event: endless summer edited
memoria: miku birthday 2018
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@ -1,127 +1,127 @@
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"313000111_0": "南国の島、再び",
"313000111_1": "「うわあああッ!?」",
"313000111_2": "「響いいいいッ!」",
"313000111_3": "「未来ッ! つかまってッ!」",
"313000111_4": "「響どこッ!? 全然見えないよッ!」",
"313000111_5": "(どんどん落ちていく、\\n このままじゃ――",
"313000111_6": "(――えッ!? 水ッ!?)",
"313000111_7": "「未来ッ! こっちにッ!\\n ここから上がれそうだよ」",
"313000111_8": "「う、うん」",
"313000111_9": "「はぁ、はぁ、はぁ……死ぬかと思ったよッ!\\n 本当、下が水で助かった……」",
"313000111_10": "「ごめんね、響。わたしのせいで……」",
"313000111_11": "「ううん。\\n わたしも、まさかあんなところに穴が開くなんて……」",
"313000111_12": "「それより未来、怪我はないッ!?」",
"313000111_13": "「うん、大丈夫。\\n 響の方こそ大丈夫」",
"313000111_14": "「わたしは、へいき、へっちゃらだよ」",
"313000111_15": "「よかった。\\n でも、ここは……」",
"313000111_16": "「上を見て。落ちてきた穴がほとんど見えない」",
"313000111_17": "「かなりの高さから落ちてきたんだね。上まで登るのは……」",
"313000111_18": "「無理、だと思う」",
"313000111_19": "「それにしても、薄暗くてよく見えないね」",
"313000111_20": "「地底みたいだし、しょうがないよ。気を付けながら進もう」",
"313000111_21": "「あ、向こうで光ってるのって……」",
"313000111_22": "「もしかして、出口ッ!?」",
"313000111_23": "「うん、そうかもッ!」",
"313000111_24": "「行ってみようッ!」",
"313000111_25": "「光が強くなってるッ! 出口が近いのかも」",
"313000111_26": "「うん、でも視界があまりよくないから気をつけてね」",
"313000111_27": "「よーし、出口め……早く出てこーいッ!」",
"313000111_28": "「なんだか探検してるみたいだね」",
"313000111_29": "「みたい、じゃなくて探検そのものだよ」",
"313000111_30": "「いきなり地底湖に落下して、出口を捜して地下を彷徨ってるんだから」",
"313000111_31": "「フフ……」",
"313000111_32": "「ん? 未来どうかした?」",
"313000111_33": "「ううん、こんな状況だけど、なんだか楽しくって」",
"313000111_34": "「実はわたしもッ! 今、すっごく楽しいんだッ!」",
"313000111_35": "(やっぱり、響と一緒にいると楽しいな……)",
"313000111_36": "「…………」",
"313000111_37": "「……ねえ、響、もうすぐだよね?」",
"313000111_38": "「え、もうすぐって?」",
"313000111_39": "「響の海外任務……」",
"313000111_40": "「か、海外任務……。\\n 大切な夏休み後半、その日間が潰れる……アレ」",
"313000111_41": "「その、アレ、だよ」",
"313000111_42": "「うう……、でも、S.O.N.G.の任務じゃ仕方ないよね。\\n これで、宿題がチャラになればいいのに……」",
"313000111_43": "「宿題もちゃんとやらなきゃダメだよ」",
"313000111_44": "「は、はい、ワカッテマス」",
"313000111_45": "「響、目が泳いでる。ちゃんとわたしの顔を見て約束して」",
"313000111_46": "「任務の後、夏の終わりには花火大会に行くんだから、\\n 任務の前に宿題を終わらせること」",
"313000111_47": "「が、頑張ってみる……」",
"313000111_48": "「あッ!」",
"313000111_49": "「響、話をそらさないで」",
"313000111_50": "「違う、そうじゃないって。アレを見て……光がッ!」",
"313000111_51": "「今までよりもはっきりと光ってる……本当に出口かもッ!」",
"313000111_52": "「出口じゃ……なかったみたいだね」",
"313000111_53": "「ここ、広いね。それに――」",
"313000111_54": "「あれ、未来は何に見える?」",
"313000111_55": "「わたしには古ぼけた箱に見えるけど」",
"313000111_56": "「いや、わたしには宝箱に見えるッ!\\n ここまでたどり着いた者にのみ与えられるお宝ッ」",
"313000111_57": "「そんなわけないでしょ。\\n でも、どうしてこんな地下の洞窟に……」",
"313000111_58": "「とにかく調べてみよう。\\n もしかしたら、伝説の剣とか入ってるかもしれないしッ」",
"313000111_59": "「わたしは、伝説の剣よりも、\\n 出口の手掛かりが欲しいけど……」",
"313000111_60": "「え――」",
"313000111_61": "「きゃあッ!」",
"313000111_62": "「お、お城ッ!? お城が突然現れたッ!」",
"313000111_63": "「すごく綺麗……煌びやかで……」",
"313000111_64": "「危ない、未来ッ!」",
"313000111_65": "「今度は魚みたいな人間ッ!?\\n いやいや、人間みたいな魚ッ」",
"313000111_66": "「1人や2人じゃない。後から後から……ッ!」",
"313000111_67": "「あッ! お魚の人がさっきの箱を持ってっちゃったッ!」",
"313000111_68": "「どうしてあんな箱を……」",
"313000111_69": "「ね、ねえ未来……、\\n あのお魚の人たち、なんだかとてもお怒りみたい……」",
"313000111_70": "「ちょ、ちょっと待ってッ! 話せば分かり合えるよッ!」",
"313000111_71": "「すごい敵意。話し合いをする余地は無いみたい」",
"313000111_72": "「どうしよう、響……」",
"313000111_73": "「話が通じないなら……ひとまず逃げろーッ!」",
"313000111_74": "「しつこいッ!」",
"313000111_75": "「まだ……追ってきてる……?」",
"313000111_76": "「未来、あとどれぐらい走れそうッ!?」",
"313000111_77": "「心配しないで……わたし、響の足手まといにはならないッ!」",
"313000111_78": "「でも、視界も足場も悪い地下洞窟を走り続けるって……」",
"313000111_79": "(このままだと、わたしも未来も力尽きちゃう)",
"313000111_80": "「どうして、こんなに追いかけてくるのかな」",
"313000111_81": "「それは、逃げ切ってから考えよう」",
"313000111_82": "「でも、もし追いかけてくる理由があるのなら」",
"313000111_83": "「あ、ここは――」",
"313000111_84": "「わたしたちが落ちてきた地底湖……」",
"313000111_85": "「ここで……行き止まり……他の道は無いみたい」",
"313000111_86": "「逃げられるところがなくなっちゃった」",
"313000111_87": "「前門の湖、後門のお魚の人……」",
"313000111_88": "「こうなったら、ここが海に繋がっているって\\n 信じて飛び込もうッ」",
"313000111_89": "「……うんッ!」",
"313000111_90": "「ぶはああッ! はぁ、はぁ、はぁ……」",
"313000111_91": "「未来ッ! 未来ッ!?」",
"313000111_92": "「はぁ、はぁ、はぁ、ここだよ。\\n わたしは大丈夫……」",
"313000111_93": "「よかったーッ!」",
"313000111_94": "「響が、ずっとわたしの手を引いてくれたおかげだよ」",
"313000111_95": "「へへッ、わたしが未来の手を離すわけないでしょ」",
"313000111_96": "「うん、ありがとう」",
"313000111_97": "「だけど……陸までかなり遠いね」",
"313000111_98": "「うわッ! お魚の人たちが追ってきたッ!」",
"313000111_99": "「ど、どうしようッ! こんな海の真ん中でッ!」",
"313000111_100": "「この状況を打開するためにはッ!\\n アレしか……」",
"313000111_101": "「アレ? でも、こんな急にッ!?」",
"313000111_102": "「きっと大丈夫だよ。\\n ちゃんと訓練したし、ぶっつけ本番にはなっちゃったけど」",
"313000111_103": "「……響。\\n わかった、やろうッ」",
"313000111_104": "「うんッ!」",
"313000111_105": "(お願いわたしのギア、未来を助けるために、\\n 応えてッ",
"313000111_106": "(響に助けられてばかりはイヤッ!\\n わたしだって、響の力になれる、響を助けたいッ",
"313000111_107": "(だから、お願いッ!)",
"313000111_108": "「Balwisyall Nescell gungnir tron」",
"313000111_109": "「Rei shen shou jing rei zizzl」",
"313000111_110": "「やったッ! 成功したよッ!」",
"313000111_111": "「これがクリスたちが発現させたって言ってた……」",
"313000111_112": "「未来ッ! これならッ!」",
"313000111_113": "「うんッ! きっと大丈夫ッ!」",
"313000111_114": "「一緒に行こうッ!」",
"313000111_115": "「ななななッ! 海面で爆発デースッ!\\n 一体全体、何がどうしたデスかッ」",
"313000111_116": "「あれはッ!」",
"313000111_117": "「姿が見えないと思ったら、\\n ギアで水中からかっ飛んできやがっただとッ」",
"313000111_118": "「つ、着いたー。結構長かった……」",
"313000111_119": "「響ッ! あのお魚の人たちがついてきてるッ!」",
"313000111_120": "「2人の後ろ、なんか追ってきてるデスよッ!」",
"313000111_121": "「……大きな魚? じゃなくて、人?」",
"313000111_122": "「何変なもん連れてきてんだッ!」",
"313000111_123": "「なんだかわからないけど……」",
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"313000111_18": "「無理、だと思う」",
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"313000111_115": "「ななななッ! 海面で爆発デースッ!\\n 一体全体、何がどうしたデスかッ」",
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"313000112_0": "「倒したら消えたデスッ!」",
"313000112_1": "「どうやら普通の生き物じゃないみたい」",
"313000112_2": "「見た目からして普通じゃないけどな」",
"313000112_3": "「た、助かった……死ぬかと思ったよ」",
"313000112_4": "「本当……わたしたち、よく無事だったね」",
"313000112_5": "「お前ら、どこでどんな真似をしでかしたら、\\n こんなわけのわからない状況になるんだよ……」",
"313000112_6": "「それに、いつの間に水着型ギアを発現させたんだ?」",
"313000112_7": "「それは、あのお魚の人たちから、逃げる途中で色々あって……」",
"313000112_8": "「水着型ギアのことも知りたいデスけど、\\n それより、あの変な魚のことが気になるデスッ」",
"313000112_9": "「ああ、確かにそっちの方が先決だな。\\n 見たところイズじゃなさそうだけど……」",
"313000112_10": "「うん、魚人なんて……初めて見た」",
"313000112_11": "「魚人か……。\\n まあいいや、とりあえず詳しく教えてくれ」",
"313000112_12": "「ええっと……とは言うものの、わたしたちにも何がなんだか」",
"313000112_13": "「ひとまず、順を追って話すね――」"
{
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"313000112_2": "「見た目からして普通じゃないけどな」",
"313000112_3": "「た、助かった……死ぬかと思ったよ」",
"313000112_4": "「本当……わたしたち、よく無事だったね」",
"313000112_5": "「お前ら、どこでどんな真似をしでかしたら、\\n こんなわけのわからない状況になるんだよ……」",
"313000112_6": "「それに、いつの間に水着型ギアを発現させたんだ?」",
"313000112_7": "「それは、あのお魚の人たちから、逃げる途中で色々あって……」",
"313000112_8": "「水着型ギアのことも知りたいデスけど、\\n それより、あの変な魚のことが気になるデスッ」",
"313000112_9": "「ああ、確かにそっちの方が先決だな。\\n 見たところイズじゃなさそうだけど……」",
"313000112_10": "「うん、魚人なんて……初めて見た」",
"313000112_11": "「魚人か……。\\n まあいいや、とりあえず詳しく教えてくれ」",
"313000112_12": "「ええっと……とは言うものの、わたしたちにも何がなんだか」",
"313000112_13": "「ひとまず、順を追って話すね――」"
}

View file

@ -1,39 +1,39 @@
{
"313000121_0": "数時間前――",
"313000121_1": "「うーみーッ!」",
"313000121_2": "「海デースッ!」",
"313000121_3": "「はしゃぎすぎると転んじゃうよ、切ちゃん」",
"313000121_4": "「響も、もう少し落ち着こう?」",
"313000121_5": "「だって、本当に待ち遠しかったんだよ。\\n 未来と一緒に海なんてッ」",
"313000121_6": "「それは……わたしも楽しみだったけど」",
"313000121_7": "「落ち着けっての。ったく、海の何が楽しいんだか……」",
"313000121_8": "「すっごく綺麗だねー」",
"313000121_9": "(以前にも来たことのある、並行世界――)",
"313000121_10": "(その時にクリスちゃんたちが発現させた水着型ギア、\\n その水着型ギアを、わたしたちも発現させる",
"313000121_11": "(その訓練のために来たんだけど……)",
"313000121_12": "「どうかした? じっと、わたしの顔を見て……」",
"313000121_13": "「な、なんでもないよッ!」",
"313000121_14": "「もう、おかしな響」",
"313000121_15": "(この前、未来は一緒に来れなかったけど、\\n 今度は一緒に来れた",
"313000121_16": "(ううー、やっぱり未来が一緒だと、違うよねッ!)",
"313000121_17": "「でも、わたしが訓練に同行して、本当によかったのかな?」",
"313000121_18": "「おっさんが許可しているんだし、遠慮も気づかいも無用だって」",
"313000121_19": "「今度予定している海外任務については、\\n おっさんたちからも聞いたんだろう」",
"313000121_20": "「うん、それは前から聞いてるよ。\\n 今回は、そのための訓練なんでしょう」",
"313000121_21": "「確か、任務の場所が海辺中心だから、\\n 念のため、装者は、全員水着型ギアを発現させるようにって」",
"313000121_22": "「でも、わたしは、任務には参加できないから、\\n 響たちと一緒に訓練に参加していいのか……」",
"313000121_23": "「海外任務の日程って、夏休み後半だよな」",
"313000121_24": "「あたしら学生組にしてみたら、\\n 夏休みが減っちゃうだろ」",
"313000121_25": "「だから、おっさんたちが変な気を利かせてくれたんだよ」",
"313000121_26": "「え?」",
"313000121_27": "「訓練は訓練で時間を取るけど、それ以外は自由にしていいってよ。\\n まあ、今回は、半分休暇みたいなもんだな」",
"313000121_28": "「そうだったんだ」",
"313000121_29": "「ああ、だからお前がそんな心配する必要はないってことだ」",
"313000121_30": "「うん、ありがとう、クリス」",
"313000121_31": "「ああ」",
"313000121_32": "「そんじゃあ、心配の種も無くなったとこで――」",
"313000121_33": "「おーいッ! お前ら、そろそろ訓練始めるぞッ!」",
"313000121_34": "「クリス先輩、やる気満々デースッ!」",
"313000121_35": "「今回は、わたしたちの先生だからね」",
"313000121_36": "「早く遊びたいけどしょうがない、やりますかッ!」"
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{
"313000122_0": "「水着型ギア……やっぱり海辺だと違うな」",
"313000122_1": "「クリス先輩だけ、ズルいデスッ!」",
"313000122_2": "「そう思うなら、とっとと水着型ギアを発現させろ」",
"313000122_3": "「それに、早く終わればその分遊べるんだし、\\n 気合い入れていけよ」",
"313000122_4": "「当然デスッ!\\n いつでもどこでも、気合いはマックスデースッ」",
"313000122_5": "「そうだね、頑張ろう」",
"313000122_6": "「わたしも頑張るね」",
"313000122_7": "「うん、でも無茶はしないようにね」",
"313000122_8": "「無茶をするのは響でしょ?」",
"313000122_9": "「ええー、わたしはへいき、へっちゃらだよ」",
"313000122_10": "「いいか、ここでの訓練は3日間だ。\\n あたしがみっちりと、訓練してやるからな」",
"313000122_11": "「よーく見て、早くイメージをつかみ取れよ」",
"313000122_12": "「了解デースッ! じっくりたっぷり見続けるデスッ!」",
"313000122_13": "「じー……」",
"313000122_14": "「わたしも、クリスちゃんのことずっと見てるからねッ!」",
"313000122_15": "「……そ、そんなにじっくりあたしを見つめるなッ!」",
"313000122_16": "「ええー? 見てって言ったのはクリスちゃんじゃない?」",
"313000122_17": "「そういうことじゃねーッ!」",
"313000122_18": "「全然ギアが変化しないデス……。\\n 一体、何が悪いんデスかね……」",
"313000122_19": "「疲れた……」",
"313000122_20": "「未来、大丈夫?」",
"313000122_21": "「……うん、なんとか大丈夫だよ」",
"313000122_22": "「まあ、さすがにそう簡単にできるわけないよな……」",
"313000122_23": "「……よし。\\n 今日は初日だし、訓練はこれくらいにするか」",
"313000122_24": "「やったーッ!」",
"313000122_25": "「未来、向こうへ行ってみようよッ!」",
"313000122_26": "「もう、そんなに手を引っ張ったら転んじゃうよ。\\n ちゃんとついていくから、落ち着いて」",
"313000122_27": "「ごめんごめん。それじゃ行こうッ!」",
"313000122_28": "「切ちゃん、荷物を漁ってどうしたの?」",
"313000122_29": "「フッフッフ……ジャーンッ!\\n ――ビーチボールを持ってきたデスッ」",
"313000122_30": "「お前、遊ぶことに対してはいつも本気だな……」",
"313000122_31": "「ということで膨らませてほしいデースッ!」",
"313000122_32": "「はあ? あたしがッ!?\\n ったく、仕方ねーな……」",
"313000122_33": "「それにしても、マリアたち、\\n 今頃何してるんデスかねー」",
"313000122_34": "「きっと、頑張って任務をこなしてると思う」",
"313000122_35": "「そうデスか? 案外マリアとか、\\n 今頃、遊びたーいッ とか言ってるかもしれないデスよ」",
"313000122_36": "「マリアに限って、それはないと思う」",
"313000122_37": "「はぁ、はぁ……<speed=0.5>。</speed>\\n お前ら、先輩に空気入れやらせて、なに雑談してんだッ」"
