な、なんて力なの……、\\n こんなのわたし人で……ううん、でも、響なら」",
"401000411_13": "「……響なら、絶対にこんな怪物を\\n 放っておいて逃げたりしないッ」",
"401000411_14": "「響の力になるつもりなら――戦わなくちゃッ!」",
"401000411_15": "「おつかれさまッ! みんなすごかったよッ!\\n あの蛇の怪物を押し返しちゃうんだからッ」",
"401000411_16": "「装者の力、これ程のものとは。感服しました。\\n 都市を護っていただき、ありがとうございます」",
"401000411_17": "「いえ、結局倒せませんでしたし……」",
"401000411_18": "「攻撃が効いてんなら、\\n あそこで仕留めたかったとこだよな……」",
"401000411_19": "「何を言うのですか。\\n あなた方の力は本物ですよ」",
"401000411_20": "「あの蛇の怪物、世界蛇が出現したにもかかわらず、\\n 都市が無事だったのは、あなた方のおかげです……ッ」",
"401000411_21": "「街を救えたことは嬉しいです。でも……」",
"401000411_22": "「逃してしまえば次またここに現れるとも限らない。\\n もしも遥か海外に現れたならば、わたしたちは――」",
"401000411_23": "「たった3人ぽっちじゃ世界まるごとには\\n 手が届かねえ……ッ」",
"401000411_24": "「そうなったら、そうなったときに考えましょッ!」",
"401000411_25": "「そんなお気楽な」",
"401000411_26": "「ねッ! それよりもっと装者のこと教えて?\\n さっきの話の続きッ」",
"401000411_27": "「えーと」",
"401000411_28": "「良ければ教えてあげてください」",
"401000411_29": "「装者になれなかったベルにとっては、\\n 装者がどんなものなのか、気になるのだと思います」",
"401000411_30": "「……わかりました」",
"401000411_31": "「ねえ、ギアって他にどんな機能があるの?\\n 今までどんな相手と戦ってきたの」",
"401000411_32": "「えっと……ギアはなんかすごーくいろんな\\n 機能があって……」",
"401000411_33": "「<size=25>あいつに喋らせといていいのか?\\n さっき言っちまってもいいって言ったけど</size>」",
"401000411_34": "「<size=25>立花の場合、説明が抽象的だから逆に良いかもしれないな</size>」",
"401000411_35": "「<size=25>それに、相手は装者になれなかった者だ、\\n 気になるのも無理はない</size>」",
"401000411_36": "「<size=25>……まあ、気持ちはわかるけどよ</size>」",
"401000411_37": "「<size=25>とはいえ、提供する情報は、こちらで誘導する形にしよう</size>」",
"401000411_38": "「<size=25>そうだな</size>」",
"401000411_39": "「えーっと、これまで戦った相手は――」",
"401000411_40": "「立花の説明ではわかりづらいだろう。\\n わたしたちも情報共有を手伝おう」",
"401000411_41": "「ありがとッ!\\n 響の話も面白いけど、もっと色々な話を聞きたいわ」",
"401000411_42": "「あの黒いノイズとの戦いのことも教えてほしいな」",
"401000411_43": "「そいつについては、わたしたちはカルマノイズと\\n 呼んでいるんだが、あれは、未だ正体が知れていない」",
"401000411_44": "「もしかしたら、あの世界蛇が全部\\n 呼び出してたのかもって」",
"401000411_45": "「世界蛇とも前から戦ってたんだ?」",
"401000411_46": "「アイツはついこの間現れたばっかだよ。\\n まだこっちもさっぱりだ」",
"401000411_47": "「むしろこの世界の方が情報が多いくらいだ」",
"401000411_48": "「そっかー。仕方ないね」",
"401000411_49": "「我々も今回の戦闘データを元に、世界蛇について\\n 調査を進めています」",
"401000411_50": "「得られた情報についてはすぐに共有しますので」",
"401000411_51": "「ありがとうございますッ!」",
"401000411_52": "「それと、もしよろしければ、あなた方が\\n 戦っているところを、直接見せてもらえませんか」",
"401000411_53": "「もしかしたら、\\n 世界蛇に対して有効な手立てが得られるかもしれません」",
"401000411_54": "「そういうことなら、わかりました」",
"401000411_55": "「ではわたしたちの模擬戦でも見せようか」",
"401000411_56": "「ありがとうございます。装者育成用のトレーニングルームが\\n ありますので、そちらで」",
"401000411_57": "「こっちよッ! わたしが案内してあげるッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,71 @@
{
"401000412_0": "「どうだった、ベルちゃん?」",
"401000412_1": "「うーん、そうだなー」",
"401000412_2": "「響は突破力は抜群で、押してる時は最高に強い。\\n 一方で対応能力が弱くて脇は若干甘い、かな」",
"401000412_3": "「無謀な突撃が爆発力に繋がってるけど、\\n 仲間のフォローがないとすごく危ういかも」",
"401000412_4": "「うーん、そっか……」",
"401000412_5": "「簡単に言うと……猪突猛進のイノシシだねッ!」",
"401000412_6": "「い、イノシシ……」",
"401000412_7": "「ピッタリじゃないか。よく見てるな、お前」",
"401000412_8": "「クリスは火器による弾幕で寄せ付けないけど、\\n 銃の宿命で接近戦は押されがち」",
"401000412_9": "「ちゃんと接近戦での対応策も持ってるみたいだけど、\\n やっぱりどっちかっていうと防戦用だね」",
"401000412_10": "「まあ、メインは遠距離だしな」",
"401000412_11": "「気になるのは無駄に弾数をバラまいちゃう所かな。\\n これ、味方にも当たりそうだし、ちょっと危険かも」",
"401000412_12": "「確かに、何度かおっさんにも言われたな……」",
"401000412_13": "「翼はかなりの戦闘巧者で遠中近のあらゆる状況に\\n 対応するテクニックを持ってる」",
"401000412_14": "「強いて弱点を挙げるとしたら、生真面目さかな?\\n 見えやすい長所は、敵に付け込まれやすくもある」",
"401000412_15": "「ふむ、精神面も精進が必要ということか」",
"401000412_16": "「生真面目すぎて、詐欺とかに引っ掛かりそうかな。\\n 親切な顔して近づいてきた泥棒に、荷物盗られたりしそう」",
"401000412_17": "「<size=40>な、なぜそれを――ッ!?</size>」",
"401000412_18": "「え? 盗られたことあるんですか?」",
"401000412_19": "「……ノーコメントとさせてもらおう」",
"401000412_20": "「それもう答え言ってるようなもんだろ……」",
"401000412_21": "「……たった1度模擬戦を見ただけで\\n そこまでの洞察をしてみせるとは……見事だな」",
"401000412_22": "「逆に怖えーよ。どこまで見抜いてるんだよ……」",
"401000412_23": "「ベルは装者にこそなれなかったものの、\\n かなりの知識や洞察力を持っています」",
"401000412_24": "「それゆえ彼女の能力には、\\n 我々も何度も助けられているんですよ」",
"401000412_25": "「えっへんッ!\\n 装者になるための勉強や訓練はたっくさんしたもんね」",
"401000412_26": "「ねえねえ、\\n また今度、装者のことを教えてほしいな」",
"401000412_27": "「うん、いいよッ!」",
"401000412_28": "「ほんと? 約束だからねッ!」",
"401000412_29": "「うんッ!」",
"401000412_30": "「あいつ、やけに\\n あたしたちに興味がありそうだったな」",
"401000412_31": "「無理もないだろう。装者を目指してきてなり得ず、\\n この世には人の装者もいない」",
"401000412_32": "「そこに本物の装者であるわたしたちが\\n 現れたのだから」",
"401000412_33": "「もしかして……憧れられちゃってたりするのかな?\\n わー、なんだかくすぐったいッ」",
"401000412_34": "「あんま調子にのんなよッ!」",
"401000412_35": "「あいたッ! なんでーッ!?」",
"401000412_36": "「そういうのは全部片付いてからにしろッ!」",
"401000412_37": "「だってーッ!\\n あんなかわいい子に憧れられるのって、なんだか嬉しくて」",
"401000412_38": "「まったく……。ほんとにさっきまで\\n ボロボロだったのか」",
"401000412_39": "「ならば幻滅させないためにも、頑張らないとな。\\n 先達たる装者として」",
"401000412_40": "「そうですねッ!\\n ベルちゃんのライブを護らないとッ」",
"401000412_41": "「チャリティライブって言ってたが、\\n かなり大掛かりなもんみたいだな」",
"401000412_42": "「うん、石屋さんも手伝うって言ってたし」",
"401000412_43": "「それどころではない、特異災害対策課を通じて\\n 政府そのものがバックアップするという話だ」",
"401000412_44": "「そこまでかッ!? すごいなそりゃ」",
"401000412_45": "「すごく盛り上がりそうッ!\\n じゃあライブにはこっちの翼さんもいたりして」",
"401000412_46": "「いや、それはない」",
"401000412_47": "「万一こちらの世界のわたしと鉢合わせになると\\n 厄介だからな。石屋氏に確認しておいた」",
"401000412_48": "「それで、結果はどうだったんだ?」",
"401000412_49": "「風鳴翼および天羽奏、ツヴァイウィングといった\\n アーティスト名は出演者リストには無かった」",
"401000412_50": "「マリアさんは?」",
"401000412_51": "「そのあたりも含めて確認してもらったが、そもそも\\n アーティストとして過去にも存在はしていないらしい」",
"401000412_52": "「ってことは、あたしたちの世界と比べて\\n かなり歴史の流れが違うってことか」",
"401000412_53": "「そういえば組織の名前も違うよね。\\n 知ってる人も人もいなかったし」",
"401000412_54": "「特異災害対策機動部二課と特異災害対策課、\\n 成り立ちも違うのだろうな」",
"401000412_55": "「連絡用に借りた端末に地図データがあった。\\n 見てみろ」",
"401000412_56": "「似ているところもあるが、\\n 違うところもある、といったところか」",
"401000412_57": "「リディアンがないよッ!?」",
"401000412_58": "「リディアン音楽院は元々、適合者の選出を\\n 目的のつとして行ってきた側面があるからな」",
"401000412_59": "「じゃあ二課がなかったら無いかもってことに\\n なるんですね」",
"401000412_60": "「んー、ざっと検索してみた感じじゃ\\n リディアン音楽院自体が無いみたいだ」",
"401000412_61": "「そんなに違うんだ……。\\n 一体どこから歴史が違うんだろう」",
"401000412_62": "「それこそ今となっては辿れぬほどの\\n 昔から違うのかもしれないな」",
"401000412_63": "「あたしたちの世界と違うことなんて、\\n 別に初めてじゃないし、気にすることないだろ」",
"401000412_64": "「まあ、そうだな」",
"401000412_65": "「あッ!\\n 翼さんがこの世界にいないってことなら……」",
"401000412_66": "「ん、どうした?」",
"401000412_67": "「いっそライブに出演しちゃったらどうですかッ!?」",
"401000412_68": "「……いや、さすがにそれは無理だろう」"
}

View file

@ -0,0 +1,56 @@
{
"401000421_0": "「これで動きを封じるッ!\\n あとは――人ともッ」",
"401000421_1": "「任せるデスッ!」",
"401000421_2": "「これで、トドメッ!」",
"401000421_3": "「ふう、なんとかなったわね」",
"401000421_4": "「やっぱりこっちにもカルマノイズが現れたね。\\n 実体じゃなさそうだけど」",
"401000421_5": "「ギャラルホルンが荒ぶっているし、しょうがないデス。\\n それにしても、警戒していたかいがあったデスね」",
"401000421_6": "「ええ、わたしたちが残っていて正解だったわね。\\n それじゃ、本部へ行きましょう」",
"401000421_7": "「3人ともご苦労だった」",
"401000421_8": "「ええ、それよりも、\\n 他に問題が起きたと聞いたわ」",
"401000421_9": "「何かあったんデスか?」",
"401000421_10": "「それが……」",
"401000421_11": "「あれ?\\n そういえば、未来さんの姿が見えませんが……」",
"401000421_12": "「問題とは、未来くんについてだ」",
"401000421_13": "「実は、夜間に未来さんがやってきて、\\n 人、ギャラルホルンのゲートを通って並行世界へ」",
"401000421_14": "「なんデスとッ!?」",
"401000421_15": "「たった1人でですかッ!?」",
"401000421_16": "「そうだ。行き先は間違いなく響くんたちの\\n 向かった並行世界だろう」",
"401000421_17": "「……あの子が焦っていたことも心配してたことも\\n 気づいてた。だけど、わたしは止められなかった」",
"401000421_18": "「あの時、もっと強く言い聞かせておけば――ッ!」",
"401000421_19": "「マリア……」",
"401000421_20": "「きちんと止めることができなかったわたしにも\\n 責任があるわ」",
"401000421_21": "「もしあの子にペナルティを科すなら\\n 同様のものをわたしにも科して頂戴」",
"401000421_22": "「未来さんを止められなかったのは\\n ボクも同じです……」",
"401000421_23": "「お前たちが気にする必要はない。\\n 責任なんてものは大人が被るものだ」",
"401000421_24": "「それよりも、未来くんの身の安全が心配だ。\\n 何事もなく合流できていればいいのだが……」",
"401000421_25": "「司令……」",
"401000421_26": "「追いかけて、連れ戻すデスよッ!」",
"401000421_27": "「あちらの状況がわからないことに加え、\\n 先ほどのカルマイズ出現の件もある」",
"401000421_28": "「今の状況で、これ以上こちらの世界の装者を\\n 減らすのは避けたい」",
"401000421_29": "「ともかく未来くんについては、作戦行動における\\n 追加人員といった形で処理しておいてくれ」",
"401000421_30": "「了解です」",
"401000421_31": "「さて、その上で今後についての話だ。響くんたちが\\n 向こうへ行って数日、なんの動きもなかったが――」",
"401000421_32": "「幸か不幸か、未来くんが向こうへ渡ったことで、\\n 状況の変化が予想される」",
"401000421_33": "「そうね。翼たちと合流したなら、誰か報告に\\n 戻ってくるなりするでしょうね」",
"401000421_34": "「そういうことだ。その情報を待って、\\n 次の手を打つことになるわけだが――」",
"401000421_35": "「世界蛇の出現を始めとして、\\n 最悪に近い事態が向こうで起きている可能性もある」",
"401000421_36": "「その場合は、装者の増員も考えねばならないだろう」",
"401000421_37": "「よって本日より数日間、向こうからの情報がもたら\\n されるまで、お前たちはS.O.N.G.内で待機していてくれ」",
"401000421_38": "「それがいいでしょうね。了解したわ」",
"401000421_39": "「本部にお泊りデスね」",
"401000421_40": "「着替えとか取りに帰らないと……」",
"401000421_41": "「話は以上だ。部屋はこちらで用意しておくから、\\n 荷物は自由に持ち込んでくれ」",
"401000421_42": "「わかったわ。それじゃ一度戻りましょうか」",
"401000421_43": "「そうデスね」",
"401000421_44": "「うん」",
"401000421_45": "「あの、少しいいでしょうか……」",
"401000421_46": "「どうしたんだ?」",
"401000421_47": "「はい、実はギャラルホルンのデータログに気になる反応が\\n 記録されていたんです」",
"401000421_48": "「気になる反応……?」",
"401000421_49": "「ちょうど未来さんがあちらへと渡った直後に、\\n 一瞬揺らぎのような反応が出ました」",
"401000421_50": "「今までにない反応なので、これが何によるものかまでは\\n 判断がつきませんが――」",
"401000421_51": "「あるいは、ギャラルホルンでの移動中、もしくは向こうで\\n 何かがあったのかも知れません……」",
"401000421_52": "「……わかった。それについては必要なら折を見て俺から\\n 話そう。何もないなら、それに越したことはないしな」",
"401000421_53": "「……無事でいてくれよ、未来くん」"
}

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@ -0,0 +1,26 @@
{
"401000431_0": "「この――ッ!」",
"401000431_1": "「今度はノイズかよッ! 忙しいったらないなッ!」",
"401000431_2": "「仕方あるまいッ!」",
"401000431_3": "「住民の人たちの避難状況はどうですかッ!?」",
"401000431_4": "「我々も自衛隊、警察と連携を取り避難誘導を\\n 行っていますが……もう少し時間が必要です」",
"401000431_5": "「た、助けてくれッ! 死にたくないッ!」",
"401000431_6": "「はあ――ッ!」",
"401000431_7": "「今のうちに行けッ!」",
"401000431_8": "「こ、こないで……ッ!」",
"401000431_9": "「はああああ――ッ!」",
"401000431_10": "「逃げてくださいッ!」",
"401000431_11": "「は、はいッ!」",
"401000431_12": "「撃ち続けろッ! 飽和攻撃を仕掛けるんだッ!」",
"401000431_13": "「くそッ、まるで効かな……うわあああーッ!?」",
"401000431_14": "「ああああ――ッ!」",
"401000431_15": "「このッ、よくも――ッ!」",
"401000431_16": "「相手はただのノイズとはいえ……こうも現場が\\n 混乱してちゃ、動きにくすぎだろッ」",
"401000431_17": "「こうなると、S.O.N.G.のバックアップが\\n 恋しい所だな」",
"401000431_18": "「現場の封鎖に避難誘導、我々装者の管制――。\\n 無くなって初めてそのありがたみを感じる」",
"401000431_19": "「こっちの組織は装者慣れしてないもんな……」",
"401000431_20": "「ノイズに対抗できる手段を持ってる人が\\n 誰もいないもんね……」",
"401000431_21": "「ないものねだりをしても意味はない。\\n 今は人命を護るため、全力を尽くすのみだッ」",
"401000431_22": "「よしッ、残りも片付けるぞッ!」",
"401000431_23": "「これ以上、やらせないッ!」"
}

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@ -0,0 +1,39 @@
{
"401000441_0": "「まとめて持ってけッ!」",
"401000441_1": "「もう少しッ!」",
"401000441_2": "「1匹たりとも逃しは――」",
"401000441_3": "「きゃああ――ッ!?」",
"401000441_4": "「なッ、カルマノイズだとッ!?」",
"401000441_5": "「まさか世界蛇も――」",
"401000441_6": "「いや、現れたのはカルマノイズ1体のみのようだ。\\n しかし――くッ 避難経路の中心に現れるとはッ」",
"401000441_7": "「く、来るなあー……ッ!」",
"401000441_8": "「黒いノイズ……ッ! とにかく撃てッ!」",
"401000441_9": "「待てッ、民衆に当たるぞッ!」",
"401000441_10": "「殺さないでくれ――ッ!」",
"401000441_11": "「ど、どうすれば……こ、こっちに来るぞッ!」",
"401000441_12": "「た、倒したくても民間の人たちが――」",
"401000441_13": "「ちくしょうッ! 銃なんて撃ったらあたっちまうッ!」",
"401000441_14": "「く――、こうなれば多少手荒でも仕方ないッ!\\n 人を掻き分け、奴へと迫るしか――」",
"401000441_15": "「お、押すな――ッ!?」",
"401000441_16": "「死にたくないッ、死にたくないいッ!」",
"401000441_17": "「わあああ……お母さん、どこお……ッ!」",
"401000441_18": "「そんなことしたら大怪我させちゃいますよッ!」",
"401000441_19": "「命を失うよりはマシと思ってもらう他ないッ!\\n いくぞ、立花、雪音――ッ」",
"401000441_20": "「やるしかないのかよ……」",
"401000441_21": "「すう……」",
"401000441_22": "「<size=40>~~~♪ ~~♪</size>」",
"401000441_23": "「あれは、ベルちゃん……?」",
"401000441_24": "「これは……歌?」",
"401000441_25": "「なんだ、こんな時に――」",
"401000441_26": "「人の動きが止まったッ!?」",
"401000441_27": "「これなら狙えるッ!\\n あたしに任せろッ」",
"401000441_28": "「クリスちゃんナイスッ! カルマノイズが離れたッ!\\n はああああ――ッ」",
"401000441_29": "「落ち着いて避難してッ! 揉み合って怪我したら\\n 元も子もないからッ」",
"401000441_30": "「向こうまで行けば安全だから、自衛隊の人の指示に従って\\n 静かに、急いで避難してッ」",
"401000441_31": "「あ……ああッ!」",
"401000441_32": "「君、一緒に逃げよう。\\n お母さんとはきっと合流できるッ」",
"401000441_33": "「う、うん……ッ!」",
"401000441_34": "「どうやらベルのおかげで避難は進みそうだな」",
"401000441_35": "「やるじゃないか」",
"401000441_36": "「あとはわたしたちが、カルマノイズを討伐するのみッ!」"
}

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@ -0,0 +1,44 @@
{
"401000442_0": "「ノイズおよびカルマノイズの撃退、\\n 完了しました」",
"401000442_1": "「こちらでも確認しています。\\n ありがとうございました」",
"401000442_2": "「おつかれさま。3人ともすごい戦いだったよ。\\n わたしも装者になれたら一緒に戦えたのに」",
"401000442_3": "「それより、避難誘導ありがとな。\\n 助かったよ」",
"401000442_4": "「うん、ベルちゃんのおかげで抑えられたよ。\\n ありがとう」",
"401000442_5": "「えへへ……よかった」",
"401000442_6": "「それで、今回の被害は――」",
"401000442_7": "「それは……残念ながら、かなりの被害が出てしまいました」",
"401000442_8": "「民間人を始めとして、自衛隊や私たち特異災害対策課の\\n 現場職員――」",
"401000442_9": "「さらには今度のチャリティライブのために\\n 来日していた英国のアーティストまで……」",
"401000442_10": "「えッ!? それは本当なのッ!?」",
"401000442_11": "「……ええ、たまたま買い物に出ていて、\\n 巻き込まれたようです」",
"401000442_12": "「あんな街中にカルマノイズまで\\n 出やがったからな……」",
"401000442_13": "「ま、まさかノイズに……?」",
"401000442_14": "「いえ、幸い命に別状はありませんが、\\n ライブ出演については到底無理な状態です」",
"401000442_15": "「逃げる人波に押し潰されてしまい、\\n 怪我を負ったようで……」",
"401000442_16": "「それじゃ、チャリティライブは?」",
"401000442_17": "「わざわざ参加を申し出てくれた歌姫が1人\\n 怪我しちゃったのは残念だけど」",
"401000442_18": "「こんな時こそ、みんなに希望が必要だから。\\n ライブは絶対に成功させたいと思ってるッ」",
"401000442_19": "「そうだよね。希望を捨てちゃいけない、\\n 諦めちゃいけないって伝えてあげてッ」",
"401000442_20": "「うん、必ず」",
"401000442_21": "「はあッ!」",
"401000442_22": "「はあ、はあ、はあ……」",
"401000442_23": "「さっきから全然決定打を当てられない……。\\n なんとか躱してるけど、反撃を何度も受けて――」",
"401000442_24": "「はああッ!」",
"401000442_25": "「どうしたら……ッ!」",
"401000442_26": "「ぐ――ッ! う……防ぎ、切れない……ッ!」",
"401000442_27": "「反撃しなきゃ……でも、このダメージじゃ」",
"401000442_28": "「わたしは……負けられないのにッ!」",
"401000442_29": "「ぐ――ッ!?」",
"401000442_30": "「まずい、このままじゃ、\\n どんどん追い詰められて……ッ」",
"401000442_31": "「あう……ッ!!」",
"401000442_32": "「はあ、はあ、はあ……ッ!」",
"401000442_33": "「わたし1人じゃとても敵わない……ッ、\\n こんなに何もできないなんて……ッ」",
"401000442_34": "「きゃあ――ッ!」",
"401000442_35": "「う、ぐ……どうして、わたしは……。\\n うう、こんなところで……」",
"401000442_36": "「もう、だめ……響の所さえ行けないなんて――」",
"401000442_37": "「く……ッ!」",
"401000442_38": "「――あ、あれ? 攻撃が……来ない?」",
"401000442_39": "「大丈夫ッ!?」",
"401000442_40": "「えッ!? あなたは……ッ!」",
"401000442_41": "「あれ? 確か……この間の子?\\n こんな所で会うなんて、奇遇ね」"
}

