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{
"366000111_0": "未知の世界へッ!",
"366000111_1": "「ここは……どこ……?」",
"366000111_2": "「ねえ、クリスちゃん――」",
"366000111_3": "「――って、いないッ!?」",
"366000111_4": "「クリスちゃーーーんッ!!\\n どこなのーーーッ」",
"366000111_5": "「…………」",
"366000111_6": "(わたし1人、だけなんだ……)",
"366000111_7": "「……いやッ! まだそうと決まったわけじゃない。\\n 案外近くにいるかもしれないし、探しに――」",
"366000111_8": "「…………」",
"366000111_9": "「――ッ!?」",
"366000111_10": "「――!!」",
"366000111_11": "「うわッ!?」",
"366000111_12": "「この威力……この気配……、\\n 明らかに人間じゃないッ」",
"366000111_13": "「しかも――」",
"366000111_14": "「囲まれちゃったッ!?」",
"366000111_15": "「ええっと……。わたし、友達を探していまして、\\n 決して怪しいものではないのですが……」",
"366000111_16": "「…………」",
"366000111_17": "「なんとなくそんな気がしてたけど、やっぱり話が通じないッ!\\n それにこの殺気……ッ」",
"366000111_18": "「だったら――。\\n 抵抗させてもらいますッ」",
"366000111_19": "「クリスちゃんに会う前に、\\n 倒れるわけにはいかないのでえええッ」",
"366000111_20": "「なんとか切り抜けたけど、\\n 何だったんだろう、あの人たち……」",
"366000111_21": "「それに、ここはいったいどこなんだろう?」",
"366000111_22": "「よく見るとあの神殿、世界史の教科書で前に見たような……。\\n 確か、ヨーロッパの神殿があんな感じだったような」",
"366000111_23": "「未来と『行きたいねー』なんて話してたけど、\\n こんな形で来るなんて想定外だよう……」",
"366000111_24": "「……通信機も繋がらないし、\\n 並行世界だよね、きっと……」",
"366000111_25": "「――ん?」",
"366000111_26": "「…………」",
"366000111_27": "「色のある人……ッ! よかったッ!\\n あの――」",
"366000111_28": "「見つけたぞ!」",
"366000111_29": "「え――?」",
"366000111_30": "「いくぞ! ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>――!!」",
"366000111_31": "「うわあああああ――ッ!?」",
"366000111_32": "「おまえが邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主だな!\\n もう逃がさないぞ」",
"366000111_33": "「コ……、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>……?」"
}

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@ -0,0 +1,30 @@
{
"366000121_0": "数時間前――",
"366000121_1": "「こちらC班、立花響と雪音クリスッ!\\n 目標ポイントに到着しましたッ」",
"366000121_2": "「今のところ、周囲に敵影は見えないな」",
"366000121_3": "「A班、B班もポイントに到着したようだ。\\n このまま作戦行動を開始してくれ」",
"366000121_4": "「了解ですッ!」",
"366000121_5": "「ところで、今回の件について、\\n ざっくりとしか経緯を聞いてないんだが……」",
"366000121_6": "「すまない、そうだったな。\\n 本格的に作戦が始まる前に改めて詳細を説明しておこう」",
"366000121_7": "「この国の古代遺跡にて、\\n 聖遺物らしきものが発見されたのが事の発端となった」",
"366000121_8": "「聖遺物、らしきもの……」",
"366000121_9": "「遺跡の壁画に残されていた記録から、\\n その聖遺物は現在『黄金の枝』と仮称されています」",
"366000121_10": "「記録の内容から、神話の時代に登場する\\n アイテムと同一のものではないかと考えられているんです」",
"366000121_11": "「それは、アイネイアスが冥界へと赴く際、\\n 同行するシビュレが持っていくよう予言したもの……」",
"366000121_12": "「持ち主を異世界へ導くと同時に、\\n 帰り道を指し示すものであったとも言われています」",
"366000121_13": "「ふうん……。そのなんとかっていう聖遺物が、\\n またぞろ暴走でもしでかしたのか」",
"366000121_14": "「そういうわけではないのだが……。\\n 見つかった場所が内戦中の小国でな……」",
"366000121_15": "「今も、政府軍と反政府軍が激しく争っている。\\n そんな争いの真っただ中の遺跡から、偶然発見されたんだ」",
"366000121_16": "「それじゃ、もしかして取り合いに……?」",
"366000121_17": "「それがどんな力を持ってるかわからないが、聖遺物には\\n 戦況を一気にひっくり返せちまうようなものもあるからな……」",
"366000121_18": "「そういうことだ」",
"366000121_19": "「特に、壁画の内容から『理想の世界へ行く力』が\\n あるのではないかと、反政府軍が過剰に反応しているらしい」",
"366000121_20": "「反政府軍はもう、その聖遺物を\\n 手に入れてるかもしれないのか」",
"366000121_21": "「わからない。だが、反政府軍はすでに\\n 遺跡内に展開しているらしい。十分に注意してくれ」",
"366000121_22": "「了解ですッ!\\n それでは目標地点まで、最速で、最短で、まっすぐに――」",
"366000121_23": "「いや、こっちから行くまでもなく、お出迎えみたいだぞ」",
"366000121_24": "「アルカ・ノイズッ!?」",
"366000121_25": "「こんなもんまで用意してるのか――」",
"366000121_26": "「目標は遺跡の中だ。\\n さっさと倒していくぞ。一直線にな」",
"366000121_27": "「そ、それ、わたしのセリフだよ……ッ!?」"
}

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@ -0,0 +1,36 @@
{
"366000122_0": "「こちらA班。本部、聞こえますか?」",
"366000122_1": "「ああ、聞こえている。\\n 反政府軍の状況はどうだ」",
"366000122_2": "「予想通りね。\\n アルカ・イズの使用を確認したわ」",
"366000122_3": "「事前の情報通り、\\n 反政府軍は本格的に錬金術師と組んでいると思われます」",
"366000122_4": "「やはりか……。\\n ますます、聖遺物を奪わせるわけにはいかないな」",
"366000122_5": "「ええ。引き続き遺跡周辺の\\n アルカ・イズを掃討しつつ、遺跡内部を目指すわ」",
"366000122_6": "「切ちゃん、一気に行くよッ!」",
"366000122_7": "「合点承知デースッ!」",
"366000122_8": "「なッ!?\\n アルカ・イズがあっさりと……ッ」",
"366000122_9": "「だ、ダメだッ! 敵うわけないッ!\\n 逃げろ――ッ」",
"366000122_10": "「こちらB班。\\n 敵拠点、制圧しました」",
"366000122_11": "「残った兵士たちは逃げて行ったデスよ」",
"366000122_12": "「調ちゃん、切歌ちゃん、お疲れ様」",
"366000122_13": "「よし、これで敵の援軍は当分防げるだろう」",
"366000122_14": "「よかったデスッ!\\n それではアタシたちも遺跡の方に――」",
"366000122_15": "「待ちやがれ――ッ! お前たちのような小娘に\\n やられたとあっては、兵士の名折れッ」",
"366000122_16": "「これならどうだッ!\\n もしもの時のためのとっておきだッ」",
"366000122_17": "「前言撤回……」",
"366000122_18": "「まだ、制圧できていなかったみたいです……」",
"366000122_19": "「――そうか。\\n もうひと踏ん張り頼めるか」",
"366000122_20": "「もちろんデスッ!\\n サクッと倒して、遺跡に急ぐデスよッ」",
"366000122_21": "「うん、そうだね。\\n わたしと切ちゃんの力、見せてやろうッ」",
"366000122_22": "「ここが、古代遺跡……。\\n 思ってたより入り組んでるね」",
"366000122_23": "「しかも、かなり脆そうだ。政府軍と反政府軍の\\n 衝突のせいであちこち崩れてるみたいだな」",
"366000122_24": "「おかげで地図も全然役に立たないし……」",
"366000122_25": "「クリスちゃん、アルカ・ノイズが出てきても、\\n いつもみたいにミサイルを撃ったらダメだよ」",
"366000122_26": "「いつもみたいにって……、\\n 語弊があるだろその言い方はッ」",
"366000122_27": "「それより、時にあたしのミサイル以上にミサイルらしい\\n お前こそ気を付けろよな」",
"366000122_28": "「C班、聞こえるか?\\n 応答してくれ」",
"366000122_29": "「こちらC班。遺跡内に入ることができたんですけど、\\n 進むのに手間取っていまして……」",
"366000122_30": "「焦る必要はない。そのまま遺跡のルート確保を頼む。\\n 班、班もじきに合流できるはずだ」",
"366000122_31": "「みんなも来られそうなんですねッ!」",
"366000122_32": "「そうなりゃ、穏便に鎮圧できるかもな」",
"366000122_33": "「そうなることを祈っている。\\n 頼んだぞ、お前たち」"
}

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@ -0,0 +1,16 @@
{
"366000131_0": "「……クリスちゃん、あれ見てッ!」",
"366000131_1": "「ああ、反政府軍の奴らだ。\\n やっと追いつけたかッ」",
"366000131_2": "「貴様らはッ!?」",
"366000131_3": "「国連のシンフォギア……ッ!」",
"366000131_4": "「だが、一歩遅かったようだな。\\n 『黄金の枝』は既に我らが手に……ッ」",
"366000131_5": "「お願いです。降伏してください……ッ!」",
"366000131_6": "「ならんッ!\\n 異世界へ導く力があるというこの聖遺物は我らのものッ」",
"366000131_7": "「その通りッ! 我ら民族の『約束の地』に至り、\\n 憎き政府軍に鉄槌を下す力を得るために……ッ」",
"366000131_8": "「ええッ!? そんな力があるのッ!?\\n エルフナインちゃんはそんなこと言ってなかったけど……」",
"366000131_9": "「どうせ都合よく解釈してんだろ。\\n おいコラ、痛い目見る前に渡したほうが身のためだぞ」",
"366000131_10": "「うるさいッ!\\n こちらにはまだ、これがある……ッ」",
"366000131_11": "「ククク、こいつらがお前らの相手だッ!」",
"366000131_12": "「チッ、その隙にとんずらする気かッ!」",
"366000131_13": "「そうは、させるかああああッ!」"
}

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@ -0,0 +1,38 @@
{
"366000132_0": "「くそッ!\\n こんな狭いところにワンサカと……ッ」",
"366000132_1": "「立花ッ! 雪音ッ!」",
"366000132_2": "「どうやら、クライマックスには間に合ったみたいね」",
"366000132_3": "「翼さんッ! マリアさんッ!」",
"366000132_4": "「主役は遅れてくるものなんデスッ!」",
"366000132_5": "「道に迷っちゃったけど、間に合ってよかった」",
"366000132_6": "「お前らッ!」",
"366000132_7": "「そ、装者が6人も……ッ!」",
"366000132_8": "「くッ……こうなったら――ッ!」",
"366000132_9": "「ま、待てッ!\\n これ以上、アルカ・イズを出したら……ッ」",
"366000132_10": "「見ろッ! 遺跡が限界だ……ッ!\\n このままでは生き埋めになってしまうぞッ」",
"366000132_11": "「ここまで来て負けるわけにはいかないのだッ!\\n 仕方が無いだろうッ」",
"366000132_12": "「仲間割れッ!?」",
"366000132_13": "「しめたぞ。\\n その隙に――、」",
"366000132_14": "「ぐあッ!?\\n 黄金の枝がケースからッ」",
"366000132_15": "「ハッ!\\n 大切なもんなら、目を離すなってのッ」",
"366000132_16": "「クリス先輩、流石ッ!」",
"366000132_17": "「大当たりデースッ!」",
"366000132_18": "「しかしッ、このままでは遺跡が崩れる……ッ!\\n マリア、わたしたちで天井をッ」",
"366000132_19": "「ええッ! 調、切歌も手伝いなさいッ!」",
"366000132_20": "「うんッ!\\n 柱を支えて、崩落を抑える……ッ」",
"366000132_21": "「了解デースッ!」",
"366000132_22": "「立花ッ! 雪音ッ!\\n お前たちは――ッ」",
"366000132_23": "「みなまで言うなッ!\\n ――とっくに動き出してるんだよッ」",
"366000132_24": "「――黄金の枝を確保しますッ!」",
"366000132_25": "「させるかッ!\\n アルカ・イズ、奴らを止めろ……ッ」",
"366000132_26": "「――道は開いたッ!\\n 突っ込むぞッ」",
"366000132_27": "「届けえええええッ!」",
"366000132_28": "「――掴んだッ!」",
"366000132_29": "「よしッ!」",
"366000132_30": "「……って、うわッ!?」",
"366000132_31": "「何これッ!?」",
"366000132_32": "「まさか、こんなタイミングで起動したのかッ!?\\n 早く、手を放せッ」",
"366000132_33": "「ダメ、引き寄せられて――ッ!」",
"366000132_34": "「立花ッ! 雪音――ッ!」",
"366000132_35": "「2人が、消えた……、だと……」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"366000211_0": "邂逅ッ!青銅聖闘士",
"366000211_1": "「いてて……」",
"366000211_2": "「聖遺物の光に飲み込まれて――。\\n って、あたしたちどうなったんだ」",
"366000211_3": "「それに、あいつがいない……」",
"366000211_4": "(あの時、どこかに飛ばされるような感覚があった。\\n きっと、あいつもあたしと同じように……",
"366000211_5": "「……おいッ! 聞こえるかッ!?\\n 近くにいるなら返事しろッ」",
"366000211_6": "「……ッ!\\n ギリギリまで、手を握ってたはずなのに……」",
"366000211_7": "「それにしても、ここはどこだよ……?\\n とりあえず、周囲を調べてみるか」",
"366000211_8": "(本部にも、あいつにすら通信が繋がらない……。\\n どうやら普通の場所じゃないようだな",
"366000211_9": "(異世界へと導く聖遺物、黄金の枝か……。\\n ここは、未知の並行世界なのか",
"366000211_10": "「とにかく無事でいろよ、バカ……」",
"366000211_11": "「見慣れない建物ばっかりだな。\\n なんなんだ、この場所……」",
"366000211_12": "「――ッ!? 誰だッ!」",
"366000211_13": "「…………」",
"366000211_14": "「人間……じゃないようだな。\\n おいッ こっちの言ってることはわかるか」",
"366000211_15": "「問答無用かよッ!\\n そういうつもりなら、こっちも遠慮はなしだッ」"
}

