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183
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@ -0,0 +1,183 @@
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"201022911_0": "もしも未来の中にシェム・ハが……",
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"201022911_1": "「んー……むにゃ……もう、あさ……、\\n んん…今……何時……?」",
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"201022911_2": "「え、もうこんな時間ッ!?」",
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"201022911_3": "「響ッ!\\n 急がないと学校遅刻しちゃう――」",
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"201022911_4": "「あ……そっか。\\n 任務でいないんだっけ」",
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"201022911_5": "「それじゃ、準備して早く出ないと……ッ!」",
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"201022911_6": "(少し身体がだるい気がするけど……、\\n 大丈夫だよね……?)",
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"201022911_7": "「はぁはぁ……急げばまだ間に合うかな……?」",
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"201022911_8": "(わたしは小日向未来。\\n どこにでもいる普通の高校生……)",
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"201022911_9": "(……のはずなんだけど、\\n 実は最近、少し変わった生活を送っていて――)",
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"201022911_10": "「あの……どうして起こしてくれなかったんですか?」",
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"201022911_11": "(…………)",
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"201022911_12": "「シェム・ハさん、聞こえてますか?」",
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"201022911_13": "(なんだ? 不要な時に話しかけるなと言ったのは、\\n お前のほうではないか)",
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"201022911_14": "「遅刻しないようわたしを起こすのは、\\n 必要なことだと思いますけど……?」",
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"201022911_15": "(学校とやらがそんなに大事か)",
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"201022911_16": "「大事に決まってるじゃないですか」",
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"201022911_17": "(足が止まっているぞ。\\n 急がなくて良いのか?)",
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"201022911_18": "「――そうだったッ!」",
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"201022911_19": "(やれやれ、今日はいつにも増して騒々しいな)",
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"201022911_20": "「騒々しいって……仕方ないじゃないですか。\\n シェム・ハさんがわたしの中にいる状態なんだし……」",
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"201022911_21": "(難儀な状況よな。こうなった理由もわからぬし、\\n いまだ解決策も見つからぬとは……)",
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"201022911_22": "(まあ、仕方ない。しばらくはお前を見守っておいてやろう。\\n お前はあまりにも危なっかしいからな)",
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"201022911_23": "「むぅ……ただ見てるだけなら意味ないじゃないですか」",
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"201022911_24": "(では本当に苦境に陥ったときは、\\n 何かしら力になってやるとしよう)",
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"201022911_25": "(それと、一応忠告しておいてやろう。\\n どうやら今日のお前の身体は、不調なようだぞ)",
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"201022911_26": "「……え? あッ、言われると確かに……。\\n そういえば、起きる時も少し辛かった気が……」",
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"201022911_27": "(体温が平均値を大きく上回っている。\\n 頭痛、倦怠感、眩暈も観測……)",
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"201022911_28": "(風邪というやつであろう。\\n ヒトという生き物は脆い。すぐに療養が必要だ)",
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"201022911_29": "「……ううん、これくらいで\\n 休むわけにはいかないですから」",
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"201022911_30": "「響の代わりに授業を聞いて、\\n ちゃんとノートも取っておかないと……」",
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"201022911_31": "(……響、響と、\\n お前はそればかりを話題にする)",
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"201022911_32": "「話したらダメなんですか?」",
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"201022911_33": "(……奴のことは好かぬ)",
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"201022911_34": "「そうですか……」",
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"201022911_35": "(そういえば、この身体になったことは\\n 響も知っているけど……)",
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"201022911_36": "(こうなってから、シェム・ハさんと響が直接話したことは、\\n まだないんだよね)",
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"201022911_37": "(せっかくだし、仲良くしてほしいところだけど……)",
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"201022911_38": "「えー、人類が誕生したのは、500万年前のアフリカ、\\n アウストラロピテクスと呼ばれる猿人が……」",
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"201022911_39": "「…………」",
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"201022911_40": "「――小日向さん」",
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"201022911_41": "「…………」",
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"201022911_42": "「小日向さん、大丈夫ですか?」",
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"201022911_43": "「は、はいッ!?\\n わたしですかッ!?」",
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"201022911_44": "「あなたらしくないわね。ぼうっとして。\\n どこか具合でも悪いの?」",
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"201022911_45": "「いえ、その……、\\n すみません、少し考えごとをしていて……」",