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"313000211_0": "謎の魚人軍団",
"313000211_1": "<size=40>「わたしも遊びたーいッ!!」</size>",
"313000211_2": "「ど、どうしたマリアッ!? 大丈夫か?」",
"313000211_3": "「なんでッ!? どうしてッ!?\\n 折角の夏なのに、任務任務任務ってッ」",
"313000211_4": "「まさか、わたしの夏はこれでお終い……?」",
"313000211_5": "「落ち着け、マリア。\\n 今はそんなこと言ってる場合じゃないだろう」",
"313000211_6": "「だって見なさい、翼ッ!」",
"313000211_7": "「真夏の太陽ッ! 青い海ッ! 白い砂浜ッ!」",
"313000211_8": "「……うむ」",
"313000211_9": "「夏のバカンス三種の神器が揃ってるのにッ!」",
"313000211_10": "「……揃ってるならいいじゃないか。\\n わたしは、十分に夏を感じているぞ」",
"313000211_11": "「アレを見てもそう言えるのッ!?」",
"313000211_12": "「わたしたちがここにいるのは、\\n 出現したアルカ・イズを倒すためだろう」",
"313000211_13": "「決して、夏を満喫するためではない」",
"313000211_14": "「知ってるわよッ! だけど……」",
"313000211_15": "「くッ!\\n わたしがあの子たちの指導員を引き受けるべきだったわ」",
"313000211_16": "「マリア、いい加減冷静になれッ!\\n わたしたちの任務を忘れたのかッ」",
"313000211_17": "「このビーチで夏を満喫しようとしていた大勢の人のために、\\n 早くあのアルカ・イズを撃退するぞッ」",
"313000211_18": "「――ッ!? ごめんなさい、翼。\\n ちょっとだけ、取り乱したわ」",
"313000211_19": "「そうよね。\\n このビーチで夏を満喫しようとしていた人たちのためにッ」",
"313000211_20": "「ああッ!」",
"313000211_21": "「アルカ・ノイズを召喚した奴を見つけてぶっ飛ばすッ!」"
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@ -1,58 +1,58 @@
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"313000212_0": "「これで魚人は、すべて倒したかしら」",
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"313000212_6": "「ちょいとこの島に用があって来てみたら、\\n まさか、魚の化物に襲われるなんてね」",
"313000212_7": "「あれ? おばちゃんがわたしたちのこと、知らないって……」",
"313000212_8": "「未来、未来。ここは並行世界だから……」",
"313000212_9": "「そっか。似てても別の人なんだよね」",
"313000212_10": "「ところであんたたち、さっきの魚の化物と戦ってたみたいだけど、\\n 一体何者なんだい」",
"313000212_11": "「えっと、その、それは――」",
"313000212_12": "「政府機関の者です。不思議な現象が起きていると聞いて、\\n 調査にきていました」",
"313000212_13": "(さすがマリアデスッ!)",
"313000212_14": "「政府の……。\\n とにかく助かったよ」",
"313000212_15": "「……そうだ、もしよかったら、お礼をさせてくれないかい?」",
"313000212_16": "「そんな、お礼だなんて……」",
"313000212_17": "「それなら、何か力になれることはないかい? 地元の者として少し\\n でも手伝わせてほしいのさ。これでも地元では顔が利くんだよ」",
"313000212_18": "「どうするの?」",
"313000212_19": "「ご好意に甘えさせていただこう」",
"313000212_20": "「我々だけだと情報収集ひとつでも手間がかかる。\\n 現地に詳しい人間の助けは値千金だ」",
"313000212_21": "「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」",
"313000212_22": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」",
"313000212_23": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったのね」",
"313000212_24": "「うん、船ですぐ着いた」",
"313000212_25": "「ああ、この前は気づかなかったな……。\\n 知っていれば食料調達などもできただろうに」",
"313000212_26": "「あんな苦労することなかったんだよな……」",
"313000212_27": "「ここは、隣の島デス?」",
"313000212_28": "「ああ、他にも幾つか島はあるけど、\\n この島が一番大きくて、人が大勢住んでるんだよ」",
"313000212_29": "「そして、ここがあたしの店だよ」",
"313000212_30": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」",
"313000212_31": "「……ふらわーだ」",
"313000212_32": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」",
"313000212_33": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい」",
"313000212_34": "「あ。いえ、そうではないんですけど」",
"313000212_35": "「うわー、落ち着くー」",
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"313000212_37": "「気に入ってくれて嬉しいよ」",
"313000212_38": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」",
"313000212_39": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」",
"313000212_40": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」",
"313000212_41": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」",
"313000212_42": "「野宿にならなくてよかったな」",
"313000212_43": "「テントなどの準備もあるが……正直、屋根のあるところで\\n 寝られるのは助かる」",
"313000212_44": "「同感だわ。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらいましょう」",
"313000212_45": "「わたしたちがこちらにいる間に、あの魚人をなんとかしなくてはな」",
"313000212_46": "「捨て置おくなどという真似は、寝覚めが悪い」",
"313000212_47": "「そうね。ただ、状況が状況だし、\\n 一旦S.O.N.G.に戻って相談するべきかもしれないわね」",
"313000212_48": "「そうだな。ならばわたしとマリアで戻り、未確認の敵への\\n 対処について確認してこよう」",
"313000212_49": "「訓練の方は雪音に任せることになるが――」",
"313000212_50": "「ああ。ギアの方はの残りは2人だけだろ。\\n ならあたし人で十分だ」",
"313000212_51": "「わたしたちは魚人たちについて調べてみますッ!」",
"313000212_52": "「あの怪しい箱の伝承とかもあるかもしれないので」",
"313000212_53": "「そうね。それが聖遺物やそれに類するものなら、\\n その可能性もあるわね。魚人についてもね」",
"313000212_54": "「決まりだな」",
"313000212_55": "「夕食を取ったら一度、わたしと翼は帰るわ。\\n 明後日には戻れると思うから」"
{
"313000212_0": "「これで魚人は、すべて倒したかしら」",
"313000212_1": "「とりあえずだけどな。聞く限りじゃ、もっといるんだろ」",
"313000212_2": "「襲われていた人は?」",
"313000212_3": "「大丈夫ですか……って、この人ッ!」",
"313000212_4": "「まさか……えーッ!?」",
"313000212_5": "「どこの誰かは知らないけど、\\n ありがとう、おかげで助かったよ……」",
"313000212_6": "「ちょいとこの島に用があって来てみたら、\\n まさか、魚の化物に襲われるなんてね」",
"313000212_7": "「あれ? おばちゃんがわたしたちのこと、知らないって……」",
"313000212_8": "「未来、未来。ここは並行世界だから……」",
"313000212_9": "「そっか。似てても別の人なんだよね」",
"313000212_10": "「ところであんたたち、さっきの魚の化物と戦ってたみたいだけど、\\n 一体何者なんだい」",
"313000212_11": "「えっと、その、それは――」",
"313000212_12": "「政府機関の者です。不思議な現象が起きていると聞いて、\\n 調査にきていました」",
"313000212_13": "(さすがマリアデスッ!)",
"313000212_14": "「政府の……。\\n とにかく助かったよ」",
"313000212_15": "「……そうだ、もしよかったら、お礼をさせてくれないかい?」",
"313000212_16": "「そんな、お礼だなんて……」",
"313000212_17": "「それなら、何か力になれることはないかい? 地元の者として少し\\n でも手伝わせてほしいのさ。これでも地元では顔が利くんだよ」",
"313000212_18": "「どうするの?」",
"313000212_19": "「ご好意に甘えさせていただこう」",
"313000212_20": "「我々だけだと情報収集ひとつでも手間がかかる。\\n 現地に詳しい人間の助けは値千金だ」",
"313000212_21": "「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」",
"313000212_22": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」",
"313000212_23": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったのね」",
"313000212_24": "「うん、船ですぐ着いた」",
"313000212_25": "「ああ、この前は気づかなかったな……。\\n 知っていれば食料調達などもできただろうに」",
"313000212_26": "「あんな苦労することなかったんだよな……」",
"313000212_27": "「ここは、隣の島デス?」",
"313000212_28": "「ああ、他にも幾つか島はあるけど、\\n この島が一番大きくて、人が大勢住んでるんだよ」",
"313000212_29": "「そして、ここがあたしの店だよ」",
"313000212_30": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」",
"313000212_31": "「……ふらわーだ」",
"313000212_32": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」",
"313000212_33": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい」",
"313000212_34": "「あ。いえ、そうではないんですけど」",
"313000212_35": "「うわー、落ち着くー」",
"313000212_36": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」",
"313000212_37": "「気に入ってくれて嬉しいよ」",
"313000212_38": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」",
"313000212_39": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」",
"313000212_40": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」",
"313000212_41": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」",
"313000212_42": "「野宿にならなくてよかったな」",
"313000212_43": "「テントなどの準備もあるが……正直、屋根のあるところで\\n 寝られるのは助かる」",
"313000212_44": "「同感だわ。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらいましょう」",
"313000212_45": "「わたしたちがこちらにいる間に、あの魚人をなんとかしなくてはな」",
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@ -1,61 +1,61 @@
{
"313000221_0": "「ねえ響、どこまで行くの?」",
"313000221_1": "「もうちょっと奥まで行ってみようよ」",
"313000221_2": "「響は行き当たりばったりすぎるよ。\\n もう少し考えて行動するように」",
"313000221_3": "「でもーッ! せっかく来たんだし、もう少し進んでみようよッ!」",
"313000221_4": "「もお、響ったら……」",
"313000221_5": "「こんなに気持ちいいと、\\n 人でうんと遠くまで行っちゃいたくなるよねッ」",
"313000221_6": "「はいはい」",
"313000221_7": "「……太陽と透き通るような青空」",
"313000221_8": "「夏って感じだよね……よーし、せっかくだから、\\n もっと島の奥の方にも行ってみようッ」",
"313000221_9": "「響、待ってッ!」",
"313000221_10": "「こんな場所に、こんな大きな洞窟があったんだ」",
"313000221_11": "「確かここは……そうだ、前に別の事件で来た洞窟かも」",
"313000221_12": "「それって、最初にこっちに来たときの?」",
"313000221_13": "「うん。ねえ、せっかくだし、少し入ってみない?」",
"313000221_14": "「いいけど……危なそうだったら、すぐに引き返そうね」",
"313000221_15": "「入口は斜面が急だから、足もと気をつけて」",
"313000221_16": "「うん、ありがとう」",
"313000221_17": "「それにしても、この洞窟、かなり深そうだね……」",
"313000221_18": "「前に来たときとは結構変わってるかも。\\n あちこち崩れてるし……」",
"313000221_19": "「そうなの?」",
"313000221_20": "「うん、危なそうだし、あんまり奥に入り過ぎないようにしようか」",
"313000221_21": "「そうだね――きゃッ!?」",
"313000221_22": "「危ないッ!」",
"313000221_23": "「……ふう、間一髪だったね」",
"313000221_24": "「響、ありが――」",
"313000221_25": "「あ、崩れて……」",
"313000221_26": "「きゃああああ――ッ!」",
"313000221_27": "「うわあああ――ッ!」",
"313000221_28": "「……まあ、そんな感じで、2人で地面の穴から落ちて――」",
"313000221_29": "「そうしたら下は地底湖で」",
"313000221_30": "「そうそう。それで、変な明かりが見えて、そっちに向かったら――」",
"313000221_31": "「おかしな木箱があって。\\n それに触ったら、突然大きなお城が出現して――」",
"313000221_32": "「お城……」",
"313000221_33": "「びっくりデスね……」",
"313000221_34": "「……作り話じゃないんだよな?」",
"313000221_35": "「うん……2人で同時に夢を見てたとかじゃないと思う」",
"313000221_36": "「そもそも魚人なんておかしなのも出てきたしな……」",
"313000221_37": "「それにしても、落盤か……。\\n あたしも気をつけなきゃな」",
"313000221_38": "「クリス先輩なら、前みたいに引っかかって落ちないデスよ」",
"313000221_39": "「うん、わたしもそう思う」",
"313000221_40": "「はあ? それはどういう……」",
"313000221_41": "「前に見せてもらった見事な罠回避デスッ!」",
"313000221_42": "「わたしたちにはとても無理な神回避……」",
"313000221_43": "「……う、うるせぇッ!」",
"313000221_44": "「ん? 前に何かあったの?」",
"313000221_45": "「気にするなッ!」",
"313000221_46": "「ねえ、話を続けてもいいかな?」",
"313000221_47": "「ああ、続けてくれ」",
"313000221_48": "「うん。それで、お城が出現して、\\n どこからともなく現れた魚人に追いかけられて」",
"313000221_49": "「追いつかれそうにもなったんだけど――」",
"313000221_50": "「逃げる時に水着型ギアが発現したおかげで、\\n なんとか逃げ切れたんだ」",
"313000221_51": "「なるほど、\\n それで助かったってわけか……」",
"313000221_52": "「結局、あの魚人は、なんなんデスかね?」",
"313000221_53": "「うん、どうして襲ってきたんだろう……?」",
"313000221_54": "「謎は深まるばかりデス」",
"313000221_55": "「――ん? なんか声が聞こえないか?」",
"313000221_56": "「悲鳴ッ!」",
"313000221_57": "「まさか、さっきの魚人が誰かを襲ってるんじゃ……」",
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"313000222_23": "「それじゃあ、よろしくお願いするデースッ!」",
"313000222_24": "「こちらこそ、頑張っておくれよ」",
"313000222_25": "「あの島の近くに、こんな大きな島があったなんて」",
"313000222_26": "「うん、船ですぐ着きましたね」",
"313000222_27": "「もっと早く知ってれば、前来た時も\\n あんなに苦労することなかったんじゃ……」",
"313000222_28": "「ここは、隣の島デス?」",
"313000222_29": "「ああ、他にも幾つか島はあるけど、\\n この島が一番大きくて、人が大勢住んでるんだよ」",
"313000222_30": "「そして、ここがあたしの店だよ」",
"313000222_31": "「部屋は空いているから、滞在中はここを自由に使っておくれ。\\n 自分の家だと思って、遠慮なくね」",
"313000222_32": "「……ふらわーだ」",
"313000222_33": "「やっぱり、お好み焼き屋なんだ。名前も同じで」",
"313000222_34": "「名前が同じ?\\n ここ以外に、同じ名前の店があるのかい」",
"313000222_35": "「あ。いえ、そうではないんですけど」",
"313000222_36": "「うわー、落ち着くー」",
"313000222_37": "「うん、すごく見覚えある感じだし……」",
"313000222_38": "「気に入ってくれて嬉しいよ」",
"313000222_39": "「食事はあたしが腕によりをかけるからね。\\n 楽しみにしてておくれ」",
"313000222_40": "「ここまでしていただいて……ありがとうございます」",
"313000222_41": "「いいのいいの。自分たちのためにやってるだけなんだから」",
"313000222_42": "「それじゃあ、あたしは厨房で夕食の仕込みをしてるからね。\\n 何かあったら、遠慮なく呼んでおくれ」",
"313000222_43": "「野宿にならなくてよかったな」",
"313000222_44": "「はい。一応、テントの準備はしてきましたけど、\\n 正直、屋根のあるところで寝られるのは助かりますね」",
"313000222_45": "「うん。数日ということもあるし、\\n 今回はお言葉に甘えさせてもらおう」",
"313000222_46": "「アタシたちがこっちにいる間に、\\n あの魚人をなんとかしなくちゃデス」",
"313000222_47": "「うん、放っておくなんてできないもんねッ!」",
"313000222_48": "「そうだッ! それじゃあ、わたしと未来で、\\n 魚人たちについて調べてみようよッ」",
"313000222_49": "「うん、あの怪しい箱も気になるし」",