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@ -0,0 +1,13 @@
{
"366000212_0": "「……なんなんだよッ!\\n こいつのタフさはッ」",
"366000212_1": "「…………」",
"366000212_2": "(銃弾がまともに当たってるはずなのに、\\n あまり効いてない……",
"366000212_3": "「――ッ!?」",
"366000212_4": "「……くッ!\\n こっちの攻撃だけ効かないなんて反則だろッ」",
"366000212_5": "「これなら、どうだッ!」",
"366000212_6": "「……ッ!\\n こいつ、実体がないのかッ」",
"366000212_7": "(だから手ごたえが無かったってことか。\\n だが――ッ",
"366000212_8": "「完全に効かないってわけじゃ、ないらしいなッ!!」",
"366000212_9": "「ふー……。\\n 迷子探しで忙しいってのに、手間取らせやがって」",
"366000212_10": "「あれは……宮殿?\\n よし、あそこに行ってみるか」"
}

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@ -0,0 +1,32 @@
{
"366000221_0": "(薄暗いな……)",
"366000221_1": "「――そこにいるのは誰だ!」",
"366000221_2": "「――ッ!」",
"366000221_3": "「ここはぼくが!\\n ――ネビュラチェーン」",
"366000221_4": "「なッ!?\\n 鎖が迫って――ッ」",
"366000221_5": "「その身のこなし、そして見たことの無い<ruby=クロス>聖衣</ruby>、\\n おまえが、<ruby=アテナ>女神</ruby>の言っていた邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主か……!」",
"366000221_6": "「はあッ!?」",
"366000221_7": "「――ならば受けよ、このドラゴン最大の奥義を!」",
"366000221_8": "「おいッ!\\n ちょっと待てって――ッ」",
"366000221_9": "「<ruby=ろざん>廬山</ruby>――」",
"366000221_10": "「――待って、<ruby=しりゅう>紫龍</ruby>!」",
"366000221_11": "「<ruby=しゅん>瞬</ruby>……なぜ止める?」",
"366000221_12": "「その人に敵意が無いみたいだったから……」",
"366000221_13": "「こっちの話が通じるだけ、\\n さっきのヤツとは違う手合いだってのはわかった」",
"366000221_14": "「その、\\n <ruby=クロス>聖衣</ruby>やら<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>やらってのはさっぱりだけど――」",
"366000221_15": "「いきなり攻撃されなきゃいけないような\\n 心当たりがないことは確かだ」",
"366000221_16": "「すみません。\\n さっきまで正体不明の敵に襲撃され続けていたので……」",
"366000221_17": "「ぼくは瞬。\\n よければ名前を聞いてもいいですか」",
"366000221_18": "「雪音クリス。\\n ちゃんと言葉が通じそうでよかったよ」",
"366000221_19": "「敵意を向けてすまなかった。\\n オレの名は紫龍、<ruby=ドラゴン>龍星座</ruby>の<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>だ」",
"366000221_20": "「ぼくはアンドロメダ星座の<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>です」",
"366000221_21": "「あと2人の仲間とここに来たはずなんだけど、\\n はぐれてしまって……」",
"366000221_22": "「待て待て、<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>? またよく分からない単語だな……。\\n おかげで全然話が入ってこないんだが――」",
"366000221_23": "「これは――、\\n ぼくのチェーンが警戒してる」",
"366000221_24": "「今度こそヤツらか!」",
"366000221_25": "「こいつら、また――ッ!」",
"366000221_26": "「こっちはぼくが!\\n 紫龍は反対側をお願い」",
"366000221_27": "「ああ、任せろ!」",
"366000221_28": "「クリスといったな。おまえは下がっていろ。\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>でないなら、ヤツらの相手は危険だ!」",
"366000221_29": "「いや、あたしも戦う。\\n ――護られるのは性分じゃないからなッ」"
}

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@ -0,0 +1,16 @@
{
"366000222_0": "「――いけ、チェーンよ!\\n サンダーウェーブ」",
"366000222_1": "「受けてみろ、<ruby=ろざんしょうりゅうは>盧山昇龍覇</ruby>――!」",
"366000222_2": "「なッ……、とんでもない威力じゃねーかッ!」",
"366000222_3": "(あたしはかなり苦労したっていうのに、\\n あっさりと……",
"366000222_4": "「けど、せめて足手まといにならないようにッ!」",
"366000222_5": "「もう、大丈夫みたいだ。\\n 人ともケガはない」",
"366000222_6": "「ああ……。\\n しかし、おまえも十分に戦えるのだな」",
"366000222_7": "「……あんたらに言われると複雑だけどな。\\n なんでそんなに強いんだ」",
"366000222_8": "「オレたち<ruby=セイント>聖闘士</ruby>は<ruby=クロス>聖衣</ruby>を得るために、\\n 極限まで肉体を鍛え、更に<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を高めている」",
"366000222_9": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を高めることで、攻撃や技を強化してるんです」",
"366000222_10": "「いやだから、専門用語が多すぎるんだが……」",
"366000222_11": "「こちらからも聞きたいことがある」",
"366000222_12": "「<ruby=セイント>聖闘士</ruby>でないようだが、おまえの纏うその鎧はなんだ!?\\n そして、なぜ戦闘中に歌を唄ってるんだ……」",
"366000222_13": "「そこはぼくも気になっていました! ぼくたち、\\n 今後のためにもお互い情報交換をした方がいいみたいだ」"
}

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@ -0,0 +1,24 @@
{
"366000231_0": "「…………」",
"366000231_1": "「紫龍、瞬、<ruby=せいや>星矢</ruby>はここにはいないようだ――」",
"366000231_2": "(ともに来たはずだが、\\n 何者かの妨害を受けたか……",
"366000231_3": "(オレたちがそろっていることで、\\n 都合の悪いことでもあったのか",
"366000231_4": "「とにかく、このまま調査を進めるとしよう。\\n 星矢たちもきっとどこかで行動を起こしているだろうからな」",
"366000231_5": "「なに!?」",
"366000231_6": "「不意打ちとは卑怯な――、\\n くらえ ダイヤモンドダスト」",
"366000231_7": "「こいつらはいったい……」",
"366000231_8": "「しかし、ここは……<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>の守護宮にそっくりだ」",
"366000231_9": "(いったいどういうことだ?\\n まるでこの世界は、<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>そのもののようだが……)",
"366000231_10": "「この世界にいるという邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主とは、\\n いったい何者なのか……」",
"366000231_11": "「――!」",
"366000231_12": "「また貴様らか。\\n 何度来ても同じこと」",
"366000231_13": "「ダイヤモンドダストー!」",
"366000231_14": "「…………」",
"366000231_15": "「な!?\\n ダイヤモンドダストが効かない」",
"366000231_16": "「…………」",
"366000231_17": "「ならば、これならどうだ!\\n オーロラサンダーアターック」",
"366000231_18": "「ククク……」",
"366000231_19": "「な!!\\n ――貴様は」",
"366000231_20": "「<ruby=げんろうまおうけん>幻朧魔皇拳</ruby>――!!」",
"366000231_21": "「ぐあああああ――!?」"
}

View file

@ -0,0 +1,47 @@
{
"366000311_0": "内なる力、小宇宙ッ!",
"366000311_1": "「いくぞ! ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>――!!」",
"366000311_2": "「うわあああああ――ッ!?」",
"366000311_3": "「おまえが邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主だな!\\n もう逃がさないぞ」",
"366000311_4": "「コ……、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>……?」",
"366000311_5": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>って……?\\n と言うか、あなたは誰……ッ」",
"366000311_6": "「とぼけるな!\\n おまえがあの戦士の影を操ってるんだろ」",
"366000311_7": "「いやいやいや、わたしもあいつらに――」",
"366000311_8": "「騙されるか!\\n ――燃え上がれ、オレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ!」",
"366000311_9": "「――ッ!?\\n これ……まるで師匠並みの迫力――ッ」",
"366000311_10": "「はぁああ――!\\n ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>――!」",
"366000311_11": "「うくッ!?\\n ぐううううううッ」",
"366000311_12": "(……ダメだ、半端な力じゃ押し負けるッ!)",
"366000311_13": "「――だったらッ!」",
"366000311_14": "「どうだ!」",
"366000311_15": "「なに!?\\n <ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>を受けきっただって!!」",
"366000311_16": "「それに、その黄金の輝き……。\\n まさか、おまえは<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>なのか!?」",
"366000311_17": "「<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>……?\\n ううん、シンフォギア装者だよ」",
"366000311_18": "「シンフォギア……?」",
"366000311_19": "「うんッ! わたしはただいま絶賛迷子中で、友達を探していて、\\n 『邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主』じゃないと思う。たぶんッ!」",
"366000311_20": "「…………」",
"366000311_21": "「確かに、よく見ると<ruby=クロス>聖衣</ruby>でもないようだ。\\n ……悪かった。どうやら、オレの早とちりだった……」",
"366000311_22": "「誤解が解けてよかったあ。\\n あ、そうそう。わたしの名前は立花響っていうんだッ」",
"366000311_23": "「オレは<ruby=ペガサス>天馬星座</ruby>の<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>、星矢だ」",
"366000311_24": "「<ruby=ひょうが>氷河</ruby>、紫龍、瞬、星矢……。\\n よく来てくれました」",
"366000311_25": "「<ruby=さおり>沙織</ruby>さん、いったい何があったんだ」",
"366000311_26": "「強い、胸騒ぎを感じたのです。\\n そしてその直後――」",
"366000311_27": "「――ここではない、この世界とは異なる世界で、\\n 邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じました……」",
"366000311_28": "「邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>……?」",
"366000311_29": "「そうです。この胸騒ぎの中心には、\\n その邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を持つ者の存在がある……」",
"366000311_30": "「その者はやがて、この世界にも\\n 災いをもたらすかもしれません」",
"366000311_31": "「なるほど……。\\n それでオレたちが呼ばれたのか……」",
"366000311_32": "「ぼくたちで調査を?」",
"366000311_33": "「今<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>たちは、<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>を空けることができません。\\n 手厚い支援も難しいでしょう……」",
"366000311_34": "「恐らく、とても危険な任務となりますが……。\\n 行ってくれますか」",
"366000311_35": "「もちろんです。\\n 我らは<ruby=アテナ>女神</ruby>の<ruby=セイント>聖闘士</ruby>なのですから」",
"366000311_36": "「ああ、オレたちに任せてくれ!」",
"366000311_37": "「彼の地へは、わたしの力で送り届けましょう。\\n さぁ、行くのです<ruby=アテナ>女神</ruby>の<ruby=セイント>聖闘士</ruby>たちよ」",
"366000311_38": "「なるほど。その、アテナさん? からの任務で、\\n 調査のためにこの世界に来たんだ……」",
"366000311_39": "「ああ。見たことのない<ruby=クロス>聖衣</ruby>のようなものを纏っていたから、\\n 邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主と勘違いして……。本当に悪かった」",
"366000311_40": "「ううん、人違いしても仕方ないよ。\\n わたし自身、どうしてここにいるのか分からないんだから」",
"366000311_41": "「キミは、『黄金の枝』という物の力に巻き込まれ、\\n この世界に飛ばされてきたんだったな」",
"366000311_42": "「うん、たぶんね。\\n そして、あなたと同じように仲間とはぐれて……」",
"366000311_43": "「――ッ!」",
"366000311_44": "「こいつら、\\n また現れたか……」"
}