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"201022911_46": "(何故、真実を言わぬのだ?)",
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"201022911_47": "(別に、これくらい大したことないですから……)",
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"201022911_48": "(我に嘘をつけると思うのか?)",
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"201022911_49": "(…………)",
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"201022911_50": "(それにしても腑に落ちぬな。\\n そこまで意地を張る必要がどこにあるというのだ?)",
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"201022911_51": "(……響に心配をかけたくないですから)",
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"201022911_52": "(またあいつの話か)",
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"201022911_53": "(だって響は、きっと今もどこかで闘ってるんです)",
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"201022911_54": "(それなのに、わたしの体調不良なんかで\\n 心配事を増やしたくなくて……)",
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"201022911_55": "(響が安心して家を空けられるよう、\\n わたしは元気でいなきゃいけないんです)",
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"201022911_56": "(青ざめた顔で言う台詞ではない)",
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"201022911_57": "(……………)",
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"201022911_58": "(……むッ)",
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"201022911_59": "「…………はぁ……はぁ……」",
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"201022911_60": "(どうやら脳が休眠を必要としているようだな)",
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"201022911_61": "(ちょっと、眩暈がしただけ……、\\n 5分したら……おこ……して……)",
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"201022911_62": "(……不服である。\\n 我を目覚ましか何かだと――)",
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"201022911_63": "「えー、では小日向さん。人類の文明の成り立ちについて、\\n 私が言ったことをまとめてみなさい」",
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"201022911_64": "「…………」",
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"201022911_65": "(呼びかけられたところで、\\n こやつが答えることはできぬのだがな)",
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"201022911_66": "「どうしたの? 居眠り?\\n ……ん? もしかして、どこか具合でも悪いの?」",
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"201022911_67": "「寝てるの? 珍しくない? あの小日向さんが……」",
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"201022911_68": "「大丈夫かな? ちょっと様子がおかしかったみたいだけど……」",
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"201022911_69": "「ちょっと、大丈夫?\\n まさか意識がないんじゃ……」",
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"201022911_70": "(……このままでは騒ぎが大きくなってしまうな。\\n それでは結局、心配させることになるではないか)",
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"201022911_71": "(仕方ない。先ほど口約束をしてしまった手前、\\n 見過ごすわけにもいかぬ)",
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"201022911_72": "「誰かッ! 急いで保健室に行って――」",
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"201022911_73": "「――愚問である」",
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"201022911_74": "「……は?」",
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"201022911_75": "「あまりにも稚拙な質問だったので、\\n 欠伸をしていたところだ」",
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"201022911_76": "「では逆に問おう。アヌンナキ――カストディアンは、\\n 何故ルル・アメルから統一言語を奪った?」",
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"201022911_77": "「ちょ、ちょっと待って小日向さん。\\n 急になんの話をしている……というか大丈夫なの?」",
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"201022911_78": "「あの時バラルの呪詛が発動されなければ、\\n お前たちの今は全く違ったものになっていたということだ」",
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"201022911_79": "「いや、だから体調は……」",
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"201022911_80": "「そうやって築かれた文明をただ享受しているお前が、\\n 起源を語ろうなどとは――」",
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"201022911_81": "「わ、わかったわッ! もう十分ッ!\\n 調子もいいみたいだし、もう座っていいわよ……」",
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"201022911_82": "(論戦では我に勝てぬと思い逃げたか。\\n まあ、それも良いだろう)",
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"201022911_83": "(周りの者たちも静まり返っておるし、\\n 無事に場を収められたな)",
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"201022911_84": "(……我にかかれば、なり代わることなど造作もない。\\n では暫く、こやつを休ませてやるとするか)",
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"201022911_85": "「……ねえ、今日のヒナ、なんか変じゃない?」",
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"201022911_86": "「変というかまるで別人ですわ。\\n 体育の授業、100m走でぶっちぎりの一位でしたし……」",
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"201022911_87": "「世界史の先生とのやり取り聞いた? 数学のときにも、\\n 先生によくわからない問題けしかけて泣かせてたらしいわよ」",
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"201022911_88": "「ビッキーロスでおかしくなっちゃったのかな……」",
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"201022911_89": "「いいえ、誰しも一度は通る道、\\n 彼女もまた堕ちたのよ」",
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"201022911_90": "「どこに?」",
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"201022911_91": "「ずばり、中二病の道にねッ!」",
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"201022911_92": "「きっとアニメの登場人物に憧れて、\\n なりきってるに違いないわッ!」",