"313000222_50": "「ああ。そっちは任せた」",
"313000222_51": "「それじゃあ、あたしらは引き続き心象訓練だな」",
"313000222_52": "「はい」",
"313000222_53": "「了解デースッ!」"
}

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@ -1,33 +1,33 @@
{
"313000311_0": "わたしの知らない浦島伝説",
"313000311_1": "「おっはよー、みんなッ!」",
"313000311_2": "「おはよう。今日も、よく晴れた1日になりそうだね」",
"313000311_3": "「やっと起きたか」",
"313000311_4": "「おはようございます」",
"313000311_5": "「おはようデースッ!」",
"313000311_6": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」",
"313000311_7": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」",
"313000311_8": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」",
"313000311_9": "「ご、ごめんなさいデス……」",
"313000311_10": "「今日のメニューは……トーストに、ハムエッグ、サラダッ!\\n うーん、いい匂い。いっただきまーすッ」",
"313000311_11": "「おいしいッ! 普段はご飯派だけど、\\n これなら朝はパン派になってもいいかもッ」",
"313000311_12": "「喜んでもらえて嬉しいよ。たくさんおかわりもあるからね」",
"313000311_13": "「ありがとうございます」",
"313000311_14": "「はぐッ! はぐッ!」",
"313000311_15": "「見る間におかずが消えていくデスッ!?」",
"313000311_16": "「誰も盗らないから、もっと落ち着いて食べろ」",
"313000311_17": "「クリスも、口の周りをこんなに汚して」",
"313000311_18": "「あ、ああ、わりー」",
"313000311_19": "「この献立で、そんなに汚すなんて……。\\n さすが、先輩……」",
"313000311_20": "「よーしッ! それじゃあ、さっそく海で遊ぼうッ!」",
"313000311_21": "「賛成デースッ!」",
"313000311_22": "「響。昨日の話、忘れたの?」",
"313000311_23": "「じょ、冗談だよ。冗談。\\n やだなー、わかってるって」",
"313000311_24": "「切ちゃんもだよ。\\n わたしたち、まだ心象訓練終わってないんだから」",
"313000311_25": "「……アタシも冗談デスよ。\\n もちろんわかってるデス」",
"313000311_26": "「えーと、わたしと未来は、魚人について調べるんだよね」",
"313000311_27": "「聖遺物や他の何かが絡んでるかもしれないから、\\n 伝承とかについても聞き込みしたいよね」",
"313000311_28": "「おい。港の方で何か聞こえねーか……?」",
"313000311_29": "「また誰かの悲鳴ッ!?」",
"313000311_30": "「まさか、また魚人がッ!?」"
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{
"313000312_0": "「漁師のおじさん、助けられてよかったデスね」",
"313000312_1": "「うん、おかげでこうして送ってもらえたし……」",
"313000312_2": "「感謝されるのは気持ちいいもんだな」",
"313000312_3": "「魚人に襲われて、よほど怖かったんデスね。\\n 確かに、不気味で生臭い相手デス」",
"313000312_4": "「1体1体はともかく、数が集まるとやっかいになるかもな」",
"313000312_5": "「気は抜けないデスッ!」",
"313000312_6": "「でも、あれは一体なんなんデスかね……」",
"313000312_7": "「魚人……人魚っていうのかな?」",
"313000312_8": "「その呼び方はちょっとしたくない外見だな……」",
"313000312_9": "「とにかく、相手が相手だし、\\n お前らもギアの変化を急いだほうがよさそうだ」",
"313000312_10": "「もちろんデスッ!」",
"313000312_11": "「頑張ります」",
"313000312_12": "「それじゃ、心象訓練開始といくかッ!」"
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{
"313000321_0": "「クリスちゃんたちは、今頃、\\n 向こうの島で、心象訓練の真っ最中かな」",
"313000321_1": "「そうだね。一緒に行けなくて残念?」",
"313000321_2": "「未来と一緒だから、全然残念じゃないよ」",
"313000321_3": "「それに、わたしたちには、他にやるべきことがあるし」",
"313000321_4": "「そうだね」",
"313000321_5": "「おや、なんの話をしてるんだい?」",
"313000321_6": "「あ、おばちゃん。\\n 昨日襲ってきた魚の怪物……これまでに見たことあるかな」",
"313000321_7": "「あたしもこの島でずっとお店をしてるけど、\\n あんな化け物を見たのは、昨日が初めてだよ」",
"313000321_8": "「島の誰かが見たっていう話も聞いたことないねえ……」",
"313000321_9": "「さすがに、そんな簡単には有力な情報とかは入らないかー」",
"313000321_10": "「今までは無かったってわかっただけでも前進だよ、ね?」",
"313000321_11": "(……でも、それじゃあ、わたしたちがあの場所に\\n 行ったのが切っ掛けで、魚人たちは現れたのかな",
"313000321_12": "「ああ、考えてみたら……まるで、浦島伝説みたいだねえ」",
"313000321_13": "「え、浦島伝説って浦島太郎?」",
"313000321_14": "「浦島太郎? 浦島伝説は浦島伝説だよ。\\n 有名なおとぎ話じゃないか」",
"313000321_15": "「え? え?」",
"313000321_16": "「あの……ちょっとド忘れしちゃったんです。\\n えっと、浦島伝説ってどんな話でしたっけ……」",
"313000321_17": "「浦島伝説っていうのはね――」",
"313000321_18": "「昔々、この島の近くの海に、\\n 『裏島』と呼ばれる土地があったんだ」",
"313000321_19": "「そこには、人と異なる種族、魚人族が住んでいて」",
"313000321_20": "「彼らを治める美しい姫と、\\n 姫の住む豪華絢爛な『竜宮城』があった」",
"313000321_21": "「彼らは人と関わることなく、人も彼らと関わることなく、\\n 生きる土地を住み分け、互いに平和に暮らしていた」",
"313000321_22": "「けれど、ある時、その姫が人と関わってしまった」",
"313000321_23": "「嵐の夜に船が難破して、多くの人間が波にのまれて溺れ死んだ。\\n 心優しい姫は禁を破って彼らの人を助け、裏島へ連れて帰った」",
"313000321_24": "「助けられた男は竜宮城で歓待を受けた。姫のお客であったから、\\n 下にも置かないもてなしぶりでね」",
"313000321_25": "「地上の国では味わえぬ山海の珍味、豪華絢爛な竜宮城の様子に\\n 男はすっかり心奪われて、姫の歓待を心いくまで味わった」",
"313000321_26": "「けれど、ある時、男は陸に帰りたいと申し出たんだ」",
"313000321_27": "「そんなに歓迎されていたのに?」",
"313000321_28": "「男はとある国の皇子でね。竜宮城での日々があまりに楽しくて、\\n つい時が経つのを忘れていたが、国には彼の帰りを待つ民がいる」",
"313000321_29": "「彼らを捨てるわけにはいかない。\\n どうか、わたしを陸へと返してほしい」",
"313000321_30": "「その告白に、姫は3日3晩泣き伏した」",
"313000321_31": "「それって、お姫様は……」",
"313000321_32": "「そう、姫は男と恋に落ちていた。禁を破って男を迎え入れたが、\\n 男が帰ると言い出したなら、命を奪わねばならなかった」",
"313000321_33": "「悩んだ末に姫は、再び禁を破って男を送りだした。\\n 国よりも恋に生きた……女だねえ」",
"313000321_34": "「姫は別れ際、男に『箱』を授けた」",
"313000321_35": "「それは竜宮城の秘宝である『玉手箱』だった」",
"313000321_36": "「けれど、どんな願いでも叶うという宝を人に渡してしまった\\n ことで、姫と一族は海の神の怒りに触れてしまったのさ」",
"313000321_37": "「そして、裏島は姫やそこに住む者たちごと、\\n 深い海の底へと沈められてしまった」",
"313000321_38": "「一説によると、玉手箱の中に封じられてしまったとも\\n 言われているね」",
"313000321_39": "「不思議な話……」",
"313000321_40": "「なんだか人魚姫と浦島太郎を足して割ったような話だよね……」",
"313000321_41": "「浦島伝説って呼ばれているのは、言い伝えに出てくる裏島が、\\n いつしか浦の島……浦島と呼ばれるようになったからだそうだよ」",
"313000321_42": "「願いの叶う玉手箱……まさかね?」",
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"313000322_5": "「あたしは、あの時…………その、溺れかけて……」",
"313000322_6": "「水の中で無我夢中に、自由に泳げたらって思ったら自然と……」",
"313000322_7": "「他の2人はどうだったんですか?」",
"313000322_8": "「先輩はあたしと同じタイミングだったな。\\n あとは……、あれ どうだったかなー」",
"313000322_9": "「翼さんも溺れたんデスかッ! 海はコワいデス……」",
"313000322_10": "「先輩は、溺れかけたあたしを助けようとしたんだよ。\\n そしたら変化したって感じだったな」",
"313000322_11": "「………そういうことだったデスかッ!\\n 謎が解けたデスッ」",
"313000322_12": "「はあ?」",
"313000322_13": "「何が解けたの、切ちゃん」",
"313000322_14": "「水着型ギアを発現させるには、溺れたり助けようとしたり\\n すればいいんデスよッ 前へならえデスッ」",
"313000322_15": "「それは……どうだろう。\\n あと前へならえだと整列になっちゃうよ」",
"313000322_16": "「先人にならえって言いたいんだろうな……。\\n ま、必死さが足りてないってことなら、わからなくもないかもな」",
"313000322_17": "「ということで、先輩、ちょっと沖で溺れてきてほしいデスッ!」",
"313000322_18": "「アホかッ!? お断りだッ!」",
"313000322_19": "「でもでも、そうすればきっと変化する……かもデスよ」",
"313000322_20": "「もう少し冷静になろう、切ちゃん」"
}

View file

@ -1,62 +1,62 @@
{
"313000411_0": "南国の町での生活",
"313000411_1": "「色々な人に浦島伝説についての話を聞いてみたけど、\\n 新しい手がかりはなかったね」",
"313000411_2": "「裏島のお姫様と人間の悲しい恋、か」",
"313000411_3": "「わたし、おとぎ話でも悲しいのは苦手だな」",
"313000411_4": "「わたしも。ハッピーエンドの方がいいよね」",
"313000411_5": "「……昨日落ちたあの場所が浦島だったのかな」",
"313000411_6": "「玉手箱と竜宮城みたいなお城があったから、その可能性はあるかも」",
"313000411_7": "「うーん……」",
"313000411_8": "「そろそろ日も暮れてきたし、おばちゃんの家へ戻ろう?\\n クリスたちも帰ってくる頃だろうし」",
"313000411_9": "「そうだね」",
"313000411_10": "「あ、見て。猫が顔を洗ってる」",
"313000411_11": "「綺麗な黒猫だね。可愛いー……あッ!?」",
"313000411_12": "「逃げていっちゃった……」",
"313000411_13": "「響が驚かせるから」",
"313000411_14": "「悪いことしちゃったかな……」",
"313000411_15": "「そういえば、猫が顔を洗うと、雨が降るって迷信があるよね」",
"313000411_16": "「それ、わたしも聞いたことある。\\n えっと、それからその翌日は晴れる、だっけ……あ、今額にポツンて」",
"313000411_17": "「――夕立ッ!」",
"313000411_18": "「迷信じゃなかったーッ!?」",
"313000411_19": "「すごい勢い……雨宿りできるところを探そうッ!」",
"313000411_20": "「あそこ……あの軒下へッ!」",
"313000411_21": "「ふう、助かったー」",
"313000411_22": "「助かったのかな?\\n 服が全部水浸しになっちゃった……」",
"313000411_23": "「アハハ……。\\n でも、夏でよかったね。冬だったら凍えてるよ」",
"313000411_24": "「うん、そうだね」",
"313000411_25": "「…………」",
"313000411_26": "「……雨、中々止まないね」",
"313000411_27": "「……うん」",
"313000411_28": "「…………」",
"313000411_29": "「……ねえ、響」",
"313000411_30": "「ん? どうかした?」",
"313000411_31": "「前々から思ってたんだけど……、\\n 響、頑張り過ぎじゃないかな」",
"313000411_32": "「ええッ!? 突然、何?\\n でも、その……わたし、宿題とか全然やってないのにッ」",
"313000411_33": "「そうじゃなくて……S.O.N.G.の任務のこととか」",
"313000411_34": "「……でも、S.O.N.G.の任務は誰かを救う任務だから」",
"313000411_35": "「それは、そうだけど」",
"313000411_36": "「たまには……少しだけでいいから、\\n 休んでもいいんじゃないかな。その、今度の任務とか」",
"313000411_37": "「今度のって、海外に行くやつだよね」",
"313000411_38": "「…………」",
"313000411_39": "「心配してくれてありがとう。でも、わたしは大丈夫ッ!」",
"313000411_40": "「そうじゃ…<speed=0.5>…</speed>なくて……」",
"313000411_41": "「うん?」",
"313000411_42": "「せっかくの夏休みなのに5日間も――」",
"313000411_43": "「あ、晴れたよッ! よかったー」",
"313000411_44": "「…………」",
"313000411_45": "「それで、未来。さっき何か言いかけてなかった?」",
"313000411_46": "「なんでもない。それよりも、早く帰ろう。\\n クリスたちの方が先に戻ってるかも」",
"313000411_47": "「うん」",
"313000411_48": "「ねえ、未来、手繋いでいい?」",
"313000411_49": "「急にどうしたの?」",
"313000411_50": "「別に、なんとなーく」",
"313000411_51": "「……響の手は、相変わらず温かいね」",
"313000411_52": "「未来の手は、小さくて、つるつるしてて、気持ちいい」",
"313000411_53": "「……はあ、まあ、いっか」",
"313000411_54": "「――ちょっと待って」",
"313000411_55": "「どうかしたの、響」",
"313000411_56": "「港の方ッ! 悲鳴が聞こえたッ!」",
"313000411_57": "「まさか、またッ!?」",
"313000411_58": "「急いで行ってみようッ! みんなを護らないとッ!」",
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@ -1,88 +1,88 @@
{
"313000412_0": "「……というわけで、帰り道、港を襲う魚人がいたんだ」",
"313000412_1": "「また魚人か。アイツらは一体なんなんだ……?」",
"313000412_2": "「なんなんだろう……」",
"313000412_3": "「なんなんデスかね……」",
"313000412_4": "「みんな、夕食が出来たみたいだよ」",
"313000412_5": "「おーッ! 今夜のスペシャルなお夕食はなんデスかッ!?」",
"313000412_6": "「スペシャルってわけじゃないけど、\\n あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」",
"313000412_7": "「うわー、美味しそうッ!」",
"313000412_8": "「お皿からはみ出しそうになってるよッ!」",
"313000412_9": "「若いんだから、沢山食べて栄養つけな。特にアンタたちは、\\n あんなのと戦っているんだから、たっぷり食べとかないと」",
"313000412_10": "「せっかくだし、デザートも用意しようかね。\\n 楽しみにしてておくれ」",
"313000412_11": "「おおッ!\\n おばちゃん、太っ腹ッ」",
"313000412_12": "「楽しみデースッ!」",
"313000412_13": "「いやあ、いいよねー。美味しいお肉と白いご飯、\\n やっぱりこれが最高の組み合わせだよッ」",
"313000412_14": "「パン派になるんじゃなかったのか?」",
"313000412_15": "「ご飯は殿堂入りだからッ!」",
"313000412_16": "「それで、魚人を追い返した以外で何かありましたか?」",
"313000412_17": "「うん……浦島伝説の話を聞いてきたよ。\\n もしかしたらあの魚人たちに関係あるかもしれないの」",
"313000412_18": "「浦島伝説? 浦島太郎じゃないのか?」",
"313000412_19": "「亀を助けた浦島太郎が老人にされる世知辛いお話デスよね」",
"313000412_20": "「間違っちゃいねーけど、それだと亀が恩を仇で返したみたいに\\n なってるぞ……」",
"313000412_21": "「ううん、そうじゃなくて。\\n なんかわたしたちの知ってる浦島太郎とは違うんだよね」",
"313000412_22": "「それが、この世界の浦島太郎なんですね……」",
"313000412_23": "「お姫様が宝を人間に渡してしまったことで、\\n 神の怒りに触れて封じられてしまった」",
"313000412_24": "「なんつーか、堅苦しいおとぎ話だな」",
"313000412_25": "「アタシはお姫様より、願いを叶える玉手箱に興味があるデスッ!\\n ジャンボハンバーグ年分をお願いしたいデースッ」",
"313000412_26": "「どんだけ食べるつもりだ……」",
"313000412_27": "「……ん?\\n そういえば、前に箱がどうとか言ってなかったか」",
"313000412_28": "「うん。昨日、わたしたちが地底湖に落ちた時、\\n おかしな箱があったの」",
"313000412_29": "「箱に触れた直後、豪華絢爛なお城が現れたんですよね?」",
"313000412_30": "「おおッ! その箱が玉手箱デスよッ! きっとッ!」",
"313000412_31": "「早とちりするな。可能性は高いかもしれないけど、\\n まだわからないだろ」",
"313000412_32": "「でも、そうだとしたらどうして魚人が……?」",
"313000412_33": "「魚人に会いたいって願ったんじゃないデスか?」",
"313000412_34": "「さすがにそんなことは思わないよ」",
"313000412_35": "「なんの得があるかわからないし……」",
"313000412_36": "「そういえば、心象訓練は上手くいった?\\n それと、何か変わったこととか――」",
"313000412_37": "「……特におかしなことはない」",
"313000412_38": "「嘘はダメデスよ」",
"313000412_39": "「嘘なんてついてねーッ!」",
"313000412_40": "「水着……」",
"313000412_41": "「うッ!」",
"313000412_42": "「水着……って何かあったの?」",
"313000412_43": "「デスッ! 誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ」",
"313000412_44": "「うん」",
"313000412_45": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれました」",
"313000412_46": "「助けられる役をしてくれることなったんデスッ!」",
"313000412_47": "「必要なのはリアリティ、そして臨場感デスッ!」",
"313000412_48": "「ということで先輩はおっかなびっくり沖へ出て、\\n いざチャレンジと思ったら――」",