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@ -0,0 +1,58 @@
{
"366000312_0": "「いっぱい出てきた……ッ!\\n でも、負けないッ」",
"366000312_1": "「――ッ!\\n シンフォギアの攻撃が、あんまり効いてない――ッ」",
"366000312_2": "「うわああああッ!」",
"366000312_3": "「大丈夫か!?」",
"366000312_4": "「く、うう……」",
"366000312_5": "「うんッ!\\n 大丈夫……ッ」",
"366000312_6": "「クリスちゃんは、もっと大変な状況にいるかもしれないんだ。\\n 早く探しに行かないと――」",
"366000312_7": "「だからッ!\\n こんなところで、わたしが倒れていられるかああああッ」",
"366000312_8": "「はあ、はあ――」",
"366000312_9": "(この子も、誰かのために必死に戦っているのか)",
"366000312_10": "「くッ!\\n まだ倒せない……ッ」",
"366000312_11": "「伏せろ!\\n ここはオレに任せてくれ」",
"366000312_12": "「――ッ!」",
"366000312_13": "「うおおおおおお、燃えろオレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ!",
"366000312_14": " ――ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>!」",
"366000312_15": "「ありがとう……。\\n すごい、アレを一気に……」",
"366000312_16": "「なあ、もしよかったら、\\n 仲間が見つかるまで行動を共にしないか」",
"366000312_17": "「キミとなら、協力し合えるんじゃないかって思うんだ」",
"366000312_18": "「――ッ!」",
"366000312_19": "「うんうんッ!\\n 一緒に仲間を見つけようねッ」",
"366000312_20": "「ところでさ。さっきから話に出てくる、クロスとかセイントとか\\n コスモっていうのが、ちんぷんかんぷんなんだけど……」",
"366000312_21": "「ああ、説明しておいた方がいいよな」",
"366000312_22": "「オレたち<ruby=セイント>聖闘士</ruby>は、<ruby=アテナ>女神</ruby>を護るために戦う闘士なんだ」",
"366000312_23": "「位によって、<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>とか、\\n <ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>とかって呼ばれている」",
"366000312_24": "「あなたは<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>なんだねッ!」",
"366000312_25": "「ああ。そして、<ruby=クロス>聖衣</ruby>は<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の証。\\n こんなふうに纏うことで<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の肉体を守るんだ」",
"366000312_26": "「神話の時代から存在している神聖なもので、\\n それぞれの星座に対応している」",
"366000312_27": "「わたしたちで言う、聖遺物みたいなものなのかな?」",
"366000312_28": "「えーと、星座に対応しているっていうことは\\n あなたの<ruby=クロス>聖衣</ruby>は――」",
"366000312_29": "「オレは<ruby=ペガサス>天馬星座</ruby>を守護星座に持っている。\\n これは、ペガサスの<ruby=クロス>聖衣</ruby>なんだ!」",
"366000312_30": "「なるほど、\\n 難しいけど、ここまではギリギリ理解しましたッ」",
"366000312_31": "「そして、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>とは――」",
"366000312_32": "「キミは自分の体内に宇宙を感じたことがあるか?」",
"366000312_33": "「えええッ!? 宇宙ッ!?\\n たぶん、無いと思いますけど……」",
"366000312_34": "「オレたち<ruby=セイント>聖闘士</ruby>はその体内にある宇宙、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を<ruby=ビッグバン>爆発</ruby>させる\\n ことで闘志を上昇させ、超人的な力を生み出しているのさ」",
"366000312_35": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させられなければ<ruby=セイント>聖闘士</ruby>としての技は使えないし、\\n 守護星座に選ばれて<ruby=クロス>聖衣</ruby>を纏うこともできないんだ」",
"366000312_36": "(思考回路がショートする音)",
"366000312_37": "「あ、あうう……途中まではついていけてたのに、\\n 結局ちんぷんかんぷんに……」",
"366000312_38": "「でも、クリスちゃんならわかると思うから、\\n その辺のことはクリスちゃんに任せようッ」",
"366000312_39": "「とにかく、すんごいパワーを使いこなせるってことだよねッ!」",
"366000312_40": "「まあ、それでもいいよ」",
"366000312_41": "「それがあるから、さっきの敵に、\\n わたしより攻撃が効いているように見えたのかな……」",
"366000312_42": "「かもしれないな。きっとあの戦士の影は、\\n 邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主が操っているんだ」",
"366000312_43": "「その人を探しに来たんだよね?」",
"366000312_44": "「ああ。この世界のどこかにいるはずなんだ。\\n <ruby=アテナ>女神</ruby>がそう感じた以上、間違いないはず……」",
"366000312_45": "「もしかしたらクリスちゃんも、\\n その邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主に捕まって……」",
"366000312_46": "「その可能性も十分考えられる――」",
"366000312_47": "「だったら急がなくちゃッ!\\n 早くクリスちゃんを助けにいかないとッ」",
"366000312_48": "「この辺り……戦闘の跡がないか?」",
"366000312_49": "「……うん。あちこちに――、\\n って、これッ」",
"366000312_50": "「どうしたんだ?」",
"366000312_51": "「この銃弾の跡……。\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>の仲間に銃を使う人はいないよね?」",
"366000312_52": "「ああ。\\n オレたちの技で、こんな跡は残らないはずだ」",
"366000312_53": "「それなら間違いないよ。\\n ここで、クリスちゃんが戦ってたんだッ」",
"366000312_54": "「ここを通ったことは間違いないようだな」",
"366000312_55": "「うんッ!\\n きっともうすぐ会えるはず……ッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,20 @@
{
"366000321_0": "「その鎧は、シンフォギアというのか……」",
"366000321_1": "「唄うことで力を発揮するなんて、すごいですね」",
"366000321_2": "「ああ、あたしらの力の源は、\\n フォニックゲインていうんだ」",
"366000321_3": "「にしても、<ruby=クロス>聖衣</ruby>に<ruby=セイント>聖闘士</ruby>。それに<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>か……。\\n そんなややこしい話、あのバカに聞かせたら爆発するぞ」",
"366000321_4": "「その人が、はぐれてしまったキミの仲間なんですね」",
"366000321_5": "「ああ。あたしと同じシンフォギア装者で、名前は立花響。\\n まあ――いろいろと騒がしいやつだ」",
"366000321_6": "「確かそっちも、\\n あと人仲間がいるんだろ」",
"366000321_7": "「オレたちが探している2人は、星矢と氷河という名前だ」",
"366000321_8": "「どちらも年の頃はオレたちと変わらん。\\n <ruby=クロス>聖衣</ruby>を纏っているので、すぐにわかると思うが……」",
"366000321_9": "「よし、わかった。もしそいつらに会ったら、\\n あんたらの話をすればいいんだな」",
"366000321_10": "「……それより、もしよかったら一緒に行きませんか。\\n 星矢たちが、紫龍みたいに突然攻撃してくるといけないし……」",
"366000321_11": "「すまなかった……」",
"366000321_12": "「もうそれはいいって。ただ、同行していいのか?\\n こっちとしては好都合だけど、足を引っ張るかもしれない」",
"366000321_13": "「そんなこと気にしないでください。\\n 困ったときはお互い様ですよ」",
"366000321_14": "「ああ、おまえが邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主でないのは、\\n 先ほどまでの戦いでも、よくわかっているしな」",
"366000321_15": "「なら……、よろしく頼む。\\n 喋り方も、堅苦しいのはやめてくれ」",
"366000321_16": "「うん――。\\n よろしく、クリスさん」",
"366000321_17": "「って、お前らはお呼びじゃないぞ……ッ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,61 @@
{
"366000322_0": "「……片付いたようだな」",
"366000322_1": "「く……、また2人に助けられちまった……」",
"366000322_2": "「それにしても、あんたらの技は\\n とんでもない威力だな……」",
"366000322_3": "「技の威力だけで言ったら、\\n キミも十分にあるように見えるけど」",
"366000322_4": "「おまえがうまく戦えていないのは、\\n 別の理由があるかもしれん」",
"366000322_5": "「別の理由って、どういうことだッ!?」",
"366000322_6": "「ヤツらは、実体を持っていないようだ」",
"366000322_7": "「恐らくあれは、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>より\\n 生み出された思念体のようなもの」",
"366000322_8": "「だから、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やすことで撃ち出される\\n オレたちの拳が有効なのではないか」",
"366000322_9": "「…………」",
"366000322_10": "「なあ、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は人間の体内にある\\n 宇宙的エネルギーだって言ったよな」",
"366000322_11": "「だったら、あたしの中にもあるのか?\\n もしそれを爆発させることができれば――」",
"366000322_12": "「確かに、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は誰しもが秘めているものだ」",
"366000322_13": "「だが、それを使いこなすには相応の修行を必要とする。\\n 一朝一夕でものにできるようなものではない」",
"366000322_14": "「ぼくたちも、何年もかかって\\n やっと体得したものなんだ」",
"366000322_15": "「ちなみに修行って、\\n あんたらはどんなことをしたんだ」",
"366000322_16": "「オレは中国にある廬山五老峰で、\\n 老師のもとで修行を行っていた」",
"366000322_17": "「最後には、大瀑布をも逆流させる奥義を体得することで、\\n <ruby=ドラゴン>龍星座</ruby>の<ruby=ブロンズクロス>青銅聖衣</ruby>に認められたんだ」",
"366000322_18": "「ぼくは、なかなか<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃え上がらせることができず、\\n 過酷な環境の島で毎日気絶するまで修行を……」",
"366000322_19": "「それでも海中に鎖でつながれた状態から脱出する、\\n サクリファイスという――」",
"366000322_20": "「<ruby=クロス>聖衣</ruby>継承の義を乗り越えて、\\n やっと<ruby=セイント>聖闘士</ruby>となることができたんだよ」",
"366000322_21": "「そんなに、過酷なものなのか……」",
"366000322_22": "「ああ、だから誰でもできるというわけでは――」",
"366000322_23": "「それでも、必要なんだ。\\n <ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させる方法を教えてくれないか……」",
"366000322_24": "「この世界には、あいつもいる。\\n きっと今も、戦っているはずだ」",
"366000322_25": "「もしかしたら、たった1人で……。\\n だから、あたしが助けてやらないとダメなんだ――ッ」",
"366000322_26": "「……わかったよ。\\n そこまで言うなら――」",
"366000322_27": "「しかし――」",
"366000322_28": "「もちろん、可能性が低いのは分かった上でだよ。\\n 修行の方法を教えてあげるだけ。それでもいい」",
"366000322_29": "「ああッ!\\n よろしく頼むッ」",
"366000322_30": "「なんで目隠しなんだよ……ッ!?」",
"366000322_31": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は体内に宿るもの。\\n 五感はむしろ邪魔となる」",
"366000322_32": "「その状態で、オレと瞬の攻撃を捌いてもらうぞ」",
"366000322_33": "「極限状態で五感を断ち、心を無にすれば\\n 自分の中にある<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じられるはず――」",
"366000322_34": "「さあ、行くよ!」",
"366000322_35": "「あ、ああッ!\\n かかって来やがれ……ッ」",
"366000322_36": "「大丈夫……?」",
"366000322_37": "「ああ……。\\n サンドバッグの気持ちが少し分かったぞ」",
"366000322_38": "「だけど正直、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>なんて全然感じられなかった……」",
"366000322_39": "「だから言っただろう」",
"366000322_40": "「く……ッ、\\n もう回だッ もう回だけ、付き合ってくれッ」",
"366000322_41": "「…………」",
"366000322_42": "「キミは、その響さんという\\n 仲間のことがすごく大切なんだね」",
"366000322_43": "「――ッ!?」",
"366000322_44": "「もしその人がこの世界でピンチに陥ったら自分で助けられる\\n ように、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じられるようになりたいんでしょう?」",
"366000322_45": "「別に、大切なんかじゃ……。護りたいのは単に、\\n あたしが先輩で、あのバカが後輩だからだ」",
"366000322_46": "「フフッ……」",
"366000322_47": "「な、なんだその顔は――ッ!!」",
"366000322_48": "「いや、誰かを護りたいっていうキミの想いが\\n なんだか少しだけ、ぼくのにいさんに似てるなって――」",
"366000322_49": "「2人とも、気を付けろ!\\n 誰かが来たようだ」",
"366000322_50": "「…………」",
"366000322_51": "「氷河! 無事だったんだな!」",
"366000322_52": "「あいつが――」",
"366000322_53": "「待って紫龍!\\n ぼくのチェーンが何かに反応して――」",
"366000322_54": "「ダイヤモンドダスト――!」",
"366000322_55": "「な!?\\n ぐああああああ――」",
"366000322_56": "「うわあああああ――!」",
"366000322_57": "「――ッ!?\\n お前、こいつらの仲間じゃなかったのかよッ」",
"366000322_58": "「…………」"
}

View file

@ -0,0 +1,17 @@
{
"366000331_0": "「…………」",
"366000331_1": "「こいつらはお前を仲間だと言って探してたんだぞッ!\\n なのに――」",
"366000331_2": "「――!」",
"366000331_3": "「うぐッ!? くそッ!\\n そっちがその気なら――ッ」",
"366000331_4": "「防がれたッ!?」",
"366000331_5": "(あの影とは違う、実体のある人間だ。\\n なら、あの冷気の防御さえ突破できれば……ッ",
"366000331_6": "「そろそろ終わらせてやる。受けてみろ――。\\n <ruby=キグナス>白鳥星座</ruby>、最大の拳!」",
"366000331_7": "「オーロラサンダーアターック!!」",
"366000331_8": "「うおおおおおッ!」",
"366000331_9": "「――!?」",
"366000331_10": "「こっからが本番だぞッ!」",
"366000331_11": "「く……」",
"366000331_12": "「まだまだッ!\\n ――くらっとけッ」",
"366000331_13": "「…………」",
"366000331_14": "「黒い連中があいつに加勢してッ!?\\n こいつら、つるんでるのかよッ」"
}

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@ -0,0 +1,20 @@
{
"366000332_0": "「今までやられた分の倍返しだッ!\\n ――まとめて吹き飛べッ」",
"366000332_1": "「はあッ、はあッ……。アマルガムの力のおかげで、\\n あたしだけでもなんとかなったみたいだな……」",
"366000332_2": "「だけど、氷河とかいうやつには逃げられたか……」",
"366000332_3": "「う……」",
"366000332_4": "「よかった、無事だったんだな」",
"366000332_5": "「うん、なんとか……。\\n だけど――」",
"366000332_6": "「紫龍が、氷河に連れ去られてしまったんだ」",
"366000332_7": "「なんだとッ!?」",
"366000332_8": "「あたしが黒いやつらの相手にまごついてる隙に……。\\n 悪かった……」",
"366000332_9": "「ううん、キミは悪くないよ。\\n まさか氷河に襲われるなんて、ぼくも紫龍も想定外だった」",
"366000332_10": "「あいつ、仲間だったんじゃないのか?\\n なんでいきなり……」",
"366000332_11": "「氷河は仲間だよ。なぜあんなことをしたのか……。\\n 考えられるとすれば邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主に操られているとか……」",
"366000332_12": "「確証はないけど、<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>には\\n そういう技を使う<ruby=セイント>聖闘士</ruby>もいるんだ」",
"366000332_13": "「……厄介な話だな」",
"366000332_14": "「まあいい、早く探しに行くぞ」",
"366000332_15": "「でもキミは、響さんを探さないといけないんじゃ……」",
"366000332_16": "「あのバカに関しては今のところ手がかりがないし、\\n こんな状況でお前らを放っておけるかよ」",
"366000332_17": "「ありがとう……。\\n それじゃあ、行こう」"
}

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@ -0,0 +1,29 @@
{
"366000411_0": "黄金聖闘士サガとの出会いッ!",
"366000411_1": "「なかなか追いつかないね……」",
"366000411_2": "「クリスちゃんも、\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>さんたちも、無事だといいけど……」",
"366000411_3": "「ああ。だが、そう簡単にやられる連中では――」",
"366000411_4": "「――!?\\n これは……」",
"366000411_5": "「どうしたのッ!?」",
"366000411_6": "「強大な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じる……。\\n あの宮殿からだ」",
"366000411_7": "「仲間の<ruby=セイント>聖闘士</ruby>さんがいるってこと?」",
"366000411_8": "「……わからない。\\n ひょっとしたら、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主かもしれないぞ……!」",
"366000411_9": "「そうだとしても、無視するわけにはいかない。\\n そうだよね」",
"366000411_10": "「ああ……。\\n 様子を見に行ってみよう」",
"366000411_11": "「星矢、ここで会うとは思わなかったぞ」",
"366000411_12": "「あんたは――サガ!?\\n サガなのか」",
"366000411_13": "「ええっと、そちらは……?」",
"366000411_14": "「彼はサガ。\\n <ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>を纏い<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>を護る最上位の闘士、<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>の1人だ」",
"366000411_15": "「それじゃあ……、<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>より\\n もっと強い人なんだ……」",
"366000411_16": "「どうしてあんたがこの世界にいるんだ?」",
"366000411_17": "「やはりここは異世界なのだな……。わたしは気を失い、\\n 気づくとこの場所で目を覚ましていたのだ」",
"366000411_18": "「それってもしかして、わたしたちと同じように\\n 黄金の枝でこの世界に飛ばされたんじゃ――」",
"366000411_19": "「黄金の枝?\\n 意識を失う前の記憶が曖昧でな、悪いがそれは定かではない」",
"366000411_20": "「星矢がなぜここにいるのか、その少女は何者なのか。\\n まずはわたしに話してもらえないだろうか」",
"366000411_21": "「ああ、わかった。\\n オレは――」",
"366000411_22": "「なるほど、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を持つ<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の調査。\\n そしてシンフォギア装者との出会いか……」",
"366000411_23": "「オレはこのまま、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主と仲間たちを探すつもりだ。\\n サガ、あんたは」",
"366000411_24": "「わたしは――」",
"366000411_25": "「――!\\n どうやら、招かれざる客が来たようだな」",
"366000411_26": "「戦士の影が……こんなにッ!?」"
}