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@ -0,0 +1,57 @@
{
"401000511_0": "接触",
"401000511_1": "「ありがとうございます。でも、どうして?」",
"401000511_2": "「それはこっちのセリフ。\\n どうして人でこんなところに」",
"401000511_3": "「わたしは別の世界に向かう途中で、\\n 突然あの怪物が襲ってきて……」",
"401000511_4": "「なるほど、それは運が悪かったわね。\\n でも、こいつらはわたしたちで対処するから」",
"401000511_5": "「アレを倒せるんですかッ!?」",
"401000511_6": "「知り合いか?」",
"401000511_7": "「ちょっと前に会ったことがあるのよ」",
"401000511_8": "「こんなに何人もギャラルホルンの空間に……。\\n まさかこの人たちは全員装者なんですか」",
"401000511_9": "「んー、装者ねぇ……?\\n それより」",
"401000511_10": "「先にアレをなんとかしないと」",
"401000511_11": "「そ、そうだったッ!」",
"401000511_12": "「攻撃準備を」",
"401000511_13": "「既にできている」",
"401000511_14": "「発射のタイミングはそちらで――」",
"401000511_15": "「こっちに向かってくる――ッ!」",
"401000511_16": "「攻撃を勘付かれたか……だけどッ!」",
"401000511_17": "「この程度ッ!」",
"401000511_18": "(くッ! さっきまでの戦いの傷が……)",
"401000511_19": "「きゃあ――ッ!」",
"401000511_20": "「しまったッ! あの子が空間の外へ――ッ!」",
"401000511_21": "「きゃああ――…………ッ!」",
"401000511_22": "「う…………」",
"401000511_23": "「ここは、一体どこ……?\\n あの女の人は……いない……」",
"401000511_24": "「…………」",
"401000511_25": "(とにかくここでじっとしてても始まらない、\\n ここがどこなのか調べないと",
"401000511_26": "(少し戦いのダメージはあるけど、\\n 動くのに問題はなさそうかな。行ってみよう",
"401000511_27": "「歩き回っても見渡す限り荒れ地ばっかりで\\n 何もない。ここは……どこなんだろう」",
"401000511_28": "(ところどころに建物の瓦礫みたいなものは\\n あったけど――",
"401000511_29": "(歩き回っても手がかりになりそうな看板とか、\\n そういうものは見つけられなかった",
"401000511_30": "(勝手に響を追いかけて、\\n 現れた敵にも敵わず知らない所に放り出されて",
"401000511_31": "(何してるんだろ、わたし……。\\n みんな、わたしのことを止めてくれていたのに",
"401000511_32": "(たぶん、何か大きな戦いがあったんだ……。\\n でも、何と、誰が",
"401000511_33": "(ダメだ……いたずらに歩き回っても消耗するだけ。\\n 一度落ちついて考えてみないと",
"401000511_34": "(ギャラルホルンのゲートも見当たらないし、\\n まわりに人の家すらない",
"401000511_35": "(ギャラルホルンの空間からは出たみたいだけど、\\n どこに来ちゃったんだろう……",
"401000511_36": "(響たちのいる世界に来れたのか、\\n それとも元の世界に戻っちゃったのか",
"401000511_37": "(ひょっとして……はじき出されたせいで、\\n どこか全然知らない世界に来ちゃったんじゃ……",
"401000511_38": "(通信端末は機能してない。\\n ということは、元の世界ではないのかな",
"401000511_39": "(ここはもしかして、違う可能性の世界で\\n もう……滅びた世界なんじゃ……",
"401000511_40": "(――ダメ、そんなこと考えてもなんにもならない。\\n できることをしないとッ",
"401000511_41": "「エネルギー反応が絞れました。\\n ポイントを送ります」",
"401000511_42": "「はいッ、すぐそっちに向かいますッ!」",
"401000511_43": "「再び現れたか、世界蛇……ッ!」",
"401000511_44": "「唐突な撤退をしたかと思えば再襲撃、\\n 何を考えている――」",
"401000511_45": "「まだ試してない手はあったか?\\n 闇雲に突っ込んでも勝てる相手じゃないぞッ」",
"401000511_46": "「わたしの見た、口の中の何か……。\\n あれが弱点と関係あるかはわからないけど」",
"401000511_47": "「た、助けてくれーッ!」",
"401000511_48": "「また怪物だ……、\\n この国ももう終わりなのかよ……ッ」",
"401000511_49": "「そんなことにはさせませんッ!」",
"401000511_50": "「この歌は一体……?」",
"401000511_51": "「逃げてください。ノイズは我々が対処しますッ!」",
"401000511_52": "「はあ――ッ!」",
"401000511_53": "「まずはノイズを減らして、\\n カルマイズを仕留めるぞッ」",
"401000511_54": "「うんッ!\\n はあああああ――ッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,18 @@
{
"401000521_0": "「ノイズはこれで終わりだッ!」",
"401000521_1": "「あとはカルマノイズッ!」",
"401000521_2": "「世界蛇に後続を呼ばせるなッ!」",
"401000521_3": "「上のデカブツの反応はッ!?」",
"401000521_4": "「今のところ、\\n エネルギー反応に変化はありません」",
"401000521_5": "「だったら今のうちってことだなッ!」",
"401000521_6": "「何回襲ってこようがッ!\\n 全部押し返してやるッ」",
"401000521_7": "「う――ッ!」",
"401000521_8": "「大丈夫か、立花ッ!」",
"401000521_9": "「大丈夫……ですッ!」",
"401000521_10": "「いいのが入ったッ! このまま――ッ!」",
"401000521_11": "「再生なんてさせないッ!」",
"401000521_12": "「はあ――ッ!」",
"401000521_13": "「……カルマノイズは片付いたな。あとはッ!」",
"401000521_14": "「ああ、三度アレを相手取るばかりだ。\\n 仔細はわからないが、動きを見せないうちに――」",
"401000521_15": "「今度こそやっつけてみせるッ!」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"401000522_0": "「3人同時攻撃ならッ!」",
"401000522_1": "「とびきりのをブチ込んでやるッ!」",
"401000522_2": "「一点を斬り穿つ――ッ!」",
"401000522_3": "「く……これだけの攻撃を叩き込んでも」",
"401000522_4": "「ほとんど効いてるようには見えない……」",
"401000522_5": "「目から尻尾から、腹も背中ももう攻撃してない所は\\n ひとつも無いってのにッ」",
"401000522_6": "「あとは考えられる弱点は、立花が口の中に見たという\\n 何か、か……ッ」",
"401000522_7": "「このペースじゃ長くは持たない。\\n 人でアレの口を開かせられないか」",
"401000522_8": "「虎穴に入らねば虎子は得られまい。\\n わたしが引きつける」",
"401000522_9": "「だったらサポートしますッ!」",
"401000522_10": "「うまくいったら、バカでかい蛇に\\n ミサイルのフルコースをご馳走してやるよ」",
"401000522_11": "「行くぞッ!」",
"401000522_12": "「追わせないッ!」",
"401000522_13": "「まだだ……角度が悪いッ!」",
"401000522_14": "「こっちだッ、大口を開いてみろッ!」",
"401000522_15": "「おいッ、いきなり動いたぞ――ッ!」",
"401000522_16": "「――速いッ!?」",
"401000522_17": "「その顎、支えてみせるッ!!」",
"401000522_18": "「あれは――ッ!?」",
"401000522_19": "「今だッ、雪音ッ!\\n 立花の離脱に合わせろッ」",
"401000522_20": "「そのデカい図体を……満腹にさせてやるッ!」",
"401000522_21": "「効いたか――ッ!?」",
"401000522_22": "「いや……だめだッ、口中も弱点ではないのかッ!」",
"401000522_23": "「そうみたいですね……、\\n もうこうなったら、残る手段は――」",
"401000522_24": "「まだ動けるうちに、\\n S2CAを試すしかないってか……ッ」",
"401000522_25": "「多少の効果があったのは確かだが、\\n 次の一撃で奴を討てるかというと――くッ」",
"401000522_26": "「正直倒すまでは無理かもな。\\n だけど、せめて追い払うくらいならッ」",
"401000522_27": "「十分に引き付けてからだ……ッ!」",
"401000522_28": "「あ、あれ……また世界蛇が薄れて――」",
"401000522_29": "「消えた……」",
"401000522_30": "「なんで消えたのかはわからないけど、\\n 助かったってことだな」",
"401000522_31": "「よかった……のかな」",
"401000522_32": "「打つ手がなかったのは確かだ。\\n 勘案の機会が得られたことを今は喜ぼう」",
"401000522_33": "「……だな。帰るか」",
"401000522_34": "「うん……」"
}

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@ -0,0 +1,26 @@
{
"401000531_0": "「ただいま戻りました」",
"401000531_1": "「おつかれさま、3人ともッ!\\n さっきの戦い、惜しかったね」",
"401000531_2": "「ほんとはやっつけたかったんだけどね」",
"401000531_3": "「今まで誰も対抗できなかったんだから、\\n 追い返せるだけで本当にすごいってッ」",
"401000531_4": "「まったくです。ギアおよび装者の能力とは、\\n ここまで驚異的なものだったとは……」",
"401000531_5": "「二度目はないと判断し、我々は当該地域周辺を\\n 放棄する計画まで考えていました」",
"401000531_6": "「本当に、ありがとうございます」",
"401000531_7": "「人が助かったならよかった」",
"401000531_8": "「うん。街を護れてわたしたちも無事なら、\\n 今度こそッ」",
"401000531_9": "「しかし、幾度も幸運は続かないだろう。\\n 次までには対策を考えねば……」",
"401000531_10": "「前にもあの蛇と遭遇したことがあるんだよね?」",
"401000531_11": "「うん」",
"401000531_12": "「その時はどうだったの?」",
"401000531_13": "「わたしたちの力では歯が立たず、\\n やられそうになったとき――」",
"401000531_14": "「いきなり見慣れない女性が現れ、助けられたんだ。\\n 強烈な光をもって世界蛇を追い払い、間一髪助けられたのだが……」",
"401000531_15": "「見慣れない女性? 装者じゃなくて?」",
"401000531_16": "「見たところ普通だったけどな」",
"401000531_17": "「うん……そうみたい。\\n わたしは倒れてたから見てないんだけど……」",
"401000531_18": "「あなたたち以外にも、\\n アレと戦う人たちがいるってことか……」",
"401000531_19": "「ああ、敵か味方かはまだわからないけどな」",
"401000531_20": "「接触する手段があれば、世界蛇打倒の手がかりが\\n 得られるかもしれないが……」",
"401000531_21": "「わかりました。世界蛇出現の現場に、\\n 当該の人物が現れた記録はないか調べてみましょう」",
"401000531_22": "「女性の特徴を教えてもらえますか?」",
"401000531_23": "「ああ、背格好は大体――」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"401000532_0": "「ノイズッ、こんな時に……ッ!」",
"401000532_1": "「だけど、ノイズだけならわたしでもッ!」",
"401000532_2": "「これならいけるッ!」",
"401000532_3": "「――囲まれてるッ!?」",
"401000532_4": "「だとしてもッ、負けられないッ!」",
"401000532_5": "「ふう……」",
"401000532_6": "(少しギアを解除して休もう)",
"401000532_7": "「もし、ノイズの反応を検知していたら……」",
"401000532_8": "(響たちが行った世界と同じなら、\\n 来てくれるかも……",
"401000532_9": "「ダメ……か。\\n 響たちどころか、誰人、姿は無いまま……」",
"401000532_10": "(やっぱり、響たちとは違う知らない世界に\\n 放り出されちゃったのかな……",
"401000532_11": "(ただでさえ世界蛇が出て大変なときに、\\n 勝手な行動でみんなを困らせて",
"401000532_12": "(わたしを探すために、弦十郎さん、マリアさんたちも\\n 余計な苦労をしてるかもしれない……",
"401000532_13": "(戻れるゲートも無いなら、どうしたらいいんだろう。\\n もしかしたら――",
"401000532_14": "(二度と戻れなくて、響とも……、\\n もう、会えないのかも……ッ",
"401000532_15": "「…………」",
"401000532_16": "「……ダメッ!」",
"401000532_17": "「響ならきっと諦めない。\\n だから……わたしも諦めないッ」",
"401000532_18": "「わたし、絶対に諦めないからね。響……ッ!」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"401000611_0": "世界蛇討伐に向けて",
"401000611_1": "「連絡、ですか?」",
"401000611_2": "「ああ。ここでの滞在が長引いているし、\\n 世界蛇への対策のこともある」",
"401000611_3": "「そうだな。ここらで1回、誰かが戻って\\n S.O.N.G.に報告したほうがいいかもな」",
"401000611_4": "「正直、これまでの戦いで、わたしたち3人だけでは、\\n あの世界蛇を倒すのは難しい」",
"401000611_5": "「倒すにはもっと装者が必要なのかも……」",
"401000611_6": "「確かに、装者がもっといれば状況は変わるかもしれないけど、\\n あっちの世界で、装者を空にはできないだろう」",
"401000611_7": "「わかっている。\\n だが、あの世界蛇が全ての元凶であるならば……」",
"401000611_8": "「リスクを冒しても挑む価値はあるってことか?」",
"401000611_9": "「そういうことだ。あいつを倒すことで、\\n カルマイズの出現を抑えられるなら……」",
"401000611_10": "「わたしたちの世界や並行世界が平和になるかもしれないッ!」",
"401000611_11": "「ああ、\\n S.O.N.G.に戻ったら、司令たちに進言してみよう」",
"401000611_12": "「そうだな、このまま永遠にカルマノイズの相手を\\n するわけにはいかないし」",
"401000611_13": "「ここで決着をつけられるなら、それに越したことはない」",
"401000611_14": "「いずれにせよ、石屋氏には話を通しておいた\\n 方が良いだろうな」",
"401000611_15": "「そうですね」",
"401000611_16": "「すみません、石屋さん。実は――」",
"401000611_17": "「……しかし、強要はできません。\\n 場合によっては規模の縮小も――」",
"401000611_18": "「ぶー、規模縮小したらなんの意味もないじゃない」",
"401000611_19": "「しかし……ッ!」",
"401000611_20": "「何かあったの?」",
"401000611_21": "「あッ! 響。あのね、チャリティライブで\\n アーティストたちのキャンセルが続いているの」",
"401000611_22": "「どうしてッ!?」",
"401000611_23": "「原因は、先日の歌姫の怪我と\\n 日本国内での度重なるイズの出現です」",
"401000611_24": "「ノイズに加えて、あの黒いノイズや世界蛇まで\\n 現れている今、安全が確保されないと……」",
"401000611_25": "「あれだけのことがあったら、及び腰になるのは\\n 無理もないけどな……」",
"401000611_26": "「だけどこのまま出演者が減ったら、\\n ライブの成功どころか開催も難しくなっちゃうッ」",
"401000611_27": "「今の所は規模縮小の方向で進めていたのですが」",
"401000611_28": "「ノイズが怖くて規模を縮小してたら、\\n 人に歌で希望を与えるなんてできないよッ」",
"401000611_29": "「流石にこの状況では強要はできない……」",
"401000611_30": "「日本政府としてノイズ対策が万全という\\n 対外アピールは行っています」",
"401000611_31": "「あとは既にキャンセルが決定してしまった人の、\\n 代わりに出てくれるアーティスト確保が急務ですね」",
"401000611_32": "「代わりの、アーティスト……」",
"401000611_33": "「それなら、翼さんが出演すればッ!」",
"401000611_34": "「いや、しかしわたしはここでは無名、\\n 如何に代役が必要とはいえ――」",
"401000611_35": "「<size=40>それだわッ!</size>」",
"401000611_36": "「なに?」",
"401000611_37": "「お願いよッ!\\n 向こうの世界では、一流のアーティストだったんでしょ」",
"401000611_38": "「だったら知名度なんてステージに立てば\\n 吹き飛ばせるッ だから、お願いッ」",
"401000611_39": "「し、しかし……」",
"401000611_40": "「ベルちゃんもああ言ってるし、\\n 翼さんなら大丈夫ですよッ」",
"401000611_41": "「もう1回デビューするようなものだろう?\\n やってみたらどうだ」",
"401000611_42": "「うんうんッ、\\n わたしも翼のステージを見てみたいしッ」",
"401000611_43": "「2人がそう言うのであれば……」",
"401000611_44": "「やってくれますか」",
"401000611_45": "「わかりました。ただし、決定は、S.O.N.G.の\\n 許可が下りてからでお願いします」",
"401000611_46": "「うんッ! なんとか道が見えてきたッ!」"
}

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@ -0,0 +1,59 @@
{
"401000621_0": "「さて、ではどうする。\\n なるべく少数、それも短時間での帰還が望ましいが……」",
"401000621_1": "「こっちの状況を考えるに、\\n 戻るのは当然、人だろうな」",
"401000621_2": "「それじゃあ、戻るのは1人で\\n 報告と援軍のお願いだけして戻ってきますか」",
"401000621_3": "「そんなとこだろう」",
"401000621_4": "「とは言えどちらの世界にとっても世界蛇の出現は\\n 予断を許さぬ状況。そう簡単には――」",
"401000621_5": "「しばらくの間なら、世界蛇は出現しないと思うよ」",
"401000621_6": "「え? どうして?」",
"401000621_7": "「なんか知ってるのか?」",
"401000621_8": "「わたしたちだって、ただみんなの戦いを\\n 見てただけじゃないんだよ」",
"401000621_9": "「ねえ、石屋。\\n 今までの世界蛇出現に関するデータ、あるでしょ」",
"401000621_10": "「ええ。これですね」",
"401000621_11": "「これは……あたしたちが来る前からの\\n 世界蛇出現のデータか」",
"401000621_12": "「米国や欧州に災禍を振りまき、\\n 多くの都市を焦土と化した時の……」",
"401000621_13": "「うん。その頃からの世界蛇の出現と\\n 関係する多くのデータをまとめたものだよ」",
"401000621_14": "「確かに、一定の間隔があるようには見えるが……。\\n その間隔も不定のように思える」",
"401000621_15": "「注目するのは、ここ。世界蛇が去ったあと、\\n その地にはある種のエネルギーが残るの」",
"401000621_16": "「えッ、どこ? どこ?」",
"401000621_17": "「ここッ!」",
"401000621_18": "「これが減衰するときの波形と、次に世界蛇が\\n 出現するまでの間隔には相関が強いの」",
"401000621_19": "「ええっとー……どうゆうこと?」",
"401000621_20": "「今回の波形から見て、しばらくは安全ってこと。だよ」",
"401000621_21": "「へーッ! そんなことまでわかるんだッ!」",
"401000621_22": "「なるほど……世界蛇そのものが意識してるかは\\n わからないが、出現予告のようなものがあるのか」",
"401000621_23": "「現れる土地によって補正は必要だから、\\n 出現が重なるまで予測できなかったけどね」",
"401000621_24": "「こっちであたしたちが戦ったことも\\n 無駄じゃなかったってわけだ」",
"401000621_25": "「それならここを離れることに問題はなさそうだ。\\n いち早く現状をS.O.N.G.に伝えたほうがいいだろう」",
"401000621_26": "「安全なら、全員で一旦戻りますか?」",
"401000621_27": "「いや、2人で戻るといい。飛び入りとは言え、\\n わたしはライブの打ち合わせをしておきたい」",
"401000621_28": "「プロ意識……ッ!\\n 翼さん、かっこいいですッ」",
"401000621_29": "「やるからには全力を尽くしたいだけだ」",
"401000621_30": "「司令には、わたしがこの地で\\n ステージに立ってもよいかの確認を頼む」",
"401000621_31": "「それと、対策案についてもな」",
"401000621_32": "「わかった、じゃああたしたちは戻って、\\n おっさんと話をつけてくる」",
"401000621_33": "「行ってらっしゃいッ!」",
"401000621_34": "「あれから……歩き回って、\\n またイズと遭遇して、やっつけたけど……」",
"401000621_35": "「流石に疲れてきた……」",
"401000621_36": "「――ッ!」",
"401000621_37": "(あの敵との戦いで負った傷も痛む……)",
"401000621_38": "(身体も重い……)",
"401000621_39": "(みんな、今ごろどうしてるだろう?\\n 響は大丈夫かな……",
"401000621_40": "(わたしも早く、響のいる所へ……)",
"401000621_41": "「…………」",
"401000621_42": "「……すぅ、すぅ……」",
"401000621_43": "(2人はそろそろ司令と話をしているだろうか。\\n あちらの状況も早く知りたいものだが――",
"401000621_44": "「そうですね。今回のライブはやはり\\n 最初に確保した会場を使うことになりそうなので」",
"401000621_45": "「はい。となるとかなりの規模になりますね。\\n この規模を考えると、演出を強化することも……」",
"401000621_46": "「世界を舞台に唄ってきたっていうのは、\\n やっぱりすごいなあ」",
"401000621_47": "「わたしたちの世界は、もうライブなんて\\n できないような国が多いから」",
"401000621_48": "「……この国はそうならないように、\\n 気を張らなければいけないな」",
"401000621_49": "「司令、ノイズの反応を検知しましたッ!」",
"401000621_50": "「自衛隊の出動はッ!」",
"401000621_51": "「既にッ!\\n 現地の警察も避難誘導を行ってくれていますッ」",
"401000621_52": "「では、避難区域を拡大しつつ、後退を……」",
"401000621_53": "「わたしが行きましょう」",
"401000621_54": "「それは、有り難いことですが――」",
"401000621_55": "「待って、1人で大丈夫なの?」",
"401000621_56": "「心配するな。わたしなら大丈夫だ」"
}

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@ -0,0 +1,51 @@
{
"401000622_0": "「師匠、ただいま戻りましたッ!」",
"401000622_1": "「現状の連絡にな。\\n 先輩はあっちに残ってる」",
"401000622_2": "「おつかれさまです」",
"401000622_3": "「おかえりなさいデスッ!\\n 待ってたデスよッ」",
"401000622_4": "「よく戻ってきた。\\n こちらからもいろいろとあるが……まずは話を聞こう」",
"401000622_5": "「はい、情報を増やしてから判断をしましょう」",
"401000622_6": "「あっちではやっぱり世界蛇が現れました」",
"401000622_7": "「またあの蛇が……」",
"401000622_8": "「実体だったデスか?」",
"401000622_9": "「手ごたえはあったけど、こっちで戦ったのと同じだ。\\n 相変わらず攻撃が効きやしない」",
"401000622_10": "「そもそも影とか言ってたのも、あの変なやつだろ?\\n 違いもよくわからないし……」",
"401000622_11": "「考えてみたらそうデスね」",
"401000622_12": "「とにかく、あっちでは何度か戦ったんだけど、\\n 毎回、戦いの途中で消えちゃって」",
"401000622_13": "「カルマノイズみたいに、ですか?」",
"401000622_14": "「ああ。そんな感じだ。ただ、消える条件は違うっぽい\\n けどな。時間制限なのか、気まぐれなのか……」",
"401000622_15": "「それで、世界蛇に有効打は与えられそうだったの?」",
"401000622_16": "「色々試したけど、S2CAでだけ、かろうじてダメージが\\n 入ったように見えた。他はさっぱりだ」",
"401000622_17": "「3人でいろいろ弱点を探してはみたものの、\\n 見つからなくて……」",
"401000622_18": "「やはり、想像以上の強敵のようだな。\\n いや、想像の通りというべきか……」",
"401000622_19": "「弱点らしい弱点がないのなら、可能性があるのは\\n 装者全員でのS2CA……」",
"401000622_20": "「あとはエクスドライブでの連携」",
"401000622_21": "「うん……」",
"401000622_22": "「あちらには装者は?」",
"401000622_23": "「過去にいたらしいけど、もう亡くなってる」",
"401000622_24": "「それに、\\n あの蛇のせいで米国と欧州連合も壊滅状態に近いらしい」",
"401000622_25": "「米国までも……だとッ!?\\n そこまでの状況とは……ッ」",
"401000622_26": "「そこで提案だ」",
"401000622_27": "「あいつを倒すには、わたしたち3人じゃ難しい……。\\n だから……」",
"401000622_28": "「装者全員で挑む、か……」",
"401000622_29": "「はい」",
"401000622_30": "「装者が不在になるのは避けたいところだが、\\n 状況を鑑みれば半端なことをする方がより危険か……」",
"401000622_31": "「ボクもその意見には賛成です。\\n 世界蛇があのカルマイズを生んでいる元凶――」",
"401000622_32": "「バビロニアの宝物庫のようなノイズプラントの一種の\\n 可能性がある以上、何よりも優先で倒すべき対象かと」",
"401000622_33": "「そうだッ! バビロニアの宝物庫ッ!」",
"401000622_34": "「どうした、響くん」",
"401000622_35": "「あの蛇の口の奥に、\\n それに似た空間が見えたんです」",
"401000622_36": "「あの時か」",
"401000622_37": "「うん。最初食べられそうになったときと、2回目に口を\\n 開けさせた時に似たようなものがあって――」",
"401000622_38": "「……だとすれば、確かに最優先で対処すべきものかもしれないな」",
"401000622_39": "「よしッ 我々S.O.N.G.はこれより世界蛇討伐を\\n 目標と定め、装者全員をもって作戦に当たるッ」",
"401000622_40": "「ああッ、あっちにも助けを求められてたからなッ!」",
"401000622_41": "「これですべて片が付くなら、\\n やらない手はない――ッ」",
"401000622_42": "「カルマノイズが出なくなるんなら、\\n なんでもやるデスッ」",
"401000622_43": "「うん」",
"401000622_44": "「何よりも、あっちの世界のみんなも\\n 護りたいから……ッ」",
"401000622_45": "「それでいい、世界が異なれど、命の価値に\\n 差異などありはしないのだから」",
"401000622_46": "「――気になる話をしてるじゃないか」",
"401000622_47": "「奏さんッ!?」",
"401000622_48": "「あたしもその大一番に、一枚噛ませてもらえるだろ?」"
}

