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{
"356000221_0": "「……あれ、ここは……?」",
"356000221_1": "(わたし、気を失って……。\\n 誰かにここまで運ばれた",
"356000221_2": "(ケーブルやら機材やら、何かの研究所っぽいけど……)",
"356000221_3": "「やっと目が覚めた」",
"356000221_4": "「無事でよかったデスッ!」",
"356000221_5": "「やれやれ、やっと話が聞けますね」",
"356000221_6": "「…………」",
"356000221_7": "「心配したデスよ。気を失っていたデスから。\\n もう大丈夫デスか えっと……」",
"356000221_8": "「わたしは立花響。\\n 助けてくれたなら、ありがとう」",
"356000221_9": "「でも、もう大丈夫だから。\\n わたしはこれで……」",
"356000221_10": "「待って。\\n その前に、わたしの質問に答えて」",
"356000221_11": "「あなたが纏っていた装備。\\n そして、戦っていた相手はなに」",
"356000221_12": "「……あなたたち、何者?」",
"356000221_13": "「確かに、質問をするならばこちらが先に名乗るのが筋ですね。\\n 不肖ながらこの僕が紹介しましょう」",
"356000221_14": "「こちらが当研究所の所長にして超絶科学者の、\\n 月読調さん」",
"356000221_15": "「なんであんたに紹介されなくちゃいけないの」",
"356000221_16": "「そしてこっちが、調さんの親友にして今は科学者見習いの、\\n 暁切歌さん」",
"356000221_17": "「デスッ!」",
"356000221_18": "「そして僕こそが、ドクタアアァァァ――ッ!」",
"356000221_19": "「長い、うるさい。\\n こいつはダメ助手でいいから」",
"356000221_20": "「ヒドイッ!\\n 僕にはウェルという、れっきとした名前がありますッ」",
"356000221_21": "「……科学者として、わたしが戦っていた\\n 敵の正体が知りたいってこと」",
"356000221_22": "「まあ、そう。\\n だけど、もうつ……」",
"356000221_23": "「警報……ッ!?\\n これは……」",
"356000221_24": "「大変デス。ヒビキさんが戦っていた相手が、\\n また現れたみたいデスよッ」",
"356000221_25": "「……ッ!」",
"356000221_26": "「それは一大事ですッ! やっと引っ越しが完了した\\n 新研究所が破壊されてはたまりません」",
"356000221_27": "「切歌さん、防御シールドの展開を……ッ!」",
"356000221_28": "「了解デスッ!\\n すぐに――ッ」",
"356000221_29": "「あ、あうう……」",
"356000221_30": "「切ちゃんッ!?\\n 大丈夫……」",
"356000221_31": "「ごめんなさいデス。\\n ちょっと立ち眩みがしただけデスよ」",
"356000221_32": "「こらぁッ! ダメ助手ッ!」",
"356000221_33": "「イタイッ!? け、蹴らないで……」",
"356000221_34": "「切ちゃんはまだ本調子じゃないのに、\\n なに命令してるの」",
"356000221_35": "「き、緊急事態だったので……」",
"356000221_36": "「口答えするな」",
"356000221_37": "「アウチッ!?」",
"356000221_38": "「ごめんね、切ちゃん……」",
"356000221_39": "「心配してくれてありがとうデス。\\n でも、調、ヒビキさんが……」",
"356000221_40": "「え?」",
"356000221_41": "「彼女でしたら、今しがた飛び出して行きましたよ。\\n 恐らく、あれと戦うつもりでしょう」",
"356000221_42": "「1人で戦うつもりデスか……」",
"356000221_43": "「気づいてて何スルーしてるんだ、ダメ助手……」",
"356000221_44": "「キ、キックはもう無しですよッ!?」",
"356000221_45": "「彼女からは厄介事の匂いがプンプンします。\\n なるべくなら、関わらないのが吉というものですよ」",
"356000221_46": "「確かにその通りだけど……。\\n この件、あの人が関わっているかもしれない」",
"356000221_47": "「――ッ!\\n それってまさか……」",
"356000221_48": "「仕方がない、わたしも出るか……」"
}