View file

@ -0,0 +1,15 @@
{
"366000412_0": "「なにい!?\\n まだ増えるのか」",
"366000412_1": "「倒しても倒しても……キリがないよッ!」",
"366000412_2": "「ここはわたしに任せてくれ」",
"366000412_3": "「サガ……?」",
"366000412_4": "「で、でもッ!\\n こんな数を相手に人では――」",
"366000412_5": "「わたしは<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>の1人、<ruby=ジェミニ>双子座</ruby>のサガだ。\\n 雑兵が何人いたところで、敵ではない」",
"366000412_6": "「――ほとばしれ!\\n 我が<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ!」",
"366000412_7": "「美しき銀河の星々と共に滅べ……。\\n ――ギャラクシアンエクスプロージョン」",
"366000412_8": "「あれだけいたのに、たったの一撃で……」",
"366000412_9": "「先ほどの問い、\\n わたしがどうするつもりかということだが――」",
"366000412_10": "「おまえたちに同行し、協力させてほしい」",
"366000412_11": "「いいのか?」",
"366000412_12": "「ああ、それが<ruby=アテナ>女神</ruby>の願いであるというのならば是非もない」"
}

View file

@ -0,0 +1,22 @@
{
"366000421_0": "「ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>!」",
"366000421_1": "「時空の狭間へと消え去るがいい。\\n アナザーディメンション」",
"366000421_2": "「なんかわたし、全然役に立ててない……」",
"366000421_3": "「こいつらには<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やして撃ち出す攻撃でないと\\n 効きにくいみたいだから、仕方ないさ」",
"366000421_4": "「だけど、クリスちゃんが1人ぼっちで助けを\\n 待っているかもしれないのに、何もできないなんて……」",
"366000421_5": "「あのさ、\\n わたしも<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じて燃やすこと、できないかな?」",
"366000421_6": "「キミが!?\\n だけど、そう簡単には……」",
"366000421_7": "「簡単ではないが、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じることは不可能ではない。\\n それは誰にだって宿っている力なのだ」",
"366000421_8": "「だけど、オレだって何年も修行をして、\\n やっと感じることができたんだぜ」",
"366000421_9": "「そっか……」",
"366000421_10": "「彼女が普通の少女だったなら、\\n わたしもこんなことは言わないが……」",
"366000421_11": "「<ruby=セイント>聖闘士</ruby>が<ruby=クロス>聖衣</ruby>を纏い、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させて戦うように、\\n 装者はシンフォギアを纏い、唄うことで力を得るという」",
"366000421_12": "「その不思議な相似に、わたしは興味があるのだ。\\n 彼女ならばもしかしたら、と」",
"366000421_13": "「可能性があるなら、\\n 挑戦してみたいですッ」",
"366000421_14": "「確かに、キミが<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を\\n 感じることができたら百人力だな」",
"366000421_15": "「ならばまずは……、\\n わたしと手合わせをしよう」",
"366000421_16": "「えええッ!?\\n わたしが、サガさんとですかッ」",
"366000421_17": "「ああ、戦いに勝る経験はない」",
"366000421_18": "「わ、わかりましたッ!\\n それなら、お願いしますッ」",
"366000421_19": "「手加減は不要だ。\\n ――全力でかかってくるがいい」"
}

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@ -0,0 +1,53 @@
{
"366000422_0": "(全然……歯が立たない……ッ!)",
"366000422_1": "「もう終わりか?」",
"366000422_2": "「ま・だ・ま・だああああッ!」",
"366000422_3": "「筋はいいが――」",
"366000422_4": "「簡単に受け止められ――うわッ!?」",
"366000422_5": "「きゅぅ、参りました……」",
"366000422_6": "「まるで、見えない壁に吹き飛ばされたみたい……」",
"366000422_7": "「拳圧による衝撃波だ」",
"366000422_8": "「そんなことまでできるなんて……」",
"366000422_9": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を極めた<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の力はこの程度ではない。\\n <ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>の放つ拳は、光速に達する」",
"366000422_10": "「こ、光速ッ!?」",
"366000422_11": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じたければ、己の内面に目を向けるんだ。\\n おまえの中には宇宙が広がっている」",
"366000422_12": "「わたしの中の宇宙――」",
"366000422_13": "「ここまでしてもらって申し訳ないのですが……、\\n 言ってること、全然わかりませんッ」",
"366000422_14": "「フッ、まあそうだろう。\\n すぐに理解できるものでもない」",
"366000422_15": "「次は、星矢。\\n おまえが彼女の相手をしてやってくれ」",
"366000422_16": "「オレが!?」",
"366000422_17": "「星矢の粗削りな<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>に触れた方が、\\n むしろ得るものが多いかもしれないと思ってな」",
"366000422_18": "「そういうことなら――」",
"366000422_19": "「お願いしますッ!」",
"366000422_20": "「ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>!」",
"366000422_21": "「く――ッ!」",
"366000422_22": "「やっぱり、すごい破壊力……ッ!」",
"366000422_23": "「教えてやるよ。世にある全ての物は原子でできている。\\n 破壊するということの根本は、原子を砕くってことなんだ」",
"366000422_24": "「原子を……」",
"366000422_25": "「だから、体内にあるパワーとソウルを、\\n 破壊しようとする物の原子の一点に集中させて打ち抜くんだ」",
"366000422_26": "「こんなふうに……!」",
"366000422_27": "「うう……ッ!\\n もっとちゃんと理科の授業を聞いておくんだった……ッ」",
"366000422_28": "「ヘヘ、今のは<ruby=マリン>魔鈴</ruby>さんの受け売りなんだけどな」",
"366000422_29": "「<ruby=マリン>魔鈴</ruby>さん?」",
"366000422_30": "「オレの師匠さ。オレに<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の戦い方を教え込んでくれた。\\n 厳しいけれど、優しい人だ」",
"366000422_31": "「師匠だったら、わたしにだってッ!\\n 曰く、稲妻を喰らい、雷を握り潰すように打つべし――ッ」",
"366000422_32": "「今度はわたしの番だッ!」",
"366000422_33": "「うあああ――!」",
"366000422_34": "「どうだッ!\\n <ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が感じられなくたって、これくらいッ!」",
"366000422_35": "「く――!」",
"366000422_36": "「まだだ……!」",
"366000422_37": "「燃えろ、オレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>\\n 燃え上がれええええ」",
"366000422_38": "「一度は倒れたのに、まだこんな力がッ!?\\n これが、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>……ッ!」",
"366000422_39": "「うおおおおお!」",
"366000422_40": "(力だけじゃない……。\\n 身体を包む光の奥に、何かが見える――ッ",
"366000422_41": "(これは……ッ!)",
"366000422_42": "魔鈴さんを助けるため、燃えろオレの小宇宙よ、奇跡を起こせ……!",
"366000422_43": "みんながこのオレに勇気と力を与えてくれた。オレはみんなの希望なのだ――!",
"366000422_44": "もう一度オレに力をくれ! 小宇宙よ、女神よ!",
"366000422_45": "ねえさん! ねえさん――!!",
"366000422_46": "「これが<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の力だああ!」",
"366000422_47": "「うわあああッ!?」",
"366000422_48": "(拳に乗った想いを感じる……。\\n いつも誰かのために……だから<ruby=セイント>聖闘士</ruby>はこんなに強いの?)",
"366000422_49": "(この想いが、この強さが……、\\n これが、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>なの……ッ!?)",
"366000422_50": "(まだまだ、<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の領域には程遠いだろう。\\n だが、何かを掴んだようだな、少女よ"
}

View file

@ -0,0 +1,36 @@
{
"366000511_0": "邪なる聖闘士の毒牙ッ!",
"366000511_1": "「チェーンよ……」",
"366000511_2": "「氷河たちは向こうに行ったみたいだ」",
"366000511_3": "「そんなことまでわかるのか」",
"366000511_4": "「アンドロメダ星座の<ruby=クロス>聖衣</ruby>には攻撃・探索性能を持つ<ruby=スクエアチェーン>角鎖</ruby>と、\\n 防御性能を持つ<ruby=サークルチェーン>円鎖</ruby>がそれぞれ備わっているんだ」",
"366000511_5": "「へえ。便利なもんだな」",
"366000511_6": "「ただ……、いいのか?」",
"366000511_7": "「え、なにが?」",
"366000511_8": "「分かってんだろ。\\n このまま行けば、仲間と戦うことになるんだぞ」",
"366000511_9": "「……大丈夫。\\n 紫龍を、そして氷河も助け出さないと」",
"366000511_10": "「星矢っていう、もう1人の仲間と\\n 先に合流した方がいいんじゃないのか」",
"366000511_11": "「ううん、星矢の状況もわからないし、\\n 今は急いだ方がいいと思う」",
"366000511_12": "「……ここに、にいさんがいればよかったんだけどね」",
"366000511_13": "「にいさん……、そういえばさっきも言ってたな」",
"366000511_14": "「ごめん、今のは聞かなかったことにして。\\n 弱音なんて吐いたら、それこそにいさんに笑われちゃうよ」",
"366000511_15": "「まあいいけど。\\n よっぽど仲のいい兄弟なんだな」",
"366000511_16": "「……そう言われると、どうなんだろう」",
"366000511_17": "「はあ?」",
"366000511_18": "「修行中は長い間離れて暮らしていたし、\\n 今もたくさん話すことはあまり無いから」",
"366000511_19": "「少し気難しくて、あまり誰かと一緒にいようとしないけど……、\\n 誰より優しくて、強い心を持った人なんだ」",
"366000511_20": "「にいさんに心配をかけないためにも、\\n 全てを終わらせて無事に帰らないと」",
"366000511_21": "「…………」",
"366000511_22": "「キミは、兄弟はいるかい?」",
"366000511_23": "「いや、そういうのはいない」",
"366000511_24": "「だけど、あたしには放っておけない後輩と、\\n やっぱり放っておけない先輩がいる」",
"366000511_25": "「だから、あたしも絶対帰らなくちゃいけないんだ」",
"366000511_26": "「そうなんだね」",
"366000511_27": "「……キミこそ、いいの?\\n 氷河のことはぼくたちの問題だ。キミが付き合う必要は――」",
"366000511_28": "「さすがに今さらだろ。代わりに、そっちが片付いたら\\n バカを探すためにそのチェーンを使わせてもらうからな」",
"366000511_29": "「……うん。きっとそうするよ」",
"366000511_30": "「……チッ、またこいつらか」",
"366000511_31": "「きっと、氷河が近い証拠だ」",
"366000511_32": "「なるほどな。\\n だったら前菜は速攻で片付けるぞッ」",
"366000511_33": "「うん。そして氷河のもとへ!」"
}

View file

@ -0,0 +1,22 @@
{
"366000512_0": "「氷河! 紫龍!」",
"366000512_1": "「いたッ!\\n あそこに人倒れてるぞッ」",
"366000512_2": "「――紫龍!」",
"366000512_3": "「う…………」",
"366000512_4": "「紫龍、大丈夫!?」",
"366000512_5": "「――後ろだッ!\\n 気をつけろッ」",
"366000512_6": "「ダイヤモンドダスト!」",
"366000512_7": "「サークルディフェンス!」",
"366000512_8": "「そう何度も不意打ちはくらわないよ」",
"366000512_9": "「…………」",
"366000512_10": "「さっきと違って3対1だ。お前に勝ち目はないッ!\\n 降参するなら今のうちだぞッ」",
"366000512_11": "「待って、この気配は……。\\n まさか」",
"366000512_12": "「どうしたッ!?」",
"366000512_13": "「<ruby=ろざん>廬山</ruby>――」",
"366000512_14": "「なんだとッ!?」",
"366000512_15": "「あぶない!!」",
"366000512_16": "「――<ruby=しょうりゅうは>昇龍覇</ruby>!!」",
"366000512_17": "「う、うわああああ――!?」",
"366000512_18": "「…………」",
"366000512_19": "「ま、まさか……、\\n お前まで操られて……ッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,34 @@
{
"366000521_0": "「おいッ!\\n 大丈夫かッ」",
"366000521_1": "「う……」",
"366000521_2": "(気を失って……)",
"366000521_3": "「…………」",
"366000521_4": "「…………」",
"366000521_5": "「次はあたしってわけか。\\n だけど、させるか――ッ」",
"366000521_6": "「あたしを庇ってくれたこいつのためにも、\\n 負けるわけにはいかないからなッ」",
"366000521_7": "「止められたッ!?」",
"366000521_8": "「<ruby=ろざんしょうりゅうは>廬山昇龍覇</ruby>!」",
"366000521_9": "「くッ!」",
"366000521_10": "「――ダイヤモンドダスト!」",
"366000521_11": "「ぐ、あああ……ッ!」",
"366000521_12": "「…………」",
"366000521_13": "「…………」",
"366000521_14": "「くッ……」",
"366000521_15": "「……う、クリス……」",
"366000521_16": "「気が付いたのかッ!?」",
"366000521_17": "「なんとか、ね……。\\n ごめん、人で戦わせて……」",
"366000521_18": "「無理して動くなッ!\\n あの技をまともに食らったんだろッ」",
"366000521_19": "「そんなわけにはいかないよ……。\\n ぼくたち人で、氷河と紫龍を止めよう」",
"366000521_20": "「だけど、そんなダメージで……ッ!」",
"366000521_21": "「ぼくは、<ruby=セイント>聖闘士</ruby>だから。\\n この<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が尽きるまで、諦めない!」",
"366000521_22": "「燃え上がれ! ぼくの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ――!」",
"366000521_23": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の力か……ッ!\\n とにかく、まだやれるみたいだな」",
"366000521_24": "「うん。言ったでしょう、必ず帰るって。\\n そのために、負けるわけにはいかないよ」",
"366000521_25": "「…………」",
"366000521_26": "「あいつ、影を呼び出しやがったッ!?」",
"366000521_27": "「――!?」",
"366000521_28": "「く、分断されて――ッ!」",
"366000521_29": "「ぼくは大丈夫!\\n まずはこの、戦士の影を倒そう」",
"366000521_30": "「ああ……ッ!」",
"366000521_31": "「この程度の雑魚、\\n 秒で片付けてやるよッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,34 @@
{
"366000522_0": "「弓矢で弾幕が張れないとでも思ったかッ!?」",
"366000522_1": "「ハッ、予告通り秒で片付いたな」",
"366000522_2": "「おい、大丈夫かッ!?」",
"366000522_3": "「…………」",
"366000522_4": "「――ッ!?」",
"366000522_5": "「ネビュラチェーン!」",
"366000522_6": "「く――ッ!\\n お、お前まさか……ッ」",
"366000522_7": "「…………」",
"366000522_8": "(洗脳されてるのかッ!?\\n たった少しの隙に、誰が どうやってッ",
"366000522_9": "「<ruby=ろざんしょうりゅうは>廬山昇龍覇</ruby>!」",
"366000522_10": "「目を覚ましてくれッ!\\n お前は、こんな事をするやつじゃないはずだッ」",
"366000522_11": "「…………」",
"366000522_12": "「サンダーウェーブ!!」",
"366000522_13": "「ダイヤモンドダスト!!」",
"366000522_14": "「<ruby=ろざんしょうりゅうは>廬山昇龍覇</ruby>!」",
"366000522_15": "「間に合えッ!\\n コクーン……ッ」",
"366000522_16": "「コクーンのリフレクターが、砕け――ッ!?」",
"366000522_17": "「うわあああああッ!?」",
"366000522_18": "「ぐ、うう……。\\n はあ……はあ……」",
"366000522_19": "「…………」",
"366000522_20": "「……あたしに、トドメを刺すつもりか……。\\n そんなこと、させ、るか……ッ」",
"366000522_21": "(――ッ! ダ、ダメだ……。\\n こいつに向けて引き金を引くことが、あたしには――ッ",
"366000522_22": "「サンダーウェーブ!!」",
"366000522_23": "「――!?」",
"366000522_24": "「あいつの攻撃が、弾かれたッ!?」",
"366000522_25": "「…………」",
"366000522_26": "「お前が、助けてくれたのか?\\n いったい、何者……」",
"366000522_27": "「オレは<ruby=いっき>一輝</ruby>。\\n 瞬の兄にして、<ruby=フェニックス>鳳凰星座</ruby>の<ruby=セイント>聖闘士</ruby>」",
"366000522_28": "「瞬……おまえに人殺しなどさせん」",
"366000522_29": "「――!」",
"366000522_30": "「洗脳状態にあるようだな……。\\n 何者か知らんが、許さんぞ――」",
"366000522_31": "「我が弟、瞬の心を汚した罪を……!!」"
}