"313000412_49": "「思ったら?」",
"313000412_50": "「突然大きな波がざぶーんしたデスッ!\\n 自然の力は恐ろしいデス……」",
"313000412_51": "「恐ろしい?」",
"313000412_52": "「その時、クリス先輩の水着がさらわれていったんです」",
"313000412_53": "「おお、さすが、クリスちゃんだね」",
"313000412_54": "「何が、さすが、なんだよッ!」",
"313000412_55": "「でも、さらわれたって……もしかして、上下両方ッ!?」",
"313000412_56": "「ぽんぽんすーなわけないだろッ! 上だけだッ!」",
"313000412_57": "「クリス、落ち着いて」",
"313000412_58": "「お、おう……」",
"313000412_59": "「あのアクシデントのせいで、\\n 助ける以前に驚いて訓練にならなかったデス」",
"313000412_60": "「なので、明日こそは上手く溺れてほしいデス」",
"313000412_61": "「今度はちゃんと2人で助けようね」",
"313000412_62": "「上手く溺れるってなんだよッ!? もうごめんだからなッ!」",
"313000412_63": "「おばちゃんのご飯が美味しすぎて、食べすぎちゃった。\\n もうお腹パンパンだよー」",
"313000412_64": "「フフ、響のお腹、タヌキみたいになってる」",
"313000412_65": "「ううー、未来、今はお腹押さえちゃダメ……」",
"313000412_66": "「でも本当に美味しいご飯だから、食が進みすぎて困るよね。\\n ……油断しないようにしないと」",
"313000412_67": "「そ・れ・よ・り・も……せっかくお泊まりで海に来たんデスッ!\\n ここは遊ばないとダメデスッ」",
"313000412_68": "「あ、わたしも賛成ッ!」",
"313000412_69": "「響ったら。さっきまでうんうん唸ってたのにもう立ち上がって。\\n 現金なんだから……」",
"313000412_70": "「切ちゃん、明日も訓練で朝早いんだよ」",
"313000412_71": "「わかってるデースッ!\\n だから、ちょっとだけ」",
"313000412_72": "「仕方がないなあ……」",
"313000412_73": "「お前ら……その前に何か忘れてないか?」",
"313000412_74": "「そうだね。響も忘れてること、あるよね?」",
"313000412_75": "「み、未来……その手に持っているのは、まさか……」",
"313000412_76": "「参考書だけど?」",
"313000412_77": "「それは、つまり……」",
"313000412_78": "「しゅ、宿題……」",
"313000412_79": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」",
"313000412_80": "「逃げようったって、そうは問屋が卸すかッ!」",
"313000412_81": "「ひいぃ、お願い、未来……どうかお慈悲をーッ!」",
"313000412_82": "「響、ちゃんと宿題はやるって言ったよね」",
"313000412_83": "「ああ、さようなら、楽しいお泊り旅行……」",
"313000412_84": "「うん、短い間だったけど、いい思い出になった」",
"313000412_85": "「うだうだ言ってないで、とっとと始めるぞ」"
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"313000412_39": "「嘘なんてついてねーッ!」",
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"313000412_41": "「うッ!」",
"313000412_42": "「水着……って何かあったの?」",
"313000412_43": "「デスッ! 誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ」",
"313000412_44": "「うん」",
"313000412_45": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれました」",
"313000412_46": "「助けられる役をしてくれることなったんデスッ!」",
"313000412_47": "「必要なのはリアリティ、そして臨場感デスッ!」",
"313000412_48": "「ということで先輩はおっかなびっくり沖へ出て、\\n いざチャレンジと思ったら――」",
"313000412_49": "「思ったら?」",
"313000412_50": "「突然大きな波がざぶーんしたデスッ!\\n 自然の力は恐ろしいデス……」",
"313000412_51": "「恐ろしい?」",
"313000412_52": "「その時、クリス先輩の水着がさらわれていったんです」",
"313000412_53": "「おお、さすが、クリスちゃんだね」",
"313000412_54": "「何が、さすが、なんだよッ!」",
"313000412_55": "「でも、さらわれたって……もしかして、上下両方ッ!?」",
"313000412_56": "「ぽんぽんすーなわけないだろッ! 上だけだッ!」",
"313000412_57": "「クリス、落ち着いて」",
"313000412_58": "「お、おう……」",
"313000412_59": "「あのアクシデントのせいで、\\n 助ける以前に驚いて訓練にならなかったデス」",
"313000412_60": "「なので、明日こそは上手く溺れてほしいデス」",
"313000412_61": "「今度はちゃんと2人で助けようね」",
"313000412_62": "「上手く溺れるってなんだよッ!? もうごめんだからなッ!」",
"313000412_63": "「おばちゃんのご飯が美味しすぎて、食べすぎちゃった。\\n もうお腹パンパンだよー」",
"313000412_64": "「フフ、響のお腹、タヌキみたいになってる」",
"313000412_65": "「ううー、未来、今はお腹押さえちゃダメ……」",
"313000412_66": "「でも本当に美味しいご飯だから、食が進みすぎて困るよね。\\n ……油断しないようにしないと」",
"313000412_67": "「そ・れ・よ・り・も……せっかくお泊まりで海に来たんデスッ!\\n ここは遊ばないとダメデスッ」",
"313000412_68": "「あ、わたしも賛成ッ!」",
"313000412_69": "「響ったら。さっきまでうんうん唸ってたのにもう立ち上がって。\\n 現金なんだから……」",
"313000412_70": "「切ちゃん、明日も訓練で朝早いんだよ」",
"313000412_71": "「わかってるデースッ!\\n だから、ちょっとだけ」",
"313000412_72": "「仕方がないなあ……」",
"313000412_73": "「お前ら……その前に何か忘れてないか?」",
"313000412_74": "「そうだね。響も忘れてること、あるよね?」",
"313000412_75": "「み、未来……その手に持っているのは、まさか……」",
"313000412_76": "「参考書だけど?」",
"313000412_77": "「それは、つまり……」",
"313000412_78": "「しゅ、宿題……」",
"313000412_79": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」",
"313000412_80": "「逃げようったって、そうは問屋が卸すかッ!」",
"313000412_81": "「ひいぃ、お願い、未来……どうかお慈悲をーッ!」",
"313000412_82": "「響、ちゃんと宿題はやるって言ったよね」",
"313000412_83": "「ああ、さようなら、楽しいお泊り旅行……」",
"313000412_84": "「うん、短い間だったけど、いい思い出になった」",
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}

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@ -1,36 +1,36 @@
{
"313000421_0": "「はあー、外の空気が気持ち―ッ!」",
"313000421_1": "「ノルマご苦労さま。この調子で、明日も頑張ろう」",
"313000421_2": "「えーッ! やっぱり明日も、こんな……」",
"313000421_3": "「毎日キッチリ終わらせていかないと、\\n 宿題が片付かなくて、また先生に怒られちゃうよ」",
"313000421_4": "「響は……S.O.N.G.の任務もあって、\\n 使える時間が限られているんだから」",
"313000421_5": "「ううー、ノイズよりも夕方の魚人よりも強敵だったよ」",
"313000421_6": "「そんな強敵でも今日は勝てたじゃない」",
"313000421_7": "「明日も勝てるといいなあ……」",
"313000421_8": "「響なら大丈夫」",
"313000421_9": "「それにしても、夜は静かだね。波の音がここまで聞こえる……」",
"313000421_10": "「うーん、風が気持ちいいーッ!」",
"313000421_11": "「宿題のおかげで、頭が熱暴走寸前だったのが冷えていくよ」",
"313000421_12": "「もう、大げさなんだから」",
"313000421_13": "「うっわーッ!\\n ここからだと、星がすっごく綺麗だね」",
"313000421_14": "「うん、本当にすごいね。星が今にも落ちてきそう」",
"313000421_15": "「都会だと見られない景色だよね」",
"313000421_16": "「ちょっとだけ変なことに巻き込まれている気もするけど、\\n 響と一緒に綺麗な海に来れてよかったって思うよ」",
"313000421_17": "「それは、わたしも同じだよ。\\n 未来と一緒に来たいって思ってたから」",
"313000421_18": "「ずっと…………」",
"313000421_19": "「え、何?」",
"313000421_20": "「ずっと、こうやって響といられたらなぁ……って」",
"313000421_21": "「いられるに、決まってるよ。\\n わたしはどこへも行かない」",
"313000421_22": "「でも、戻ったら任務があるでしょ?」",
"313000421_23": "「……うん。でも少しの間だから」",
"313000421_24": "「……わたしも一緒に行けたらいいのにな……」",
"313000421_25": "「ふあー、もう朝か、まだ寝足りない気分だよ」",
"313000421_26": "「今日もいい天気だなあ」",
"313000421_27": "「未来、おはよー」",
"313000421_28": "「おはよう、響」",
"313000421_29": "「起きたなら、顔洗っておいで」",
"313000421_30": "「それじゃあ…………あれ、この時計?」",
"313000421_31": "「どうしたの?」",
"313000421_32": "「……壊れちゃってるのかな、時計。\\n 日付が進んでないんだよね」",
"313000421_33": "「本当だ。電池が切れちゃったのかな」"
{
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"313000511_0": "浦島伝説の調査",
"313000511_1": "「おはようッ!」",
"313000511_2": "「おはようございます」",
"313000511_3": "「やっと起きたか」",
"313000511_4": "「おはようございます」",
"313000511_5": "「おはようデースッ!」",
"313000511_6": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」",
"313000511_7": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」",
"313000511_8": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」",
"313000511_9": "「ご、ごめんなさいデス……」",
"313000511_10": "「うん?」",
"313000511_11": "「どうかしたの、響?」",
"313000511_12": "「え、いや、なんでもないよッ!」",
"313000511_13": "「それよりも、朝食朝食」",
"313000511_14": "「今日のメニューは、トースト、ハムエッグ、サラダ……か」",
"313000511_15": "「なるほど、これはおばちゃんの定番スタイルなんだね」",
"313000511_16": "「定番……? まあ定番と言えば定番かね。\\n さあ、冷める前に食べなよ」",
"313000511_17": "「いっただきまーすッ!」",
"313000511_18": "「やっぱりわたし、朝はパン派になってもいいかもッ!」",
"313000511_19": "「喜んでもらえて嬉しいよ。たくさんおかわりもあるからね」",
"313000511_20": "「それで、響。今日の予定はどうするの?」",
"313000511_21": "「うーん、そうだなー……」",
"313000511_22": "「――おいッ! 今の聞こえたかッ!?」",
"313000511_23": "「聞こえました。間違いなく悲鳴が――」",
"313000511_24": "「港の方からデスッ!」",
"313000511_25": "「まさか、昨日の魚人がッ!?」",
"313000511_26": "「行こう。誰かが襲われる前に食い止めないと」"
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"313000512_0": "「なんとか片付きましたね」",
"313000512_1": "「生臭い魚の怪人は、これで全部おろしにしたデースッ!」",
"313000512_2": "「あの魚人ども1体1体の戦力はともかく、\\n 数が集まるとやっかいだ。今後も気は抜くなよ」",
"313000512_3": "「じゃあ、今日のシフトは昨日の夜打ち合わせた通りだな」",
"313000512_4": "「あたしらは心象訓練に行ってくる。\\n こっちでの情報収集と、島の人たちの護衛は任せたからな」",
"313000512_5": "「任せといてッ!\\n 昨日より、もっと詳しい情報を調べとくからッ」",
"313000512_6": "「昨日……?」",
"313000512_7": "「どうかしたの?」",
"313000512_8": "「あー、いや……まあいいや、なんにしても任せたからな」",
"313000512_9": "「情報収集って言ったって……昨日は浦島伝説の話を色々な人に\\n 聞いてみたけど、大した成果はなかったし……」",
"313000512_10": "「もっと専門の人がいればいいのにね」",
"313000512_11": "「専門って……大学の教授とかそういう人?\\n この島にそんな人が都合よくいるかなあ」",
"313000512_12": "「島にも学校はあるだろうし、そこで土地のことを教えてる先生とか\\n お役所で古い書物を管理している人とかなら、詳しいかも」",
"313000512_13": "「さすが未来、冴えてるッ!」",
"313000512_14": "「それじゃそんな感じで詳しそうな人がいるかどうか、\\n ふらわーのおばちゃんに聞きに行こうッ」",
"313000512_15": "「……というわけで。浦島伝説に詳しそうな人、\\n 心当たりがあったら教えてほしくて」",
"313000512_16": "「できれば専門家とかッ!」",
"313000512_17": "「専門家じゃないけど、この町の外れに住んでいる漁師の\\n おじいさんが古いお話や書物を沢山集めていたね」",
"313000512_18": "「浦島伝説のことも詳しかったはずだよ」",
"313000512_19": "「ありがとうッ!」",
"313000512_20": "「それじゃあ、早速行ってきます」",
"313000512_21": "「ああ、気をつけて行っておいで」",
"313000512_22": "「それにしても、昨日……昨日ねー?\\n 昨日……あの子たちに浦島伝説の話なんてしたかね……」",
"313000512_23": "「浦島伝説のことを詳しく聞きたいじゃと?」",
"313000512_24": "「今時、おとぎ話は見向きもしないのが普通じゃというのに、\\n 感心じゃな」",
"313000512_25": "「いいじゃろう。港で化け物が暴れたせいで、\\n 島中、今日の漁は取りやめになった」",
"313000512_26": "「おかげさまで、わしも海に出られなくなってのう。\\n 今日日は暇を持て余しておったところじゃ」",
"313000512_27": "「そんな時にわざわざ訪ねてきてくれるとはな。\\n いいとも、わしの知る限りのことを教えてやろう」",
"313000512_28": "「ありがとう、おじいちゃんッ!」",
"313000512_29": "「ありがとうございます」",
"313000512_30": "「そもそも浦島伝説とは――」",
"313000512_31": "「おばさんのお墨付きだけあって、\\n 本当に詳しいおじいさんだったね」",
"313000512_32": "「難しい専門用語っぽいのが出てくると、\\n お手上げだったよ……」",
"313000512_33": "「でも色々なことがわかったね」",
"313000512_34": "「そうだね。その中でも願いを叶える箱といわれる玉手箱の別名が、\\n 『時を閉じ込める箱』とも呼ばれてるって……」",
"313000512_35": "「時を閉じ込める……それってどういうことなんだろう?」",
"313000512_36": "「うーん、時を閉じ込めるっていうぐらいだから、\\n 歳を取らなくなるとか」",
"313000512_37": "「不老不死ってことかな?」",
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"313000521_4": "「響は……昨日のことを覚えてる?」",
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"313000521_6": "「昨日は確か、この辺りで黒猫を見つけて、\\n その黒猫が顔を洗ったら夕立が――」",
"313000521_7": "「……今、猫の鳴き声が聞こえなかった?」",
"313000521_8": "「確かに。でも猫なら何匹もいるだろうし」",
"313000521_9": "「見て。猫が顔を洗ってる」",
"313000521_10": "「え……」",
"313000521_11": "「うわー、綺麗な黒猫だ。可愛いー……あ」",
"313000521_12": "「逃げていっちゃった……」",
"313000521_13": "「………………あれ? これって確か」",
"313000521_14": "「もし雨が降るとしたら」",
"313000521_15": "「そんな、未来。そうそう何度も迷信が当たるなんて……あ」",
"313000521_16": "「雨粒だね」",
"313000521_17": "「それから夕立」",
"313000521_18": "「わわッ!? 昨日と同じッ!?\\n 猫の効果ってすごいッ」",
"313000521_19": "「あの軒下に移動しよう?」",
"313000521_20": "「あ、昨日と同じところだね」",
"313000521_21": "「それにしても、偶然ってあるもんだね」",
"313000521_22": "「……うん」",
"313000521_23": "「……雨、弱くなってきたね」",
"313000521_24": "「そろそろ止みそうかも」",
"313000521_25": "「ねえ、響……雨が止んだら港へ行って――」",
"313000521_26": "「ちょっと待って」",
"313000521_27": "「もしかして、悲鳴が――」",
"313000521_28": "「魚人だッ!」",
"313000521_29": "「えッ!? こんな場所まで魚人が?」",
"313000521_30": "「そんな……どうしてここにッ!? おかしいよッ!」",
"313000521_31": "「とにかく島の人が襲われる前になんとかしないとッ!」",
"313000521_32": "(どうして……何もかも、わたしの勘違いだった?)",
"313000521_33": "(ううん、でも……これは偶然なんかじゃ――)",
"313000521_34": "「未来ッ!? 危ないッ!」",
"313000521_35": "「響……ありがとう」",
"313000521_36": "「今のは本当に危なかったよッ! 一体どうしたの?\\n ぼーっとしてるなんて、未来らしくないよ」",
"313000521_37": "「ごめんなさい……でも」",
"313000521_38": "「とにかく、今は集中して戦わないとッ!」"
{
"313000521_0": "「もうこんな時間になってたんだ」",
"313000521_1": "「……………」",
"313000521_2": "「ここへ来て3日目になっちゃったね」",
"313000521_3": "「3日目……」",
"313000521_4": "「響は……昨日のことを覚えてる?」",
"313000521_5": "「いやいや、そんな、いくらわたしだって、\\n 昨日のことくらいは覚えてるよ」",
"313000521_6": "「昨日は確か、この辺りで黒猫を見つけて、\\n その黒猫が顔を洗ったら夕立が――」",
"313000521_7": "「……今、猫の鳴き声が聞こえなかった?」",