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@ -0,0 +1,46 @@
{
"401000631_0": "「君が加わってくれるなら確かに心強いが……。\\n それは独断で決められることではないだろう」",
"401000631_1": "「相手は、カルマノイズの元締めかもしれないんだろ?\\n だったら、あたしらの世界も見て見ぬふりはできない」",
"401000631_2": "「……わかった。では、そちらの二課にこの状況を伝え、\\n 正式な許可を得るようにしよう」",
"401000631_3": "「ああ、お願いするよ」",
"401000631_4": "「……他の世界にも協力をお願いするなら、\\n マムのいる世界にも話をした方がいいかも」",
"401000631_5": "「ああ。カルマノイズが出現した世界は、\\n 他人事じゃないよな」",
"401000631_6": "「あなたが行ったフィーネがいる世界もそうでしょ」",
"401000631_7": "「まあな。でもあそこは装者もいないし」",
"401000631_8": "「いや、だとしても伝えたほうがいいだろうな。\\n それに、知恵を借りることはできるかもしれん」",
"401000631_9": "「よし、ならばそれぞれの世界に使者を立ててみるか。\\n その上で今回の件への協力を求めてみよう」",
"401000631_10": "「並行世界を巻き込んだ、作戦行動ですね」",
"401000631_11": "「そうだ。前回の世界蛇の件でアラートのあった世界、\\n こちらと情報を共有している世界に話を通そう」",
"401000631_12": "「恐らくそれらの世界ならば、我々からの協力の要請を\\n <ruby=むげ>無碍</ruby>にすることもないだろうしな」",
"401000631_13": "「それなら、わたしは調、切歌の3人でマムに話に行くわ」",
"401000631_14": "「いいだろう。ではマリアくんたちはそちらを頼む。\\n 後は君のところと、フィーネのいる世界だが――」",
"401000631_15": "「なあ、あたしのところだけど、頼んでいいか?\\n ちょっとこっちでやりたいことがあるんだ」",
"401000631_16": "「えッ!? わたしですか?\\n もちろん大丈夫ですけど……」",
"401000631_17": "「サンキュな。了子さんたちによろしく」",
"401000631_18": "「……そうなると、またあたしがあそこの担当か。\\n ウェルの野郎がいなきゃいいけどよ……」",
"401000631_19": "「よろしく頼む。それぞれ話をしてきてくれ」",
"401000631_20": "「……あれ、そう言えば未来は?」",
"401000631_21": "「ああ、そうだな。まだ連絡してないのか?」",
"401000631_22": "「……会っていないのか?\\n 遅れてギャラルホルンで向こうへ渡ったんだが……」",
"401000631_23": "「えッ!?」",
"401000631_24": "「……どういうことなんだ?」",
"401000631_25": "「あなたたちを追って、独断でそちらに向かってしまったの。\\n だから、てっきり合流していると思ったんだけど……」",
"401000631_26": "「ずっと響さんのことを気にしてたデス」",
"401000631_27": "「じゃあ入れ違いだったのかな……?\\n 向こうで翼さんと合流してるのかも」",
"401000631_28": "(未来さんが響さんたちと会えていない……?)",
"401000631_29": "(やはり、何かあったのでしょうか……)",
"401000631_30": "「ん? ああ、そうか。翼は向こうの世界に残ってたんだな」",
"401000631_31": "「ああ、色々打ち合わせもあるから、残ってる。\\n 怪我とかそんなんじゃないから、安心してくれ」",
"401000631_32": "「そうだッ!!」",
"401000631_33": "「な、なんだよ、どうかしたのか?」",
"401000631_34": "「翼さんのことで相談があるんですッ!」",
"401000631_35": "「相談?」",
"401000631_36": "「なるほど、チャリティライブか」",
"401000631_37": "「はい、どうでしょうか?」",
"401000631_38": "「わかった。今回は特別に許可しよう」",
"401000631_39": "「ただし、自分たちが別の世界の人間だということを、\\n 決して忘れぬようにだけ、十分注意をしてくれ」",
"401000631_40": "「わかりました。ありがとうございますッ!」",
"401000631_41": "「なんだか、気になる話をしてるじゃないか」",
"401000631_42": "「では、それぞれの並行世界に渡すデータはこちらで用意する。\\n それが用意でき次第、行動を開始してくれ」",
"401000631_43": "「了解ッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,18 @@
{
"401000632_0": "「ふう……。\\n 訓練の途中に呼び出しなんて、どうしたんだろう」",
"401000632_1": "「マムの所に行かないと」",
"401000632_2": "「セレナ、あなたに訪問客ですよ」",
"401000632_3": "「えッ、もしかして」",
"401000632_4": "「元気そうで何よりデースッ!」",
"401000632_5": "「セレナ、遺跡探索の時ぶりね」",
"401000632_6": "「その際は、私も大きな助けになりました」",
"401000632_7": "「探索の記録、面白かったよ」",
"401000632_8": "「マリア姉さんッ!」",
"401000632_9": "「セレナ、わたしも会えて嬉しいわ」",
"401000632_10": "「うん、姉さん……。\\n 暁さん、月読さんもお久しぶりです」",
"401000632_11": "「そんなに久しぶりって程でもないデスけど」",
"401000632_12": "「うん。でもまず、今回はちょっと……マリア」",
"401000632_13": "「ええ。セレナとマムに大事な話があって来たの」",
"401000632_14": "「大事な話って……?」",
"401000632_15": "「聞かせてください」"
}

View file

@ -0,0 +1,40 @@
{
"401000711_0": "セレナの意志",
"401000711_1": "「……話はわかりました。\\n 何を置いても早急な対処が必要な案件ですね」",
"401000711_2": "「討伐のため総力作戦を遂行する……。\\n そのために、あなたたちは来たと」",
"401000711_3": "「ええ、その通りよ」",
"401000711_4": "「事は重大です。できる限りの協力は約束しましょう」",
"401000711_5": "「ありがとうデス」",
"401000711_6": "「セレナ、今回の敵は、恐らく今までと比べても破格の脅威」",
"401000711_7": "「行くかどうかは、あなたが決めなさい。\\n あなたの意志に任せます」",
"401000711_8": "「……マム」",
"401000711_9": "「……それでいいですね、マリア」",
"401000711_10": "「ええ。ありがとうマム。\\n わたしも元よりそのつもりだったわ」",
"401000711_11": "「……セレナ。自分で決めるのよ。\\n マムの言う通り、今回の敵との戦いは危険が多い」",
"401000711_12": "「それにまだ直接この世界に脅威がきたわけでもない。\\n だから、あなたの判断を尊重するわ」",
"401000711_13": "「姉さん……」",
"401000711_14": "「セレナは、もう立派な装者デスッ!\\n だから、セレナの思う答えを言えばいいんデスよ」",
"401000711_15": "「うん。それでいいと思う」",
"401000711_16": "「おふたりとも……」",
"401000711_17": "「……わたしは、姉さんたちに比べて\\n 力不足だと思います。経験も少ないし」",
"401000711_18": "「力になれるならなりたいと思うけど、\\n わたしじゃ……戦力になれないかもしれない……」",
"401000711_19": "「セレナ……」",
"401000711_20": "「だから、わたしはわたしを試したい。\\n ……姉さんにお願いがあるの」",
"401000711_21": "「……本当にいいのね?」",
"401000711_22": "「うん、手加減しないでほしい。\\n 本気でお願い」",
"401000711_23": "「わたしがみんなの役に立てるのか、\\n わたしの力でも本当にやれるのか――」",
"401000711_24": "「それを知るために、お願いッ!」",
"401000711_25": "「……わかったわ。セレナがそれで\\n 納得するというのなら――」",
"401000711_26": "「本気って……大丈夫デスか?」",
"401000711_27": "「これで大丈夫じゃなきゃ、\\n 世界蛇相手にわたしは何もできないと思います」",
"401000711_28": "「そこまで本気で……」",
"401000711_29": "「セレナ」",
"401000711_30": "「マム……」",
"401000711_31": "「精一杯、やってみなさい。\\n 私もここで見ています」",
"401000711_32": "「マム、ありがとう」",
"401000711_33": "「Seilien coffin airget-lamh tron」",
"401000711_34": "「……準備はいいわね?」",
"401000711_35": "「はい、いつでもッ!」",
"401000711_36": "「…………」",
"401000711_37": "「ど、どっちを応援すればいいデスかッ!?\\n ええいッ、人とも頑張るデスよッ」"
}

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@ -0,0 +1,33 @@
{
"401000712_0": "「せい――ッ!」",
"401000712_1": "「くう……ッ! まだまだッ!」",
"401000712_2": "「だったらッ、\\n わたしに一太刀でも浴びせてみせなさいッ」",
"401000712_3": "「くッ! やあ――ッ!」",
"401000712_4": "「甘いッ!」",
"401000712_5": "「きゃあ――ッ!」",
"401000712_6": "「マリア、本気の本気デスよッ!」",
"401000712_7": "「それだけセレナを真剣に想ってる」",
"401000712_8": "「…………」",
"401000712_9": "「う、うく……ッ! ま、まだ、わたし……ッ!」",
"401000712_10": "「セレナ……ッ!」",
"401000712_11": "「いけません、マリア」",
"401000712_12": "「どうしてッ!」",
"401000712_13": "「ここであなたが手を貸しては、\\n セレナは今より強くなることができません」",
"401000712_14": "「く……ッ、そうね。その通りだわ」",
"401000712_15": "「……立ちなさい、セレナ。\\n それとも、これで終わりにする」",
"401000712_16": "「マム……マリア、姉さん……ッ!\\n うく、んん……ッ」",
"401000712_17": "「セレナ、頑張って……ッ!」",
"401000712_18": "「気合いで立ち上がるデスッ!」",
"401000712_19": "「まだ……こんな所で……ッ!」",
"401000712_20": "「セレナ……ッ!」",
"401000712_21": "「わたしは倒れてなんていられない……ッ!」",
"401000712_22": "「おお……セレナが立ち上がったデスッ!」",
"401000712_23": "「まだ目が諦めてない――ッ!」",
"401000712_24": "「そうです、だってわたしもッ!\\n わたしも、みんなと一緒に戦いたいからッ」",
"401000712_25": "「……いいわ。それなら」",
"401000712_26": "「強くなるためにッ、もっと頑張らなくちゃ……ッ!」",
"401000712_27": "「いくらでも相手をしてあげる――、\\n 来なさいッ、セレナッ」",
"401000712_28": "「行くよ、マリア姉さんッ!」",
"401000712_29": "「やああ――ッ!」",
"401000712_30": "「はあ――ッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,35 @@
{
"401000721_0": "「なあ、ちょっといいか?」",
"401000721_1": "「奏さん、どうしたんですか?」",
"401000721_2": "「さっきのライブの話だけどさ、\\n もう他の枠は埋まってるのかい」",
"401000721_3": "「え?」",
"401000721_4": "「あたしもいちアーティストとして、\\n そんな話を聞いたら黙っちゃいられない」",
"401000721_5": "「希望を与えるライブだって?\\n 最高じゃないかッ」",
"401000721_6": "「あたしも参加させてくれよ」",
"401000721_7": "「それって、\\n ツヴァイウィングで出演するってことですかッ」",
"401000721_8": "「あちらの世界の人さえよければな」",
"401000721_9": "「すごいッ! 是非お願いしますッ!」",
"401000721_10": "「参加者が減ってるって言ってたし、\\n 参加は問題ないと思う」",
"401000721_11": "「それじゃ、決まりだな」",
"401000721_12": "「翼さんもきっと喜ぶと思います」",
"401000721_13": "「やったッ!\\n ツヴァイウィングの歌が聴けるなんてッ」",
"401000721_14": "「お前、実は自分が聴きたかっただけだろ……」",
"401000721_15": "「ち、違うよッ! あっちの世界の人たちにツヴァイウィングの\\n 歌を聴いてもらえるのが嬉しいんだってッ」",
"401000721_16": "「絶対に大盛り上がりだよッ!」",
"401000721_17": "「そういうことにしといてやるよ」",
"401000721_18": "「ハハッ、そうなってくれたら嬉しいな」",
"401000721_19": "「あたしは『人々を笑顔にする』ためにこれからも唄って\\n いくって誓ったから。協力させてくれ」",
"401000721_20": "「響くんとクリスくんも出かけたか。それで、確かやりたい\\n ことがあると言っていたが……俺に用事なのか」",
"401000721_21": "「そうなんだよ。あたしの用事には、\\n こっちの弦十郎のダンナが必須でね」",
"401000721_22": "「まあ、俺にできる事なら付き合おう。\\n 作戦への協力を頼んでいる手前もあるしな」",
"401000721_23": "「ありがとう。なら遠慮なく」",
"401000721_24": "「Croitzal ronzell gungnir zizzl――」",
"401000721_25": "「なるほど、そういう用事か。\\n ……いいだろう」",
"401000721_26": "「話が早くて助かるよ。一度、1対1で思いっきり戦って\\n みたいって思ってたんだ」",
"401000721_27": "「だから――」",
"401000721_28": "「手加減なしの、本気をぶつけさせてもらうよッ!」",
"401000721_29": "「おおおおおお――ッ!」",
"401000721_30": "「いいぞ、遠慮せずかかってこいッ!」",
"401000721_31": "「……すごい気合いだね……。\\n 気を抜けば一瞬で倒されそうだ……」",
"401000721_32": "「――それじゃ、行くぞッ!!」"
}

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@ -0,0 +1,48 @@
{
"401000722_0": "「はあ――ッ!」",
"401000722_1": "「はああああッ!」",
"401000722_2": "「いい踏み込みだッ!\\n だが浅いッ もっと殺す気で来いッ」",
"401000722_3": "「くッ……これでも余裕で構えていられるかッ!」",
"401000722_4": "「なッ!? 穂先を指で掴んで――ッ!?」",
"401000722_5": "「こちらからも行くぞ。おおおおお――ッ!」",
"401000722_6": "「――ッ!? 危ない……ッ!\\n 風圧だけでビリビリ来やがる」",
"401000722_7": "「いい判断だ。咄嗟にアームドギアを放して躱すとは。\\n ほら、槍を返すぞ」",
"401000722_8": "「おいおい余裕かよ……。こりゃ話以上だなッ!\\n だったら――とことんやってやるッ」",
"401000722_9": "「ふんッ!」",
"401000722_10": "「うわッ、とと――ッ!?」",
"401000722_11": "「そらッ!」",
"401000722_12": "「うわ……ッ!」",
"401000722_13": "「く、こっちだってッ!」",
"401000722_14": "「フフ、悪くない。だが、まだ甘いッ!」",
"401000722_15": "「はぁ、はぁ……参った。あたしの負けだ。\\n ハハ、すげえなダンナッ」",
"401000722_16": "「荒々しいながら的確な、とてもいい戦い方だった。\\n 俺もいい汗をかいたよ」",
"401000722_17": "「って、息すら上がってないのか……。\\n いやあ、参った参った……ほんとに人間か」",
"401000722_18": "「正真正銘、普通の人間さ。\\n 君よりもほんの少し大人な」",
"401000722_19": "「間違いなく、普通ではないけどな」",
"401000722_20": "「なあ、何か特別な修行とかしているのか?\\n あたしにも教えてくれよ」",
"401000722_21": "「特別な修行などしていない。\\n 食事と映画と睡眠だけだ」",
"401000722_22": "「……なんだって?」",
"401000722_23": "「美味い物をしっかりと食べ、アクション映画を見て、\\n しっかりと寝る。これこそが男の鍛錬だッ」",
"401000722_24": "「……なんて言うか、こっちのダンナは本当に規格外なんだな」",
"401000722_25": "「こんにちは、師匠、了子さん、\\n お久しぶりですッ」",
"401000722_26": "「あら、いらっしゃい、響ちゃん。\\n 相変わらず元気がいいわねー」",
"401000722_27": "「響くんか。\\n 奏が今、そちらに行ってるはずだが」",
"401000722_28": "「はい、実は――」",
"401000722_29": "「世界蛇……だとッ!?」",
"401000722_30": "「カルマノイズを出現させる敵だなんて、\\n 考えたくないわね」",
"401000722_31": "「でも、それが全ての元凶だとしたら……」",
"401000722_32": "「ああ、脅威ではあるが、なんとしても倒すべきだ」",
"401000722_33": "「……なんか度々こっちに来るな」",
"401000722_34": "「あら、今回はなんの用かしら?」",
"401000722_35": "「ウェルの野郎は……いないみたいだな」",
"401000722_36": "「自称英雄さんなら、ここにはいないわよ。\\n どこにいるかもわからないけど」",
"401000722_37": "「いや、いなくて安心しただけだ」",
"401000722_38": "「ようこそ、クリスくん。\\n あれからギャラルホルンの反応はどうだ」",
"401000722_39": "「こちらではあれ以来、カルマノイズの出現は\\n 止まっているけれど」",
"401000722_40": "「その話だ。まずは、これを見てくれ。\\n S.O.N.G.からの現状の資料だ」",
"401000722_41": "「カルマノイズの発生源の可能性……」",
"401000722_42": "「世界蛇……。そんな敵が……」",
"401000722_43": "「ああ、そうだ」",
"401000722_44": "「あたしたちS.O.N.G.は、これからコイツと\\n 並行世界の装者も集めてやりあおうとしてる」",
"401000722_45": "「そういうこと……」"
}

View file

@ -0,0 +1,25 @@
{
"401000811_0": "装者集結",
"401000811_1": "「こちらで音源を手配するとなると、なんらかの曲を\\n カバーしてもらうことになるかと思います」",
"401000811_2": "「そうですね。\\n となるとレッスン時間もなるべく取りたい……」",
"401000811_3": "「古い流行歌なら違う世界でも\\n 共通のものがあったりしない」",
"401000811_4": "「……あるのかも知れないが、\\n 生憎と新旧問わず流行歌にはあまり詳しくなくてな」",
"401000811_5": "「ええッ、歌手なのに同業者のことは調べてないの?」",
"401000811_6": "「……面目ない。演歌ならば少々分かるのだが……」",
"401000811_7": "「演歌ですか……それはさすがにライブに合うかどうか……。\\n 音源を持ちこんでくれれば、話は早いのですが」",
"401000811_8": "(立花に音源を頼んでおけば良かった……)",
"401000811_9": "(思えば、諸準備やスケジューリングなど、\\n いつも緒川さんに頼り切りだったな……",
"401000811_10": "(こうして1人、不慣れな世界の舞台に立つことで、\\n なおさらに有り難みがわかる",
"401000811_11": "「……戻ったら、改めて感謝を言葉にしなければ」",
"401000811_12": "「ん? なんの話?」",
"401000811_13": "「いや、元の世界にいるマネージャーの\\n 有り難みを実感していたところだ」",
"401000811_14": "「ふうん……?」",
"401000811_15": "「レッスン用のスタジオについては、\\n こちらで手配を――」",
"401000811_16": "「ノイズの反応を検知しましたッ!」",
"401000811_17": "「場所はッ!?」",
"401000811_18": "「送りますッ!」",
"401000811_19": "「比較的郊外とはいえ、街中か……ッ!\\n お願いできるでしょうか……」",
"401000811_20": "「無論です。わたしは何も、ライブのためだけに\\n 残ったわけではないのですから」",
"401000811_21": "「ありがと、避難誘導はこっちで担当するよッ!」",
"401000811_22": "「ああッ! 頼むぞッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,35 @@
{
"401000812_0": "「はあ――ッ!」",
"401000812_1": "「単騎にて戦うのも久しいものだな……。\\n 奏と別れ、立花と会うまでの日々を思い出す」",
"401000812_2": "「ハァッ!」",
"401000812_3": "「……いや、だがわたしは1人であって1人ではない」",
"401000812_4": "「なぜなら――ッ!」",
"401000812_5": "「今のわたしは仲間の信頼を背負い、\\n この場を託されて戦っているからだッ」",
"401000812_6": "(最初は驚いたが、ライブの出演を\\n よく提案してくれたものだ",
"401000812_7": "(この地にて唄うことが楽しみになっている)",
"401000812_8": "「フ……ならば」",
"401000812_9": "「せいッ!」",
"401000812_10": "「一気呵成の刃風をもって散らしてくれる――ッ!」",
"401000812_11": "「たった1人だというのに、\\n イズが凄まじい勢いで消滅していく……」",
"401000812_12": "「すっごいフォニックゲイン。\\n やっぱり装者ってすごいねッ」",
"401000812_13": "「まったくですね」",
"401000812_14": "「本当に、翼たちが来てくれてよかった。アーティストの\\n 出演拒否が出た時はどうしようかと思ったけど……」",
"401000812_15": "「ええ、これほどの歌い手ならば、不足を埋めて余りあります。\\n それに、対イズ戦力としても素晴らしい」",
"401000812_16": "「ライブの日が楽しみねッ!」",
"401000812_17": "「本当に。是非、成功させたいですね」",
"401000812_18": "「させたいんじゃない、させるのよッ!」",
"401000812_19": "「絶対に、成功させてみせるんだからッ!」",
"401000812_20": "「俺たちの知らない間にここまでの事態が\\n 起こっていたとはな……」",
"401000812_21": "「それに世界蛇に並行世界を渡る能力まであるなら、\\n こっちとしても早急に手を打ちたいところね」",
"401000812_22": "「まったくだ。最も多くの装者を擁する\\n 響くんたちの世界でも敵わない相手ならば尚更だな」",
"401000812_23": "「もしもこちらに現れたら、いくら奏ちゃんでも\\n たった人じゃ相手仕切れないわ」",
"401000812_24": "「じゃあッ!」",
"401000812_25": "「ああ、そういう事情なら、奏の作戦参加も了承しよう。\\n こちらでできる事は少ないが、協力も約束する」",
"401000812_26": "「もちろん、チャリティライブの件もな」",
"401000812_27": "「ありがとうございますッ!\\n それじゃあ、わたしはさっそく――」",
"401000812_28": "「ちょっと待って」",
"401000812_29": "「貰った情報に、いくつかわたしなりの\\n 解釈を加えたものを用意するから」",
"401000812_30": "「ありがとうございますッ!」",
"401000812_31": "「ま、現物を見ないでデータだけ、そこから\\n 推論を進めたものしかできないから」",
"401000812_32": "「あんまり期待はしないでね」"
}