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@ -0,0 +1,59 @@
{
"366000611_0": "ペガサスとフェニックスッ!",
"366000611_1": "「目を覚ませ、瞬」",
"366000611_2": "「…………」",
"366000611_3": "「…………」",
"366000611_4": "「…………」",
"366000611_5": "「やはり、何者かに洗脳されているか」",
"366000611_6": "「手荒な手段を取るしかないようだな」",
"366000611_7": "「ま……待て……。\\n あたしも戦う……ッ」",
"366000611_8": "「その必要はない」",
"366000611_9": "「だけど、相手は3人もいるんだぞッ!」",
"366000611_10": "「何人いようと変わらん。\\n この鳳凰の羽ばたきの前には、ただ燃え尽きるのみだ」",
"366000611_11": "「だいたい、そのダメージで何ができる?\\n オレが人を倒すところを黙って見ていろ」",
"366000611_12": "「く……」",
"366000611_13": "「<ruby=ろざんしょうりゅうは>廬山昇龍覇</ruby>!」",
"366000611_14": "「ダイヤモンドダスト!」",
"366000611_15": "「普段のおまえたちならばいざ知らず、操られた状態で放つ\\n 見せかけの技など、鳳翼の羽ばたきつで吹き飛ばしてくれる」",
"366000611_16": "「くう……!?」",
"366000611_17": "「む……!?」",
"366000611_18": "「やはり、技に普段ほどのキレを感じないぞ」",
"366000611_19": "「――!」",
"366000611_20": "「ネビュラチェーン!」",
"366000611_21": "「危ないッ!\\n やっぱり黙って見ているなんて――」",
"366000611_22": "「待て、手出しは無用だと――!」",
"366000611_23": "「できるかよ――ッ!」",
"366000611_24": "「う……」",
"366000611_25": "「――!\\n 鎖だけを狙って攻撃を……」",
"366000611_26": "「おまえ……。先程も、瞬を撃つことをためらっていたな」",
"366000611_27": "「あんたが来るまであいつと一緒に戦ってたんだッ!\\n それにあいつは、身体を張ってあたしを助けてくれた」",
"366000611_28": "「短い付き合いだけど、あたしだってな、\\n あいつを傷つけたくなんかないんだよッ」",
"366000611_29": "「…………」",
"366000611_30": "「だけどだからこそ、洗脳を解いて助けてやりたい。\\n あたしにも手伝わせろ」",
"366000611_31": "「……いいだろう。\\n おまえの名前は」",
"366000611_32": "「雪音クリスだ。覚えとけッ!」",
"366000611_33": "「ダイヤモンドダスト!!」",
"366000611_34": "「く……ッ!\\n とはいえ、厳しい状況に変わりはないか……」",
"366000611_35": "「3人をまとめて倒し気絶させるには、\\n このフェニックス最大の技を放つ必要がある」",
"366000611_36": "「だが、操られているとは言え奴らも武を極めた者だ。\\n そう易々とは隙を作ってくれないだろう。だから――」",
"366000611_37": "「あたしにその隙を無理やり作れってのかッ!?\\n 人使いの荒いやつだなッ」",
"366000611_38": "「できないのならば無理にとは言わん」",
"366000611_39": "「できないとは言ってないだろッ!\\n あのバカのせいで、お膳立てには慣れてんだよ……ッ」",
"366000611_40": "「…………」",
"366000611_41": "「銃弾を防いだくらいでドヤッてんじゃねーッ!\\n ミサイルパーティにご招待だッ」",
"366000611_42": "「許せ、氷河、紫龍、瞬……。\\n 手加減はできん」",
"366000611_43": "「邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主……決して許しはしないぞ。\\n オレに瞬を攻撃させたこと――」",
"366000611_44": "「必ず見つけ出し、八つ裂きにしてくれる!」",
"366000611_45": "「燃えろ、オレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ――!」",
"366000611_46": "(なんだ、この気迫は……ッ!)",
"366000611_47": "(感じる……仲間への想いと、敵への怒りをッ!\\n これが、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>なのか……?)",
"366000611_48": "「期は満ちた。行くぞ!」",
"366000611_49": "「――ッ!\\n ああ、ぶちかませッ」",
"366000611_50": "「<ruby=ほうよくてんしょう>鳳翼天翔</ruby>――!!」",
"366000611_51": "「ぐあああああああ!?」",
"366000611_52": "「に……いさ……ん……?」",
"366000611_53": "「気絶したか……。\\n あんたのおかげで、なんとかなった」",
"366000611_54": "「ああ。だが、戦いはまだ――」",
"366000611_55": "「クリスちゃーんッ!\\n おーいッ」",
"366000611_56": "「――ッ!?\\n この声は……」"
}

View file

@ -0,0 +1,34 @@
{
"366000621_0": "「クリスちゃんクリスちゃんクリスちゃんッ!」",
"366000621_1": "「くっつくなバカッ!」",
"366000621_2": "「とにかく、無事だったんだな。\\n 心配させやがって」",
"366000621_3": "「一輝!」",
"366000621_4": "「星矢か……」",
"366000621_5": "「これは……何があったんだ!?\\n どうして瞬や氷河、紫龍が気絶して……」",
"366000621_6": "「お互い、状況説明が必要みたいだな……」",
"366000621_7": "「――ってことがあったんだよ」",
"366000621_8": "「クリスちゃんも大変だったんだね……」",
"366000621_9": "「一輝も、<ruby=アテナ>女神</ruby>に呼ばれて\\n この世界に来ていたのか」",
"366000621_10": "「それにしても、最初は氷河、それから紫龍、瞬。\\n まさか人も洗脳されるだなんて……」",
"366000621_11": "「それをしたのも、戦士の影を差し向けているのも、\\n 全て<ruby=アテナ>女神</ruby>の言う邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主ということか」",
"366000621_12": "「他者の心を上書きし操る拳、か……」",
"366000621_13": "<size=40>ドドドドドドド――ッ!!</size>",
"366000621_14": "「なんだ――!?」",
"366000621_15": "「外からのようだ!」",
"366000621_16": "「戦士の影が、\\n この宮殿に向かって押し寄せてくる……ッ」",
"366000621_17": "「100や200じゃきかないぞッ!」",
"366000621_18": "「洗脳による同士討ちが失敗に終わったから、\\n あれであたしらを倒そうってハラかッ」",
"366000621_19": "「宮殿の中には倒れたままの瞬たちがいる……!」",
"366000621_20": "「3人を連れて退くにも、\\n こう囲まれてしまっては逃げ場がないな……」",
"366000621_21": "「迎え撃つしかないだろう」",
"366000621_22": "「正面の敵はわたしが対処しよう。おまえたちはそれぞれ、\\n 手に分かれて残りの侵入経路を潰してくれ」",
"366000621_23": "「待ってくれ!\\n それじゃあんたが半分以上を相手することに……」",
"366000621_24": "「心配はいらない」",
"366000621_25": "「おまえたちこそ、敵に後れを取るなよ」",
"366000621_26": "「おまえに言われるまでもない」",
"366000621_27": "「わかった。あんたも気を付けてくれ!」",
"366000621_28": "「わたしたち装者の攻撃は、あいつらに効きにくい……。\\n それでも、精一杯戦うよッ」",
"366000621_29": "「当然だ。それじゃあ、お前はそのままそいつと戦え。\\n 勝手に倒れたら承知しないからな」",
"366000621_30": "「うん。クリスちゃんと一緒にみんなのところに帰るまで\\n 倒れたりしないよ……ッ」",
"366000621_31": "「では行くぞ。宮殿に入り込まれれば、\\n あの人が危険に晒される。ただの人も通すなよ」"
}

View file

@ -0,0 +1,16 @@
{
"366000622_0": "(邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主の正体、もしや――)",
"366000622_1": "「……今は、考えごとをしている場合ではないか。\\n まずは目の前の敵を片付けねばな……」",
"366000622_2": "「ここから先は誰も通さん。\\n <ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>の力、その身に刻み滅ぶがいい!」",
"366000622_3": "「ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>!」",
"366000622_4": "「わたしだってッ!」",
"366000622_5": "「うぐ……ッ!」",
"366000622_6": "「大丈夫か!?」",
"366000622_7": "「あ、ありがとう……ッ!」",
"366000622_8": "(足を引っ張ってどうするんだッ!\\n 人でも多く、敵を倒せ……ッ",
"366000622_9": "「ここは通行止めだッ!」",
"366000622_10": "「くッ、1人倒すのに\\n こんなに時間をかけてられないってのに……」",
"366000622_11": "「<ruby=ほうよくてんしょう>鳳翼天翔</ruby>――!」",
"366000622_12": "「あれが、<ruby=セイント>聖闘士</ruby>の力……」",
"366000622_13": "(あたしにも、こいつらを倒せる力があったなら……ッ!)"
}