"313000521_8": "「確かに。でも猫なら何匹もいるだろうし」",
"313000521_9": "「見て。猫が顔を洗ってる」",
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{
"313000522_0": "「ふう、どうにか倒せたかな……」",
"313000522_1": "「未来、大丈夫? 顔色が良くないけど。\\n さっきだって、様子がおかしかったし」",
"313000522_2": "「平気……だよ、響」",
"313000522_3": "「とにかく、一旦ふらわーに戻ろう。\\n クリスちゃんたちもそろそろ戻ってるだろうし」",
"313000522_4": "「そう、だね」",
"313000522_5": "「じゃあ、はい」",
"313000522_6": "「え……」",
"313000522_7": "「手を繋いで、一緒に帰ろう」",
"313000522_8": "「……うん」",
"313000522_9": "「それでね、またしても魚人が出たんだ」",
"313000522_10": "「なんと、こいつは油断できないデスッ!」",
"313000522_11": "「…………」",
"313000522_12": "「でも、島の人たちに被害がなくてよかった」",
"313000522_13": "「それよりもッ!\\n 今夜のスペシャルなお夕食はなんデスかッ」",
"313000522_14": "「スペシャルってわけじゃないけど、\\n あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」",
"313000522_15": "「おおッ!\\n …………え」",
"313000522_16": "「ん? どうかしたか?」",
"313000522_17": "「……ううん。なんでもないよッ!\\n いいよねー、ハンバーグッ」",
"313000522_18": "「連続でも全然飽きないよッ!」",
"313000522_19": "「連続でもって、いつハンバーグ食べたんだよ?」",
"313000522_20": "「……え?」",
"313000522_21": "「まさか、アタシたちの知らない所で……。\\n それは、ズルいデスよッ」",
"313000522_22": "「でも、確かにこのハンバーグなら、毎日でも食べたいかも」",
"313000522_23": "「もう、お世辞言ったって、何も出やしないよ。\\n ……でも、今回はデザートでも用意してこようかねえ」",
"313000522_24": "「それは、楽しみデースッ!」",
"313000522_25": "「え、え…………あれ? あれ?」",
"313000522_26": "「どうかしたデスか? 鳩が豆大福食らったみたいな\\n 顔になってるデスよ」",
"313000522_27": "「いや、それただの食事中の顔だろ……」",
"313000522_28": "「えーと、みんなでわたしをからかってる?」",
"313000522_29": "「からかってるってなんのことだ?\\n お前、今日ちょっとおかしいぞ」",
"313000522_30": "「……クリス、今日そっちは何かあった?」",
"313000522_31": "「な、なんでピンポイントであたしに聞くんだよッ!」",
"313000522_32": "「スルドイ」",
"313000522_33": "「あったデスよねー」",
"313000522_34": "「実は、誰かを助けるという強い想いがあれば、\\n 心象変化を起こせるんじゃないかと考えてデスねッ」",
"313000522_35": "「切ちゃんのアイデアに、クリス先輩がひと肌脱いでくれたんです。\\n そしたら――」",
"313000522_36": "「もしかして、水着が流されちゃったとか?」",
"313000522_37": "「なんでわかったんデスかッ!?\\n もしかして、クリス先輩はいつも海に入ると……」",
"313000522_38": "「そうだったんだ……」",
"313000522_39": "「そんなわけあるかッ! こんなこと初めてだってのッ!」",
"313000522_40": "「え? あれ……?」",
"313000522_41": "「おばちゃんのご飯、美味しすぎて犯罪的だよ。\\n 今日も食べすぎて、お腹パンパン」",
"313000522_42": "「おお、見事なドラム缶ボディというやつデス」",
"313000522_43": "「そ、そこまで丸くないからッ!」",
"313000522_44": "「でも、美味しいご飯だから、食が進みすぎて困るのは本当です」",
"313000522_45": "「さて、食事が終わったところで、\\n 寝る前にやるべきことをやらないとな」",
"313000522_46": "「はあ……、考えないようにしてたけど……。\\n やっぱりやるんだよね」",
"313000522_47": "「当たり前でしょ?」",
"313000522_48": "「それは、つまり……まさか」",
"313000522_49": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」",
"313000522_50": "「でも、昨日、結構進められたし、\\n そんなに怖がらなくても…………え」",
"313000522_51": "「えッ!? は、白紙ッ!?\\n なんでッ どうしてえええッ」",
"313000522_52": "「ちゃんと昨日やったのに、真っ白になってるッ!」",
"313000522_53": "「きっと夢の中でやった気になってたんデスね」",
"313000522_54": "「夢に見るくらい、恐怖の対象だったんですね」",
"313000522_55": "「夢は夢、現実をしっかり受け止めろ」",
"313000522_56": "「なんでッ!? どうしてッ!?」",
"313000522_57": "(これって、やっぱり――)",
"313000522_58": "「――海人たちよ」",
"313000522_59": "「長らく屈辱に甘んじてきた、海人たちよ」",
"313000522_60": "「我々はあまりに永く……奪われてきた」",
"313000522_61": "「今こそ時が来たのだ。こうして再び現世に戻ることができた」",
"313000522_62": "「立ち上がる時が来たのだ。奪い返す時が来たのだ」",
"313000522_63": "「勝利を、自由を、栄光を、我々の国を」",
"313000522_64": "「武器をかざせ。\\n この時を永遠とするために戦うのだ、同胞たちよッ」",
"313000522_65": "「2度と――」",
"313000522_66": "「2度と封じ込められてなるものか――ッ!」"
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"313000611_1": "「ん……、朝」",
"313000611_2": "「ねえ、響、起きて。朝だよ」",
"313000611_3": "「ううん……もう朝なの……?」",
"313000611_4": "「響は昨日の朝のこと、覚えてる?」",
"313000611_5": "「昨日って…………?」",
"313000611_6": "「――ッ!? 響……本当に、覚えてないの……?」",
"313000611_7": "「んー……ああ、昨日はここの時計が壊れてて、\\n 曜日がひとつ前になってたんだよね……ふあああ……」",
"313000611_8": "「……はぁ。……もう、驚かせないで」",
"313000611_9": "「え? 驚くって何が?」",
"313000611_10": "「あのね、響。今日は、わたしにつき合ってもらってもいいかな?」",
"313000611_11": "「もちろんッ! でも、情報収集はどうするの?」",
"313000611_12": "「そのためにも、確かめたいことがあるの。\\n 本当に、そうなのかどうか……」",
"313000611_13": "「おはようッ!」",
"313000611_14": "「…………」",
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"313000611_19": "「みんな、起きてきたね。それじゃ朝食にしようか」",
"313000611_20": "「モーニングデスッ! 朝の食事はパワーの源デスよ」",
"313000611_21": "「切ちゃん、テーブルに身を乗り出すのは、はしたないよ」",
"313000611_22": "「ご、ごめんなさいデス……」",
"313000611_23": "「響、時間が無いから急ごう」",
"313000611_24": "「うん」",
"313000611_25": "「時間が無いって……予定でも入れてるのか?」",
"313000611_26": "「今日は、トースト、ハムエッグ、サラダ……デスッ!」",
"313000611_27": "「ごちそうさまでしたッ!」",
"313000611_28": "「でしたッ!」",
"313000611_29": "「2人とも、もう食べたのかいッ!?」",
"313000611_30": "「す、すさまじい速度デース……」",
"313000611_31": "「よく噛まないと、体に悪いですよ……?」",
"313000611_32": "「今日はちょっと急いでて。それじゃあ、また後で」",
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"313000611_34": "「一体なんなんだ?」",
"313000611_35": "「どうして、こんなに急いで港に来たの?」",
"313000611_36": "「……時間になった、けど……やっぱり」",
"313000611_37": "「時間……なんの時間?」",
"313000611_38": "「うん……魚人が現れないなって」",
"313000611_39": "「ああ、昨日はここで魚人と戦ったね」",
"313000611_40": "「うん、そのはず……でも、魚人だけは……」",
"313000611_41": "「未来、どうかした?」",
"313000611_42": "「……響、次の場所に行こう?」",
"313000611_43": "「え? う、うん……」"
}

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@ -1,14 +1,14 @@
{
"313000612_0": "「――それで、調子はどうだ?」",
"313000612_1": "「うーん、やっぱり変わらないデス……」",
"313000612_2": "「難しい……」",
"313000612_3": "「まあ、簡単に変化できたら苦労はないよな……」",
"313000612_4": "「それにしても、あの2人はどうしたんデスかね?」",
"313000612_5": "「朝から忙しそうだった」",
"313000612_6": "「まあ、なんか思い当たることがあるんだろう?」",
"313000612_7": "「まさか、2人だけで島のご当地グルメにいそしんでるとか……」",
"313000612_8": "「それは、ずるい」",
"313000612_9": "「いや、それはないだろう。なんだかんだ言っても、\\n 自分たちだけで楽しむようなやつらじゃないしな」",
"313000612_10": "「そうデスよね」",
"313000612_11": "「それよりも、今は訓練だ」"
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"313000621_0": "「昨日と同じ所を、ほぼ同じ時間で回ってきたけど……」",
"313000621_1": "「これってやっぱり……」",
"313000621_2": "「……うん」",
"313000621_3": "「…………」",
"313000621_4": "「見て、響。黒猫が顔を洗ってる」",
"313000621_5": "「それじゃあ、この後は――」",
"313000621_6": "「夕立が来るはず。濡れない場所へ行こう」",
"313000621_7": "「濡れない場所」",
"313000621_8": "「あそこの軒下へ」",
"313000621_9": "「あ……」",
"313000621_10": "「…………」",
"313000621_11": "「…………」",
"313000621_12": "「雨が止むよ」",
"313000621_13": "「やっぱり、昨日と全く同じ時間………」",
"313000621_14": "「おばちゃんの家に戻ろうか」",
"313000621_15": "「う、うん……」"
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"313000622_0": "「ったく、魚のくせに、せっかくの晩飯を邪魔しやがって」",
"313000622_1": "「食べ物の恨みは怖いのデスッ!アタシのジャンボハンバーグを\\n 食べる楽しみを邪魔した恨み……全部ぶつけてやったデスッ」",
"313000622_2": "「さて、戻って晩飯の続きだ」",
"313000622_3": "「早く戻らないとハンバーグが冷めちゃう」",
"313000622_4": "「冷めたら美味しくなくなるデスかッ!?」",
"313000622_5": "「そういえば――」",
"313000622_6": "「戦ってる最中も、珍しく静かだったよな」",
"313000622_7": "「…………」",
"313000622_8": "「体調でも悪いのか? だったら無理はしないほうが――」",
"313000622_9": "「大丈夫、何もないよ。わたしも、響も」",
"313000622_10": "「………………」",
"313000622_11": "「そうか」",
"313000622_12": "「う……、一生の不覚デスッ! ここのご飯が美味しすぎて、\\n お腹パンパンになるまで食べ過ぎてしまったデスよ……」",
"313000622_13": "「切ちゃん、限度を考えずに食べるから」",
"313000622_14": "「……さて、それじゃあ寝る前にやることをやらないとな」",
"313000622_15": "「寝る前に……」",
"313000622_16": "「やるべきこと……」",
"313000622_17": "「それは、つまり……まさか」",
"313000622_18": "「デデデデース。最強の敵が……とうとう現れたデス」",
"313000622_19": "「はあ……」",
"313000622_20": "(……やっぱり、白紙に戻ってる)",
"313000622_21": "「響、ちょっと」",
"313000622_22": "「う、うん」",
"313000622_23": "「おい、宿題は――」",
"313000622_24": "「すぐ戻るから、ちょっとだけ待って」",
"313000622_25": "「行ってしまいました」",
"313000622_26": "「やっぱり、なんだか様子がおかしいデス」",
"313000622_27": "「わたしと響以外、\\n ずっと同じ日を繰り返していることに気づいていない」",
"313000622_28": "「今日は昨日と同じ、昨日は一昨日と同じ、\\n 多分島に来た次の日から……ずっと」",
"313000622_29": "「やっぱりそうだよね……」",
"313000622_30": "「……ああッ!」",
"313000622_31": "「ど、どうしたのッ!?」",
"313000622_32": "「ちょっと待って、1日がずっと繰り返すってことは……、\\n それはつまり――」",
"313000622_33": "「うん、そうだよ」",
"313000622_34": "「ずっと夏休みが終わらないってこと?\\n 宿題もやらなくてもいいッ」",
"313000622_35": "「響ッ! もうッ! 真面目に考えてッ!」",
"313000622_36": "「じょ、冗談だってば」",
"313000622_37": "「でも、どうしてわたしと未来だけ?」",
"313000622_38": "「玉手箱の話、覚えてる?」",
"313000622_39": "「時を閉じ込めるって話があったよね。\\n あの時触った箱が玉手箱だったんじゃないかな」",
"313000622_40": "「だから、わたしと未来だけ……」",
"313000622_41": "「うん、わたしもそう思う、絶対そうだよッ!」",
"313000622_42": "「それじゃあ、次はどうしたらいいと思う?」",
"313000622_43": "「わたしたちだけで解決するのは難しそうだし、\\n とりあえず、クリスちゃんたちに知らせようッ」",
"313000622_44": "「うん、まずはそれだね」",
"313000622_45": "「魚人も一緒に片付けられればいいけど……」",
"313000622_46": "「魚人……」",
"313000622_47": "(1日が繰り返してる中で、\\n 魚人が現れるタイミングはバラバラだった",
"313000622_48": "(多分、魚人も、わたしや響と同じように、\\n 繰り返される時の外にいる存在ってことなのかな"
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"313000631_3": "「時間がどうのとか、さすがにちょっとぶっ飛びすぎな与太話だろ。\\n どうすれば信じられるんだ」",
"313000631_4": "「わかる……」",
"313000631_5": "「お前らはどうだ?」",
"313000631_6": "「うーん、アタシは何もおかしなことは感じないデスね」",
"313000631_7": "「うん、繰り返してないと思う」",
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"313000631_12": "「わたし、クリスたちに何が起きたのか知ってるんだ」",
"313000631_13": "「なるほど、それを答えられたら、証拠としては悪くないな」",
"313000631_14": "「今日、クリスは切歌ちゃんたちの訓練のために溺れようとして、\\n 水着が波で流されたよね」",
"313000631_15": "「な、なんで知ってるんだッ!?」",
"313000631_16": "「昨日も一昨日も聞いたから」",
"313000631_17": "「まさか毎日脱いでたなんて……すっかりサービス要員デスね」",
"313000631_18": "「リディアンでも、クリス先輩ファンクラブがあるとかないとか……」",
"313000631_19": "「バカなこと言ってんなッ!」",
"313000631_20": "「なんにしても、信じるしかないデスね」",
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@ -1,27 +1,27 @@
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"313000711_7": "「はい」",
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"313000711_15": "「島の人たちの話を聞いてみて、竜宮城にある玉手箱を手に入れれば、\\n きっとこの繰り返す時間から抜け出せるんじゃないかと思ってるんだ」",
"313000711_16": "「なるほど。\\n だったら急がないとな」",
"313000711_17": "「夜が明けたら、\\n お前ら人以外はここで聞いた話も何もかもリセットされるんだろ」",
"313000711_18": "「うん、だから、時間は限られてるの」",
"313000711_19": "「制限時間以内に竜宮城の玉手箱……」",
"313000711_20": "「事態の中心……要するに、この異常を引き起こしてる聖遺物\\n みたいなものをぶちのめすなり、引きずり出すなりすれば」",
"313000711_21": "「解決するか、少なくとも状況は変わってくれるはず」",
"313000711_22": "「よしッ! 地の底だろうが、成層圏だろうが、行ってやるッ!」",
"313000711_23": "「右に同じデスッ!」",
"313000711_24": "「うん」"
{
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"313000711_4": "「それに、そんな真剣な顔して言われたら\\n 信じないわけにはいかないだろう」",
"313000711_5": "「クリスちゃん、ありがとうッ!」",
"313000711_6": "「アタシたちだって、2人を信じてるデスッ!」",
"313000711_7": "「はい」",
"313000711_8": "「うん。これでやっと、前に進める」",
"313000711_9": "「これからは、全員でいくぞ」",
"313000711_10": "「でも、時間が繰り返してるとしたら」",
"313000711_11": "「ああ、これからどうすればいいんだ?」",
"313000711_12": "「わたしと未来は、この時間を3回……。\\n 回目なのかな、繰り返してるんだ」",
"313000711_13": "「じゃあ、打つ手も考えてるのか?」",
"313000711_14": "「あの時見た竜宮城、そこへ行こうと思うの」",
"313000711_15": "「島の人たちの話を聞いてみて、竜宮城にある玉手箱を手に入れれば、\\n きっとこの繰り返す時間から抜け出せるんじゃないかと思ってるんだ」",
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@ -1,23 +1,23 @@
{
"313000721_0": "「魚人討伐完了デースッ!」",
"313000721_1": "「次は、どうしますか?」",
"313000721_2": "「まずは島へ行く船がいるよね」",
"313000721_3": "「さっきの魚人のせいで騒ぎになってるから、船は厳しいかもしれないな」",
"313000721_4": "「それじゃあ、島の人にお願いして船だけ借りて――」",