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"201022911_93": "「なりきっただけで、\\n いきなり足が速くなったりしないと思うけど……」",
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"201022911_94": "「――お前たち、我の言動に不服でもあるのか?」",
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"201022911_95": "「ヒ、ヒナ……」",
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"201022911_96": "(いや、不服っていうか……)",
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"201022911_97": "(何から何まで突っ込みどころしかないですわ……)",
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"201022911_98": "「ねえ、ビッキーも心配するし、\\n あんまりその、変なことはしない方が……」",
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"201022911_99": "「…………」",
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"201022911_100": "「えっと……1人が寂しいなら、\\n わたしたちを頼ってくれてもいいですわよ」",
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"201022911_101": "「…………」",
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"201022911_102": "「あ……そ、それとも構ってほしくて\\n わざと変なキャラ演じてるとか?」",
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"201022911_103": "「…………ッ!」",
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"201022911_104": "「ひッ……」",
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"201022911_105": "「下らぬ……」",
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"201022911_106": "「ええッ!? ウソ……、\\n 今あの子、ジャンプして木の枝に飛び上がったよね……?」",
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"201022911_107": "「しかもぴょんぴょんと、枝の上を移動していきましたわ……。\\n あれは演じてるとかそういうレベルではないのでは……」",
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"201022911_108": "「ていうか、信じられないくらい恐い目で睨まれたんだけどッ!」",
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"201022911_109": "(……全く、何をしているのだ我は)",
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"201022911_110": "(たかがヒトのために、何故ここまで……)",
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"201022911_111": "「あそこにいますわ……。\\n どうやら木の上で立ったまま休んでるみたいですけれど……」",
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"201022911_112": "「カ、カッコイイ……ッ!」",
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"201022911_113": "「えー……」",
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"201022911_114": "(次は……ふむ。音楽の授業か)",
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"201022911_115": "「未来ーーーッ!\\n ただいまーーーーッ!!」",
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"201022911_116": "「……ッ!?\\n 貴様がなぜここに……ッ!」",
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"201022911_117": "「任務が思ったより早く終わったのッ!」",
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"201022911_118": "「そのまま家に帰っても良かったんだけど、\\n 未来に会いたくて、登校してきたんだッ!」",
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"201022911_119": "「そ、そうか……」",
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"201022911_120": "「……それよりクラスの子から聞いたよ?\\n 未来の様子がおかしいって」",
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"201022911_121": "「われ――わたしは、\\n 別にいつも通り、普通……だよ……」",
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"201022911_122": "「そっか。なら良かったッ!」",
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"201022911_123": "「……ッ!\\n なぜ寄りかかろうとする……?」",
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"201022911_124": "「会えなくて寂しかったからだよ。\\n 未来こそなんでよけるの? さあ、いつも通りに――」",
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"201022911_125": "「や、やめろ……ッ!」",
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"201022911_126": "「…………」",
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"201022911_127": "(迂闊……ッ!\\n つい拒否反応が……)",
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"201022911_128": "「……やっぱり未来、なんか変だよ」",
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"201022911_129": "「き、気のせいだ……」",
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"201022911_130": "「ううん、未来のことなら\\n なんでもわかるもん」",
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"201022911_131": "「ぜーったいなんか隠してるッ!」",
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"201022911_132": "「否……、\\n 隠しごとなどある訳が……」",
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"201022911_133": "「じゃあもうちょっと\\n くっついてもいいじゃーんッ!」",
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"201022911_134": "「む、無茶苦茶な理屈を……ッ!」",
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"201022911_135": "「ほらほら、さあさあ……」",
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"201022911_136": "(くッ……だ、駄目だ……ッ!\\n 立花響に……抱き着かれるのだけは……)",
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"201022911_137": "(不快な……あの時の記憶が蘇る……ッ!)",
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"201022911_138": "「あッ!\\n 待ってよ未来ッ!」",
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"201022911_139": "「これ以上、我に構うな……ッ!」",
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"201022911_140": "「構わせてよッ! 何があったのッ!?」",
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"201022911_141": "「悩みがあるなら、わたしに相談してッ!」",