View file

@ -0,0 +1,31 @@
{
"401000821_0": "「……ここまでの力を持つ存在、\\n なおかつ単体で並行世界を移動しうる蛇、ね……」",
"401000821_1": "(どこかが引っかかる……でも、しっくりこない。\\n 知らないはずなのに、この存在に何か引っかかる物を感じる",
"401000821_2": "「気持ち悪いわね、まったく……」",
"401000821_3": "「解析状況はどうだ?\\n こういう面では役に立てなくてすまない」",
"401000821_4": "「初めから期待してないわ。\\n それより、あの子はどうしたの」",
"401000821_5": "「解析に時間がかかると聞いて、一度帰ってしまったよ。\\n 後でもう一度取りに来るとさ」",
"401000821_6": "「せっかちな子ね。それとも、私と会いたくないって\\n ことかしらね、フフ……」",
"401000821_7": "「……どちらかというとウェル博士とバッタリ遭遇するのを\\n 警戒していたように感じたが……」",
"401000821_8": "「……ああ、その気持ちならわかるわね」",
"401000821_9": "「それより、資料の内容についてはどうだ」",
"401000821_10": "「興味深い内容ね」",
"401000821_11": "「世界蛇……単体で並行世界を渡り、\\n カルマイズをも生み出す力を持つ存在……」",
"401000821_12": "「何か知っているのか?」",
"401000821_13": "「いいえ、知らないわ」",
"401000821_14": "「……正確には、この世界の私の知識にはない」",
"401000821_15": "「君でも知らないことがあるとはな」",
"401000821_16": "「私は全能じゃないから。全能はあの御方だけよ。\\n だけど――」",
"401000821_17": "「何か引っかかるのか?」",
"401000821_18": "「ええ、知らないハズなのに、何か知っている気がするの」",
"401000821_19": "「……禅問答か?」",
"401000821_20": "「違うわよ。知らない情報が多数ある、でも、それにどこか\\n 引っかかる感じがする、既視感を覚えるの」",
"401000821_21": "「よくわからないが……」",
"401000821_22": "「私もよ。気持ち悪いったらありゃしない……」",
"401000821_23": "「どこか私の知識に繋がる気がするの。なのに、それがどう\\n 繋がっているのか、どこからの物なのかわからない」",
"401000821_24": "「……先史文明期の知識と関連しているのか……?」",
"401000821_25": "「恐らくはね。なのに、私の知識とイコールの物ではない。\\n それこそ並行の可能性に近い物だわ」",
"401000821_26": "「一体、何が起こっているというの。\\n イラつくわね……」",
"401000821_27": "「気に入らないか?」",
"401000821_28": "「ええ。行けるものなら、いっそ、私自ら調べに行きたい\\n ところだわ……」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"401000822_0": "「首尾よく話がまとまったならよかったじゃないか」",
"401000822_1": "「よろしくお願いします」",
"401000822_2": "「こちらこそ。腕が鳴るね」",
"401000822_3": "「わたしは足を引っ張らないようにするだけで精一杯かもしれません」",
"401000822_4": "「力なんて戦ってる間についてくるものだ。\\n やれるだけやればいいのさ」",
"401000822_5": "「はい、ありがとうございます」",
"401000822_6": "「それはそれでいいんだけど……どうして帰ってきて早々に\\n あなたと訓練になるのよ」",
"401000822_7": "「いいじゃないか。こちとら弦十郎のダンナと戦って負けて、\\n フラストレーションが溜まってるんだよ」",
"401000822_8": "「<size=40>そんなことしてたのッ!?</size>」",
"401000822_9": "「そ、それは――」",
"401000822_10": "「無謀すぎる挑戦デース……」",
"401000822_11": "「ああ。まだまだ無謀すぎた。\\n だから、もっと自分を鍛えようって思ってね」",
"401000822_12": "「そのために訓練したいのね。\\n まあ、そういうことならいいけど」",
"401000822_13": "「はああああ――ッ!」",
"401000822_14": "「く……鋭いッ! ――でもッ!」",
"401000822_15": "「3人相手は欲張りさんデスッ!」",
"401000822_16": "「さすがに負けられないッ!」",
"401000822_17": "「ハハ……ッ! いいじゃないか。\\n このぐらいのほうが燃えてくるよッ」",
"401000822_18": "「させないわッ! 調、切歌ッ!」",
"401000822_19": "「了解、マリア」",
"401000822_20": "「やってやるデスッ!」",
"401000822_21": "「なッ!? 連携かッ!? く――ッ!」",
"401000822_22": "「なら、こっちも本気でいかせてもらうッ!」",
"401000822_23": "「はあああッ!」",
"401000822_24": "「そんな……火がッ!?」",
"401000822_25": "「熱ッ!\\n ……まさか煙じゃなくて炎に巻かれるとは思わなかったデス」",
"401000822_26": "「こっちも失敗したらやられてたからね。\\n けど、あんな連携まで隠してたんだな」",
"401000822_27": "「あなたこそ器用な真似をするわね。今のを躱してくるとは\\n 思わなかったわ。しかもお釣り付きで」",
"401000822_28": "「すごいです、たった1人でマリア姉さんたちと\\n 互角以上の戦いができるなんて……」",
"401000822_29": "「そうかい?\\n ま、こっちは聖遺物個乗っけだからね」",
"401000822_30": "「ブリーシンガメンの炎が厄介……」",
"401000822_31": "「こうなったらアタシもクルースニクの銀の弾丸で――」",
"401000822_32": "「……持ってるの?」",
"401000822_33": "「はッ!? マムに預けっぱなしデースッ!」",
"401000822_34": "「はいはい。負けず嫌いはいいから。\\n 同じ手にかからないようにいきましょう」"
}

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@ -0,0 +1,31 @@
{
"401000831_0": "「よしッ、これで7人そろったわけだ」",
"401000831_1": "「向こうにいる翼と未来くんも合わせれば、\\n 人の装者が揃ったことになるッ」",
"401000831_2": "「最初は奏さんと翼さんの2人から\\n 始まったことを思うと、感慨深いですね……」",
"401000831_3": "「これだけの装者が集まれば、\\n 不可能なんてないように思えてきます」",
"401000831_4": "「しかし相手は世界蛇ですからね。\\n どれだけ用心してもし過ぎることはないでしょう」",
"401000831_5": "「これより開始する作戦は、全ての並行世界をも\\n 巻き込んだ、今までにない規模の作戦だ」",
"401000831_6": "「敵がカルマノイズを召喚する能力を持つため、\\n チームをつに分け、一方で世界蛇を牽制しつつ」",
"401000831_7": "「消耗をセーブしながらカルマノイズを撃退、\\n 後続を呼ばせることなく、全員の総力を持って」",
"401000831_8": "「……世界蛇を叩くッ!」",
"401000831_9": "「本格的な戦闘となれば、世界蛇はあの強力な攻撃を\\n 放ってくるでしょう」",
"401000831_10": "「あれについては残念ながら、\\n 今のところ有効な手だてはありません」",
"401000831_11": "「なので、常に警戒しつつ、\\n 躱すことを考えて行動してください」",
"401000831_12": "「ええ、肝に銘じるわ」",
"401000831_13": "「弱点みたいなのはやっぱり見つかってないんデスよね?」",
"401000831_14": "「響さんが受け取ってきたデータにも\\n 目を通しましたが、残念ながら……すみません」",
"401000831_15": "「別にエルフナインが謝ることじゃないデスッ!」",
"401000831_16": "「弱点が無いなら、やっぱり全員の火力で\\n 押し切るしかない……」",
"401000831_17": "「ま、わかりやすくていいじゃないか」",
"401000831_18": "「今回の戦い、世界を隔てた場所では我々S.O.N.G.は\\n なんのバックアップをすることもできない」",
"401000831_19": "「お前たちだけに任せる形になってしまって、すまない。\\n しかし、お前たちならやれると俺は信じている」",
"401000831_20": "「相手はこれまでで最悪の敵、決して無茶はするなッ!\\n そして全員無事に帰ってこいッ」",
"401000831_21": "「わかりましたッ!」",
"401000831_22": "「ああ、当然だ」",
"401000831_23": "「わたしたちで、全ての世界を護る」",
"401000831_24": "「それで、みんなで帰ってくるデスッ!」",
"401000831_25": "「腕がなるってもんだ」",
"401000831_26": "「わたしも、頑張りますッ!」",
"401000831_27": "「必ず全員を連れて戻ってくるわ」",
"401000831_28": "「よしッ! それでは、行ってこいッ!」"
}

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@ -0,0 +1,28 @@
{
"401000841_0": "「はあ――ッ!」",
"401000841_1": "「これにて殲滅完了……と、言いたい所だが」",
"401000841_2": "「――やはり来たか。\\n そううまくはいかないものだな」",
"401000841_3": "「1人で相手取るには困難な相手だが、\\n ここは退けない……ッ」",
"401000841_4": "「研ぎ澄ましてきた刃の矜持がある。\\n 剣技の精髄をもって相手をしてやろう――」",
"401000841_5": "「いざ、推して参るッ!」",
"401000841_6": "「二の太刀――ッ!」",
"401000841_7": "「三の太刀ッ、呪わしい邪心とともに散れッ!」",
"401000841_8": "「くう――ッ!」",
"401000841_9": "「……やはりわたし1人の攻撃では\\n 決め手に欠けるか……ッ」",
"401000841_10": "「ならば――ッ!」",
"401000841_11": "「……どうだッ!」",
"401000841_12": "「これでも足りないか……ッ!」",
"401000841_13": "「うぐ――ッ!」",
"401000841_14": "「く……ッ!\\n 辛うじて避けてはいるが、強い……ッ」",
"401000841_15": "(やはり、1人で相手をするのは無謀というものか。\\n しかし、今はわたしがやるしか――",
"401000841_16": "「はあ――ッ!」",
"401000841_17": "「な……ッ! 奏ッ!」",
"401000841_18": "「いいタイミングだったみたいだね。\\n よく人で持ちこたえてたもんだ」",
"401000841_19": "「さあ、反撃開始といこうかッ!」",
"401000841_20": "「はぁぁぁぁ――ッ!」",
"401000841_21": "「翼さん、遅くなりましたッ!」",
"401000841_22": "「おまたせデースッ!」",
"401000841_23": "「怪我はありませんか?」",
"401000841_24": "「立花、みんなもッ!」",
"401000841_25": "「さあ……全員で、とっとと片付けるわよッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,29 @@
{
"401000842_0": "「行くわよ――ッ!」",
"401000842_1": "「うん、マリア姉さんッ!」",
"401000842_2": "「カルマノイズに手こずってたら、\\n 世界蛇なんか相手にできないデスッ」",
"401000842_3": "「うん、手間取っていられないッ!」",
"401000842_4": "「一切反撃させるなッ! 叩き込めッ!」",
"401000842_5": "「そこだあ――ッ!」",
"401000842_6": "「ここらで、決めさせてもらおうかッ!\\n 翼ッ」",
"401000842_7": "「うんッ!」",
"401000842_8": "「こいつで――ッ!」",
"401000842_9": "「決めるッ!」",
"401000842_10": "「やったッ!\\n さすが翼さんと奏さんの連携は完璧ですねッ」",
"401000842_11": "「ああ、合わせた訓練の経験は少なくとも、\\n 歌で心が通じるからな」",
"401000842_12": "「不思議なもんだよな。\\n ほんとは世界が違うっていうのに」",
"401000842_13": "「フフ、そうだね」",
"401000842_14": "「……もう敵はいないみたいね。\\n それじゃ二課――じゃないのよね。どこだったかしら」",
"401000842_15": "「特異災害対策課だな」",
"401000842_16": "「メンバーも全然違う組織なんですよね」",
"401000842_17": "「F.I.S.ともS.O.N.G.とも違うんですね。不思議です」",
"401000842_18": "「どの辺りで違いが生まれるんデスかね」",
"401000842_19": "「とにかく、石屋さんとベルちゃんに\\n 報告に行こう」",
"401000842_20": "「ああ、そうだな」",
"401000842_21": "「……あれ? ところで翼さん。\\n 未来を見ませんでしたか」",
"401000842_22": "「小日向……? いや、見ていないが――」",
"401000842_23": "「えッ!? どうしたんだろう……」",
"401000842_24": "「……こっちに向かったんだよな?」",
"401000842_25": "「ええ、間違いないわ。エルフナインが見ていたようだし」",
"401000842_26": "「そんな……未来、一体どこに……」"
}

View file

@ -0,0 +1,73 @@
{
"401000911_0": "世界蛇を追う者",
"401000911_1": "「んん……」",
"401000911_2": "「気が付いたみたいね」",
"401000911_3": "「えッ!? どうしてここに?」",
"401000911_4": "「あなたが空間の外に飛ばされちゃったから、\\n 慌てて追いかけて来たのよ」",
"401000911_5": "「わたしを追って……?」",
"401000911_6": "「わたし、1人で途方にくれて……うく……ッ!」",
"401000911_7": "「まだ傷の手当てをしてる最中だから\\n 動かないほうがいいわ」",
"401000911_8": "「治療まで……。\\n 本当にありがとうございます」",
"401000911_9": "「気にしないで」",
"401000911_10": "「あの……、ここは、どこなんですか?\\n あなたは一体……」",
"401000911_11": "「質問は1つずつね。\\n まず、つ目の答え」",
"401000911_12": "「空間の外へ放り出されたのが、\\n 出口付近だったことから」",
"401000911_13": "「恐らくはあなたが行こうとしていた世界だと思う。\\n 座標から見るとロサンゼルス周辺かな」",
"401000911_14": "「放り出されたから、\\n ギャラルホルンの出入り口とは座標がずれてしまった」",
"401000911_15": "「なるほど、あの怪物のせいで……」",
"401000911_16": "「でも、ここが……ロサンゼルス?\\n 何もないですけど……」",
"401000911_17": "「わたしもこの世界のことは詳しくはわからないけど、\\n 座標は間違っていないわ」",
"401000911_18": "「あなたは……えーと……」",
"401000911_19": "「わたしはミーナ。ミーナ・ヴェルトカッツェよ。\\n スクルドという組織に属しているの」",
"401000911_20": "「……ミーナさん。\\n よろしくお願いします」",
"401000911_21": "「あの、スクルドと言うのは……?」",
"401000911_22": "「世界蛇とそれが生み出す『ガンド』を\\n 倒すことを目的としている組織」",
"401000911_23": "「あの世界蛇を……ッ!\\n ガンドというのはなんですか」",
"401000911_24": "「あの黒いノイズのこと」",
"401000911_25": "「わたしたちがカルマノイズと呼んでる、あの……」",
"401000911_26": "「カルマノイズか、\\n それも悪くないネーミングかもね」",
"401000911_27": "「あのノイズは一体なんなんですか?」",
"401000911_28": "「世界蛇の影響を受け、\\n 呪いを身に宿した特殊なイズよ」",
"401000911_29": "「やっぱり、世界蛇がカルマノイズ……ガンドを\\n 生み出していたんですね」",
"401000911_30": "「あなたたちは、世界蛇を認識しないままに\\n ガンドの対処をしていたみたいね」",
"401000911_31": "「世界蛇って一体………」",
"401000911_32": "「それは『世界を滅ぼすもの』と定義されたことで、\\n 世界そのものを餌として活動する人類最大の敵」",
"401000911_33": "「既に幾つもの可能性の世界が\\n 世界蛇によって食らい尽くされ、枯れ果てている」",
"401000911_34": "「せ、世界を食べる……。そんな――。\\n それじゃ、わたしたちの世界もいずれ……」",
"401000911_35": "「ええ。その可能性は十分にあるわ。\\n 今日かもしれないし、明日かもしれない」",
"401000911_36": "「100年先かもしれない、\\n でも、放っておけば、いずれ滅ぼされる」",
"401000911_37": "「…………」",
"401000911_38": "「いきなり現れた人に言われても、信じられないかもしれないけど」",
"401000911_39": "「いいえ、信じます」",
"401000911_40": "「嘘をつく理由もないと思いますから」",
"401000911_41": "「そう?」",
"401000911_42": "(早く、みんなに伝えないとッ!)",
"401000911_43": "「……さ、とりあえず応急手当は済んだわ」",
"401000911_44": "「ありがとうございます」",
"401000911_45": "「ところで、\\n あなたはどうしてギャラルホルンを使っていたの」",
"401000911_46": "「ギャラルホルンが強いアラートを発して、\\n 並行世界を調査するために仲間が向かったんですけど……」",
"401000911_47": "「心配でわたしも追ってきたら、こんなことに……」",
"401000911_48": "「ギャラルホルンのアラート……ということは目的は同じね。\\n 世界蛇を追ってきた、と」",
"401000911_49": "「え? ギャラルホルンは世界蛇に反応するんですか?」",
"401000911_50": "「ええ、そうよ」",
"401000911_51": "「てっきり、カルマノイズに反応するのかと……」",
"401000911_52": "「先ほども言ったけど、それは、世界蛇から産み落とされた存在。\\n だからギャラルホルンも反応するの」",
"401000911_53": "「空間内で接触した敵も同じ、\\n 世界蛇より産み落とされた存在なのだから」",
"401000911_54": "「それじゃ、ギャラルホルンは……」",
"401000911_55": "「世界蛇を感知し、危機を知らせる完全聖遺物よ。\\n それには、世界蛇を倒してほしいという願いも込められている」",
"401000911_56": "「そう、だったんですか……」",
"401000911_57": "「さて、続きは後にして、仲間たちを探しましょうか」",
"401000911_58": "「はい、でも、どうやって?」",
"401000911_59": "「そこが問題ね。あなた……、えーと」",
"401000911_60": "「あ、未来と言います。小日向未来。\\n すいません、自己紹介がまだでした」",
"401000911_61": "「未来ちゃんね。\\n あなた、何か連絡手段とか持ってない」",
"401000911_62": "「いえ、すみません……」",
"401000911_63": "(空間には戻れるけど、\\n 今戻ったら完全に仲間とはぐれそうだし……",
"401000911_64": "「仕方ない、その辺を調べつつ、\\n わたしの仲間が来るのを待ちましょう」",
"401000911_65": "「ミーナさんの仲間?」",
"401000911_66": "「ええ。あなたを追って咄嗟に飛び出したから、わたしもはぐれ\\n ちゃったの。でも多分待っていれば向こうからやってくるわ」",
"401000911_67": "「合流さえすれば、色々と装備もあるし、\\n あなたの仲間も探せると思うわよ」",
"401000911_68": "「……なんだか、すみません。\\n だけど人じゃなくなってほっとしました」",
"401000911_69": "「それは、追ってきたかいがあったわね」",
"401000911_70": "「本当に、ありがとうございます」"
}

View file

@ -0,0 +1,39 @@
{
"401000921_0": "「そろそろ、わたしも動けそうです」",
"401000921_1": "「よかったわ。\\n と言っても、やるのは待つことだけだけど」",
"401000921_2": "「じゃあ待ってる間に、もしよければ、\\n もう少しミーナさんのこと、聞かせてくれませんか」",
"401000921_3": "「わたしのこと?」",
"401000921_4": "「ミーナさんはどこから来て、\\n どうして世界蛇と戦っているんですか」",
"401000921_5": "「……すごく遠い所から、かな」",
"401000921_6": "「遠い所……」",
"401000921_7": "「大切な人の願いを叶えるために、\\n ずっと、あの蛇を追い、戦い続けてる」",
"401000921_8": "「大切な人……? それって、恋人とかですか?」",
"401000921_9": "「フフ、恋人と言うより……家族かな」",
"401000921_10": "「そうなんですか」",
"401000921_11": "「あの、どうして仲間とはぐれるようなことまでして、\\n わたしを助けてくれたんですか」",
"401000921_12": "「それは……」",
"401000921_13": "「ミーナ、歌の力を信じなさい。\\n 歌には人の想いが、可能性が詰まっている」",
"401000921_14": "「それは誰かを慈しむ心、護ろうとする魂の輝き。\\n 歌は生命そのものなんだよ……」",
"401000921_15": "「例え世界が、星が滅んだとしても、\\n そこに生き続けた者たちの想いは、歌に残る――」",
"401000921_16": "「わたしの大切な人が、歌の力を信じていたの。\\n だから、助けようって思った」",
"401000921_17": "「……わたし自身は、まだよくわかってないんだけどね」",
"401000921_18": "「わたしの大切な人も、歌の力を信じています。\\n 信じて、戦っています」",
"401000921_19": "「そうなんだ……」",
"401000921_20": "「……あの」",
"401000921_21": "「これは――」",
"401000921_22": "「どうかしたんですか?」",
"401000921_23": "「この近くでノイズが出現したみたい。\\n その反応が検知されたの」",
"401000921_24": "「ノイズ――ッ!\\n だったらすぐに倒しに行かないとッ」",
"401000921_25": "「ノイズはそれぞれの世界固有の脅威、\\n だから他の世界の者が手を出すべきじゃないわ」",
"401000921_26": "「だけどッ!」",
"401000921_27": "「わたしたちは異邦人なのよ。\\n いたずらに手を差し伸べるのが正解とは限らない」",
"401000921_28": "「……もしかしたら、それが正しいのかもしれません。\\n でも、わたしは、シンフォギア装者ですから」",
"401000921_29": "「目の前で苦しんでいる人がいるなら、助けたい。\\n この手が届く場所なら、誰にでも手を差し伸べる」",
"401000921_30": "「わたしの大切な人は、ずっとそうしてきたんです。\\n だから、わたしもそうありたいッ」",
"401000921_31": "「…………」",
"401000921_32": "「本当に、おかしな子ね。いいわ、行ってきなさい。\\n イズは向こうよ」",
"401000921_33": "「はい。行ってきますッ!」",
"401000921_34": "「ええ」",
"401000921_35": "(わたしも、響が、みんなが信じた\\n 胸の歌を信じてるから――ッ",
"401000921_36": "(手が届く誰かに、手を伸ばすことを諦めないッ!)"
}

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@ -0,0 +1,34 @@
{
"401000922_0": "「くそッ、これ以上まだ我が国を脅かすのかッ!」",
"401000922_1": "「撃ち続けろッ!」",
"401000922_2": "「仲間の仇だ――ッ!」",
"401000922_3": "「こ、ここまでか……ッ!」",
"401000922_4": "「ノイズ、やはり我々にはなんの対抗手段も」",
"401000922_5": "「せめて祈りを捧げる時間をくれ……」",
"401000922_6": "「まだですッ! はあああ――ッ!!」",
"401000922_7": "「なにッ、ノイズの大群が一瞬でッ!?」",
"401000922_8": "「この、聴こえてくる歌は……ッ!」",
"401000922_9": "「きっと、響ならみんなを助けようとする。だから、ここでは\\n わたしが響の代わりに、みんなを助けてみせるッ」",
"401000922_10": "「なんということだ……すべてのノイズが、\\n たった人の少女によって」",
"401000922_11": "「大丈夫ですか?\\n 間に合ってよかったです」",
"401000922_12": "「ああ、君は俺たちの命の恩人だッ!\\n 本当にありがとうッ」",
"401000922_13": "「いえ。人を護るために戦っていたのなら、\\n 気持ちは同じだと思いますから」",
"401000922_14": "「それでも感謝しきれない気持ちでいっぱいだ。\\n 我々にはイズに対抗する手段が無かったんだから」",
"401000922_15": "「是非とも、一緒に来てもらえないか?\\n 指揮官にも会ってもらいたい」",
"401000922_16": "「それなら……」",
"401000922_17": "「終わったみたいね」",
"401000922_18": "「ミーナさん」",
"401000922_19": "「ごめんなさい。あなたたちとは一緒に行けないわ」",
"401000922_20": "「そんな、どうして。\\n 我々は命の恩人を捕まえて調査するようなことは――」",
"401000922_21": "「そんな心配は……あまりしていないけど。\\n とにかく、ごめんなさい」",
"401000922_22": "「戻りましょう」",
"401000922_23": "「えっと……ごめんなさい」",
"401000922_24": "「どうしてですか?」",
"401000922_25": "「なるべく軍とか、そういった組織には\\n 関わりたくないの」",
"401000922_26": "「この後、仲間と合流するのにも面倒になるから」",
"401000922_27": "「でも、一緒に行けばどこかにいるみんなのことも\\n わかるかもしれませんし」",
"401000922_28": "「あなたの仲間が装者なら、あの場に来ていない時点で、\\n この国の軍とは接触してないわ」",
"401000922_29": "「そうかも、しれないですけど……」",
"401000922_30": "「大丈夫、スクルドのメンバーが来たら、\\n もっと充実した装備もあるから」",
"401000922_31": "「……わかりました」"
}

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@ -0,0 +1,48 @@
{
"401000931_0": "「まだ仲間が到着するには時間がかかるみたいね。\\n 今度はこっちが質問してもいいかな」",
"401000931_1": "「はい……なんですか?」",
"401000931_2": "「あなたは、どういう理由で装者になったの?」",
"401000931_3": "「それは……、\\n 護りたいモを護るためです」",
"401000931_4": "「護りたいモノを護る……、\\n 自分から装者になったって言うの」",
"401000931_5": "「はい、わたしは自分で選んで、\\n 大切な人を護るために装者になったんです」",
"401000931_6": "「……変わってるとは思ったけど、そこまでとはね」",
"401000931_7": "「それは、あなたの仲間たちも同じなの?」",
"401000931_8": "「みんなそれぞれ事情は異なるけど、そうです」",
"401000931_9": "(少なくとも、響はそう。\\n 目の前の人を助けるために装者になった",
"401000931_10": "(他のみんなだって……)",
"401000931_11": "「護りたい誰かのために、\\n ギアを纏ったんだと思います」",
"401000931_12": "「なるほど……装者にも――いえ、違うわね。\\n 並行世界にも色々あるのね……」",
"401000931_13": "「ミーナさんの知ってる世界では、\\n 違ったんですか」",
"401000931_14": "「ええ、そう」",
"401000931_15": "「わたしの知っている装者っていうのは、\\n 組織の駒として、無理やり聖遺物を纏わされ」",
"401000931_16": "「命令のままに戦う者が多かったわ。\\n ほとんど、兵器にくっついてるパーツみたいにね」",
"401000931_17": "「そうだったんですか……。\\n そんな歌で、人を護れるのかな……」",
"401000931_18": "「……少なくとも、わたしが見てきた世界では、\\n 護れていたとは言い難かったわね」",
"401000931_19": "「……ねえ『ウロボロス』って組織に聞き覚えはある?」",
"401000931_20": "「ウロボロス……?」",
"401000931_21": "「わたしたちスクルドの敵対組織」",
"401000931_22": "「並行世界を餌として世界蛇を降臨させ、\\n 食らわせて、世界を破滅に導こうとしている……」",
"401000931_23": "「そんな組織が」",
"401000931_24": "「みんなにも伝えます。\\n 何か、その組織の特徴とかはあるんですか」",
"401000931_25": "「ウロボロスのメンバーはみな、体のどこかに\\n ウロボロスの刻印が刻まれているの」",
"401000931_26": "「それによって世界蛇やガンドの瘴気による影響を\\n 受けないようになってる」",
"401000931_27": "「あなたたちがガンドや世界蛇と戦っていくなら、\\n 必ずいつかウロボロスとも対峙することになる――」",
"401000931_28": "「だから、くれぐれも気を付けて」",
"401000931_29": "「……はいッ!」",
"401000931_30": "「またノイズですか」",
"401000931_31": "「いいえ、反応がかなり強い。\\n これはガンドよ……ッ」",
"401000931_32": "「――ッ!\\n 場所はどこですか わたし、行きます」",
"401000931_33": "「待って、流石にガンドはあなた1人じゃ無理よッ!」",
"401000931_34": "「確かに今のわたしじゃ……だけど」",
"401000931_35": "「今のわたしは仲間の下に、\\n 武器を置いてきてしまってるの」",
"401000931_36": "「戦う手段がないからあなたを手伝うこともできない」",
"401000931_37": "「さっきのノイズとガンドの強さが歴然と違うことは\\n 知ってるんでしょッ」",
"401000931_38": "「はい……ッ!」",
"401000931_39": "「ガンドはとても装者1人の力で\\n 叩けるものではないわ。今は戦うべきじゃない」",
"401000931_40": "「今、あなたが1人で戦いに向かったとしても、\\n きっと勝ち目は――ッ」",
"401000931_41": "「危険なのはわかっています」",
"401000931_42": "「だったら、そんな無謀なことはッ!」",
"401000931_43": "「それでもわたしは装者だから、\\n 護りたいモを護るために――」",
"401000931_44": "「Rei shen shou jing rei zizzl」",
"401000931_45": "「このギアを使うんですッ!」"
}