"313000721_5": "「ギアで押していってでも島へ行かないと」",
"313000721_6": "「無茶のエンジンが掛かってきたデスッ!」",
"313000721_7": "「待って。アレを見てッ!」",
"313000721_8": "「第2陣のお出ましデスッ!」",
"313000721_9": "「魚人の群れ……。\\n それとも、こういうのは軍団って言った方がいいのか」",
"313000721_10": "「どう考えてもキリがなさそうデス……」",
"313000721_11": "「いつもより、数がずっと多いッ!」",
"313000721_12": "「しかも後から後からどんどん現れてくるぞ。これは――」",
"313000721_13": "「囲まれた……ッ!」",
"313000721_14": "「……島に近づかせないつもりか」",
"313000721_15": "「これじゃ船が出せないデスよッ!」",
"313000721_16": "「危険すぎる……」",
"313000721_17": "「ど、どうしよう」",
"313000721_18": "「島に行かないといけないのに……」",
"313000721_19": "「あたしに考えがある。ちょっと乱暴な方法だけどなッ!」",
"313000721_20": "「とにかく一度こいつらを片付けてからだッ!」"
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"313000722_0": "「よしッ! 見えたッ!」",
"313000722_1": "「振り落とされるんじゃねーぞッ!」",
"313000722_2": "「ミサイルッ!? 海……まさかッ!?」",
"313000722_3": "「クリスちゃんの18番ッ!」",
"313000722_4": "「ミサイルは乗り物デースッ!」",
"313000722_5": "「うん、もはや定番」",
"313000722_6": "「ええッ!?」",
"313000722_7": "「ちょっとまって、心の準備が――」",
"313000722_8": "「女は度胸だよ、未来ッ!」",
"313000722_9": "「……響が一緒なんだから、どんな苦難でも乗り越えられる」",
"313000722_10": "「うん、行こうッ!」",
"313000722_11": "「それじゃ、あとは伸るか反るかの一発勝負」",
"313000722_12": "「いつでも準備OKデースッ!」",
"313000722_13": "「今度こそ、邪魔をする魚人の裏をかく」",
"313000722_14": "「裏をかくって言うよりは、\\n テーブルごとひっくり返すって感じだよねッ」",
"313000722_15": "「そっちの方があたしたちらしいしな」",
"313000722_16": "「とにかくこいつで海を渡るぞッ!」"
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@ -1,22 +1,22 @@
{
"313000731_0": "「到着ッ! やっぱり速いねッ!」",
"313000731_1": "「どんなもんだッ!」",
"313000731_2": "「まさかミサイルに乗る日が来るなんて思わなかった……」",
"313000731_3": "「乗り心地はどうだったデスか?」",
"313000731_4": "「なんて言ったらいいか……結構悪くない、かな?\\n まだよくわからないけど……」",
"313000731_5": "「そのうち慣れますよ」",
"313000731_6": "「慣れるのかな……」",
"313000731_7": "「おい、おしゃべりはそこまでだ。\\n ……アイツら、追ってきてやがる」",
"313000731_8": "「しつこい連中デスね」",
"313000731_9": "「思ったより厄介かも」",
"313000731_10": "「……なあ、この後何が起こるか、お前たちは知ってるんだろ?」",
"313000731_11": "「こっちに来たことはなかったから……」",
"313000731_12": "「うん、それに、\\n わたしたちの行動で色々変化もしてるみたい」",
"313000731_13": "「そうか……、なんか役立つ情報があればと思ったんだけどな」",
"313000731_14": "「とにかく追ってきた奴らはこっちで抑えるから、\\n 先に行っとけ」",
"313000731_15": "「ありがとう、クリス」",
"313000731_16": "「わかった。気をつけてねッ!」",
"313000731_17": "「あ、魚人が来たデスッ!」",
"313000731_18": "「ここから先へは通さない」",
"313000731_19": "「よしッ! とっとと片付けちまうぞッ!」"
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"313000741_0": "「くそッ! アイツら、無尽蔵かよッ!」",
"313000741_1": "「海の中にどれくらいいるんデスか……」",
"313000741_2": "「キリがない……」",
"313000741_3": "(こいつらは水着型ギアがあるわけじゃない。\\n 水の中の敵をなんとかするなら、あたしがやらないと――",
"313000741_4": "「援護を頼むッ!\\n 大本からぶっ叩いてやるッ」",
"313000741_5": "「危険デスよッ!」",
"313000741_6": "「クリス先輩ッ!」",
"313000741_7": "「それでも……あたしがやるしかないだろッ!\\n 特大のをくれてやるッ」",
"313000741_8": "「――どうだッ!」",
"313000741_9": "「クリス先輩ッ! 上デスッ!」",
"313000741_10": "「あ? 上――ッ!?」",
"313000741_11": "「――がッ!?」",
"313000741_12": "(マズい……)",
"313000741_13": "「クリス先輩ッ!」",
"313000741_14": "(くッ……まだ水中にこんなに敵がいたのか……。\\n 早く水面に出ないと……",
"313000741_15": "(――ッ!?\\n 足を掴まれたッ このままじゃ溺れて――",
"313000741_16": "(――なッ!?\\n ギアが……解除されちまったッ",
"313000741_17": "(……これは、ヤバいッ!)",
"313000741_18": "「クリス先輩が遠い……このままじゃ……」",
"313000741_19": "「調ッ! やるしかないデスッ!」",
"313000741_20": "「切ちゃんッ!」",
"313000741_21": "「――うん、やろうッ!」",
"313000741_22": "(クリス先輩――すぐ行くデスよッ!)",
"313000741_23": "(――絶対、助けますッ!)",
"313000741_24": "「Zeios igalima raizen tron」",
"313000741_25": "「Various shul shagana tron」",
"313000741_26": "「わたしたちの、大事な先輩に――」",
"313000741_27": "「――気安く触るなデスッ!」"
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"313000742_2": "「よかった……。\\n でも、無茶しすぎです」",
"313000742_3": "「……悪かった。\\n けど助かった。その、ありがとうな」",
"313000742_4": "「先輩を助けるのは後輩の務めデスッ!」",
"313000742_5": "「先輩の無茶をカバーするのも後輩の務め」",
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@ -1,17 +1,17 @@
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"313000751_0": "「なんとかここまで来れたね」",
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"313000751_3": "「やっぱり、ここから落ちるしかなさそうだよね……」",
"313000751_4": "「今度はあらかじめわかってるから、きっと大丈夫ッ!」",
"313000751_5": "「それはそうだけど……あの、響。\\n 手をにぎっててもいいかな」",
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@ -1,14 +1,14 @@
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"313000752_0": "「やっと竜宮城に着いたみたい……」",
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"313000752_2": "「水の中……じゃないよね?」",
"313000752_3": "「海との境目があるみたい……。\\n どうなってるんだろう 不思議な場所」",
"313000752_4": "「これも玉手箱の力なのかな?」",
"313000752_5": "「また魚人……」",
"313000752_6": "「どれだけやってきても――この拳でッ!」",
"313000752_7": "「まって、響。様子がおかしい」",
"313000752_8": "「……襲ってこない?\\n それに、何か整列してるみたいな――」",
"313000752_9": "「オマエタチ、何しにここに来た……?」",
"313000752_10": "「ぎょ、魚人がッ!?」",
"313000752_11": "「しゃべった……ッ!?」"
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@ -1,61 +1,61 @@
{
"313000811_0": "竜宮城と玉手箱",
"313000811_1": "「は、話せるのッ!? 今言葉を話したよねッ!?」",
"313000811_2": "「オマエの耳は飾りなのか?\\n 我の言葉が聞こえているだろう」",
"313000811_3": "「……お願い。玉手箱を渡してほしいの」",
"313000811_4": "「なぜ、玉手箱を求める」",
"313000811_5": "「それが、この繰り返す時間の鍵なんじゃないの?」",
"313000811_6": "「その通りだ。玉手箱によって時間を封じている。\\n そのフタが開けば、時間は解放される」",
"313000811_7": "「それなら――」",
"313000811_8": "「……しかし、本当にいいのか?\\n それは避けようのない、災厄を解き放つことになるぞ」",
"313000811_9": "「玉手箱は時間を封じるだけのものではない。\\n 同時に、逃れられぬ災厄をも封じているのだ」",
"313000811_10": "「さ、災厄ッ!?」",
"313000811_11": "「それは、何よりも恐ろしいものだ。\\n 時間に囚われた、オマエタチにとってはな……」",
"313000811_12": "「恐ろしい災厄……。\\n それは、どうにかならないの……」",
"313000811_13": "「どうにもならない。\\n 逃れられぬ災厄だからこそ、時間ごと封じているのだ」",
"313000811_14": "「うう……なんか危険な感じが……」",
"313000811_15": "「うん……」",
"313000811_16": "「……でも、進むしかないよねッ!」",
"313000811_17": "「フフ、響ならそう言うと思ってた。\\n 何がおきるか怖いけど、響と一緒なら、きっと大丈夫」",
"313000811_18": "「うん、未来がいればッ!」",
"313000811_19": "「響がいればッ!」",
"313000811_20": "「……結構な自信だな。いいだろう。\\n 進むと言うなら着いてくるがいい」",
"313000811_21": "「逃れられぬ災厄……本当に克服できるというならな……」",
"313000811_22": "「……響、行こう?」",
"313000811_23": "「うんッ!」",
"313000811_24": "「ここだ」",
"313000811_25": "「この箱……やっぱりあの時のッ!」",
"313000811_26": "「これが玉手箱だったんだ……」",
"313000811_27": "「今更だけど、こんなにあっさり手に入れちゃっていいのかな?」",
"313000811_28": "「オマエタチの力は知っている。\\n こちらも無駄な争いでこの聖域を汚したくはないからな」",
"313000811_29": "「響……」",
"313000811_30": "「わかってる。これを開けるんだよね……」",
"313000811_31": "「開けたら時間が解放される。\\n そして災厄も共に解き放たれる」",
"313000811_32": "「それでも、わたしたちは開けなくちゃ」",
"313000811_33": "「やってみるがいい。\\n 本当に開けることができるならな……フフ」",
"313000811_34": "「響、やろうッ!」",
"313000811_35": "「うん、これを開けて、この時間のループから抜け出そうッ!」",
"313000811_36": "「――せーのッ!」",
"313000811_37": "「ぐぎぎぎぎ……ッ!」",
"313000811_38": "「んーーーッ!」",
"313000811_39": "「……はあ、はあ。びくともしない」",
"313000811_40": "「全然フタが動かない……まるで接着されてるみたい」",
"313000811_41": "「やはりな……」",
"313000811_42": "「やはりって、接着するなんて酷いよッ!」",
"313000811_43": "「そうではない。我は何もしていない。\\n もちろん同胞たちも」",
"313000811_44": "「玉手箱が開かないのは、オマエがこの時間から\\n 抜け出したいと思っていないからだ」",
"313000811_45": "「わ、わたしがッ!?」",
"313000811_46": "「そうだ。\\n よほど封じられた災厄が怖いらしい……」",
"313000811_47": "「玉手箱は使用者の願いを叶え、災厄を遠ざけるもの。\\n つまりはこの時間はオマエ自身が望んだもの……」",
"313000811_48": "「解き放てば災厄が近づく。望んだ時間の代わりに、\\n 逃れられぬ災厄と向き合うことになる」",
"313000811_49": "「人間がそれに抗えるものかッ!\\n フフ……ハハハ……ハーッ、ハッハッハッ」",
"313000811_50": "「響……」",
"313000811_51": "「大丈夫ッ! 信じてッ!\\n どんな災厄にだって立ち向かってみせるからッ」",
"313000811_52": "「うん。響のこと、信じてる」",
"313000811_53": "「……今度こそ、開けてみせるッ!」",
"313000811_54": "「やれるものならやってみろ。オマエにとって、何よりも\\n 恐ろしい災厄が解放されてもいいならな」",
"313000811_55": "「それでもッ! わたしには未来がいるッ!」",
"313000811_56": "「それでなんとかなればいいがな。\\n 我にはその災厄がどれほどのものかはわからないが――」",
"313000811_57": "「箱を開ければ、逃れることのできない恐怖の災厄――」",
"313000811_58": "<size=40>「『ナツヤスミノシュクダイ』が解き放たれるッ!」</size>"
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"313000811_8": "「……しかし、本当にいいのか?\\n それは避けようのない、災厄を解き放つことになるぞ」",
"313000811_9": "「玉手箱は時間を封じるだけのものではない。\\n 同時に、逃れられぬ災厄をも封じているのだ」",
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"313000811_13": "「どうにもならない。\\n 逃れられぬ災厄だからこそ、時間ごと封じているのだ」",
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@ -1,20 +1,20 @@
{
"313000812_0": "「邪魔な魚人たちデスッ!」",
"313000812_1": "「次に出てきたら、3枚におろそう。そうしよう……」",
"313000812_2": "「おろしたところで、煮ても焼いてもマズそうだけどな……」",
"313000812_3": "「それにしても、こっちで合ってるのか……?」",
"313000812_4": "「2人の足跡が残ってる。\\n こっちで間違いないと思います」",
"313000812_5": "「ここで足跡が途切れてる……それに――」",
"313000812_6": "「深い穴があるデス。\\n ここに落ちた…… いや、入ったんデスかね」",
"313000812_7": "「そういえば、最初に探検した時に穴に落ちたって」",
"313000812_8": "「そんな話もしてたな。\\n となると、ここを進めばいいってことか」",
"313000812_9": "「よしッ!\\n あたしに続け――ッ」",
"313000812_10": "「おおーッ!」",
"313000812_11": "「落ちた先は地底湖、それにまだ洞窟が続いてるとはな……」",
"313000812_12": "「ギアじゃなかったら、ちょっと怖い高さだったデス……」",
"313000812_13": "「うん……」",
"313000812_14": "「それで、あいつらはどこへ行ったんだ?」",
"313000812_15": "「あッ! 向こうの方、なんだか少し明るくないデスか?」",
"313000812_16": "「本当だ」",
"313000812_17": "「よし、とりあえず行ってみるか」"
{
"313000812_0": "「邪魔な魚人たちデスッ!」",
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@ -1,44 +1,44 @@
{
"313000821_0": "「言っただろう? 時間を止めたのはオマエの願いだ」",
"313000821_1": "「『ナツヤスミノシュクダイ』から逃げたいという、\\n オマエの望みに玉手箱が反応したのだッ」",
"313000821_2": "「……災厄が、そんな恐ろしいものだったなんて……」",
"313000821_3": "「響……?」",
"313000821_4": "「あああああ……最恐すぎるよ……<speed=0.5>。</speed>\\n ごめん未来、わたし、もうダメかも……しれない……」",
"313000821_5": "「響ッ!?\\n ねえッ しっかりしてッ」",
"313000821_6": "「災厄……確かに恐ろしすぎるよ……」",
"313000821_7": "「フハハハッ! だから言ったのだッ!\\n 開けられるものなら開けてみろとッ」",
"313000821_8": "「思ったとおりだッ!\\n 災厄を知った今、もうオマエは立ち上がれまいッ」",
"313000821_9": "「玉手箱は2度と開かないッ!\\n これで我らを閉じ込める者はいなくなった」",
"313000821_10": "「おいッ! 大丈夫かッ!」",
"313000821_11": "「助けにきたデスッ!」",
"313000821_12": "「2人とも、無事ですか?」",
"313000821_13": "「わたしは一応……でも、響がッ!\\n どうしよう、クリスッ 響がこのままじゃ……」",
"313000821_14": "「まさか、やられたのかッ!?」",
"313000821_15": "「うう……勝てないよ……」",
"313000821_16": "「……ん?\\n どこも怪我はないように見えるけどな……」",
"313000821_17": "「きっと精神的な攻撃を受けたんデスよ。\\n ゲームとかだと、物理より厄介な攻撃デスッ」",
"313000821_18": "「うん、何か大きなショックを受けたみたい……」",
"313000821_19": "「新手か。だが遅かったなッ!\\n 既にその者の心は折られたッ」",
"313000821_20": "「おいッ! こいつに何をしたッ!」",
"313000821_21": "「何かしたわけではない。勝手に屈服したのだ。\\n 最恐の災厄『ナツヤスミシュクダイ』になぁッ」",
"313000821_22": "「デデデデースッ!?」",
"313000821_23": "「夏休みの…<speed=0.5>…</speed>宿題ッ!?」",
"313000821_24": "「なんの冗談だよッ!?」",
"313000821_25": "「それが、冗談じゃないのッ!\\n あのね――」",
"313000821_26": "「ってことがあったの。つまり時間のループの原因は――」",
"313000821_27": "「こいつが夏休みの宿題をやりたくないからってことか……」",
"313000821_28": "「まさかの原因デース……」",
"313000821_29": "「事実は小説よりも奇なりだね……」",
"313000821_30": "「…………バカかッ!」",
"313000821_31": "「もう、そんなこと言わないの。\\n 響だって真剣なんだから」",
"313000821_32": "「はあ……もういい。\\n とにかくその箱をぶっ壊せばいいんだろッ」",
"313000821_33": "「派手に行くデースッ!」",
"313000821_34": "「うんッ!」",
"313000821_35": "「待てッ!\\n 無理に壊せば何が起きるか我にもわからん」",
"313000821_36": "「ただ間違いなく、オマエタチもただではすまないぞ」",
"313000821_37": "「……仕方ねー。なら、開けるのは後だッ!\\n 箱を持って逃げるぞッ」",