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"201022911_142": "「悩みだと……ッ!?」",
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"201022911_143": "(愚問である……ッ!\\n 元を正せば家を空けた貴様が原因……ッ!)",
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"201022911_144": "(なぜ我が、ここまでしてやらねばならぬのか……ッ!)",
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"201022911_145": "「もーッ! こうなったら話してくれるまで、\\n 絶対逃がさないんだからーッ!」",
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||||
"201022911_146": "「やめろ……ッ! 我に……我に……」",
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||||
"201022911_147": "「抱き着くのはよせーッ!!」",
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||||
"201022911_148": "「なーんだ。じゃあ、あの時の未来は未来じゃなくて\\n シェム・ハさんだったんだ」",
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||||
"201022911_149": "「ごめんね。意識を失ったわたしの代わりに、\\n 授業を受けてくれてたみたいで……」",
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||||
"201022911_150": "「もう、無理しちゃ駄目だよ?」",
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||||
"201022911_151": "「そうだね。これからはちゃんと休むときは休むことにする。\\n 余計に心配させちゃうもんね」",
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||||
"201022911_152": "「今はもうだいぶ良くなったから、大丈夫だよ」",
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||||
"201022911_153": "「そっか、安心した。\\n 今日は代わりに授業に出てくれて本当にありがとうね」",
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||||
"201022911_154": "「わたしも未来のことは信じてるから。\\n 過ぎた心配はしないよ」",
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||||
"201022911_155": "「それに、シェム・ハさんもいることだしね」",
|
||||
"201022911_156": "「シェム・ハさん、これからもわたしがいないときは\\n 未来のことを助けてあげてください」",
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||||
"201022911_157": "(…………)",
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||||
"201022911_158": "「……断るって」",
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||||
"201022911_159": "「えー、そんなぁ~……」",
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||||
"201022911_160": "(……結局、杞憂に終わるとはな。\\n 我の苦労は一体なんだったのか……)",
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||||
"201022911_161": "(ご、ごめんなさい……でも、嬉しかったです。\\n わたしのために色々と頑張ってくれたこと)",
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||||
"201022911_162": "(……遺憾である。\\n 二度と手助けなどするつもりはないからな)",
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||||
"201022911_163": "(そ、そんなこと言わないでください……シェム……)",
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||||
"201022911_164": "「……しぇむ、しぇむ……」",
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||||
"201022911_165": "「フフ、変な寝言」",
|
||||
"201022911_166": "「ん……あれ? わたし……」",
|
||||
"201022911_167": "「珍しいね。わたしの方が早起きなんて」",
|
||||
"201022911_168": "「やっぱり、まだ体調は悪い?\\n 今日のお出かけは、また今度にしよっか」",
|
||||
"201022911_169": "「お出かけ? 学校は……」",
|
||||
"201022911_170": "「今日は休みでしょ。昨日から少し体調が悪そうだったから、\\n 起こさなかったんだけど……大丈夫?」",
|
||||
"201022911_171": "「……そっか。うん、体調は良くなったと思う。\\n ただ、ちょっと変な夢を見てたみたい」",
|
||||
"201022911_172": "「変な夢?」",
|
||||
"201022911_173": "「えーっとね、はっきりとは覚えてなくて……」",
|
||||
"201022911_174": "「……うん。変だけど、すごく楽しい夢だった気がする」",
|
||||
"201022911_175": "「うまく説明できないんだけど……、\\n 『もしも、こんなことがあったら……』みたいな感じで……」",
|
||||
"201022911_176": "「よくわからないけど、\\n 未来が元気になってきたならいいや」",
|
||||
"201022911_177": "「うん、変な夢を見たのもきっと体調のせいなんだと思う。\\n もしもまた体調を崩したらそのときは――」",
|
||||
"201022911_178": "「あッ……」",
|
||||
"201022911_179": "「どうかした?」",
|
||||
"201022911_180": "「ううん、なんでもない。\\n もしもの話はこれでおしまいッ!」"
|
||||
}
|
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@ -0,0 +1,111 @@
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|||
{
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||||
"201023011_0": "切歌のバースデー2021",
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||||
"201023011_1": "「ねえ、もうすぐ切ちゃんのお誕生日だけど、\\n その日はどんなふうに過ごしたい?」",
|
||||
"201023011_2": "「どんなふう、デスか?」",
|
||||
"201023011_3": "「うん。こうしてもらいたいとか、\\n 希望があれば叶えたいなと思って」",
|
||||
"201023011_4": "「うーん、そうデスね……」",
|
||||
"201023011_5": "「せっかくの誕生日だし、\\n 調と一緒にご飯を食べたいデスッ!」",
|
||||
"201023011_6": "「うんうん、それから?」",
|
||||
"201023011_7": "「そ、それからデスか?」",
|
||||
"201023011_8": "「だって、それは毎日してることだもん」",
|
||||
"201023011_9": "「た、確かにそうデスね……」",
|
||||
"201023011_10": "「せっかくのお誕生日なんだから、\\n 特別なお祝いをしたいなって思って」",
|
||||
"201023011_11": "「調……とっても嬉しいデスツ!」",
|
||||
"201023011_12": "「でも、弱ったデスね。\\n 特別なお祝いが思い浮かばないデス」",
|
||||
"201023011_13": "「そうなの?\\n 切ちゃん、誕生日のお祝い大好きなのに」",
|
||||
"201023011_14": "「調と一緒にいると、毎日幸せだから\\n これ以上の何かが思いつかないデスよ」",
|
||||
"201023011_15": "「もう、切ちゃんってば……」",
|
||||
"201023011_16": "「だけど、わかった。\\n それならわたしに任せて」",
|
||||
"201023011_17": "「切ちゃんの誕生日を特別にするために、\\n 特別な1日を考えてみるからッ!」",
|
||||
"201023011_18": "「おおッ! それは楽しみデス。\\n 調が考えてくれるのなら、特別なこと間違いなしデスッ!」",
|
||||
"201023011_19": "(期待されてる……。頑張らなきゃ……)",
|
||||
"201023011_20": "1週間後――",
|
||||
"201023011_21": "「切ちゃん、起きて起きて」",
|
||||
"201023011_22": "「うぅ……まだ眠いデス……。\\n お休みの日くらい、ゆっくり寝てたいデス……」",