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@ -0,0 +1,70 @@
{
"366000631_0": "「はあ、はあ……まだだ!」",
"366000631_1": "「まだまだ!\\n ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>!」",
"366000631_2": "「はあ……はあ……」",
"366000631_3": "「大丈夫ッ!?\\n ごめんね、わたしがもっと戦えたら……ッ」",
"366000631_4": "「仕方ないさ。その分、オレがあいつらを倒す……!」",
"366000631_5": "「まだこんなに……。\\n だけど、ここはオレが護らなくちゃいけないんだ……」",
"366000631_6": "「共に戦う仲間のため、帰りを待つ<ruby=アテナ>女神</ruby>のため、\\n オレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>尽きるまで――!」",
"366000631_7": "「消え去れ!」",
"366000631_8": "「――!?」",
"366000631_9": "「それはあたしがッ!\\n 止まりやがれッ」",
"366000631_10": "「オレとしたことが……く!」",
"366000631_11": "「いくらなんでも無茶な戦い方をしすぎだぞ……ッ!」",
"366000631_12": "「オレの心配などいらん」",
"366000631_13": "「それじゃ、どうするつもりだよッ!?」",
"366000631_14": "「知れたことだ。\\n ――ここで命まで燃やし尽くすのみよ」",
"366000631_15": "「<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>たちの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が弱まっていく……。\\n どうやら限界が近いか……」",
"366000631_16": "(しかし、わたしがここを離れれば、\\n 敵が宮殿内に押し寄せてしまう……",
"366000631_17": "(この状況を覆すには、気絶している<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>たちが\\n 目覚めるか、もしくは――",
"366000631_18": "「――可能性に、賭けるしかないな」",
"366000631_19": "「シンフォギア装者の少女たちよ、\\n おまえたちならば、できるはずだ……」",
"366000631_20": "「う……」",
"366000631_21": "「もう、限界がッ!?」",
"366000631_22": "「はあ……はあ……。\\n く、身体が……動かない……」",
"366000631_23": "「…………」",
"366000631_24": "「<ruby=セイント>聖闘士</ruby>のみんながこんなにボロボロになるまで\\n 戦っているのに、どうしてわたしにはないんだ……」",
"366000631_25": "「みんなを、護り抜くだけの力が……ッ!」",
"366000631_26": "「キミには、その力があるよ……」",
"366000631_27": "「――ッ!」",
"366000631_28": "「だけど、わたしは<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じることが……」",
"366000631_29": "「きっとできる」",
"366000631_30": "「向き合うんだ。自分自身に、何を感じて、何を想うかに」 ",
"366000631_31": "「でも、どうやって……」",
"366000631_32": "「いつもやっていたじゃないか。\\n 熱い想いを、歌に乗せて――」",
"366000631_33": "「――ッ! そうだ、この胸の歌は、わたしそのもの。\\n だったら、歌が湧きあがってくる、心の奥にある物が……ッ」",
"366000631_34": "「く……」",
"366000631_35": "「おい、諦めるなッ!\\n 諦めたら死ぬぞッ」",
"366000631_36": "「おまえは手遅れになる前に逃げろ」",
"366000631_37": "「ばかやろうッ!\\n お前を置いていけるかよッ」",
"366000631_38": "「…………」",
"366000631_39": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じることができないから、\\n おまえはうまく戦うことができないのだったな」",
"366000631_40": "「ならば、おまえも<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やせ」",
"366000631_41": "「あたしが<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を……ッ!?\\n だけど、いくら教えてもらっても分からなかったんだッ」",
"366000631_42": "「最後は自分で感じるしかない」",
"366000631_43": "「わずかでも、瞬やオレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じたはずだ。\\n おまえの中にも必ずある」",
"366000631_44": "(こいつから感じたもの……。それは、火傷するほど熱い想いッ!\\n それは、あたしら装者の歌に似て……ッ",
"366000631_45": "(敵が迫っている……。だけど、気にするなッ!\\n 今はそんなときじゃない、自分に向き合うんだ",
"366000631_46": "(わたしは……護りたいッ!\\n 護るために戦っているんだッ",
"366000631_47": "<ruby=セイント>聖闘士</ruby>のみんなを、クリスちゃんを、\\n そして目の前の、この人を……ッ",
"366000631_48": "(これがわたしだ。\\n わたしの中に広がるこの宇宙が――ッ",
"366000631_49": "「これは……ペガサスの<ruby=クロス>聖衣</ruby>が光って!?」",
"366000631_50": "(あたしはなんで、唄ってるんだッ!?)",
"366000631_51": "(決まってるッ!\\n あたしの歌は絆だッ",
"366000631_52": "(家族と、みんなと、そしてあのバカとの……ッ!)",
"366000631_53": "(そうだ、こいつらだって、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やすのは\\n いつだって絆を護ろうとするときだった",
"366000631_54": "(ここで新しくできた<ruby=セイント>聖闘士</ruby>との絆。\\n あたしは、それを護るために――ッ",
"366000631_55": "「――!\\n フェニックスの<ruby=クロス>聖衣</ruby>が反応している!?」",
"366000631_56": "「これは――ッ!?」",
"366000631_57": "「響き渡れ……」",
"366000631_58": "「わたしの中の、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ――ッ!」",
"366000631_59": "「<size=40>うぅうおおおおおおッ!</size>」",
"366000631_60": "「ガングニールが、わたしの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>と\\n ペガサスの<ruby=クロス>聖衣</ruby>に呼応してッ!?」",
"366000631_61": "「ついに……掴んだんだな!」",
"366000631_62": "「できた……あったよ。\\n わたしにも<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>がッ!」",
"366000631_63": "「胸の歌が生まれる、あたしの奥の奥……。\\n 粗削りで、むき出しで――」",
"366000631_64": "「<size=40>これがあたしの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>だッ!</size>」",
"366000631_65": "「その姿は……」",
"366000631_66": "「イチイバルが、<ruby=クロス>聖衣</ruby>の力に反応したのか」",
"366000631_67": "「よーし、ここからが本番だッ!\\n 休憩しながら、燃えてるあたしを御覧じなッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,26 @@
{
"366000632_0": "「感じる、クリスちゃんの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>もッ!\\n よーし、それならこっちはわたしがッ」",
"366000632_1": "「わたしの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>はもっと燃えるッ!\\n 熱くなれるッ」",
"366000632_2": "「彼女の拳が、音速を超えて――!」",
"366000632_3": "「貫けええええッ!」",
"366000632_4": "「新たな鳳翼が生まれるとはな……」",
"366000632_5": "「あんたたちのおかげだッ!\\n 今度は、あたしが護る番だぞ」",
"366000632_6": "「できるッ! 全開バーニング中の\\n あたしの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>で――ッ!」",
"366000632_7": "「戻ったか」",
"366000632_8": "「サガさんッ!\\n ありがとうございましたッ」",
"366000632_9": "「いや、敵を退けることができたのは\\n おまえたち人の頑張りのおかげだ」",
"366000632_10": "「特に、土壇場で<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させた2人のな」",
"366000632_11": "「それは、あんたらのことを見ていたからなんだけどな」",
"366000632_12": "「それより、休憩はもう十分だろう。\\n 瞬たちもじきに目を覚ますはずだ」",
"366000632_13": "「全ての元凶、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主を探さねば」",
"366000632_14": "「いや、探す必要はない」",
"366000632_15": "「どういうことだ!?」",
"366000632_16": "「――いるのだろう、姿を見せろ!」",
"366000632_17": "「――!?\\n こいつが瞬たちを洗脳した<ruby=セイント>聖闘士</ruby>……」",
"366000632_18": "「黒い、影……ッ!\\n あれ でも――」",
"366000632_19": "「邪悪でバカデカい<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を感じる……。\\n だけど、この感じは――」",
"366000632_20": "「やはりそうだったか……」",
"366000632_21": "「邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主の正体は、\\n もう人のわたしだったのだ」",
"366000632_22": "「…………」",
"366000632_23": "「<size=40>もう1人の、サガさん……ッ!?</size>」"
}

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@ -0,0 +1,65 @@
{
"366000711_0": "邪悪な小宇宙の主現るッ!",
"366000711_1": "「邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の主の正体は、\\n もう人のわたしだったのだ」",
"366000711_2": "「もう1人のわたしだと?\\n クックク……」",
"366000711_3": "「オレたちは1つだったのだ。\\n 水臭いことを言ってくれるな……ククククク……」",
"366000711_4": "「……この地で目覚めてから、枷が外れたような\\n 穏やかさを感じていたが……」",
"366000711_5": "「ククク……言ってくれる。\\n オレからすれば、甘さが消えて清々しておるわッ」",
"366000711_6": "「サガさん、この人は……?」",
"366000711_7": "「……この者は、わたし自身……。\\n わたしの邪なる心なのだ」",
"366000711_8": "「ああッ!?\\n 分身でもしたってのかッ」",
"366000711_9": "「ククク……分身とは、実に的確な表現を持ち出したものだな」",
"366000711_10": "「元の世界でのわたしの心には、邪悪なるもう1人の人格が\\n 巣くっていたのだ」",
"366000711_11": "「時には主人格を支配されることもあったが……、\\n このように、対面することなどなかった」",
"366000711_12": "「あくまでも1つの身体に宿った、別の人格であったはずなのだ。\\n それが……なぜ」",
"366000711_13": "「それがこの世界の力だ!\\n 『黄金の枝』に導かれし、オレの望む世界のな」",
"366000711_14": "「『黄金の枝』に導かれた世界だとッ!?」",
"366000711_15": "「な、なぜおまえが『黄金の枝』を……!?」",
"366000711_16": "「探させていたであろう?\\n おまえの側近が嬉しそうに報告に来てくれたわ」",
"366000711_17": "「く、よもや主人格を乗っ取られている間に\\n 発見の報せが届いていたとは……」",
"366000711_18": "「アテナが感じた邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>とは……、\\n おまえのことだったのだな」",
"366000711_19": "「それで!? おまえは何を企んでいる!?\\n どうしてオレ達を襲ったんだ」",
"366000711_20": "「ククク……確かにこの世界はオレが望むものだった」",
"366000711_21": "「オレがオレ自身として、\\n 誰に咎められることなく存在できる世界」",
"366000711_22": "「しかし、所詮は仮初。\\n 時が来れば、この世界は音もなく崩れ去ってしまうのだ」",
"366000711_23": "「だから自暴自棄になったとでも言うのか!?」",
"366000711_24": "「自棄になる必要がどこにある?\\n この世界が崩れる前に、元の世界に戻ればよいだけだ」",
"366000711_25": "「オレの身体から、善人ぶった甘い人格を排除し\\n オレ人の人格を持ったサガとしてな」",
"366000711_26": "「おまえが<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>に帰るということは、邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を\\n <ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>に放つということと変わらん」",
"366000711_27": "「そんなことさせるか!」",
"366000711_28": "「……待ちたまえ」",
"366000711_29": "「これは、わたしの失策により招かれた事態。\\n ならば、自らの手によって始末をつけるべきだ」",
"366000711_30": "「――ほとばしれ! 我が<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ!」",
"366000711_31": "「なんだよ、このとんでもない<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は……ッ!?」",
"366000711_32": "「さあ、決着をつけよう。\\n 今こそ<ruby=アテナ>女神</ruby>の<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>として、正義を尽くそう!」",
"366000711_33": "「クククッ……流石の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>だが、ここが、\\n オレの望んだ世界だということを思い知るがいい」",
"366000711_34": "「空気が、震えてる……ッ!!」",
"366000711_35": "「明らかに、悪そうなサガの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の方が強大じゃねーかッ!!」",
"366000711_36": "「なんのために<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>のような虫ケラ共を\\n 洗脳までしたと思っているのだ」",
"366000711_37": "「おまえたちが<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を高め、戦えば戦うほど\\n この世界に、邪悪なる<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は満ちるのだ!!」",
"366000711_38": "「もはや、1人の<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>程度\\n 雑兵と変わらぬわ」",
"366000711_39": "「く……ここまでの力を……!?\\n しかし、引く訳にはいかぬ」",
"366000711_40": "「悲しい程の貧弱さよ。\\n 早々に諦めて、その身体を明け渡すのだ」",
"366000711_41": "「ならば、これならどうだ!\\n ギャラクシアンエクスプロージョン」",
"366000711_42": "「――ギャラクシアンエクスプロージョン!」",
"366000711_43": "「ぐ……」",
"366000711_44": "「クックックック……、\\n そろそろ格の違いというものを思い知ったか」",
"366000711_45": "「安心して消滅するがよい。\\n その身体は、オレが十全に使い尽くしてやろう」",
"366000711_46": "「あたしたちがそんなことをッ!」",
"366000711_47": "「させると思ったかッ!!」",
"366000711_48": "「今のうちにサガさんをッ!!」",
"366000711_49": "「いや!\\n ここで逃がしてもらえるほど甘い相手じゃない」",
"366000711_50": "「おまえたちこそ逃げろ。\\n できればそこで倒れている人の<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>を頼む」",
"366000711_51": "「おまえたちヒヨコは、オレの話が理解できぬのか!?\\n この地で<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発すればするほど――」",
"366000711_52": "「邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が満ち、オレの力が増すと教えてやったと言うのに\\n やはり虫ケラは虫ケラ」",
"366000711_53": "「――滅びよ!\\n ギャラクシアン――」 ",
"366000711_54": "「ま、待て……。\\n わたしは……まだ朽ちては……おらぬ……」",
"366000711_55": "「流石はオレの身体と言う所か。\\n では、希望通り引導を渡してやろう」",
"366000711_56": "「星矢、一輝、皆を頼む!",
"366000711_57": " アナザーディメンション!!」",
"366000711_58": "「フッ……ウワーッハハハハ!」",
"366000711_59": "「まだ偽善を貫くか、まぁ良い! おまえの身体さえ残れば、\\n ヒヨコや虫ケラ共に用などないわ」",
"366000711_60": "「なんだよこれッ!」",
"366000711_61": "「オレたちを逃がすつもりなんだ!」",
"366000711_62": "「そんなのダメだよッ!\\n サガさ――ッ」"
}

View file

@ -0,0 +1,25 @@
{
"366000721_0": "「サガさ――」",
"366000721_1": "「――ぶッ!」",
"366000721_2": "「ぶッ?」",
"366000721_3": "「――おいッ! 早くどけってのッ!\\n 重いんだよッ」",
"366000721_4": "「わッ! ごめん、クリスちゃんッ!」",
"366000721_5": "「ったく……どうなったんだ?\\n なんでこんな場所に……」",
"366000721_6": "「……サガの力だ。恐らくはな。\\n 全員を安全な場所まで飛ばしたんだろう」",
"366000721_7": "「く……うう……」",
"366000721_8": "「ごめん……にいさん。それにみんな。\\n 迷惑をかけてしまって……」",
"366000721_9": "「瞬、それを言うならオレだろう。\\n 最初に奴の手に落ちたのはオレだ……」",
"366000721_10": "「氷河だけではない。オレも同じことだ。\\n みんな、すまない……」",
"366000721_11": "「みんな、気が付いてよかった。\\n けど、今は謝りあってる場合じゃない」",
"366000721_12": "「でも……ぼくたちが<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させればさせるほど\\n 敵に有利な状況を作ってしまうようじゃ……」",
"366000721_13": "「それどころじゃねーだろッ!\\n あの感じだと、あいつすぐ身体取られちまうぞッ」",
"366000721_14": "「そうなれば、<ruby=アテナ>女神</ruby>が予言したように\\n 他の世界にも災いをもたらすだろう」",
"366000721_15": "「そうだよッ!\\n みんなで力を合わせれば、きっとどうにかなるよッ」",
"366000721_16": "「フッ……そうだな。\\n おめおめ逃げるなど、<ruby=セイント>聖闘士</ruby>となった意味がない」",
"366000721_17": "「戻ろうッ!\\n サガさんを助けるためにッ」",
"366000721_18": "「おう――!!」",
"366000721_19": "「……すまない、その前に1つ聞かせてくれ」",
"366000721_20": "「どうしたんだ、氷河」",
"366000721_21": "「いや……その2人は誰なんだ?\\n 応援でやってきた<ruby=セイント>聖闘士</ruby>なのか……?」",
"366000721_22": "「おっと、\\n 自己紹介をする前にお客さんだッ」"
}

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@ -0,0 +1,15 @@
{
"366000722_0": "「倒したはいいが、このままオレたちの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させ続けると\\n 敵に利することになるのだろう」",
"366000722_1": "「アイツが言ってただけだろッ!?\\n そのまま信じていいのかよ」",
"366000722_2": "「しかしサガの邪な心が、強くなっていることは事実だ」",
"366000722_3": "「クリスちゃん、危ないッ!」",
"366000722_4": "「後ろだ!!」",
"366000722_5": "「なんだ!?」",
"366000722_6": "「えッ!\\n 今の感覚は」",
"366000722_7": "「すごい!\\n 攻撃力が瞬間的に高まった」",
"366000722_8": "「今、何が起こったんだッ!?\\n お前何やらかしたんだよッ」",
"366000722_9": "「わ、わかんないよッ!」",
"366000722_10": "「この音は!?\\n この先の宮殿から聞こえたぞ」",
"366000722_11": "「まさか、サガたちの戦いに決着が着いたのか!?」",
"366000722_12": "「みんな、急ごう!」"
}