"313000821_38": "「ク、クリスッ!?」",
"313000821_39": "「逃げるが勝ちデスッ!」",
"313000821_40": "「戦略的撤退」",
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{
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"313000821_18": "「うん、何か大きなショックを受けたみたい……」",
"313000821_19": "「新手か。だが遅かったなッ!\\n 既にその者の心は折られたッ」",
"313000821_20": "「おいッ! こいつに何をしたッ!」",
"313000821_21": "「何かしたわけではない。勝手に屈服したのだ。\\n 最恐の災厄『ナツヤスミシュクダイ』になぁッ」",
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"313000821_23": "「夏休みの…<speed=0.5>…</speed>宿題ッ!?」",
"313000821_24": "「なんの冗談だよッ!?」",
"313000821_25": "「それが、冗談じゃないのッ!\\n あのね――」",
"313000821_26": "「ってことがあったの。つまり時間のループの原因は――」",
"313000821_27": "「こいつが夏休みの宿題をやりたくないからってことか……」",
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"313000821_29": "「事実は小説よりも奇なりだね……」",
"313000821_30": "「…………バカかッ!」",
"313000821_31": "「もう、そんなこと言わないの。\\n 響だって真剣なんだから」",
"313000821_32": "「はあ……もういい。\\n とにかくその箱をぶっ壊せばいいんだろッ」",
"313000821_33": "「派手に行くデースッ!」",
"313000821_34": "「うんッ!」",
"313000821_35": "「待てッ!\\n 無理に壊せば何が起きるか我にもわからん」",
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View file

@ -1,49 +1,49 @@
{
"313000822_0": "「大漁すぎるデース……」",
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"313000822_2": "「くそッ! ほとんど効いてないのか……」",
"313000822_3": "「この程度、なんということはないッ!\\n さあ、同胞たちよッ 玉手箱を取り戻すのだッ」",
"313000822_4": "「自分から渡したくせに……」",
"313000822_5": "「わがまま」",
"313000822_6": "「おいバカッ! とっとと正気に戻れッ!」",
"313000822_7": "「わ、わたしは正気だよ……。\\n ただ、ちょっと驚いただけだから」",
"313000822_8": "「響、もう大丈夫なの?」",
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"313000822_11": "「大丈夫、わたしなら開けられる。\\n 乗り越えられるッ」",
"313000822_12": "「うー……ん<speed=0.5>、</speed>ぐがああああッ!」",
"313000822_13": "「あ、開かない……」",
"313000822_14": "「ダメなのか?」",
"313000822_15": "「なんで開かないのッ!?」",
"313000822_16": "「多分、口では大丈夫って言ってるけど、\\n 響の本心は、大丈夫じゃないんじゃないかな」",
"313000822_17": "「そんな、それじゃあ、どうすれば……?」",
"313000822_18": "「いい加減、諦めろッ! もう、この時間が進むことはないッ!\\n 永遠に明日が来ることはないのだッ」",
"313000822_19": "「って言われても、実感はないんだけどな……」",
"313000822_20": "「ちょっと待つデスッ!」",
"313000822_21": "「時間が進まないってことは……。\\n つまりは、アタシたちも宿題をやらなくていい……」",
"313000822_22": "「切ちゃん――ッ!?」",
"313000822_23": "「調ッ! ここはアタシたちのユートピアデスッ!」",
"313000822_24": "「そうかもしれないけど……」",
"313000822_25": "「アホかッ! いいからそいつらをカバーしろッ!\\n 磯くさい連中は、あたしが止めるッ」",
"313000822_26": "「磯の香りがするとは……我を褒めてどうするつもりだッ!」",
"313000822_27": "「褒めてねーッ!\\n とにかく覚悟しやがれッ」",
"313000822_28": "「着いたデスッ!\\n ってもう夜になってるデスよッ」",
"313000822_29": "「確か、次の日になったら\\n わたしたちの記憶はリセットされちゃうって」",
"313000822_30": "「タイムリミットは、0時ってことデスか?」",
"313000822_31": "「多分、そうだと思う……。\\n わたしと響以外はみんな今日のことも忘れてしまって……」",
"313000822_32": "「せっかく色々あった1日なのに、\\n 忘れるなんてもったいないデスッ」",
"313000822_33": "「思い出は大事……」",
"313000822_34": "「お前ら、無事かッ!」",
"313000822_35": "「若干1名以外は無事デスッ!」",
"313000822_36": "「うー、どうすればいいのーッ!」",
"313000822_37": "「なんとかそのバカを説得しないと、明日は来ないぞ」",
"313000822_38": "「でも、どうすれば……」",
"313000822_39": "「宿題を克服させる必要があるデース……」",
"313000822_40": "「今までにない強敵……」",
"313000822_41": "「……一部のやつにとってだけだけどな」",
"313000822_42": "「見つけたぞ……ッ!」",
"313000822_43": "「ちッ、もう来やがった……」",
"313000822_44": "「もう逃がさんッ! 同胞たちよッ!」",
"313000822_45": "「なんて数だッ!?」",
"313000822_46": "「完全に囲まれたデスッ!」"
{
"313000822_0": "「大漁すぎるデース……」",
"313000822_1": "「どれだけおろしても追いつかない……」",
"313000822_2": "「くそッ! ほとんど効いてないのか……」",
"313000822_3": "「この程度、なんということはないッ!\\n さあ、同胞たちよッ 玉手箱を取り戻すのだッ」",
"313000822_4": "「自分から渡したくせに……」",
"313000822_5": "「わがまま」",
"313000822_6": "「おいバカッ! とっとと正気に戻れッ!」",
"313000822_7": "「わ、わたしは正気だよ……。\\n ただ、ちょっと驚いただけだから」",
"313000822_8": "「響、もう大丈夫なの?」",
"313000822_9": "「正気だったら、早くこの箱を開けろッ!」",
"313000822_10": "「うん、もう大丈夫。\\n わたしに任せて……」",
"313000822_11": "「大丈夫、わたしなら開けられる。\\n 乗り越えられるッ」",
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"313000911_0": "未来(みらい)へ進むために",
"313000911_1": "「……追い詰めたぞ、我らから逃げられると思うなよ」",
"313000911_2": "「ど、どうしようッ!」",
"313000911_3": "「響ッ!\\n 宿題なんて少しずつやって終わらせればいいじゃないッ」",
"313000911_4": "「それが出来れば苦労はないんデスよ……」",
"313000911_5": "「……」",
"313000911_6": "「ああああッ! お前ら状況わかってんのかッ!\\n 周りを見ろッ 魚人に囲まれてるんだぞッ」",
"313000911_7": "「さあ、おとなしくその玉手箱を渡してもらおう。\\n 『ナツヤスミシュクダイ』が解き放たれてもいいのか」",
"313000911_8": "「やっぱりわたしには、\\n 夏休みの宿題を乗り越えることなんてできないのかも……」",
"313000911_9": "「そんな難しいことか?\\n 真面目にこつこつやればいいだろッ」",
"313000911_10": "「それが出来ないから困ってるんだよ……」",
"313000911_11": "「なにがわからないんだッ!」",
"313000911_12": "「わからないところがどこかすら、わからないんだよッ!」",
"313000911_13": "「な…<speed=0.5>…</speed>んだとッ!?」",
"313000911_14": "「……実感のこもった言葉デス。\\n 宿題と長く向き合ってきた者の重みがあるデス」",
"313000911_15": "「アホかッ!? いやアホだろッ!」",
"313000911_16": "「無理、なんだよ……」",
"313000911_17": "「響……お願い、もう少しだけ勇気を出してッ!」",
"313000911_18": "「無理だよ……未来。宿題は……宿題だけは、\\n ――この拳じゃどうにもならないんだよッ」",
"313000911_19": "「ううん、そんなことない。怖がらないで?」",
"313000911_20": "「わたしも一緒に、いてあげるから……」",
"313000911_21": "「未来……?」",
"313000911_22": "「わたしね、響の宿題手伝うの、好きだよ。\\n 昔からずっと――」",
"313000911_23": "「一生懸命に机に向かう響を見ながら、一緒に悩んで答えを\\n 出して……それだって大切な夏の思い出なんだよ」",
"313000911_24": "「だから――今年も一緒に頑張ろう?\\n 人で今年の夏も乗り越えよう」",
"313000911_25": "「未来……も、もしかしてノートを写させてくれたり――」",
"313000911_26": "「それはダメ。それじゃ身につかないでしょ?」",
"313000911_27": "「だよねー……」",
"313000911_28": "「何を言っているのかよくわからないが、\\n 望みは絶たれたようだな……さあ、玉手箱を渡せッ」",
"313000911_29": "「おい、さすがにもう時間が無いぞ」",
"313000911_30": "「響……聞いて? 宿題なんかに負けちゃダメ。\\n 自分でやってこそなんだよ」",
"313000911_31": "「自分で……?」",
"313000911_32": "「そう……今までだってやれたじゃない。\\n だからきっと大丈夫」",
"313000911_33": "「やれる……のかな?\\n 本当に、こんなわたしでも――」",
"313000911_34": "「うん、絶対。だって、わたしの――わたしの大好きな響は、\\n 宿題なんかに負けたりなんてしないッ」",
"313000911_35": "「だから宿題を終わらせて……一緒に花火を見よう、響ッ!」",
"313000911_36": "「――ッ!\\n 未来……ありがとう……」",
"313000911_37": "「なッ……立ち上がるのかッ!\\n 恐怖を克服したというのかッ」",
"313000911_38": "「わたし、ずっと悩んでたんだ……。\\n 宿題もだけど、それで毎回未来に迷惑をかけるのが」",
"313000911_39": "「だけど――」",
"313000911_40": "「わかってるなら、少しずつやれば――」",
"313000911_41": "「クリス先輩、静かに。\\n ここは見守る空気デスよ」",
"313000911_42": "「未来はやっぱりわたしの陽だまりだ。\\n 未来がわたしを信じて手伝ってくれるなら――」",
"313000911_43": "「まだやれる……頑張れるッ!\\n 宿題だって、解いてみせるッ」",
"313000911_44": "「響……うんッ!」",
"313000911_45": "「――ッ!? え、これ、玉手箱が――ッ!?」",
"313000911_46": "「くッ!? その意志に反応したというのかッ!?\\n これでは玉手箱が――ッ」",
"313000911_47": "「かくなる上は――力づくで止めさせてもらうッ!」",
"313000911_48": "「デェェェェスッ!?\\n ピンチに巨大化ってどこの特撮怪人デスかッ」",
"313000911_49": "「どうしよう……巨大ロボットが無いと戦えない……」",
"313000911_50": "「みんなのギアの力を合わせて……変形合体デスッ!」",
"313000911_51": "「それはまたの機会に残しとけッ!\\n 今は真面目にコイツをどうにかしないと――」",
"313000911_52": "「大丈夫。アイツはわたしたちに任せて」",
"313000911_53": "「うん、わたしたちが乗り越えないといけないものだから……」",
"313000911_54": "「たった2人で我に挑むつもりか?\\n 真の姿となった我を相手に……」",
"313000911_55": "「わたしはもう迷わない。立ち止まらない。\\n 未来と一緒に……明日ミライヘ進むんだッ」",
"313000911_56": "「こうして隣で未来がわたしの手を握ってくれていれば――、\\n 宿題だってなんだって、乗り越えてみせるッ」",
"313000911_57": "「そうだよ、響ッ! 響なら出来るッ!\\n わたしはいつだって、響と一緒だよッ」",
"313000911_58": "「うん、行こうッ! 未来ッ!\\n わたしたちの明日ミライへッ」",
"313000911_59": "「いいだろう……ならば我はその望みを打ち砕くッ!\\n 我が同胞たちの悲願のためッ」",
"313000911_60": "「魚人たちが包囲を狭めてくるデスよッ!」",
"313000911_61": "「ハッ! いいじゃねーか。\\n こういう方がわかりやすいッ」",
"313000911_62": "「そうですね」",
"313000911_63": "「火付け役はこっちに任せとけ。\\n お前らはあのデカいのをッ」",
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"313000921_3": "「…………」",
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"313000921_7": "「フッ、わからないのか?\\n あの時、玉手箱に触れて願ったのはオマエだけではない」",
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"313000921_11": "「『ナツヤスミノシュクダイ』ではない……」",
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"313000921_13": "<size=40>「そうだ『オトマリニンム』だッ!」</size>",
"313000921_14": "「――ッ!?」",
"313000921_15": "「オトマリニンム……お泊り任務か?」",
"313000921_16": "「任務ってS.O.N.G.のデスよね。\\n お泊りって今度の海外任務のことじゃないデスか」",
"313000921_17": "「そういえば、泊りがけの予定……」",
"313000921_18": "「それが怖い?\\n そもそもこいつは行かないのに、何が怖いんだよ」",
"313000921_19": "「未来……?」",
"313000921_20": "「……う、そ、それは……」",
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"313000921_24": "「今度の海外任務って5日間の泊りがけでしたよね?」",
"313000921_25": "「ああ、そうらしいな」",
"313000921_26": "「えーと、多分響さんと5日間離れ離れになるから、\\n それが怖いんじゃないかと……」",
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"313000921_34": "「だったらその箱のフタ、さっさと開けろッ!」",
"313000921_35": "「あ、あれ? おかしいな……?」",
"313000921_36": "「バカめッ! 口先だけならなんとでも言えるわッ!\\n 本心から克服しない限り、玉手箱は反応せんッ」",
"313000921_37": "「こちらもおかげで回復したッ!\\n さあ、今度こそ、その玉手箱を返してもらおうッ」"
{
"313000921_0": "「我が……負けるだとッ!?」",
"313000921_1": "「わたしには、未来がいるッ!\\n ミライにだって、楽しいことがあるッ」",
"313000921_2": "「だから――開っけええええええッ!」",
"313000921_3": "「…………」",
"313000921_4": "「あ、開かないッ!?\\n 半分しか……どうしてッ」",
"313000921_5": "「おい……?\\n まさかこの期に及んでお前ってやつは――」",
"313000921_6": "「そんなッ!\\n 宿題だってちゃんとやる気あるのにッ」",
"313000921_7": "「フッ、わからないのか?\\n あの時、玉手箱に触れて願ったのはオマエだけではない」",
"313000921_8": "「もう1人、時間を解放したくない者がいるだろう?」",
"313000921_9": "「それって、まさか未来……?」",
"313000921_10": "「わ、わたしはそんなッ!?\\n 宿題だって終わってるし――」",
"313000921_11": "「『ナツヤスミノシュクダイ』ではない……」",
"313000921_12": "「それって……」",
"313000921_13": "<size=40>「そうだ『オトマリニンム』だッ!」</size>",
"313000921_14": "「――ッ!?」",
"313000921_15": "「オトマリニンム……お泊り任務か?」",
"313000921_16": "「任務ってS.O.N.G.のデスよね。\\n お泊りって今度の海外任務のことじゃないデスか」",
"313000921_17": "「そういえば、泊りがけの予定……」",
"313000921_18": "「それが怖い?\\n そもそもこいつは行かないのに、何が怖いんだよ」",
"313000921_19": "「未来……?」",
"313000921_20": "「……う、そ、それは……」",
"313000921_21": "「わかったデスッ!\\n 行かない……いや、行けないからデスよッ」",
"313000921_22": "「――ッ!?」",
"313000921_23": "「……どういうことだ?」",
"313000921_24": "「今度の海外任務って5日間の泊りがけでしたよね?」",
"313000921_25": "「ああ、そうらしいな」",
"313000921_26": "「えーと、多分響さんと5日間離れ離れになるから、\\n それが怖いんじゃないかと……」",
"313000921_27": "「…………」",
"313000921_28": "「…………は?」",
"313000921_29": "「…………」",
"313000921_30": "「フハハハッ! 感じるぞ、恐怖をッ!\\n こちらは克服できまいッ ならば諦めろッ」",
"313000921_31": "「お、お前ら……いい加減にしろよッ!?」",
"313000921_32": "「うええッ!? わたしもッ!?」",
"313000921_33": "「だ、大丈夫ッ!\\n 響のこと信じてるし、ちゃんと待ってる……」",
"313000921_34": "「だったらその箱のフタ、さっさと開けろッ!」",
"313000921_35": "「あ、あれ? おかしいな……?」",
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}

View file

@ -1,77 +1,77 @@
{
"313000922_0": "「まだだッ!\\n 同胞たちよ、玉手箱を取り返せッ」",
"313000922_1": "「そうは――」",
"313000922_2": "「させるかデェェェスッ!」",
"313000922_3": "「くッ、邪魔を――ッ!」",
"313000922_4": "「するに決まってるだろッ!」",
"313000922_5": "「おいッ! こっちはあたしらでなんとかするッ!\\n そいつはお前がなんとかしろッ」",
"313000922_6": "「うんッ!」",
"313000922_7": "(そうだ……わたしだって未来に救われたんだ。\\n だから、今度はわたしが未来を救うんだッ",
"313000922_8": "「どうしよう……ごめん、開かない……。\\n みんな、ごめんなさい……」",
"313000922_9": "「未来ッ! 聞いてッ!」",
"313000922_10": "「響……?」",
"313000922_11": "「あのね……任務で出かけるのはしょうがないことなんだけど、\\n その、えーと……」",
"313000922_12": "「……」",
"313000922_13": "「お、お土産買ってくるからッ!」",
"313000922_14": "「さすがにそれでなんとかなるわけないだろッ!」",
"313000922_15": "「余所見とは余裕だなッ!」",
"313000922_16": "「ぐ……ちッ、なかなかやるなッ!」",