|
||||
"201023011_23": "「切ちゃん、いいの?\\n せっかくのお誕生日だけど……」",
|
||||
"201023011_24": "「そうデスッ! 今日は誕生日デスッ!\\n ただの休みの日じゃないのデスッ!」",
|
||||
"201023011_25": "「そのために、昨日の夜も早く寝たしね。\\n 今日は特別なこと、いっぱいやろう」",
|
||||
"201023011_26": "「なるほど、それで今日の調は\\n 早起きだったんデスね」",
|
||||
"201023011_27": "「朝からテンションマックスデースッ!\\n 誕生日を思いっきり楽しむデスよッ!」",
|
||||
"201023011_28": "「ふふっ、そうだね」",
|
||||
"201023011_29": "「けど……まだ7時デスよ? いまから準備して家を出ても……、\\n 開いてるお店、あるデス?」",
|
||||
"201023011_30": "「あるんだよ、そんなお店が。\\n そして、特別な時間帯でしか食べられないハンバーガーが」",
|
||||
"201023011_31": "「それってもしかして……ッ!?」",
|
||||
"201023011_32": "「うん、切ちゃんが前に食べてみたいって言ってた……」",
|
||||
"201023011_33": "「まさかのパンケーキ・アンド・お肉ッ!\\n 未知との遭遇デースッ!」",
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||||
"201023011_34": "「うん、ハンバーガーのお肉をパンケーキで挟むなんて、\\n わたしも初めての体験」",
|
||||
"201023011_35": "「満足感がすごいね。お腹いっぱい」",
|
||||
"201023011_36": "「そうデスね。これはもう、1日分のエネルギーが\\n フル充電されたって感じするデス」",
|
||||
"201023011_37": "「朝ごはん、ここにしておいて良かった」",
|
||||
"201023011_38": "「時間もちょうど良かったデス。\\n そろそろ他のお店も開き始める頃合いデスよ」",
|
||||
"201023011_39": "「それじゃ次はお買い物だね。\\n 可愛いもの、いっぱい買っちゃおう」",
|
||||
"201023011_40": "「はいデースッ!」",
|
||||
"201023011_41": "「ふぃー……たくさん買ってしまったデース」",
|
||||
"201023011_42": "「切ちゃんに似合う洋服がたくさんあってよかった」",
|
||||
"201023011_43": "「帰ったら、さっそくファッションショーするデスよッ!」",
|
||||
"201023011_44": "「そうだね。\\n でも、まだ帰るわけにはいかないよ」",
|
||||
"201023011_45": "「おおお……まだお買い物デスか……。",
|
||||
"201023011_46": " けど、さすがに疲れたデス……」",
|
||||
"201023011_47": "「大丈夫、次はケーキ屋さん。\\n そこで食べながら、少し休もう」",
|
||||
"201023011_48": "「目当てのお店があるの。\\n そろそろ混んでくる時間だし、急ごう切ちゃんッ!」",
|
||||
"201023011_49": "「ま、待つデス、調ーッ!」",
|
||||
"201023011_50": "「お、お、おぉ……これは……ッ!」",
|
||||
"201023011_51": "「チョコか……イチゴか……むむぅ……、\\n チーズも捨てがたいデス……」",
|
||||
"201023011_52": "「ややッ!? あっちはものすごいメロンが乗ってるデスよッ!?\\n こっちはキレイなキャラメルが……うーん、うーん……」",
|
||||
"201023011_53": "「みんな美味しそうで選べないデースッ!」",
|
||||
"201023011_54": "「それなら、全部食べよう」",
|
||||
"201023011_55": "「ほ、ほ、ホントデスかッ!?」",
|
||||
"201023011_56": "「うん、切ちゃんが食べたいの、\\n 全部注文していいよ」",
|
||||
"201023011_57": "「これはヤバイですッ!\\n アタシの歴史が記録更新されちゃうデスッ!」",
|
||||
"201023011_58": "「じゃあ……イチゴとチョコとメロンとミカンと……、\\n それから、こっちのカワイイのもッ!」",
|
||||
"201023011_59": "「でも、こんなにたくさん頼んだら\\n 食べきれないかもしれないデス」",
|
||||
"201023011_60": "「大丈夫だよ、切ちゃん。\\n ここのお店は、食べ切れなかった分は持ち帰れるから」",
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||||
"201023011_61": "「ただいまデス~……」",
|
||||
"201023011_62": "「お疲れさま。でも、まさかあの量を食べきれるとは\\n 思わなかったよ」",
|
||||
"201023011_63": "「山盛りケーキがナンボのもんかデスッ!\\n 美味しいものなら、いくらでも別腹デスよ」",
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||||
"201023011_64": "「調のおかげで特別な1日が過ごせたデスよ。\\n ありがとう、調」",
|
||||
"201023011_65": "「何言ってるの、切ちゃん。\\n まだまだ切ちゃんのお誕生日祝いは終わらないよ」",
|
||||
"201023011_66": "「どういうことデスか……?」",
|
||||
"201023011_67": "「今日の夕飯には、切ちゃんの大好きなメニューを\\n 昨日から仕込んでおいたんだ」",
|
||||
"201023011_68": "「しかも、今夜はみんなも呼んであるんだよ」",
|
||||
"201023011_69": "「調がいてくれれば素敵なお食事デスけど、\\n みんなで食べられるのなら、さらに素敵デスッ!」",
|
||||
"201023011_70": "「それじゃあ、切ちゃんは少し休んでて。\\n まだお料理の準備に時間かかるから」",
|
||||
"201023011_71": "「わかったデス。最後まで特別な1日を満喫するため、\\n ここは休息をとることにするデスッ!」",
|
||||
"201023011_72": "「というわけで……ソファーでゴロ寝するデスよッ!」",
|
||||
"201023011_73": "「あぁ……今日は本当に幸せな1日だったデス……。\\n それがまだ終わっていないというのが信じられないデス」",
|
||||
"201023011_74": "「これから……調のごちそうデス……。\\n みんなが来てくれるデス……」",
|
||||
"201023011_75": "「幸せデス……<size=28>幸せデスー……</size>」",
|
||||
"201023011_76": "「あ、そうだ切ちゃん。\\n さっき買ってきたぬいぐるみなんだけど……」",
|
||||
"201023011_77": "「<size=28>すぅ……すぅ……</size>」",
|
||||
"201023011_78": "「……そうだよね、ちょっと疲れたよね」",
|
||||
"201023011_79": "「せっかくのお誕生日だからって、\\n 予定を詰め込みすぎちゃったかな」",
|
||||
"201023011_80": "「けど……」",
|
||||
"201023011_81": "「<size=28>んん……</size><size=25>とっても幸せデス……</size>」",
|
||||
"201023011_82": "「切ちゃん、寝ててもニコニコしてる……。\\n それなら、これで良かったのかも」",
|
||||
"201023011_83": "「むにゃ<size=28>むにゃ……</size>」",
|
||||
"201023011_84": "「切ちゃん、そろそろ起きて」",
|
||||
"201023011_85": "「んん……?」",
|
||||
"201023011_86": "「おはよう、切ちゃん。\\n そろそろみんなが来る時間だよ」",
|
||||
"201023011_87": "「みんな……あれ……?\\n どこ行っちゃったデス……?」",
|
||||
"201023011_88": "「じゃなくて、これから来るんだよ」",
|
||||
"201023011_89": "「わぁ、すごいッ!\\n お部屋が飾り付けされてるデスッ!」",
|
||||
"201023011_90": "「あまり派手にはできなかったけど、\\n 少しでも特別にしたくて」",
|
||||
"201023011_91": "「すごく特別な部屋になってるデス。\\n 素敵デスッ!」",
|
||||
"201023011_92": "「……やっぱり、誕生日ってすごいデス」",
|
||||
"201023011_93": "「4月13日はクリスマスやお正月みたいな\\n 特別な日じゃないデスよ」",
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||||
"201023011_94": "「でも誕生日のおかげで、調にこんなに祝ってもらえて、\\n アタシにとってはすごく特別な日になったデスッ!」",
|
||||
"201023011_95": "「わたしにとっても、\\n 切ちゃんをいっぱいお祝いすることができて――」",
|
||||
"201023011_96": "「4月13日は特別な日になったよ」",
|
||||
"201023011_97": "「ありがとうね、切ちゃん」",
|
||||
"201023011_98": "「あ、みんなが来たみたい」",
|
||||
"201023011_99": "「切歌ちゃん、誕生日おめでとーッ!」",
|
||||
"201023011_100": "「仕事が押してたんだが、どうにか間に合ったようだな。\\n ……誕生日、おめでとう」",
|
||||
"201023011_101": "「おめでとさん。\\n 後輩を祝ってやるのも先輩の務めだからな」",
|
||||