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@ -0,0 +1,30 @@
{
"401000932_0": "「これならッ!」",
"401000932_1": "「すばやくてなかなか捉えられない……ッ!」",
"401000932_2": "「さっきの少女か、我々も加勢するッ!」",
"401000932_3": "「この黒いノイズ、明らかに動きが違うぞッ!」",
"401000932_4": "「敵がなんでも、戦うしかないッ!」",
"401000932_5": "「これで――ッ!」",
"401000932_6": "「く、来るぞ――ッ!」",
"401000932_7": "「わたしがッ!」",
"401000932_8": "「くう……ッ!」",
"401000932_9": "「君ッ、大丈夫かッ!」",
"401000932_10": "「まさか俺たちを庇ってくれたのかッ!?」",
"401000932_11": "「あれは、ただのノイズじゃありません。\\n 呪いによって遥かに強い力を持ったイズ」",
"401000932_12": "「なんだって……ッ!?」",
"401000932_13": "「生身であれに近づけば、\\n 瘴気に当てられて――」",
"401000932_14": "「ぐ、う、ううう……ッ!\\n だ、誰だッ 俺を背中から狙ってるのはッ」",
"401000932_15": "「俺は騙されないぞッ!\\n お前が俺をあの時、撃とうとしたんだッ」",
"401000932_16": "「な、なんだ、どうなってるんだッ!?\\n う、く……この、苦しさは、なんだ……ッ」",
"401000932_17": "「そんな、既にカルマノイズの瘴気に\\n 当てられて……ッ」",
"401000932_18": "「なんとかしないと……でも、\\n カルマイズと戦いながらじゃ……ッ」",
"401000932_19": "「み、みな殺しにしてやるうぁあ――ッ!」",
"401000932_20": "「ううッ、や、やめてくださいッ!\\n わたしは敵じゃない……ッ」",
"401000932_21": "「し、しまった――ッ!?」",
"401000932_22": "「危ないッ!」",
"401000932_23": "「その力……あの時のッ!」",
"401000932_24": "「さっき武器はないって――」",
"401000932_25": "「そうよ、武器は無いッ!\\n これは防御専門ッ」",
"401000932_26": "「呆けてないで、アイツをッ!\\n 護りはわたしがフォローするからッ」",
"401000932_27": "「わ、わかりましたッ!」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"401001011_0": "絶対防御の盾",
"401001011_1": "「どうにか足止めしないと……ッ!」",
"401001011_2": "「ヒット&アウェイに惑わされてたら、\\n 当てられないわッ 敵の攻撃に合わせてッ」",
"401001011_3": "「なかなか動きが掴めなくて……、\\n はあ――ッ」",
"401001011_4": "「当たった、でも直撃じゃないッ!」",
"401001011_5": "「どうすれば……」",
"401001011_6": "「う――ッ!」",
"401001011_7": "「やらせないッ!」",
"401001011_8": "「あ、ありがとうございます……ッ!」",
"401001011_9": "(でもすごい……、装者でもないのに、\\n カルマイズの攻撃を完全に防いでる",
"401001011_10": "「やっぱり1人で相手するのは無茶よ、\\n ここは退きなさいッ」",
"401001011_11": "「それでもわたしは……ッ!\\n ――あッ」",
"401001011_12": "「あうッ、ぐう……ッ!」",
"401001011_13": "「大丈夫ッ!?」",
"401001011_14": "「大、丈夫……ですッ!」",
"401001011_15": "「……何がそこまで、あなたを駆り立てるというの」",
"401001011_16": "(響……ッ!)",
"401001011_17": "「こんな所で倒れてたら……、\\n わたしは大切な人の隣に並べない……」",
"401001011_18": "「護ることなんてとてもできない――ッ!\\n だから、乗り越えなきゃいけないんですッ」"
}

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@ -0,0 +1,46 @@
{
"401001012_0": "「どうにか、軍人さんたちから距離を……」",
"401001012_1": "「わたしが敵を引きつけますッ!\\n ミーナさんは軍人さんたちをお願いしますッ」",
"401001012_2": "「なッ! 待ちなさいッ!」",
"401001012_3": "「ここなら、みんなを気にせず戦える……」",
"401001012_4": "「ぐ――ッ!」",
"401001012_5": "(……空だと機動力の差が――ッ!\\n こんなに速くちゃ、攻撃を当てられないッ",
"401001012_6": "「でも、わたしがなんとかしないといけないんだッ!」",
"401001012_7": "(まともに狙っても当たらない……それなら――ッ!)",
"401001012_8": "「ぐうッ!? で、でも当たった」",
"401001012_9": "「なんて無茶を……相打ち狙いなんてッ!」",
"401001012_10": "「それでも、これしか方法がないからッ!」",
"401001012_11": "「はあああああッ!」",
"401001012_12": "「やめなさいッ! そんなの持たないわッ!」",
"401001012_13": "「わたしが持たなくなる前に、カルマノイズを\\n 倒せばいいだけですッ」",
"401001012_14": "「え? 更に上空に……?」",
"401001012_15": "「逃げなさいッ! デカいのがくるわッ!」",
"401001012_16": "「え……あッ!?」",
"401001012_17": "(わたしが躱したら軍人さんたちが――)",
"401001012_18": "(攻撃を受け止めるしかない――ッ!)",
"401001012_19": "「……響、お願い。わたしに勇気をッ!」",
"401001012_20": "「受け止める気ッ!? 無理よッ!」",
"401001012_21": "「<size=40>護るためなんですッ!</size>」",
"401001012_22": "「なんて無茶をする子なのッ!」",
"401001012_23": "「……考えている暇はないわねッ!」",
"401001012_24": "「それを使ってッ!」",
"401001012_25": "「え? これはッ!?」",
"401001012_26": "「アイギスの盾よッ! それで護りを――ッ!」",
"401001012_27": "「は、はいッ!」",
"401001012_28": "「どうかッ!\\n みんなを、護って……ッ」",
"401001012_29": "「<size=40>やあああああああああ――ッ!!</size>」",
"401001012_30": "「攻撃を打ち返したッ!?」",
"401001012_31": "「はぁ、はぁ、はぁ……ッ!\\n なんとか、なりました……」",
"401001012_32": "「…………」",
"401001012_33": "「大丈夫、気を失ってるだけよ。\\n あなたが護りきったの」",
"401001012_34": "「よかった……これのおかげですね」",
"401001012_35": "「……アイギスの盾はヘパイストスにより作り出され、\\n 戦女神アテナの有する絶対防御の盾」",
"401001012_36": "「盾としての力は完全でも、攻撃を反射し、\\n 敵へと打ち返すような能力はないわ」",
"401001012_37": "「だったら――」",
"401001012_38": "「う、うぐ……うう……ッ!\\n か、身体が……ぐう、あああ……ッ」",
"401001012_39": "「どうしたのッ!?」",
"401001012_40": "「あ、くう…………」",
"401001012_41": "「<size=40>あああああああ――ッ!</size>」",
"401001012_42": "「しっかりしてッ!」",
"401001012_43": "「これは、一体何が……?」"
}

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@ -0,0 +1,31 @@
{
"401001021_0": "「ベルちゃん、石屋さん。\\n 頼りになる仲間を連れてきましたッ」",
"401001021_1": "「装者が、こんなにたくさんッ!\\n すごいわねッ」",
"401001021_2": "「まったくの驚きという他ありませんねッ!」",
"401001021_3": "「全部で8人もいるなんて……」",
"401001021_4": "「あたしはまた別の世界の装者だけど、\\n 一枚噛ませてもらうことになってね」",
"401001021_5": "「わたしもです。みなさんの力になれるなら、\\n どこでだって全力で唄います」",
"401001021_6": "「他の世界にも装者がいるんだッ!\\n それが勢揃いなんて、本当にすごいッ」",
"401001021_7": "「数だけでなく、みな、頼れる力を持つ者ばかりです」",
"401001021_8": "「先程反応があったカルマノイズの討伐も、\\n 見事な物でした」",
"401001021_9": "「市街地から離れた場所で仕留められてよかったわ」",
"401001021_10": "「これだけの装者がいれば、きっと……ッ!」",
"401001021_11": "「任せて安心デスよッ!」",
"401001021_12": "「うん」",
"401001021_13": "「あんまり余裕ぶるなよ。\\n 足元すくわれるからなッ」",
"401001021_14": "「これだけの装者が揃えば、\\n ライブ会場の防衛も安心できます」",
"401001021_15": "「うん、みんなッ、来てくれてありがとうッ!」",
"401001021_16": "「実はまだあともう1人いるはずなんだけど……」",
"401001021_17": "「どうかしたの?」",
"401001021_18": "「うーん、ちょっと迷ってるのかな?\\n 探してきてもいい」",
"401001021_19": "「ええ、もちろん構わないわ」",
"401001021_20": "「近くで装者の反応があれば、我々も把握できますから、\\n 何かわかればお伝えします」",
"401001021_21": "「ああ、よろしく頼む」",
"401001021_22": "「では、いよいよ世界蛇との決戦だな……ッ!」",
"401001021_23": "「ああ。この戦いで、カルマノイズとの戦いとも\\n ケリをつけようじゃないか」",
"401001021_24": "「この世界で、全ての戦いを終わらせる……ッ!」",
"401001021_25": "「頑張ろうね、姉さん。\\n 月読さん、暁さんもッ」",
"401001021_26": "「そのために来たんだから」",
"401001021_27": "「でっかい蛇をぶつ切りにしてやるデスッ!」",
"401001021_28": "「あとは、未来が揃えば……ッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,59 @@
{
"401001111_0": "世界蛇を討つ雷撃",
"401001111_1": "「よもや、ここまでとは……ッ!」",
"401001111_2": "「それでも、わたしたちは――ッ!」",
"401001111_3": "「諦めやしないッ!」",
"401001111_4": "「ダメだッ、全然攻撃が通ってないッ!」",
"401001111_5": "「くそッ!」",
"401001111_6": "「バラバラに攻撃してもダメよッ!\\n 連携で畳み掛けるしかない――ッ」",
"401001111_7": "「わたしたちの絆ならッ!」",
"401001111_8": "「どんな敵にだって……ッ!」",
"401001111_9": "「負けるはずがないデスッ!」",
"401001111_10": "「こ、これでも傷ひとつさえ付けられないというの……ッ!?」",
"401001111_11": "「これはッ!? みんな、逃げて……ッ!」",
"401001111_12": "「…………」",
"401001111_13": "「…………」",
"401001111_14": "「そんな……、\\n 翼さんッ クリスちゃんッ」",
"401001111_15": "「…………」",
"401001111_16": "「…………」",
"401001111_17": "「…………」",
"401001111_18": "「…………」",
"401001111_19": "「…………」",
"401001111_20": "「みんなも、やられて……」",
"401001111_21": "「許さないッ! 絶対にッ!」",
"401001111_22": "(響、ダメ……)",
"401001111_23": "「おおおおおおッ!」",
"401001111_24": "<size=40>やめてえええ――ッ!</size>",
"401001111_25": "「があ――ッ!?」",
"401001111_26": "「未来……ごめん……」",
"401001111_27": "(響いいい……ッ!)",
"401001111_28": "「<size=40>響ッ!!</size>」",
"401001111_29": "「――はぁ、はぁ、はぁ……ッ!」",
"401001111_30": "「ゆ、夢……ッ!?」",
"401001111_31": "「随分とうなされてたみたいね。\\n 身体の調子はどう」",
"401001111_32": "「……大丈夫、です」",
"401001111_33": "(夢だったんだ……よかった、本当に……)",
"401001111_34": "「そう、無事でよかったわ」",
"401001111_35": "「あの……、わたしは一体……?\\n 何が起きたんですか」",
"401001111_36": "「2つの聖遺物を同時に起動したことによる反発が\\n あなたの精神と肉体に負担をかけてしまったみたい」",
"401001111_37": "「恐ろしい夢もきっとその影響の1つだと思うわ」",
"401001111_38": "(2つの聖遺物……、\\n そうか、奏さんの時のように",
"401001111_39": "「とにかく、あなたのおかげで助かったわ。\\n もちろん、あの軍人たちも」",
"401001111_40": "「……無事でよかったです」",
"401001111_41": "「それにしても、驚いたわ、\\n アイギスの盾をあんな風に使うなんて」",
"401001111_42": "「実は、よく覚えていないんです。\\n 無我夢中だったから」",
"401001111_43": "「恐らく君の持つ聖遺物との\\n 相乗効果によって発現した力だろう」",
"401001111_44": "「……あの、あなたは?」",
"401001111_45": "「もしかして、ミーナさんのお仲間の人ですか?」",
"401001111_46": "「そうよ。ちょうどあなたが倒れてる間に合流したの」",
"401001111_47": "「彼は、スクルドで副官を務めているユリウス」",
"401001111_48": "「よろしく」",
"401001111_49": "「はい、よろしくお願いします」",
"401001111_50": "「副官ということは、長官さんが別に?」",
"401001111_51": "「長官なんて呼んだ覚えはないが、\\n 強いて言えば、これが長官だ」",
"401001111_52": "「どうも」",
"401001111_53": "「え、ミーナさんがスクルドの……、\\n ん、んん……」",
"401001111_54": "「まだふらついてるようね。もう少し休んでおきなさい。\\n 起きたら他のスクルドのメンバーも紹介するから」",
"401001111_55": "「今のところ急がねばならない事態はない。\\n 無理をすることもないだろう」",
"401001111_56": "「ん……わかりました。そうします……」"
}

View file

@ -0,0 +1,56 @@
{
"401001121_0": "「ツヴァイウィング……、すごいわッ!\\n もちろんOKよッ ね、石屋」",
"401001121_1": "「ええ、登録もまだ間に合います。\\n 問題ありません」",
"401001121_2": "「サンキュッ!」",
"401001121_3": "「それじゃ翼、奏、改めてチャリティライブへの出演、\\n お願いするわね」",
"401001121_4": "「ああ、もちろんッ!」",
"401001121_5": "「奏とともにツヴァイウィングとして出る以上、\\n 最高のステージを約束しようッ」",
"401001121_6": "「うん、期待してるッ!」",
"401001121_7": "「衣装や曲まで持ってきていただけるとは、助かりました」",
"401001121_8": "(まさか緒川さんが全部用意して、\\n 立花に持たせてくれるとは……",
"401001121_9": "(本当に感謝し足りないな)",
"401001121_10": "「8人全員集まると、ちょっと手狭だな」",
"401001121_11": "「とはいえわたしたちだけで、\\n 情報整理もしておきたいし」",
"401001121_12": "「まあな。で、こっちの印象はどうだ?」",
"401001121_13": "「特異災害対策課は、ノイズと戦うのに\\n 体制がまだ整ってない印象です」",
"401001121_14": "「装者がいなければそのような物かも知れない。\\n ここには櫻井女史もいないしな」",
"401001121_15": "「それにしても、ベルって子はまだちっちゃいのに、\\n いろいろ知っててすごいデスよ」",
"401001121_16": "「相当な努力をしたんだろ。\\n 装者になれないってのは……辛いからな」",
"401001121_17": "「奏……。そうだね」",
"401001121_18": "「きっと何がなんでも装者になって、ノイズどもを\\n 倒したい気持ちがあったんだろうしな」",
"401001121_19": "「石屋という人物も、対抗する手段が無いことを\\n もどかしく思いながら職務を続けていたんでしょう」",
"401001121_20": "「感情を殺しながら喋ってるみたいな印象はあるな」",
"401001121_21": "「自衛隊の方々を死地へと送り込まねばならない\\n 立場だからな……」",
"401001121_22": "「わたしたちの想像以上に苦しい時間を重ねてきた\\n ……そういうことでしょうね」",
"401001121_23": "「それでもライブの話は心底楽しみって顔してたな」",
"401001121_24": "「たとえギアを纏えなくても、\\n 歌に力があることは変わらないんだ」",
"401001121_25": "「ライブがみんなの希望になるといいですね」",
"401001121_26": "「ああ。\\n 気がかりなのは、いつ世界蛇が現れるかだが……」",
"401001121_27": "「全員でかかればなんとかなるデスよね?」",
"401001121_28": "「そればっかりはやってみないとどうだかな……」",
"401001121_29": "「もしも連携では届かなくても、\\n 全員のフォニックゲインを使ったS2CAなら――」",
"401001121_30": "「全員、か……」",
"401001121_31": "「未来さん、どうしたんでしょうね」",
"401001121_32": "「あれから探したんだけど、結局見つからなかった……」",
"401001121_33": "「ゲートを潜るまではエルフナインが見てるから、\\n 来てるはずなんデスけど」",
"401001121_34": "「では、どうして特異災害対策課に\\n 来ないんでしょうか」",
"401001121_35": "「何か理由があって接触していない……いや、\\n そんな理由は思い当たらないな」",
"401001121_36": "「こっちに来る前に司令から聞いたんだけど、あの子が\\n こちらへ渡った直後、アラートにゆらぎがあったらしいわ」",
"401001121_37": "「それが何を意味するのかはわからないけど、\\n なんらかのアクシデントがあったのかもしれない……」",
"401001121_38": "「そんな、アクシデントってッ!?\\n 未来に、何が……ッ」",
"401001121_39": "「落ち着け。\\n ここの場所がわからないだけかもしれないだろう」",
"401001121_40": "「……うん。\\n それなら未来を探さないとッ」",
"401001121_41": "「ああ、それがいい。あたしらももちろん手伝うしな」",
"401001121_42": "「くよくよ悩んでヘコむよりはよっぽど建設的だな」",
"401001121_43": "「そうデス。みんなで探してみるデス」",
"401001121_44": "「うん、必ず見つけよう」",
"401001121_45": "「今、少しよろしいですか?」",
"401001121_46": "「どうかしましたか?」",
"401001121_47": "「今後のために、今一度、\\n 装者の方々の戦いを見せていただけないでしょうか」",
"401001121_48": "「初めて会う装者の方も多いので、是非」",
"401001121_49": "「併せて、ライブ会場防衛についての話もできればと」",
"401001121_50": "「それは、構いませんが……」",
"401001121_51": "「わたしは、引き続き未来を探しに行きます。\\n このままじゃ、戦いにも身が入らなさそうだし……」",
"401001121_52": "「では、わたしたちは、一旦石屋氏の下へ行こう。\\n 終わり次第、小日向を探す」",
"401001121_53": "「ええ、そうしましょう」"
}

View file

@ -0,0 +1,18 @@
{
"401001122_0": "「ふう……どうだったかしら?\\n 何かの参考になるといいんだけど」",
"401001122_1": "「みなさん素晴らしい能力と練度でした。\\n これならば世界蛇への防備も万全ですね」",
"401001122_2": "「ライブ会場防衛の際は、可能な限りみなさんのスタイルに\\n 合わせた指示をさせていただきます」",
"401001122_3": "「ああ、よろしく頼む」",
"401001122_4": "「みんなそれぞれ、戦い方に個性が出てて、\\n とっても面白かったーッ」",
"401001122_5": "「そんな面白い戦い方だったデスかね……」",
"401001122_6": "「真剣に戦ってたつもりだけど」",
"401001122_7": "「ああ、気にするな。\\n こいつはいつもこういう感じだから」",
"401001122_8": "「独特な感性の持ち主ね」",
"401001122_9": "「ところで、響の姿が見えないけど、\\n どこに行ったの」",
"401001122_10": "「立花は、小日向の……、\\n 行方不明の仲間を探しに行ってる」",
"401001122_11": "「そっか、まだ見つからないのか……」",
"401001122_12": "「こちらもお聞きした容姿を元に、街中の監視カメラで\\n 探してはいますが、今のところまだ、見つかっていません」",
"401001122_13": "「アタシたちも探しに行くデスよッ!」",
"401001122_14": "「うん」",
"401001122_15": "「それじゃ、わたしも行こうかなッ!」"
}

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@ -0,0 +1,32 @@
{
"401001131_0": "「ギャラルホルンのゲート近くには、\\n やっぱりいない……」",
"401001131_1": "「だけど、未来がこっちに来てるなら……」",
"401001131_2": "「何か手がかりが残ってるかもって\\n 思ったんだけど。うーん」",
"401001131_3": "「みーつけたッ!」",
"401001131_4": "「ベルちゃんッ!? どうしたの?」",
"401001131_5": "「わたしも、響の友達を探すの手伝うわ」",
"401001131_6": "「本当にッ!? ありがとうッ!」",
"401001131_7": "「どういたしましてッ!\\n っていうか、わたしたちが呼んだようなもんだし」",
"401001131_8": "「なんだってお手伝いするよッ!」",
"401001131_9": "「それじゃ、よろしく」",
"401001131_10": "「うん、まかせてッ!」",
"401001131_11": "「ここにもいない……」",
"401001131_12": "「ねえ、未来って子はどんな子なの?\\n なんだか、ただの友達って感じじゃなさそう」",
"401001131_13": "「未来はね、わたしの陽だまりなんだ。\\n 傍にいてくれるだけでいつもあったかくて」",
"401001131_14": "「未来がいなかったら、わたしはきっとここまで\\n 戦ってこれなかったと思う」",
"401001131_15": "「傍にいてくれるだけじゃなくて、\\n 何度も助けてくれて……」",
"401001131_16": "「本当に、本当に、1番の親友なんだよッ!」",
"401001131_17": "「へー、\\n その気持ち、わたしにもわかるなー」",
"401001131_18": "「わたしにも似たような子がいるから」",
"401001131_19": "「ベルちゃんにも大切な誰かがいるんだ」",
"401001131_20": "「うん。ずっと心配している大切な子がいるんだ。\\n 今頃どこで、何しているのかな」",
"401001131_21": "「その子ってどんな子なの?」",
"401001131_22": "「うーんとね、すっごく可愛い子だよ」",
"401001131_23": "「それと、いつもお腹を空かせてるんだ」",
"401001131_24": "「いつもお腹空かせてるなんて、\\n なんだかわたしと似てるかも」",
"401001131_25": "「フフ、それじゃ、\\n 今度会ったら、響にも紹介してあげるね」",
"401001131_26": "「うん、お願い」",
"401001131_27": "「ありがと、ベルちゃんのおかげで元気出たよッ!」",
"401001131_28": "「よかったッ!\\n じゃあ、響の親友探し、続けましょうッ」",
"401001131_29": "「うんッ!」"
}