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@ -0,0 +1,25 @@
{
"366000731_0": "「………」",
"366000731_1": "「サガさんッ!\\n 無事だったんですね」",
"366000731_2": "「待て!\\n 不用意に近づくな」",
"366000731_3": "「お前、どっちなんだよッ!\\n 元のサガか それとも乗っ取られたのか」",
"366000731_4": "「クッ……クククククッ……」",
"366000731_5": "「遅かったか……!」",
"366000731_6": "「<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>の虫ケラ共か!\\n せっかく、あの偽善者が逃したのに戻ってきたのか」",
"366000731_7": "「あの甘さが無駄でしかないということを\\n おまえたちは身を持って証明してしまったのだな」",
"366000731_8": "「しかし、ようやく手に入れた肉体だ。\\n 存分に力を見せてやろうではないか」",
"366000731_9": "「――!?」",
"366000731_10": "「瞬!\\n グッ………」",
"366000731_11": "「くらえ! ペガサス<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>!!」",
"366000731_12": "「<ruby=ろざんしょうりゅうは>廬山昇龍覇</ruby>!」",
"366000731_13": "「ダイヤモンドダスト!」",
"366000731_14": "「甘い!」",
"366000731_15": "「ぐう……!」",
"366000731_16": "「前より強くなってんじゃねーかッ!\\n いったい、どうすりゃ……」",
"366000731_17": "「このギアならッ!\\n 燃えあがれッ わたしの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>ぉおおッ!!」",
"366000731_18": "「まだ理解できぬのか?」",
"366000731_19": "「おまえたちが、この地で<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を爆発させるほど\\n オレが強くなるという事実に」",
"366000731_20": "「知るものか!\\n 燃えあがれ オレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>よ!」",
"366000731_21": "「オレたちはオレたちが信じる道を行く!!\\n おまえを上回るほどの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を瞬間的に爆発させれば――!」",
"366000731_22": "「そうだッ!!\\n 最速でッ 最短でッ まっすぐにッ 一直線にッ」"
}

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@ -0,0 +1,27 @@
{
"366000732_0": "「……効かぬと言っているのだ!」",
"366000732_1": "「つまらん。もういい加減に飽きてきたわ!\\n 全員そろって、消え去れ」",
"366000732_2": "「ギャラクティック――、",
"366000732_3": " がぁぁぁぁぁぁ!! き、貴様!!」",
"366000732_4": "「<ruby=アテナ>女神</ruby>……正義を……」",
"366000732_5": "「あれは、元のサガさんッ!?」",
"366000732_6": "「サガ!\\n まだ心の全てを奪われてはいないんだな」",
"366000732_7": "「わたし……は……」",
"366000732_8": "「あいつも、戦ってる……」",
"366000732_9": "「コス……モ……<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>……を……燃やす……の」",
"366000732_10": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やせ!?」",
"366000732_11": "「今より、さらにということか!?」",
"366000732_12": "「う……」",
"366000732_13": "「はあ……はあ……。小癪な。\\n 無駄なあがきをしてくれる……」",
"366000732_14": "「サガさんを信じようッ!\\n <ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やして、あいつにぶつけるんだッ!」",
"366000732_15": "「ああッ!\\n 装者と、<ruby=セイント>聖闘士</ruby>、全員の力を合わせればッ!」",
"366000732_16": "「よぉしッ! わたしたちの燃やせる最大の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を\\n 見せてやろうよッ」",
"366000732_17": "「オレを弄んでくれた礼をさせてもらうぞ!」",
"366000732_18": "「同意見だ。ドラゴン最大の拳をもって……!」",
"366000732_19": "「助けられたこの命を、今度は助けるために!」",
"366000732_20": "「フェニックスは何度でも蘇る。\\n 先程のダメージなどなんのハンデにもならんわ」",
"366000732_21": "「おう! 全員で最大の同時攻撃を!!!\\n 燃えろオレたちの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>ーーー!!!」",
"366000732_22": "「<size=40>うぉぉぉおおおおおッ!!!</size>」",
"366000732_23": "「この力は!?",
"366000732_24": " ぐ、ぐあああああああ!?」"
}

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@ -0,0 +1,21 @@
{
"366000811_0": "激突ッ!正義と悪の戦士たち",
"366000811_1": "「ああ!\\n また……邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が広がっていく……」",
"366000811_2": "「星矢、紫龍、氷河、瞬、一輝……。\\n どうか……無事で……」",
"366000811_3": "「あなたは……!」",
"366000811_4": "「そうですね……彼らの力になってあげてください」",
"366000811_5": "「やったか!?」",
"366000811_6": "「…………」",
"366000811_7": "「おい……元に戻ったんだよな?」",
"366000811_8": "「油断するな……」",
"366000811_9": "「サガさん……」",
"366000811_10": "「……クックック、ハァーッハッハッハ!\\n 残念だったな、虫ケラ共」",
"366000811_11": "「なに!?」",
"366000811_12": "「いくら数に頼ろうと、所詮は虫ケラ。\\n その甲斐甲斐しくも、弱々しい力などオレの肌にさえ届かぬ」",
"366000811_13": "「そん、な……」",
"366000811_14": "「もう完全に、悪の心に呑まれちまったのかよッ!?」",
"366000811_15": "「奴は消え去った。長年オレの邪魔ばかりしていた、\\n 弱く、甘い心は消えたのだ」",
"366000811_16": "「そして、オレの性質を知る者はおまえたち以外におらん。\\n この姿、そしてこの肉体を見た者は、世界から葬り去る」",
"366000811_17": "「<ruby=サンクチュアリ>聖域</ruby>も、世界も……全てオレの意のままだ!!」",
"366000811_18": "「――くるぞ!」"
}

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@ -0,0 +1,33 @@
{
"366000812_0": "「さあ、新たな世界の礎としてくれるわ!\\n 旧き世界と共に消え去るがいい」",
"366000812_1": "「――ギャラクシアンエクスプロージョン!」",
"366000812_2": "「うわああああ――!」",
"366000812_3": "「……フッ、余興としては中々に楽しめたぞ」",
"366000812_4": "「――だったら、ここからが\\n メインステージってことだよねッ」",
"366000812_5": "「沙織さんとの……<ruby=アテナ>女神</ruby>との約束を、\\n まだ果たしちゃいない」",
"366000812_6": "「……立ち上がるだと?\\n このわたしの拳を受けて……」",
"366000812_7": "「死線など、何度となく超えてきた!!」",
"366000812_8": "「死はもとより覚悟の上!」",
"366000812_9": "「強くて挫けない心があれば……、\\n ぼくらは肉体の限界を超えられる」",
"366000812_10": "「そうだよ……。\\n わたしたちは、まだ立ち上がれる、頑張れるッ」",
"366000812_11": "「この場で息絶えるのは、\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>の道を踏み外したおまえの方だ!」",
"366000812_12": "「……あいにく、このくらいで諦めるようなやつは、\\n ――いないんだよッ」",
"366000812_13": "「……能書きは聞き飽きたわ」",
"366000812_14": "「ならば、確実にトドメを刺してやろう。\\n もう一度、この<ruby=ジェミニ>双子座</ruby>のサガの最大の拳でな!」",
"366000812_15": "「――ギャラクシアンエクスプロージョン!」",
"366000812_16": "「このわたしの拳を2度も受けて死ねるのだ。\\n あの世で自慢するがいい……」",
"366000812_17": "「……やっぱり、違う」",
"366000812_18": "「何……、まだ、立ち上がれるというのか?」",
"366000812_19": "「ああ!\\n 全然違うな」",
"366000812_20": "「サガさんのこの技は、もっともっとすごかったッ!\\n 強くて、綺麗で……お前の技とは違うッ」",
"366000812_21": "「――なんだと、貴様!」",
"366000812_22": "「元のサガさんの拳だったら、多分もう立ててない……。\\n だから、きっとまだサガさんだって負けてないッ」",
"366000812_23": "「おまえの邪な拳が――、\\n 本物の<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>の正義の拳に勝てるわけがない!!」",
"366000812_24": "「黙れ! わたしこそが唯一のサガなのだ!\\n 絶対の力を持つ<ruby=ゴールドセイント>黄金聖闘士</ruby>だ!」",
"366000812_25": "「力の差は歴然。それほど望むならば特別に味わわせてやろう。\\n 我が力を何度でもな――」",
"366000812_26": "「ぐ……ッ!?\\n さらに邪悪な<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が高まって――ッ!?」",
"366000812_27": "「なんてやつ……まだ上があるのかよッ!?」",
"366000812_28": "「――待て!\\n 空から何かが――あれは」",
"366000812_29": "「あの黄金の輝きは、まさか――!?」",
"366000812_30": "「<ruby=サジタリアス>射手座</ruby>の<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>だと!?」"
}

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@ -0,0 +1,17 @@
{
"366000821_0": "「<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>が、オレたちのところに……」",
"366000821_1": "「アイオロス……貴様か!\\n 虫ケラ共に力を貸そうとでもいうのか」",
"366000821_2": "「だけど、<ruby=クロス>聖衣</ruby>だけでどうしたらいいんだよッ!?」",
"366000821_3": "「オレなら、纏うことができるかもしれない……」",
"366000821_4": "「星矢は以前に、\\n 纏ったことがあったのだったな」",
"366000821_5": "「じゃあ、もう一度\\n あの<ruby=クロス>聖衣</ruby>を纏うことができるなら……ッ!」",
"366000821_6": "「――ああ!\\n みんな、オレを<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>のところへ導いてくれ!」",
"366000821_7": "「うんッ!」",
"366000821_8": "「わかったッ!」",
"366000821_9": "「虫ケラに<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>など、纏わせてたまるか!\\n 貴様らなど――」",
"366000821_10": "「くッ……この凍気は――!?」",
"366000821_11": "「……オレたちのことを、忘れてもらっては困るな」",
"366000821_12": "「ここがこの戦いの分水嶺……。\\n ――命尽きるまで、拳を繰り出そう」",
"366000821_13": "「ぼくたちだって、まだ戦えるから……!」",
"366000821_14": "「次から次へと……死にぞこない共が!\\n ――五体をバラバラに引き裂いてくれる」"
}

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@ -0,0 +1,37 @@
{
"366000822_0": "「今だ! 行け、星矢!\\n ――<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>のもとへ!」",
"366000822_1": "「――ああ、行ってくる!」",
"366000822_2": "「させぬと言っておるのだ!」",
"366000822_3": "「おおおおおお――ッ!」",
"366000822_4": "「まだこんな力が!?\\n ええい、邪魔をするな」",
"366000822_5": "「ぐうううう――ッ!?」",
"366000822_6": "「――落ちろ、ペガサス!」",
"366000822_7": "「させん!\\n ――<ruby=ほうよくてんしょう>鳳翼天翔</ruby>!」",
"366000822_8": "「――鬱陶しい!」",
"366000822_9": "「く――!?」",
"366000822_10": "「貴様らの希望など、この手で砕いて――!?」",
"366000822_11": "「そいつはあたしが許さねえッ!」",
"366000822_12": "「こんなもので――オレを止められるものか!」",
"366000822_13": "「うぐッ!? く……ッ!」",
"366000822_14": "「ペガサスは、既に<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>の傍まで――。\\n ならば」",
"366000822_15": "「たどり着く前に消し炭にしてくれる!",
"366000822_16": " ギャラクシアンエクスプロージョン!!」",
"366000822_17": "「先ほどまでよりもさらに大きく……なんて威力だ!\\n だが――」",
"366000822_18": "「星矢まで届かせはしない!」",
"366000822_19": "「うん!\\n ぼくたちが、盾になってでも……」",
"366000822_20": "「ぐうあああああ――!?」",
"366000822_21": "「そんな……!」",
"366000822_22": "「オレたち3人でも、止め切れないというのか……!?」",
"366000822_23": "「ウワハハハ!\\n まだまだだ そのままペガサスまで呑み込んでくれる」",
"366000822_24": "「うわああああ――!!」",
"366000822_25": "「惜しかったな……。\\n しかし、そのダメージでは、もはや<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>は纏えまい」",
"366000822_26": "「く……力が……入らない……!」",
"366000822_27": "「ペガサスは墜ちた。\\n 残りの<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>や装者とやらも半死半生……」",
"366000822_28": "「<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>も、纏う者がいなければただの飾りにすぎん。\\n ククク……残念だったな、アイオロス」",
"366000822_29": "「――ん?」",
"366000822_30": "「まだだ……まだ、\\n わたしは立ち上がれる……ッ」",
"366000822_31": "「当たり所が良かったか?\\n 虫ケラの割にはよく足掻くな」",
"366000822_32": "「だが、己の<ruby=クロス>聖衣</ruby>も持たないまがい物の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>では、\\n 何も――」",
"366000822_33": "「わたしは、みんなを護る……。\\n この胸に胸の歌が……そして<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>がある限りッ!」",
"366000822_34": "「な!? この<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>は!?\\n なぜ、<ruby=セイント>聖闘士</ruby>でもないこんな小娘から……」"
}

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@ -0,0 +1,19 @@
{
"366000911_0": "小宇宙絶唱ッ!聖衣×ギアッ!",
"366000911_1": "「そうだ……あたしたちには歌がある……。\\n 歌さえあれば、立ち上がれるんだッ」",
"366000911_2": "「もう1人の<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>もどきまで立ち上がるだと……?\\n こいつらの力はいったい……」",
"366000911_3": "「<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>だ!\\n 奴に勝つには<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>を纏うしかない!」",
"366000911_4": "「<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>を?\\n でも、わたしは<ruby=セイント>聖闘士</ruby>じゃ――」",
"366000911_5": "「確かにキミは<ruby=アテナ>女神</ruby>に選ばれた<ruby=セイント>聖闘士</ruby>じゃない!\\n だけど、キミの心には正義の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が燃えたぎっている!」",
"366000911_6": "「オレたちの、正義の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>に反応して――、\\n サジタリアスは力を貸してくれるはずだ」",
"366000911_7": "「……わかった、やってみるよッ!」",
"366000911_8": "「ククク……<ruby=セイント>聖闘士</ruby>でない者が<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>を纏うだと?\\n バカなことを……」",
"366000911_9": "「そんなことができるわけがない。<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>は<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の極致を\\n 体現した者だけが纏うことができるのだから」",
"366000911_10": "「例えアイオロスの意思が宿っていたとしても、\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>でもない小娘の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>では<ruby=クロス>聖衣</ruby>が応えるはずもない」",
"366000911_11": "「もう十分だ!\\n 死ね――<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>もどきよ!」",
"366000911_12": "「――もどきなんかじゃねーッ!\\n はあッ、はあッ……あたしたちは、シンフォギア装者だッ」",
"366000911_13": "「……わたしの拳を防ぎきるとは、少し驚いたぞ。\\n だが、なぜそうまでして戦おうとする」",
"366000911_14": "「お前こそ、ずいぶん必死だな。\\n まるであいつが<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>を纏うのが怖いみたいだぞ」",
"366000911_15": "「――!」",
"366000911_16": "「妄言甚だしいが、それがわたしの耳に触れるのは不愉快だぞ。\\n 二度と口がきけないようにしてやるから覚悟しろ」"
}