"201023011_102": "「みんな、来てくれて嬉しいデスッ!」",
|
||||
"201023011_103": "「おめでとう、切歌。\\n とっておきのプレゼントを用意してきたのよ」",
|
||||
"201023011_104": "「ええッ!? 本当デスか?」",
|
||||
"201023011_105": "「切歌ちゃんに気に入ってもらえるといいなぁ」",
|
||||
"201023011_106": "「とっても嬉しいデスッ!」",
|
||||
"201023011_107": "「みんなにお祝いしてもらえるなんて、\\n アタシは幸せ者デスッ!」",
|
||||
"201023011_108": "「やっぱり、誕生日って最高デスねッ!」"
|
||||
}
|
171
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@ -0,0 +1,171 @@
|
|||
{
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||||
"201023411_0": "翼のバースデー2021",
|
||||
"201023411_1": "「やっぱりこういうのは、\\n 予想外の一撃というのが有効デスッ!」",
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||||
"201023411_2": "「うん、そうだよね。\\n 油断をしてるところ狙って……」",
|
||||
"201023411_3": "「……2人とも、なんの話をしてたの?」",
|
||||
"201023411_4": "「よーし、あたしが当ててやる……。\\n 訓練であたしらをとっちめようって作戦だなッ!」",
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||||
"201023411_5": "「クリス先輩、ハズレです」",
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||||
"201023411_6": "「フフ、もうすぐ5月25日なのデースッ!」",
|
||||
"201023411_7": "「5月25日……ってーと」",
|
||||
"201023411_8": "「翼さんの誕生日だよねッ!」",
|
||||
"201023411_9": "「……それにしては、なんだか\\n 物騒なことを言ってたような……」",
|
||||
"201023411_10": "「先輩の誕生日に何かやらかすつもりだな?\\n 面白そうだ。あたしにも一枚噛ませてくれ」",
|
||||
"201023411_11": "「もちろん歓迎デスッ!\\n サプライズパーティーの計画を立てていたのデスよッ!」",
|
||||
"201023411_12": "「もともと、いいアイデアが浮かんだら、\\n みなさんにも相談しようと思っていたんです」",
|
||||
"201023411_13": "「フッフッフ……じつはデスねぇ……。\\n たった今、ビッグアイデアが浮かんでしまったのデスッ!」",
|
||||
"201023411_14": "「おお~ッ!」\\n 聞かせて、切歌ちゃんッ!",
|
||||
"201023411_15": "「もちろん、お答えするデス。\\n まず緊急任務と称して全員で出撃デスッ!」",
|
||||
"201023411_16": "「『ああ、みんなわたしの誕生日は覚えていないのか……』\\n と心の中で悲しむ翼さんが現場に来ると……」",
|
||||
"201023411_17": "「なんとそこは、特設のバースデー会場になっているのデスッ!\\n S.O.N.G.のみんなも一緒になってお出迎えデスッ!」",
|
||||
"201023411_18": "「驚く翼さんに対して、\\n みんなでバースデーソングを合唱して……」",
|
||||
"201023411_19": "「超特大ケーキでお祝いをして、翼さんもニッコリなのデスッ!\\n どうデスか、この完璧な作戦はッ!」",
|
||||
"201023411_20": "「……悪くねえけど、却下だな」",
|
||||
"201023411_21": "「ガーンッ!?\\n 完璧だと思ったのデスが……」",
|
||||
"201023411_22": "「そこまで大掛かりになったら、翼さんにバレないように\\n 隠れて準備をするのは難しいかも……」",
|
||||
"201023411_23": "「言われてみれば確かにデス……」",
|
||||
"201023411_24": "「まあ、バレても派手に祝ってもらえれば\\n 先輩も十分驚くとは思うけどな」",
|
||||
"201023411_25": "「ムムム……でも、翼さんを驚かせるためには、\\n ドーンッ! とサプライズをしてあげたいんデスッ!」",
|
||||
"201023411_26": "「……切ちゃん、後ろ」",
|
||||
"201023411_27": "「……もしや、わたしは聞かなかったことにして\\n この場を去った方がいいだろうか?」",
|
||||
"201023411_28": "「聞いてしまったものはしょうがないわ。\\n それで、翼の誕生日の話?」",
|
||||
"201023411_29": "「はい。サプライズは失敗しちゃったけど\\n 翼さんの誕生日は、ぜひお祝いさせてくださいねッ!」",
|
||||
"201023411_30": "「……それなのだが、すまない。\\n 実は、当日にファンを交えてのバースデーイベントがあるのだ」",
|
||||
"201023411_31": "「おお、ピッカピカの大ホールで誕生日コンサートデス?」",
|
||||
"201023411_32": "「いや、そこまで大きな催しではない。\\n 熱心なファンに向けた、せいぜい数百人程度のイベントだ」",
|
||||
"201023411_33": "「数百人規模……十分すごいような……」",
|
||||
"201023411_34": "「つっても、先輩の人気を考えたら\\n 小さい会場にはなっちまうんだろうな」",
|
||||
"201023411_35": "「人数を制限する分、プログラムを濃密にしていてな。\\n だから、当日は帰りが遅くなる」",
|
||||
"201023411_36": "「それだと、仕方ないですね……」",
|
||||
"201023411_37": "「ファンの人たちとの交流も大切デス」",
|
||||
"201023411_38": "「みんなの翼さんを、わたしたちだけで\\n 独占しちゃうわけにはいかないからね」",
|
||||
"201023411_39": "「祝ってくれようとしていたのに、すまない」",
|
||||
"201023411_40": "「別にいいですよ。その分、他の日で盛大に\\n 先輩のことを祝ってやりますから」",
|
||||
"201023411_41": "「ですねッ!\\n 精一杯お祝いをしますからねッ!」",
|
||||
"201023411_42": "「……ありがとう\\n その日を楽しみに待っておこう」",
|
||||
"201023411_43": "「でも、数百人規模のバースデーイベント……\\n どんなことをするのか、ちょっと気になる」",
|
||||
"201023411_44": "「そうね……ファンイベントだと\\n トークをしたり、歌ったり、パフォーマンスをしたり……」",
|
||||
"201023411_45": "「その熱量は決して大きなライブに引けを取るものじゃないわ」",
|
||||
"201023411_46": "「そのバースデーイベントなのだが、気がかりなことがあってな。\\n 皆に少々、相談に乗ってもらってもいいだろうか?」",
|
||||
"201023411_47": "「わかりましたッ!\\n わたしに出来ることであれば、なんでも手伝いますッ!」",
|
||||
"201023411_48": "「内容を聞いてから安請け合いしろッ!\\n ……ま、でも先輩の真面目な相談なら手伝いますけどね」",
|
||||
"201023411_49": "「まったく……素直じゃないんだから。\\n ――それで、なにが気になっているのかしら?」",
|
||||
"201023411_50": "「……こうしてわたしがアーティストとしていられるのは\\n 色々な人が支えてくれていたおかげだと思っている」",
|
||||
"201023411_51": "「しかし、今回のプログラムはスタッフの主導。\\n わたし自身から提案したものがないのだ」",
|
||||
"201023411_52": "「まあ、そりゃスタッフ側の都合もあるだろうからな。\\n プログラムに先輩は不満があるんですか?」",
|
||||
"201023411_53": "「いや、そうではない。\\n 進行や催しに不服などは全くないのだが……」",
|
||||
"201023411_54": "「わたしの誕生日を祝おうと集まってくれた人たちに\\n わたしから何かをしてあげたい……そう思ってな」",
|
||||
"201023411_55": "「わかりますッ! お世話になってる人たちには、\\n 自分の手でお返ししたいですもんねッ!」",
|
||||
"201023411_56": "「スタッフの人たちに相談はしないの?\\n 多少の無茶くらいは聞いてくれると思うわ」",
|
||||
"201023411_57": "「最初はそう考えたのだが……\\n 忙しいであろうスタッフの手を煩わせたくはなくてな」",
|
||||
"201023411_58": "「これはあくまでもわたしの我儘だ。\\n わたしに出来る範囲で、ファンに報いたいのだ」",
|
||||
"201023411_59": "「……すっごくいい考えだと思いますッ!」",
|
||||
"201023411_60": "「その言葉だけでも\\n ファンの人は大感激間違いなしデスッ!」",
|
||||
"201023411_61": "「ありがとう……しかし、何をすればいいのか。\\n 考えても思いつかなくてな……」",
|
||||
"201023411_62": "「確かに……。\\n 簡単に出来る事なら、スタッフがやっているでしょうからね」",
|
||||
"201023411_63": "「なるほどな。\\n だからあたしたちに聞いてみたってわけか」",
|
||||
"201023411_64": "「ああ、すまないが知恵を貸してくれ」",
|
||||
"201023411_65": "「スタッフの人の邪魔にならなくて……、\\n それでいて、ファンのお返しとなると……」",