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@ -0,0 +1,63 @@
{
"401001132_0": "「やあ――ッ!」",
"401001132_1": "「準備はッ!?」",
"401001132_2": "「既に完了しています」",
"401001132_3": "「こちらはいつでも行けるぞ」",
"401001132_4": "「何か手があるんですか?」",
"401001132_5": "「ええ、ここは任せておいてッ!\\n こっちに誘導をッ」",
"401001132_6": "「わかりましたッ! はあ――ッ!」",
"401001132_7": "「来ますッ!」",
"401001132_8": "「いいわ、任せてッ!」",
"401001132_9": "「――ミョルニルッ!」",
"401001132_10": "「すごい、カルマノイズをたった一撃で……ッ!」",
"401001132_11": "「仮にも完全聖遺物だからな」",
"401001132_12": "「もしかして前にわたしたちを助けてくれた武器が\\n それですか」",
"401001132_13": "「ええ、そうよ。これが『ミョルニル』」",
"401001132_14": "「名前は聞いたことがあります」",
"401001132_15": "「ミョルニルは世界蛇を止めるために作られた\\n 現時点で唯一、世界蛇に対抗できる聖遺物よ」",
"401001132_16": "「その名の通り、雷を模した\\n 高出力のエネルギーによる長距離射程の砲撃が可能であり――」",
"401001132_17": "「俺たちスクルドは、\\n このミョルニルの力を使って戦っているんだ」",
"401001132_18": "「じゃあ、それがあれば、世界蛇を倒せる?」",
"401001132_19": "「残念ながら、そう簡単にはいかないわ」",
"401001132_20": "「世界蛇は世界を食らうことによって\\n 無限に成長を続ける」",
"401001132_21": "「カルマノイズ……、ガンドがいろんな世界に\\n 現れてるのは、世界蛇の力が強まってるからなんですよね」",
"401001132_22": "「そうだ、\\n 並行世界への影響力が強くなっている証拠だ」",
"401001132_23": "「それだけ強化された今の世界蛇に対して、\\n たとえ万全の状態のミョルニルを使ったとしても」",
"401001132_24": "「果たしてどこまで通用するか……」",
"401001132_25": "(ミョルニルでも世界蛇に対抗できないなら、\\n やっぱり、わたしたち、装者が戦うしか……",
"401001132_26": "(響たちみんなと合流して戦えば、勝てるのかな。\\n その時わたしは、みんなの力になれるの",
"401001132_27": "(力……)",
"401001132_28": "(アイギスの盾を使った時は、確かに強い力を感じられた)",
"401001132_29": "(でも、あれは偶然)",
"401001132_30": "(2つの聖遺物を同時に纏う――。\\n 一瞬だけ、近い状態になったのかも",
"401001132_31": "(だけどすぐにわたしは倒れてしまった。\\n 耐えきれなかった",
"401001132_32": "(奏さんたちのように2つの聖遺物の制御に成功すれば、\\n わたしにも戦える力がッ",
"401001132_33": "(……そんなこと、わたしにできるのかな?)",
"401001132_34": "「何を考え込んでいるの?」",
"401001132_35": "「ミーナさんから、アイギスの盾をお借りした時、\\n 一瞬だったけど、力を感じたんです」",
"401001132_36": "「これまでに感じたことのない力を……」",
"401001132_37": "「もし、わたしが、<ruby=シェンショウジン>神獣鏡</ruby>とアイギスの盾を同時に\\n 使いこなすことができれば、もっと強くなれるのかなって」",
"401001132_38": "「試してみたいなら、アイギスの盾を貸しましょうか?」",
"401001132_39": "「いいんですか?」",
"401001132_40": "「ええ。わたしもあなたの力に興味があるから」",
"401001132_41": "「それでは、お願いします」",
"401001132_42": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
"401001132_43": "「それじゃ、あなたに渡すわね」",
"401001132_44": "「あの時はよく見てませんでしたが、指輪、なんですね」",
"401001132_45": "「そう、指にはめてかざせば、\\n 絶対防御の盾が形成される仕組みよ」",
"401001132_46": "「もしも危険な状態になりそうなら、\\n わたしたちが引き離してあげるから」",
"401001132_47": "「はいッ!」",
"401001132_48": "「2つの聖遺物を纏う装者は今まで見たことがないが、\\n 成功できれば、戦闘能力は格段に上がるだろう」",
"401001132_49": "「実に興味深い」",
"401001132_50": "「受け取って」",
"401001132_51": "「それができれば――わたしも響の力にッ!」",
"401001132_52": "「――く、うぐ、うううあ…………ッ!」",
"401001132_53": "「あああ、あああああ……ッ!\\n 身体が、千切れる……くうう――あああ……ッ」",
"401001132_54": "「やはり、無理か……」",
"401001132_55": "「すぐに中止を――」",
"401001132_56": "「ま、待ってくだ、さい……う、んんッ、あああ……ッ!\\n わたしは、この苦しみに、耐えてええ――……ッ」",
"401001132_57": "「<size=40>ああああああああああああああああ――ッ!!</size>」",
"401001132_58": "「未来ちゃんッ!」",
"401001132_59": "「おい、しっかりするんだッ!」",
"401001132_60": "(い、意識、が――)"
}

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@ -0,0 +1,55 @@
{
"401001211_0": "総力戦",
"401001211_1": "「もうすぐライブですね。\\n 準備はどうですか」",
"401001211_2": "「石屋がよくやってくれたわ。\\n もちろん、あなたたちが来てくれたからだけど」",
"401001211_3": "「よかったあ、楽しみにしてる人たちも\\n たっくさんいるはずだもんねッ」",
"401001211_4": "「うんッ! このライブは、歌は――、\\n この苦しい今の世界の希望にならなくちゃいけないの」",
"401001211_5": "「歌でみんなに希望を与えるんだろ。\\n がんばれよッ」",
"401001211_6": "「ノイズを始めとして、今、この世界の人々は理不尽な\\n 災厄によって傷つけられています」",
"401001211_7": "「その人々に、希望を届けるために」",
"401001211_8": "「歌には世界を変える力があること――。\\n それを世界の全員に知らせたいッ」",
"401001211_9": "「だから……ライブを成功させるためにも、\\n わたしに力を貸してッ」",
"401001211_10": "「ああ。任せてほしい」",
"401001211_11": "「最高のステージにしてみせる」",
"401001211_12": "「翼たちのライブも楽しみにしてるわ」",
"401001211_13": "「ノイズのこともあって、\\n 少し参加者は減ったけど、それでも」",
"401001211_14": "「この世界で最高の歌姫たちを揃えた、\\n 大きなライブになる予定だよ」",
"401001211_15": "「そしてわたし自身も思いっきり唄いたい」",
"401001211_16": "「同じく歌を人々の心に届ける者として、\\n あなたの気持ちはわかるわ」",
"401001211_17": "「いっぱい応援してるから、がんばってねッ!\\n ベルちゃんッ」",
"401001211_18": "「うん……もちろんッ!」",
"401001211_19": "「応援しまくるデスッ!」",
"401001211_20": "「両手にサイリウム2つずつで行く」",
"401001211_21": "「それじゃわたしはうちわを作っておきますね」",
"401001211_22": "「あたしらは客じゃなくて警備担当だろ……。\\n とにかく、いいライブになるといいな」",
"401001211_23": "「楽しみだ。なあ、翼」",
"401001211_24": "「そうだね、奏。本当に……」",
"401001211_25": "「ライブ、絶対に成功させてあげたいデスね」",
"401001211_26": "「そうだね、切ちゃん。絶対に会場を護ろう」",
"401001211_27": "「ベルちゃん、本気だもんね」",
"401001211_28": "「ノイズが現れた場合、\\n 迅速に迎撃できる体制でいなくてはね」",
"401001211_29": "「はい、参加者の人たちが何も気にせず唄えるように\\n わたしたちも頑張らないとッ」",
"401001211_30": "「ま、そのへんはあたしたちに任せて、\\n 思いっきり唄ってきてくれよ」",
"401001211_31": "「無論、信頼している」",
"401001211_32": "「心配はしてないよ」",
"401001211_33": "「翼さんたちのライブ、楽しみだなあ……ッ!」",
"401001211_34": "「でもその前に、絶対に未来を見つけないとッ!」",
"401001211_35": "「小日向のことは心配だな。\\n 早く見つけられればいいのだが」",
"401001211_36": "「わたしたちも、少しずつ周辺を探しているんだけど」",
"401001211_37": "「知り合いもいない世界だし、\\n 対策課に来そうなもんなんだけどな」",
"401001211_38": "「位置的に、助力なく対策課へ来ることは難しいのかもしれない……」",
"401001211_39": "「でも、石屋氏も監視カメラで探しているわけだから、\\n すぐ見つかりそうな気もするけど……」",
"401001211_40": "「ギアの反応は入ってないんでしょうか」",
"401001211_41": "「まだないみたい」",
"401001211_42": "「うーん、変身してないのか、\\n 反応が入らないようなところにいるのか」",
"401001211_43": "「でもきっと見つかるデスよ」",
"401001211_44": "「うん、しっかりした人だから」",
"401001211_45": "「でも、やっぱり心配だな……」",
"401001211_46": "(未来、何処にいるの?)",
"401001211_47": "「こちら特異災害対策課、\\n 多数のイズ出現を検知しましたッ」",
"401001211_48": "「わかった。すぐに迎撃に向かうよ」",
"401001211_49": "「……よしッ、気持ちを切りかえて――、\\n 行こうッ」",
"401001211_50": "「それがいい。\\n ムシャクシャしてんのは、らしくないからなッ」",
"401001211_51": "「ぱぱっと片付けるデスッ!」",
"401001211_52": "「心配させないために」"
}

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@ -0,0 +1,24 @@
{
"401001212_0": "「数が多くたってッ!」",
"401001212_1": "「片っ端からふっ飛ばしてやるッ!」",
"401001212_2": "「ここは通さないッ!」",
"401001212_3": "「わたしたちの刃を、抜けられると思うなッ!」",
"401001212_4": "「なんだ、ノイズが消えていくッ!?」",
"401001212_5": "「さあ、今のうちに避難してくださいッ!\\n こちらに抜ければ安全ですッ」",
"401001212_6": "「ありがとうございますッ!」",
"401001212_7": "「包み込んで、残らず片付けるわよッ!」",
"401001212_8": "「食べ残しはしないタチだッ!」",
"401001212_9": "「これで――」",
"401001212_10": "「終わりデスッ!」",
"401001212_11": "「これだけ装者がいると、\\n 相手がイズなら順調に対処できるね」",
"401001212_12": "「ええ。それに対策課も、わたしたちに合わせて\\n 避難誘導をするのに慣れてきたみたい」",
"401001212_13": "「ノイズの反応消失を確認。\\n みなさん、おつかれさまでした」",
"401001212_14": "「はい、対策課の人たちも」",
"401001212_15": "「大量のノイズ出現でしたが、人的被害は皆無です。\\n こんなことは初めてですよ」",
"401001212_16": "「それはよかったデスッ!」",
"401001212_17": "「やったね、切ちゃん」",
"401001212_18": "「この分なら、ライブも心配なさそうだな」",
"401001212_19": "「――おいッ、まだ仕事があるみたいだ」",
"401001212_20": "「こいつが世界蛇か……」",
"401001212_21": "「……大きな蛇」"
}

View file

@ -0,0 +1,16 @@
{
"401001221_0": "「一度に4体も……2人1組に分かれ、\\n 各個撃破に当たるぞッ」",
"401001221_1": "「わたしとセレナが\\n 世界蛇を引き付けながら戦うわ」",
"401001221_2": "「うん、みんなが戦いに集中できるようにッ!」",
"401001221_3": "「倒したら速攻そっちに加勢するッ!」",
"401001221_4": "「思いっきり行くよ、クリスちゃんッ!」",
"401001221_5": "「ここで手を抜く理由がないからなッ!」",
"401001221_6": "「動きは速くないけど、一撃の威力は絶大。\\n 攻撃を受けないように気を付けて」",
"401001221_7": "「うん、わかったッ!」",
"401001221_8": "「速攻で片付けて、\\n 世界蛇に集中するぞッ」",
"401001221_9": "「……うんッ! そうだねッ!」",
"401001221_10": "「今度こそ決着をつけるッ!」",
"401001221_11": "「8人いればでっかい蛇だってイチコロデスよッ!」",
"401001221_12": "「奏ッ!」",
"401001221_13": "「ああ、あたしらも行くぞッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,26 @@
{
"401001231_0": "「トドメだッ!」",
"401001231_1": "「はああ――ッ!」",
"401001231_2": "「よしッ、まずは1体ッ!」",
"401001231_3": "「行くデスッ! 調ッ!」",
"401001231_4": "「こっちも……決めるッ!」",
"401001231_5": "「釘付けにして――ッ! ブチ込めッ!」",
"401001231_6": "「だああああ――ッ!」",
"401001231_7": "「残りは1体よッ! 攻めに転じるわッ!」",
"401001231_8": "「行くよッ!」",
"401001231_9": "「囮を任せて済まなかったッ! 助太刀するッ!」",
"401001231_10": "「もう1発ッ! あとは2人で行けッ!」",
"401001231_11": "「マリア姉さんッ! 今だよッ!」",
"401001231_12": "「わかってる、はあああ――ッ!」",
"401001231_13": "「これでカルマノイズは片付いたわね」",
"401001231_14": "「警戒していたが、幸い世界蛇は\\n 仕掛けてこなかったな」",
"401001231_15": "「マリアさんたちがうまく牽制してたからかも」",
"401001231_16": "「あとは直接対決……」",
"401001231_17": "「改めて見ると、トンデモな大きさデスね……ッ!」",
"401001231_18": "「それでもやるしかないだろ。\\n あたしたちの全力をぶつけてやるだけだ」",
"401001231_19": "「そのために、わたしたちは来たのだから。\\n 躊躇などないッ」",
"401001231_20": "「アレさえ倒せば、もうカルマノイズの被害が\\n 無くなるのなら――ッ」",
"401001231_21": "「必ず、アイツをやっつけようッ!」",
"401001231_22": "「……翔べるよな、翼?」",
"401001231_23": "「もちろんだよ、奏」"
}

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@ -0,0 +1,64 @@
{
"401001232_0": "「これならどうだッ!」",
"401001232_1": "「はああ――ッ!」",
"401001232_2": "「チッ、あたしたちの攻撃が\\n まるで通っちゃいないッ」",
"401001232_3": "「絶対の不死だというのッ!?……いや、\\n そんなはずはないッ」",
"401001232_4": "「もっと攻撃を重ねれば――ッ!」",
"401001232_5": "「一点に集中してッ!」",
"401001232_6": "「どこか1箇所だけでも、通れ……ッ!」",
"401001232_7": "「ご大層な鱗をひっぺがえしてやるデスッ!」",
"401001232_8": "「まるっと弾き返されてるデスかッ!?」",
"401001232_9": "「硬すぎる」",
"401001232_10": "「言ってる暇があったら畳み掛けるんだよッ!」",
"401001232_11": "「ぶち抜け――ッ!」",
"401001232_12": "「これでも、効かないッ!?」",
"401001232_13": "「だったらもっと撃ちまくって――」",
"401001232_14": "「このままの戦い方じゃ消耗するだけよッ!」",
"401001232_15": "「どうしろってんだッ!」",
"401001232_16": "「やはり、今までで唯一通用したと見えたのが\\n S2CAである以上は――ッ」",
"401001232_17": "「やるデスか」",
"401001232_18": "「人分のS2CAで……ッ」",
"401001232_19": "「うぐ――ッ!」",
"401001232_20": "「もう勘付きやがったのかよッ!?」",
"401001232_21": "「く……ッ!\\n 立花を護りながら、隙をッ」",
"401001232_22": "「それはわたしと姉さんがッ!」",
"401001232_23": "「ええ、今のうちに――ッ!」",
"401001232_24": "「うう……ッ、重い……ッ!」",
"401001232_25": "「くう――ッ! 踏みとどまるのよッ!」",
"401001232_26": "「今のうちだッ!」",
"401001232_27": "「う、うん……ッ!」",
"401001232_28": "「どうした、立花ッ!?」",
"401001232_29": "「行きます――ッ!」",
"401001232_30": "「まずいです、カルマノイズがッ!」",
"401001232_31": "「おかわり来ちゃったデスかッ!?」",
"401001232_32": "「ちくしょうッ!」",
"401001232_33": "「世界蛇が、また消えて……ッ!」",
"401001232_34": "「待てッ!」",
"401001232_35": "「――仕方ない。\\n 目の前の敵を仕留めよう」",
"401001232_36": "「そうね、次の機会を待つためにッ!\\n はあ――ッ」",
"401001232_37": "「……片はついたけれど、\\n 世界蛇には逃げられてしまったわね」",
"401001232_38": "「はい……」",
"401001232_39": "「だけど、無傷だったみたいなのに\\n どうして逃げたんでしょう」",
"401001232_40": "「もしかして、実はダメージが蓄積されていたとか?」",
"401001232_41": "「うん、その可能性はあるんじゃないかな」",
"401001232_42": "「他の可能性としては、以前放ったS2CAによる\\n ダメージがまだ残っているのかもしれないわ」",
"401001232_43": "「わたしたちの世界で出会った時の\\n あの攻撃をしてこない理由にもなる」",
"401001232_44": "「ああ、わたしもマリアと同意見だ」",
"401001232_45": "「とはいえ、聞いてはいたけど、\\n まさかここまでの敵とはね」",
"401001232_46": "「8人掛かりでもびくともしないなんて。\\n ありゃ桁違いだぞ……ッ」",
"401001232_47": "「もしも世界蛇がその場に留まれるように\\n なってしまったら……」",
"401001232_48": "「……今度こそ覚悟を決めて、\\n 勝負手を打ちに行く他ないわね……」",
"401001232_49": "「みんな……ごめんッ!」",
"401001232_50": "「お……おい、いきなり何を」",
"401001232_51": "「未来のことが気になって集中できなくて……、\\n そのせいでS2CAを使えなかった……」",
"401001232_52": "「音沙汰なしデスからね……気になって当然デス」",
"401001232_53": "「わたしも、切ちゃんとはぐれたら\\n 集中なんてできない……」",
"401001232_54": "「2人とも、ありがとう」",
"401001232_55": "「どうにか探す方法がないか、\\n もう少し考えてみましょうか」",
"401001232_56": "「世界蛇が次に現れるまでにはまた間があるだろ。\\n あたしも手伝うよ」",
"401001232_57": "「1人でいるなら、きっと困ってますよね……」",
"401001232_58": "「うん……未来、どこで何してるんだろう」",
"401001232_59": "「仮に入れ違いで一度戻ったとしても、\\n 連絡が付かない期間が長い。早急に捜索しよう」",
"401001232_60": "「対策課でももう1回、なんか手はないのか\\n 聞いてみるか」",
"401001232_61": "「うん、みんな、ありがとう」"
}

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@ -0,0 +1,14 @@
{
"401001241_0": "「なんとかなりましたね……。\\n 少し肝を冷やしましたが」",
"401001241_1": "「でも、すごいと思わないッ!?\\n あれだけの敵を相手に、あんなに戦えるなんてッ」",
"401001241_2": "「あの子たちはみんな本当にすごいよッ!\\n 経験も連携も、もちろんフォニックゲインもッ」",
"401001241_3": "「それだけじゃない、今以上に能力を高めて、\\n 限界で止まらない意志の強さもあるんだものッ」",
"401001241_4": "「そうですね。素晴らしい装者たちです」",
"401001241_5": "「あんなすごい子たち、見たことがないッ!」",
"401001241_6": "「きっと、ライブを成功させるために、\\n 神様が遣わしてくれたんだよッ」",
"401001241_7": "「フフ、そうかも知れませんね」",
"401001241_8": "「……やっぱり歌の力は偉大ね」",
"401001241_9": "「確かに、このタイミングでこのような助けは、\\n 天の配剤としか思えませんね」",
"401001241_10": "「あー、はやくライブの日が来ないかなーッ!」",
"401001241_11": "「ええ」"
}

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@ -0,0 +1,58 @@
{
"401001311_0": "ウロボロスの影",
"401001311_1": "「<size=40>ああああ――……ッ!</size>」",
"401001311_2": "「早くアイギスの盾を離してッ!」",
"401001311_3": "「う、うあ…………はぁ、はぁ、はぁ……ッ!」",
"401001311_4": "「無理をしすぎよ。\\n 今日はもう休んだほうがいい」",
"401001311_5": "「はい……」",
"401001311_6": "(また……できなかった。\\n あれから何度も挑戦してるのに……",
"401001311_7": "「やはり2つの聖遺物を同時に扱うのは\\n 無理があるか……」",
"401001311_8": "「でも、制御できた人を知ってるんです」",
"401001311_9": "「誰かにできることが全員にできるとは限らない。\\n 誰もが同じ能力があるわけではないのだからな」",
"401001311_10": "「それは、そうですけど……」",
"401001311_11": "「あなたがそんなに頑張り続けるのは\\n 響って子のため」",
"401001311_12": "「えッ!? あ……はい」",
"401001311_13": "「あれ、名前言いました?」",
"401001311_14": "「あなたが気絶してた時に、\\n うわごとで何度も口にしていたわ」",
"401001311_15": "「そうだったんだ……、なんだか恥ずかしいです」",
"401001311_16": "「フフ、愛だねー」",
"401001311_17": "「大切な人の為に必死になるのはわかるわよ。\\n どんな難しいことだって、やらなきゃって思う」",
"401001311_18": "「はい、わたしは響のために頑張りたいんです。\\n ミーナさんも大切な人がいるって言ってましたよね」",
"401001311_19": "「ええ」",
"401001311_20": "「その人はいつも口癖のように言ってた。\\n 歌には力があるって」",
"401001311_21": "「わたしには正直どういうことなのか\\n わからなかったけど……」",
"401001311_22": "「歌には、力がある……。\\n わたしもそう思います」",
"401001311_23": "「それがわたしにもわかればいいなって。\\n だから、あなたに力を貸したの」",
"401001311_24": "「あなたなら、その答えを、\\n わたしに教えてくれるんじゃないかって」",
"401001311_25": "「ミーナさん……。スクルドのみなさんまで\\n 付き合っていただいて、ありがとうございます」",
"401001311_26": "「構わない。ミーナの意志こそスクルドの意志だ。\\n 俺も時には不満を言うこともあるが」",
"401001311_27": "「未来ちゃんのことは不満?」",
"401001311_28": "「さーな」",
"401001311_29": "「ねえ、あなたの大切な人のことをもっと教えて」",
"401001311_30": "「でも、そんな、人に話すことじゃ……」",
"401001311_31": "「いいから、いいから」",
"401001311_32": "「えーと、それじゃ……」",
"401001311_33": "「響は……いつも人を助けることばかり考えてて、\\n 自分のことなんてほったらかしで」",
"401001311_34": "「それに優しくて、明るくて、\\n いつもキラキラ笑っていてくれて」",
"401001311_35": "「待ち合わせによく遅れるのはダメなところだけど……。\\n 本当に困ったときは必ず助けてくれる――」",
"401001311_36": "「わたしの、1番大切な人なんです」",
"401001311_37": "「語ってるときのあなたの顔を見てたら、\\n あなたが頑張る理由がなんとなくわかった気がするわ」",
"401001311_38": "「そ、そうですか……」",
"401001311_39": "「今度は、ミーナさんの大切な人のことを\\n 聞かせてくれませんか」",
"401001311_40": "「わたしの……?\\n ええ、いいわよ」",
"401001311_41": "「あのひとは、そう……優しくて歌が大好きで、\\n わたしに楽しむことを教えてくれた――」",
"401001311_42": "「……休んでいるところすまない。\\n 来てくれるか」",
"401001311_43": "「ユリウスさん」",
"401001311_44": "「どうしたの?」",
"401001311_45": "「ガンドが出現した」",
"401001311_46": "「またですか……ッ!」",
"401001311_47": "「雑談の時間も与えてくれないのね。\\n 反応の地点は」",
"401001311_48": "「複数箇所で同時に検知されている。\\n 番近くは、ロサンゼルス近郊、この近くだ」",
"401001311_49": "「これだけの短期間で、複数のガンドが……?\\n 異常な頻度ね」",
"401001311_50": "「これは、もしかしたら……ありえるかもしれない」",
"401001311_51": "「……可能性は高い」",
"401001311_52": "「だけど、現状ではまだ……」",
"401001311_53": "「どうかしたんですか?\\n 早く行きましょう」",
"401001311_54": "「そうだったわね。目の前の人を助けるために」",
"401001311_55": "「はいッ!」"
}