"313000922_17": "「えーと……」",
"313000922_18": "「響……ごめんね。折角の夏休みに、\\n 楽しい思い出を沢山作りたいのに……」",
"313000922_19": "「もうすぐ響と離れ離れになるって思うと……。\\n ちょっとだけ寂しいって思っちゃうの」",
"313000922_20": "(ちょっとだけ……?)",
"313000922_21": "「……うん、わたしも寂しいよ。\\n でも、この力が誰かの助けになるのなら――」",
"313000922_22": "「わたしは、行かなくっちゃって思うんだ」",
"313000922_23": "「わかってる……。\\n でも、それでも……」",
"313000922_24": "「はぁ、はぁ…<speed=0.5>…</speed>いい加減、倒れろっての……」",
"313000922_25": "「それは、こっちの、台詞だ……」",
"313000922_26": "「真打ち登場デースッ!」",
"313000922_27": "「あとはあなただけ……」",
"313000922_28": "「なッ……同胞たちがッ!?\\n なるほど……オマエタチをなめていたらしい」",
"313000922_29": "「いいだろう。我の更なる力を見るがいいッ!」",
"313000922_30": "「あのね、未来……夏休みはそれで終わりじゃないよッ!」",
"313000922_31": "「……終わりじゃない?」",
"313000922_32": "「うん、だって未来との夏休みを、離れ離れの思い出なんかで\\n 終わらせたりなんてしたくないからッ」",
"313000922_33": "「花火、一緒に見ようって約束したよねッ!\\n だから、すぐに帰ってくるよッ」",
"313000922_34": "「花火……」",
"313000922_35": "「や、やるな……ここまで我を追い詰めたのは、\\n オマエタチが初めてだ……」",
"313000922_36": "「なんなんだよ……コイツの無駄なタフさは……」",
"313000922_37": "「ステータスを体力に全フリしてるデス……」",
"313000922_38": "「いつの間にか魚人たちも復活し始めてる……」",
"313000922_39": "「まだ倒れぬッ! 我らは無敵なのだッ!」",
"313000922_40": "「やっぱり、あの玉手箱を開けない限り、\\n 魚人を完全に倒すことはできないんじゃないデスか」",
"313000922_41": "「うん、わたしもそう思う」",
"313000922_42": "「ちッ、やっぱ頼みの綱は、あいつらってことかッ!」",
"313000922_43": "「そう、花火の約束。\\n このままじゃ、ずっと叶わなくなっちゃう」",
"313000922_44": "「……響と、花火……」",
"313000922_45": "(響と離れるのはイヤ。\\n でも、このままじゃ花火の約束が……",
"313000922_46": "「それに、わたしは夏だけじゃなくて、秋も、冬も、春も、\\n その先もずっと、未来といろんな思い出を作っていきたいッ」",
"313000922_47": "「だから、一緒にミライへ行こう?\\n 未来となら、全部楽しいハズだからッ」",
"313000922_48": "「一緒にミライへ……」",
"313000922_49": "(……行きたい。\\n わたしも……響と一緒にッ",
"313000922_50": "「……響、玉手箱を開けようッ!」",
"313000922_51": "「うんッ! やろうッ!」",
"313000922_52": "「もう怖くない……。\\n ――だってわたしと響にはミライがあるからッ」",
"313000922_53": "「開っけえええええ――ッ!」",
"313000922_54": "「この光は、まさか――」",
"313000922_55": "「玉手箱が、開いたッ!」",
"313000922_56": "<size=40>「――ぐあああああああああッ!!」</size>",
"313000922_57": "「やっと、終わった……」",
"313000922_58": "「最後まで疲れさせられたデース……」",
"313000922_59": "「でも、これで解決ですね<speed=0.5>。</speed>\\n ……あ、日付が変わりました」",
"313000922_60": "「やったね、未来ッ!\\n 繰り返してないよッ」",
"313000922_61": "「うん、そうだねッ!」",
"313000922_62": "「響、本当にありがとう……。\\n 響がいたから、わたしはミライに希望を持てたの」",
"313000922_63": "「わたしだって。未来が一緒に手伝ってくれるから、\\n 宿題だってやる気になれた」",
"313000922_64": "「響、海外任務頑張ってね。わたし待ってるから」",
"313000922_65": "「うん、約束のために、\\n ちゃちゃっと終わらせてすぐ戻ってくるからね」",
"313000922_66": "「じー……」",
"313000922_67": "「なあ……今回一番苦労したのってあいつらじゃなくて、\\n もしかしてあたしらなんじゃないか」",
"313000922_68": "「なんか疲れが増してきたデス……」",
"313000922_69": "「あ、響。このまま少し歩かない?\\n 人で海を見ながらとか」",
"313000922_70": "「いいねッ! それじゃあ、手を繋いで行こう」",
"313000922_71": "「うん」",
"313000922_72": "「既に2人の世界に入りっぱなしデース……」",
"313000922_73": "「ん? あれ?\\n どうしたのクリスちゃん、そんな怖い顔して」",
"313000922_74": "<size=40>「……お前ら、マジで大概にしろッ!!」</size>"
{
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"313000922_8": "「どうしよう……ごめん、開かない……。\\n みんな、ごめんなさい……」",
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"313000922_34": "「花火……」",
"313000922_35": "「や、やるな……ここまで我を追い詰めたのは、\\n オマエタチが初めてだ……」",
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"313000922_44": "「……響と、花火……」",
"313000922_45": "(響と離れるのはイヤ。\\n でも、このままじゃ花火の約束が……",
"313000922_46": "「それに、わたしは夏だけじゃなくて、秋も、冬も、春も、\\n その先もずっと、未来といろんな思い出を作っていきたいッ」",
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@ -1,60 +1,60 @@
{
"313001011_0": "約束の花火大会",
"313001011_1": "「はあ、はあ……未来ッ!」",
"313001011_2": "「響ッ! お帰りなさいッ!」",
"313001011_3": "「未来ーッ!\\n 会えなくて寂しかったよ」",
"313001011_4": "「……わたしも。\\n こんなに会えない時間が長く感じるなんて思わなかった……」",
"313001011_5": "「えへへ」",
"313001011_6": "「フフッ」",
"313001011_7": "「だあああーーーッ!\\n お前ら、そういうことは家でやれッ」",
"313001011_8": "「仕方ないデスよ。感動の再会なんデスから。\\n 日も離れ離れなんて、アタシだったら耐えられたか……」",
"313001011_9": "「……うん、耐えがたいよね」",
"313001011_10": "「耐えろよッ! 毎日連絡してたじゃねーかッ!」",
"313001011_11": "「それとこれとは別なんだよッ!」",
"313001011_12": "「うん、ちゃんと会って話すのとは全然違うよ」",
"313001011_13": "「くッ、お前ら――」",
"313001011_14": "「まあまあ、その辺にしておけ。そろそろ花火も始まるだろうし、\\n 今はみんなで過ぎゆく夏を惜しむとしよう」",
"313001011_15": "「そうね。せっかくこうして揃って花火を見られるんだもの。\\n ゆっくり楽しみましょう」",
"313001011_16": "「おおッ! 向こうに屋台も出てるデースッ!\\n 食べ歩きしたいデスッ」",
"313001011_17": "「リンゴ飴……あるかな?」",
"313001011_18": "「あんまり無駄遣いしちゃダメよ?」",
"313001011_19": "「わかってるデースッ!」",
"313001011_20": "「切ちゃん、あとで行ってみようッ!」",
"313001011_21": "「了解デースッ!\\n 新・うまいもんマップを作るデスよッ」",
"313001011_22": "「それにしても、時間が廻るとは……。\\n 不思議な事件もあったものだな」",
"313001011_23": "「それに、竜宮城に魚人……。\\n 今回の一連の事件を引き起こした謎の箱『玉手箱』」",
"313001011_24": "「司令たち曰く、玉手箱に関しては、\\n こちらの世界では発見されてない聖遺物の可能性が高いそうだ」",
"313001011_25": "「ところで、その玉手箱は、その後どうしたの?」",
"313001011_26": "「それなら、もとあった場所に戻してきました」",
"313001011_27": "「なるほど、島の洞窟の地下に、か」",
"313001011_28": "「今回の事件は、こちらが不用意に干渉してしまった事件だし、\\n わたしも、もとあった場所に戻すのが正解だと思うわ」",
"313001011_29": "「それと、興味本位で聞くんだけど、\\n 時間が繰り返すっていうのはどういう感じなの」",
"313001011_30": "「あたしはそんな実感ないんだけどな……」",
"313001011_31": "「わたしは大変でしたよー……」",
"313001011_32": "「いくら宿題をやっても、次の日には真っ白になってて……」",
"313001011_33": "「それに、夕食は毎晩ジャンボハンバーグで――、\\n あ、これはどちらかといえばよかったことですかね」",
"313001011_34": "「フフ、面白そうな話じゃない。\\n もっと詳しく聞かせてほしいわね」",
"313001011_35": "「それはまた後にしよう。\\n もう始まるぞ」",
"313001011_36": "「そうね。まずはメインイベントを堪能しましょう」",
"313001011_37": "「いやー、任務の後の花火は格別だねー」",
"313001011_38": "「……ねえ、響」",
"313001011_39": "「ん? どうかした?」",
"313001011_40": "「花火を見る約束、守ってくれてありがとう」",
"313001011_41": "「わたしが未来との約束、破るわけないじゃんッ!」",
"313001011_42": "「うーん、そうかなー」",
"313001011_43": "「わたしの記憶では、\\n 何回か約束破られたことがあったと思うんだけど」",
"313001011_44": "「そ、そんなことあったかなー……」",
"313001011_45": "「前の星を見る約束だって、最初は――」",
"313001011_46": "「あッ! 未来、すっごいの来たよッ!\\n ほら、見て見てッ」",
"313001011_47": "「……もう、響ったら」",
"313001011_48": "「ねえ、未来」",
"313001011_49": "「なあに?」",
"313001011_50": "「いつも、わたしの隣にいてくれてありがとう」",
"313001011_51": "「フフ、はいはい」",
"313001011_52": "「綺麗なものだ……」",
"313001011_53": "「ああ、悪くないな」",
"313001011_54": "「本当、いい景色……」",
"313001011_55": "「それにしても、こうしてみんな一緒に、\\n 任務も宿題も終えて、花火を見に来れてよかったわね」",
"313001011_56": "「…………切ちゃん、花火綺麗だね」",
"313001011_57": "「…………ほんと、そうデスねー」"
{
"313001011_0": "約束の花火大会",
"313001011_1": "「はあ、はあ……未来ッ!」",
"313001011_2": "「響ッ! お帰りなさいッ!」",
"313001011_3": "「未来ーッ!\\n 会えなくて寂しかったよ」",
"313001011_4": "「……わたしも。\\n こんなに会えない時間が長く感じるなんて思わなかった……」",
"313001011_5": "「えへへ」",
"313001011_6": "「フフッ」",
"313001011_7": "「だあああーーーッ!\\n お前ら、そういうことは家でやれッ」",
"313001011_8": "「仕方ないデスよ。感動の再会なんデスから。\\n 日も離れ離れなんて、アタシだったら耐えられたか……」",
"313001011_9": "「……うん、耐えがたいよね」",
"313001011_10": "「耐えろよッ! 毎日連絡してたじゃねーかッ!」",
"313001011_11": "「それとこれとは別なんだよッ!」",
"313001011_12": "「うん、ちゃんと会って話すのとは全然違うよ」",
"313001011_13": "「くッ、お前ら――」",
"313001011_14": "「まあまあ、その辺にしておけ。そろそろ花火も始まるだろうし、\\n 今はみんなで過ぎゆく夏を惜しむとしよう」",
"313001011_15": "「そうね。せっかくこうして揃って花火を見られるんだもの。\\n ゆっくり楽しみましょう」",
"313001011_16": "「おおッ! 向こうに屋台も出てるデースッ!\\n 食べ歩きしたいデスッ」",
"313001011_17": "「リンゴ飴……あるかな?」",
"313001011_18": "「あんまり無駄遣いしちゃダメよ?」",
"313001011_19": "「わかってるデースッ!」",
"313001011_20": "「切ちゃん、あとで行ってみようッ!」",
"313001011_21": "「了解デースッ!\\n 新・うまいもんマップを作るデスよッ」",
"313001011_22": "「それにしても、時間が廻るとは……。\\n 不思議な事件もあったものだな」",
"313001011_23": "「それに、竜宮城に魚人……。\\n 今回の一連の事件を引き起こした謎の箱『玉手箱』」",
"313001011_24": "「司令たち曰く、玉手箱に関しては、\\n こちらの世界では発見されてない聖遺物の可能性が高いそうだ」",
"313001011_25": "「ところで、その玉手箱は、その後どうしたの?」",
"313001011_26": "「それなら、もとあった場所に戻してきました」",
"313001011_27": "「なるほど、島の洞窟の地下に、か」",
"313001011_28": "「今回の事件は、こちらが不用意に干渉してしまった事件だし、\\n わたしも、もとあった場所に戻すのが正解だと思うわ」",
"313001011_29": "「それと、興味本位で聞くんだけど、\\n 時間が繰り返すっていうのはどういう感じなの」",
"313001011_30": "「あたしはそんな実感ないんだけどな……」",
"313001011_31": "「わたしは大変でしたよー……」",
"313001011_32": "「いくら宿題をやっても、次の日には真っ白になってて……」",
"313001011_33": "「それに、夕食は毎晩ジャンボハンバーグで――、\\n あ、これはどちらかといえばよかったことですかね」",
"313001011_34": "「フフ、面白そうな話じゃない。\\n もっと詳しく聞かせてほしいわね」",
"313001011_35": "「それはまた後にしよう。\\n もう始まるぞ」",
"313001011_36": "「そうね。まずはメインイベントを堪能しましょう」",
"313001011_37": "「いやー、任務の後の花火は格別だねー」",
"313001011_38": "「……ねえ、響」",
"313001011_39": "「ん? どうかした?」",
"313001011_40": "「花火を見る約束、守ってくれてありがとう」",
"313001011_41": "「わたしが未来との約束、破るわけないじゃんッ!」",
"313001011_42": "「うーん、そうかなー」",
"313001011_43": "「わたしの記憶では、\\n 何回か約束破られたことがあったと思うんだけど」",
"313001011_44": "「そ、そんなことあったかなー……」",
"313001011_45": "「前の星を見る約束だって、最初は――」",
"313001011_46": "「あッ! 未来、すっごいの来たよッ!\\n ほら、見て見てッ」",
"313001011_47": "「……もう、響ったら」",
"313001011_48": "「ねえ、未来」",
"313001011_49": "「なあに?」",
"313001011_50": "「いつも、わたしの隣にいてくれてありがとう」",
"313001011_51": "「フフ、はいはい」",
"313001011_52": "「綺麗なものだ……」",
"313001011_53": "「ああ、悪くないな」",
"313001011_54": "「本当、いい景色……」",
"313001011_55": "「それにしても、こうしてみんな一緒に、\\n 任務も宿題も終えて、花火を見に来れてよかったわね」",
"313001011_56": "「…………切ちゃん、花火綺麗だね」",
"313001011_57": "「…………ほんと、そうデスねー」"
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{
"313001111_0": "逃れられない災厄",
"313001111_1": "「こんなの絶対おかしいよッ!」",
"313001111_2": "「同意するデスッ!」",
"313001111_3": "「……」",
"313001111_4": "「いいからさっさと手を動かせ」",
"313001111_5": "「クリスちゃんッ! 事件だよこれはッ!\\n 確かに宿題は昨日終えたはずだったのに……」",
"313001111_6": "「――終わってないことになってるッ!」",
"313001111_7": "「そうデス。花火の時にマリアも終わったって言ってたデス。\\n つまりアタシも既に宿題は終えたはずデスッ」",
"313001111_8": "「そう言えば、そうだったかも。\\n わたしもそんな気がしてきた……」",
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"313001111_11": "「そうだっけ……?」",
"313001111_12": "「うん、やってない」",
"313001111_13": "「つまりただの現実逃避ってことだな。\\n ダダこねてる暇があるなら、手を動かせ」",
"313001111_14": "「うう、災厄だ……」",
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"313001111_16": "「災厄だね……」",
"313001111_17": "「ほら響、頑張って?」",
"313001111_18": "「うう、数字が攻めてくる……。\\n 公式が、定理が……」",
"313001111_19": "「アタシは古文を日本語とは認めないデス……」",
"313001111_20": "「ほら、わからない所があったら教えてやるから」",
"313001111_21": "「全部の宿題が家庭科ならいいのに……」",
"313001111_22": "「も、もうダメ……。\\n これ以上やったら、頭がパンクしちゃう……」",
"313001111_23": "「響、大丈夫?」",
"313001111_24": "「アタシも……このままだと、\\n いとおかしくなるデース……」",
"313001111_25": "「いとをかしはおかしいって意味じゃないからな?」",
"313001111_26": "「…………」",
"313001111_27": "「こっちも限界か……仕方ない、少しだけ休憩にするか」",
"313001111_28": "「本当ッ!? クリスちゃん最高ッ!\\n 地獄に仏とはこのことだよッ」",
"313001111_29": "「おお、嬉しかりけりいまそかりデスッ!」",
"313001111_30": "「助かった……」",
"313001111_31": "「それじゃ5分だけな。\\n 分経ったら再開だからな」",
"313001111_32": "「……神は死んだ」",
"313001111_33": "「もののあはれデース……」",
"313001111_34": "「…………ガクッ」",
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"313001111_36": "「ああ……もう、こうなったら玉手箱をまた手に入れて……」",
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"313001111_38": "「確かに……」",
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"313001111_40": "「宿題なんて……なくなっちゃえばいいのにーーッ!」",
"313001111_41": "「……結局今年も、響は宿題に勝つことは出来ませんでした」",
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