|
||||
"201023411_66": "「難しい問題デスねぇ……」",
|
||||
"201023411_67": "「ファン代表として、お前から意見はねーのか?」",
|
||||
"201023411_68": "「……それってわたしッ!?」",
|
||||
"201023411_69": "「この中で、一番の先輩のファンで言ったらお前だろうからな」",
|
||||
"201023411_70": "「きゅ、急にそういうことを言われましても……。\\n えーっと、そうですね……あッ」",
|
||||
"201023411_71": "「立花、何か思いついたのか?\\n それならば、ぜひとも聞かせてほしい」",
|
||||
"201023411_72": "「翼さんから、会場に入る時に挨拶をしてもらったら\\n わたしなら飛び上がるくらい嬉しいですッ!」",
|
||||
"201023411_73": "「微笑みかけられたり、握手とかしてもらったら\\n 一生の思い出ですよッ!」",
|
||||
"201023411_74": "「ほー、思ったよりもいい意見だな」",
|
||||
"201023411_75": "「なるほど、確かに悪くない……。\\n だが、流石に入る前のファンに挨拶というのは難しいな」",
|
||||
"201023411_76": "「そうね。直接挨拶をするとなると、警備だって必要になるわ。\\n 結局スタッフの手を煩わせることになるわね」",
|
||||
"201023411_77": "「イベントの前に楽屋での準備もある。\\n 意見を出してもらったのにすまないな」",
|
||||
"201023411_78": "「しかし、とても参考になる意見だった\\n わたしが出迎えられたら良かったのだが……」",
|
||||
"201023411_79": "「……でしたらッ!\\n 入口から会場まで飾り付けるっていうのはどうでしょうッ!」",
|
||||
"201023411_80": "「会場までの飾りつけを……?」",
|
||||
"201023411_81": "「はいッ! 翼さんが自分で飾り付けてくれたって聞けば\\n 来てくれたファンの人たちも喜ぶと思いますッ!」",
|
||||
"201023411_82": "「……なるほど、それもいいアイデアね\\n 会場までなら、スタッフからの許可も通りそうだし……」",
|
||||
"201023411_83": "「それに、装飾だったら写真に撮ったりすることもできます」",
|
||||
"201023411_84": "「記録にも記憶にも残る歓迎デースッ!」",
|
||||
"201023411_85": "「確かに……わたしは直接ファンを出向くことはできない。\\n それはいいかもしれないな」",
|
||||
"201023411_86": "「そうと決まれば、早速準備をしなければ。\\n では、わたしはこれで失礼するッ!」",
|
||||
"201023411_87": "「待ってくださいよ。\\n あたしたちだっていること、忘れてないですか」",
|
||||
"201023411_88": "「そうですよッ!\\n わたしたちも、翼さんのお手伝いをしますッ!」",
|
||||
"201023411_89": "「いいのか?\\n しかし、これはわたしの我儘で……」",
|
||||
"201023411_90": "「あら、水臭いわね。\\n そのくらい、頼まれなくても手伝うわ」",
|
||||
"201023411_91": "「それに、1人で任せたら先輩の部屋みたいに\\n 前衛芸術にでもなっちまうかも」",
|
||||
"201023411_92": "「な……ッ!?\\n それは今は、関係がないだろう……ッ!」",
|
||||
"201023411_93": "「冗談ですよ。\\n でも、1人でやるよりは全員でやった方がいいんじゃないですか?」",
|
||||
"201023411_94": "「……すまない。\\n だが、ありがとう……みんな」",
|
||||
"201023411_95": "「そうと決まれば、さっそく買い出しですねッ!」",
|
||||
"201023411_96": "「……ずいぶんたくさん買ってしまったな」",
|
||||
"201023411_97": "「作り応えがあっていいじゃないですか。\\n 派手な方がファンも喜んでくれるだろうし」",
|
||||
"201023411_98": "「来てくれた人がビックリするくらい\\n 豪華に飾り付けるデスッ!」",
|
||||
"201023411_99": "「小日向もすまない。\\n わざわざ、わたしの手伝いのために来てくれて……」",
|
||||
"201023411_100": "「いえ、気にしないでください。\\n わたしだって、みんなと同じ気持ちですから」",
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"201023411_101": "「先輩のことを手伝いたいっていう気持ちは\\n 一緒ってことだな」",
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"201023411_102": "「はい。ですから、ファンの人たちに\\n 喜んでもらえるよう頑張りましょうね」",
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"201023411_103": "「……ああ、そうだな」",
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"201023411_104": "(――わたしが歌手としていられるのは\\n 支えてくれたファンの人々のおかげだ)",
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"201023411_105": "「わたしに出来るささやかなことではあるが……\\n これでファンのみんなは喜んでくれるだろうか」",
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"201023411_106": "「あなたが気持ちを込めて作ってくれたら、\\n みんな喜んでくれるわ」",
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"201023411_107": "「マリア……」",
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"201023411_108": "「そんなに不安そうな顔をしないの。\\n 大切なのは豪華さじゃないわ。感謝の気持ちよ」",
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"201023411_109": "「そうか……そうだったな。\\n ならば、全身全霊をもって作らねば」",
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"201023411_110": "「ええ、その勢いよ」",
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"201023411_111": "(元気づけてくれたマリアには感謝せねば。\\n ……いや、マリアだけではない)",
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"201023411_112": "「ええっと……ここをこう切って……」",
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"201023411_113": "「響、逆になってるよ\\n ほら、ここをこう切って……」",
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"201023411_114": "「あたしにも見せてくれ。\\n ……なるほど、そうやって作んのか」",
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"201023411_115": "「おお、調の作った飾りはプロ級デスッ!」",
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"201023411_116": "「切ちゃんの作った飾りも……\\n うん、個性があると思うよ」",
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"201023411_117": "(わたしのためにこうして手伝ってくれてる\\n みんなにも感謝の念しかない)",
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"201023411_118": "(……バースデーイベントは、最高のものにしなければな)",
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"201023411_119": "「……さて、そろそろ時間か。\\n 会場へ向かわねば」",
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"201023411_120": "「緒川さんはどこに……あそこか。",
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"201023411_121": " む? なぜ一緒に立花と小日向が?」",
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"201023411_122": "「翼さん、そろそろ出発しますか?」",
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"201023411_123": "「そのつもりでしたが……\\n 立花たちと何のお話をしていたのですか?」",
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"201023411_124": "「実は、響さんたちに特別任務が下りまして……\\n 今回は、翼さんのイベントにはいけないことになったんです」",
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"201023411_125": "「特別任務?\\n しかし、わたしの方に連絡は何も……」",