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@ -0,0 +1,29 @@
{
"401001321_0": "「押さえ込みますッ!」",
"401001321_1": "「援護するッ!」",
"401001321_2": "「ユリウスさんも戦えるんですねッ!」",
"401001321_3": "「ああ、スクルドのメンバーはミョルニルの力を\\n 武器に付加することで戦闘が可能となっている」",
"401001321_4": "「ある程度、ガンドの瘴気も防げる」",
"401001321_5": "「来るぞッ!\\n ミョルニルを――ッ」",
"401001321_6": "「了解ッ!」",
"401001321_7": "「――行けるわッ! 動きを止めてッ!」",
"401001321_8": "「任せろッ!」",
"401001321_9": "「逃さないッ!」",
"401001321_10": "「今だッ!」",
"401001321_11": "「消えなさい、ガンド――ッ!」",
"401001321_12": "「この付近に出現したガンドはなんとかなったわね」",
"401001321_13": "「……はい」",
"401001321_14": "(わたしがアイギスの盾を制御できるようになれば、\\n もっと役にたてるのに……",
"401001321_15": "「また新たなガンドが出たようだ」",
"401001321_16": "「近いの?」",
"401001321_17": "「少し遠いが、ヘリで行ける距離だ」",
"401001321_18": "「ヘリですかッ!? いつのまに……ッ!」",
"401001321_19": "「我々がミーナを探している際に拝借したものだ。\\n 流石に、歩いての移動には制限があるからな」",
"401001321_20": "「拝借……ね」",
"401001321_21": "「なんだ?」",
"401001321_22": "「なんでもないわ」",
"401001321_23": "「近くに軍隊がいると思いますけど、\\n 見つかったりは……」",
"401001321_24": "「レーダーに干渉するよう施してある。\\n そう簡単には見つからない」",
"401001321_25": "「それじゃ、行きましょうか」",
"401001321_26": "「わかりましたッ!」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"401001322_0": "「ふんッ!」",
"401001322_1": "「わたしだってッ!」",
"401001322_2": "「射程に捉えた――ッ!」",
"401001322_3": "「これで……止まってッ!」",
"401001322_4": "「ミーナさんッ!」",
"401001322_5": "「ええッ!」",
"401001322_6": "「片付きましたね。次の反応はありますか?」",
"401001322_7": "「さしあたって行けそうな場所からは反応がないな」",
"401001322_8": "「これでひと息つけるわね」",
"401001322_9": "「だけど、いくらなんでも頻度が高すぎる……」",
"401001322_10": "「他のメンバーからの情報も入っている」",
"401001322_11": "「この異常なガンドの出現率は\\n ここ数か月のことで――」",
"401001322_12": "「そのきっかけと思われるのは、\\n このロサンゼルス近郊を襲った大災害らしい」",
"401001322_13": "「大都市がこんな状態になるくらいですもんね……」",
"401001322_14": "「ああ、尋常一様の被害じゃない」",
"401001322_15": "「問題は焦点。だけど無策で行くのは得策じゃない。\\n 事態を見定めてからじゃないと」",
"401001322_16": "「何が起きたのか、もう少し詳しく調べる必要が\\n ありそうね」",
"401001322_17": "「他のメンバーにももう少し情報を集めるよう\\n 通達しておいて」",
"401001322_18": "「わかった」"
}

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@ -0,0 +1,42 @@
{
"401001331_0": "「まだ断片的だが、ある程度情報が集まった。\\n 信憑性の高い情報を見極めるのに苦労したが」",
"401001331_1": "「聞かせて頂戴」",
"401001331_2": "「……大災害と言われているが、\\n その兆候は一切なかったらしい」",
"401001331_3": "「突如前触れもなく発生、\\n そのためなんの対策も打てず、都市が崩壊した」",
"401001331_4": "「自然災害ではなく、人為的な何かが起きた」",
"401001331_5": "「ガンドが大量に発生したとも考えられるが、\\n 可能性としては低いだろう」",
"401001331_6": "「むしろガンドが発生する事態を\\n 招いたという方がつじつまが合う」",
"401001331_7": "「そして、仲間が見つけたこの監視映像、\\n 災害発生の少し前に撮られたらしい」",
"401001331_8": "「この男に付いている刻印、これはウロボロス……ッ!」",
"401001331_9": "「かなり見にくいが、その可能性は高いだろうな」",
"401001331_10": "「ミーナさんたちの敵、世界蛇を操っているっていう\\n 組織ですね」",
"401001331_11": "「あなたを追って、偶然鉢合わせになるなんてね」",
"401001331_12": "「あの……」",
"401001331_13": "「いいのよ。どの道、わたしたちにとって\\n ウロボロスは止めなければならない相手」",
"401001331_14": "「その時は、わたしも協力しますッ!」",
"401001331_15": "「ありがとう」",
"401001331_16": "「それと、別の情報も届いている」",
"401001331_17": "「ガンドの出現と同時に、高出力のフォニックゲインが\\n 複数検知されたとのことだ」",
"401001331_18": "「――ッ!」",
"401001331_19": "「検知の直後にはガンドの消滅も確認されている。\\n 何者かが撃破したということかと……」",
"401001331_20": "「場所は、何処ですかッ!?」",
"401001331_21": "「日本だ」",
"401001331_22": "「きっと響たちだ……ッ!」",
"401001331_23": "「あなたの仲間たちね。\\n ガンドを何体も撃破してるなんて、頼もしいじゃない」",
"401001331_24": "「するとわたしたちは、あなたに導かれて\\n 来るべきこの世界に来たようなものね」",
"401001331_25": "「偶然の出会いだというのに、\\n まるで天の采配のようだな」",
"401001331_26": "「わたしもミーナさんたちと出会えたから\\n 無事でいられる……不思議ですね」",
"401001331_27": "「それならわたしたちも日本に向かいましょうか」",
"401001331_28": "「はいッ!」",
"401001331_29": "(きっと、みんな心配してるよね……)",
"401001331_30": "「あの、日本へはヘリで?」",
"401001331_31": "「いや、日本に装者たちがいるということは、\\n そこにギャラルホルンのゲートがあるのだろう」",
"401001331_32": "「ここにゲートを開くわ。その方が早いもの」",
"401001331_33": "「この場で……ッ!?\\n そんなことができるんですか」",
"401001331_34": "「世界蛇を追っているんだ。\\n 並行世界を移動する手段は持ち合わせている」",
"401001331_35": "「そういえば、初めてわたしたちの世界に来た時も、\\n ギャラルホルンを使わずに来ていましたね」",
"401001331_36": "「急ぎましょう。すぐに向かうわ。\\n あなたは、ギアを纏ってくれる」",
"401001331_37": "「は、はい」",
"401001331_38": "「Rei shen shou jing rei zizzl――」",
"401001331_39": "「響……今、行くから」"
}

View file

@ -0,0 +1,38 @@
{
"401001332_0": "「やああ――ッ!」",
"401001332_1": "「ガンドの動きが止まったッ!\\n ミーナッ」",
"401001332_2": "「受けなさい、神の雷――ッ!」",
"401001332_3": "「日本に来て早々、ガンドのお出迎えとはね」",
"401001332_4": "(きっとここに響たちが……)",
"401001332_5": "「そういえば、装者でないミーナさんたちはどうやって\\n ギャラルホルンの空間を移動してるんですか」",
"401001332_6": "「この『デュプリケイター』を使ってね。\\n これもスクルドの研究の成果」",
"401001332_7": "「デュプリケイターは、ギャラルホルンの空間をこじ開け、\\n その空間に侵入できるものだ」",
"401001332_8": "「もっとも、ウロボロスも同じものを有しているがね」",
"401001332_9": "「そんな道具が……ッ! それがあれば、\\n 装者でなくても並行世界を移動できるんですね」",
"401001332_10": "「ああ、だが、あまり簡単に作り出せるものではない」",
"401001332_11": "「……そうなんですね」",
"401001332_12": "「例え作り出せたとしても、安易に使用することは危険よ」",
"401001332_13": "「並行世界同士を繋ぐあの空間は、とても不安定な場所なの。\\n もしあの空間で遭難でもしたら、発見するのはかなり難しい」",
"401001332_14": "「あなたの場合、身をもって知ったと思うけどね」",
"401001332_15": "「はい……」",
"401001332_16": "「ギャラルホルンの空間内で、\\n あなたを弾き飛ばしたあの敵だけど」",
"401001332_17": "「あのすごく強い怪物が、どうかしたんですか?」",
"401001332_18": "「あれは空間を渡る力を持った魔獣なの」",
"401001332_19": "「このデュプリケイターはね、\\n あの魔獣の体から採取したモを加工して作ってるのよ」",
"401001332_20": "「それじゃ、確かに簡単には作れませんね……」",
"401001332_21": "「あの、改めて、\\n 助けていただいて、本当にありがとうございました」",
"401001332_22": "「いいわよ。\\n わたしたちも得るものがあったわけだしね」",
"401001332_23": "「それより、\\n あなたの仲間についての手がかりは何かないのかしら」",
"401001332_24": "「メンバーの情報によると、現在、この近辺で\\n 大規模なチャリティライブが開催されているようだ」",
"401001332_25": "「ライブ? ですか?」",
"401001332_26": "「ああ。これが出演者リストだ。\\n 各アーティストに関する付帯情報も添えてある」",
"401001332_27": "「ふうん……この世界のことはわからないけど、\\n 有名な人たちなの」",
"401001332_28": "「かなりの大物をそろえているらしい」",
"401001332_29": "「わたしにも見せてください。\\n ――あッ」",
"401001332_30": "「知ってる名前でもあった?」",
"401001332_31": "「ツヴァイウィング……ッ!」",
"401001332_32": "「知ってるの?\\n 情報によると、新人のようだけど」",
"401001332_33": "(この世界の、\\n 別のツヴァイウィングの可能性もあるけど――",
"401001332_34": "「……多分、わたしの仲間だと思いますッ!」",
"401001332_35": "「なら、行ってみるしかないわね」"
}

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@ -0,0 +1,64 @@
{
"401001411_0": "デュオレリック",
"401001411_1": "数時間前――",
"401001411_2": "「いよいよ始まるわ。みんな準備はいい?」",
"401001411_3": "「ああ、問題ない」",
"401001411_4": "「あたしもバッチリだ。\\n なんたって、翼とのステージなんだからな」",
"401001411_5": "「警備の方も、くれぐれもお願いするわね。\\n 危険があるかも知れないから……」",
"401001411_6": "「過去の記録からも、こういった時には大きな障害が\\n 現れる可能性が高い。油断は禁物です」",
"401001411_7": "「……世界蛇ね。あれから生まれたカルマノイズの性質からしたら\\n 確かにフォニックゲインの高いライブなんて格好の的だわ」",
"401001411_8": "「でも、ライブは必ず――」",
"401001411_9": "「アタシたちが護ってみせるデスッ!」",
"401001411_10": "「はい、頑張りましょう」",
"401001411_11": "「……」",
"401001411_12": "「あれ? 響さん……?」",
"401001411_13": "「おい、どうしたんだ?」",
"401001411_14": "「えッ!? あ、そ、そうだねッ!\\n ライブは絶対、わたしたちが護るよッ」",
"401001411_15": "「シャキっとしろ。\\n あいつのことが気になるのはわかるけどよ……」",
"401001411_16": "「うん……ごめん」",
"401001411_17": "「……ギャラルホルンでこっちに来たのが確かなら、\\n ライブ会場に現れるかもしれないだろ」",
"401001411_18": "「え?」",
"401001411_19": "「こんだけ大きなライブなんだ。\\n あちこちで告知もされてる。それに先輩たちも出るからな」",
"401001411_20": "「そうか。ツヴァイウィングって名前を見れば――」",
"401001411_21": "「ああ。見に来てもおかしくないだろ」",
"401001411_22": "「そうだねッ! ありがとう、クリスちゃんッ!」",
"401001411_23": "「お、お礼とかはいいんだよッ!\\n それより、ちゃんと持ち場を護り切れよッ」",
"401001411_24": "「うんッ!」",
"401001411_25": "(そうだ、ライブの告知を、ツヴァイウィングの名前を見れば、\\n きっと未来も――",
"401001411_26": "「あ、2人の出番は要望通りトップバッターにしておいたよ。\\n その方がいいんでしょ」",
"401001411_27": "「ああ、それが望ましい。\\n 出番を終えた後はみんなと合流するつもりだからな」",
"401001411_28": "「それじゃ、お願いね。2人ともッ!\\n 観客を驚かせてきてッ」",
"401001411_29": "「まかせとけッ! 思いっきり暴れてやるさッ!」",
"401001411_30": "「うん、わたしたちツヴァイウィングの歌を、\\n この世界に響かせるッ」",
"401001411_31": "「……そろそろ時間ですね。特異災害対策課としても可能な限り\\n バックアップしますが、有事の際はお願いします」",
"401001411_32": "「…………」",
"401001411_33": "「翼、緊張してるのか?」",
"401001411_34": "「ううん、もうあの頃のわたしじゃないよ、奏」",
"401001411_35": "「そっか。\\n 向こうじゃ押しも押されぬトップアーティストだもんな」",
"401001411_36": "「そ、そういうことじゃなくて……。\\n ただ、単純に慣れただけだよ、もう……」",
"401001411_37": "「なあ、こうしてるとあの時を思い出さないか?」",
"401001411_38": "「……うん」",
"401001411_39": "「あたしたちが共に片翼を失った、あの日のライブ。\\n それを……もう一度やり直そう。人で、最後まで」",
"401001411_40": "「……うん、残った片翼と片翼で、もう一度――」",
"401001411_41": "「――さあ、飛ぼうッ!」",
"401001411_42": "「ライブ、始まったみたいだな……」",
"401001411_43": "「そうね。地響きみたいな歓声が聞こえるわ」",
"401001411_44": "「さすが翼さんたちデス」",
"401001411_45": "「うん、唄い出してすぐに観客も引き込まれてたね。\\n こっちじゃ誰も知らないのに……」",
"401001411_46": "「あの2人の歌には、力があるもの。本物の力が」",
"401001411_47": "「でも、マリア姉さんの歌だって、負けてないよ?」",
"401001411_48": "「フフ、ありがと、セレナ」",
"401001411_49": "(……未来)",
"401001411_50": "「……今のところ、会場には来てなかったな」",
"401001411_51": "「うん……」",
"401001411_52": "「ライブが終わったら、みんなで探すぞ。\\n ギアだってある。そうそう危険なんてないはずだ」",
"401001411_53": "「……そうだね」",
"401001411_54": "「高エネルギー反応が検知されました。\\n 反応から見るに、カルマイズかと……」",
"401001411_55": "「場所はどこ?」",
"401001411_56": "「街の郊外、みなさんの位置からすると、12時の方向です」",
"401001411_57": "「対処をお願いできますか?」",
"401001411_58": "「ええ、もちろん」",
"401001411_59": "「聞こえてたわね。行くわよ」",
"401001411_60": "「やっぱり、来た」",
"401001411_61": "「……ああ、こっちもひと暴れしてやるッ!」"
}

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@ -0,0 +1,35 @@
{
"401001421_0": "「これで――」",
"401001421_1": "「おしまいデスッ!!」",
"401001421_2": "「ざっとこんなもんデス」",
"401001421_3": "「これで出現したカルマノイズは倒したかしらね」",
"401001421_4": "「ありがとうございます。\\n しかし、これは一体……」",
"401001421_5": "「何か気になることでも?」",
"401001421_6": "「はい、そこから少し離れた場所で、\\n カルマイズの出現を検知したのですが……」",
"401001421_7": "「何か別の高エネルギーが発生したと思えば、\\n カルマイズの反応が消滅したのです」",
"401001421_8": "「間違いではなくて?」",
"401001421_9": "「その可能性もありますが、\\n それと同時に装者の反応も――」",
"401001421_10": "「みんな気を付けてッ!」",
"401001421_11": "「どうしたの?」",
"401001421_12": "「そ、空を見るデスッ!?」",
"401001421_13": "「出やがった……くそッ! 悪い方の予想通りかッ!」",
"401001421_14": "「すぐにライブを中止しないとッ!」",
"401001421_15": "「……それはダメッ!\\n わたしは歌の力で、世界に希望を呼ぶんだからッ」",
"401001421_16": "「そんなこと言ってる場合じゃないだろッ!\\n あんなの見たら会場がパニックになるぞッ」",
"401001421_17": "「それは大丈夫です。\\n ――例のものを展開してくださいッ」",
"401001421_18": "「わかりましたッ!」",
"401001421_19": "「例のもの……?」",
"401001421_20": "「ステージ演出用に用意していた、立体ホログラフィック映像の\\n 投影装置です。これでドームの開口部に偽の空を映します」",
"401001421_21": "「そんなもんでごまかせるのかッ!?\\n 攻撃がそっちに行ったらどうするんだよッ」",
"401001421_22": "「それでもやるしかありません。今、会場で混乱が起きれば、\\n 被害の拡大につながる可能性もあります」",
"401001421_23": "「それくらいなら、このライブ会場をそうとは知らせずに\\n 避難場所として、封鎖した方が理にかなっています」",
"401001421_24": "「……確かに、それは言えるわね。\\n いいわ、ならこっちはなんとかアレを引き付けてみる」",
"401001421_25": "「お願いします」",
"401001421_26": "「ただ、翼たちは出番が終わり次第、こちらに寄越して。\\n 人の力も必要よ」",
"401001421_27": "「はい、それはもちろん」",
"401001421_28": "「……チッ、やるしかないのか……」",
"401001421_29": "「そうみたいですね」",
"401001421_30": "「武者震いしてきたデスよ」",
"401001421_31": "「あなたたちを信じてるから」",
"401001421_32": "「……わかったよ、ベルちゃん。\\n ベルちゃんのステージは、わたしたちが護るからッ」"
}

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@ -0,0 +1,66 @@
{
"401001441_0": "「悪いな、待たせたッ!」",
"401001441_1": "「無事かッ! みんなッ!」",
"401001441_2": "「ええ、なんとかまだ全員無事よ。\\n でも――」",
"401001441_3": "「相変わらず、全然攻撃が通らないデスッ!」",
"401001441_4": "「思いつく限りの攻撃は試したけど、やっぱりこのままじゃ――」",
"401001441_5": "「ジリ貧もいいとこだッ!」",
"401001441_6": "「でも、みんなが揃ったこの状況なら、\\n 今度こそS2CAがあるッ」",
"401001441_7": "「最強最大の一撃――それで決めるしかあるまいッ!」",
"401001441_8": "「それしか手はなさそうねッ!」",
"401001441_9": "「やってみせるデスッ!」",
"401001441_10": "「うん、やろうッ!」",
"401001441_11": "「はい、わたしたちの力を合わせましょうッ!」",
"401001441_12": "「――待ってッ!」",
"401001441_13": "「ベルちゃん?」",
"401001441_14": "「聴こえる? この会場の……わたしたちの歌がッ!\\n あなたたちは歌を力に変えられるんでしょ」",
"401001441_15": "「それなら、この歌を利用できないかしら?」",
"401001441_16": "「そうかッ! ライブのフォニックゲインがあるッ!」",
"401001441_17": "「うん。使ってッ! わたしたちの歌をッ!\\n この歌が、力になるところを見せてッ」",
"401001441_18": "「――わかったよ、ベルちゃんッ!」",
"401001441_19": "「会場のフォニックゲイン……そいつがあればきっとッ!」",
"401001441_20": "「エクスドライブモードになれるッ!」",
"401001441_21": "「方針は決まったな。しかし、ヤツの注意を会場に\\n 向けさせるわけには――」",
"401001441_22": "「ええ、下手に動けば、会場そのものが巻き添えになるわ。\\n どうにかして隙を作らないと――ッ」",
"401001441_23": "「あれはッ!? 見たことあるデスッ!」",
"401001441_24": "「力を溜めてる……もしかしてッ!」",
"401001441_25": "「な、何が来るんですかッ!?」",
"401001441_26": "「恐れていたモノが――」",
"401001441_27": "「みんなッ! わたしの後ろにッ!\\n あの攻撃が来るわッ」",
"401001441_28": "「くうう――ッ!!」",
"401001441_29": "「マリアさんッ!」",
"401001441_30": "「マリアに力を貸すんだッ!」",
"401001441_31": "「<size=40>はあああああ――ッ!!</size>」",
"401001441_32": "「……これが、世界蛇の攻撃か。\\n まったく、噂以上だね……」",
"401001441_33": "「……ギリギリ、耐えられたか。\\n みんなはッ」",
"401001441_34": "「なんとか、無事よ……」",
"401001441_35": "「それこそ、かろうじて、だけどな……」",
"401001441_36": "「でも、まだ戦える」",
"401001441_37": "「そうデス。まだ負けてないデス」",
"401001441_38": "「はい、今のうちにフォニックゲインを……。\\n それで、エクスドライブモードになりさえすれば――」",
"401001441_39": "「まさか、もう一度ッ!?」",
"401001441_40": "「最初に放ったS2CAの傷が完全に癒えたということかッ」",
"401001441_41": "「くそッ! あんなのもう1発くらったら――」",
"401001441_42": "「とても耐えられないデスッ!」",
"401001441_43": "「撃たせる前に止めればッ!」",
"401001441_44": "「無茶ですッ! わたしたちの攻撃ではッ!」",
"401001441_45": "「わたしは未来を、まだ見つけてないッ!!」",
"401001441_46": "「ダメよ、間に合わないッ! 放たれるわッ!」",
"401001441_47": "「負ける、もんかあああああ――ッ!」",
"401001441_48": "「無茶だ立花ッ! 避けろ――ッ!!」",
"401001441_49": "「お願い、みんなを護って――ッ!!」",
"401001441_50": "「攻撃を、弾いた……? それにあれは――ッ!」",
"401001441_51": "「響、みんな大丈夫?」",
"401001441_52": "「み、未来――ッ!」",
"401001441_53": "「ごめんね、響。遅くなっちゃった」",
"401001441_54": "「無事だったんだ、よかったッ! 本当にッ!」",
"401001441_55": "「お、おい。それより、そのギアは……?」",
"401001441_56": "「これは、わたしの新しい力だよ」",
"401001441_57": "「マリアやみんなの力を合わせて、やっと防いだあの攻撃を……」",
"401001441_58": "「たった1人で防ぐなんて、とんでもないデスッ!」",
"401001441_59": "「話はあとだッ! 小日向ッ!\\n アイツを抑えられるかッ」",
"401001441_60": "「はいッ! やってみせますッ!」",
"401001441_61": "「なら頼むッ!\\n 立花ッ 今のうちだッ」",
"401001441_62": "「は、はいッ! 未来……気を付けてッ!」",
"401001441_63": "「うん、わたしに任せてッ!」"
}

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@ -0,0 +1,25 @@
{
"401001442_0": "「はあッ!」",
"401001442_1": "「これで――ッ!」",
"401001442_2": "「悔しいけど、決め手にはならないか……。\\n でも、わたしがここで抑えていれば、きっと響たちが――」",
"401001442_3": "「だから、負けられないッ!」",
"401001442_4": "(わたしを信じて託してくれた、ミーナさんのためにも――)",
"401001442_5": "1時間前――",
"401001442_6": "「あれは――あの時のッ!」",
"401001442_7": "「こちらにも現れていたのね……。\\n 戦っている装者たちはあなたの仲間」",
"401001442_8": "「はい……ッ!」",
"401001442_9": "(わたしもあの場所に行かないとッ!\\n みんなの所に……",
"401001442_10": "(でも、今のわたしが行っても、\\n また足手まといになるだけじゃ……",
"401001442_11": "(響の……、みんなの力になりたい……。\\n みんなの隣に、わたしも立ちたいッ",
"401001442_12": "(そのためにはッ!)",
"401001442_13": "「ミーナさんッ!\\n アイギスの盾を、わたしに貸してくださいッ」",
"401001442_14": "「何度も試しただろう?\\n 君では無理だ」",
"401001442_15": "「わたしは絶対に諦めませんッ!」",
"401001442_16": "「ここで諦めてしまったら、わたしは一生、\\n 大切な人を護ることなんてできなくなってしまうから」",
"401001442_17": "「お願いしますッ!」",
"401001442_18": "「……いいわよ。やってみなさい」",
"401001442_19": "「はい。ありがとうございます」",
"401001442_20": "「だけど、チャンスは一度だけよ。\\n この状況下で、何度も試している時間なんてないんだから」",
"401001442_21": "「はいッ!」",
"401001442_22": "「それじゃ、貸してあげるわ。\\n あなたの力、見せてみなさい」"
}