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@ -0,0 +1,18 @@
{
"366000912_0": "「はあ……はあ……ッ!\\n おい、あたしが抑えてるうちにッ」",
"366000912_1": "「うんッ! だけど、どんなに<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を高めても、\\n <ruby=クロス>聖衣</ruby>が応えてくれなくて……」",
"366000912_2": "(あきらめるな……!)",
"366000912_3": "「この声は……ッ!?」",
"366000912_4": "(身体はもう動かなくても、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>はまだ燃えている!\\n この<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>をキミに託す! だから――)",
"366000912_5": "(オレの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>も受け取ってくれ。\\n 世界の平和を護るために……",
"366000912_6": "(ああ、わずかに残ったオレたちの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を……!)",
"366000912_7": "(ぼくたちの命がたとえ尽きたとしても、\\n 希望の光を消させたりしない",
"366000912_8": "(受け取るがいい、このオレの、\\n 不死鳥の魂を――",
"366000912_9": "「感じる……この胸に、\\n みんなの<ruby=おもい>小宇宙</ruby>を……ッ!」",
"366000912_10": "「クソ……ここまでか……」",
"366000912_11": "「ふん、無駄なあがきを」",
"366000912_12": "「無駄だと思うか?\\n あたしはな、お膳立てがうまいんだ」",
"366000912_13": "「なに……!?」",
"366000912_14": "「うぅうおおおおおおおッ!」",
"366000912_15": "「小娘の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>が、\\n さらに高まっていくだと――」"
}

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@ -0,0 +1,26 @@
{
"366000921_0": "「…………」",
"366000921_1": "(みんなの<ruby=おもい>小宇宙</ruby>は、確かに受け取ったよ)",
"366000921_2": "「<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>よ、お願い。わたしに力を貸して――」",
"366000921_3": "(キミならできる。\\n 正義の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やすんだ!)",
"366000921_4": "(そうすれば、<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>は応えてくれるはずだ……!)",
"366000921_5": "「うんッ!」",
"366000921_6": "「わたしは護りたいッ! みんなを、クリスちゃんをッ!\\n そして、サガさんを……ッ」",
"366000921_7": "「そのためにわたしは歌を唄い、\\n <ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やすんだ――ッ!!」",
"366000921_8": "「なんだ……歌……?\\n それに、この<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>の高まりは!?」",
"366000921_9": "「<ruby=サジタリアス>射手座</ruby>の<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>が反応しただと!?\\n ふざけるな <ruby=セイント>聖闘士</ruby>でもない者の<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>に――!」",
"366000921_10": "「――行け、響!」",
"366000921_11": "「――見せてやれッ!\\n あたしたちの力をッ」",
"366000921_12": "「はああああああ――ッ!!」",
"366000921_13": "「バカな……そんなことが……」",
"366000921_14": "「サガ、おまえには分からない! もう1人の自分を弱さと\\n 切り捨て、人で戦おうとしたおまえには……」",
"366000921_15": "「これが、みんなの想いを束ねて纏う\\n 本物の闘士の姿だ……」",
"366000921_16": "「ありがとう、みんなッ!\\n ありがとう……サジタリアスッ」",
"366000921_17": "「少しだけわたしに力を貸してッ!\\n きっと勝ってみせるからッ」",
"366000921_18": "「いきがるなよ!?\\n たとえ貴様が<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>を纏い、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を高めたところで――」",
"366000921_19": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>だけじゃないッ!\\n わたしには、この胸の歌だってあるんだッ」",
"366000921_20": "「歌、だと――!?」",
"366000921_21": "「<ruby=クロス>聖衣</ruby>とギアが融合したように、\\n <ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を燃やし、胸の歌を響かせればッ!」",
"366000921_22": "「燃えろッ! 響けッ!",
"366000921_23": " わたしの全部よッ! おぉおおおおおおッ!」"
}

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@ -0,0 +1,23 @@
{
"366000922_0": "「ギャラクシアンエクスプロージョン!」",
"366000922_1": "「だとしてもッ!」",
"366000922_2": "「なにい!?」",
"366000922_3": "「知らん……わたしは知らんぞ!\\n なんなのだその力は……」",
"366000922_4": "「わたしにだって、わからないッ!!」",
"366000922_5": "「<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>とフォニックゲインが混ざりあって生まれた何か――」",
"366000922_6": "「だけど確かに、みんなから受け取ったものだッ!",
"366000922_7": " 繋いだ想いが紡ぐ力を――受けてみろおぉおおおッ!!」",
"366000922_8": "「ぐわあああああああ――!?」",
"366000922_9": "「まさか、わたしが――」",
"366000922_10": "「終わったのか……?\\n 全く、ギリギリが大好きだな、お前は……」",
"366000922_11": "「みんなの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>があったからだよ。\\n クリスちゃんのも、ちゃんと届いてたよ」",
"366000922_12": "「――そういうことは、わざわざ言わなくていいんだよッ!」",
"366000922_13": "「ありがとう。\\n キミのおかげだ……」",
"366000922_14": "「わたしのほうこそ――",
"366000922_15": " あれッ!?」",
"366000922_16": "「どこかへ行っちゃった……」",
"366000922_17": "「役目は終わった、ということだろう」",
"366000922_18": "「……く……」",
"366000922_19": "「おいッ! アイツが目を覚まして――ッ!」",
"366000922_20": "「ううん、もう大丈夫だよ」"
}

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@ -0,0 +1,31 @@
{
"366000931_0": "「……すまかったな。おまえたち。\\n すべてはこのわたしの責任だ……」",
"366000931_1": "「サガ……もう1人のおまえはどうなったんだ」",
"366000931_2": "「わからない……。\\n 消え去ったか、わたしの奥深くに再び身を潜めたか」",
"366000931_3": "「しかし、当分表に出ようなどとは思わないだろう。\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>たちの、あれほどの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>を目の当たりにしてはな」",
"366000931_4": "「心から、賞賛と感謝を送らせてほしい。\\n ありがとう、<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>たち、そして装者たちよ」",
"366000931_5": "「この地震は……」",
"366000931_6": "「この世界は、悪なるわたしの必要とする世界を、\\n 黄金の枝が作り出したものなのだ」",
"366000931_7": "「悪なるわたしが消えた今、\\n この世界も消え去る運命ということだ」",
"366000931_8": "「でも、どうやって帰れば……?」",
"366000931_9": "「これが、悪なるわたしが隠し持っていた『黄金の枝』だ」",
"366000931_10": "「これがわたしたちを、元の世界へと導いてくれる」",
"366000931_11": "「帰るべき場所を持つおまえたちならば、迷うことは無いだろう」",
"366000931_12": "「……じゃあな」",
"366000931_13": "「お、おい一輝!\\n 他に何か言葉はないのかよ」",
"366000931_14": "「これが今生の別れになるとは限るまい。\\n 共に戦い、共に勝利した。それだけで十分だろう」",
"366000931_15": "「ありがとな、フェニックスッ!」",
"366000931_16": "「ふっ……」",
"366000931_17": "「別れの言葉も無しかよ……」",
"366000931_18": "「まあいいか。\\n また会うことがあったら、共に戦おう」",
"366000931_19": "「うん、きっとッ!」",
"366000931_20": "「ああ、待ってるからな!」",
"366000931_21": "「ぼくも、一緒に戦ったこと忘れないよ」",
"366000931_22": "「時間があったらシンフォギア装者と\\n 手合わせをしてみたかったが、そんな暇はないらしいな」",
"366000931_23": "「ああ、次の機会に持ち越しだな」",
"366000931_24": "「キミたちに会えてよかった。<ruby=セイント>聖闘士</ruby>以外にも\\n 正義の戦士がいると、知ることができたのだから」",
"366000931_25": "「それじゃあ、そろそろ本当に、\\n 行かなくちゃいけないみたいだ」",
"366000931_26": "「うん……」",
"366000931_27": "「みんなのこと、忘れないからッ!\\n 想いはわたしの胸に、刻まれてるからッ」",
"366000931_28": "「それじゃあ、またね……ッ!!」"
}

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@ -0,0 +1,52 @@
{
"366001011_0": "戦いの終結、そして別れ",
"366001011_1": "「あれ……。\\n ここはどこ」",
"366001011_2": "「おい、どうなってるんだよ……?\\n なんか変な感じだけど……」",
"366001011_3": "「わたしたち、元の世界に帰れてないよね?」",
"366001011_4": "「心配はいりません」",
"366001011_5": "「あなたは――?」",
"366001011_6": "「初めまして」",
"366001011_7": "「あ、こちらこそ初めまして」",
"366001011_8": "「いや、あんた誰なんだよ」",
"366001011_9": "「わたしはアテナ。わたしの力で、\\n 世界の狭間での束の間の出会いを果たしているのです」",
"366001011_10": "「アテナって……、\\n <ruby=セイント>聖闘士</ruby>たちが仕えてるって話してた、あの――ッ!?」",
"366001011_11": "「……おい、それじゃあんたが<ruby=アテナ>女神</ruby>さまかよッ!?」",
"366001011_12": "「直接、お礼を申し上げたくて……」",
"366001011_13": "「<ruby=セイント>聖闘士</ruby>たちと共に戦ってくれたこと、感謝します」",
"366001011_14": "「それなら、わたしもありがとうございましたッ!」",
"366001011_15": "「ああ、あいつらがいてくれたおかげで、\\n こうして帰ることができる。……帰れるんだよな」",
"366001011_16": "「はい。\\n すぐに元の世界へと送りましょう」",
"366001011_17": "「よかったー。\\n <ruby=アテナ>女神</ruby>さまのお墨付きなら安心だよねッ!」",
"366001011_18": "「そうだな。あ、でも戻ったら黄金の枝ってどうなるんだ……?\\n また飛ばされたりしないだろうな」",
"366001011_19": "「黄金の枝については、わたしが封印します。\\n あれは人の世にあってはならないもの……」",
"366001011_20": "「冥界の者すら、現世に導いてしまう力を持つ道具ですから」",
"366001011_21": "「そんなものだったんだ……」",
"366001011_22": "「名残惜しいですが、そろそろ時間ですね。\\n それでは、おふたりともお元気で」",
"366001011_23": "「うーん……はッ!?\\n あれ ここは……」",
"366001011_24": "「た、立花ッ!? 大丈夫なのかッ!?」",
"366001011_25": "「なんか、床が硬いな……って、ここは元の場所かよッ!」",
"366001011_26": "「あなたまでッ!? 今どこから現れたのよッ!?」",
"366001011_27": "「不思議……」",
"366001011_28": "「まさかテレポートしたデスッ!?\\n どんな感じだったデスッ」",
"366001011_29": "「あー、なんかこの感じ、久しぶりだねー」",
"366001011_30": "「そうだな」",
"366001011_31": "「久しぶりって、何を言ってるのよ?」",
"366001011_32": "「どういうことだ?」",
"366001011_33": "「立花と雪音が黄金の枝と一緒に消えてから、\\n ほんの数分しか経ってないのだが……」",
"366001011_34": "「は? 数分……? ええ――ッ!!」",
"366001011_35": "「なんだったんだろうね、あれって……。\\n クリスちゃんも覚えてるよね」",
"366001011_36": "「まあな。向こうに行って、<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>たちと会って、\\n あいつと戦って……」",
"366001011_37": "「全部、夢だったとかじゃないよね?」",
"366001011_38": "「夢にしちゃハードすぎるし、なんで2人共知らない奴が\\n 夢に出てくるんだよ」",
"366001011_39": "「そうだね……やっぱり夢じゃないよね」",
"366001011_40": "(自分の中にある宇宙、それが<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>か……)",
"366001011_41": "「大変だったけど、楽しかったよね?」",
"366001011_42": "「そうだな。すごいやつらとも知り合えたしな」",
"366001011_43": "「うん、それに――」",
"366001011_44": "「…………」",
"366001011_45": "「あれ? 今――」",
"366001011_46": "(ありがとうって、聞こえたような――)",
"366001011_47": "「どうかしたか?」",
"366001011_48": "「ううん、なんでもない――なんてことないよ」",
"366001011_49": "(そう、なんてことないよ。\\n わたしの趣味は、人助けなんだから"
}

View file

@ -0,0 +1,26 @@
{
"366001111_0": "小宇宙よその胸にッ!",
"366001111_1": "「……何をやっているんだ、立花たちは」",
"366001111_2": "「……フォニックゲインとは違う、\\n 別の力を引き出してるんですって」",
"366001111_3": "「この間、遺跡で消えた時に、身に付けたらしいデスよ」",
"366001111_4": "「3分間くらいだったよね……」",
"366001111_5": "「3分で身に付けた力だなんて、\\n カップラーメンもビックリデス」",
"366001111_6": "「……まあ、聞かせてもらった話も\\n だいぶ荒唐無稽なものだったしな」",
"366001111_7": "「2人には悪いけど、ちょっと信じられないわよね。\\n 女神さまにお礼を言われたとか……」",
"366001111_8": "「でも、向こうでの戦いの話は\\n 手に汗握るものだったデスよッ」",
"366001111_9": "「うん、とても作り話とは思えない」",
"366001111_10": "「まあ、2人して嘘をつく意味もないだろうけど、\\n あの様子だもんね……」",
"366001111_11": "「燃え上がれッ! わたしの<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>――ッ!!\\n ……どう、クリスちゃん」",
"366001111_12": "「いや、全く全然、完っ璧に、何も感じねー……。\\n なんだったんだろうな、あれは……」",
"366001111_13": "「それなら<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>ギアを――むむむッ!」",
"366001111_14": "「いや、それも試したけど無理だったろ」",
"366001111_15": "「とほほ……。<ruby=りゅうせいけん>流星拳</ruby>も全然だし、<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>も感じないし、\\n 本当、どうしちゃったんだろう……」",
"366001111_16": "「<ruby=ブロンズセイント>青銅聖闘士</ruby>ギアの時は、それこそ音速とかで動けてたんだよな。\\n あたしたちも」",
"366001111_17": "「<ruby=ゴールドクロス>黄金聖衣</ruby>の時なんて、光速だよ?」",
"366001111_18": "「……やっぱり夢だったのかもな。\\n たまたま同じ夢を見てたとか」",
"366001111_19": "「でも……<ruby=コスモ>小宇宙</ruby>はあるよッ!\\n いまは使えないとしてもッ」",
"366001111_20": "「何を根拠に……」",
"366001111_21": "「根拠は無くても、感じるんだ。\\n わたしの中には、宇宙が広がってるってッ」",
"366001111_22": "「……。\\n ま、そうだな」",
"366001111_23": "「うんッ! それが必要になったその時、\\n きっとまた熱く燃え上がる。わたしはそう信じてるッ」"
}