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"201023411_126": "「今日は翼さんのバースデーイベントですから。\\n イベントに集中できるように気を使ってくれたようです」",
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"201023411_127": "「……そうなのか?」",
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"201023411_128": "「はいッ! わたしたちで任務を\\n やり遂げてみせますッ!」",
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"201023411_129": "「わたしたちも頑張りますから、\\n 翼さんもバースデーイベント、頑張ってください」",
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"201023411_130": "「……ああ、気持ちは受け取った。\\n 一緒に楽しめないのは残念だが……最高のイベントにしてみせよう」",
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"201023411_131": "「ファンの人たちに思いっきりお祝いされてきてくださいね」",
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"201023411_132": "「翼さん、それではそろそろ現場へ向かいますか」",
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"201023411_133": "「はい。\\n それでは、行ってくる」",
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"201023411_134": "(みんなと飾りつけた入り口は見事なものだった。\\n わたしが作った飾りが目立つようにしてくれた心遣いも)",
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"201023411_135": "(……出来る事なら、みんなにもわたしのイベントを見て\\n 欲しかったが……任務であれば仕方のないことだ)",
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"201023411_136": "「控室はこちらです。\\n 案内をしますよ」",
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"201023411_137": "「ありがとうございます、緒川さん。\\n ……入口の飾りつけはどうでしたか?」",
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"201023411_138": "「ええ、みなさんで張り切って準備をしましたからね。\\n とても素敵でしたよ」",
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"201023411_139": "「それならばよかった。\\n ……では、イベントに向けて準備を……」",
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"201023411_140": "「なッ!? これは……ッ!?」",
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"201023411_141": "「わたしのメイク台が、飾り付けられて……\\n いったい、いつの間に……ッ!?」",
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"201023411_142": "「ハッピバースデー翼さん~♪」",
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"201023411_143": "「ハッピバースデー翼さんデ~ス♪」",
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"201023411_144": "「なッ……みんなッ!? 特別任務はどうしたッ!?\\n 緒川さん、これは一体……」",
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"201023411_145": "「不意打ちになってしまってすいません。\\n これが、彼女たちの特別任務です」",
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"201023411_146": "「飾りを作ってるときに、折角だから翼さんの楽屋も\\n 飾りたいですってそこのバカが言い出してな」",
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"201023411_147": "「クリスちゃん、酷いッ!\\n それいいじゃねえかってノリノリだったのにッ!」",
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"201023411_148": "「いうな、このバカッ!」",
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"201023411_149": "「そこで、サプライズの話を思い出したんデスッ!\\n 翼さんをビックリドッキリさせてのお祝いデスッ!」",
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"201023411_150": "「ちなみに、緒川さんも快く協力してくれたわよ」",
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"201023411_151": "「緒川さんまで……\\n しかし……これは……」",
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"201023411_152": "「翼さんに、頑張ってくださいっていう気持ちと\\n 誕生日おめでとうの気持ちをいっぱい込めましたッ!」",
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"201023411_153": "「さすがに飾りが足りなくて、\\n メイク台だけですけど……」",
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"201023411_154": "「……いいや、こんな素敵なメイク台で\\n みんなに会う支度ができようとは……」",
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"201023411_155": "「こんなに嬉しいことはない……ッ!」",
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"201023411_156": "「あたしたちの気持ちも乗ってるからなッ!\\n イベントも頑張れよッ!」",
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"201023411_157": "「この後は、わたしたちもイベントに参加して\\n 楽しませてもらいますね」",
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"201023411_158": "「響さんなんて楽しみすぎて、アタシたち全員分の\\n サイリウムまで持ってきたんデスよ」",
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"201023411_159": "「ええッ!?\\n 翼さんのイベントだよッ!? 必需品だよねッ!?」",
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"201023411_160": "「……ありがとう、みんな。\\n きっと最高のイベントにしてみせよう」",
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"201023411_161": "「翼さんの準備もありますから、\\n わたしたちはそろそろ失礼しますね」",
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"201023411_162": "「それじゃあ、頑張ってね翼。\\n 素敵な時間を期待しているからッ!」",
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"201023411_163": "「ああ、勿論だともッ!」",
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"201023411_164": "(……こうして、わたしのことを応援してくれている仲間がいる。\\n わたしを応援してくれている人たちがいる)",
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"201023411_165": "(そして……、\\n わたしの歌を待つファンのみんながいる)",
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"201023411_166": "(そうして、みんなのおかげで、わたしは今ここに……。\\n アーティストの風鳴翼として立っている)",
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"201023411_167": "(だからこそ、\\n わたしの今のありたっけの想いを伝えよう)",
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"201023411_168": "「いざ往かん……ッ!\\n わたしの、戦場へッ!」"
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