View file

@ -0,0 +1,40 @@
{
"401001451_0": "「ぐうううう―――ッ!!」",
"401001451_1": "「<size=40>あああああ―――ッ!!</size>」",
"401001451_2": "「無理だよ……わたしには……」",
"401001451_3": "「そんなことないッ!」",
"401001451_4": "「ううん、わかってるはずだよ。\\n わたしはあなた、わたし自身なんだから……」",
"401001451_5": "「……」",
"401001451_6": "「それに、強くなりたいなんて思ってないでしょ?\\n 本当は……」",
"401001451_7": "「わたしは思ってるよ。\\n 強くなって、響の隣に――」",
"401001451_8": "「――そうして響が、護ってくれなくなってもいいの?」",
"401001451_9": "「<size=40>――ッ!?</size>」",
"401001451_10": "「弱ければ響が護ってくれる。気にしてくれる。\\n だから、ずっと護られていればいいの」",
"401001451_11": "「でも、それじゃ響が傷ついて――」",
"401001451_12": "「癒してあげればいいの。わたしが。\\n 戻ってきた響の帰る場所になれば、ずっと一緒」",
"401001451_13": "「……」",
"401001451_14": "「響はきっと、ずっと誰かのために戦うよ。\\n 弱い誰かのために、拳を振るい続けるよ」",
"401001451_15": "「わたしが強くなったら、わたしじゃなくて、\\n もっと弱い誰かを優先するようになるかもしれないよ……」",
"401001451_16": "「……それは……」",
"401001451_17": "「それでも、いいの?\\n 響が、わたしの傍から離れるようなことになっても――」",
"401001451_18": "(……よく、ない……でも…………)",
"401001451_19": "(……響はずっと傷ついてきた。\\n わたしを、みんなを護るために、優しい拳を振るって……",
"401001451_20": "「響の傍にいたいよね。わたしの傍にいてほしいよね。\\n だから、強くなんてならない方がいいんだよ……」",
"401001451_21": "(………………違う)",
"401001451_22": "「違う。やっぱりそれは違うよッ!」",
"401001451_23": "「響の傍にいたい、傍にいてほしいけど、それと同じくらい、\\n わたしは響に傷ついてほしくないッ」",
"401001451_24": "「でも響は、戦い続けるよ。\\n その度に傷ついて――」",
"401001451_25": "「誰かを護って響が傷つくなら、その響はわたしが護るッ!\\n 誰にも響を傷つけさせたりしないッ」",
"401001451_26": "「……」",
"401001451_27": "「もう響に庇われるだけのわたしじゃないッ!\\n 響を助けられるわたしになるために――強くなるのッ」",
"401001451_28": "「……響が、わたしのことを護らなくなってもいいの?」",
"401001451_29": "「わたしは、響に護ってほしいんじゃないッ!\\n 響の隣に立ちたいのッ」",
"401001451_30": "「<size=40>響と一緒に、戦いたいのッ!</size>」",
"401001451_31": "「……できた……」",
"401001451_32": "「制御してる……まさか本当にここで成功するなんて……」",
"401001451_33": "「聖遺物の二重奏……、\\n 『<ruby=2つの聖遺物>デュオレリック</ruby>』といったところか……」",
"401001451_34": "「これがシンフォギア……その可能性……」",
"401001451_35": "「ミーナさん、わたし行きます。\\n この力で、響を、みんなを助けますッ」",
"401001451_36": "「ええ、行ってらっしゃい」",
"401001451_37": "(響、待っててッ! 今行くからッ!)"
}

View file

@ -0,0 +1,37 @@
{
"401001511_0": "降臨",
"401001511_1": "「未来……」",
"401001511_2": "「あの攻撃を1人で防いだんだ。信じろッ!」",
"401001511_3": "「あんなとんでもない力を引っ提げてくるなんて、\\n 驚いたな」",
"401001511_4": "「ええ、随分と成長したみたいね」",
"401001511_5": "「……」",
"401001511_6": "「……セレナ?」",
"401001511_7": "「……え? あ……、な、なんでもないよ……」",
"401001511_8": "「セレナ、大丈夫?」",
"401001511_9": "「大丈夫です。それより急ぎましょう」",
"401001511_10": "「――着いたわ。この距離ならいけるはず」",
"401001511_11": "「ああ、やるぞッ! 立花ッ!」",
"401001511_12": "「はいッ!\\n ――手を繋ごう、みんなッ」",
"401001511_13": "「みんなの歌声を、奇跡に変えて――ッ!」",
"401001511_14": "「はあ――ッ!」",
"401001511_15": "「――こっちだってッ!」",
"401001511_16": "「はあッ、はあッ……」",
"401001511_17": "(これ、やっぱり消耗が激しい……。\\n でも、時間を稼ぐくらいなら、まだいける――",
"401001511_18": "「――ここから先へは、絶対に行かせないッ!」",
"401001511_19": "「はああああああ――ッ!!」",
"401001511_20": "「響ッ!」",
"401001511_21": "「お待たせ、未来ッ!」",
"401001511_22": "「エクスドライブになれたんだッ!」",
"401001511_23": "「うんッ! 未来が時間を稼いでくれたおかげだよッ!」",
"401001511_24": "「……ううん、わたしこそ、ここに来るまで\\n すごく時間がかかっちゃって、ごめんね」",
"401001511_25": "「しかし小日向……一体何があったんだ?\\n それにそのギアは……」",
"401001511_26": "「そうそう、1人で、あの攻撃を防いじゃうしッ!\\n 未来、すごいよッ」",
"401001511_27": "「デュオレリック、って言うみたい。\\n つの聖遺物を纏ってるの」",
"401001511_28": "「あたしのブリーシンガメンと同じか。\\n デュオレリック……うん、いい響きだなッ」",
"401001511_29": "「アタシも気に入ったデス」",
"401001511_30": "「みんな、それより今はアイツをなんとかするわよッ!」",
"401001511_31": "「はい、マリア姉さんッ!」",
"401001511_32": "「エクスドライブなら……負けないッ!」",
"401001511_33": "「そうだね、みんなで行こうッ!」",
"401001511_34": "「わたしも援護するからッ!」"
}

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@ -0,0 +1,49 @@
{
"401001512_0": "「大盤振る舞いだ、\\n 全部まとめてブチ込んでやるッ」",
"401001512_1": "「ここで決めてやるデスッ!」",
"401001512_2": "「わたしたちみんなの力でッ!」",
"401001512_3": "「追撃するわよッ!!」",
"401001512_4": "「うん、姉さんッ!!」",
"401001512_5": "「あたしらも飛ぶぞッ! 翼ッ!」",
"401001512_6": "「うんッ! 一緒に飛ぼう、奏ッ!」",
"401001512_7": "「――させないッ、わたしが護るんだからッ!\\n アイギス、力を貸してッ」",
"401001512_8": "「響ッ! お願いッ!」",
"401001512_9": "「行ってこいッ!」",
"401001512_10": "「はあああああ――ッ!」",
"401001512_11": "「立花ッ! 援護するッ!」",
"401001512_12": "「止まるなッ! 突っ込めええええッ!!」",
"401001512_13": "「邪魔はさせないッ!」",
"401001512_14": "「わたしだってッ!」",
"401001512_15": "「これが、わたしたち――\\n ううん、全ての世界、全ての人たちの――」",
"401001512_16": "「大人しく――ッ!」",
"401001512_17": "「そこで待ってろデスッ!!」",
"401001512_18": "「――歌の、力だああああッ!!」",
"401001512_19": "「やった、響ッ!」",
"401001512_20": "「みんな、ありがとうッ!」",
"401001512_21": "「世界蛇、強大な敵だった……」",
"401001512_22": "「ええ、エクスドライブじゃなかったら、\\n とても歯が立たなかったわ。ライブに感謝ね」",
"401001512_23": "「アタシたちも見たかったデス」",
"401001512_24": "「うん、翼さんと奏さんのステージも……」",
"401001512_25": "「すごく盛り上がってましたよね」",
"401001512_26": "「ハハッ、まあね。\\n 久しぶりに思いっきり唄えた気がするよ」",
"401001512_27": "「なんにしてもこれで解決だな」",
"401001512_28": "「……アレを倒してしまうなんて、\\n 装者の歌には驚かされたわ」",
"401001512_29": "「あ、ミーナさんッ!\\n 見ていてくれましたか」",
"401001512_30": "「ええ。歌には力がある……、その言葉の意味、\\n 少しわかった気がする」",
"401001512_31": "「ん? あ、お前はあの時の――」",
"401001512_32": "「わたしのことを助けてくれたの。\\n それに、このアイギスの盾も貸してくれて――」",
"401001512_33": "「みなさん、お疲れさまでした。\\n ちょうどこちらもクライマックスです」",
"401001512_34": "「ベルの歌が始まります。\\n ぜひ、聴いてあげてください」",
"401001512_35": "「どうやら、会場の方は何も問題ないみたいね」",
"401001512_36": "「安心したデスッ!」",
"401001512_37": "「うん、通信からでもすごい盛り上がってるのがわかる」",
"401001512_38": "「みんな無事で本当によかったですね」",
"401001512_39": "「小日向のことも、以前の助力も、併せて礼を言う」",
"401001512_40": "「いえ、構わないわ」",
"401001512_41": "「ミーナさんのおかげで、世界蛇を倒すことができました」",
"401001512_42": "「え、世界蛇を倒した……?\\n 何を言っているの」",
"401001512_43": "「さっき、みんなで――」",
"401001512_44": "「みんな、ライブに来てくれてありがとう。\\n 楽しんでくれていますか」",
"401001512_45": "「歌には力があります。とてもとても大きな。その力は希望へと\\n 繋がっている、わたしはそう思っています」",
"401001512_46": "「だから、わたしは精一杯の歌で、希望を呼びたい。\\n ――みなさん、聴いてください。世界への福音を……」"
}

View file

@ -0,0 +1,133 @@
{
"401001521_0": "「~♪ ~~♪」",
"401001521_1": "「ベルちゃんの歌が始まったよッ!」",
"401001521_2": "「ええ、聴こえているわ」",
"401001521_3": "「早く会場へ行くデスッ!」",
"401001521_4": "「今からじゃ、間に合わないと思うよ」",
"401001521_5": "「エクスドライブなら、間に合うかもしれませんが、\\n 変に目立ってしまいますね」",
"401001521_6": "「残念だけど、通信で我慢しましょう」",
"401001521_7": "「ああ、通信でも十分伝わってくる」",
"401001521_8": "「これが、希望の歌……なのかな?」",
"401001521_9": "「あなたたちが、世界蛇を倒した?」",
"401001521_10": "「ミーナさんも見ていましたよね。\\n あの巨大な蛇の怪物が消えるのを」",
"401001521_11": "「あれは――」",
"401001521_12": "「――ッ!?」",
"401001521_13": "「どうかしましたか?」",
"401001521_14": "「……何か、おかしくないかしら?」",
"401001521_15": "「――見てッ、空が――」",
"401001521_16": "「太陽が翳ってきてるデスよッ!?」",
"401001521_17": "「な、何が起きてるんですか?」",
"401001521_18": "「まさか……これは……」",
"401001521_19": "「ヤバイ空気が漂ってやがる……」",
"401001521_20": "「空が、邪悪に……」",
"401001521_21": "「そんな、街にカルマノイズがッ!」",
"401001521_22": "「会場からも悲鳴がッ!」",
"401001521_23": "「どうして……世界蛇が……」",
"401001521_24": "「復活したってのかよッ!?」",
"401001521_25": "「まさか、し損じていたというのかッ!?」",
"401001521_26": "「で、でも手ごたえは確かに――」",
"401001521_27": "「おちつけッ! とにかくもう一度倒すしかないッ!\\n エクスドライブの力が残っているうちに――」",
"401001521_28": "「ええ、そうね。一度倒せたのだから、何度だって――」",
"401001521_29": "「会場はどうするデスかッ!?\\n カルマイズで大混乱デスよッ」",
"401001521_30": "「おい、ちょっと待て、マジかよ……、\\n なんなんだこの状況はッ」",
"401001521_31": "「2体目の世界蛇……、それにあの怪物は……」",
"401001521_32": "「世界蛇って、1体じゃなかったんデスかッ!?」",
"401001521_33": "「まさか複数いるなんて……」",
"401001521_34": "「街にも沢山のカルマノイズが……」",
"401001521_35": "「ただのノイズじゃないんだぞッ!\\n なんなんだ、あの数はッ」",
"401001521_36": "「……わたしたちは、夢でも、見ているのか?」",
"401001521_37": "「ベルちゃん……、ベルちゃんを助けないとッ!」",
"401001521_38": "「響ッ!?」",
"401001521_39": "「…………」",
"401001521_40": "「ミーナッ!」",
"401001521_41": "「ええ、間違いないわ。\\n 忘れもしない、この感じ……」",
"401001521_42": "「世界蛇がやってくるッ!」",
"401001521_43": "「未来ちゃん、待ってッ!\\n わたしも連れて行ってッ」",
"401001521_44": "「ミーナさん……、\\n わかりましたッ」",
"401001521_45": "「…………」",
"401001521_46": "「ベルちゃんッ!」",
"401001521_47": "「ベルちゃんッ! 逃げるよッ!」",
"401001521_48": "「……逃げる? どうして?」",
"401001521_49": "「残念だけど、ライブはもう……」",
"401001521_50": "「ごめんね、ベルちゃんのライブを\\n 成功させてあげられなくて……」",
"401001521_51": "「フフ……」",
"401001521_52": "「何言ってるの? ライブは大成功よ。\\n 響たちのおかげでね」",
"401001521_53": "「え?」",
"401001521_54": "「本当に、素敵なライブだったわ。\\n しっかりと準備した甲斐があった」",
"401001521_55": "「響ッ!」",
"401001521_56": "「あいつは――」",
"401001521_57": "「ベアトリーチェッ!」",
"401001521_58": "「あら? ミーナじゃない、久しぶりね。\\n スクルドのお仲間はみんな元気かしら」",
"401001521_59": "「……好き勝手、殺しておいて、何を言うのッ!」",
"401001521_60": "「それは、わたしの邪魔をしたからでしょ。\\n 本当に、あなたたちも懲りないわね」",
"401001521_61": "「ウロボロスを殲滅するまで、絶対に退くことはないッ!」",
"401001521_62": "「フフ、怖い怖い。それよりほら、空をごらんなさい。\\n もうすぐ、あの子がやってくるわよ」",
"401001521_63": "「……あの子って?」",
"401001521_64": "「世界蛇よ」",
"401001521_65": "「世界蛇って、じゃあ、わたしたちが倒したのは……」",
"401001521_66": "「アレは、世界蛇なんかじゃない。\\n 世界蛇から産み落とされた欠片のような存在よ」",
"401001521_67": "「そんな……」",
"401001521_68": "「……このライブは、\\n ライブを装った世界蛇降臨の儀式だったということよ」",
"401001521_69": "「今更気づいてももう遅いわ。\\n さあ、世界蛇が降臨するわよッ」",
"401001521_70": "「マリアッ! アレ……」",
"401001521_71": "「何……? 空に、何かいる?」",
"401001521_72": "「な、な、な、なんデスかッ!? あのでっかいのはッ!」",
"401001521_73": "「空を、全部覆っているみたいです……生き物でしょうか?」",
"401001521_74": "「すごいでしょ? 可愛いでしょ?\\n いっぱいご飯を食べさせたんだから」",
"401001521_75": "「ふざけないでッ!\\n お前たちは、そうやって一体いくつの星を……」",
"401001521_76": "「仕方ないじゃない。\\n あの子のお腹を満たすには、沢山ご飯が必要なんだから」",
"401001521_77": "「ベ、ベルちゃん……?」",
"401001521_78": "「嘘……嘘だよ。\\n だってベルちゃんは、歌でみんなに希望を与えるって……」",
"401001521_79": "「こんなこと、するわけないよ」",
"401001521_80": "「立花ッ!」",
"401001521_81": "「おい、一体何が起きてるんだッ!?」",
"401001521_82": "「あら、装者勢ぞろいね。\\n こんな楽しい余興は久しぶりだわ」",
"401001521_83": "「何がどうなってやがるんだよ……」",
"401001521_84": "「……彼女が敵だった、ということかしら」",
"401001521_85": "「せっかくだから、みんなに紹介するわ。\\n アレが、わたしの大切な可愛い子供……世界蛇よ」",
"401001521_86": "「せ、世界蛇って、それじゃ、アタシたちが戦ってたのは?」",
"401001521_87": "「世界蛇から産み落とされた、ほんの小さな一部に過ぎないわ。\\n 大した力もない、偽物よ」",
"401001521_88": "「偽物……さっきのが?」",
"401001521_89": "「ア、アレで大した力もないなんて……ッ!?」",
"401001521_90": "「苦労したのよ? あの子、気まぐれだし。\\n おいしい餌を用意しないと、来てくれないんだから」",
"401001521_91": "「え、餌……?\\n それはここに集まった人たちのことを言ってるのかッ」",
"401001521_92": "「ええ、そうよ。\\n もちろん、あなたたち装者も含めてね」",
"401001521_93": "「人を餌だと? ふざけやがって」",
"401001521_94": "「あなたたちの歌も、いい餌になったわ」",
"401001521_95": "「米国でのライブは失敗したけど――」",
"401001521_96": "「今回は、あなたたちの歌が\\n あったから成功することができた」",
"401001521_97": "「それじゃ、ロサンゼルスの大災害は、あなたが……」",
"401001521_98": "「ベルちゃん、こんなことはやめてッ! ここにいるみんなは、\\n ベルちゃんの歌を聴きに来てくれた人たちなんだよ」",
"401001521_99": "「こんなこと間違ってるよッ!」",
"401001521_100": "「わたしの歌はあの子のためにあるの、\\n 餌なんかのために唄うわけないでしょ」",
"401001521_101": "「餌は餌らしく、\\n 黙ってあの子に食べられちゃえばいいのよ」",
"401001521_102": "「そんな……」",
"401001521_103": "「アイツと話すのは無駄よ」",
"401001521_104": "「アイツは、ウロボロスを率いる、世界蛇の巫女。\\n 人を……、いえ、星すらも餌としか見ていない」",
"401001521_105": "「で、でもッ! ベルちゃんは歌には力があるって、\\n 希望を呼ぶんだって――」",
"401001521_106": "「ええ、あったでしょう?\\n あの子を、世界の希望を呼ぶ力が」",
"401001521_107": "「世界蛇が、希望だなんて……」",
"401001521_108": "「言ってることがめちゃくちゃデスよッ!」",
"401001521_109": "「フフ、あなたたちにとっては絶望の方がよかったかしら?\\n わたしにとっては素敵な希望なんだけどね」",
"401001521_110": "「ひどい……」",
"401001521_111": "「見た目に騙されないで。あれは数千年以上生きて、\\n 殺戮を繰り返す、悪魔よ」",
"401001521_112": "「アイツを殺して世界蛇を止めないと、全ての並行世界が\\n 滅亡する。だから、なんとしてもここで――」",
"401001521_113": "「ミョルニル、ね。\\n フフ、そんな小さな針で、果たしてあの子と遊べるかしら」",
"401001521_114": "「嘘だと言ってよッ! ベルちゃんッ!」",
"401001521_115": "「ええ、嘘よ。全部が。\\n あなたと会ってから、今日までの日々の方がね」",
"401001521_116": "「……そして、これが本当のわたし。\\n フフ、改めてよろしくね」",
"401001521_117": "「立花ッ! ベルは敵だッ!\\n 切り換えろッ」",
"401001521_118": "「で、でも――ッ!」",
"401001521_119": "「甘いのね。本当に」",
"401001521_120": "「……そうだ、そんなあなたにピッタリの\\n プレゼントをあげるわ」",
"401001521_121": "「え――なッ!? グハッ!」",
"401001521_122": "「響ッ!?」",
"401001521_123": "「だ、大丈夫……」",
"401001521_124": "(今、何かがわたしの中に……?)",
"401001521_125": "「きっと気に入ってくれると思うわ。\\n ただし、この場所から生きて帰れたらだけどね」",
"401001521_126": "「ガンドをこんなに……ッ!」",
"401001521_127": "「響、しっかりッ! 今は戦わないとッ!」",
"401001521_128": "「……う、うんッ!」",
"401001521_129": "「街にも、沢山のカルマノイズが……」",
"401001521_130": "「このままでは、とてつもない被害がでる。\\n ……いいえ、それどころか、この世界が終わる」"
}

View file

@ -0,0 +1,60 @@
{
"401001522_0": "「はあッ、はあッ……」",
"401001522_1": "「くそッ! キリがねーッ!\\n どれだけ出てくるんだよッ」",
"401001522_2": "「エクスドライブの力でかろうじて持ちこたえてはいるが……」",
"401001522_3": "「こうしてる間にも、世界蛇は……」",
"401001522_4": "「アレが落ちてきたらどうなっちゃうデスか……」",
"401001522_5": "「考えたくはないけど、\\n アイツの言葉が本当なら無事では済まないでしょうね」",
"401001522_6": "「フフ、疑うなんてひどいわね。\\n わたしは嘘なんてついてないのに」",
"401001522_7": "「これまでわたしたちを謀っていた者がよく言う……」",
"401001522_8": "「あなたたちが勝手に勘違いしただけでしょ。\\n いろいろなことを都合よくね」",
"401001522_9": "「ライブだって心から成功させたいと思ってたわ」",
"401001522_10": "「おかげで、あの子を呼ぶことができた」",
"401001522_11": "「屁理屈こねやがって……ッ!」",
"401001522_12": "「ベアトリーチェ様」",
"401001522_13": "「石屋恭二……やはり貴様もいたか」",
"401001522_14": "「ユリウスか。同じ組織の副官同士、\\n 顔を合わせるのも久しぶりですね」",
"401001522_15": "「こちらは二度と貴様の顔など見たくはなかった」",
"401001522_16": "「そうですか。それは結構。\\n 敵同士でなれ合う意味もありませんから」",
"401001522_17": "「石屋さんまで……」",
"401001522_18": "「それより、フフ……時が来たわね。\\n さあ、刮目しなさい」",
"401001522_19": "「食事の時間よ。世界蛇。\\n この世界を、この星を丸ごと食らいなさいッ」",
"401001522_20": "「ベルちゃんッ! もうやめようよッ!\\n こんなこと……」",
"401001522_21": "「どうしてやめないといけないの?」",
"401001522_22": "「これが世界蛇の母、そして先史文明期の巫女である\\n わたしの果たすべき役割なんだから」",
"401001522_23": "「先史文明期の巫女……まさか、フィーネなのかッ!?」",
"401001522_24": "「あら、並行世界のわたしに会ったことがあるみたいね」",
"401001522_25": "「パラダイムシフトによって常に存在する可能性が\\n あるわけだから不思議じゃないけど」",
"401001522_26": "「でも、今のわたしはフィーネであり、ベアトリーチェでもあるの。\\n まあ、どちらで呼ばれようとあまり変わらないけどね」",
"401001522_27": "「またしてもわたしたちの前に立ちはだかるか……ッ」",
"401001522_28": "「あなたを倒すのはわたしよッ!\\n 世界蛇もろとも、必ず葬り去る」",
"401001522_29": "「街の上空に巨大な影が出現していますッ!」",
"401001522_30": "「なんだとッ!?」",
"401001522_31": "「向こうの世界で、一体何が……」",
"401001522_32": "「これは……」",
"401001522_33": "「巨大な……蛇。\\n アレが、マリアたちの話していた――」",
"401001522_34": "「世界蛇……。とんでもないものが現れたわね……」",
"401001522_35": "「了子くんッ! アレは――」",
"401001522_36": "「多分、前代未聞の災厄よ。\\n 並行世界全てを巻き込んだ……ね」",
"401001522_37": "「アレこそが魔王ッ!\\n 僕という英雄を引き立てる最高の敵ですッ」",
"401001522_38": "「ウェハハハッ!\\n みなぎってきましたよッ さあ、かかって来なさいッ」",
"401001522_39": "「むう……」",
"401001522_40": "「そこの自称英雄さんの戯言はともかく、\\n あんなものが顕現するなんてね……」",
"401001522_41": "「だが、急にあんなものが現れるとは……」",
"401001522_42": "「アレは実体ではないわ。空に映った影のようなモノ。\\n 本体は恐らく……」",
"401001522_43": "「装者たちが、戦っているということか」",
"401001522_44": "「…ええ」",
"401001522_45": "「ミョルニル……さすがの威力ね。\\n けれど、それだけではもう届かない」",
"401001522_46": "「やはり、出力が足りないかッ!」",
"401001522_47": "「ここに来るまでに相当使っちゃったものね……」",
"401001522_48": "「くッ……」",
"401001522_49": "「やっぱり、そんな小さな針じゃ、あの子と遊ぶのは無理ね」",
"401001522_50": "「さて、見るべきものも見たし、十分楽しめたから、\\n わたしは先に失礼するわ」",
"401001522_51": "「待ちなさいッ!」",
"401001522_52": "「ミーナも早くこの世界から逃げたほうがいいわよ。\\n 尻尾を巻いてね」",
"401001522_53": "「それとも、星が食われる瞬間を見ていく?\\n それも楽しそうだけど」",
"401001522_54": "「誰がッ!」",
"401001522_55": "「待って、ベルちゃんッ!」",
"401001522_56": "「響、あなたとの時間はとても楽しかったわ」",
"401001522_57": "「機会があればまた会いましょう」"
}

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